JP2007124783A - 無停電電源装置およびバッテリユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】UPSのバッテリの種類または構成を容易に変更できるようにする。
【解決手段】UPS101は、制御ユニット131およびバッテリユニット132の2つの着脱自在なユニットにより構成され、バッテリユニット132は、外部の交流電源から供給される交流電力を用いてバッテリ114を充電する充電回路113、バッテリ114、バッテリ114の残量を検知する残量検知回路115、バッテリ114の直流電圧を所定のレベルの直流電圧に変換するDC/DCコンバータ116、および、バッテリ114に関するバッテリ情報を制御ユニット131に供給するバッテリ情報供給部123を収納する。本発明は、無停電電源装置に適用できる。
【選択図】図2
【解決手段】UPS101は、制御ユニット131およびバッテリユニット132の2つの着脱自在なユニットにより構成され、バッテリユニット132は、外部の交流電源から供給される交流電力を用いてバッテリ114を充電する充電回路113、バッテリ114、バッテリ114の残量を検知する残量検知回路115、バッテリ114の直流電圧を所定のレベルの直流電圧に変換するDC/DCコンバータ116、および、バッテリ114に関するバッテリ情報を制御ユニット131に供給するバッテリ情報供給部123を収納する。本発明は、無停電電源装置に適用できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、無停電電源装置およびバッテリユニットに関し、特に、無停電電源装置のバッテリの種類または構成を容易に変更できるようにした無停電電源装置およびバッテリユニットに関する。
近年、コンピュータなどの情報処理装置の普及が進み、その重要性は年々増している。しかしながら、情報処理装置が消費する電力は、商用交流電源から直接供給されることが多く、このため、商用交流電源に異常が発生すると(例えば、瞬間的な電圧の低下(瞬断)や突然の停電等が発生すると)、その時点で情報処理装置が処理していた情報が破損したり損失してしまう他、情報処理装置自身(例えば、内蔵するハードディスク等)が故障してしまう、といった不具合が発生することが多々ある。
そこで、近年、このような不具合の発生を回避するために、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)の普及が進んでいる。UPSは、商用交流電源が正常である場合、商用交流電源からの電力を情報処理装置などの負荷機器に供給し、商用交流電源が異常である場合、その出力を切替えて、内蔵するバッテリからの電力を負荷機器に供給することができる。これにより、UPSが接続された負荷機器は、商用交流電源に異常が発生しても、UPS内のバッテリから供給される電力を使用することができるので、処理をそのまま続行することが可能になる。
図1は、従来のUPS1の構成の例を示すブロック図である。
UPS1は、コンバータ11、ダイオード12、充電回路13、バッテリ14、残量検知回路15、DC/DCコンバータ16、ダイオード17、インバータ18、ライン19、スイッチ20,21、および、CPU(Central Processing Unit)22を含むように構成される。
また、UPS1の各部は、制御ユニット31およびバッテリユニット32の2つのユニットのいずれかに収納される。具体的には、制御ユニット31には、コンバータ11、ダイオード12、充電回路13、残量検知回路15、DC/DCコンバータ16、ダイオード17、インバータ18、ライン19、スイッチ20,21、および、CPU22が収納され、バッテリユニット32には、バッテリ14が収納される。制御ユニット31とバッテリユニット32とは、それぞれ異なる筐体からなり、着脱自在とされる。
コンバータ11は、外部の交流電源により印加される交流電圧を、所定のレベルの直流電圧に変換する。コンバータ11により変換された直流電圧は、逆流防止用のダイオード12を介して、インバータ18に印加される。インバータ18は、CPU22の制御の基に、コンバータ11により印加された直流電圧を、外部の交流電源と同一の周波数、および、ほぼ同一のレベルの交流電圧に変換し、スイッチ20およびスイッチ21を介して、外部の負荷機器に交流電圧を印加する(交流電力を供給する)。
充電回路13は、外部の交流電源により印加される交流電圧を所定のレベルの直流電圧に変換する。充電回路13は、接続部41を介して、変換した直流電圧をバッテリ14に印加し、バッテリ14に充電電流を供給し、バッテリ14を充電する。
