JP2015041653A - 加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピンナーテーブルの制動動作時に発生する電気エネルギーを蓄電池に溜め、エネルギーの無駄の発生を抑制し蓄電池を予備電源として利用できる加工装置を提供する。【解決手段】加工手段で加工した被加工物Wを洗浄する洗浄手段を備えた加工装置であって、該洗浄手段は、被加工物Wを保持する保持面を有する洗浄テーブル66と、該洗浄テーブル66の該保持面に保持された被加工物Wに洗浄液を供給する洗浄液供給ノズルと、該洗浄テーブル66を該保持面と直交する回転軸68で回転駆動するステータコイル88を有する電動モータ86と、該電動モータ86の該ステータコイル88と蓄電池96とをコンバータ94を介して接続する充電回路98と、該電動モータ86の電源90のOFF動作に応じて該コンバータ94をONする制御スイッチ92と、を具備する。【選択図】図4
Description
本発明は、洗浄手段を備えた切削装置、研削装置等の加工装置に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画されて表面に形成された半導体ウエーハは、研削装置により裏面が研削されて所定の厚みに加工された後、切削装置によって個々のデバイスに分割され、分割されたデバイスは携帯電話、パソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
研削装置は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持されたウエーハを研削する複数の研削砥石を自由端部に環状に配設した研削ホイールを回転可能に支持する研削ユニットとから概ね構成され、ウエーハを高精度に所望の厚みに形成することができる。
また、切削装置は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持されたウエーハを切削する切削ブレードを回転可能に支持する切削ユニットとから概ね構成され、ウエーハを高精度に個々のデバイスに分割することができる。
これらの研削装置、切削装置等の加工装置においては、研削加工又は切削加工によって付着した加工屑を除去するために、加工後のウエーハのスピンナー洗浄が欠かせない。ウエーハのスピンナー洗浄は、スピンナーテーブルを有するスピンナー洗浄装置で実施され、加工後のウエーハを一枚ずつ数十秒かけて洗浄するので、ウエーハ一枚ずつのスピンナーテーブルの回転と制動動作が必要となる。
また、製造に掛かるコスト削減や環境への配慮から、例えば特開2009−190127号公報に開示されるように、各種加工装置が使用するエネルギーについて省エネが求められている。
従来のスピンナー洗浄装置では、スピンナーテーブルを駆動するモータのステータコイルに抵抗回路を接続し、モータの電源をオフにした際高速で惰性回転するスピンナーテーブルで発電された電流をモータのステータコイルに接続された抵抗回路で熱エネルギーとして消費し、スピンナーテーブルの回転エネルギーを熱エネルギーに変換してスピンナーテーブルの制動動作を行っていた。しかし、度々制動動作を行なうため、エネルギーの無駄が発生していた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スピンナーテーブルの制動動作時に発生する電気エネルギーを蓄電池に溜め、エネルギーの無駄の発生を抑制し蓄電池を予備電源として利用できる加工装置を提供することである。
本発明によると、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を加工する加工手段と、該加工手段で加工した被加工物を洗浄する洗浄手段と、を備えた加工装置であって、該洗浄手段は、被加工物を保持する保持面を有する洗浄テーブルと、該洗浄テーブルの該保持面に保持された被加工物に洗浄液を供給する洗浄液供給ノズルと、該洗浄テーブルを該保持面と直交する回転軸で回転駆動するステータコイルを有する電動モータと、該電動モータの該ステータコイルと蓄電池をコンバータを介して接続する充電回路と、該電動モータの電源のOFF動作に応じて該コンバータをONする制御スイッチと、を具備し、該電動モータの電源をOFFした際、該洗浄テーブルの惰性による回転力により該ステータコイルに発生する電力を、該コンバータを介して該蓄電池に充電するとともに、充電時の負荷抵抗を回転抵抗にして該洗浄テーブルを制動することを特徴とする加工装置が提供される。
本発明によると、洗浄テーブルを駆動する電動モータへの通電OFFと同時に、電動モータのステータコイルを制御スイッチを介して充電回路に接続するように構成したので、洗浄テーブルの惰性回転により電動モータで発電した電力を充電回路の蓄電池に溜めることができ、充電回路の負荷を回転抵抗として洗浄テーブルの回転に制動を掛けることができる。従って、制動時に発生するエネルギーの無駄を抑制することができ、蓄電池を予備電源として利用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明が適用される切削装置2の斜視図が示されている。切削装置2のベース4上にはチャックテーブル6が図示しない加工送り機構によりX軸方向に往復動可能に搭載されている。チャックテーブル6は更に、鉛直軸回りに回転可能である。チャックテーブル6の加工送り機構は蛇腹8により閉鎖されている。
