JP2015040076A - 固定状態判別装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、このような固定状態判別装置の従来例として、蓋体を固定体により固定したことを検出する固縛検出センサを設け、判別部が、固縛検出センサの検出情報に基づいて蓋体が閉じ位置で固定されていることを判別するように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、収納容器には、薄板状の固定体を、蓋体を閉じ位置に固定する固定位置と、蓋体を閉じ位置への固定を解除する固定解除位置と、にスライド移動自在に蓋体に設けているものがある(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、このように判別部にて蓋体が閉じ位置に固定されていることを判別するように構成すると、固定体を固定位置に移動させた後に蓋体を閉じ位置に移動させた場合のように、固定体は固定位置に位置しているものの蓋体は固定体の上に載っているだけで閉じ位置に固定されていないときに、蓋体は閉じ位置に固定されていないにも関わらず、蓋体が閉じ位置に固定されていると判別されることになる。このように、判別部にて、蓋体が閉じ位置に固定されていることを適切に判別できない虞がある。
しかし、経年変化による収納容器の変形や収納容器の個体差等により、収納容器により蓋体の高さに差が生じるため、固定体が固定解除位置に位置しており蓋体が閉じ位置に固定されていないにも関わらず、判別部にて蓋体が閉じ位置に固定されていると判別される虞や、固定体が固定位置に位置して蓋体が閉じ位置に適切に固定されているにも関わらず、判別部にて蓋体が固定されていないと判別されない虞がある。
前記容器本体における前記閉じ位置の蓋体が存在する位置よりも下方に位置する部分を横側方から押圧する押圧装置と、前記押圧装置にて前記容器本体が押圧されたときに前記蓋体が前記閉じ位置から設定量以上上方に移動したことを検出する検出装置と、が設けられ、前記判別部が、前記検出装置の検出情報に基づいて、前記容器本体が前記押圧装置にて押圧された状態で前記閉じ位置から上方に移動する蓋体の移動量が設定量未満であることを条件に、前記蓋体が前記閉じ位置に固定されていると判別する点にある。
従って、蓋体が閉じ位置で固定されていることを適切に判別し易い固定状態判別装置を提供することができるに至った。
そこで、押圧装置にて容器本体を押圧し、蓋体の上方への移動量が設定量以下であるときに、判別部が蓋開き装置の作動状態に基づいて蓋体が閉じ位置に固定されているか否かを検出することで、固定体の形状に関わらずに蓋体が閉じ位置に固定されていることを判別することができる。
そして、このように押圧装置を、押圧用回転ローラ又は押圧用移動体を備えて構成することで、押圧装置にて収納容器を搬送方向に沿って搬送することができ、また、押圧装置とは別に搬送装置を設けることで、押圧装置にて押圧された物品を搬送装置にて搬送方向に沿って円滑に搬送することができる。
図1及び図2に示すように、収納容器としての折り畳み式のコンテナCを搬送するコンテナ搬送設備には、コンテナCを搬送する上流搬送装置1と、物品を収納するコンテナCに備えられた開閉自在な蓋体7の固定状態を判別する固定状態判別装置2と、コンテナCを縦軸心周りに回転させる回転装置3と、コンテナCを搬送する下流搬送装置4と、が設けられている。尚、コンテナ搬送設備では、矢印Xで示す搬送方向に沿ってコンテナCが搬送されるようになっている。
小コンテナC1と大コンテナC2とは同じ高さに構成(図1参照)され、且つ、小コンテナC1は、長手方向での長さが大コンテナC2の短手方向での長さと同じ長さに構成(図2参照)されている。小コンテナC1と大コンテナC2とは大きさが異なる以外は同様に構成されているため、小コンテナC1及び大コンテナC2をコンテナCと総称して説明する。