停電などにより、外部の交流電源から供給される交流電力に異常が発生した場合、バッテリ14の直流電圧が、DC/DCコンバータ16により所定のレベルの直流電圧に変換され、逆流防止用のダイオード17を介して、インバータ18に印加される。インバータ18は、CPU22の制御の基に、DC/DCコンバータ16により印加される直流電圧を、外部の交流電源と同一の周波数、および、ほぼ同一のレベルの交流電圧に変換し、スイッチ20およびスイッチ21を介して、外部の負荷機器に交流電圧を印加する(交流電力を供給する)。すなわち、バッテリ14を用いて外部の負荷機器への給電を継続する、いわゆるバックアップ給電が行われる。
また、バックアップ給電中に、残量検知回路15によりバッテリ14の残量が残っていないことが検知された場合、CPU22は、DC/DCコンバータ16およびインバータ18を停止し、スイッチ21をオフにし、外部の負荷機器への給電を停止する。
さらに、故障などによりインバータ18からの電力の供給ができなくなった場合、CPU22の制御の基に、スイッチ20の入力がライン19側に切替えられ、外部の交流電源からの電力が、ライン19、スイッチ20、および、スイッチ21を介して、外部の負荷機器に供給される。
また、出力側のインバータを設けずに、外部の交流電源から印加された交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧をさらに所定の直流電圧に変換して外部の負荷機器に供給するUPSも存在する(例えば、特許文献1参照)。
ところで、バッテリの充電特性(例えば、充電電圧、充電電流、充電時間、充電方法など)および放電特性(例えば、放電電圧、放電終止電圧、放電時間など)は、バッテリの種類または構成(例えば、バッテリの直列または並列接続数など)によって異なるため、バッテリ周辺の回路や部品(例えば、図1のUPS1の充電回路13、残量検知回路15、DC/DCコンバータ16、または、特許文献1に記載のUPSの充放電回路など)の仕様(定格など)は、バッテリの種類または構成と密接に関係している。そのため、UPSのバッテリの種類または構成を変更するには、例えば、図1のUPSにおいては、制御ユニット31側の充電回路13、残量検知回路15およびDC/DCコンバータ16の変更が必要となり、特許文献1に記載のUPSにおいては、充放電回路の変更が必要となる。すなわち、UPSのバッテリの種類または構成を変更するためには、バッテリ(またはバッテリユニット)の変更以外に、UPS本体(または制御ユニット)の改造が必要となる。従って、UPSのバッテリの種類または構成を容易に変更することができず、例えば、より高性能なバッテリ、より安価なバッテリを利用するための障害となる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、UPSのバッテリの種類または構成を容易に変更できるようにするものである。
本発明の第1の側面のバッテリユニットは、無停電電源装置を構成する着脱自在の複数のユニットの1つであって、無停電電源装置のバックアップ用の電源であるバッテリを備え、バッテリからの直流電力を外部に出力するユニットであるバッテリユニットにおいて、外部の交流電源から入力される電力を用いてバッテリを充電する充電手段と、バッテリの直流電圧を所定のレベルの直流電圧に変換して出力する電圧変換手段とを備える。
本発明の第1の側面のバッテリユニットにおいては、充電手段により外部の交流電源から入力される電力を用いて無停電電源装置のバックアップ用の電源であるバッテリが充電され、電圧変換手段によりバッテリの直流電圧を所定のレベルの直流電圧に変換して出力される。
したがって、バッテリユニット単体でバッテリを充電することができる。また、無停電電源装置のバッテリの種類または構成を容易に変更することができる。
この充電手段は、例えば、充電回路により構成される。電圧変換手段は、例えば、DC/DCコンバータにより構成される。
このバッテリユニットは、バッテリの残量を検知し、検知した結果を示す信号を出力する残量検知手段をさらに備えることができる。
これにより、バッテリの種類または構成に合わせて、残量検知手段を交換したり、残量検知手段の処理を切換える必要がなくなる。
この残量検知手段は、例えば、バッテリの電圧に基づいて残量を検知する残量検知回路により構成される。
このバッテリユニットは、バッテリの種類、仕様または構成を示す情報を出力する情報供給手段をさらに備えることができる。
これにより、バッテリの種類、仕様または構成を他のユニットや機器に通知することができる。
この情報供給手段は、例えば、CPUにより構成される。
本発明の第2の側面の無停電電源装置は、本発明の第1の側面のバッテリユニットを備える。
