JP2015042552A - コイル梱包体、及びコイル体の梱包方法 - Google Patents

コイル梱包体、及びコイル体の梱包方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、出荷されたコイル体10の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制できるコイル梱包体1、及びコイル体10の梱包方法を提供することを目的とする。【解決手段】シームレス銅管10aをコイル状に巻き回したコイル体10を梱包したコイル梱包体1、及びコイル体10の梱包方法であって、コイル体10の内周部分に挿入した略円筒状の中胴53と、少なくともコイル体10の外径と略同等の外径を有するとともに、軸方向に沿って中胴53に嵌合する略円板状の第1フランジ51、及び第2フランジ52と、中胴53の外周面とコイル体10の内周面との間、第1フランジ51及び第2フランジ52とコイル体10との間、並びにコイル体10の外周面を一体的に覆うビニル袋60とを備えたことを特徴とする。【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、長尺状の金属管をコイル状に多層整列巻きしたコイル体を搬送、または保管のために梱包したコイル梱包体、及びコイル体の梱包方法に関する。
長尺状の金属線または金属管は、コイル状に巻き回したコイル体にされ、ボビン(ドラムともいう)に装着、梱包した状態で出荷される。例えば、空調冷媒配管や給排水配管などに用いられるシームレス銅管は、コイル状に多層整列巻きしたレベルワンドコイルにされたのち、ボビンに装着、梱包された状態で出荷される。
ところが、出荷後のコイル体は、搬送や保管過程において、その表面に酸化物が生成されることがある。特に、銅または銅合金の線や管は、酸素及び水素による酸化還元反応によって、その表面に酸化物の被膜が生成され、表面の色調が変化する変色が生じる。
この酸化物は、銅または銅合金の線や管の特性や性能を著しく低下させるものではないが、変色によってコイル体の見栄えを悪くする要因であった。このため、コイル体を受け取ったユーザーが、見栄えの悪さを不具合と判断する、あるいは特性低下を懸念するという問題があった。
そこで、出荷されたコイル体の表面に酸化物が生じることを抑制する様々な梱包技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の銅又は銅合金管の梱包方法では、雰囲気内の露点が22℃以下に保たれた環境において、銅または銅合金管をコイル状に巻き回したコイルを梱包するとされている。より詳しくは、パレットに載置したクッション材の上に、コイルとカートン円板とを交互に積み重ねたのち、上方、及び下方から樹脂フィルムでパレット及びコイルを覆って梱包している。
これにより、特許文献1は、銅又は銅合金管表面の水膜の成長を抑制し、さらに樹脂フィルムによって外部から水分が混入することを防止して、銅又は銅合金管の表面の変色を防止することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の銅又は銅合金管の梱包方法では、積み重ねた複数のコイル体をまとめて樹脂フィルムで覆っているため、開梱すると雰囲気内の露点が変化して、使用するコイル体だけでなく、未使用のコイル体が変色するという問題があった。
特開2002−274590号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、出荷されたコイル体の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制できるコイル梱包体、及びコイル体の梱包方法を提供することを目的とする。
この発明は、長尺状の金属製線条体を所定の内径を有するコイル状に巻き回したコイル体を梱包したコイル梱包体であって、前記コイル体の内周部分に挿入した略円筒状の中胴と、少なくとも前記コイル体の外径と略同等の外径を有するとともに、軸方向に沿って前記中胴の両端部にそれぞれ嵌合する略円板状の第1フランジ、及び第2フランジと、前記中胴の外周面と前記コイル体の内周面との間、前記第1フランジ及び前記第2フランジと前記コイル体との間、並びに前記コイル体の外周面に沿って配置し、前記コイル体を一体的に覆う樹脂薄膜とを備えたことを特徴とする。
上記長尺状の金属製線条体は、長尺状の金属線、あるいは長尺状の金属管などとすることができる。
上記コイル体は、多層整列巻きしたレベルワウンドコイル、あるいは渦巻状に巻き回したパンケーキコイルなどとすることができる。
上記樹脂薄膜は、透湿性、及び吸水性が極めて低く、かつ耐水性を有するポリ塩化ビニル樹脂など形成した袋やフィルムなどとすることができる。
この発明により、出荷されたコイル体の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制することができる。
具体的には、前記中胴の外周面と前記コイル体の内周面との間、前記第1フランジ及び前記第2フランジと前記コイル体との間、並びにコイル体の外周面を、樹脂薄膜で一体的に覆うため、コイル梱包体は、コイル体を樹脂薄膜で密閉することができる。これにより、コイル梱包体は、コイル体が外気と直接的に接触することを防止できる。このため、コイル梱包体は、コイル体の表面に酸化物が生成されることを抑制することができる。
さらに、第1フランジ、第2フランジ、及び中胴は、所謂ボビンとしての役割を有することができる。このため、コイル梱包体は、コイル体を1つずつ樹脂薄膜で密閉梱包することができる。そして、出荷された複数のコイル梱包体は、使用されるものだけがユーザーによって開梱されるため、他のコイル体の変色を抑制することができる。
このため、複数のコイル体を発注した場合においても、ユーザーは、変色が抑制された見栄えの良好な状態のコイル体を常に使用することができる。
