JP2015044539A - 通風筒、船舶、および、通風筒の開閉方法 - Google Patents

通風筒、船舶、および、通風筒の開閉方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蓋部の開閉に掛かる労力及び時間を減少させることが可能であるとともに、通風筒の流路抵抗の増加を抑制することが可能な通風筒、船舶、及び、通風筒の開閉方法を提供する。【解決手段】筒状の通風筒本体15と、通風筒本体15の開口部18を閉塞する蓋部16と、蓋部16を開閉する開閉装置17と、を備え、開閉装置17は、蓋部16の中央部Cに取り付けられ平面視で通風筒本体15の外方に延びる主アーム21と、主アーム21が延びる方向で中央部Cよりも外方側の蓋部16に取り付けられ、主アーム21と同方向に延びる副アーム22と、平面視で通風筒本体15から外方に離れた位置で主アーム21と副アーム22とを回動可能に支持する支持本体部42を有する支持部23と、主アーム21を支持部23に対して回動させる駆動力を付与する駆動部24と、を備える。【選択図】図3

Description

この発明は、船倉を換気するための通風筒、通風筒を備えた船舶、および、通風筒の開閉方法に関する。
自動車運搬船などの船舶には、貨物を収容するための船倉が上下方向に複数段設けられており、これら船倉にそれぞれ貨物が積み込まれる。各船倉への貨物の搬入や、各船倉からの貨物の搬出には、内燃機関の駆動力が用いられる場合が多く、この内燃機関の排ガスは船倉内に排出される。そのため、上記船舶においては、一般に各船倉内を換気する換気装置が設けられている。
換気装置としては、船倉と外部とをダクトおよび通風筒により連通させて、ファンにより送風することで船倉内を換気するものがある。この換気装置は、一隻の船舶に対して多数(例えば、60台程度)設けられている場合がある。これら換気装置の通風筒は、上甲板側に開口部を備えている場合が多い。一つの船倉には、外気導入用の通風筒と、排気用の通風筒との少なくとも二つ以上の通風筒がダクトを介して接続されている。また、外気導入用又は排気用の少なくとも一方の通風筒には、ファンが配されている。さらに、通風筒の上部開口部は、波しぶきや風雨が船倉内に浸入を抑制するために、蓋部によって密閉可能な構造としている場合が多い。
特許文献1には、船倉内を換気するための通風筒について、上部開口部を閉塞可能な蓋部がヒンジを介して支持されることが記載されている。また、この蓋部には、その外縁部から径方向外側に延びるストッパーヒンジが設けられている。このストッパーヒンジの端部は、ネジ状のスピンドルの上端部に連係されている。上記特許文献1の通風筒によれば、ハンドル操作によりスピンドルを回転させることで、スピンドルの上端部の位置が上下に変化し、このスピンドルの上端部の変位に応じて蓋部の揺動角度が変化する。つまり、この通風筒では、ハンドルの回動操作により蓋部を開閉させることが可能となっている。
また、特許文献1に記載の通風筒は、スピンドルとストッパーヒンジとを連係するピンを引き抜くことが可能な構造が記載されている。この通風筒は、非常時などに上記ピンを引き抜きスピンドルとストッパーヒンジとの連係を解除することができる。これらスピンドルとストッパーヒンジとの連係が解除されると、蓋部がその自重により閉塞方向に揺動して、ハンドル操作を行うことなく上部開口部を閉塞することができるようになっている。
特許文献2には、特許文献1と同様に、蓋部がヒンジを介して支持される通風筒が記載されている。この特許文献2に記載の通風筒は、ハウジング内に吊り下げられた滑車を介して配索されたワイヤーをハンドウインチにより巻き取りおよび巻き出しすることによって、蓋部を開閉するようになっている。また、特許文献2には、通風筒の上部開口部を閉塞する蓋部を廃して、ハウジングの開口部をルーバーにより開閉することで、間接的に通風筒の開閉を行う機構も記載されている。
特許第4987937号公報 実開平3−096291号公報
しかしながら、特許文献2に記載のルーバーを用いて間接的に通風筒を開閉する機構の場合、通風筒の上部開口部を蓋部によって密閉可能な構造ではないため、通風筒を介して波しぶきや風雨が船倉内に浸入する可能性がある。
また特許文献2に記載されているワイヤーを介して蓋部を開閉操作する通風筒の場合、上部開口部を密閉することができるものの、通風筒を設置する際に滑車の位置調整に手間がかかり据え付け作業に多大な時間を要するという課題がある。また、作業者が手動でウインチを操作する必要があるため、多数ある通風筒を全て閉塞させるまでに多大な労力と時間が掛かるという課題がある。
特許文献1に記載されているスピンドルを介して蓋部を開閉する通風筒の場合も、上述したワイヤーを介して蓋部を開閉操作する場合と同様に、通常時に通風筒を閉塞させる際に作業者が手動でハンドル操作を行う必要がある。そのため、多数ある通風筒を全て閉塞させるまでに多大な労力と時間が掛かる。