10は上下動可能なカセットエレベーターであり、カセットエレベーター10上にはウエーハWをダイシングテープTを介して環状フレームFで支持したウエーハユニットを複数枚収容したカセット12が搭載される。切削装置2の外装カバー14の前面側14aには装置に対する指示を入力したり装置の稼働状況が表示されるタッチパネル式の表示モニター16が配設されている。
カセットエレベーター10に隣接して、カセット12から引き出されたウエーハユニットのフレームFが搭載される一対のセンタリングバー18が配設されており、センタリングバー18が互いに近づく方向に移動することにより環状フレームFに支持されたウエーハWがセンタリングされる。
外装カバー14の側面14bには開口20が形成されており、この開口20を通してチャックテーブル6が図示された被加工物着脱位置(原点位置)とウエーハWに切削加工を施す加工位置との間でX軸方向に移動される。
外装カバー14内には切削ユニットが配設されている。切削ユニットは、よく知られているように回転駆動されるスピンドルの先端に切削ブレードが着脱可能に装着され、Y軸方向に割り出し送り可能なように構成されている。
22はH形状の第1搬送ユニットであり、ウエーハユニットのフレームFを吸着する4個の吸着パッド24が装着されている。第1搬送ユニット22の連結部材26にはクランプ30を有するクランプユニット28が取り付けられている。
第1搬送ユニット22は、ボールねじ及びパルスモーターから構成されるZ軸移動機構32によりZ軸方向に移動可能にY軸移動ブロック34に取り付けられている。Y軸移動ブロック34にはナットが内蔵されており、このナットはボールねじ36に螺合している。
従って、Y軸移動ブロック34は、ボールねじ36とパルスモーター38とから構成される第1Y軸移動機構40により、一対のガイドレール42に案内されてY軸方向に移動される。
44はH形状の第2搬送ユニットであり、支持部材48に取り付けられている。第2搬送ユニット44はウエーハユニットの環状フレームFを吸着する4個の吸着パッド46を有しており、その上方が透明カバー50により覆われている。
支持部材48は図示しないエアシリンダーによりY軸移動ブロック52に対してZ軸方向に移動可能に取り付けられている。Z軸移動ブロック52にはナットが内蔵されており、このナットがボールねじ54に螺合している。
Y軸移動ブロック52は、ボールねじ54とパルスモーター56とから構成される第2Y軸移動機構58により、一対のガイドレール60に案内されてY軸方向に移動される。
62は切削加工後のウエーハWを洗浄するスピンナー洗浄装置であり、その詳細が図2に示されている。スピンナー洗浄装置62は、円筒容器64内に収容されたスピンナーテーブル(洗浄テーブル)66を有している。
スピンナーテーブル66は、回転軸68に連結されたフレーム70と、フレーム70に囲繞されたポーラスセラミックス等から形成された吸引保持部71を有しており、吸引保持部71の保持面(上面)に直交する回転軸68で回転される。スピンナーテーブル66は、図2に示された洗浄位置と、スピンナーテーブル66が洗浄位置から所定距離上方となる被加工物着脱位置との間で上下方向に移動される。
スピンナーテーブル66のフレーム70には、環状フレームFをクランプする4個のクランプ72が取り付けられている。74は洗浄液供給ノズルであり、パイプから形成されたアーム76の先端に取り付けられている。アーム76の基端部はロータリージョイント78を介して純水等の洗浄液を供給する洗浄液供給源に接続されている。
80はエアを噴出するエアノズルであり、パイプから形成されたアーム82の先端に取り付けられている。アーム82の基端部はロータリージョイント78を介して圧縮空気源に接続されている。ロータリージョイント78はロッド84の先端部に回転可能に取り付けられている。
次に、図3及び図4を参照して、本発明実施形態に係るスピンナー洗浄装置62の作用について説明する。図3はスピンナーテーブル66に吸引保持された切削加工後のウエーハWを洗浄中の様子を示しており、図4は電動モータ86の電源をオフした際の作用についてそれぞれ示している。
電動モータ86は例えば三相交流モータから構成され、交流電源90から制御スイッチ92を介して矢印A方向に電動モータ86のステータコイル88に電流を供給すると、回転軸68が電動モータ86により矢印R1方向に回転されて、スピンナーテーブル66に保持されたウエーハWをスピン洗浄する。
このウエーハWの洗浄の際には、図2に示す洗浄液供給ノズル74をウエーハWの外周部分と中心部分との間で揺動しながらウエーハWに純水等の洗浄液を供給しながらウエーハWをスピン洗浄する。
スピン洗浄が終了すると、洗浄液供給ノズル74からの洗浄液の供給を停止し、エアノズル80からエアを噴出して電動モータ86でスピンナーテーブル66を回転させながら洗浄後のウエーハWをスピン乾燥する。
