JP2001276251A - 車両運搬船用高膨張泡消火設備 - Google Patents

車両運搬船用高膨張泡消火設備

Info

Publication number
JP2001276251A
JP2001276251A JP2000097182A JP2000097182A JP2001276251A JP 2001276251 A JP2001276251 A JP 2001276251A JP 2000097182 A JP2000097182 A JP 2000097182A JP 2000097182 A JP2000097182 A JP 2000097182A JP 2001276251 A JP2001276251 A JP 2001276251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
fire extinguishing
mixed
extinguishing
blowing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000097182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3414693B2 (ja
Inventor
Kosuke Murakami
耕輔 村上
Kenji Takao
健次 高尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
Original Assignee
Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kurushima Dockyard Co Ltd filed Critical Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
Priority to JP2000097182A priority Critical patent/JP3414693B2/ja
Publication of JP2001276251A publication Critical patent/JP2001276251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3414693B2 publication Critical patent/JP3414693B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災の規模に応じた適正な消火をし、確実な
る消火を可能とし、火災による被害を小さくした車両運
搬船用高膨張泡消火設備を提供する。 【解決手段】 本発明の車両運搬船用高膨張泡消火設備
は、多層甲板型車両運搬船の艙内を高膨張泡により消火
できる。この泡消火設備は、火災を有効に検知できる火
災センサー3,…と、高膨張泡消火原液を貯蔵し、火災
時には当該消火原液と水を混合した混合消火液を製造す
る混合液製造手段6と、混合消化液を火災の発生してい
る消火対象箇所に供給する分配手段7と、発泡用空気を
送風できる送風手段4…と、各送風手段4,…の消火対
象箇所側の開口部近傍にそれぞれ配置された発泡手段
と、各火災センサー3,…からの検出信号に応じて部分
消火、甲板消火あるいは区画消火の一つを選択し、これ
らの選択に応じて混合液製造手段6、分配手段7および
送風手段4,…を駆動制御する消火制御盤9とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層甲板型車両運
搬船の艙内を高膨張泡により消火できる車両運搬船用高
膨張泡消火設備に関するものである。さらに詳細には、
本発明は、火災発生の検出すると同時に火災の規模を判
断し、その判断に基づいて火災発生箇所に必要で十分な
高膨張泡を供給して鎮火するまで一連の動作を自動的に
行なうことができる車両運搬船用高膨張泡消火設備に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車や冷凍装置を設けたコン
テナ等は、排気ガス・引火性ガスおよび熱を発生するた
め、これを格納したり運搬したりする際には、これら装
置を格納する空間を換気する必要がある。一方、これら
装置を格納したり運搬したりする際には、火災が発生す
る恐れがあるため、消火設備を備える必要がある。
【0003】例えば、多層甲板型自動車運搬船等では、
当然、格納空間を換気する換気装置を設けるとともに、
消火設備も設けている。このような船型の船舶では、消
火設備としては、従来、炭酸ガス消火設備が装備されて
いた。この炭酸ガス消火設備は、区画された最大空間内
を鎮火するに要するガス量を貯蔵する必要があり、多量
の炭酸ガスボンベを搭載する必要があって効率的でない
こと、また、火災現場に残された人間が火災で死亡する
よりも、炭酸ガスで窒息死する事故が発生するなどの理
由から、近年では、採用されなくなってきている。
【0004】このような理由から、炭酸ガス消火設備に
代わる高膨張泡消火装置が施設されるに至り、発泡能力
を大幅に増大させた発泡手段と、その発泡した泡を有効
に消火対象箇所に運べる技術が提案されている(特開平
11−4904号公報)。このような高膨張泡消火装置
を特殊な船型の船舶へ適用することが期待されてきてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た高膨張泡消火設備によれば、実際には、多層甲板型自
動車運搬船の艙内に施設された事例が少なく、火災警報
装置の火災センサーの配置が泡消火設備に適したもので
はない他、個別に送風手段を選択動作させたり、混合消
火液を当該火災箇所にのみ送ったりするような設備とは
なっていないため、火災の規模に応じた適切な消火を行
なうことができないという不都合があった。
【0006】また、上述した高膨張泡消火設備では、火
災センサーからの検出信号により、火災発生の検出から
消火動作までと、また、鎮火後の排水装置や艙内給排気
装置の動作までの一連の制御が確立されていないため、
適正な消火活動が阻害されたり、火災発生箇所とは関係
ない空間まで消火して無駄な労力を使用したり、あるい
は、火災被害が増大したりするという不都合があった。
【0007】さらに、上述した高膨張泡消火設備では、
高膨張泡消火原液に加える水に海水を使用しているた
め、消火した際に、火災にあっていない貨物に塩害を与
えてしまうという不都合もあった。
【0008】本発明は、上述した不都合な点を解消し、
火災の規模に応じた適正な消火を可能とし、かつ確実な
る消火を可能とするとともに、火災による被害を小さく
した車両運搬船用高膨張泡消火設備を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に係る発明の車両運搬船用高膨張泡消
火設備は、多層甲板型車両運搬船の艙内を高膨張泡によ
り消火できる泡消火設備であって、艙内の各甲板上に発
生する火災を有効に検知できる火災センサーと、高膨張
泡消火原液を貯蔵し、火災時には当該消火原液と水を混
合した混合消火液を製造する混合液製造手段と、前記混