従って、コイル梱包体は、複数のコイル体をまとめて梱包した場合に比べて、出荷されたコイル体の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制することができる。
具体的には、コイル体に覆い被せた樹脂薄膜の上からコイル体に挿入した中胴により、コイル梱包体は、コイル体の内周面と中胴の外周面との間に樹脂薄膜を介在させることができる。この際、樹脂薄膜は、中胴における第2フランジ側の開口を閉塞することができる。
そして、第2フランジの第2嵌合部は、中胴に嵌合することで、中胴の開口を閉塞する樹脂薄膜をせん断開口することができる。この際、コイル体における軸方向の他方側に折り返した樹脂薄膜の上から第2フランジを中胴に嵌合しているため、コイル梱包体は、第2嵌合部がせん断した樹脂薄膜の縁部と、折り返した樹脂薄膜の縁部とを、中胴及び第2フランジで挟持することができる。
これにより、コイル梱包体、及びコイル体の梱包方法は、コイル体を樹脂薄膜で密閉することができる。すなわち、コイル梱包体、及びコイル体の梱包方法は、軸方向に沿った断面において、コイル体の内外周面、及び軸方向の両面を樹脂薄膜で囲繞することができる。
さらに、第1フランジ、第2フランジ、及び中胴は、所謂ボビンとしての役割を有することができる。このため、コイル梱包体、及びコイル体の梱包方法は、コイル体をボビンに装着する過程において、コイル体を1つずつ樹脂薄膜で密閉梱包することができる。
そして、出荷された複数のコイル梱包体は、使用されるものだけがユーザーによって開梱されるため、他のコイル体の変色を抑制することができる。このため、複数のコイル体を発注した場合においても、ユーザーは、変色が抑制された見栄えの良好な状態のコイル体を常に使用することができる。
従って、コイル梱包体、及びコイル体の梱包方法は、複数のコイル体をまとめて梱包した場合に比べて、出荷されたコイル体の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制することができる。
この発明の態様として、前記樹脂薄膜を、2枚重ね合わせた構成とすることができる。
この発明により、樹脂薄膜で密閉された密閉空間内への水分の浸透をより確実に抑制することができる。このため、コイル梱包体は、密閉空間内における水分量が、外部からの透湿によって増加することを抑制できる。つまり、コイル梱包体は、樹脂薄膜による密閉空間内がコイル体の表面に酸化物を生成しやすい環境となることを抑制できる。
これにより、例えば、輸送や保管などに伴う外部の温度や湿度の環境変化に対して、コイル梱包体は、樹脂薄膜による密閉空間内の環境変化をより抑制することができる。
従って、コイル梱包体は、樹脂薄膜による密閉空間内の環境変化をより抑制することで、長期間にわたってコイル体の変色をより確実に抑制することができる。
また、この発明の態様として、前記コイル体と前記樹脂薄膜との間を、脱酸素雰囲気とすることができる。
上記脱酸素雰囲気とは、コイル体と樹脂薄膜との間に介在する酸素を置換、あるいは除去した状態であって、例えば、窒素ガスを注入して酸素を窒素と置換した状態、あるいは真空引きによって酸素を除去した状態とすることができる。
この発明により、樹脂薄膜で覆われた空間内における酸素が大幅に減少するため、酸素によってコイル体の表面に酸化物が生成されることをより確実に抑制することができる。
従って、コイル梱包体は、長期間にわたってコイル体の変色をより確実に抑制することができる。
また、この発明の態様として、前記コイル体と前記樹脂薄膜との間に、窒素ガスを封入することができる。
上記窒素ガスは、第2フランジを中胴に嵌合する際に注入する、あるいは樹脂薄膜でコイル体を密閉したのち所定の方法で注入することができる。
この発明により、樹脂薄膜で覆われた空間内における酸素や水素などを、窒素に置換することができる。すなわち、コイル梱包体は、樹脂薄膜による密閉空間内の酸素及び水素の含有量を低減することができる。
これにより、コイル梱包体は、樹脂薄膜による密閉空間内において、酸素及び水素によって酸化物が生成されることをより抑制することができる。
従って、コイル梱包体は、長期間にわたってコイル体の変色をより確実に抑制することができる。
また、この発明の態様として、前記軸方向における前記コイル体と前記樹脂薄膜との間に、合成樹脂製の樹脂板を備え、該樹脂板を、前記中胴の外径と略同等の内径を有し、前記コイル体の外径より大きい外径を有する略円板状に形成することができる。
上記合成樹脂製の樹脂板は、含水率が低く、かつクッション性を有するプラスティック段ボールなどとすることができる。
この発明により、コイル体の巻き解きを容易にすることができる。
具体的には、コイル体は、径方向外側の外層部分から順に巻き解かれていくことで小径化する。このため、第1フランジ及び第2フランジとコイル体とで樹脂薄膜を挟持した場合、コイル体による支持を失って樹脂薄膜が垂れ下がるなどして、コイル体のスムーズな巻き解きを阻害するおそれがある。
そこで、軸方向におけるコイル体と樹脂薄膜との間に、コイル体の外径より大径の外径を有する略円板状の樹脂板を備えたことにより、コイル梱包体は、第1フランジもしくは第2フランジと樹脂板とで樹脂薄膜を挟持することができる。これにより、コイル梱包体は、コイル体が巻き解かれても、樹脂薄膜を挟持した状態を維持することができる。このため、コイル梱包体は、コイル体の巻き解きに伴う樹脂薄膜の垂れ下りなどを防止し、コイル体をよりスムーズに巻き解くことができる。
さらに、コイル体の外径より大径の樹脂板により、コイル梱包体は、径方向において、コイル体の外層部分と樹脂薄膜との間に適度な隙間を設けることができる。このため、コイル梱包体は、開梱の際、コイル体の外層部分がカッターなどで傷付くことを防止できる。
加えて、例えば、軸方向におけるコイル体と樹脂薄膜との間に紙製段ボールを備えた場合、紙製段ボールの水分が析出し、樹脂薄膜による密閉空間内における湿度が上昇して、コイル体に変色が生じるおそれがある。
