JP2012143273A - 泡消火設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】
泡消火設備において、消火する防護区画毎に必要とされる消火用泡水溶液の流量に応じて、必要な流量の消火用泡水溶液を供給するとともに、消火用泡水溶液の流量が変化しても、安定的に所定の濃度の消火用泡水溶液を供給する。
【解決手段】
予め記憶部に登録しておいた防護区画毎の目標送液圧力値に応じて加圧送水装置をインバータ制御し、火災が発生した防護区画の消火用泡水溶液の送液圧力をフィードバック制御するとともに、消火用泡水溶液の濃度が所定の値となるように泡消火薬剤の送出量をフィードバック制御する、あるいは、所定の混合比となるように消火用水の流量に応じて泡消火薬剤の送出量を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、石油等の危険物を貯蔵する貯蔵タンク等に設けられる泡消火設備に関するものである。
従来の泡消火設備の構成例を図5に示したので、同図に基いて説明する。
火災発生時、泡消火設備制御盤9を操作して消火を行う防護区画を選択し、消火ポンプ制御盤6を介して加圧送水装置1を起動し、これによって水槽2より汲み上げて圧送する消火用水と、その圧力によって泡原液タンク3から圧送される泡消火薬剤とを、混合器4において所定の比率で混合し、消火用泡水溶液を生成する。そして、消火を行う泡消火装置の第2の弁である区画選択弁11、12、
21、22、41、42、または消火栓弁31,32のいずれかと、第1の弁である二次圧制御弁10、20、30、40のうち前記区画選択弁または前記消火栓弁に接続されるものを開放し、選択された防護区画の泡消火装置に消火用泡水溶液を供給し、泡消火装置は消火用泡水溶液に外気を混合して消火用泡を生成して消火する。
例えば、石油タンクT1の火災消火を行う場合、二次圧制御弁10と区画選択弁11とを開放し、石油タンクT1の上方側面に配設されたエアフォームチャンバCに消火用泡水溶液を圧送し、その圧力でエアフォームチャンバ内部の閉止機構を開放し、ここで発泡させて石油タンクT1の液面を消火用泡で覆って窒息消火を行う。
泡による消火を行う泡消火装置には、図示したように、前記エアフォームチャンバCの他に、泡モニターノズルN1、N2、泡消火栓M1、M2、固定泡ヘッドH1、H2、等があり、それぞれが必要とする消火用泡水溶液の流量は異なる。さらに述べると、泡消火装置が必要とする消火用泡水溶液の流量は、泡消火装置の一次圧によって定まる。泡消火装置に至るまでの配管の口径や長さ等による圧損を考慮して防護区画毎に必要な圧力が得られるように配管系統を設け、その系統毎に二次圧制御弁10、20、30、40を備え、それぞれの泡消火装置毎に必要な圧力を得るように二次圧制御弁10、20、30、40の送出圧力を設定し、所定の消火用泡水溶液流量を得るようにしている。
なお、前記従来設備において、消火用水と泡消火薬剤とを混合する装置に限っては、加圧送水装置および泡消火薬剤圧送装置をインバータ制御のポンプとし、消火用水と泡消火薬剤の混合部に備えた2つのオリフィスの一次側に圧力計測手段を各々備え、前記圧力が等圧となるようにポンプを制御して所定の混合比を得ようとする、あるいは、各ポンプから圧送される流量を監視、制御して、所定の混合比を得るよう制御する泡消火薬剤混合システムが、特許文献1または2に開示されている。
特開2010−069198号公報 特開2010−069455号公報
本発明の第1の課題は、加圧送水装置の消火用水送水流量を、消火する防護区画の泡消火装置に応じて適正に制御することにある。
すなわち、従来の泡消火装置の加圧送水装置は、消火ポンプ制御盤を介した起動と、消火ポンプ制御盤の盤面操作による停止しか行っておらず、起動後の加圧送水装置は定格運転による送水しか行っていなかった。これは、大流量の消火用水を必要とする泡消火装置(例えば、泡モニタノズルでは毎分約2000リットルのものがある)が起動した場合も、小流量の消火用水しか必要としない泡消火装置(例えば、泡消火栓では毎分100リットル、固定泡ヘッドでは毎分50リットルのものがある)が起動した場合も、加圧送水装置の運転は一定である。また、消火する防護区画によっては、これらの泡消火装置が複数配設されるため、必要とする流量差は更に拡がり、大きな差となる。このため、必要とされる消火用水が少量の場合は、配管等に過剰な圧力が加わったり、圧力が急激に上昇した場合は配管等に衝撃を与え、ウォーターハンマーと呼ばれる現象を生じる可能性があった。
なお、特許文献1および2に記載された加圧送水装置は、インバータ制御によって流量を制御できることを示しているが、専ら消火用水と泡消火薬剤の混合比を制御する泡消火薬剤混合システムについて記載しているに過ぎない。