また、特許文献1に記載のように、非常時にピンを引き抜くことで蓋部を閉塞させる機構を有している場合、アクチュエータによりピンを引き抜く機構とすることで、多数ある通風筒の蓋部を少ない労力で且つ短時間で閉塞させることができる。しかしながら、この非常時にピンを引き抜く機構は、非常時に用いるものであり、再度蓋部を開放する際には、ピンを元の位置に戻さねばならず、工数が増加して作業者の負担が増加してしまう。
また、蓋部がヒンジを介して開口部周縁に取り付けられている場合には、ヒンジ側において開口部と蓋部とが近接しているため、通風筒への空気の出入りが妨げられて流路抵抗が増加してしまう。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、蓋部の開閉に掛かる労力及び時間を減少させることが可能であるとともに、流路抵抗の増加を抑制することが可能な通風筒、船舶、及び、通風筒の開閉方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
この発明に係る通風筒は、上下に延びる筒状の通風筒本体と、前記通風筒本体の開口部を閉塞する蓋部と、前記蓋部を開閉する開閉装置と、を備え、前記開閉装置は、前記蓋部の中央部に取り付けられ平面視で前記通風筒本体の外方に延びる主アームと、前記主アームが延びる方向で前記中央部よりも外方側の前記蓋部に取り付けられ、前記主アームと同方向に延びる副アームと、平面視で前記通風筒本体から外方に離れた位置で前記主アームと前記副アームとを回動可能に支持する支持本体部を有する支持部と、前記主アームを前記支持部に対して回動させる駆動力を付与する駆動部と、を備える。
このように構成することで、駆動部の駆動力によって主アームを回動させた場合に、蓋部の中央部を作用点として蓋部を持ち上げることができる。また、主アームによって蓋部を持ち上げる際に、副アームによって蓋部の姿勢が不安定になることを防止することができる。さらに、主アーム及び副アームが平面視で通風筒本体から外方に離れた位置で回動可能に支持されているため、開放時に蓋部の全体を開口部から離間させることができる。
さらに、この発明に係る通風筒は、上記通風筒において、前記支持部は、側面視で前記支持本体部の上部から前記通風筒本体側に向かって延びる上方支持部を備え、前記駆動部は、前記上方支持部と前記蓋部又は前記主アームとの間に取り付けられ前記支持部と前記蓋部との距離を減少および増加させるようにしてもよい。
一般に、蓋部を上方に持ち上げる際には、蓋部の中央部上方に近い位置を支点とすることでより小さい力で蓋部を持ち上げることができる。そのため、上方支持部が、支持本体部の上部から通風筒本体側に向かって延び、上方支持部と蓋部又は蓋部に取り付けられた主アームとの間に駆動部が設けられていることで、より小さな力で蓋部を開放することが可能となる。
さらに、この発明に係る通風筒は、上記通風筒において、前記主アームは、一対の主アーム本体と、前記主アーム本体の端部同士を接続する接続部材と、を備え、前記駆動部は、前記上方支持部と前記接続部材との間に渡って取り付けられていてもよい。
このように一対の主アーム本体を設けることで、蓋部の2カ所に駆動部の力を作用させることができる。また、接続部材によって主アーム本体同士を接続しているので、一対の主アーム本体の互いの回動位置ずれを防止することができる。
さらに、この発明に係る通風筒は、上記通風筒における前記主アームが、前記蓋部に対して回動可能に取り付けられ、前記主アーム本体は、側面視で前記蓋部に向かって凹状となるように曲がって形成されていてもよい。
このように構成することで、蓋部を開放すると主アームに対して蓋部が回動するが、主アーム本体が蓋部に向かって凹状となるように曲がっていることで、蓋部が回動したときに蓋部が主アームに干渉することを防止できる。
さらに、この発明に係る通風筒は、上記通風筒において、前記副アームは、前記蓋部に対して回動可能に取り付けられ、回動方向で互いに異なる方向に曲がる2つの屈曲部を備えるZ状に形成されていてもよい。
例えば、蓋部を開放する際に、蓋部が通る領域を避けるように屈曲部を設けることで副アームが蓋部などに接触することを防止できる。
さらに、この発明に係る通風筒は、上記通風筒において、前記通風筒本体は、前記開口部の周縁にパッキンを備えていてもよい。
このように構成することで、蓋部側にパッキンを取り付ける場合と比較して、蓋部の重量を低減することができる。その結果、蓋部を開放する駆動力を低減させることができる。また、通風筒本体にパッキンを設けていることで、メンテナンスなどの作業性を向上できる。
この発明に係る船舶は、上記何れか一つの通風筒を備えた船舶であって、前記通風筒を覆い、横風による影響を抑制する傾斜面が上部に形成されたハウジングを備え、前記支持部の上方支持部は、前記傾斜面に沿って配される。
このように構成することで、上甲板での風抵抗を抑制できるように形成された傾斜面を上部に備えるハウジング内で、蓋部の開放時に支持部の上方支持部は前記傾斜面に沿って移動するので、ハウジング内の空間形状を有効利用することができる。
