JP3203699U - 梱包容器 - Google Patents

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【課題】コスト削減による合理化、外筒の変形抑止、そして荷の耐荷重強化が可能な構造の梱包容器とする。【解決手段】搬送あるいは保管の対象である巻物を収容する梱包容器であって、巻物を収容する円筒型容器2と、該円筒型容器2の開口端部に装着される蓋部材3と、該蓋部材3に設けられた通気孔と、円筒型容器2を収納可能なスペースを有するケーシング4と、該ケーシング4を補強する補強材5と、を備える。補強材5は、円筒型容器2が収納されるスペースを区画する板状部材を含むものであってもよい。梱包容器は、板状部材の位置決めをして該板状部材がずれるのを抑える位置決め部材6をさらに備えていてもよい。【選択図】図11

Description

本考案は、イオン交換膜等の巻物を包装して搬送あるいは保管するのに適した梱包容器に関する。
従来、イオン交換膜等の巻物を梱包するための梱包容器が利用されている(例えば、特許文献1,2参照)。梱包容器としては、例えば、PVC製の芯管で製品膜を巻き取り、カバーフィルムで覆ったものを、PE製の外筒に差し込み、蓋をして梱包するという構造のものが利用されている。外筒としては、積層しやすいよう断面矩形であって、かつ補強リブなどが設計された専用品(特注品)が利用される場合がある。
巻物が梱包された容器は、仮パレット上に複数本(一例として5本×4段の計20本)が積載され、樹脂バンドとストレッチフィルムといった固定具を使って仮固定された状態で倉庫内に保管される。また、搬送の際は、顧客別(搬送先別)の数量の梱包容器を搬送用パレットに積み直し、固定具を使って固定した状態とした後、搬送される。
特開平07−002289号公報 特開2015−113171号公報
しかしながら、従来の梱包容器に利用されている外筒はコスト面で見直しの余地がある。また、該外筒は、空輸時の気圧変化に耐えきれず変形する可能性がある。さらに、これら梱包容器を積載するにあたっては、パレット上に4段積みするのみでは足らず、当該パレットを3段重ねて積む(3パレット積み)といった、荷の耐荷重強化に対する要請がある。
本考案は、コスト削減による合理化、外筒の変形抑止、そして荷の耐荷重強化が可能な構造の梱包容器を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく、本考案は、搬送あるいは保管の対象である巻物を収容する梱包容器であって、
前記巻物を収容する円筒型容器と、
該円筒型容器の開口端部に装着される蓋部材と、
該蓋部材に設けられた通気孔と、
前記円筒型容器を収納可能なスペースを有するケーシングと、
該ケーシングを補強する補強材と、
を備えることを特徴とする。
この梱包容器においては、巻物収容用の容器が円筒型容器であることから、汎用品等の容器の使用が可能である。このため、外筒として専用品を用いていた従来の梱包容器に比べ、外筒に要していたコストを削減することができる。
また、この梱包容器において、円筒型容器は、補強材を有するケーシングに収納されており、当該梱包容器を積載した場合の荷重を該ケーシングの補強材が支える構造となっている。このため、巻物収容用の容器として耐荷重性能の劣る円筒型容器を採用しながらも、積載した際の外筒(当該円筒型容器)の変形抑止、および当該梱包容器の耐荷重強化が可能である。
上述のごとき梱包容器において、前記補強材は、前記円筒型容器が収納されるスペースを区画する板状部材を含むものであってもよい。
この場合、梱包容器は、前記板状部材の位置決めをして該板状部材がずれるのを抑える位置決め部材をさらに備えていてもよい。
さらに、前記位置決め部材は、前記ケーシングの、前記円筒型容器の長手方向における端部に設置されるものであってもよい。
また、前記位置決め部材に、前記円筒型容器を該位置決め部材上の所定位置に載置可能とする転がり防止部が形成されていることが好ましい。
梱包容器は、前記ケーシングの外面からの熱吸収を抑制する熱吸収抑制層をさらに備えることが好ましい。
また、前記通気孔は、前記蓋部材または前期円筒型容器に配置されていてもよい。
また、前記通気孔に、難透水性の膜が設けられていることが好ましい。
前記ケーシングは段ボール製であってもよい。
前記巻物は、例えばイオン交換膜である。
