JP3960591B2 - 消火用ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は消火用ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、ビルや集合住宅等の建物の消火設備として、スプリンクラ消火設備や屋内消火栓などが広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような消火設備は所定面積以上あるいは所定階以上の建物には設けられているものの、所定面積未満あるいは所定階未満の建物では設けられていない場合が多い。
【0004】
これは、このような消火設備を設置するには費用がかかるとともに、建物を建てる際に一緒に設備する場合は工事等が容易であるが、使用中の建物に新たに設備しようとすると、その工事に手間暇がかかるとともに、その分だけ余計な費用がかかることによる。
【0005】
このため、消火設備のない建物で火災が発生した場合、避難路となる階段等に火が回ると、安全に避難することができなくなるとともに、火災が拡大しやすくなる問題がある。この点は、階段と同様な構造のエスカレータ部分でも同様である。
【0006】
この発明は、上記の点に鑑み、階段やエスカレータ部分などの傾斜路、廊下等の長方形の散布を必要とする箇所に水その他の消火剤を効率よく散布できる消火用ヘッドを目的とするものである。
【0007】
また傾斜路や廊下等のL字状あるいはT字状の散布を必要とする箇所に水その他の消火剤を効率よく散布できる消火用ヘッドを目的とするものである。
【0008】
この発明による消火用ヘッドは、消火剤を放出口から円錐状あるいは角錐状に近い状態で放出するノズルと、前記ノズルの放出方向を開口させるように囲って前記ノズルに取り付けられるデフレクタとから構成される消火用ヘッドであって、前記放出口の放出中心軸線が傾斜しており、前記デフレクタは、前記傾斜している放出中心軸線より上方に位置する上壁とこの上壁に連続して設けられた右側壁および左側壁を有し、前記各壁が前記ノズルの放出口の放出中心軸線に対しほぼ平行にかつそれぞれの先端側が前記放出口より放出方向に延伸しているとともに、前記右側壁と左側壁の各下端を前記放出中心軸線より下方まで延伸してなり、かつ、前記放出中心軸線方向は、前記デフレクタが存在せずに開口されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、前記デフレクタの右側壁または左側壁の先端側寄りの下方に、放出された前記消火剤を横方向へ散布するための切り欠き部が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
また、前記デフレクタの切り欠き部分の前縁外側に耳片が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明による消火用ヘッドの1実施例を図面により説明する。
【0012】
図1は傾斜路の一例としてのU型階段における消火用ヘッドの垂直面での配置状況を説明する図、図2は消火用ヘッドと火災感知器もしくは感熱弁等の火災感知手段の平面上での配置状態を説明する図である。
【0013】
図1、図2において、1は階段室、2(2a、2b、2c・・)は階段(傾斜面)、3(3a、3b、3c、3d・・)は踊り場、4(4a、4b、4c・・)は踊り場3の天井、5(5a、5b・・)は階段2の天井(傾斜天井)、である。
【0014】
踊り場3a、3b・・の天井4a、4b・・の近傍には、消火用ヘッド6(6a、6b・・)が、図示しない固定具によりその放出口を下り階段方向に向けて設けられているとともに、消火用ヘッド6の近傍に火災感知手段である火災感知器7または感熱弁8が設けられている。そして消火用ヘッド6から放出される消火剤を収容した消火剤容器9が踊り場3の角隅部に設けられている。
【0015】
図3は、火災感知手段として火災感知器7を用いた場合の系統図で、消火用ヘッド6は、途中に常時は閉の開閉制御弁10を備えた配管11を介して蓄圧式の消火剤容器9に接続されており、開閉制御弁10には火災感知器7が制御装置12を介して接続されている。そして、例えば熱式の火災感知器7が火災を感知して火災信号を制御装置12に出力すると、制御装置12は開閉制御弁10を開弁し、消火剤容器9に加圧状態で収納している消火剤(例えば、水、強化液、第3種浸潤剤水溶液、泡混合液等の消火用液体、粉末消火剤、等)を消火用ヘッド6から放出させる。
【0016】