したがって、バッテリユニット単体でバッテリを充電することができる。また、無停電電源装置のバッテリの種類または構成を容易に変更することができる。
この無停電電源装置は、バッテリユニットが接続されていない場合、電圧および周波数を安定化した電力を負荷機器に供給するCVCF(Constant-Voltage Constant-Frequency)として動作するように自分を制御する給電制御手段をさらに備えることができる。
これにより、無停電電源装置にバッテリユニットが接続されていなくても、無停電電源装置をCVCFとして動作させることができる。
この給電制御手段は、例えば、CPUにより構成される。
以上のように、本発明の第1の側面または第2の側面によれば、バッテリユニット単体でバッテリを充電することができる。また、本発明の第1の側面または第2の側面によれば、無停電電源装置のバッテリの種類または構成を容易に変更することができる。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用したUPSの一実施の形態を示すブロック図である。本発明を適用したUPS101は、コンバータ111、ダイオード112、充電回路113、バッテリ114、残量検知回路115、DC/DCコンバータ116、ダイオード117、インバータ118、ライン119、スイッチ120,121、CPU122、および、バッテリ情報供給部123を含むように構成される。
また、UPS101の各部は、制御ユニット131およびバッテリユニット132の2つのユニットのいずれかに収納される。制御ユニット131とバッテリユニット132とは、それぞれ異なる筐体からなり、着脱自在とされる。
制御ユニット131は、外部の交流電源から供給される交流電力(以下、入力電力と称する)、または、バッテリユニット132から供給される直流電力を用いて、制御ユニット131に接続されている外部の負荷機器に交流電力を供給するユニットであり、コンバータ111、ダイオード112、ダイオード117、インバータ118、ライン119、スイッチ120,121、および、CPU122を収納する。
バッテリユニット132は、UPS101のバックアップ用の電源であるバッテリ114を備え、バッテリ114からの直流電力を外部に出力する(制御ユニット131に供給する)ユニットであり、充電回路113、バッテリ114、残量検知回路115、DC/DCコンバータ116、および、バッテリ情報供給部123を収納する。
制御ユニット131内の回路とバッテリユニット132内の回路は、例えば、コネクタなどからなる接続部141乃至145を介して接続される。具体的には、DC/DCコンバータ116の出力部とダイオード117のアノードが接続部141を介して接続され、コンバータ111の入力部と充電回路113の入力部が接続部142を介して接続され、DC/DCコンバータ116とCPU122が接続部143を介して接続され、残量検知回路115とCPU122が接続部144を介して接続され、CPU122とバッテリ情報供給部123が接続部145を介して接続される。
コンバータ111は、外部の交流電源により印加される交流電圧を、所定のレベルの直流電圧に変換する。コンバータ111は、逆流防止用のダイオード112を介して、変換した直流電圧をインバータ118に印加する。
充電回路113は、接続部142を介して、外部の交流電源により印加される交流電圧を所定のレベルの直流電圧に変換する。充電回路113は、変換した直流電圧をバッテリ114に印加し、バッテリ114に充電電流を供給し、バッテリ114を充電する。
バッテリ114は、停電などにより外部の交流電源から供給される入力電力に異常が発生した場合、UPS101に接続されている負荷機器に電力を供給するための予備電源(バックアップ電源)である。
残量検知回路115は、バッテリ114の電圧を監視することにより、バッテリ114の残量を検知する。残量検知回路115は、バッテリ114の電圧が所定の第1のレベル(以下、Lowレベルと称する)以下になった場合、バッテリ114の電圧がLowレベル以下になったことを示すバッテリ電圧Low信号を、接続部144を介して、CPU122に供給する。また、残量検知回路115は、バッテリ114の電圧がLowレベルよりさらに低い所定の第2のレベル(以下、放電終止レベルと称する)以下になった場合、バッテリ114の電圧が放電終止レベル以下になったことを示す放電終止信号を、接続部144を介して、CPU122に供給する。
DC/DCコンバータ116は、CPU122の制御の基に、バッテリ114の直流電圧を、所定のレベルの直流電圧に変換する。DC/DCコンバータ116は、接続部141および逆流防止用のダイオード117を介して、変換した直流電圧をインバータ118に印加する。