この発明に係る通風筒の開閉方法は、上記何れか一つの通風筒の開閉方法であって、予め記憶された複数の換気モードの中から特定の換気モードを選択する選択工程と、前記選択工程によって選択された換気モードに基づき、複数の通風筒を開閉する開閉工程と、を備える。
このように構成することで、複数の換気モードの中からユーザが所望の換気モードを選択操作するだけで、換気モードに応じて自動的に通風筒の開閉を行うことができる。
この発明によれば、蓋部の開閉に掛かる労力及び時間を減少させることが可能であるとともに、通風筒の流路抵抗の増加を抑制することができる。
この発明の第一実施形態における船舶の通風筒の配置を示す平面図である。 上記図1におけるII−II線に沿う断面図である。 開放状態の上記通風筒の示す側面図である。 上記通風筒の概略構成を示す斜視図である。 閉塞状態の上記通風筒を示す側面図である。 閉塞状態の上記通風筒を示す平面図である。 上記通風筒の副アーム本体を示す側面図である。 閉塞状態の上記通風筒を示す背面図である。 上記通風筒の駆動部の制御系を示す図である。 上記通風筒を覆うハウジングを示す斜視図である。 この発明の第二実施形態における制御ブロック図である この発明の第二実施形態における通風筒の開閉制御処理を示すフローチャートである。
以下、この発明の一実施形態に係る通風筒、船舶、及び、通風筒の開閉方法について説明する。
図1は、この実施形態に係る船舶1の通風筒10の配置を示す平面図である。
この実施形態における船舶1は、自動車を運搬する自動車運搬船である。この船舶1は、積荷である自動車を搬入、及び、搬出する際に、船倉2(図2参照)内を自動車が自走する。そのため、自動車の内燃機関から排出される排ガスを船倉2外に排出する必要があり、各船倉2には、それぞれ換気装置3(図3参照)が設けられている。図2に示すように、船舶1には、自動車運搬船の上下に積み重なるように複数の船倉2が設けられている。
図3に示すように、換気装置3は、主にダクト9と、通風筒10と、ファン11と、を備えている。
ダクト9は、船舶1の内部に配索され、船倉2の内部空間と船舶1の外部空間とを連通する流路を形成する。
通風筒10は、図1に示すように、上甲板4上に複数配され、船舶1の上甲板4の各側縁5に沿って所定間隔をあけて並んで配されている。一つの通風筒10には、通常、一つのダクト9が接続されている。
船舶1の上甲板4には、複数の通風筒10を覆うハウジング12が設置されている。これらハウジング12は、所定数の通風筒10を覆うように形成され、船舶1の進行方向に向かって断続的に配されている。通風筒10よりも船舶1の幅方向における内側には、通風筒10が設置される上甲板4と同階層に居住区6ならびに船倉2aが配されている。図2に示すように、上記ハウジング12は、通風筒10の蓋部16を広く開放するために極力高い方が望ましいが、上甲板4での風抵抗増加を抑制するために、通風筒10と同階層にある居住区6や船倉2aの高さと略同じ、もしくはそれ以下の高さを有している。またハウジング12は、その幅方向外側の上部に、側方からの空気抵抗を低減するための傾斜面13が形成されている。
図3、図4に示すように、通風筒10は、通風筒本体15と、蓋部16と、開閉装置17とを備えている。
通風筒本体15は、上部に開口部18を備えた鉛直方向に延びる円筒状に形成されている。この通風筒本体15の下端には、ファン11を介して上述したダクト9が接続されている。また、通風筒本体15の上端部である開口部18の周縁には、リング状のパッキン19(図5参照)が取り付けられている。蓋部16は、通風筒本体15の開口部18を閉塞する部材であって、上記開口部18の外形よりも僅かに大きい円板状に形成されている。つまり、蓋部16により通風筒本体15の開口部18を閉塞することで、通風筒本体15の上端部と蓋部16の下面との間にパッキン19が挟まれて、通風筒10の開口部18からダクト9内に波しぶきや雨水などが浸入することが防止される。なお、蓋部16は、図5に示すように、僅かに通風筒本体15の外周側に回り込むように形成されており、これにより更なる水の浸入防止が図られている。このように蓋部16にパッキンを設けない構造としたため、蓋部16の構造は簡素となり軽量化することが可能となり、後述する蓋部16の開閉装置17の駆動力を低減させることが可能となる。
開閉装置17は、蓋部16を開閉する装置である。この開閉装置17は、主に、主アーム21と、副アーム22と、支持部23と、駆動部24とを備えている。