合液製造手段で製造した混合消化液を火災の発生してい
る消火対象箇所に供給する分配手段と、前記艙内の甲板
および間仕切りで仕切られている空間に対して、それぞ
れ個別に発泡用空気を送風できる送風手段と、前記各送
風手段の消火対象箇所側の開口部近傍にそれぞれ配置さ
れていて混合消火液を高膨張泡させる発泡手段と、前記
各火災センサーからの検出信号を取り込み、これら検出
信号に応じて部分消火、甲板消火あるいは区画消火を選
択し、これらの選択に応じて前記混合液製造手段、前記
分配手段および前記送風手段を駆動制御する消火制御手
段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】したがって、請求項1に係る発明では、火
災発生時には、消火制御手段は、前記各火災センサーか
らの検出信号検出信号に応じて、部分消火、甲板消火あ
るいは区画消火を選択し、これらの選択に応じて前記混
合液製造手段、前記分配手段および前記送風手段を駆動
制御しているので、火災初期の段階では部分消火とし、
この際に、高膨張泡消火原液からの清水と当該消火原液
とを混合した混合消火液を送出し、当該火災発生箇所の
近傍に混合消火液が供給されるように分配手段を選択
し、当該火災発生箇所の近傍の送風手段を運転すること
で、当該火災発生箇所に高膨張泡を供給し、また、甲板
消火の場合は、当該甲板全部に混合消火液が供給される
ように分配手段を選択し、当該甲板全部の送風手段を運
転することで、当該甲板全体に高膨張泡を供給し、ま
た、区画消火の場合は、当該区画(ゾーン)全部に混合
消火液が供給されるように分配手段を選択し、当該区画
(ゾーン)全部の送風手段を運転することで、当該区画
(ゾーン)全部に高膨張泡を供給する。なお、部分消
火、甲板消火あるいは区画消火において、前記混合液製
造手段は清水タンクに清水があるうちは清水を送出し、
これがなくなったときに海水を送出する。本願請求項2
に係る発明は、前記請求項1に係る車両運搬船用高膨張
泡消火設備において、前記混合液製造手段は清水を蓄え
る清水タンク内の清水あるいは海水を水として送出でき
るようになっており、前記消火制御手段は、消火の初期
段階では、前記混合液製造手段に対して清水を送出する
指令を前記混合液製造手段に与え、前記清水タンク内の
清水が下限に達したことを知らせる信号を受信したとき
には、海水を送出する指令を前記混合液製造手段に与え
る手段を備えたことを特徴とするものである。置。本願
請求項3に係る発明は、前記請求項1に係る車両運搬船
用高膨張泡消火設備において、前記消火制御手段は、鎮
火確認信号が入力されたときに、前記混合液製造手段、
前記分配手段および前記送風手段を停止制御する手段を
備えたことを特徴とするものである。本願請求項4に係
る発明は、前記請求項1に係る車両運搬船用高膨張泡消
火設備において、前記船舶には排気用通風機が備えてあ
り、前記消火制御手段は、鎮火確認信号が入力されたと
きには、前記排気用通風機を駆動制御する手段を備えた
ことを特徴とするものである。本願請求項5に係る発明
は、前記請求項4に係る車両運搬船用高膨張泡消火設備
において、前記排気用通風機は上記送風手段を兼用し、
上記送風手段は、通常時には前記所定空間を換気させ、
火災時には発泡手段側に空気を供給する風路切換手段が
前記発泡手段近傍に設けられており、前記消火制御手段
は、鎮火確認信号が入力されたときには、前記送風手段
を換気動作するように制御するとともに、前記風路切換
手段を前記所定空間側に切り換え制御する手段を備えた
ことことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 [第1の実施の形態]図1ないし図6は本発明の第1の
実施の形態に係る車両運搬船用高膨張泡消火設備を説明
するための図であり、図1は同第1の実施の形態に係る
車両運搬船用高膨張泡消火設備が適用された船舶の例を
示す模式図、図2は同車両運搬船用高膨張泡消火設備の
制御系を示すブロック図、図3は同車両運搬船用高膨張
泡消火設備の動作を説明するためのフローチャート、図
4は同車両運搬船用高膨張泡消火設備の部分消火を説明
するための図、図5は同車両運搬船用高膨張泡消火設備
の甲板消火を説明するための図、図6は同車両運搬船用
高膨張泡消火設備の区画消火を説明するための図であ
る。
【0012】この図1において、例えば車両運搬船のよ
うな船舶1の艙内は、図1に示すように、甲板によって
多層区画2a,2b,2c,2dに区分されており、こ
れら多層区画2a,2b,2c,2dが消火対象箇所に
なっている。多層区画2a,2b,2c,2d内には、
貨物としての車両Cr,Cr,…が搭載されている。多
層区画2aの天井には火災センサー3a,3a,…が、
多層区画2bの天井には火災センサー3b,3b,…
が、多層区画2cの天井には火災センサー3c,3c,
…が、多層区画2dの天井には火災センサー3d,3
d,…がそれぞれ設置されている。
【0013】一つの火災センサー3は火災を検出できる
範囲が決められているため、各火災センサー3a,3
a,…、各火災センサー3b,3b,…、各火災センサ
ー3c,3c,…および各火災センサー3d,3d,…
は、それら火災検出範囲の周囲が重なり合い未警戒部分
ができないように設置されている。また、各火災センサ
ー3a,3a,…、各火災センサー3b,3b,…、各
火災センサー3c,3c,…および各火災センサー3
d,3d,…は、それぞれ唯一の識別符号を持ってい
て、発報したときに、位置を特定できるようにしてあ
る。火災センサー3は、例えば煙感知器、熱感知器・光
探知器あるいは炎センサー等を使用すればよい。
【0014】また、送風手段4Aは船舶1の船首から1
番目(船首)側に、送風手段4Bは送風手段4Aから所
定の距離を離して船首から2番目に、送風手段4Cは送
風手段4Bから所定の距離を離して船首から3番目に、
送風手段4Dは最後尾に、それぞれ設置されている。こ
れら送風手段4A,4B,4C,4Dは、通常は、艙内
通風機として使用されており、火災時には、泡発生用の
送風機として使用されており、これらの切り換えは切換
制御信号によって行われる。
【0015】送風手段4Aは、最上階の甲板上に設置さ
れた通風機4Aa1および区画2aに連通するダクト4
Aa2と、最上階の甲板上に設置された通風機4Ab1
および区画2bに連通するダクト4Ab2と、最上階の
甲板上に設置された通風機4Ac1および区画2cに連
通するダクト4Ac2と、最上階の甲板上に設置された
通風機4Ad1および区画2dに連通するダクト4Ad
2とからなる。
【0016】送風手段4Bは、最上階の甲板上に設置さ
れた通風機4Ba1および区画2aに連通するダクト4
Ba2、最上階の甲板上に設置された通風機4Bb1お
よび区画2bに連通するダクト4Bb2、最上階の甲板
上に設置された通風機4Bc1および区画2cに連通す
るダクト4Bc2、最上階の甲板上に設置された通風機
4Bd1および区画2dに連通するダクト4Bd2とか
らなる。
【0017】送風手段4Cは、最上階の甲板上に設置さ
れた通風機4Ca1および区画2aに連通するダクト4
Ca2と、最上階の甲板上に設置された通風機4Cb1