本考案によれば、コスト削減による合理化、外筒の変形抑止、そして荷の耐荷重強化が可能な構造とすることができる。
芯管でイオン交換膜を巻き取り、カバーフィルムで覆った状態を示す図である。 イオン交換膜の巻物を円筒型容器に差し込み、該円筒型容器の端部に蓋部材を被せる際の状態を示す図である。 両端に蓋部を被せた円筒型容器の(A)側面図と(B)正面図である。 円筒型容器の端部付近の構造例を示す断面図である。 (A)5本の円筒型容器を収納したケーシングの斜視図と、(B)波板(位置決め部材)の側面図である。 パレット上に積層されたケーシングの斜視図である。 温度履歴計が貼付された円筒型容器2の一部を拡大して示す図である。 パレット上に積層されたケーシングおよびその上から被せられる遮熱シートを示す斜視図である。 積載されたケーシングに遮熱シートを被せ、樹脂バンドを巻いて固定した状態の梱包容器を示す斜視図である。 円筒型容器の長手方向端部に位置決め部材が設置されたケーシングの蓋が開いた状態を示す図である。 ケーシングの上に位置決め部材を置き、該位置決め部材上に円筒型容器を載置した状態を示す図である。 減圧試験(実施例1)の結果を、現行の容器(外筒)および本考案に係る円筒型容器の概略構成とともに示す表である。 耐荷重判定試験(実施例2)の結果を示す表である。 耐荷重判定試験(実施例2)において空輸した場合(ケースNo.3)の結果を示すグラフである。 耐荷重判定試験(実施例2)において高温・高湿で経年させた場合(ケースNo.4)の結果を示すグラフである。 強化段ボールトレイの圧縮試験の結果を示すグラフである。 温度条件(吸湿)による強化段ボールトレイの劣化について示すグラフである。 積載による強化段ボールトレイの劣化について示すグラフである。 遮熱性能試験(実施例3)における温度測定点を示す図である。 遮熱性能試験(実施例3)において、遮熱シート無しの状態での各温度測定点の温度を示すグラフである。 遮熱性能試験(実施例3)において、遮熱シートで覆った状態での各温度測定点の温度を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ本考案の好適な実施形態について詳細に説明する(図1等参照)。
以下では、イオン交換膜100の巻物を収容して保管ないしは搬送するのに適した梱包容器1の一例を挙げつつ説明する。本実施形態の梱包容器1は、円筒型容器2、蓋部材3、ケーシング4、補強材5、波板(位置決め部材)6、遮熱シート(熱吸収抑制層)7などを含む。
円筒型容器2は、巻物を収容する容器(外筒)である(図4等参照)。本実施形態では、コスト面、軽量化の点で有利なPVC(塩化ビニル)製の円筒型容器2を採用するが、これは好適な一例であって他の材質の容器を採用することができる。円筒型容器2の一端または両端は開口端部2aとなっている。
蓋部材3は、円筒型容器2の開口端部2aに装着される部材である(図3等参照)。蓋部材3には、円筒型容器2の内部と外部との間での通気を可能とする通気孔3aが設けられている。この通気孔3aによれば、空輸時等に気圧が変わった際、イオン交換膜100の周囲の気圧を調整することができる。また、これにより、気圧変動に起因して円筒型容器2に作用する外力を除去して変形を抑止することができる。なお、蓋部材3の通気孔3aに代え、あるいはこれに加え、円筒型容器2に通気孔を設けてもよい。
また、蓋部材3の材質は、例えば比較的安価な材料であるポリエチレン(PE)である。更に、蓋をしたときの密閉性を考慮すれば、柔らかい低密度PE(LD-PE)が好適である。但し、LD-PEでなくても蓋部材3としての性能が満たせないわけではなく、例えばゴムや硬質樹脂でも蓋部材3としての機能を果たすことは可能である。
通気孔3aの配置は特に限定されないが、本実施形態では、円筒型容器2の配置の向き、傾きにかかわらず円筒型容器2内の水が容器外へ漏出し難くなるよう、蓋部材3の中央またはその付近に通気孔3aを配置している(図3等参照)。また、通気孔3aに設けられた難透水性の膜(抜気シール)31は、円筒型容器2内の水が容器外へ漏れ出ることをさらに抑止する(図4参照)。なお、難透水性の膜31は、例えば、撥水性が高く細孔(0.1〜10μm)である事によって水滴を通し難いポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の多孔質膜からなる。但し、フッ素系でなくてもよく、例えばPE等の汎用樹脂系の同類製品が同様の効果を持つ製品として用いられ得る。