主アーム21は、蓋部16を、開口部18が開放される開放位置(図3参照)と、開口部18が閉塞される閉塞位置(図4、図5参照)との間で移動させる部材である。主アーム21は、一対の主アーム本体26と、これら主アーム本体26の先端部26a同士を接続する接続部材27(図4参照)を備えている。主アーム本体26の先端部26aは、蓋部16の中央部Cに対して、船舶1の所定方向(本実施形態では船舶1の前後方向、以降、前後方向と記載)に延びる軸線回りに回動自在に取り付けられている。また、図6に示すように、一対の主アーム本体26は、平面視で、閉塞位置にある蓋部16の中央部Cから通風筒本体15の外方(言い換えれば、船体の舷側になる幅方向外側)に平行に延び、その基端部26bが支持部23に対して、船舶1の前後方向に延びる軸線回りに回動自在に支持されている。ここで、上記蓋部16の中央部Cとは、図6の支持部23と蓋部16との配列方向における、蓋部16の中心付近の部位を指している。
図5に示すように、主アーム本体26は、側面視で閉塞状態の蓋部16側に向かって凹状に曲がって形成されている。例えば、この実施形態における主アーム本体26は、直線状の基端側アーム部28と、先端側アーム部29とにより構成されている。
基端側アーム部28は、蓋部16が閉塞位置にあるときに、基端部26bから斜め上方に向かって直線状に延び、蓋部16の縁部16aの上方位置に至っている。また、先端側アーム部29は、基端側アーム部28の上端部から斜め下方に向かって直線状に延び、蓋部16の中央部Cに至っている。これら先端側アーム部29は、基端側アーム部28よりも十分に長く形成されている。
また、先端側アーム部29と基端側アーム部28とのなす角は、鈍角となっている。これら先端側アーム部29と基端側アーム部28とのなす角は、ハウジング12の側面14と傾斜面13(何れも図3参照)とのなす角に応じた角度となっている。つまり、この実施形態における主アーム本体26は、先端側アーム部29と基端側アーム部28とによって屈曲された形状を呈し、これにより蓋部16側に向かって凹状に曲がった形状となっている。このように主アーム本体26が凹状に曲がって形成されることで、図3に示すように、蓋部16を開放した際に、凹状に形成された空間部分に蓋部16の縁部16aが入り込み、主アーム本体26と蓋部16との接触が回避されるようになっている。
図4、図5に示すように、副アーム22は、蓋部16を開閉する際に蓋部16の揺れを抑制する部材である。副アーム22は、一対の副アーム本体31を有している。副アーム本体31の先端部31aは、主アーム本体26の延びる方向で、上述した蓋部16の中央部Cよりも外方側の位置で蓋部16に回動自在に取り付けられている。つまり、副アーム本体31の先端部31aは、主アーム本体26の先端部26aと基端部26bとの間の位置で蓋部16に取り付けられている。また、各副アーム本体31の基端部31bは、各副アーム本体31の延びる方向に配された支持部23に対して船舶1の前後方向に延びる軸線回りに回動自在に支持されている。
上記副アーム本体31は、互いに異なる方向に曲がる2つの屈曲部32,33を備えたZ状に形成されている。より具体的には、図5、図7に示すように、蓋部16が閉塞された状態で、副アーム本体31は、その基端部31bから斜め上方に向かう第一直線部34と、この第一直線部34の上端部から斜め下方に向かう第二直線部35とを備えている。さらに副アーム本体31は、第二直線部35の下端部から斜め上方に向かう第三直線部36を備えている。また、斜め上方に延びる第一直線部34と斜め下方に延びる第二直線部35との間には、鈍角となる第一屈曲部32が形成され、さらに、斜め下方に延びる第二直線部35と斜め上方に延びる第三直線部36との間には第一屈曲部32よりも狭角(例えば、直角)となる第二屈曲部33が形成される。そして、これら第一屈曲部32と第二屈曲部33とは、それぞれの屈曲する向きが回動方向である上下方向で互いに反対になっており、これにより副アーム本体31は側面視でZ状を呈している。なお、主アーム本体26の先端部26aと副アーム本体31の先端部31aとは、図4、図5に示すように、蓋部16上面に突設された第一軸受部37と第二軸受部38とにそれぞれ回動自在に支持されている。これら第一軸受部37と第二軸受部38とは、蓋部16の上面に平行に形成された補強リブ39にそれぞれ設けられている。
図3から図5に示すように、支持部23は、上述した主アーム本体26の基端部26b及び副アーム本体31の基端部31bを回動自在に支持する部材である。また支持部23は、駆動部24を上下に揺動可能に支持する部材である。支持部23は、一対のベース部41と、一対の支持本体部42と、上方支持部43とを備えている。
一対のベース部41は、通風筒本体15の側面15aに溶接やボルト止めなどにより固定され、上述した主アーム本体26の延びる方向と同方向に延びている。これらベース部41は、互いに通風筒本体15の周方向に離間して配置されており、その外側の端部には、支持本体部42の下端部が接続されている。
一対の支持本体部42は、上述した主アーム本体26の延びる方向で、通風筒本体15から所定の距離L1(図5参照)だけ離間して配置されている。また、各支持本体部42は、ベース部41の端部から鉛直上方に延びるように直線状に形成されている。言い換えれば、図3に示すように、各支持本体部42は、ハウジング12の船体幅方向の外側の側面14に沿って、上方に延びるように形成されている。各支持本体部42には、上述した主アーム21を支持する主アーム支持部44と副アーム22を支持する副アーム支持部45とがそれぞれ設けられている。つまり、図6に示すように、支持本体部42は、平面視で通風筒本体15から外方に離れた位置で主アーム21と副アーム22とを支持している。