および区画2bに連通するダクト4Cb2と、最上階の
甲板上に設置された通風機4Cc1および区画2cに連
通するダクト4Cc2と、最上階の甲板上に設置された
通風機4Cd1および区画2dに連通するダクト4Cd
2とからなる。
【0018】送風手段4Dは、最上階の甲板上に設置さ
れた通風機4Da1および区画2aに連通するダクト4
Da2と、最上階の甲板上に設置された通風機4Db1
および区画2bに連通するダクト4Db2と、最上階の
甲板上に設置された通風機4Dc1および区画2cに連
通するダクト4Dc2と、最上階の甲板上に設置された
通風機4Dd1および区画2dに連通するダクト4Dd
2とからなる。
【0019】上記ダクト4Aa2の末端には通風開口兼
泡噴出し開口5Aaが、ダクト4Ab2の末端には通風
開口兼泡噴出し開口5Abが、ダクト4Ac2の末端に
は通風開口兼泡噴出し開口5Acが、ダクト4Ad2の
末端には通風開口兼泡噴出し開口5Adがそれぞれ設け
られている。通風開口兼泡噴出し開口5Aa,5Ab,
5Acおよび5Adには、混合消火液を高膨張泡させる
発泡手段がそれぞれ設けられている。
【0020】上記ダクト4Ba2の末端には消火対象箇
所側に通風開口兼泡噴出し開口5Baが、ダクト4Bb
2の末端には通風開口兼泡噴出し開口5Bbが、ダクト
4Bc2の末端には通風開口兼泡噴出し開口5Bcが、
ダクト4Bd2の末端には通風開口兼泡噴出し開口5B
dがそれぞれ設けられている。通風開口兼泡噴出し開口
5Ba,5Bb,5Bcおよび5Bdには、混合消火液
を高膨張泡させる発泡手段がそれぞれ設けられている。
【0021】上記ダクト4Ca2末端には消火対象箇所
側に通風開口兼泡噴出し開口5Caが、ダクト4Cb2
の末端には通風開口兼泡噴出し開口5Cbが、ダクト4
Cc2の末端には通風開口兼泡噴出し開口5Ccが、ダ
クト4Cd2の末端には通風開口兼泡噴出し開口5Cd
がそれぞれ設けられている。通風開口兼泡噴出し開口5
Ca,5Cb,5Ccおよび5Cdには、混合消火液を
高膨張泡させる発泡手段がそれぞれ設けられている。
【0022】上記ダクト4Da2の末端には消火対象箇
所側に通風開口兼泡噴出し開口5Daが、ダクト4Db
2末端には通風開口兼泡噴出し開口5Dbが、ダクト4
Dc2の末端には通風開口兼泡噴出し開口5Dcが、ダ
クト4Dd2の末端には通風開口兼泡噴出し開口5Dd
がそれぞれ設けられている。通風開口兼泡噴出し開口5
Da,5Db,5Dcおよび5Ddには、混合消火液を
高膨張泡させる発泡手段がそれぞれ設けられている。
【0023】また、混合液製造手段6は、高膨張泡消火
原液を貯蔵する泡原液タンク61と、清水を貯蔵する清
水タンク62と、遠隔バルブ63を介して泡原液タンク
61に連通する泡ポンプ64と、清水側遠隔バルブ65
を介して清水タンク62に連通するとともに海水側遠隔
バルブ66を介して海水吸込み口67に連通する水ポン
プ68とからなり、火災時には当該消火原液と水を混合
した混合消火液を製造することができる。水ポンプ68
の吐出口と泡ポンプ64の吐出口とは配管69を介して
分配手段7に連通されている。なお、清水タンク62に
は、水位センサー50,51が設けられている。
【0024】分配手段7は、混合液製造手段6で製造し
た混合消化液を火災の発生している消火対象箇所に分配
供給できる。すなわち、分配手段7は、分配制御信号に
よって選択された配管に混合消化液を分配供給できる。
【0025】各通風開口兼泡噴出し開口5Aa,5A
b,5Acおよび5Adにそれぞれ設けられた発泡手段
と、各通風開口兼泡噴出し開口5Ba,5Bb,5Bc
および5Bdにそれぞれ設けられた発泡手段と、各通風
開口兼泡噴出し開口CAa,5Cb,5Ccおよび5C
dにそれぞれ設けられた発泡手段と、各通風開口兼泡噴
出し開口5Da,5Db,DAcおよび5Ddにそれぞ
れ設けられた発泡手段と、分配手段7とは配管8A,8
B,8C,8Dで連通されている。
【0026】なお、図1では、配管8A,8B,8C,
8Dは一本で記載されているが、実際には、それぞれ4
本づつからなる。したがって、その部分の配管数を示す
ために、配管に斜線を付している。
【0027】消火制御盤9は、コンピュータあるいはシ
ーケンサーで構成すればよく、図1および図2に示すよ
うに、前記各火災センサー3a,3a,…、3b,3
b,…、3c,3c,…および3d,3d,…に電気的
に接続されており、各火災センサー3a,3a,…、3
b,3b,…、3c,3c,…あるいは3d,3d,…
からの検出信号を取り込めるようになっている。
【0028】また、消火制御盤9には、図1および図2
に示すように、水位センサー50,51からの検出信号
が入力されるようになっている。消火制御盤9は、図1
および図2に示すように、前記混合液製造手段6と、前
記分配手段7と、前記送風手段4A,4B,4C,4D
とに電気的に接続されており、消火制御盤9により、前
記混合液製造手段6、前記分配手段7および前記送風手
段4A,4B,4C,4Dを駆動制御できるようになっ
ている。
【0029】消火制御盤9は、火災センサー3a,…、
3b,…、3c,…、3d,…からの検出信号に応じ
て、部分消火、甲板消火あるいは区画消火をする区画を
選択し、これらの選択に応じて前記混合液製造手段6、
前記分配手段7および前記送風手段4A,4B,4C,
4Dを駆動制御できるようになっている。
【0030】すなわち、消火制御盤9は、図1および図
2に示すように、遠隔バルブ63、清水側遠隔バルブ6
5、海水側遠隔バルブ66を開閉制御できるようになっ
ており、同様に、泡ポンプ64および水ポンプ68を起
動制御できるようになっている。また、消火制御盤9
は、分配手段7を制御し、火災部分の配管8A,8B,
8Cまたは8Dのうちの一つあるいは複数に混合消火液
を供給できるようにしてある。また、消火制御盤9は、
送風手段4A、4B,4C,4Dの各通風機4Aa1,
4Ab1,…、4Ba1,4Bb1,…、4Ca1,4
Cb1,…、4Da1,4Db1,…を選択起動および
回転方向を制御できる。
【0031】また、消火制御盤9には、図2に示すよう
に、消火に必要な操作を行なうための操作盤90が設け
られているとともに、火災発報位置を表示する火災発生
ゾーン表示パネル91、準備ランプ92、送風手段4
A,4B,4C,4Dの送風機運転表示ランプ93、清
水側遠隔バルブ開表示ランプ94、水ポンプ運転表示ラ
ンプ95、泡ポンプ運転表示ランプ96、海水側遠隔バ
ルブ開表示ランプ97、排気ファン運転表示ランプ9
8、鎮火表示ランプ99、および泡側遠隔バルブ開表示
ランプ100が設けられている。
【0032】次に、車両運搬船用高膨張泡消火設備の動
作を図1および図2を基に、図3ないし図6を参照して
説明する。火災が発生したとする。すると、操舵室内に
設置されている消火制御盤9の火災発生ゾーン表示パネ
ル91に火災位置が表示される(S100)。 ゾーン
別火災、火災個別アドレス等を判断する(S101)。
また、火災発生場所を確認したところで(S201)、
操作盤90の艙内消火スイッチを押下し(S202)、
艙内通風機を停止させる(S203)。また、主制御盤