ケーシング4は、円筒型容器2を収納可能なスペースを有する筐体である。本実施形態のケーシング4は、5本の円筒型容器2を並列して収納可能な大きさの直方体状の筐体で構成されている。また、ケーシング4の一面は折り曲げ片4bからなる開口部4aとなっており、当該開口部から円筒型容器2をその長手方向に沿って出し入れできるようになっている(図5参照)。ケーシング4の内部には補強材5が設けられている。
なお、本実施形態では、コスト面、軽量化の点で有利な強化段ボールトレイをケーシング4として採用している。ただしこれは好適な材質の一例にすぎないことはいうまでもなく、段ボール製以外のケーシング4例えば木製、樹脂製、金属製などのケーシング4を用いることももちろん可能である。
補強材5は、ケーシング4の内部スペースを仕切って区画するとともに、外力に対するケーシング4の強度を向上させる。本実施形態では、段ボール製の4枚の板状部材(強化段ボール板)51をケーシング4内に等間隔に設置して衝立とし、内部を仕切るとともにケーシング4の厚み方向の強度を向上させる補強材5としている(図5等参照)。
波板6は、板状部材51の位置決めをして、これら板状部材51がケーシング4内で位置ずれしたり傾いたりするのを抑える位置決め部材として機能する。波板6の一方の面には、各板状部材51の端縁が入り込む溝6bが形成されている(図5参照)。この波板6は、ケーシング4内の、円筒型容器2の長手方向における端部に設置され(図10参照)、各溝6bに各板状部材51の端縁が入り込んだ状態を維持し、これにより、板状部材51によって発揮される補強の効果を維持する。なお、波板6の材質は、木材、樹脂、金属などが利用可能であり特に限定されることはない。
また、波板6の、溝6bとは反対側の面には複数の凹部6aが波形に形成されている(図5参照)。凹部6aは、円筒型容器2の外形に合わせて円弧状に形成されている。ケーシング4から円筒型容器2を取り出す際、先にケーシング4から取り外された波板6を凹部6aが上を向く姿勢でケーシング4の上面などに置いておけば、その上に円筒型容器2を仮置きしておくことができ、あるいはその状態で保管(本置き)しておくこともできる(図11参照)。
なお、凹部6aの一例として円弧状に形成されたものを例示したが(図5等参照)、これは好適例にすぎない。凹部6aは、外形が丸い円筒型容器2の転がりを防止する形態の一例であるから、円弧状以外の形状の凹部であってもよい。あるいは、円筒型容器2の転がりを防止する凸部などを代用してもよい。
遮熱シート7は、ケーシング4の周りに設けられ、熱吸収を抑制する熱吸収抑制層を形成する(図8等参照)。熱吸収抑制層は、ケーシング4の外面から内部への熱吸収を抑制することで、日射等に起因する温度上昇を軽減し、梱包されているイオン交換膜100に膜シワ等が発生するのを防止する。
遮熱シート7としては例えばアルミニウム製シートなどを利用することができるが、これは熱吸収抑制層を形成する部材の好適例にすぎず、同様の機能を発揮しうる部材を遮熱シート7の代わりに用いることが可能である。例えば、ケーシング4の外周面に予めアルミニウム製などのラミネートを施しておき、該ラミネートを熱吸収抑制層として機能させることとしてもよい。
続いて、上述した梱包容器1によってイオン交換膜100を梱包する際の手順の一例を説明する。
まず、例えばPVC製の芯管11で製品膜(本実施形態では、イオン交換膜100)を巻き取り、その後、両端にリング部材13を嵌め込み、カバーフィルム(PE製の内袋)12で覆う(図1、図4参照)。リング部材13は、(1)製品膜を保護する樹脂袋を絞ることによる製品膜の傷み、(2)ドーナツ型部材14の接触による製品膜の傷み、を防止する。
イオン交換膜100(の巻き)を円筒型容器2に差し込み、該円筒型容器2の端部に蓋部材3を被せる(図2、図3参照)。イオン交換膜100の両端には、必要に応じて例えばドーナツ型部材14を設け、イオン交換膜100を円筒型容器2内の所定位置に固定する(図4参照)。なお、イオン交換膜100を円筒型容器2内の所定位置に固定するための保持用部材としては、ドーナツ型の部材、凹型の部材などがある。