図4は、火災感知手段として感熱弁8を用いた場合の系統図で、消火用ヘッド6は、途中に、ヒュージブルリンク機構やグラスバルブ等の感熱作動機構を有する感熱弁8を備えた配管13を介して蓄圧式の消火剤容器9に接続されている。そして、例えばグラスバルブが火災を感知して破裂して感熱作動機構が作動すると、感熱弁8は開弁し、消火剤容器9に加圧状態で収納している消火剤を消火用ヘッド6から放出させる。なお、14は常時は解放状態にされている仕切弁である。
【0017】
そして、消火用ヘッド6は、図2の平面図で示すように、踊り場3の天井4付近のZ1で示す踊り場3の下り階段2aに面しかつ中央付近の領域に取り付けられ、火災感知器7または感熱弁8は、同じくZ2で示す中央寄りでかつ階段2a寄りの領域に固定具によって取り付けられる。
【0018】
このように、U型階段の場合に、火災感知器7や感熱弁8を領域Z2に設けるのは、階段室で火災が発生した場合、最初は炎は上方に上がるが、火災が進むにつれて熱による上昇気流が階段の傾斜に沿って強くなり、炎が傾斜面に沿うように斜め上方に傾くため、踊り場3で火災が発生した場合でも、階段2の途中で火災が発生した場合でも、この炎の熱や上昇熱気流を効率よく検出するためである。
【0019】
また、消火用ヘッド6を領域Z1に設けるのは、階段2の下り方向とヘッド6を設置した踊り場3を少ない消火剤で効率よく消火するためである。そして、本実施例の場合、消火用ヘッド6は、L字状の消火剤の散布範囲を有するものを用いており、階段2と踊り場3とに消火剤を効率よく放出散布する。
【0020】
なお、本実施例では、消火用ヘッド6の放出方向を下り階段方向としたが、上り階段方向としてもよい。この場合は、消火用ヘッド6の設置領域は図2のZ1と対象位置の上り階段2bの前とし、かつやや上り階段2b寄りとし、火災感知器7や感熱弁8の設置領域は図2のZ2と対象位置にするとよい。
【0021】
また、階段がU型でなく直線状で各階の部分に踊り場が設けられる直階段の場合は、消火用ヘッドとして前方に細長い長方形に消火剤を放出するものを用い、かつ、図2のZ1と同様に、消火用ヘッドをその放出口を下り階段方向に向けて踊り場の天井の中央部付近の領域に設け、火災感知器7や感熱弁8は、踊り場の天井の中央部付近で下り階段寄りの領域、すなわち図2でZ1をやや右寄りにずらした領域に設けるとよい。なお、消火用ヘッドの放出方向を上り階段方向とした場合は、消火用ヘッドを上り階段寄りとし、火災感知器や感熱弁は同様に踊り場天井の上り階段寄りもしくは上り階段の天井に設けるようにするとよい。
【0022】
図5は感熱弁8の一例である。感熱弁8において、21はT字状の本体、22は一次側(消火剤容器9側)の接続口、23は二次側(消火用ヘッド6側)の接続口、24はオリフィス部、25は一端に開口部26を有する流水路、27はオリフィス部24の先端に設けた弁座である。28は、中心部にガイド穴29を有し、流水路25の開口部26を閉塞するガイド、30は、複数本のフレーム31を有し、開口部26の先端部にねじ結合された支持部材、32は支持部材30の頂部にもうけられた調整ねじである。
【0023】
33は、一端に大径部を有し他端がガイド穴29に摺動可能に挿入された弁体、34は弁体33の大径部に設けられ弁座27に当接する皿ばねである。35はガイド穴29に配設された感熱部受け、36は弁体33と感熱部受け35との間に介装されたボール、37は調整ねじ32と感熱部受け35との間に装着された感熱部の一例としてのグラスバルブである。なお、感熱部としてグラスバルブ37の代わりに、例えば2枚の熱解離片を半田で接合したヒュージブルリンク等、その他の機構の感熱部材を用いてもよい。
【0024】
このように構成される感熱弁8は、グラスバルブ37(感熱部)によって弁体33はボール36を介して一次側22に押圧され、皿ばね34が弁座27に密着して一次側22と二次側23を遮断(閉弁)している。火災の発生により、グラスバルブ37は、封入されているアルコール等の液体が加熱されて膨張すると破裂する。これにより弁体33は一次側22の消火剤の圧力により押されて移動し、皿ばね34が弁座27から離座して開弁状態となり、一次側22の消火剤が二次側23に供給される。
【0025】
次に、火災感知手段として感熱弁8を用いた場合の動作について説明すると、階段2、例えば階段2aの途中で火災が発生すると、火災によって生じた熱気流が階段2aの傾斜に沿って上昇し、天井4b近くの領域Z2に設けられた感熱弁8のグラスバルブ37が加熱されて破裂して作動し、開弁する。これにより、消火剤容器9に蓄圧状態で収容されている消火剤、例えば消火用液体が配管13を通じて消火用ヘッド6aに圧送される。そして、消火用ヘッド6aは消火用液体を、図1にV1で示す垂直面方向の散布パターンで、並びに図2にH1で示す水平面方向でL字状の散布パターンで散布して消火する。なお、図1において、P1は消火用ヘッド6aの消火剤の放出中心軸線で、この場合は、階段2aの傾斜面より下向きにセットしてるが、この軸線方向は階段の形状に合わせ適宜選択すればよい。