電源をオンとする(S204)。ここで、消火制御盤9
では、消火の準備ができると(S103;OK)、準備
ランプ92を点灯させる(S104)。
【0033】そして、操作盤90の消火開始スイッチが
押下されると(S205)、消火制御盤9は、火災セン
サー3からの検出信号を基に、泡を発生させるべきゾー
ン(部分消火、甲板消火あるいは区画消火)を選択させ
るとともに、この選択結果に基づいて運転すべき送風手
段4A,4B,4Cまたは4Dを個別に選択するととも
に、分配手段7を切り換え制御することにより、この送
風手段4A,4B,4Cまたは4Dに関連する配管8,
…を選択させる(S105)。
【0034】また、消化制御盤9は、泡ポンプ64を運
転させるとともに(S106)、泡ポンプ運転表示ラン
プ96を点灯させる(S107)。同時に、消化制御盤
9は、清水側遠隔バルブ65を開制御し(S108)、
これにより清水側遠隔バルブ開表示ランプ94を点灯さ
せる(S109)。また、消化制御盤9は、水ポンプ6
8を運転させるとともに(S110)、水ポンプ運転表
示ランプ95を点灯させる(S111)。ついで、泡ポ
ンプ64と水ポンプ68とが運転されて混合消化液が供
給可能な状態になったところで、選択された送風手段4
A、4B、4Cまたは4Dが運転されて(S112)、
該当する送風機運転表示ランプ93を点灯させる(S1
13)。
【0035】また、水ポンプ68が運転を開始すると
(S110)、タイマーが動作し(S114)、タイム
アウトすると(S114;YES)、ビルジポンプ(図
示せず)を始動させるとともに(S115)、艙内ビル
ビ排出系バルブを開き(S116)、消火ビルジを排出
させる(S117)。
【0036】同様に、水ポンプ68が運転を開始すると
(S110)、消火制御盤9は、清水タンク62の水位
センサー51からの検出信号により清水タンク62の水
位が低下していると判断したときには(S120;YE
S)、清水側遠隔バルブ65を閉じ海水側遠隔バルブ6
6を開く制御をし(S121)、清水側遠隔バルブ開表
示ランプ94を消灯させ(S122)、海水側遠隔バル
ブ開表示ランプ97を点灯させる(S123)。
【0037】すなわち、混合液製造手段6は、清水タン
ク62内の清水あるいは海水を水として送出できるよう
になっているので、消火制御盤9は、消火の初期段階
(清水タンク62内に水がある段階)では、前記混合液
製造手段6に対して清水を送出する指令を与え清水によ
る混合消火液を製造し、前記清水タンク62内の清水が
下限に達したことを知らせる信号を受信したときには、
海水を送出する指令を与えて海水による混合消火液を製
造することになる。
【0038】一方、泡ポンプ64が運転開始し(S11
2)、また、水ポンプ68が運転開始すると(S11
0)、消火すべき区画に高膨張泡が放出される(S12
5)。ここで、例えば、下から2番目の区画2cの船尾
側の一部に火災が発生したとする。この場合、消火制御
盤9は、火災センサー3C,…の一部からの検出信号に
より、部分消火であると判定できるので、消火制御盤9
は、送風手段4Dの送風機4Dcを起動し、かつ、分配
手段7を制御し配管8Ddに混合消火液を供給する。こ
れにより、図4に示すように、通風開口兼泡噴出し開口
5Acから船尾部の一部に貨物に高膨張泡が供給される
ことになる。
【0039】また、例えば、下から2番目の区画2cの
全部に火災が発生したとする。この場合、消火制御盤9
は、火災センサー3C,…の全部からの検出信号によ
り、甲板消火であると判定できるので、消火制御盤9
は、送風手段4A,4B,4C,4Dの送風機4Ac
1,4Bc1,4Cc1,4Dc1を起動し、かつ、分
配手段7を制御し配管8Ac,8Bc,8Cc,8Dc
に混合消火液を供給する。これにより、図5に示すよう
に、通風開口兼泡噴出し開口5Ac,5Bc,5Cc,
5Dcから当該区画2cの甲板の全部の貨物に高膨張泡
が供給されることになる。
【0040】また、ここで、一番下の区画2dと下から
2番目の区画2cが一つのゾーンになっており、また、
区画2aと区画2bとが一つのゾーンになっているもの
とする。例えば、一番下の区画2dと下から2番目の区
画2cの全部に火災が発生したとする。
【0041】この場合、消火制御盤9は、火災センサー
3c,…、3d,…からの検出信号により、区画消火で
あると判定できるので、消火制御盤9は、送風手段4
A,4B,4C,4Dの送風機4Ac1,4Bc1,4
Cc1,4Dc1と送風機4Ad1,4Bd1,4Cd
1,4Dd1とを起動し、かつ、分配手段7を制御し配
管8Ac,8Bc,8Cc,8Dcと配管8Ad,8B
d,8Cd,8Ddとに混合消火液を供給する。これに
より、図6に示すように、通風開口兼泡噴出し開口5A
c,5Bc,5Cc,5Dcから当該区画2cの甲板の
全部の貨物に、通風開口兼泡噴出し開口5Ad,5B
d,5Cd,5Ddから当該区画2dの甲板の全部の貨
物に、高膨張泡が供給されることになる。
【0042】このように火災の規模に応じて混合消火液
の供給や、消火に必要な送風手段4A〜4Dの選択をし
て火災規模に応じて適正な消火を行なうことができる。
しかる後に、鎮火したときに、鎮火を確認し(S20
6)、鎮火スイッチを押下すると(S207)、消火制
御盤9の鎮火表示ランプ99が点灯する(S126)。
【0043】このときに、消火制御盤9は、鎮火したか
否か判定し(S120)、鎮火と判断されると(S12
0;NOR/鎮火)、水ポンプ68および泡ポンプ64
を停止し(S127)、泡ポンプ運転表示ランプ96を
消灯させ(S128)、水ポンプ運転表示ランプ95と
を消灯させる(S129)。ついで、消火制御盤9は、
海水側遠隔バルブ66を閉じるとともに清水側遠隔バル
ブ65を閉じる制御をし(S130)、清水側遠隔バル
ブ開表示ランプ94を消灯させ(S131)、海水側遠
隔バルブ開表示ランプ97を消灯させる(S132)。
【0044】また、鎮火スイッチが押下されると(S2
07)、消火制御盤9は、海水側遠隔バルブ66を閉じ
る制御をするとともに水ポンプ68を停止させ(S13
3)、これら海水側遠隔バルブ開表示ランプ97および
水ポンプ運転表示ランプ95を消灯させる(S13
4)。同時に、消火制御盤9は、泡ポンプ64を停止す
るとともにビルジポンプ(図示せず)を停止制御し(S
135)、泡ポンプ運転表示ランプ96およびビルジポ
ンプ運転ランプ(図示せず)を消灯する(S136)。
【0045】さらに、消火制御盤9は、泡発生させるた
めに運転していた送風手段4の内の所定の通風機を停止
させる(S137)。そして、泡発生用タンパーを換気
側に切り換えたところで(S138;YES)、排気通
風機をグループスタートさせる(S208)。これによ
り、排気用通風機が運転され(S139)、排気通風機
運転表示ランプが点灯する(S140)しかる後に、排
気通風機を一括停止させる(S209)。これにより、
排気用通風機が停止され(S141)、排気通風機運転
表示ランプが消灯する(S142)。
【0046】すなわち、前記船舶1には排気用通風機が
備えてあり、前記消火制御盤9は、鎮火確認信号が入力
されたときには、前記排気通風機を駆動制御している。