図3に示すように、上記支持本体部42の主アーム支持部44と副アーム支持部45とは、上下方向に並んで配置されている。より詳しくは、下側に主アーム支持部44が配置され、上側に副アーム支持部45が配置されている。これら主アーム支持部44と副アーム支持部45とは、それぞれ支持本体部42の長手方向の中心よりも僅かに上方(言い換えれば、通風筒本体15の上端部よりも十分に上方の位置)に配置されている。なお、主アーム支持部44と副アーム支持部45とを個別に設ける場合について説明したが、支持本体部42において、主アーム本体26の基端部26bと副アーム本体31の基端部31bとを同一軸線上で回転自在に支持して、主アーム支持部44と副アーム支持部45との位置を同一位置としても良い。
上方支持部43は、支持本体部42の上部から通風筒本体15側(言い換えれば、通風筒本体15の径方向内側)の斜め上方に向かって傾斜するように形成されている。上方支持部43の傾斜角度θ1(図4参照)は、ハウジング12の傾斜面13の傾斜角度θ2(図3参照)と同等程度もしくは少し小さいとされ、傾斜面13に沿うようにハウジング12内に配されている。図6、図8に示すように、上方支持部43の上端中央部43aには、駆動部24が支持される駆動部支持部46が形成されている。
駆動部24は、主アーム21を支持部23に対して回動させる駆動力を付与する。この実施形態における駆動部24は、作動流体として空気を用いるエアシリンダであって、支持部23の上方支持部43と蓋部16との距離を減少および増加させる。図6に示すように、この駆動部24は、シリンダチューブ48と、ピストンロッド49とを備えている。ピストンロッド49は、シリンダチューブ48内にピストン50(図9参照)を備えている。ピストンロッド49は、その先端部が、上述した主アーム21の接続部材27の長手方向中央部27aに回動自在に支持されている。また、シリンダチューブ48は、上述した支持部23の上方支持部43の駆動部支持部46に回動自在に支持されている。つまり、この実施形態における駆動部24は、主アーム21と、支持部23との間に渡るように取り付けられている。なお、シリンダチューブ48を接続部材27に取り付け、ピストンロッド49を上方支持部43に取り付けてもよい。
図9に示すように、駆動部24は、シリンダチューブ48内の空気の給排を制御する空気給排制御箱51に接続されている。空気給排制御箱51は、チェックバルブ52、ソレノイドバルブ53、およびスピードコントローラ54を備えている。チェックバルブ52は、エアコンプレッサなどから空気給排制御箱51に供給された圧縮空気の逆流を防止し、蓋部16の開度を維持する。ソレノイドバルブ53は、ソレノイド制御部55からの電気信号に基づいて、シリンダチューブ48内の空気室56から排気する排気位置と、シリンダチューブ48内の空気室56に給気する給気位置との間で変位可能となっていて、シリンダチューブ48のストロークエンドで蓋部16の開放状態を決定している。図9においては、ソレノイドバルブ53が排気位置にある場合を示している。
スピードコントローラ54は、駆動部24とソレノイドバルブ53との間の空気の流速を調整する機構である。スピードコントローラ54は、2つ直列に接続され、駆動部24への給気スピードの調整と、駆動部24からの排気スピードの調整との各役割を分担して行うようになっている。ソレノイド制御部55は、船舶1の操舵室などに配された操作部58に接続され、操作部58からの制御指令に基づいてソレノイドバルブ53を制御する。なお、駆動部24およびソレノイドバルブ53には、それぞれ排気音を消音するサイレンサ57が取り付けられている。
図3に示すように、ファン11は、通風筒10への吸気又は通風筒10からの排気を行う。このファン11は、通風筒本体15の下部又は通風筒本体15付近のダクト9間に配されている。このファン11は、リミットスイッチを介し蓋部16の開閉状態に連動して駆動される。例えば、ファン11が取り付けられている通風筒10の蓋部16が完全に開かれた後に始動し、ファン11が取り付けられている通風筒10が閉塞されているときには始動出来ない。図3中、符号11aは、ファン11が備えるファン翼部を示している。
図10に示すように、ハウジング12には、傾斜面13とは反対側の側面60に開口部61が形成されている。この開口部61は、空気取り入れ口として機能する。この開口部61は、その高さ寸法L2が、通風筒本体15の高さ寸法L3よりも低く形成されている。これにより、通風筒本体15内への雨水の浸入を抑制している。
この実施形態における通風筒10は、上述した構成を備えている。次に、この実施形態における通風筒10の動作について説明する。なお、この動作の説明においては、蓋部16が閉塞状態から開放される場合を一例に説明する。