これに対して、水分を含有しない合成樹脂製の樹脂板により、コイル梱包体は、樹脂薄膜による密閉空間内に樹脂板が介在しても、密閉空間内における湿度が上昇することを防止できる。
従って、コイル梱包体は、合成樹脂製の樹脂板によって、コイル体の変色をより確実に抑制するとともに、コイル体の巻き解きを容易にすることができる。
また、この発明の態様として、前記樹脂薄膜の外周面に、前記コイル体の周方向に沿って少なくとも1周巻き付けた保護薄膜を備えることができる。
上記保護薄膜は、ポリ塩化ビニルやポリエチレンなどの合成樹脂フィルムなどとすることができる。
この発明により、樹脂薄膜を保護薄膜で保護することができるため、搬送などの際、意図せず樹脂薄膜が破れることを防止できる。さらに、例えば、樹脂薄膜による密閉空間内に窒素ガスを封入した場合、樹脂薄膜が径方向に膨張する。このため、搬送過程において周囲の物体と接触し易くなり、樹脂薄膜が容易に破れるおそれがある。
そこで、樹脂薄膜の外周に保護薄膜を巻き付けることにより、コイル梱包体は、仮に窒素ガスを封入しても、樹脂薄膜の径方向への膨張を阻止して、樹脂薄膜を保護することができる。
従って、コイル梱包体は、樹脂薄膜を保護薄膜で保護することで、コイル体の変色をより確実に抑制することができる。
また、この発明の態様として、前記金属製線条体を、無酸素銅で構成することができる。
この発明により、通常の銅管に比べて表面に酸化物が生成され易く、変色し易い無酸素銅であっても、変色を抑制された見栄えの良好な無酸素銅のコイル体をユーザーに提供することができる。
また、この発明は、長尺状の金属製線条体を所定の内径を有するコイル状に巻き回したコイル体を梱包するコイル体の梱包方法であって、前記コイル体における軸方向の一方から前記コイル体に樹脂薄膜を覆い被せる工程と、前記樹脂薄膜の上から前記コイル体の内周部分に略円筒状の中胴を挿入する工程と、少なくとも前記コイル体の外径と略同等の外径を有する略円板状の第1フランジにおける径方向中央に凸設した第1嵌合部を、前記軸方向の一方から前記中胴に嵌合する工程と、少なくとも前記コイル体の外径と略同等の外径を有する略円板状の第2フランジにおける径方向中央に凸設した第2嵌合部を、前記軸方向の他方側に折り返した前記樹脂薄膜の上から前記中胴に嵌合する工程とを備えたことを特徴とする。
この発明により、出荷されたコイル体の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制することができる。
具体的には、コイル体に覆い被せた樹脂薄膜の上からコイル体に挿入した中胴により、コイル体の梱包方法は、コイル体の内周面と中胴の外周面との間に樹脂薄膜を介在させることができる。この際、樹脂薄膜は、中胴における第2フランジ側の開口を閉塞することができる。
そして、第2フランジの第2嵌合部は、中胴に嵌合することで、中胴の開口を閉塞する樹脂薄膜をせん断開口することができる。この際、コイル体における軸方向の他方側に折り返した樹脂薄膜の上から第2フランジを中胴に嵌合しているため、コイル体の梱包方法は、第2嵌合部がせん断した樹脂薄膜の縁部と、折り返した樹脂薄膜の縁部とを、中胴及び第2フランジで挟持することができる。
これにより、コイル体の梱包方法は、コイル体を樹脂薄膜で密閉することができる。すなわち、コイル体の梱包方法は、軸方向に沿った断面において、コイル体の内外周面、及び軸方向の両面を樹脂薄膜で囲繞することができる。
さらに、第1フランジ、第2フランジ、及び中胴は、所謂ボビンとしての役割を有することができる。このため、コイル体の梱包方法は、コイル体をボビンに装着する過程において、コイル体を1つずつ樹脂薄膜で密閉梱包することができる。
そして、出荷された複数のコイル梱包体は、使用されるものだけがユーザーによって開梱されるため、他のコイル体の変色を抑制することができる。このため、複数のコイル体を発注した場合においても、ユーザーは、変色が抑制された見栄えの良好な状態のコイル体を常に使用することができる。
従って、コイル体の梱包方法は、複数のコイル体をまとめて梱包した場合に比べて、出荷されたコイル体の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制することができる。
この発明の態様として、前記軸方向を略鉛直にして前記コイル体を所定の箇所に載置する工程と、載置した前記コイル体に覆い被せた前記樹脂薄膜の上から前記中胴を挿入するとともに、前記第1フランジを前記中胴に嵌合したのち、前記コイル体の径方向を回転軸として、前記コイル体、前記中胴、及び前記第1フランジを一体的に反転させる工程を備えることができる。
この発明により、例えば、コイル体における径方向を略鉛直にして載置した場合、コイル体が変形するおそれがあるのに対して、コイル体の梱包方法は、コイル体を所定の箇所に載置することで、コイル体の変形を抑制することができる。
さらに、コイル体、中胴、及び第1フランジを一体的に反転させることで、コイル体の梱包方法は、コイル体と第1フランジとの間に介在する樹脂薄膜を、コイル体の自重によって確実に挟持するとともに、中胴に対して樹脂薄膜を確実に覆い被せることができる。
これにより、コイル体の梱包方法は、第2嵌合部がせん断した樹脂薄膜の縁部と、折り返した樹脂薄膜の縁部とを、中胴及び第2フランジでより確実に挟持することができる。このため、コイル体の梱包方法は、コイル体を樹脂薄膜で確実に密閉することができる。
従って、コイル体の梱包方法は、載置したコイル体を反転させることで、コイル体を確実に密閉でき、コイル体の変色をより確実に抑制することができる。
本発明により、出荷されたコイル体の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制できるコイル梱包体、及びコイル体の梱包方法を提供することができる。