なお、上記第1の実施の形態では、前記排気通風機は上
記送風手段4A、4B、4C、4Dを兼用し、上記送風
手段4A、4B、4C、4Dは、通常時には前記所定多
層区画2a,2c,2dを換気させ、火災時には発泡手
段側に空気を供給する。
【0047】このように本発明の第1の実施の形態に係
る車両運搬船用高膨張泡消火設備は動作することにな
る。したがって、本発明の第1の実施の形態に係る車両
運搬船用高膨張泡消火設備によれば、次のような利点が
ある。 (1)火災の規模に応じて適切な消火を行なうことがで
きる。 (2)火災センサーからの検出信号により、火災発生の
検出から消火動作までと、また、排水装置の運転や鎮火
後の艙内給排気装置の動作までの、一連の制御がほぼ自
動的行なうことができ、適正な消火活動ができ、火災発
生箇所に適切な消火ができ、しかも、火災被害を極小化
することができる。 (3)、上述した高膨張泡消火設備では、高膨張泡消火
原液に加える水に清水を使用しているため、初期消火の
段階では、火災にあっていない貨物に塩害を与えてるこ
とがない。
【0048】[第2の実施の形態]図7ないし図11は
本発明の第2の実施の形態に係る車両運搬船用高膨張泡
消火設備であり、図7は同車両運搬船用高膨張泡消火設
備の送風系統を示す平面図、図8は同車両運搬船用高膨
張泡消火設備の送風系統を示す断面図、図9は同車両運
搬船用高膨張泡消火設備の配管系統を示す図、図10は
同車両運搬船用高膨張泡消火設備で使用する発泡手段の
平面図、図11は同発泡手段の側面図である。
【0049】なお、第1の実施の形態と同一要素には、
同一の符号を付して説明をする。この船舶1において
は、消火設備室11と消火液分配室12とが設けられて
いる。前記消火設備室11には、図8に示すように、混
合液製造手段6が設けられている。また、消火液分配室
12には、図9に示すように、前記消火設備室11で製
造した混合消火液を火災が発生している消火対象箇所に
分配する分配手段7が配置されている。また、換気区画
2n0 は消火区画2m1と同一階であり、換気区画2n
1 は消火区画2m1 の直上の階を、換気区画2n2 は消
火区画2m2 の直上の階を、…、それぞれ示している。
【0050】また、換気区画2j0 は消火区画2k1と
同一階であり、換気区画2j1 は消火区画2k1 の直上
の階を、換気区画2j2 は消火区画2k2 の直上の階
を、…、区画2j5 ,は区画2k5 の直上の階を、それ
ぞれ表している。
【0051】また、送風手段4BPは船舶1の船首から
1番目(船首)側で、図7及び図8に示すように、図示
上からみて船首に向かって左側に、設けられている。送
風手段4APF,4ASFは、送風手段4BPから所定
の距離を離して船首から2番目に設けられており、送風
手段送風手段4APFは、図示上からみて、船首に向か
って左側に、送風手段送風手段4ASFは、図示上から
みて、船首に向かって左側に、それぞれ配置されてい
る。
【0052】また、送風手段4CPは、送風手段4AP
Fから所定の距離を離して船舶1の船首から3番目で、
図示上からみて船首に向かって左側に、に設けられてい
る。送風手段4DP,4DSは、送風手段4CPから所
定の距離を離して船首から4番目に設けられており、送
風手段送風手段4DPは、図示上からみて、船首に向か
って左側に、送風手段送風手段4DSは、図示上からみ
て、船首に向かって左側に、それぞれ配置されている。
【0053】送風手段4APR,4ESRは、送風手段
4DP,4DSから所定の距離を離して船首から5番目
に設けられており、送風手段送風手段4APRは、図示
上からみて、船首に向かって左側に、送風手段送風手段
4ASRは、図示上からみて、船首に向かって左側に、
それぞれ配置されている。
【0054】これら送風手段4APF,4ASF,4A
PR,4ASR,4CP,4DP,4DSの大半は、通
常は、艙内通風機として使用されている。送風手段4B
Pは、最上階の甲板上に設置された通風機4BP1と、
区画2を含むBゾーン20Bに連通するダクト4BP2
とからなる。このダクト4BP2の末端には、専用のマ
ルチ発泡手段30が設けられている。
【0055】また、送風手段4APFは、通風機4AP
F1,4APF2,4APF3,4APF4と、消火用
ダクトと兼用した換気用送風ダクト4APF5,4AP
F6,4APF7,4APF8とからなる。換気用送風
ダクト4APF1の末端には、空気/泡ダンパ41Fと
発泡手段31Fとが設けられている。換気用送風ダクト
4APF2の末端には、空気/泡ダンパ42Fと発泡手
段32Fとが設けられている。換気用送風ダクト4AP
F3の末端には、空気/泡ダンパ43Fと発泡手段33
Fとが設けられている。換気用送風ダクト4APF4の
末端には、空気/泡ダンパ44Fと発泡手段34Fとが
設けられている。
【0056】また、送風手段4ASFは、消火用ダクト
と兼用した換気用送風ダクト4ASF1,4ASF2,
4ASF3と、通風機4ASF5,4ASF6,4AS
F7,4ASF8とからなる。換気用送風ダクト4AS
F1の末端には、空気/泡ダンパ45Fと発泡手段35
Fとが設けられている。換気用送風ダクト4APF2の
末端には、空気/泡ダンパ46Fと発泡手段36Fとが
設けられている。換気用送風ダクト4APF3の末端に
は、空気/泡ダンパ47Fと発泡手段37Fとが設けら
れている。換気用送風ダクト4APF4の末端には、専
用の発泡手段38Fが設けられている。送風手段4AP
Fと送風手段4ASFとはAゾーンの船首側の領域の消
火を担当する。
【0057】さらに、送風手段4APRは、消火用ダク
トと兼用した換気用送風ダクト4APR1,4APR
2,4APR3,4APR4と、通風機4APR5,4
APR6,4APR7,4APR8とからなる。換気用
送風ダクト4APR1の末端には、空気/泡ダンパ41
Rと発泡手段31Rとが設けられている。換気用送風ダ
クト4APR2の末端には、空気/泡ダンパ42Rと発
泡手段32Rとが設けられている。換気用送風ダクト4
APR3の末端には、空気/泡ダンパ43Rと発泡手段
33Rとが設けられている。換気用送風ダクト4APR
4の末端には、空気/泡ダンパ44Rと発泡手段34R
とが設けられている。
【0058】また、送風手段4ASRは、消火用ダクト
と兼用した換気用送風ダクト4ASR1,4ASR2,
4ASR3と、通風機4ASR5,4ASR6,4AS
R7,4ASR8とからなる。換気用送風ダクト4AS
R1の末端には、空気/泡ダンパ45Rと発泡手段35
Rとが設けられている。換気用送風ダクト4APR2の
末端には、空気/泡ダンパ46Rと発泡手段36Rとが
設けられている。
【0059】換気用送風ダクト4APR3の末端には、
空気/泡ダンパ47Rと発泡手段37Rとが設けられて
いる。換気用送風ダクト4APR4の末端には、専用の
発泡手段38Rが設けられている。送風手段4APRと
送風手段4ASRとはAゾーンの船尾部側半分の領域の
消火を担当する。
【0060】また、送風手段4CPは、通風機4CP
1,4CP2,4CP3と、消火用ダクトと兼用した換
気用送風ダクト4CP4,4CP5,4CP6とからな