本発明の第2の課題は、作動する泡消火装置に応じて大きく変化する消火用水送出流量に対し、所定の混合比の消火用泡水溶液を安定的に生成することができる泡消火設備を得ることにある。すなわち、従来の泡消火設備は、泡水溶液生成装置の二次側に、泡消火装置の種類毎に必要な圧力を得るように二次圧制御弁を設けているが、そこを通過する消火用泡水溶液の流量は作動する泡消火装置の種類や数量によって大きく異なるので、泡消火装置全体での消火用水総流量は一定とはならない。例えば泡消火装置の種類については、先に述べたように、固定泡ヘッドにおける毎分50リットル程度のものから、泡モニタノズルにおける毎分約2000リットルのものまであり、2桁も差がある。
したがって、(ベンチュリー効果等を利用した)従来の混合器を通過する消火用水の流量も作動する泡消火装置毎に異なってくるので、所定の消火用水に対して所定の泡消火薬剤を所定の比率で混合する混合器で混合比を一定に保つことは困難である。例えば、一般的なベンチュリー効果を利用した混合器では、使用流量範囲が、毎分100〜450リットル、毎分200〜900リットル、毎分300〜1350リットル、毎分400〜1800リットル、毎分700〜3150リットル、毎分1900〜8550リットルと、多数の機種が使用流量範囲に応じて用意されているが、これらを使い分けていたのである。
また、使用流量範囲が特に広い混合器では、毎分80〜2000リットル、毎分200〜5000リットルといった機種も用意されているが、非常に高価なものであり、泡消火設備によっては、この使用流量範囲内で対応できるとは限らない。
流量の範囲が大き過ぎて所定の混合比が得られない場合は、防護区画毎の泡消火装置に応じて、流量レンジの異なる混合器を複数備えねばならないこともあり、泡消火設備の設計や施工を困難なものとしていた。
本発明の第3の課題は、上記のように流量範囲が大きな状況において、高い希釈率の泡消火薬剤を用いた場合でも、所定の混合比の消火用泡水溶液を安定的に得られるようにすることにある。すなわち、従来の泡消火薬剤は希釈率3%程度で用いるものであったが、近年になって希釈率1%程度で用いる泡消火薬剤が出現し、泡原液タンクの小型化を期待できようになった。しかしながら、従来の装置で精度良く高い希釈率で混合することは困難であり、前記の如く大きな使用流量範囲が存在する状況では更に困難であった。
本発明に係る泡消火設備は、第2の弁の二次側配管に圧力計測手段を設け、加圧送水装置および消火ポンプ制御盤は消火用水の送水流量を制御する機能を備え、泡消火設備制御盤は防護区画毎に予め定めた前記圧力計測手段の目標送液圧力値を登録する記憶部を備え、火災発生時に前記泡消火設備制御盤は、前記火災が発生した防護区画に対応する前記第1の弁および前記第2の弁を開放するとともに、火災が発生した防護区画の前記圧力計測手段の計測値が前記記憶部に登録された前記目標送液圧力値となるように前記消火ポンプ制御盤を介して前記加圧送水装置の送水流量をフィードバック制御することを特徴とする。
本発明に係る泡消火設備は、泡水溶液生成装置が入口部から流入する消火用水に混合する泡消火薬剤の送液流量を制御する泡消火薬剤送液制御手段と、出口部に送出する消火用泡水溶液の濃度計測手段とを備えるとともに、泡消火設備制御盤は予め定めた消火用泡水溶液の目標濃度値を登録する記憶部を備え、火災発生時に泡消火設備制御盤は濃度計測手段の計測値が目標濃度値となるように泡消火薬剤送液制御手段をフィードバック制御することを特徴とする。
本発明に係る泡消火設備は、泡水溶液生成装置が入口部から流入する消火用水に混合する泡消火薬剤の送液流量を制御する泡消火薬剤送液制御手段と、入口部から流入する消火用水の流量計測手段とを備えるとともに、泡消火設備制御盤は予め定めた泡消火薬剤と消火用水との混合比を登録する記憶部を備え、火災発生時に泡消火設備制御盤は前記混合比となるように流量計測手段の計測値に応じて泡消火薬剤送液制御手段を制御することを特徴とする。
本発明に係る泡消火設備は、請求項1の構成によれば、配管が過剰に高い圧力に晒されることがなく、クリープやウォーターハンマーといった現象を抑制することができるので配管等の負担を軽減することができ、従来の二次圧制御弁を調圧機能を有しない安価な開放弁に置き換えることができる。
本発明に係る泡消火設備は、請求項2および4の構成によれば、所定の消火用水に対して所定の泡消火薬剤を混合する混合比を所定の一定値に保つことができる。
本発明に係る泡消火設備は、請求項3の構成によれば、所定の消火用水に対して所定の泡消火薬剤を混合する混合比を所定の一定値に保つことができる。
本発明の実施の形態1に係る泡消火設備の構成例である。 本発明の実施の形態2に係る泡消火設備の構成例である。 本発明の実施の形態3に係る泡消火設備の構成例である。 本発明の実施の形態4に係る泡消火設備の構成例である。 従来の泡消火設備の構成例である。
[実施の形態1]