インバータ118は、入力電力が正常である場合、CPU122の制御の基に、コンバータ111により印加される直流電圧を、外部の交流電源と同一の周波数、および、ほぼ同一のレベルの交流電圧に変換する。インバータ118は、スイッチ120およびスイッチ121を介して、変換した交流電圧を外部の負荷機器に印加する。すなわち、外部の交流電源からの電力が、その周波数および電圧が安定化されて、外部の負荷機器に供給される。
また、インバータ118は、入力電力に異常が発生した場合、DC/DCコンバータ1116により印加される直流電圧を、外部の交流電源と同一の周波数、および、ほぼ同一のレベルの交流電圧に変換する。インバータ118は、スイッチ120およびスイッチ121を介して、変換した交流電圧を外部の負荷機器に印加する。すなわち、バッテリ114を用いて外部の負荷機器への給電を継続するバックアップ給電が行われる。
ライン119は、外部の交流電源からの電力を伝播するラインである。故障などによりインバータ118からの電力の供給ができなくなった場合、CPU122の制御の基に、スイッチ120の入力がライン119側に切替えられ、外部の交流電源からの電力が、ライン119、スイッチ120、および、スイッチ121を介して、外部の負荷機器に供給される。
スイッチ120は、上述したように、CPU122の制御の基に、その入力が切替えられる。すなわち、CPU122は、故障などによりインバータ118からの電力の供給ができなくなった場合、スイッチ120の入力をライン119側に切替え、それ以外の場合、スイッチ120の入力をインバータ118側にする。
スイッチ121は、CPU122の制御の基に、その状態が切替えられる。すなわち、CPU122は、UPS101が稼動状態の場合、スイッチ121をオンにし、それ以外の場合、スイッチ121をオフにする。
CPU122は、残量検知回路115から供給される各種の信号、バッテリ情報供給部123から供給されるバッテリ114に関するバッテリ情報、図示せぬ入力電力検出回路から供給される入力電力の状態を示すデータ、図示せぬ操作部を操作することによりユーザにより入力される各種の指令を示す情報、または、図示せぬ外部の機器との通信を行う外部インタフェースを介して、外部の機器から送信されてくる各種の処理の実行を指令するためのコマンドなどに基づいて、UPS101の各部の動作を制御する。また、CPU122は、図示せぬ外部インタフェースを介して、UPS101の状態(例えば、入力電力の状態、バックアップ運転の開始または終了など)を示す情報、および、各種の処理の実行を指令するためのコマンドを、外部の機器に送信する。さらに、CPU122は、後述するように、バッテリ114によりバックアップ給電を行うことができる最長時間であるバックアップ可能時間を算出する。
また、CPU122は、後述するように、バッテリユニット132の接続(装着)の有無に基づいて、UPSモードまたはCVCF(Constant-Voltage Constant-Frequency)モードのいずれかに制御ユニット131の動作モードを設定する。具体的には、制御ユニット131にバッテリユニット132が接続されている場合、動作モードはUPSモードに設定され、UPS101は通常の動作を行い、制御ユニット131にバッテリユニット132が接続されていない場合、動作モードはCVCFモードに設定され、UPS101(制御ユニット131)は、バックアップ給電の機能を持たずに、電圧および周波数を安定化した電力を外部の負荷機器に供給するCVCF(Constant-Voltage Constant-Frequency)として動作する。
バッテリ情報供給部123は、例えば、CPUにより構成され、バッテリ114の種類、仕様(例えば、定格容量、公称電圧など)、構成(例えば、直列または並列接続数など)などを複数ビットの2値信号で表したバッテリ情報を出力し、出力されたバッテリ情報は、接続部145を介して、CPU122に供給される。
なお、UPS101には他にも、外部の負荷機器に正弦波により近い波形の電圧を印加できるよう、図示はしないが、フィルタ部等の、他の構成要素が設けられることもある。
このように、充電回路113、残量検知回路115およびDC/DCコンバータ116をバッテリユニット132側に設けるようにした場合には、バッテリ114の種類または構成の違いを、充電回路113、残量検知回路115およびDC/DCコンバータ116を変更することで、バッテリユニット132側で吸収することができ、制御ユニット131側に変更を施す必要がない。従って、UPS101に用いるバッテリの種類または構成を容易に変更することができる。