コイル梱包体における一部を破断した外観を示す一部破断斜視図。 出荷状態における複数のコイル梱包体の外観を示す外観斜視図。 コイル梱包体における軸方向の断面を示す断面図。 コイルをボビンに装着する第1及び第2工程を説明する説明図。 コイルをボビンに装着する第3及び第4工程を説明する説明図。 コイルに周面包装体を装着する第5工程を説明する説明図。 コイルをボビンに装着する第6工程を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
なお、図1はコイル梱包体1における一部破断斜視図を示し、図2は出荷状態における複数のコイル梱包体1の外観斜視図を示し、図3はコイル梱包体1における軸方向の断面図を示している。
また、図1から図3における図中の上側をコイル体10の上方とし、図中の下側をコイル体10の下方とする。
コイル梱包体1は、図1に示すように、管をコイル状に巻き回したコイル体10をビニル袋60などで梱包するとともに、ボビン50に装着している。このようなコイル梱包体1は、図2に示すように、コイル体10の軸方向を略垂直にして、木製のパレット2に3つ重ねて載置するとともに、2本の結束バンド3でパレット2に固定した状態で出荷される。
より詳しくは、コイル梱包体1は、図1及び図3に示すように、管をコイル状に巻き回したコイル体10と、コイル体10の周面に沿って巻かれた周面包装体20と、コイル体10の軸方向における両側に配置した2枚のプラ段31,32、及び2枚の段ボール41,42と、コイル体10の装着を許容するボビン50と、ボビン50とコイル体10との間に介在し、プラ段31,32、周面包装体20、及びコイル体10を囲繞するビニル袋60と、コイル体10の周方向に沿ってビニル袋60に巻き付けた包装フィルム70と、ビニル袋60の覆われた空間内に封入した窒素ガスGとで構成している。
コイル体10は、図1及び図3に示すように、例えば、無酸素銅のシームレス銅管10aをコイル状に多層整列巻きしたレベルワウンドコイルであって、所定の内径及び外径を有する大きさに巻き回している。なお、コイル体10は、シームレス銅管10aを多層整列巻きした状態で焼鈍したのち、乾燥室等で所定の時間除熱した状態とする。
周面包装体20は、図1及び図3に示すように、コイル体10の周面に沿って巻き付けた防錆紙21と、防錆紙21に巻き付けた矢印フィルム22と、防錆紙21に貼付した乾燥剤23とで構成している。
防錆紙21は、コイル体10の周面に沿って巻き付け可能な幅で形成された略帯状の薄紙であって、気化性防錆剤(VCI)を浸透させている。
矢印フィルム22は、コイル体10の周面に沿って巻き付け可能な幅で形成された略帯状の透明ポリエチレンシートであって、コイル体10の巻き解き方向を示す矢印22a(図2参照)が印刷されている。
乾燥剤23は、空気中の水分を吸収する機能を有するとともに、防錆紙21におけるコイル体10と対向する面に所定の間隔を隔てて複数貼付している。
プラ段31,32は、所定の厚みを有するプラスティック段ボールであって、図1及び図3に示すように、後述する中胴53の外径と略同等の内径、及びコイル体10の外径より大径の外径を有する平面視略円環状の環状平板に形成している。
段ボール41,42は、所定の厚みを有する紙製段ボールであって、図1及び図3に示すように、後述する中胴53の外径と略同等の内径、及びコイル体10の外径より大径の外径を有する平面視略円環状の環状平板に形成している。なお、段ボール41,42は、梱包した状態においてコイル体10及びビニル袋60を保護する緩衝材としての機能を有している。
ボビン50は、図1及び図3に示すように、合板製のボビンであって、コイル体10の内周部分に挿入した中胴53と、コイル体10における軸方向の一方から中胴53に嵌合した第1フランジ51と、コイル体10における軸方向の他方から中胴53に嵌合した第2フランジ52とで構成している。
中胴53は、コイル体10の内径と略同等の外径を有する略円筒状に形成している。なお、中胴53における軸方向の長さは、コイル体10の軸方向長さに2枚のプラ段31,32及び段ボール41,42の厚みを加えた長さ相当に形成している。
第1フランジ51は、所定の厚みを有する平面視略円形状の第1フランジ本体部51aと、第1フランジ本体部51aの平面視略中央に突設した第1嵌合部51bとを一体にして形成している。
第1フランジ本体部51aは、段ボール41の外径より大径の外径を有する平面視略円形状に形成している。
第1嵌合部51bは、中胴53の内径と略同等の外径を有する略円柱状であって、第1フランジ本体部51aにおける平面から軸方向に向けて突設している。
さらに、第1フランジ51には、第1フランジ本体部51a、及び第1嵌合部51bを軸方向に貫通する軸孔51cを形成している。この軸孔51cは、コイル体10を巻き解く際、ボビン50を回転可能に軸支するための開口である。
第2フランジ52は、所定の厚みを有する平面視略円形状の第2フランジ本体部52aと、第2フランジ本体部52aの平面視略中央に突設した第2嵌合部52bとを一体にして形成している。さらに、第2フランジ52には、第2フランジ本体部52a、及び第2嵌合部52bを軸方向に貫通する軸孔52cを形成している。なお、第2フランジ本体部52a、第2嵌合部52b、及び軸孔52cは、第1フランジ本体部51a、第1嵌合部51b、及び軸孔52cと同一形状のため、詳細な説明を省略する。
ビニル袋60は、透湿性、及び吸水性が極めて低く、かつ耐水性を有するポリ塩化ビニル樹脂製の袋である。なお、ビニル袋60は、詳細な図示を省略しているが、同一形状のものを2枚重ね合わせて使用している。さらに、梱包前におけるビニル袋60が袋状であるのに対して、コイル体10を梱包した後のビニル袋60は、袋状の底部分に略円形状の開口が形成されている。