図1に基いて本発明の実施の形態に係る泡消火設備を説明する。
まず、本実施の形態に係る泡消火設備の流体系構成を説明する。
消火を行う防護対象である石油タンクT1、T2、駐車場、等に応じて消火活動単位である複数の防護区画を適宜設定し、該防護区画毎に防護対象の消火に適した泡消火装置として、フォームメイクチャンバC、泡モニタノズルN1およびN2、固定泡ヘッドH1およびH2、泡消火栓M1およびM2を配設する。
石油タンクT1、T2には、泡消火装置としてのフォームメイクチャンバCが設けられる。前記石油タンクT1、T2毎にそれぞれ設定した防護区画の直近には平常時は閉じている第2の弁としての区画選択弁11、12が設けられ、前記区画選択弁11、12の二次側にはそれぞれ圧力計測手段101、102が設けられ、前記フォームメイクチャンバCが接続される配管は、前記区画選択弁11、12を介して、その基端側に平常時は閉じている第1の弁としての開放弁100が設けられる。
泡消火装置としての泡モニタノズルN1、N2それぞれが配設された防護区画の直近には平常時は閉じている第2の弁としての区画選択弁21、22が設けられ、前記区画選択弁21、22の二次側にはそれぞれ圧力計測手段201、202が設けられ、前記泡モニタノズルN1、N2が接続される配管は、前記区画選択弁21、22を介して、その基端側に平常時は閉じている第1の弁としての開放弁200が設けられる。
泡消火装置として配設された泡消火栓M1、M2は、その一次側直近には手動で操作される、平常時は閉じている消火栓弁31、32が設けられ、前記消火栓弁31、32の二次側にはそれぞれ圧力計測手段301、302が設けられ、前記泡消火栓M1、M2が接続される配管は、前記消火栓弁31、32を介して、その基端側に平常時は閉じている第1の弁としての開放弁300が設けられる。
駐車場には、泡消火装置として固定泡ヘッドH1、H2が設けられる。前記固定泡ヘッドH1、H2毎にそれぞれ設定した防護区画の直近には平常時は閉じている第2の弁としての区画選択弁41、42が設けられ、前記区画選択弁41、42の二次側にはそれぞれ圧力計測手段401、402が設けられ、前記固定泡ヘッドH1、H2が接続される配管は、前記区画選択弁41、42を介して、その基端部に平常時は閉じている第1の弁としての開放弁400が設けられる。
このように前記第2の弁である区画選択弁11、12、21、22、41、42、および消火栓弁31、32の一次側は、複数の防護区画をいくつかにまとめて消火用泡水溶液送液管である配管を介して第1の弁である開放弁100、200、300、400の二次側へ連結される。前記開放弁100、200、300、400の一次側は1つの消火用泡水溶液送液管である配管にまとめられて泡水溶液生成装置710の二次側に連結される。また、前記区画選択弁11、12、21、22、41、42、および消火栓弁31、32の二次側には、それぞれ圧力計測手段101、102、201、202、401、402、301、302が設けられる。
前記泡水溶液生成装置710は、送出する消火用泡水溶液の送液圧力を計測する圧力計測手段71および濃度計測手段73を備える。
そして前記泡水溶液生成装置710の一次側は、消火用水を圧送する加圧送水装置5を介して消火用水用の配管で防火水槽2に連通し、該防火水槽2に貯留された消火用水内に開口し、前記加圧送水装置5を運転することによって消火用水を汲み上げて、前記泡水溶液生成装置710へ給水するようになっている。
次に本実施の形態に係る泡消火設備の電気系構成を説明する。
本実施の形態に係る泡消火設備は、加圧送水装置5をインバータ制御する消火ポンプ制御盤60と、泡水溶液生成装置710内に泡消火薬剤送液制御手段として後述する泡消火薬剤送液ポンプ7と、該泡消火薬剤送液ポンプ7をインバータ制御する泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61と、泡消火設備全体を制御する泡消火設備制御盤97と、を備える。
前記泡消火設備制御盤97は、信号入力部902と、信号出力部905と、表示・操作部906と、記憶部908と、制御部909とを備える。
前記信号入力部902、前記信号出力部905、前記表示・操作部906、前記記憶部908は、それぞれ前記制御部909と電気的に接続され、該制御部909によって制御される。
前記信号入力部902は前記圧力計測手段71と前記濃度計測手段73と前記圧力計測手段101、102、201、202、401、402、301、302と電気的に接続され、前記信号出力部905は前記開放弁100、200、300、400、および前記区画選択弁11、12、21、22、41、42と電気的に接続され、また、前記制御部909は、前記消火ポンプ制御盤60および前記泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61と電気的に接続される。