また、充電回路が制御ユニット側に設けられた場合、複数のバッテリユニットを制御ユニットに並列に接続したとき、充電回路の充電容量が一定であるため、バッテリの充電時間が延びる場合がある。一方、UPS101のように、充電回路113をバッテリユニット132側に設けるようにした場合には、複数のバッテリユニット132を制御ユニット131に並列に接続したときでも、各バッテリユニット132の充電回路113が各バッテリ114を充電する能力(充電容量)を有しているため、バッテリユニット132を単体で接続したときと比べて、各バッテリ114の充電に要する時間がほとんど変わらない。また、接続端子142に直接外部の交流電源を接続することにより、制御ユニット131を介さずに、バッテリユニット132単体で、バッテリ114の充電を行うことができる。
さらに、バッテリ情報供給部123から制御ユニット131にバッテリ114に関するバッテリ情報が供給されるので、バッテリ情報を用いて、UPS101の負荷容量に対するバックアップ可能時間の算出などを行うことができる。
次に、図3および図4を参照して、UPS101により実行される処理を説明する。
まず、図3のフローチャートを参照して、UPS101の起動時の処理を説明する。なお、この処理は、例えば、ユーザが、UPS101の図示せぬ電源スイッチをオンにし、入力電力が正常な状態になったとき開始される。
ステップS1において、CPU122は、バッテリユニット132が接続されているか否かを判定する。CPU122は、制御ユニット131に接続されているバッテリユニット132のバッテリ情報供給部123から、接続部145を介して、バッテリ情報を取得した場合、バッテリユニット132が接続されていると判定し、すなわち、制御ユニット131内の回路とバッテリユニット132内の回路とが電気的に接続されていると判定し、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、CPU122は、取得したバッテリ情報に基づいて、バッテリ114の種類、仕様および構成を認識する。
ステップS3において、CPU122は、バックアップ可能時間を算出する。具体的には、CPU122は、バッテリ114の種類、仕様および構成に基づいて、バッテリ114の容量を算出する。CPU122は、予めユーザにより設定されている負荷機器の皮相電力または有効電力の総容量、および、バッテリ114の容量に基づいて、バックアップ可能時間を算出する。
なお、UPS101が給電を開始した後に、外部の負荷機器に供給される皮相電力または有効電力の総容量を実際に検知し、検知した皮相電力または有効電力の総容量に基づいて、バックアップ可能時間を算出するようにしてもよい。
ステップS4において、CPU122は、制御ユニット131の動作モードをUPSモードに設定する。その後、処理はステップS6に進む。
ステップS1において、CPU122は、バッテリ情報を取得できなかった場合、バッテリユニット132が接続されていないと判定し、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、CPU122は、動作モードをCVCFモードに設定する。
ステップS6において、UPS101は、給電を開始し、UPS101の起動時の処理は終了する。具体的には、CPU122は、インバータ118を起動し、スイッチ120の入力をインバータ118側に設定し、スイッチ121をオンにする。これにより、外部の交流電源から入力された交流電圧が、コンバータ111により、所定の直流電圧に変換され、変換された直流電圧が、ダイオード112を介して、インバータ118に印加される。インバータ118は、印加された直流電圧を、外部の交流電源と同一の周波数、および、ほぼ同一のレベルの交流電圧に変換し、スイッチ120およびスイッチ121を介して、変換した交流電圧を外部の負荷機器に印加する。すなわち、周波数および電圧が安定化された交流電力の外部の負荷機器への供給が開始される。
また、制御ユニット131の動作モードがUPSモードに設定されている場合、すなわち、バッテリユニット132が制御ユニット131に接続されている場合、バッテリユニット132の充電回路113は、接続部142を介して、外部の交流電源により印加される交流電圧を所定のレベルの直流電圧に変換する。充電回路113は、変換した直流電圧をバッテリ114に印加し、バッテリ114に充電電流を供給する。すなわち、バッテリ114の充電が開始される。
次に、図4のフローチャートを参照して、入力電力の異常が発生したときにUPS101により実行される処理を説明する。