複数本(例えば5本)円筒型容器2を、板状部材51で仕切られたケーシング4内の各収納スペースへ向けて開口部4aから順次差し込み、収納する(図5参照)。その後、ケーシング4に波板6を嵌め込んで設置し、溝6bに板状部材51の端縁が入り込んだ状態として、各板状部材51がずれるのを抑止する。さらにその後、折り曲げ片4bを折ってケーシング4の開口部4aを閉じる。
パレット200上にケーシング4を所定の段数(一例として、最大4段)の範囲内において積載する(図8参照)。この時点で樹脂バンド16を巻き、ケーシング4をパレット200に固定してもよい(図6参照)。なお、最上段となるケーシング4に収納されている円筒型容器2の1本に、温度履歴計15を貼付しておいてもよい(図7参照)。なお、イオン交換膜100は、40℃台までは大きな影響ないものの、50℃台から膜シワが発生する等の顕著な影響が生じる場合があることから、温度履歴計15としてはこのような温度範囲を網羅可能なもの(例えば40〜70℃程度の温度履歴が記録できるもの)が好適である。
積載されたケーシング4に、遮熱シート7を被せる(図8参照)。その後、樹脂バンド16を巻いて、ケーシング4を遮熱シート7ごとパレット200に固定する(図9参照)。遮熱シート7の外側に、製品明細や保管上の注意書きを記したラベル17を貼付する(図9参照)。
梱包容器1は、この状態で保管され、あるいは出荷等のために搬送される。
また、梱包容器1からイオン交換膜100を取り出すには、樹脂バンド16を解き、遮熱シート7を外し、ケーシング4の開口部4aを開け、波板6を取り出す(図10等参照)。上述したように、凹部6aを上に向けた姿勢で波板6をケーシング4上などに置いておけば、ケーシング4から取り出した円筒型容器2を一時的に置いておけるので便宜である(図11参照)。
なお、上述の実施形態は本考案の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述した実施形態においては、イオン交換膜100の巻物を収容する例を説明したが、イオン交換膜100以外の巻物全般にも適用できることはいうまでもない。
<減圧試験>
円筒型容器2が空輸時における気圧変化に耐えうるか、該円筒型容器2の耐圧性能を確かめるべく、現行の容器(外筒)と比較しつつ減圧試験を行った。環境圧力(気圧)の変え方としては、(1) 1.0気圧→0.8気圧→1.0気圧と変化させた後に状態確認するという、通常あり得るパターンと、(2)1.0気圧→0.7気圧→1.0気圧と変化させた後に状態確認するという、場合によってはあり得るパターンの2種類を行った。表にまとめた結果を、現行の容器(外筒)および本考案に係る円筒型容器2の概略構成とともに図12に示す。図中の○印は、該当する要求事項を満たしたことを表している。
試験の結果、上記(2)のパターンにおいて、現行品(ケースNo.1)では変形が認められ、中身の巻物が抜き取り難くなることが確認されたが(図中の△印)、本考案に係る円筒型容器2(ケースNo.2)は、同条件下で変形しないことが認められた。
<耐荷重判定試験>
強化段ボールトレイの耐荷重は、温湿度、積載状態、経年などの諸条件の影響により、主として低下する方向へと変化する。ここでは、強化段ボールトレイの初期の耐荷重が各種条件に応じてどのように変化し、想定状況下でどれだけ残存するのか(必要耐荷重を満たすのか)を判定した。具体的には、空輸した場合(ケースNo.3)、高温・高湿で経年させた場合(ケースNo.4)のそれぞれを試験した(図13〜図18参照)。
本試験の結果をまとめた表を図13に示す。なお、本試験における補足点について説明しておくと以下のとおりである。
[補足点1](図13中の(*1))・・・1つのパレットの重量は0.34tであり、3パレット積みすると、最下段の強化段ボールトレイには約1tの荷重がかかる。
[補足点2](図13中の(*2))・・・実際に組み立てた強化段ボールトレイを圧縮試験機にかけ、荷重vs変位のデータを採取したところ、装置の上限荷重(10t)までかけても圧潰はしなかった(図16参照)。そこで、耐荷重の初期値を≧10tとした。ちなみに、空輸時、最大3Gの加速度が作用する可能性があり、一時的に1t×3=3tの荷重に耐える必要がある。
[補足点3](図13中の(*3))・・・温湿度の影響:通常環境下での耐荷重を基準としたとき、低温・低湿下では1.1倍に、高温・高湿(40℃、90%RH)下では0.6倍に変化する(図17参照)。