そして、ビニル袋60は、図3に示すように、コイル体10を梱包した状態において、第2フランジ52と中胴53とで挟持された一方の縁部61から第2フランジ52側のプラ段32と段ボール42との間を通って第1フランジ側51に折り返して、第1フランジ51側のプラ段31と段ボール41との間、及びコイル体10の内周面と中胴53の外周面との間を通って、他方の縁部(後述する開口縁部62)が上述した一方の縁部61とともに、第2フランジ52と中胴53とで挟持されて、コイル体10を囲繞している。
包装フィルム70は、図1及び図3に示すように、段ボール41と段ボール42との軸方向長さと略同等の幅で形成された略帯状の透明ポリエチレンシートである。
次に、上述したコイル体10を梱包する梱包方法について、図4から図7を用いて詳しく説明する。
なお、図4はコイル体10をボビン50に装着する第1及び第2工程を説明する説明図を示し、図5はコイル体10をボビン50に装着する第3及び第4工程を説明する説明図を示し、図6はコイル体10に周面包装体20を装着する第5工程を説明する説明図を示し、図7はコイル体10をボビン50に装着する第6工程を説明する説明図を示している。
また、図5から図7における図中の上側をコイル体10の上方とし、図中の下側をコイル体10の下方とする。さらに、図6において、第1フランジ51、中胴52、プラ段31、段ボール41、及びビニル袋60の図示を省略している。
まず、コイル体10の梱包方法は、図4(a)に示すように、上面にクッション材(図示省略)貼り付けたトレー4を床面(図示省略)に載置したのち、焼鈍したコイル体10を、軸方向を略鉛直にしてトレー4の上に載置する。
トレー4にコイル体10を載置すると、コイル体10の梱包方法は、図4(a)に示すように、コイル体10における軸方向上方の端面にプラ段31を載置するとともに、2枚重ねにしたビニル袋60を覆い被せる。
ビニル袋60を覆い被せると、コイル体10の梱包方法は、図4(b)に示すように、コイル体10の軸方向上方からコイル体10の内周部分に中胴53を挿入する。この際、中胴53は、コイル体10に覆い被さったビニル袋60をコイル体10の内周部分に押し込みながら、下端がビニル袋60を介してトレー4と当接するまで挿入する。
コイル体10に中胴53を挿入すると、コイル体10の梱包方法は、図5(a)に示すように、コイル体10、プラ段31、ビニル袋60、及び段ボール41の順に積層されるように、コイル体10の軸方向上方から段ボール41を載置する。その後、コイル体10の梱包方法は、第1嵌合部51bが中胴53に嵌合するようにして、コイル体10の軸方向上方から第1フランジ51を中胴53に装着する。
第1フランジ51を中胴53に装着すると、コイル体10の梱包方法は、図5(b)に示すように、コイル体10の径方向を軸中心として、コイル体10の下に敷かれたトレー4とともに、第1フランジ51が下方になるようにコイル体10を上下反転させる。この際、ビニル袋60は、第1フランジ51側のプラ段31と段ボール41とによって挟持されるとともに、中胴53における上方側の開口を閉塞している。
その後、コイル体10の梱包方法は、コイル体10の軸方向上方に位置したトレー4を取り除いたのち、コイル体10に対して、周面包装体20を巻き付ける。具体的には、コイル体10の梱包方法は、図6(a)に示すように、乾燥剤23を貼り付けた面をコイル体10側に向けた防錆紙21を、コイル体10の外周面における周方向に沿って隙間なく巻き付ける。
さらに、コイル体10の梱包方法は、図6(b)に示すように、コイル体10に巻き付けた防錆紙21に対して、矢印フィルム22を周方向に沿って隙間なく巻き付ける。この際、矢印フィルム22は、印刷された矢印22aとコイル体10の巻き解き方向とを一致させて巻き付ける。
コイル体10に周面包装体20を巻き付けると、コイル体10の梱包方法は、図5(b)に示すように、コイル体10における軸方向上方の端面に、軸方向を略鉛直にしたプラ段32を載置する。
そして、コイル体10の梱包方法は、第1フランジ51側で挟持されたビニル袋60を上方に向けて折り返す。この際、コイル体10の梱包方法は、プラ段32及び中胴53に対して、上方から覆い被せるようにビニル袋60を折り返して、プラ段31,32で挟まれたコイル体10の全体を覆う。
ビニル袋60を上方に折り返すと、コイル体10の梱包方法は、図7(a)に示すように、コイル体10、プラ段32、ビニル袋60、及び段ボール42の順に積層されるように、コイル体10の軸方向上方から段ボール42を載置する。この際、コイル体10の梱包方法は、ビニル袋60で覆われた空間内に対して、窒素ガスを噴出圧力3kgf/cmで約1分間注入したのち、段ボール42を載置する。
その後、コイル体10の梱包方法は、図7(a)に示すように、中胴53における上方側の開口を閉塞するビニル袋60の上に、折り返したビニル袋60の縁部61を載置した状態において、第2嵌合部52bが中胴53に嵌合するようにして、コイル体10の軸方向上方から第2フランジ52を中胴53に装着する。
この際、第2フランジ52は、図7(b)に示すように、中胴53における上方側の開口を覆うビニル袋60、及び折り返したビニル袋60の縁部61を、第2嵌合部52b及び中胴53の端面でせん断して除去する。なお、中胴53における上方側の開口を覆うビニル袋60をせん断して開口した部分における縁部を、開口縁部62とする。
そして、コイル体10の梱包方法は、折り返したビニル袋60の縁部61、及びせん断開口されたビニル袋60の開口縁部62を、第2フランジ52と中胴53とで挟持することでビニル袋60を密閉し、コイル体10をビニル袋60で囲繞する。
上述したようにビニル袋60でコイル体10を梱包しながら、第1フランジ51、及び第2フランジ52を中胴53に装着してボビン50を組み立てる。その後、コイル体10の梱包方法は、図1及び図3に示すように、第1フランジ51と第2フランジ52との間において、周面包装体20を介してコイル体10の周面と対向するビニル袋60に対して、コイル体10の周方向に沿って包装フィルム70を所定の巻き数で巻き付けてコイル梱包体1を構成する。