まず、作業者は、操舵室など通風筒10から離れた位置に設置されている操作部58を閉塞から開放に操作する。すると、操作部58からソレノイド制御部55に、蓋部16を開放する制御信号が入力される。この制御信号が入力されたソレノイド制御部55は、ソレノイドバルブ53に対して電気信号を出力する。これにより、ソレノイドバルブ53が給気位置に変位する。
ソレノイドバルブ53が給気位置に変位すると、駆動部24に圧縮空気が供給される。これにより、ピストンロッド49がシリンダチューブ48内に没入する方向にストロークする。すると、主アーム本体26が揺動され、上方支持部43に対して主アーム21の接続部材27が近接する方向に変位する。この変位により、主アーム本体26の先端部26aに取り付けられた蓋部16が上方に持ち上げられ、通風筒本体15の開口部18が開放される。そして、ピストンロッド49がストロークエンドまで移動すると、その位置で蓋部16の開放状態が保持される開放保持状態となる。
また、開放保持状態まで蓋部16を変位させる際に、副アーム22によって、第二軸受部38と副アーム支持部45との距離が、第一軸受部37と主アーム支持部44との距離よりも十分に短い一定の距離に保持される。そして、蓋部16の支持部23側の縁部16aが副アーム支持部45を中心にして回動される。これにより、蓋部16が支持部23側から斜め上方に向かう傾斜状態に保持される。また、蓋部16の支持部23側の縁部16aが、副アーム支持部45の高さ位置に応じた高さ位置まで持ち上げられ、通風筒本体15の開口部18から十分に離間される(図3中、離間距離を矢印で示している)。図3は、ピストンロッド49がストロークエンドまで移動した開放保持状態を示している。なお、通風筒10の開口部18を閉塞する場合、作業者によって閉塞操作が行われるが、開閉装置17の動作としては、上記開放操作の場合と逆動作になるだけであるため詳細説明を省略する。
したがって、上述した第一実施形態における通風筒10によれば、駆動部24の駆動力によって主アーム21を回動させた場合に、蓋部16の中央部Cを作用点として蓋部16を持ち上げることができる。また、主アーム21によって蓋部16を持ち上げる際に、副アーム22によって蓋部16の姿勢が不安定になることを防止することができる。
さらに、主アーム21及び副アーム22が平面視で通風筒本体15から外方に離れた位置で回動可能に支持されているため、開放時に蓋部16の全体を開口部18から離間させることができる(通風筒本体15の全周が開いた状態にできる)。その結果、空気の流路を通風筒本体15の全周に確保することができ、通風筒10の流路抵抗の増加を抑制することができる。
上方支持部43が、支持本体部42の上部から通風筒本体15側に向かって斜め上方に延び、この上方支持部43と蓋部16に取り付けられた主アーム21との間に駆動部24としての駆動部24が配されることで、より小さな力で蓋部16を開放することができる。その結果、駆動部24の小型化を図るとともに、蓋部16の開閉にかかる消費エネルギーを低減することができる。
さらに、一対の主アーム本体26を設けることで、蓋部16の2カ所に駆動部24の力を作用させることができる。また、接続部材27によって主アーム本体26同士を接続しているので、一対の主アーム本体26の互いの回動位置ずれを防止することができる。その結果、より安定した姿勢で蓋部16を開放することができる。
また、蓋部16を開放すると主アーム21に対して蓋部16が回動するが、主アーム本体26は、側面視で閉塞状態の蓋部16側に向かって凹状に形成されていることで、蓋部16が主アーム21に干渉することを防止できる。
さらに、副アーム本体31がZ状に形成されることで、蓋部16を開放した際に、副アーム本体31が蓋部16などに接触することを防止できる。また、蓋部16を開放したとき、側面視で副アーム本体31が主アーム本体26や第二軸受部38と重なるように配されるため周囲に張り出さず、その分だけ開閉装置17をハウジング12に近接配置させることができる。その結果、ハウジング12内のスペースを更に有効活用することができる。
また、傾斜面13を上部に備えるハウジング12の内部空間の形状に合わせて、支持部23を配置することができるため、ハウジング12を大型化することなしに、通風筒10の配置が可能となる。
さらに、通風筒本体15の開口部18の周縁にパッキン19が取り付けられていることで、蓋部16側にパッキンを取り付ける場合と比較して、蓋部16の重量を低減することができる。その結果、蓋部16を開放する駆動力を低減させることができる。また、通風筒本体15にパッキン19を設けていることで、メンテナンスやパッキン19の取付時などの作業性を向上できる。
さらに、上述した実施形態における船舶1によれば、傾斜面13を上部に備えるハウジング12の内部空間の形状を有効利用することができるため、横風などによる影響を抑制しつつ、通風筒10の流路抵抗を低減できる。また、通風筒10を閉塞しているときには、船倉内への浸水を防止できる。