【0026】
このように、消火用ヘッド6aから放出される消火剤は、ヘッド6aのある踊り場3b、下り階段2a、下の踊り場3aの半分をカバーするように平面視でL字状に散布されるので、これらのいずれの場所で発生する火災に対しても効率よく消火を行うことができる。また、感熱弁8をこれらの場所のいずれから発生した火災に対しても火災感知に最適な領域Z2に配置しているので、早期に火災を感知することができ、消火剤を放出させることができるので、少ない消火剤で効率よく消火することができる。これらの結果、消火剤容器9を小型化できるので、踊り場3の床面に設置する場合でも少ない面積ですみ、階段の使用に邪魔にならないとともに、他の場所、例えば天井4の消火用ヘッド6または感熱弁8の近傍に消火剤容器9を設置することが可能となる。
【0027】
次に消火用ヘッドについて説明する。
【0028】
消火用ヘッド6としては、消火剤として消火用液体を使用する場合は、液体を霧状にして放出するいわゆる噴霧ヘッドを用いても有効である。
【0029】
しかし、噴霧ヘッドは、消火用液体を円錐状に近い状態で放出するため、幅の広い階段の場合は効果的であるが、幅の狭い階段の場合は、階段の壁面方向に多くの液体を散布してしまうため、消火効率が悪くなる。
【0030】
図6は、例えば階段のような前方に細長い長方形の散布箇所に有効な消火用ヘッド30の一例で、(a)は左側面図、(b)は正面図である。
【0031】
消火用ヘッド30において、31は消火用液体を噴霧状にして円錐形状で放出するノズル、32はノズル31の放出口、33は先端側が放出口32より前方に突出するようにノズル31に取り付けられた正面視が逆U字状のデフレクタである。なお、L61はノズル31及び放出口32の放出中心軸とも一致する中心軸(図1のP1に相当)、L62は中心軸L61と交差する水平軸、L63は同じく垂直軸である。
【0032】
デフレクタ33は、上壁34と右側壁35と左側壁36とから構成されていて、上壁34は、噴霧状で放出された消火用液体が不必要に上方に放出するのを防止して前方に放出させ、右側壁35と左側壁36は消火用液体を不必要に横方向に放出するのを防止して前方に放出させる作用を果たしている。
【0033】
これにより、消火用ヘッド30は、ヘッド取付位置の下方足下付近から前方に細長い消火用液体の散布パターンを有することとなる。
【0034】
なお、デフレクタ33の放出口32より前方に延伸する部分の形状は次のようにするのが望ましい。すなわち、ノズル31の放出口32の先端からデフレクタ33の先端までの距離aと、中心軸L61と上壁34下面までの距離bとの比a/bは0.5以上、好ましくは1.0以上で、上限は5.0、実用上は3.0以下であればよい。また、水平線L62から右・左側壁35、36の下端までの距離cと、放出口32の中心軸L61(L62とL63の交点)から右・左側壁35、36の内面までの距離dとの比c/dは0.0〜3.0、実用上は0.5〜2.0あればよい。なお、各比a/b、c/dは要求される設置場所の形状に合わせて前記範囲で最適な値が選ばれる。
【0035】
このように構成される消火用ヘッド30は、例えば図2の階段において、踊り場3bの下り階段2aに面した部分の中央部(領域Z1に相当)の天井付近に設けると、踊り場3bの図2における下半分、階段2a部分、下の踊り場3aの下半分をカバーする散布領域となり、消火用液体を無駄なく散布でき、少量の消火用液体で消火が可能となる。
【0036】
図7は、消火用液体をL字状に散布できる消火用ヘッド50の一例で、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は底面図である。
【0037】
消火用ヘッド50において、51はノズル、52はその放出口で、ノズル51は前記のノズル31と同じものである。53はデフレクタで、ノズル51を囲う後端側は角筒状に形成され、先端寄りは角筒の底壁を取り除いた逆U字状に形成されているが、全体を図6と同様に逆U字状としてもよい。
【0038】
デフレクタ53において、54は消火用液体が上方に散布放出すのを阻止して前方に向ける上壁、55は消火用液体が右方向に散布放出するのを阻止して前方に向ける右側壁、56は消火用液体が左方向に散布放出するのを阻止して前方に向ける左側壁、57は消火用液体を下方に散布放出させる底部開口である。
【0039】
左側壁56の先端寄り下方には、消火用液体を左側横方向に散布放出させるための変形台形状の側方開口58が設けられ、側方開口58の先端寄り前縁の左側壁56の外面には、側方開口58から左斜め横方向に散布放出使用とする消火用液体を横方向及び横斜め下方に向けて飛散させる耳片59が側面視で上縁がノズル51寄りに下縁が先端寄りになるように傾斜して設けられている。なお、側方開口58の形状、耳片59の有無と形状及び取付角は、横方向、この場合は左方向への希望する散布パターンに合わせて適宜選ばれる。