このようにして梱包されたコイル体10のコイル梱包体1は、図2に示すように、軸方向を略鉛直にしてパレット2に3つ積み重ねたのち、結束バンド3でパレット2に固定されて出荷状態にされる。
次に、上述したコイル梱包体1、及びコイル梱包体1に対して梱包条件が異なる比較例1から比較例3のコイル梱包体を所定の時間放置したのち、コイル体10を巻き解きながら確認したシームレス銅管10aの変色状態及び判定を表1に示す。
Figure 2015042552
なお、表1における比較例1はコイル体10に周面包装体20を巻き付けたコイル梱包体を示し、比較例2は周面包装体20を巻き付けたコイル体10を1枚のビニル袋60で覆ったコイル梱包体を示し、比較例3は比較例2のコイル梱包体に対して窒素ガスを封入したコイル梱包体を示し、実施例は本実施形態におけるコイル梱包体1を示している。
また、コイル体10における変色の判定条件は、磨き等の処理が必要で外観不良と判断されるような変色がある場合を「×」とし、許容できるがやや広い範囲に変色がある場合を「△」とし、許容できる軽微な変色がある場合を「○」とし、変色がなく良好な状態の場合を「◎」と判定している。
まず、周面包装体20をコイル体10に巻き付けただけの比較例1では、磨きが必要なレベルの変色が確認され「×」と判定された。一方、比較例1に対してビニル袋60を1枚巻き付けた比較例2では、許容できるレベルの軽微な変色がコイル体10に確認され、「○」と判定された。
さらに、変色の要因である酸化被膜の生成を抑制するために、比較例2に窒素ガスを封入した比較例3では、やや広い範囲にわたって変色が確認され、「△」と判定された。比較例3において、窒素ガスの効果が十分発揮されない要因として、ビニル袋60の透湿が考えられた。
そこで、1枚のビニル袋60における水蒸気透湿度を計測すると、24時間あたりの透湿度が12.64g/mであった。これに対して、ビニル袋60を2枚重ねにすると、24時間あたりの透湿度が6.10g/mとなった。このことから、ビニル袋60を2枚重ねにすることで、ビニル袋60が1枚の場合に比べて大幅に透湿度を低減できることがわかる。
そこで、比較例3に対してビニル袋60を2枚重ねにした実施例では、コイル体10に変色がなく、「◎」と判定され、比較例2及び比較例3に比べてより良好な結果を得られた。
以上のような構成のコイル梱包体1、及びコイル体10の梱包方法は、出荷されたコイル体10の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制することができる。
具体的には、コイル体10に覆い被せたビニル袋60の上からコイル体10に挿入した中胴53により、コイル梱包体1は、コイル体10の内周面と中胴53の外周面との間にビニル袋60を介在させることができる。この際、ビニル袋60は、中胴53における第2フランジ52側の開口を閉塞することができる。
そして、第2フランジ52の第2嵌合部52bは、中胴53に嵌合することで、中胴53の開口を閉塞するビニル袋60をせん断開口することができる。この際、折り返したビニル袋60の上から第2フランジ52を中胴53に嵌合しているため、コイル梱包体1は、第2嵌合部52bがせん断したビニル袋60の開口縁部62と、折り返したビニル袋60の縁部61とを、第2フランジ52及び中胴53で挟持することができる。
これにより、コイル梱包体1、及びコイル体10の梱包方法は、コイル体10をビニル袋60で密閉することができる。すなわち、コイル梱包体1、及びコイル体10の梱包方法は、軸方向に沿った断面において、コイル体10の内外周面、及び軸方向の両面をビニル袋60で囲繞することができる。これにより、コイル梱包体1は、コイル体10が外気と直接的に接触することを防止できる。このため、コイル梱包体1は、コイル体10の表面に酸化物が生成されることを抑制できる。
さらに、第1フランジ51、第2フランジ52、及び中胴53は、所謂ボビン50としての役割を有することができる。このため、コイル梱包体1、及びコイル体10の梱包方法は、コイル体10をボビン50に装着する過程において、コイル体10を1つずつビニル袋60で密閉梱包することができる。
そして、出荷された複数のコイル梱包体1は、使用されるものだけがユーザーによって開梱されるため、他のコイル体10の変色を抑制することができる。このため、複数のコイル体10を発注した場合においても、ユーザーは、変色が抑制された見栄えの良好な状態のコイル体10を常に使用することができる。
従って、コイル梱包体1、及びコイル体10の梱包方法は、複数のコイル体10をまとめて梱包した場合に比べて、出荷されたコイル体10の表面に酸化物が生成されることによる変色をより確実に抑制することができる。
また、ビニル袋60を、2枚重ね合わせたことにより、ビニル袋60で密閉された密閉空間内への水分の浸透をより確実に抑制することができる。このため、コイル梱包体1は、密閉空間内における水分量が、外部からの透湿によって増加することを抑制できる。つまり、コイル梱包体1は、ビニル袋60による密閉空間内がコイル体10の表面に酸化物を生成しやすい環境となることを抑制できる。
これにより、例えば、輸送や保管などに伴う外部の温度や湿度の環境変化に対して、コイル梱包体1は、ビニル袋60による密閉空間内の環境変化をより抑制することができる。
従って、コイル梱包体1は、ビニル袋60による密閉空間内の環境変化をより抑制することで、長期間にわたってコイル体10の変色をより確実に抑制することができる。
また、コイル体10とビニル袋60との間に、窒素ガスGを封入することにより、ビニル袋60で覆われた空間内における酸素や水素などを、窒素に置換することができる。すなわち、コイル梱包体1は、ビニル袋60による密閉空間内の酸素及び水素の含有量を低減することができる。
これにより、コイル梱包体1は、ビニル袋60による密閉空間内において、酸素及び水素によって酸化物が生成されることをより抑制することができる。