容器本体6は、コンテナCの底面を形成する底面部分10と、コンテナCの側面を形成する側面部分11と、開口5が形成されて蓋体7とでコンテナCの上面部分を形成する上枠部分12と、で構成されている。
底面部分10は、平面視で矩形の板状に形成されており、上枠部分12は、平面視で矩形の枠状に形成されている。また、側面部分11は、矩形の長辺部分を形成する一対の板状の長辺側面部11aと、矩形の短辺部分を形成する一対の板状の短辺側面部11bと、により平面視で矩形状に形成されている。
短辺側面部11bは、上端部が上枠部分12に枢支連結されており、上枠部分12に対して垂直な姿勢となって底面部分10から垂直に立ち上がる姿勢となる起立姿勢と、容器内側に揺動させた折り畳み姿勢と、に切り換えられるようになっている。
図3に示すように、蓋体7は、コンテナCの短手方向に並ぶ第1の蓋部分7aと第2の蓋部分7aとの一対の蓋部分7aにて構成されており、一対の蓋部分7aの夫々は基端部が上枠部分12に枢支連結されている。そして、一対の蓋部分7aを基端部周りに揺動させて水平な姿勢とすることで、蓋体7が閉じ位置(図3(a)参照)に移動し、一対の蓋部分7aを水平な姿勢から上方に揺動させることで、蓋体7が開き位置(図3(b)参照)に移動するように構成されている。
ちなみに、図3に示すように、蓋体7は、水平姿勢となる閉じ位置から開き位置側に270°揺動させることで開き位置に移動するようになっている。尚、図4では、蓋体7を、閉じ位置から開き位置側に90°揺動させた姿勢を示している。このため、蓋体7は、閉じ位置から開き側に揺動させることで、判別用開き位置を経由して開き位置に揺動するようになっている。
固定体8は、蓋体7を閉じ位置に固定する固定位置と、蓋体7を閉じ位置への固定を解除する固定解除位置と、に移動自在に蓋体7に設けられている。また、固定体8は、蓋体7が閉じ位置に位置する状態でコンテナCの外部から操作自在に蓋体7に設けられている。ちなみに、図3(a)及び図4(a)に示すように、固定体8は、コンテナCが箱状態に切り換えられているときはもとより、コンテナCが折り畳み状態に切り換えられている状態でも、蓋体7を閉じ位置に固定できるように構成されている。
ちなみに、このような状態としては、一対の蓋部分7aの両方が水平な姿勢になっており、その一対の蓋部分7aのうちの一方の蓋部分7aのみが固定体8にて固定されている状態や、一方の蓋部分7aのみが水平な姿勢で固定体8にて固定されており、他方の蓋部分7aは一方の蓋部分7aの上に載っている状態が考えられる。前者の状態では、固定されていない蓋部分7aは固定されている蓋部分7aに押さえられているため、固定されていない蓋部分7aも水平な姿勢から上方に揺動させることができないため、この状態は、蓋体7が閉じ位置に固定された状態としている。これに対して、後者の状態では、固定されていない蓋部分7aは固定されている蓋部分7aに載っているだけで押さえられていないため、固定されていない蓋部分7aは上方に揺動させることができるため、この状態は、蓋体7が閉じ位置に固定されていない状態としている。
固定体8は、コンテナCの長手方向に沿って水平方向に移動自在に蓋体7に設けられている。また、蓋体7の上面に下方に凹入する操作用凹部7dが形成されており、固定体8の操作部8aは、この操作用凹部7dに位置している。そのため、蓋体7を閉じ位置に位置させて開口5を閉じた状態でコンテナCの外部から操作部8a(固定体8)を水平方向に移動操作できるようになっている。尚、蓋体7の上面とは、蓋体7を閉じ位置に移動させた状態で上方を向く面である。
次に、コンテナ搬送設備について説明する。