る。換気用送風ダクト4CP1の末端には、空気/泡ダ
ンパ49aと発泡手段39aとが設けられている。換気
用送風ダクト4CP2の末端には、空気/泡ダンパ49
bと発泡手段39bとが設けられている。換気用送風ダ
クト4CP3の末端には、専用の発泡手段39dとが設
けられている。この送風手段4CPは船底部の船首側の
Cゾーンの領域の消火を担当する。
【0061】さらに、送風手段4DSは、通風機4DS
1,4DS2と、消火用ダクトと兼用した換気用送風ダ
クト4DS3,4DS4とからなる。換気用送風ダクト
4DS3の末端には、空気/泡ダンパ41Dと発泡手段
31Dとが設けられている。換気用送風ダクト4DS4
の末端には、空気/泡ダンパ42Dと発泡手段32Dと
が設けられている。
【0062】また、送風手段4DPは、通風機4DP
1,4DP2と、消火用ダクトと兼用した換気用送風ダ
クト4DP3,4DP4とからなる。換気用送風ダクト
4DP3の末端には、空気/泡ダンパ45Dと発泡手段
35Dとが設けられている。換気用送風ダクト4DP4
の末端には、専用の発泡手段36Dとが設けられてい
る。送風手段4DPと送風手段4DSとはDゾーンの船
尾部側の船尾部側の領域の消火を担当する。
【0063】さらに図9を参照して第2の実施の形態に
係る車両運搬船用高膨張泡消火設備について説明する。
前記消火液分配室12には分配手段7が配置されいる。
この分配手段7は、消火制御盤(図示せず)からの分配
制御信号により、混合液製造手段6で製造した混合液を
火災が発生しているゾーンに分配することができる。ま
た、混合液製造手段6と分配手段7とは配管69により
連通されている。
【0064】分配手段7は、配管8ASF,8APFを
介して発泡手段31F,…,38Fに連通されている。
分配手段7は、配管8ASR,8APRを介して発泡手
段31R,…,38Rに連通されている。分配手段7
は、配管8BPを介して発泡手段30に連通されてい
る。分配手段7は、配管8CPを介して発泡手段39
a,39b,39cにそれぞれ連通されている。分配手
段7は、配管8DPを介して発泡手段31D,32Dに
連通されている。 分配手段7は、配管8DSを介して
発泡手段35D,36Dに連通されている。
【0065】上記混合液製造手段6は、高発泡の消火液
を貯蔵する泡原液タンク61と、清水タンク62と、遠
隔バルブ63と、泡ポンプ64と、清水側遠隔バルブ6
5と、海水側遠隔バルブ66と、海水吸込み口67と、
消火液に混合するための水を送水する水ポンプ68と、
配管69と、消火液と水とを混合して混合液を製造する
混合装置70と、貨物室用遠隔バルブ71と、エンジン
室用遠隔バルブ72と、エンジン室用の水ポンプ73と
を備えている。また、符号74〜符号77は圧力計、符
号78,79は圧力スイッチ、符号80,81は電磁
弁、符号82は流量調整弁、符号85,86はエンジン
室用発泡手段である。
【0066】また、前記各発泡手段31F,…,38
F、発泡手段31R,…,38R、発泡手段39a,3
9b,39c、発泡手段30、発泡手段31D,32
D、および発泡手段45D,46Dは、同一構造をして
いるので添字をとった発泡手段31を代表させて説明す
ると、この発泡手段31は、図10および図11に示す
ように、胴体16と、胴体16の図示下側に設けた船体
取付フランジ17と、胴体16の図示上側に設けたダク
ト取付けフランジ18と、胴体16の内部に横設された
ノズル19と、胴体16の下部に設けた発泡ネット20
と、ネット保持部21と、整流板22とからなる。この
ノズル19には液フランジ23が設けられており、この
液フランジ23には配管が接続されるように構成され
る。
【0067】また、この第2の実施の形態では、消火制
御盤及び火災センサーが設けられていないが、第1の実
施の形態と同様に動作する消火制御盤(図示せず)及び
火災センサー(図示せず)が設けられている。また、消
火制御盤は、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態
の図3のフローチャートと同様に動作し、火災センサー
からの検出信号を基に、部分消火、甲板消火あるいは区
画消火の判断をし、この判断結果に基づいて、混合液製
造手段6、分配手段7、送風手段4を駆動制御する。
【0068】このような構成の第2の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。ま
た、第2の実施の形態によれば、例えば自動車運搬船や
冷凍装置を備えたコンテナを運ぶ船舶などの特異な構造
を踏まえて効果的かつ安全に消火を可能にすることがで
きる。また、上記第2の実施の形態によれば、炭酸ガス
消火設備と比較して船舶スタビリティーを向上させるこ
とができる。さらに、上述した第2の実施の形態によれ
ば、環境および人体に優しく、自動車にも優しくかつ完
全に消火をすることができる。
【0069】また、この第2の実施の形態によれば、消
火作業に重要な初期消火(局所消火可能)が可能とな
る。また、本発明では、要は、消火制御盤により発報か
ら鎮火までの一連の消火活動をほぼ自動的に処理し、ま
た、火災センサーからの検出信号により火災の規模を判
定し、当該判定結果から火災規模に応じた消火をし、確
実に消火が行えるとともに、無駄な消火をしないように
具体的に構成したものであって、このような技術的思想
は本発明の範囲に入るもののである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果がある。 (1)火災の規模に応じて適切な消火を行なうことがで
きる。 (2)火災センサーからの検出信号により、火災発生の
検出から消火動作までと、 また、排水装置の運転や鎮
火後の艙内給排気装置の動作までの、一連の制御をほぼ
自動的行なうことができ、火災発生箇所に応じて適切な
消火ができ、しかも、火災被害を極小化することができ
る。 (3)、上述した高膨張泡消火設備では、高膨張泡消火
原液に加える水に清水を使用しているため、初期消火の
段階では、火災にあっていない貨物に塩害を与えてるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両運搬船用
高膨張泡消火設備が適用された船舶の例を示す模式図で
ある。
【図2】同車両運搬船用高膨張泡消火設備の制御系を示
すブロック図である。
【図3】同車両運搬船用高膨張泡消火設備の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図4】同車両運搬船用高膨張泡消火設備の部分消火を
説明するための図である。
【図5】同車両運搬船用高膨張泡消火設備の甲板消火を
説明するための図である。
【図6】同車両運搬船用高膨張泡消火設備の区画消火を
説明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る車両運搬船用
高膨張泡消火設備の送風系統を示す平面図である。
【図8】同車両運搬船用高膨張泡消火設備の送風系統を
示す断面図である。
【図9】同車両運搬船用高膨張泡消火設備の配管系統を
示す図である。
【図10】同車両運搬船用高膨張泡消火設備で使用する