次に、この発明の第二実施形態における通風筒、船舶、および、通風筒の開閉方法について説明する。この第二実施形態は、上述した第一実施形態と、通風筒の開閉制御が異なるだけであるため、通風筒および船舶の全体構成を示す図1、図3、図9を援用し、同一部分に同一符号を付して説明する。
図11は、この第二実施形態におけるソレノイドバルブ53の制御ブロック図である。
この第二実施形態における通風筒10および船舶1は、制御系を除き、上述した第一実施形態の図1、図3と同様に構成されている。
図11に示すように、この第二実施形態におけるソレノイドバルブ53の制御系は、第一実施形態の構成に加え、換気モード記憶部70と換気モード選択部71とを備えている。
操作部58は、例えば、操舵室や消防管理室などに配され、複数の換気モードの中から一つの換気モードを選択可能となっている。
換気モード記憶部70は、予め複数の換気モードが記憶されている。ここで、複数の換気モードとしては、例えば、航行中に行う換気モード、荷役作業中に行う換気モード、及び、泡消火システム使用時の換気モードなどがある。また、航行中に行う換気モードとしては、例えば、所定の単位時間当たり3回換気を行うモードや10回換気を行うモードなどがある。また、荷役作業中に行う換気モードとしては、航行中よりも回数の多い、例えば、所定の単位時間当たり20回換気を行うモードなどがある。また、泡消火システム使用時の換気モードは、泡消火システム用の通風筒10のみを開放するモードである。
換気モード選択部71は、操作部58による選択結果に基づいて、換気モード記憶部70に記憶されている複数の換気モードの中から一つの換気モードを呼び出す。そして、換気モード選択部71は、呼び出した換気モードの情報に基づきソレノイド制御部55に対して制御指令を出力する。ソレノイド制御部55は、換気モード選択部71からの制御指令に従ってソレノイドバルブ53(図9参照)の弁位置を変位させる。
次に、上述した第二実施形態の通風筒10の開閉方法について図12を参照しながら説明する。
図12に示すように、例えば、全ての通風筒10が閉塞状態で、操作部58による換気モードの選択操作が入力された場合、この入力結果の情報に基づいて換気モード記憶部70に記憶された複数の換気モードの中から、特定の換気モードの情報を検索(選択)して呼び出す(ステップS01;選択工程)。
次いで、選択された換気モードの情報に従って、ソレノイド制御部55に制御指令を出力し、複数の通風筒10を同時に開閉する(ステップS02;開閉工程)。
その後、操作部58に対して換気モードの再選択操作がなされた場合や、通風筒10を全開又は全閉する操作などが行われるまで、同一換気モードによる換気を継続する。操作部58に対して換気モードの再選択操作が行われた場合には、その換気モードで通風筒10の開閉を行うべく、再選択された換気モードによる上記各制御処理を繰り返す。
したがって、上述した第二実施形態の通風筒10の開閉方法によれば、複数の換気モードの中から作業者が所望の換気モードを選択操作するだけで、換気モードに応じて自動的に通風筒10の開閉を行うことができる。その結果、複数の通風筒10を一つずつ作業員が開閉して換気モードの変更を行う場合と比較して、迅速かつ容易に換気モードの変更を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態においては、支持部23のベース部41が通風筒本体15に支持される一例を説明したが、上甲板4やハウジング12に支持されるようにしても良い。また、通風筒本体15が鉛直方向に延びる場合について説明したが、通風筒本体15は上下に延びていればよく、鉛直方向に延びる場合に限られるものではない。ここで、上下に延びるとは、通風筒本体15の軸線の向きが上下方向の成分を含んでいればよく、通風筒本体15が斜めに傾斜していてもよい。
また、上述した実施形態においては、主アーム21と上方支持部43との間に渡るように駆動部24を設ける場合について説明した。しかし、駆動部24によって主アーム21が回動可能であれば上記構成に限られるものではない。例えば、駆動部24を、主アーム21の接続部材27ではなく蓋部16に直接取り付けるようにしても良い。またこの際、主アーム21の接続部材27を省略しても良い。
さらに、上述した実施形態においては、直線状に形成された基端側アーム部28と先端側アーム部29との組み合わせによって、主アーム本体26を、蓋部16側を向く凹状に形成する場合について説明した。しかし、主アーム本体26は、蓋部16側を向く凹状に形成されていれば上記形状に限られず、例えば、曲線状に形成することで蓋部16側を向く凹状としても良い。同様に副アーム本体31を第一直線部から第三直線部の組み合わせで形成する場合について説明したが、湾曲形成された部材の組み合わせにより副アーム本体31を形成するようにしても良い。