前記記憶部908は、防護区画に応じて火災時に開放する開放弁、区画選択弁、防護区画毎の目標送液圧力値、および、泡水溶液生成装置710の圧力計測手段71の上限送液圧力値、および、消火用泡水溶液の目標濃度値を予め登録し、さらに、泡消火設備制御盤の制御プログラムを予め格納している。
以下、泡消火設備を構成する装置の主なものを更に詳細に説明する。
<泡水溶液生成装置>
泡水溶液生成装置710は、泡消火薬剤を貯留した泡原液タンク30と、該泡原液タンク30から泡消火薬剤を圧送する泡消火薬剤送液ポンプ7と、前記泡原液タンク30内の泡消火薬剤に前記消火用水が混入しないように設けた逆止弁86と、圧力計測手段71と、濃度計測手段73と、を備え、一次側は加圧送水装置5へ、二次側は開放弁100、200、300、400へとそれぞれ連結しており、逆止弁86の二次側配管において、加圧送水装置5から流入する消火用水と、泡消火薬剤送液ポンプ7から圧送される泡消火薬剤とを、混合して、消火用泡水溶液を生成する。
消火する防護区画に備わる圧力計測手段101、102、201、202、401、402、301、302のいずれかの計測値が予め記憶部908に登録しておく目標送液圧力値となるように、加圧送水装置5が制御されて運転され、濃度計測手段73の計測値が予め記憶部908に登録しておく目標濃度値となるように泡消火薬剤送液ポンプ7が制御されて運転される。
また、圧力計測手段71の計測値が予め記憶部908に登録しておく上限送液圧力値以上にならぬように、加圧送水装置5は制御される。これは消火時に、開放弁100、200、300、400、区画選択弁101、102、201、202、401、402、および消火栓弁301、302が十分に開放するまでに、泡水溶液生成装置710からの送液圧力が異常に増大して配管等を損傷することがないようにするものであり、また、開放弁100、200、300、400、区画選択弁101、102、201、202、401、402、および消火栓弁301、302の動作不良や配管の詰まりによって締切運転となってしまった場合でも、送液圧力が異常に増大して配管等を損傷しないようにするものでもある。
<泡消火設備制御盤>
前記信号入力部902は、圧力計測手段71の計測値と、濃度計測手段73と、圧力計測手段101、102、201、202、401、402、301、302の計測値とが入力され、それぞれの値は制御部909へ送出される。
前記制御部909は、消火ポンプ制御盤60および泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61と電気的に接続され、それぞれに対して運転指令を送出するとともに、後述するフィードバック制御を行うように運転データを与える。
消火を行う防護区画は、前記表示・操作部906を操作して選択する。このとき、複数の防護区画の同時選択は行わず、1つの防護区画しか選択できないように制御する。前記制御部909は、選択された防護区画に応じて前記記憶部908に予め登録しておいた防護区画毎の目標送液圧力値および濃度目標値を読み出し、消火ポンプ制御盤60および泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61へ運転を指令するとともに、圧力計測手段101、102、201、202、401、402、301、302のうち消火する防護区画の圧力計測手段の計測値と、濃度計測手段73の計測値と、がそれぞれの前記目標値となるようにフィードバック制御し、前記信号出力部905を介して開放すべき開放弁100、200、300、400および区画選択弁11、12、21、22、41、42を開放制御する。
また、前記記憶部908は、泡消火設備制御盤97の制御プログラムを格納し、消火を行う防護区画のデータとして、対応する開放弁および区画選択弁、送出する消火用泡水溶液の目標送液圧力値、消火用泡水溶液の目標濃度値、圧力計測手段71の上限送液圧力値を登録し、また、前記表示・操作部906は、備わった表示装置によって泡消火設備の運転状況を表示し、オペレーターが運転状況を把握できるようにする。
<消火ポンプ制御盤>
消火ポンプ制御盤60は、前記泡消火設備制御盤97の制御部909からの運転指令と運転データに基いて加圧送水装置5をインバータ制御する。すなわち、消火ポンプ制御盤60と加圧送水装置5とで消火用水の送水流量を制御する機能を備える。これによって、前記圧力計測手段101、102、201、202、401、402、301、302のうち、消火する防護区画に関する圧力計測手段の計測値が予め記憶部908に登録する目標送液圧力値となるようにフィードバック制御する前記泡消火設備制御盤97の指令にしたがい、消火用水を泡水溶液生成装置710へ送出する。
<泡消火薬剤送液ポンプ制御盤>
泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61は、前記泡消火設備制御盤97の制御部909からの運転指令と運転データに基いて泡消火薬剤送液ポンプ7をインバータ制御する。すなわち、泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61と泡消火薬剤送液ポンプ7とで泡消火薬剤の送液流量を制御する機能を備える。これによって、前記濃度計測手段73の計測値が予め記憶部908に登録する濃度目標値となるようにフィードバック制御する前記泡消火設備制御盤97の指令にしたがい、消火用泡水溶液の濃度を濃度目標値とする流量で泡消火薬剤を送出する。
<開放弁>
前記泡水溶液生成装置710から送出される消火用泡水溶液は、その二次側の開放弁へ送られる。従来この部分には二次圧制御弁が用いられ、消火用泡水溶液を所定の圧力に減圧して泡消火装置に送出していたが、前記泡水溶液生成装置710は消火を行う防護区画の泡消火装置に必要な流量の消火用泡水溶液を送出するように送出圧力を制御し、前記泡消火装置へ到達する消火用泡水溶液は所定の圧力となるように制御されるので、従来用いていた二次圧制御弁を設ける必要はなく、その部分を単に遠隔制御で開放するだけの安価な開放弁とすることができる。前記開放弁100、200、300、400は、動作させる防護区画に応じて連動させるものは前記泡消火設備制御盤97の記憶部908に予め登録されている。
<泡消火装置>
泡による消火を行う泡消火装置には、図示したように、前記エアフォームチャンバCの他に、泡モニターノズルN1、N2、泡消火栓M1、M2、固定泡ヘッドH1、H2、等があり、それぞれが必要とする消火用泡水溶液の流量は異なり、前記泡消火装置C、N1、N2、M1、M2、H1、H2の一次圧によってそれぞれの流量は定まる。これらの泡消火装置は、供給された消火用泡水溶液に外気を混合して消火用泡を生成し、消火用泡が有する断熱効果による火災抑制および窒息効果による窒息消火等の初期消火を行う。
<動作説明>
以上のように構成される泡消火設備の動作について説明する。
火災発生時、オペレーターは泡消火設備制御盤97の表示・操作部906を操作し、消火を行う防護対象が属する防護区画を選択し、該防護区画に対する消火を指令する。前記表示・操作部906からの信号を受けた前記制御部909は、選択された防護区画に応じたデータを前記記憶部908より読み出し、前記信号出力部905を介して所定の開放弁および区画選択弁を選択して開放し、消火ポンプ制御盤60および泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61に運転を指令し、運転データを与え、加圧送水装置5および泡消火薬剤送液ポンプ7を運転し、消火用泡水溶液の送液圧力と濃度を、それぞれ圧力計測手段101、102、201、202、401、402、301、302のいずれかと、濃度計測手段73とから送出される電気信号を信号入力部902で受信し、前記制御部909で認識する。該制御部909は、計測された前記送液圧力および濃度を、予め記憶部908に登録している消火する防護区画の目標送液圧力値および濃度目標値と比較し、前記消火ポンプ制御盤60および前記泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61を介して、それぞれ加圧送水装置5および泡消火薬剤送液ポンプ7をフィードバック制御し、所定の送液圧力と所定の濃度で消火用泡水溶液を送出するように運転し、消火用水と泡消火薬剤とを、使用する泡消火薬剤によって定められた所定の希釈率に応じて所定の比率(例えば3%または1%)で混合した消火用泡水溶液を生成し、開放した前記開放弁および前記区画選択弁を経由して、消火を行う前記泡消火装置に前記消火用泡水溶液を圧送する。
消火を行う前記泡消火装置は、供給された前記消火用泡水溶液に外気を混合して発泡させ、生成した消火用泡を前記防護対象に対して放出し、初期消火を行う。
例えば、説明の便宜のために消火を行う区画を石油タンクT1と定めると、オペレーターは、前記泡消火設備制御盤97の前記表示・操作部906を操作して、前記石油タンクT1が属する防護区画を指定し消火開始の指令を行う。
前記泡消火設備制御盤97は、前記表示・操作部906からの信号を前記制御部909で受け、指定された防護区画について予め登録されているデータを前記記憶部908より読み出し、該データに応じて、前記信号出力部905を介して開放弁100および区画選択弁11に制御信号を送出し、これらを開放する。
また、前記制御部909は、前記データに応じて、消火ポンプ制御盤60および泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61に運転指令し、加圧送水装置5および泡消火薬剤送液ポンプ7を運転し、前者は圧力計測手段101の計測値が予め記憶部908に登録されている前記石油タンクが属する防護区画の目標送液圧力値となるように、また、後者は濃度計測手段73の計測値が予め記憶部908に登録されている濃度目標値となるように、それぞれフィードバック制御され、所定の送液圧力と所定の濃度で送出するように運転し、前記泡水溶液生成装置710において消火用水と泡消火薬剤とを使用する泡消火薬剤によって定められた所定の希釈率に応じて所定の比率(例えば3%または1%)で混合した消火用泡水溶液を生成する。
前記泡水溶液生成装置710で生成された所定濃度の消火用泡水溶液は、開放弁100および区画選択弁11を経由して石油タンクT1に配設されたエアフォームチャンバCに所定の送液圧力で圧送され、該エアフォームチャンバCは消火用泡水溶液に外気を混合して発泡させて消火用泡を生成し、前記石油タンクT1へ送出し、その液面を覆って窒息消火を行う。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2を図2に基いて説明する。図2において実施の形態1と同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態は、消火用泡水溶液の濃度をフィードバック制御する他の方法に関するものである。
本実施の形態における構成が実施の形態1における構成と異なる点は、主として、泡原液タンク30に代えて、タンク内部の一次二次間を隔膜で区画し、その二次側に泡消火薬剤を貯留した泡原液タンク3となった点、泡消火薬剤送液ポンプ7に代えて泡原液タンク3の二次側に流量制御弁8を備えた点、泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61を用いない点にある。これらの相違点に付随して、前記泡原液タンク3の一次側を泡水溶液生成装置720の入口部に連結し、加圧送水装置5から流入する消火用水を導入して加圧する点、泡消火設備制御盤97が泡消火設備制御盤98となり、内部の制御部909が制御部910となり、用いなくなった泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61を制御する代わりに前記流量制御弁8を制御するようになった点とが異なる。
これらは実施の形態1の構成において置き換えられ、その他の装置、配管との結合関係は変わらない。
以下、泡消火装置を構成する装置の主なものについて、実施の形態1と異なるものを更に詳細に説明する。
<泡消火設備制御盤>
泡消火設備制御盤98は、実施の形態1の泡消火設備制御盤97と同様の信号入力部902、信号出力部905、表示・操作部906、記憶部908に加え、他の実施の形態とは異なる制御部910を備える。
前記制御部910は、選択された区画に応じて前記記憶部908に予め記憶させておいた消火用泡水溶液の目標送液圧力値および濃度目標値を読み出し、消火ポンプ制御盤60および流量制御弁8へ運転を指令するとともに、消火する防護区画の圧力計測手段101、102、201、202、401、402、301、302のいずれか、および、濃度計測手段73の計測値がそれぞれ前記の目標値となるようにフィードバック制御し、前記信号出力部905を介して開放すべき開放弁および区画選択弁を開放制御する。
<泡原液タンク>
本実施例で用いる泡原液タンク3は、加圧送水装置5から圧送される消火用水が流入する、泡水溶液生成装置720の入口部から消火用水が充水されるタンク一次側と、後述する流量制御弁8に接続されるとともに泡消火薬剤で満たされるタンク二次側と、タンク一次側とタンク二次側とを分離するように配置され、タンク一次側に消火用水が充水されることによってタンク二次側を加圧する、図示しない隔膜を備えて構成されている。
<流量制御弁>
流量制御弁8は、前記泡原液タンク3の二次側から逆止弁86に至る配管に介在し、図示しない弁体の開度を制御することによって、前記泡原液タンク3から送出される泡消火薬剤の送出流量を制御する。
ただし、泡消火薬剤送出流量は前記弁体の開度だけで一義的に決定されるものではないので、消火用水と混合した後の消火用泡水溶液の濃度を濃度計測手段73で計測し、その濃度が予め記憶部908に登録する濃度目標値となるようにフィードバック制御する。
<動作説明>
以上のように構成される泡消火設備の動作について説明すると、基本的には実施の形態1と同様であり、泡消火薬剤送液ポンプ7を制御部909が泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61を介して制御する代わりに、流量制御弁8を制御部910で制御する点のみが異なる。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3を図3に基いて説明する。図3において実施の形態1と同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態は、消火用泡水溶液の濃度をフィードバック制御する代わりに、消火用水の流量に対して所定の比率(混合比)の流量で泡消火薬剤を混合するものである。
本実施の形態における構成が実施の形態1における構成と異なる点は、主として、濃度計測手段73に代えて流量計測手段72を備えたことにある。これに付随した相違点は、泡水溶液生成装置710に代えて700となった点と、泡消火設備制御盤97が泡消火設備制御盤95となった点とがあり、さらに該泡消火設備制御盤内部において、信号入力部902が信号入力部903となった点と、記憶部908が記憶部907となった点と、制御部909が制御部911となった点とである。なお、前記流量計測手段72は、泡水溶液生成装置700の入口部に備えられ、加圧送水装置5から流入する消火用水の流量を計測する。これらは実施の形態1の構成において置き換えられ、その他の装置、配管との結合関係は変わらない。
以下、泡消火装置を構成する装置の主なものについて、実施の形態1と異なるものを更に詳細に説明する。
<泡消火設備制御盤>
泡消火設備制御盤95が泡消火設備制御盤97と相違する点を以下に示す。
(1)信号入力部903
濃度計測手段73に代わって流量計測手段72の信号が入力される。該流量計測手段72の計測値は、圧力計測手段101、102、201、202、401、402、301、302の計測値とともに制御部911へ送出され、泡消火薬剤送液ポンプ7の制御に用いられる。
(2)記憶部907
消火用泡水溶液の目標濃度値を記憶する代わりに、消火用水の流量に対する泡消火薬剤の送液流量を制御する為の混合比を登録する。
(3)制御部911
制御部909と異なる点は、流量計測手段72で計測した消火用水の流量に応じて、記憶部907に登録した混合比に相当する送液流量を演算して、泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61を介して泡消火薬剤送液ポンプ7をインバータ制御することにある。
<動作説明>
以上のように構成される泡消火設備の動作について説明すると、基本的には実施の形態1と同様であり、濃度計測手段73が予め定めた目標濃度値となるように泡消火薬剤送液ポンプ7を制御部909が泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61を介して制御する代わりに、流量計測手段72の計測値に応じて予め定めた混合比となるように、泡消火薬剤送液ポンプ7の送液量を制御部911が演算して、泡消火薬剤送液ポンプ制御盤61を介して制御する点のみが異なる。
[実施の形態4]
本発明の実施の形態4を図4に基いて説明する。図4において実施の形態3と同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態における構成が実施の形態3の構成と異なる点は、主として、火災検出装置Dと、火災受信盤Rと、現地操作盤Lとを新たに設けたことにある。これに付随して、実施の形態3における泡消火設備制御盤95に代えて泡消火設備制御盤96を備えたことである。前記泡消火設備制御盤96は、実施の形態3における前記泡消火設備制御盤95の信号入力部903に代えて、信号入力部904を備える。
また、前記火災検出装置Dは前記火災受信盤Rと、該火災受信盤Rは前記泡消火設備制御盤96の前記信号入力部904と、前記現地操作盤Lは前記泡消火設備制御盤96の前記信号入力部904と、それぞれ電気的に接続される。
<動作説明>
本実施の形態の泡消火設備は、所定の防護区画を監視する火災検出装置Dの発報を以て、該火災検出装置Dからの火災信号を、火災受信盤Rを介して前記泡消火設備制御盤96の信号入力部904が受信すると、該防護区画の泡消火装置を自動的に起動し消火を行う。その他の動作は実施の形態3と同様である。
なお、図示しないが、実施の形態1、2、3のいずれかに火災検出装置Dと火災受信盤R、および、現地操作盤Lを設ける構成も実施可能である。
1、5 加圧送水装置、3、30 泡原液タンク、6、60 消火ポンプ制御盤、
61 泡消火薬剤送液ポンプ制御盤、7 泡消火薬剤送液ポンプ、
8 流量制御弁、700、710、720 泡水溶液生成装置、
9、95、96、97、98 泡消火設備制御盤、
902、903、904 信号入力部、905 信号出力部、
907、908 記憶部、906 操作・表示部、
909、910、911 制御部、
11、12、21、22、41、42 区画選択弁、
100、200、300、400 開放弁、
80、81、82、83、84、85 仕切弁、
31、32 消火栓弁、86 逆止弁、4 混合器、
T1、T2 石油タンク、C フォームメイクチャンバ、
N1、N2 泡モニタノズル、M1、M2 泡消火栓、
H1、H2 固定泡ヘッド、
L 現地操作盤、D 火災検出装置、R 火災受信盤、

Claims (5)

  1. 泡原液タンク内に貯蔵した泡消火薬剤を消火用水に対して所定割合で混合して消火用泡水溶液を生成する泡水溶液生成装置と、消火用水を圧送する加圧送水装置と、消火活動単位である防護区画毎に配設される複数の泡消火装置と、前記泡水溶液生成装置の二次側を開閉する第1の弁と、該第1の弁の二次側と前記泡消火装置の一次側とを連結する配管に介在するとともに前記防護区画毎にその近傍に配設される第2の弁と、前記加圧送水装置を制御する消火ポンプ制御盤と、前記泡水溶液生成装置と前記第1および第2の弁と前記消火ポンプ制御盤とを制御する泡消火設備制御盤とを備えた泡消火設備において、;
    前記第2の弁の二次側配管に圧力計測手段を設け、
    前記加圧送水装置および前記消火ポンプ制御盤は、消火用水の送水流量を制御する機能を備え、
    前記泡消火設備制御盤は、防護区画毎に予め定めた前記圧力計測手段の目標送液圧力値を登録する記憶部を備え、
    火災発生時に、前記泡消火設備制御盤は、前記火災が発生した防護区画に対応する前記第1の弁および前記第2の弁を開放するとともに、火災が発生した防護区画の前記圧力計測手段の計測値が前記記憶部に登録された前記目標送液圧力値となるように前記消火ポンプ制御盤を介して前記加圧送水装置の送水流量をフィードバック制御することを特徴とする泡消火設備。
  2. 前記泡水溶液生成装置は、入口部から流入する消火用水に混合する泡消火薬剤の送液流量を制御する泡消火薬剤送液制御手段と、出口部に送出する消火用泡水溶液の濃度計測手段とを備えるとともに、前記泡消火設備制御盤は予め定めた消火用泡水溶液の目標濃度値を登録する記憶部を備え、火災発生時、前記泡消火設備制御盤は前記濃度計測手段の計測値が前記目標濃度値となるように、前記泡消火薬剤送液制御手段をフィードバック制御することを特徴とする請求項1に記載の泡消火設備。
  3. 前記泡水溶液生成装置は、入口部から流入する消火用水に混合する泡消火薬剤の送液流量を制御する泡消火薬剤送液制御手段と、入口部から流入する消火用水の流量計測手段とを備えるとともに、前記泡消火設備制御盤は予め定めた泡消火薬剤と消火用水との混合比を登録する記憶部を備え、火災発生時、前記泡消火設備制御盤は前記混合比となるように、前記流量計測手段の計測値に応じて前記泡消火薬剤送液制御手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の泡消火設備。
  4. 泡原液タンク内に貯蔵した泡消火薬剤を消火用水に対して所定割合で混合して消火用泡水溶液を生成する泡水溶液生成装置と、消火用水を圧送する加圧送水装置と、消火活動単位である防護区画毎に配設される複数の泡消火装置と、前記泡水溶液生成装置の二次側を開閉する第1の弁と、該第1の弁の二次側と前記泡消火装置の一次側とを連結する配管に介在するとともに前記防護区画毎にその近傍に配設される第2の弁と、前記加圧送水装置を制御する消火ポンプ制御盤と、前記泡水溶液生成装置と前記第1および第2の弁と前記消火ポンプ制御盤とを制御する泡消火設備制御盤とを備えた泡消火設備において、;
    前記泡水溶液生成装置は、入口部から流入する消火用水に混合する泡消火薬剤の送液流量を制御する泡消火薬剤送液制御手段と、出口部に送出する消火用泡水溶液の濃度計測手段とを備えるとともに、前記泡消火設備制御盤は予め定めた消火用泡水溶液の目標濃度値を登録する記憶部を備え、火災発生時、前記泡消火設備制御盤は前記濃度計測手段の計測値が前記目標濃度値となるように、前記泡消火薬剤送液制御手段をフィードバック制御することを特徴とする泡消火設備。
  5. 泡原液タンク内に貯蔵した泡消火薬剤を消火用水に対して所定割合で混合して消火用泡水溶液を生成する泡水溶液生成装置と、消火用水を圧送する加圧送水装置と、消火活動単位である防護区画毎に配設される複数の泡消火装置と、前記泡水溶液生成装置の二次側を開閉する第1の弁と、該第1の弁の二次側と前記泡消火装置の一次側とを連結する配管に介在するとともに前記防護区画毎にその近傍に配設される第2の弁と、前記加圧送水装置を制御する消火ポンプ制御盤と、前記泡水溶液生成装置と前記第1および第2の弁と前記消火ポンプ制御盤とを制御する泡消火設備制御盤とを備えた泡消火設備において、;
    前記泡水溶液生成装置は、入口部から流入する消火用水に混合する泡消火薬剤の送液流量を制御する泡消火薬剤送液制御手段と、入口部から流入する消火用水の流量計測手段とを備えるとともに、前記泡消火設備制御盤は予め定めた泡消火薬剤と消火用水との混合比を登録する記憶部を備え、火災発生時、前記泡消火設備制御盤は前記混合比となるように、前記流量計測手段の計測値に応じて前記泡消火薬剤送液制御手段を制御することを特徴とする泡消火設備。
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