発泡手段の平面図である。
【図11】同発泡手段の側面図である。
【符号の説明】
1 船舶 2,2a,2b,2c,2d 多層区画 3,3A,3B,3C,3D 火災センサー 4A,4B,4C,4D,4APF,4ASF,4AP
R,4ASR,4BP,4CP,4DS,4DP 送風
手段 5Aa,5Ab,5Ac,5Ad、5Ba,5Bb,5
Bc,5Bd、5Ca,5Cb,5Cc,5Cd、5D
a,5Db,5Dc,5Dd 通風開口兼泡噴出し開口 6 混合液製造手段 7 分配手段 8A,8B,8C,8D 配管 9 消火制御盤(消火制御手段) 16 胴体 17 船体取付フランジ 18 ダクト取付けフランジ 19 ノズル 20 発泡ネット 22 整流板 23 液フランジ 61 泡原液タンク 62 清水タンク 64 泡ポンプ 65 清水側遠隔バルブ 66 海水側遠隔バルブ 68 水ポンプ 70 混合装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層甲板型車両運搬船の艙内を高膨張泡
    により消火できる泡消火設備であって、 艙内の各甲板上に発生する火災を有効に検知できる火災
    センサーと、 高膨張泡消火原液を貯蔵し、火災時には当該消火原液と
    水を混合した混合消火液を製造する混合液製造手段と、 前記混合液製造手段で製造した混合消化液を火災の発生
    している消火対象箇所に供給する分配手段と、 前記艙内の甲板および間仕切りで仕切られている空間に
    対して、それぞれ個別に発泡用空気を送風できる送風手
    段と、 前記各送風手段の消火対象箇所側の開口部近傍にそれぞ
    れ配置されていて混合消火液を高膨張泡させる発泡手段
    と、 前記各火災センサーからの検出信号を取り込み、これら
    検出信号に応じて部分消火、甲板消火あるいは区画消火
    を選択し、これらの選択に応じて前記混合液製造手段、
    前記分配手段および前記送風手段を駆動制御する消火制
    御手段とを備えたことを特徴とする車両運搬船用高膨張
    泡消火設備。
  2. 【請求項2】 前記混合液製造手段は清水を蓄える清水
    タンク内の清水あるいは海水を水として送出できるよう
    になっており、前記消火制御手段は、消火の初期段階で
    は、前記混合液製造手段に対して清水を送出する指令を
    前記混合液製造手段に与え、前記清水タンク内の清水が
    下限に達したことを知らせる信号を受信したときには、
    海水を送出する指令を前記混合液製造手段に与える手段
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両運搬船用
    高膨張泡消火設備。
  3. 【請求項3】 前記消火制御手段は、鎮火確認信号が入
    力されたときに、前記混合液製造手段、前記分配手段お
    よび前記送風手段を停止制御する手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の車両運搬船用高膨張泡消火設
    備。
  4. 【請求項4】 前記船舶には排気用通風機が備えてあ
    り、前記消火制御手段は、鎮火確認信号が入力されたと
    きには、前記排気用通風機を駆動制御する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の車両運搬船用高膨張泡
    消火設備。
  5. 【請求項5】 前記排気用通風機は上記送風手段を兼用
    し、上記送風手段は、通常時には前記所定空間を換気さ
    せ、火災時には発泡手段側に空気を供給する風路切換手
    段が前記発泡手段近傍に設けられており、前記消火制御
    手段は、鎮火確認信号が入力されたときには、前記送風
    手段を換気動作するように制御するとともに、前記風路
    切換手段を前記所定空間側に切り換え制御する手段を備
    えたことことを特徴とする請求項4記載の車両運搬船用
    高膨張泡消火設備。
JP2000097182A 2000-03-31 2000-03-31 車両運搬船用高膨張泡消火設備 Expired - Fee Related JP3414693B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000097182A JP3414693B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 車両運搬船用高膨張泡消火設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000097182A JP3414693B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 車両運搬船用高膨張泡消火設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001276251A true JP2001276251A (ja) 2001-10-09
JP3414693B2 JP3414693B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=18611835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000097182A Expired - Fee Related JP3414693B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 車両運搬船用高膨張泡消火設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3414693B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017244A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Nohmi Bosai Ltd 高膨張泡消火設備
WO2010082802A2 (en) * 2009-01-19 2010-07-22 Nk Co., Ltd. Combined fire extinguishing system for a ship
JP2012143273A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Nohmi Bosai Ltd 泡消火設備
JP2012187986A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Shin Kurushima Dockyard Co Ltd 自動車運搬船の姿勢制御装置
JP2015044539A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 三菱重工業株式会社 通風筒、船舶、および、通風筒の開閉方法
JP2017185932A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 株式会社新来島どっく 自動車運搬船の通風ダクト構造