【0040】
このように構成される消火用ヘッド50は、放出口52から放出する消火用液体が、逆U字状のデフレクタ53の上壁54と右・左側壁55、56の作用によって、前方に細長い長方形状に散布放出され、また、左側壁56の側方開口58と耳片59の作用により横方向及び斜め後方に散布放出される。
【0041】
これにより、消火用ヘッド50は、ヘッド取付位置の下方足下位置を中心として前方に細長くかつ左方向にも細長いほぼL字状の散布パターンが得られる。
【0042】
このように構成される消火用ヘッド50を階段に図1及び図2に示すように設置すると、図1にV1のハッチングで示す垂直面での散布パターンで、また、図2にH1で示す平面でL字状の散布パターンで、消火用液体を放出散布するので、消火対象に対して消火用液体を無駄なく散布でき、少量の消火用液体で消火が可能となる。
【0043】
そして、逆U字状のデフレクタ53の放出口52と上壁54、右側壁55、左側壁56の関係比は図6の消火用ヘッド30の場合と同様である。
【0044】
なお、消火用ヘッド50において、左方向でなく右方向に散布したい場合は、側方開口と耳片を右側壁に設ければよく、逆T字状に散布放出したい場合には、側方開口と耳片を右側壁と左側壁の両側壁に設ければよい。
【0045】
また、消火用ヘッド30及び消火用ヘッド50では、逆U字状のデフレクタ33、53の各上壁34、54は平面状としたが、正面視で半円状やへ字状あるいは多角状としてもよく、散布したいパターンにあわせ最適な形状を選択すればよい。
【0046】
また、逆U字状のデフレクタ33、53としては先端に向かって広がるいわゆる末広がり状としてもよい。
【0047】
さらに、上記実施例では、消火剤として消火用液体を使用する場合について説明したが、粉末消火剤を用いてもよい。この場合、ノズルとしては粉末消火剤を円錐状ないし角錐状に放出するノズルを用いればよい。
【0048】
そしてこの発明による消火用ヘッドは、階段室等の傾斜路部分のみならず、細長い長方形の散布領域の場所、L字状もしくはT字状の散布領域の場所、例えば通路の直線部あるいは屈曲部など、他の場所でも使用することができる。
【0049】
【発明の効果】
この発明によれば、階段などの細長い散布パターンを必要とする箇所に効率的に消火剤を散布できる消火用ヘッドが得られる。
【0050】
また、L字状あるいはT字状の散布パターンを必要とする箇所に効率的に消火剤を散布できる消火用ヘッドが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による垂直方向の配置状態を説明する図。
【図2】本発明による平面状での配置状態を説明する図。
【図3】本発明に使用する装置の系統図。
【図4】本発明に使用する他の装置の系統図。
【図5】感熱弁の断面図。
【図6】本発明による消火用ヘッドの構成の一実施例を説明する図。
【図7】本発明による消火用ヘッドの構成の他の実施例を説明する図。
【符号の説明】
30、50 消火用ヘッド
31、51 ノズル
32、52 放水口
33、53 デフレクタ
34、54 上壁
35、55 右側壁
36、56 左側壁
57 底部開口
58 側方開口
59 耳片
Claims (3)
- 消火剤を放出口から円錐状あるいは角錐状に近い状態で放出するノズルと、
前記ノズルの放出方向を開口させるように囲って前記ノズルに取り付けられるデフレクタとから構成される消火用ヘッドであって、
前記放出口の放出中心軸線が傾斜しており、
前記デフレクタは、前記傾斜している放出中心軸線より上方に位置する上壁とこの上壁に連続して設けられた右側壁および左側壁を有し、前記各壁が前記ノズルの放出口の放出中心軸線に対しほぼ平行にかつそれぞれの先端側が前記放出口より放出方向に延伸しているとともに、前記右側壁と左側壁の各下端を前記放出中心軸線より下方まで延伸してなり、
かつ、前記放出中心軸線方向は、前記デフレクタが存在せずに開口されている
ことを特徴とする消火用ヘッド。 - 前記デフレクタの右側壁または左側壁の先端側寄りの下方に、放出された前記消火剤を横方向へ散布するための切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の消火用ヘッド。
- 前記デフレクタの切り欠き部の前縁外側に耳片が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の消火用ヘッド。
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