従って、コイル梱包体1は、長期間にわたってコイル体10の変色をより確実に抑制することができる。
また、軸方向におけるコイル体10とビニル袋60との間に、コイル体10の外径より大径の外径を有するプラ段31,32を備えたことにより、コイル体10の巻き解きを容易にすることができる。
具体的には、コイル体10は、径方向外側の外層部分から順に巻き解かれていくことで小径化する。このため、第1フランジ51及び第2フランジ52とコイル体10とでビニル袋60を挟持した場合、コイル体10による支持を失ってビニル袋60が垂れ下がるなどして、コイル体10のスムーズな巻き解きを阻害するおそれがある。
そこで、軸方向におけるコイル体10とビニル袋60との間に、コイル体10の外径より大径の外径を有する略円板状のプラ段31,32を備えたことにより、コイル梱包体1は、第1フランジ51もしくは第2フランジ52とプラ段31,32とでビニル袋60を挟持することができる。
これにより、コイル梱包体1は、コイル体10が巻き解かれても、ビニル袋60を挟持した状態を維持することができる。このため、コイル梱包体1は、コイル体10の巻き解きに伴うビニル袋60の垂れ下りなどを防止し、コイル体10をよりスムーズに巻き解くことができる。
さらに、コイル体10の外径より大径のプラ段31,32により、コイル梱包体1は、径方向において、コイル体10の外層部分とビニル袋60との間に適度な隙間を設けることができる。このため、コイル梱包体1は、開梱の際、コイル体10の外層部分がカッターなどで傷付くことを防止できる。
加えて、例えば、軸方向におけるコイル体10とビニル袋60との間に紙製段ボールを備えた場合、紙製段ボールの水分が析出し、ビニル袋60による密閉空間内における湿度が上昇して、コイル体10に変色が生じるおそれがある。
これに対して、水分を含有しない合成樹脂製のプラ段31,32により、コイル梱包体1は、ビニル袋60による密閉空間内にプラ段31,32が介在しても、密閉空間内における湿度が上昇することを防止できる。
従って、コイル梱包体1は、合成樹脂製のプラ段31,32によって、コイル体10の変色をより確実に抑制するとともに、コイル体10の巻き解きを容易にすることができる。
また、ビニル袋60の外周面に、包装フィルム70を備えたことにより、ビニル袋60を包装フィルム70で保護することができるため、搬送などの際、意図せずビニル袋60が破れることを防止できる。さらに、例えば、ビニル袋60による密閉空間内に窒素ガスGを封入した場合、ビニル袋60が径方向に膨張する。このため、搬送過程において周囲の物体と接触し易くなり、ビニル袋60が容易に破れるおそれがある。
そこで、ビニル袋60の外周に包装フィルム70を巻き付けることにより、コイル梱包体1は、窒素ガスGを封入しても、ビニル袋60の径方向への膨張を阻止して、ビニル袋60を保護することができる。
従って、コイル梱包体1は、ビニル袋60を包装フィルム70で保護することで、コイル体10の変色をより確実に抑制することができる。
また、コイル体10の外周面に巻き付けた防錆紙21を備えたことにより、防錆紙21に浸透した気化性防錆剤が気化して、コイル体10の表面に防錆皮膜を形成することができるため、コイル体10の表面に酸化物が生成されることを防止することができる。
さらに、ビニル袋60によってコイル体10を密閉しているため、コイル梱包体1は、気化した防錆剤が密閉空間内に充満することで、コイル体10の内層部分に至るまで防錆剤を充填させることができる。
従って、コイル梱包体1は、防錆紙21による防錆皮膜をコイル体10の表面に形成することで、より長期間にわたってコイル体10が変色することを抑制することができる。
また、防錆紙21に複数の乾燥剤23を貼付したことにより、ビニル袋60による密閉空間内の水分量を低減することができる。これにより、コイル梱包体1は、酸化物の生成をより抑制できるため、コイル体10の変色をより確実に抑制することができる。
また、通常の銅管に比べて表面に酸化物が生成され易く、変色し易い無酸素銅のシームレス銅管10aを多層整列巻きしたコイル体10であっても、コイル梱包体1は、変色が抑制された見栄えの良好なコイル体10をユーザーに提供することができる。
また、第1フランジ51を中胴53に嵌合したのち、コイル体10の径方向を回転軸として、コイル体10、中胴53、及び第1フランジ51を一体的に反転させることにより、例えば、コイル体10における径方向を略鉛直にして載置した場合、コイル体10が変形するおそれがあるのに対して、コイル体10の梱包方法は、コイル体10を載置することで、コイル体10の変形を抑制することができる。
さらに、コイル体10、中胴53、及び第1フランジ51を一体的に反転させることで、コイル体10の梱包方法は、コイル体10と第1フランジ51との間に介在するビニル袋60を、コイル体10の自重によって確実に挟持するとともに、中胴53に対してビニル袋60を確実に覆い被せることができる。
これにより、コイル体10の梱包方法は、ビニル袋の開口縁部62と、折り返したビニル袋60の縁部61とを、中胴53及び第2フランジ52でより確実に挟持することができる。このため、コイル体10の梱包方法は、コイル体10をビニル袋60で確実に密閉することができる。
従って、コイル体10の梱包方法は、載置したコイル体10を反転させることで、コイル体10を確実に密閉でき、コイル体10の変色をより確実に抑制することができる。
なお、上述の実施形態において、無酸素銅のシームレス銅管10aを多層整列巻きしてコイル体10を形成したが、これに限定せず、銅合金や鉄などの金属の管、あるいは銅合金やアルミなどの金属の金属線であってもよい。
また、シームレス銅管10aを多層整列巻きしたレベルワウンドコイルとしたが、これに限定せず、管を渦巻状に巻き回したパンケーキコイルなどであってもよい。