ステップS21において、CPU122は、動作モードがUPSモードに設定されているか否かを判定する。制御ユニット131の動作モードがUPSモードに設定されていると判定された場合、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、CPU122は、DC/DCコンバータ116を起動する。これにより、バッテリ114の直流電圧が、DC/DCコンバータ116により、所定のレベルの直流電圧に変換され、変換された直流電圧が、接続部141およびダイオード117を介して、インバータ118に印加される。インバータ118は、印加された直流電圧を、外部の交流電源と同一の周波数、および、ほぼ同一のレベルの交流電圧に変換し、スイッチ120およびスイッチ121を介して、変換した交流電圧を外部の負荷機器に印加する。すなわち、UPS101のバックアップ運転が開始され、外部の負荷機器へのバックアップ給電が開始される。
ステップS23において、CPU122は、バッテリ電圧Low信号を受信したか否かを判定する。バッテリ114の電圧がLowレベル以下となり、残量検知回路115が、接続部144を介して、バッテリ電圧Low信号をCPU122に供給した場合、CPU122は、バッテリLow信号を受信したと判定し、処理はステップS24に進む。
ステップS24において、UPS101は、給電がまもなく停止することを通知する。具体的には、CPU122は、図示せぬ表示部を制御して、UPS101の給電がまもなく停止することを示す画面を表示させ、ユーザに、UPS101の給電がまもなく停止することを通知する。なお、UPS101の給電がまもなく停止することを、警告音またはメッセージなどの音声により通知するようにしてもよい。
ステップS23において、バッテリ電圧Low信号を受信していないと判定された場合、すなわち、バッテリ114の電圧がLowレベルを超えている場合、ステップS24の処理はスキップされ、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、CPU122は、放電終止信号を受信したか否かを判定する。放電終止信号を受信していないと判定された場合、処理はステップS26に進む。
ステップS26において、CPU122は、復電したか否かを判定する。CPU122は、図示せぬ入力電力検出回路から供給される入力電力の状態を示すデータに基づいて、入力電力の異常が継続していることを検知した場合、復電していないと判定し、処理はステップS23に戻る。その後、ステップS25において、放電終止信号を受信したと判定されるか、ステップS26において、復電したと判定されるまで、ステップS23乃至S26の処理が繰返し実行される。
ステップS26において、CPU122は、図示せぬ入力電力検出回路から供給される入力電力の状態を示すデータに基づいて、入力電力が正常な状態に戻ったことを検知した場合、復電したと判定し、処理はステップS27に進む。
ステップS27において、CPU122は、DC/DCコンバータ116を停止し、入力電力異常発生時の処理は終了する。これにより、UPS101のバックアップ運転が停止され、コンバータ111、ダイオード112、インバータ118、スイッチ120およびスイッチ121を介した、外部の交流電源から外部の負荷機器への電力の供給が再開される。
ステップS25において、バッテリ114の電圧が放電終止レベル以下となり、残量検知回路115が、接続部144を介して、放電終止信号をCPU122に供給した場合、CPU122は、放電終止信号を受信したと判定し、処理はステップS28に進む。
ステップS28において、UPS101は、給電を停止し、入力電力異常発生時の処理は終了する。具体的には、CPU122は、DC/DCコンバータ116およびインバータ118を停止し、スイッチ121をオフにする。これにより、UPS101から外部の負荷機器への給電が停止される。
ステップS21において、制御ユニット131の動作モードがCVCFモードに設定されていると判定された場合、処理はステップS29に進む。
ステップS29において、UPS101は、給電を停止し、入力電力異常発生時の処理は終了する。具体的には、CPU122は、インバータ118を停止し、スイッチ121をオフにする。これにより、バックアップ運転を行わずに、UPS101から外部の負荷機器への給電が停止される。
このようにして、UPS101にバッテリユニット132が接続されていなくても、UPS101(制御ユニット131)をCVCFとして動作させることができる。