さらに、上述した実施形態においては、駆動部24としてエアシリンダを用いる場合について説明したが、この構成に限られるものではない。例えば、作動流体として油を用いる油圧シリンダであっても良い。さらに、駆動部24は、流体圧シリンダに限られず、ボールねじなどの直動機構を用いてロッドを出没させるアクチュエータなどを用いても良い。
また、上述した実施形態においては、複数の蓋部16の開閉を一括して操作する場合を一例に説明したが、各通風筒10に対応した個別の操作スイッチを有する操作部58設けて、各通風筒10における蓋部16の開閉を個別に行うようにしても良い。
また、上述した実施形態においては、航行時、荷役時などに応じた換気モードを備える場合について説明したが、例えば、積荷の量に応じて開閉する通風筒10の数量を調整する換気モードを備えても良い。この場合、例えば、操作部58において積荷の量を入力し、この積荷の量に応じた換気モードを選択する。
さらに、上述した実施形態においては、ハウジング12が傾斜面13を備える場合について説明したが、傾斜面13を備えていないハウジング12に覆われた通風筒10に対してもこの発明は適用可能である。
1 船舶
2 船倉
3 換気装置
4 上甲板
5 側縁
6 居住区
9 ダクト
10 通風筒
11 ファン
11a ファン翼部
12 ハウジング
13 傾斜面
14 側面
15 通風筒本体
15a 側面
16 蓋部
16a 縁部
17 開閉装置
18 開口部
19 パッキン
21 主アーム
22 副アーム
23 支持部
24 駆動部
26 主アーム本体
26a 先端部
26b 基端部
27 接続部材
28 基端側アーム部
29 先端側アーム部
31 副アーム本体
31a 先端部
31b 基端部
32 屈曲部
33 屈曲部
34 第一直線部
35 第二直線部
36 第三直線部
37 第一軸受部
38 第二軸受部
39 補強リブ
41 ベース部
42 支持本体部
43 上方支持部
43a 上端中央部
44 主アーム支持部
45 副アーム支持部
46 駆動部支持部
48 シリンダチューブ
49 ピストンロッド
50 ピストン
51 空気給排制御箱
52 チェックバルブ
53 ソレノイドバルブ
54 スピードコントローラ
55 ソレノイド制御部
56 空気室
57 サイレンサ
58 操作部
60 側面
70 換気モード記憶部
71 換気モード選択部
C 中央部

Claims (8)

  1. 上下に延びる筒状の通風筒本体と、
    前記通風筒本体の開口部を閉塞する蓋部と、
    前記蓋部を開閉する開閉装置と、を備え、
    前記開閉装置は、
    前記蓋部の中央部に取り付けられ平面視で前記通風筒本体の外方に延びる主アームと、
    前記主アームが延びる方向で前記中央部よりも外方側の前記蓋部に取り付けられ、前記主アームと同方向に延びる副アームと、
    平面視で前記通風筒本体から外方に離れた位置で前記主アームと前記副アームとを回動可能に支持する支持本体部を有する支持部と、
    前記主アームを前記支持部に対して回動させる駆動力を付与する駆動部と、を備えることを特徴とする通風筒。
  2. 前記支持部は、前記支持本体部の上部から前記通風筒本体側に向かって延びる上方支持部を備え、
    前記駆動部は、前記上方支持部と前記蓋部又は前記主アームとの間に取り付けられ前記支持部と前記蓋部との距離を減少および増加させる請求項1に記載の通風筒。
  3. 前記主アームは、
    一対の主アーム本体と、
    前記主アーム本体の端部同士を接続する接続部材と、を備え、
    前記駆動部は、前記上方支持部と前記接続部材との間に渡って取り付けられている請求項2に記載の通風筒。
  4. 前記主アームは、
    前記蓋部に対して回動可能に取り付けられ、
    前記主アーム本体は、
    側面視で前記蓋部側に向かって凹状となるように曲がって形成されている請求項3に記載の通風筒。
  5. 前記副アームは、
    前記蓋部に対して回動可能に取り付けられ、
    回動方向で互いに異なる方向に曲がる2つの屈曲部を備えるZ状に形成されている請求項1から3の何れか一項に記載の通風筒。
  6. 前記通風筒本体は、前記開口部の周縁にパッキンを備える請求項1から5の何れか一項に記載の通風筒。
  7. 請求項2に記載の通風筒を備えた船舶であって、
    前記通風筒を覆い、横風による影響を抑制する傾斜面が上部に形成されたハウジングを備え、
    前記支持部の上方支持部は、前記傾斜面に沿って配されることを特徴とする船舶。
  8. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載の通風筒の開閉方法であって、
    予め記憶された複数の換気モードの中から特定の換気モードを選択する選択工程と、
    前記選択工程によって選択された換気モードに基づき、複数の通風筒を開閉する開閉工程と、を備えることを特徴とする通風筒の開閉方法。
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