また、コイル体10を袋状のビニル袋60で覆ったが、これに限定せず、透湿性、及び吸水性が極めて低く、かつ耐水性を有するフィルムやシートなどであってもよい。
また、上下反転させたコイル体10に対して周面包装体20を巻き付けたが、これに限定せず、トレー4に載置したコイル体10に対して周面包装体20を巻き付けるようにしてもよい。
また、コイル体10をトレー4に載置したが、これに限定せず、段ボール42及びプラ段32の順で床面に載置したプラ段32にコイル体10を載置するようにしてもよい。この際、段ボール42及びプラ段32とともに、コイル体10を上下反転させて、段ボール42を一旦取り除いたあと、ビニル袋60でコイル体10を覆う。
また、段ボール42を載置する際、窒素ガスGを封入したが、これに限定せず、第2フランジ52を中胴53に嵌合する際に注入する、あるいはビニル袋60でコイル体10を密閉したのち所定の方法で注入してもよい。
もしくは、第1フランジ51を中胴53に装着したコイル体10を上下反転させる際に、下方の開口から窒素ガスGを所定の量だけ予め注入してもよい。これにより、例えば、段ボール42を載置する際に窒素ガスGを封入する場合、ビニル袋60で覆われた空間内から空気より比重の軽い窒素ガスGが流出するおそれがあるのに対して、下方から窒素ガスGを予め注入しておくことで、ビニル袋60で覆われた空間内により確実に窒素ガスGを封入することができる。
また、段ボール42を載置する際、窒素ガスGを封入したが、これに限定せず、ビニル袋60で覆われた空間内の酸素及び水素を除去して酸化物の生成を抑制できるのであれば、適宜の気体を封入する、あるいはビニル袋60で覆われた空間内を脱酸素雰囲気とするようにしてもよい。例えば、ビニル袋60でコイル体10を覆ったのち、真空引きによってビニル袋60で覆われた空間内の酸素及び水素を除去してもよい。
防錆紙21に乾燥剤23を貼付したが、これに限定せず、ビニル袋60で覆われた空間に乾燥剤23を載置するなどしてもよい。
また、コイル体10における軸方向を略鉛直にして、コイル体10を梱包するとともに、ボビン50に装着したが、これに限定せず、コイル体10における軸方向を略水平にして、コイル体10を梱包するとともに、ボビン50に装着する構成としてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の金属製線条体は、実施形態のシームレス銅管10aに対応し、
以下同様に、
樹脂薄膜は、ビニル袋60に対応し、
樹脂板は、プラ段31,32に対応し、
保護薄膜は、包装フィルム70に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…コイル梱包体
10…コイル体
10a…シームレス銅管
21…防錆紙
23…乾燥剤
31…プラ段
32…プラ段
51…第1フランジ
51b…第1嵌合部
52…第2フランジ
52b…第2嵌合部
53…中胴
60…ビニル袋
70…包装フィルム
G…窒素ガス

Claims (9)

  1. 長尺状の金属製線条体を所定の内径を有するコイル状に巻き回したコイル体を梱包したコイル梱包体であって、
    前記コイル体の内周部分に挿入した略円筒状の中胴と、
    少なくとも前記コイル体の外径と略同等の外径を有するとともに、軸方向に沿って前記中胴の両端部にそれぞれ嵌合する略円板状の第1フランジ、及び第2フランジと、
    前記中胴の外周面と前記コイル体の内周面との間、前記第1フランジ及び前記第2フランジと前記コイル体との間、並びに前記コイル体の外周面に沿って配置し、前記コイル体を一体的に覆う樹脂薄膜とを備えた
    コイル梱包体。
  2. 前記樹脂薄膜を、2枚重ね合わせた構成とした
    請求項1に記載のコイル梱包体。
  3. 前記コイル体と前記樹脂薄膜との間を、脱酸素雰囲気とした
    請求項1または2に記載のコイル梱包体。
  4. 前記コイル体と前記樹脂薄膜との間に、窒素ガスを封入した
    請求項3に記載のコイル梱包体。
  5. 前記軸方向における前記コイル体と前記樹脂薄膜との間に、合成樹脂製の樹脂板を備え、
    該樹脂板を、
    前記中胴の外径と略同等の内径を有し、前記コイル体の外径より大きい外径を有する略円板状に形成した
    請求項1から4のいずれか一つに記載のコイル梱包体。
  6. 前記樹脂薄膜の外周面に、
    前記コイル体の周方向に沿って少なくとも1周巻き付けた保護薄膜を備えた
    請求項1から5のいずれか一つに記載のコイル梱包体。
  7. 前記金属製線条体を、無酸素銅で構成した
    請求項1から6のいずれか一つに記載のコイル梱包体。
  8. 長尺状の金属製線条体を所定の内径を有するコイル状に巻き回したコイル体を梱包するコイル体の梱包方法であって、
    前記コイル体における軸方向の一方から前記コイル体に樹脂薄膜を覆い被せる工程と、
    前記樹脂薄膜の上から前記コイル体の内周部分に略円筒状の中胴を挿入する工程と、
    少なくとも前記コイル体の外径と略同等の外径を有する略円板状の第1フランジにおける径方向中央に凸設した第1嵌合部を、前記軸方向の一方から前記中胴に嵌合する工程と、
    少なくとも前記コイル体の外径と略同等の外径を有する略円板状の第2フランジにおける径方向中央に凸設した第2嵌合部を、前記軸方向の他方側に折り返した前記樹脂薄膜の上から前記中胴に嵌合する工程とを備えた
    コイル体の梱包方法。
  9. 前記軸方向を略鉛直にして前記コイル体を所定の箇所に載置する工程と、
    載置した前記コイル体に覆い被せた前記樹脂薄膜の上から前記中胴を挿入するとともに、前記第1フランジを前記中胴に嵌合したのち、
    前記コイル体の径方向を回転軸として、前記コイル体、前記中胴、及び前記第1フランジを一体的に反転させる工程を備えた
    請求項8に記載のコイル体の梱包方法。
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