なお、UPS101の電力供給方式(すなわち、その構成)は、図2の例では、説明の簡略上、いわゆる常時インバータ給電方式とされているが、図2の例に限定されず、いわゆるラインインタラクティブ方式や、いわゆる常時商用給電方式といった様々な方式を適用することが可能である。ただし、ラインインタラクティブ方式または常時商用給電方式とした場合、UPS101に制御ユニット131の動作モードの切換え機能は適用されない。
また、残量検知回路115を制御ユニット131側に設けるようにして、残量検知回路115が、バッテリ情報供給部123から供給されるバッテリ情報、または、図示せぬUPS101の操作部を用いてユーザにより設定されたバッテリ情報に基づいて、バッテリ114の種類または構成に応じて、残量を検知する方法を切換えるようにしてもよい。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
101 UPS
111 コンバータ
113 充電回路(充電手段)
114 バッテリ
115 残量検知回路(残量検知手段)
116 DC/DCコンバータ(電圧変換手段)
118 インバータ
120,121 スイッチ
122 CPU(給電制御手段)
123 バッテリ情報供給部(情報供給手段)
131 制御ユニット
132 バッテリユニット
111 コンバータ
113 充電回路(充電手段)
114 バッテリ
115 残量検知回路(残量検知手段)
116 DC/DCコンバータ(電圧変換手段)
118 インバータ
120,121 スイッチ
122 CPU(給電制御手段)
123 バッテリ情報供給部(情報供給手段)
131 制御ユニット
132 バッテリユニット
Claims (5)
- 無停電電源装置を構成する着脱自在の複数のユニットの1つであって、前記無停電電源装置のバックアップ用の電源であるバッテリを備え、前記バッテリからの直流電力を外部に出力するユニットであるバッテリユニットにおいて、
外部の交流電源から入力される電力を用いて前記バッテリを充電する充電手段と、
前記バッテリの直流電圧を所定のレベルの直流電圧に変換して出力する電圧変換手段と
を含むバッテリユニット。 - 前記バッテリの残量を検知し、検知した結果を示す信号を出力する残量検知手段を
さらに含む請求項1に記載のバッテリユニット。 - 前記バッテリの種類、仕様または構成を示す情報を出力する情報供給手段を
さらに含む請求項1または2のいずれかに記載のバッテリユニット。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のバッテリユニットを備える無停電電源装置。
- 前記バッテリユニットが接続されていない場合、電圧および周波数を安定化した電力を前記負荷機器に供給するCVCF(Constant-Voltage Constant-Frequency)として動作するように自分を制御する給電制御手段を
を含む請求項4に記載の無停電電源装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005312597A JP2007124783A (ja) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | 無停電電源装置およびバッテリユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005312597A JP2007124783A (ja) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | 無停電電源装置およびバッテリユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007124783A true JP2007124783A (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=38148004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007124783A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2005
- 2005-10-27 JP JP2005312597A patent/JP2007124783A/ja active Pending
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JP7100047B2 (ja) | 2017-02-28 | 2022-07-12 | エルエス、エレクトリック、カンパニー、リミテッド | エネルギー貯蔵装置を含む無停電電源供給システム |
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