[補足点4](図13中の(*4))・・・積載状態の影響:ケーシング4の角や側面が揃えられた正常な積み付けを基準としたとき、ケーシング4の角や側面が不揃いといった悪い積載状態では耐荷重が0.6倍に低下する。なお、振動による耐荷重低下(0.9倍)も別途あるため、ここに加えて合計0.5倍のとして判定に用いた。
[補足点5](図13中の(*5))・・・経年の影響:積載時点での耐荷重を基準としたとき、経年により耐荷重は低下していく(図18参照)。なお、5年のデータは、グラフを外挿して推定した。
試験の結果、ケースNo.3、ケースNo.4それぞれの残存値は図13、さらに図14、図15に示す値となった(図13中の(*6))。以上の試験の結果、ケースNo.3、ケースNo.4におけるすべての想定状況(図13参照)下において、必要耐荷重は満たされる(すなわち問題は無い)ことが確認された(図13中の(*7))。
<遮熱性能試験>
遮熱シート7による遮熱性能を試験した(図19〜図21参照)。ここでは、現行型の容器(外筒)を4段積層した状態で、図19中に示す4点の各測定点における温度を測定した。
まず、遮熱シート無しの状態では、最外層への日射により、内部温度が大幅に上昇することが確認された(図20参照)。温度上昇により、塩化ビニル製の芯管の撓みが大きくなり、イオン交換膜が伸びやすくなる結果、膜シワが発生しやすくなると認められた。
一方、積層した容器(外筒)を遮熱シート7で覆った状態では、最外層への日射による内部温度の上昇が上記(遮熱シート無し)と比べて小さいことが確認された(図21参照)。また、芯管の撓み、イオン交換膜の伸びも上記と比べて小さく、かつ、膜シワの発生が抑えられていると認められた。
本考案は、イオン交換膜等の巻物を包装して保管あるいは搬送する梱包容器に適用して好適である。
1…梱包容器
2…円筒型容器
2a…開口端部
3…蓋部材
3a…通気孔
4…ケーシング
5…補強材
6…波板(位置決め部材)
6a…凹部(転がり防止部)
7…遮熱シート(熱吸収抑制層)
31…難透水性の膜
51…板状部材
100…イオン交換膜(巻物)

Claims (10)

  1. 搬送あるいは保管の対象である巻物を収容する梱包容器であって、
    前記巻物を収容する円筒型容器と、
    該円筒型容器の開口端部に装着される蓋部材と、
    該蓋部材に設けられた通気孔と、
    前記円筒型容器を収納可能なスペースを有するケーシングと、
    該ケーシングを補強する補強材と、
    を備えることを特徴とする、梱包容器。
  2. 前記補強材は、前記円筒型容器が収納されるスペースを区画する板状部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の梱包容器。
  3. 前記板状部材の位置決めをして該板状部材がずれるのを抑える位置決め部材をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の梱包容器。
  4. 前記位置決め部材は、前記ケーシングの、前記円筒型容器の長手方向における端部に設置されるものであることを特徴とする、請求項3に記載の梱包容器。
  5. 前記位置決め部材に、前記円筒型容器を該位置決め部材上の所定位置に載置可能とする転がり防止部が形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の梱包容器。
  6. 前記ケーシングの外面からの熱吸収を抑制する熱吸収抑制層をさらに備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の梱包容器。
  7. 前記通気孔は、前記蓋部材または前期円筒型容器に配置されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の梱包容器。
  8. 前記通気孔に、難透水性の膜が設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の梱包容器。
  9. 前記ケーシングは段ボール製であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の梱包容器。
  10. 前記巻物は、イオン交換膜であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の梱包容器。
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