KR20180121237A (ko) * 2017-04-28 2018-11-07 대우조선해양 주식회사 선박의 고팽창 포말 이중펌핑 시스템
CN109131755A (zh) * 2018-06-26 2019-01-04 长航集团芜湖江东船厂有限公司 活动甲板水雾侧喷系统
JP2019072357A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 株式会社カシワテック ハッチカバー用発泡器、ハッチカバー用発泡器の設置方法及び船舶
CN110639145A (zh) * 2019-10-22 2020-01-03 江龙船艇科技股份有限公司 一种甲醇船舶消防系统及方法
CN112337011A (zh) * 2017-03-01 2021-02-09 株式会社卡施瓦 高膨胀泡沫灭火装置发泡器
KR102349839B1 (ko) * 2020-10-05 2022-01-11 한화시스템 주식회사 선박의 배기방법 및 선박의 배기장치
CN114171826A (zh) * 2021-12-15 2022-03-11 中国船级社上海规范研究所 一种用于船舶载运锂电池电动汽车的灭火装置及其应用方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017244A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Nohmi Bosai Ltd 高膨張泡消火設備
WO2010082802A2 (en) * 2009-01-19 2010-07-22 Nk Co., Ltd. Combined fire extinguishing system for a ship
WO2010082802A3 (en) * 2009-01-19 2010-11-04 Nk Co., Ltd. Combined fire extinguishing system for a ship
JP2012143273A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Nohmi Bosai Ltd 泡消火設備
JP2012187986A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Shin Kurushima Dockyard Co Ltd 自動車運搬船の姿勢制御装置
JP2015044539A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 三菱重工業株式会社 通風筒、船舶、および、通風筒の開閉方法
CN104417742A (zh) * 2013-08-29 2015-03-18 三菱重工业株式会社 通风筒、船舶及通风筒的开闭方法
JP2017185932A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 株式会社新来島どっく 自動車運搬船の通風ダクト構造
CN112337011A (zh) * 2017-03-01 2021-02-09 株式会社卡施瓦 高膨胀泡沫灭火装置发泡器
KR20180121237A (ko) * 2017-04-28 2018-11-07 대우조선해양 주식회사 선박의 고팽창 포말 이중펌핑 시스템
KR102420943B1 (ko) 2017-04-28 2022-07-15 대우조선해양 주식회사 선박의 고팽창 포말 이중펌핑 시스템
JP2019072357A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 株式会社カシワテック ハッチカバー用発泡器、ハッチカバー用発泡器の設置方法及び船舶
CN109131755A (zh) * 2018-06-26 2019-01-04 长航集团芜湖江东船厂有限公司 活动甲板水雾侧喷系统
CN110639145A (zh) * 2019-10-22 2020-01-03 江龙船艇科技股份有限公司 一种甲醇船舶消防系统及方法
CN110639145B (zh) * 2019-10-22 2023-09-26 江龙船艇科技股份有限公司 一种甲醇船舶消防系统及方法
KR102349839B1 (ko) * 2020-10-05 2022-01-11 한화시스템 주식회사 선박의 배기방법 및 선박의 배기장치
CN114171826A (zh) * 2021-12-15 2022-03-11 中国船级社上海规范研究所 一种用于船舶载运锂电池电动汽车的灭火装置及其应用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3414693B2 (ja) 2003-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3414693B2 (ja) 車両運搬船用高膨張泡消火設備
EP4230270A1 (en) System for extinguishing fire in battery loading container in electric propulsion ship
KR20070037672A (ko) 소화 시스템
CN109617245A (zh) 一种储能集装箱
CN114053627A (zh) 灭火系统及船舶
US20140202718A1 (en) Aircraft Fire Suppression
JP2012152388A (ja) 初期消火装置
JP4068104B2 (ja) 機関室局所消火ユニット
JP2001061985A (ja) ガス系消火設備の起動システム
JP3839535B2 (ja) スプリンクラー消火設備
JP2002224238A (ja) スプリンクラー消火設備
JP3286952B2 (ja) 駐車場の消火設備
KR20130141028A (ko) 선박 경보 시스템
JPH0698947A (ja) 自動消火システムおよびその自動運転方法
JP2001174010A (ja) 多湿雰囲気供給装置
JP4827572B2 (ja) 高膨張泡消火設備
JP2005034431A (ja) 船用局所消火装置
JP4795908B2 (ja) 建築物用消火装置
KR20190043467A (ko) 해치 커버용 발포기, 해치 커버용 발포기의 설치 방법, 및 선박
KR20200094931A (ko) 전자개방밸브를 이용한 건식 스프링클러 설비
JPH0779849B2 (ja) 自動消火装置の配管システム
JPH10263102A (ja) 泡消火設備
KR20200027719A (ko) 저항 저감 장치
KR20200094930A (ko) 솔레노이드밸브를 이용한 습식 스프링클러 설비
KR800001205B1 (ko) 자동소화장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150404

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees