JPH0698947A - 自動消火システムおよびその自動運転方法 - Google Patents

自動消火システムおよびその自動運転方法

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JPH0698947A
JPH0698947A JP25310292A JP25310292A JPH0698947A JP H0698947 A JPH0698947 A JP H0698947A JP 25310292 A JP25310292 A JP 25310292A JP 25310292 A JP25310292 A JP 25310292A JP H0698947 A JPH0698947 A JP H0698947A
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JP
Japan
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water
fire
automatic
sprinkling means
signal
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Application number
JP25310292A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kinoshita
均 木下
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井の高い大広間等の大空間に適した自動消
火システムを提供する。 【構成】 屋内大広間2の側壁3に熱感知手段5を設
け、天井6に複数の散水手段7を配設し、消火用水槽
8、ポンプ9および警報弁10を設けて、給水管11を
介して高圧の水を散水手段7に供給する構成とする。前
記熱感知手段5である光電式分離型感知器において、送
光部5aと受光部5bとにより形成する光軸が格子状に
交叉して、大広間2をカバーするように構成する。前記
受光部5bからの検知信号によって、火災による温度上
昇の度合い、広がりを解析し、最適な散水手段7を選定
して、散水手段7の自動弁15に開度調整信号を与える
構成である。 【効果】 消火を要する箇所にのみ放水を行うので、放
水量を最小限に抑えて水圧の低下を防止することがで
き、効率的な消火が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、天井の高い大広
間等の大空間に適した自動消火システムおよびその自動
運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、わが国においても、高層建築物が
建設されるようになってきた。そして、大広間等の大空
間を設けるようにした建築様式が急増しつつある。従
来、屋内消火設備の一つとして、スプリンクラー設備を
挙げることができる。このスプリンクラー設備は屋内天
井等に設置し、火炎の発生熱により、自動的に水を噴出
散水して火炎が大きくならないうちに消火する機能を有
するものであり、水源、加圧送水装置、給水管、警報
弁、スプリンクラーヘッドにより構成されている。
【0003】前記スプリンクラーヘッドには、閉鎖形と
開放形とがある。閉鎖形は、感熱部材を有し、ある温度
に達すると、感熱部材が溶解したり、破壊したりして噴
出口を開放し、水を散水させる機能を有するもので、さ
らに具体的には、ヒュージブルリンク形、グラスバルブ
形がある。これに対し、開放形は、本体とディフレクタ
からなり、手動によって開放弁を開き散水するもので、
天井がなく、ヘッド部分の感熱作動が起こりにくい箇
所、例えば、劇場等のステージに適用される。
【0004】以上のようなスプリンクラーヘッドのう
ち、閉鎖形の配管には、湿式と乾式とがある。湿式は、
配管中を高圧の水によって満たし、スプリンクラーヘッ
ドが溶解開栓すると同時に、自動的に加圧送水装置が起
動し、自動警報弁が作動する方式のものである。一方、
乾式は、常時配管内に圧縮空気を充満させておき、スプ
リンクラーヘッドの感熱開放により、配管中の空気が放
出され、圧力が低下すると同時に空気弁が開き、加圧送
水装置および警報弁が作動し、ヘッド部分から散水する
方式のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、屋内消火
設備であるスプリンクラー設備について様々なタイプを
列挙し説明したが、大広間のような広い空間に適応する
専用のものはなく、標準の閉鎖形または開放形のスプリ
ンクラーヘッドを空間に適合させるように設置個数を増
やして対応させるしかなかった。本発明は、このような
課題を改善すべくなされたもので、特に大空間に適した
自動消火システムおよびその自動運転方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、屋内天井に複数の散水手段を分散配
設し、これら散水手段と、散水手段に対して水を供給す
るための水源装置とを具備し、前記散水手段は、自動弁
と、天井から屋内空間に散水可能に取り付けられたノズ
ル部とを具備し、前記水源装置は、給水管を介して水を
散水手段に供給するためのポンプを有し、前記屋内側壁
に複数の熱感知手段を配設し、これら熱感知手段による
検出信号から出火箇所を特定して、出火箇所に対応した
散水手段を選定し、その散水手段の自動弁に開度調整信
号を与えると共に、ポンプに起動信号を与える構成とす
ることを特徴とする。前述の構成において、熱感知手段
からの検出信号により、出火箇所を特定し、その出火箇
所に対応した散水手段を選定すると共にその散水手段の
自動弁に開度調整信号を送出し、水源装置におけるポン
プに起動信号を与え、前記出火箇所の温度低下により鎮
火したことを検出し、前記散水手段の自動弁に閉とする
信号を与えると共に、ポンプに停止信号を与えるように
する運転手順を自動的に実行することができる。
【0007】
【作用】屋内のある箇所から出火し、火炎が生ずると、
その出火箇所に対応した熱感知手段によって、その出火
箇所の温度の上昇を検出し、それに基づいて、出火箇所
に対応した最寄りの散水手段を選定して、その散水手段
の自動弁に開度調整信号と、水源装置におけるポンプに
起動信号を与える。すると、前記散水手段から出火箇所
に水が散水されるので、速やかに鎮火させることができ
る。火炎が消失すると、熱感知手段によって、出火箇所
の温度が通常時に復帰したことを検出し、消火が完了し
たとして、前記散水手段の自動弁を閉とする一方、水源
装置におけるポンプに停止信号を送出し、自動消火手順
が完了する。
【0008】
【実施例】次に、本発明にかかる自動消火システムおよ
びその自動運転方法について、一実施例を挙げ、以下詳
細に説明する。図1は、本発明にかかる自動消火システ
ムを系統的に示したもので、この自動消火システム1に
は、屋内大広間2(例えば、床面から天井までの高さが
8m)において、側壁3に床面4から適宜な高さの位置
に熱感知手段5が設けられている。また、天井6には、
所定間隔毎に複数の散水手段7が配設されている。ま
た、大広間2外側には、前記散水手段7に水を供給する
ための水源装置、すなわち、消火用水槽8、ポンプ9お
よび警報弁10が設けられ、給水管11を介して高圧の
水がそれぞれの散水手段7に供給されるようになってい
る。
【0009】前記熱感知手段5には、光電式分離型感知
器が適用され、近赤外線を発光する送光部5aと、受光
部5bとからなる。これら送光部5aと、受光部5bと
は、互いに対向するように四方の側壁3に設けられ、送
光部5aと受光部5bとによる光軸が格子状に交叉し
て、大広間2をカバーするように構成されている。な
お、熱感知手段5は、床面から、略4mの高さの位置に
設けられている。また、光軸が互いに干渉しないよう
に、X軸、Y軸光軸を形成する熱感知手段5を側壁3に
おいて異なった高さに配設している。そして受光部5b
から検知信号が監視警報盤12に導入されるようになっ
ており、検知信号に変動が生じたら、火災による温度上
昇の度合い、広がりを解析し、制御盤13は監視警報盤
12からの信号によって、温度上昇度合い、広がりに応
じて、最適な散水手段7を選定し、後述する散水手段7
の自動弁に開度調整信号を与える構成である。なお、監
視警報盤12、制御盤13には既知の構成のものを適用
することができる。
【0010】前記散水手段7は、天井6から屋内空間に
水を散水可能としたノズル部14と、自動弁15とを有
する。この自動弁15は監視警報盤12の信号に基づく
制御盤13の開度調整信号によって弁開度調整動作を行
うように電気的に接続されている。
【0011】本発明にかかる自動消火システム1は、以
上のように構成されるものであり、次に、その動作手順
を説明する。大広間2のある箇所から出火し、火炎が生
ずると、熱感知手段5によって、その出火箇所の温度上
昇を検出することができる。すなわち、出火箇所に対応
した熱感知手段5による光軸に火炎が達すると、送光部
5aから受光部5bに達する光量は変動し、受光部5b
はその光量に応じた信号を監視警報盤12に与える。監
視警報盤12は、信号が変化したことにより、火災が発
生したことによる温度上昇度合いや温度上昇区域を解析
し、制御盤13は、それに基づいて、出火箇所に対応し
た散水手段7を選定し、温度上昇に応じて自動弁15に
開度調整信号を与え、警報弁10を作動させると共に消
火用水槽8におけるポンプ9に起動信号を与える。する
と、出火箇所近傍の天井6の散水手段7から水が散水さ
れるので、速やかに鎮火させることができる。この場
合、出火箇所に対応した散水手段7から、温度上昇度合
いに応じた量の水が散水されるので、無駄な散水はなく
なり、高い水圧の充分な水量の水を、出火箇所に放水す
ることができ、効率的な消火がなされる。
【0012】火炎が消失すると、熱感知手段5は出火箇
所の温度が通常時に復帰したことを検出し、これにより
監視警報盤12は、消火が完了したと判断し、制御盤1
3は、前記散水手段7の自動弁15を閉とする信号を送
出すると共に、警報弁10および消火用水槽8における
ポンプ9に停止信号を送出して、自動消火手順が完了す
る。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上の通りであるので、天井
の高い大広間に対応した効果的な自動消火が可能であ
る。出火時に、出火箇所の温度上昇に応じてそれに対応
した散水手段の開弁調整を行って散水するようにしたの
で、放水量を最小限に抑えて水圧の低下を防止すること
ができる。また、消火を要する箇所にのみ放水を行うよ
うにしたことにより、消火時における水の被害を最小限
に抑えることもできる。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動消火システムおよびその自
動運転方法の一実施例を示す概略系統図である。
【図2】図1に示す自動消火システムおよびその自動運
転方法が適用された大広間の平面説明図である。
【図3】図1に示す散水手段の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 自動消火システム 2 大広間 3 側壁 4 床面 5 熱感知手段 5a 送光部 5b 受光部 6 天井 7 ノズル型ヘッド 8 消火用水槽 9 ポンプ 10 警報弁 11 給水管 12 監視警報盤 13 制御盤 14 ノズル部 15 自動弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋内天井に複数の散水手段を分散配設
    し、これら散水手段と、散水手段に対して水を供給する
    ための水源装置とを具備し、前記散水手段は、自動弁
    と、天井から屋内空間に散水可能に取り付けられたノズ
    ル部とを具備し、前記水源装置は、給水管を介して水を
    散水手段に供給するためのポンプを有し、前記屋内側壁
    に複数の熱感知手段を配設し、これら熱感知手段による
    検出信号から出火箇所を特定して、出火箇所に対応した
    散水手段を選定し、その散水手段の自動弁に開度調整信
    号を与えると共に、ポンプに起動信号を与える構成とす
    ることを特徴とする自動消火システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱感知手段からの検出
    信号により、出火箇所を特定し、その出火箇所に対応し
    た散水手段を選定すると共にその散水手段の自動弁に開
    度調整信号を送出し、水源装置におけるポンプに起動信
    号を与え、前記出火箇所の温度低下により鎮火したこと
    を検出し、前記散水手段の自動弁に閉とする信号を与え
    ると共に、ポンプに停止信号を与えることを特徴とする
    自動消火システムの自動運転方法。
JP25310292A 1992-09-22 1992-09-22 自動消火システムおよびその自動運転方法 Pending JPH0698947A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002248179A (ja) * 2001-02-27 2002-09-03 Kajima Corp 防火区画形成システム
JP2007252637A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Nohmi Bosai Ltd 消火システム
CN106744344A (zh) * 2016-12-05 2017-05-31 唐肖近 一种隧道智能牵引装置
CN108653956A (zh) * 2017-03-29 2018-10-16 深圳市兴舞消防设备有限公司 公交车着火点检测方法及灭火方法及灭火系统
CN109125995A (zh) * 2018-08-23 2019-01-04 泰州淳蓝环保科技有限公司 一种涉及超高层消防领域的超高层建筑楼群公共安全保障设施
JP2020065790A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 ホーチキ株式会社 消火システム、及び消火方法

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