スピン乾燥が終了すると、電動モータ86の電源90をOFFにする。即ち、図4に示すように、制御スイッチ92は電源90OFFと同時に充電回路98側に切り替えられる。これにより、スピンナーテーブル66の矢印R1方向の惰性回転により電動モータ86は発電機となって発電し、ステータコイル88に交流電力が発生する。この電力を矢印B方向に取り出して制御スイッチ92を介して充電回路98に供給する。
充電回路98のコンバータ94で交流電力を直流電力に変換し、蓄電池96を充電する。充電回路98のコンバータ94で交流電力を直流電力に変換する際及び変換された直流電力を蓄電池96に充電する際に負荷抵抗が発生するため、この負荷抵抗が回転軸68の回転抵抗となってスピンナーテーブル66の回転を制動する。
従って、スピンナーテーブル66の回転はこの制動力により所定時間経過後に停止する。即ち、本実施形態では、充電回路98が回生ブレーキとして作用する。
蓄電池96に蓄電された電力は、スピンナーテーブル66の回転に利用できるほか、例えば切削装置2の他の電気器具の電源として利用することができる。例えば、切削装置2の他のモータのバックアップ電源、照明等に利用することができる。
本実施形態によると、電動モータ86の電源90のOFF動作に応じて制御スイッチ92が充電回路98のコンバータ94をONして、スピンナーテーブル66の惰性回転により電動モータ86に発生する電力を蓄電池96に蓄電するように構成したので、充電回路98でスピンナーテーブル66に制動を掛けることができるとともに、蓄電池96を予備電源として利用でき、制動時に発生するエネルギーの無駄を抑制することができる。
上述した実施形態では、本発明を切削装置2に適用した例について説明したが、本発明はスピンナー洗浄装置を有する研削装置、レーザー加工装置等の他の加工装置にも同様に適用することができる。
2 切削装置
6 チャックテーブル
62 スピンナー洗浄装置
66 スピンナーテーブル
68 回転軸
86 電動モータ
88 ステータコイル
90 電源
92 制御スイッチ
94 コンバータ
96 蓄電池
98 充電回路
6 チャックテーブル
62 スピンナー洗浄装置
66 スピンナーテーブル
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88 ステータコイル
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92 制御スイッチ
94 コンバータ
96 蓄電池
98 充電回路
Claims (1)
- 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を加工する加工手段と、該加工手段で加工した被加工物を洗浄する洗浄手段と、を備えた加工装置であって、
該洗浄手段は、
被加工物を保持する保持面を有する洗浄テーブルと、
該洗浄テーブルの該保持面に保持された被加工物に洗浄液を供給する洗浄液供給ノズルと、
該洗浄テーブルを該保持面と直交する回転軸で回転駆動するステータコイルを有する電動モータと、
該電動モータの該ステータコイルと蓄電池をコンバータを介して接続する充電回路と、
該電動モータの電源のOFF動作に応じて該コンバータをONする制御スイッチと、を具備し、
該電動モータの電源をOFFした際、該洗浄テーブルの惰性による回転力により該ステータコイルに発生する電力を、該コンバータを介して該蓄電池に充電するとともに、充電時の負荷抵抗を回転抵抗にして該洗浄テーブルを制動することを特徴とする加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013170872A JP2015041653A (ja) | 2013-08-21 | 2013-08-21 | 加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013170872A JP2015041653A (ja) | 2013-08-21 | 2013-08-21 | 加工装置 |
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JP2015041653A true JP2015041653A (ja) | 2015-03-02 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019042910A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | 株式会社ディスコ | 加工装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006179784A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Seiko Epson Corp | ウエーハ洗浄装置 |
JP2007124783A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Omron Corp | 無停電電源装置およびバッテリユニット |
WO2013076836A1 (ja) * | 2011-11-24 | 2013-05-30 | トヨタ自動車株式会社 | 車両および車両の制御方法 |
-
2013
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171114 |