図1及び図2に示すように、コンテナ搬送設備には、矢印Xで示す搬送方向に沿ってコンテナCを載置搬送する複数のコンベヤ14が設けられており、コンテナ組立設備は、複数のコンベヤ14の搬送により、コンテナCを上流搬送装置1、固定状態判別装置2、回転装置3、下流搬送装置4の順に順次搬送するように構成されている。尚、コンベヤ14は、上流搬送装置1、固定状態判別装置2、回転装置3及び下流搬送装置4の夫々に設けられている。
また、小コンテナC1については、回転装置3にて縦軸心周りに90°回転させた後に下流搬送装置4に搬送し、大コンテナC2については、回転装置3にて回転させることなく下流搬送装置4に搬送するべく、制御装置Hにて、回転装置3の作動が制御される。
図1、図2、図5及び図6に示すように、固定状態判別装置2には、容器本体6における閉じ位置の蓋体7が存在する位置よりも下方に位置する部分を横側方から押圧する押圧装置17と、押圧装置17にて容器本体6が押圧されたときに蓋体7が閉じ位置から設定量以上上方に移動したことを検出する検出装置18と、押圧装置17にて押圧されているコンテナCを搬送方向に沿って搬送する搬送装置19と、が設けられている。また、図7に示すように、固定状態判別装置2には、押圧装置17の作動を制御する制御部h1と、物品を収納するコンテナCに備えられた開閉自在な蓋体7が閉じ位置に固定されていることを判別する判別部h2と、が設けられている。
尚、制御部h1と判別部h2とは、制御装置Hにプログラム形式で備えられており、制御装置Hは、制御部h1及び判別部h2としても機能する。つまり、固定状態判別装置2は、押圧装置17、検出装置18、搬送装置19及び制御装置Hにて構成されている。
図1及び図6に示すように、押圧装置17には、容器本体6を横側方から押圧する複数の回転ローラ23が搬送方向に並べて備えられている。この複数の回転ローラ23は、搬送用駆動装置21にて回転駆動する駆動ローラ23aと、自由回転自在な従動ローラ23bと、で構成されている。そして、駆動ローラ23aが、容器本体6を横側方から押圧し且つ容器本体6を押圧した状態で搬送用駆動装置21にて縦軸心周りに回転駆動される押圧用回転ローラとして設けられている。尚、搬送用駆動装置21が、本発明の回転駆動装置に相当する。
つまり、コンテナCは、蓋部分7a(蓋体7)の揺動軸心が搬送方向に沿う姿勢で搬送方向に沿って搬送されており、そのコンテナCに対して、押圧装置17が横幅方向に沿って横側方から押圧するようになっている。換言すれば、蓋体7は、押圧装置17にて押圧する方向(横幅方向)に対して直交する水平方向(搬送方向)に沿う軸心周りに揺動するように容器本体6に枢支連結されている。
尚、搬送装置19は、押圧装置17にてコンテナCを押圧していない状態では、コンベヤ14の搬送作動のみで搬送するように構成されている。
そして、検出装置18は、搬送装置19にて搬送されるコンテナCの蓋体7が閉じ位置に位置する状態では、検出装置18にて蓋体7は検出されず、搬送装置19にて搬送されるコンテナCの蓋体7が閉じ位置から上方に設定量以上揺動している状態では、検出装置18にて蓋体7が検出されるようになっている。このようにして、検出装置18は、コンテナCが搬送装置19にて搬送されている途中において閉じ位置から設定量以上の上方に移動した蓋体7を検出するように構成されている。
図1に示すように、回転装置3は、小コンテナC1の上枠部分12を挟持自在な挟持機構28と、その挟持機構28を昇降移動させる昇降機構29と、挟持機構28を縦軸心周りに回転させる回転機構30と、を備えて構成されている。そして、回転装置3に搬送された小コンテナC1を挟持機構28にて挟持し、その挟持機構28を上昇移動させて小コンテナC1をコンベヤ14から持ち上げ、挟持機構28を縦軸軸心周りに回転させて小コンテナC1を縦軸心周りに90°回転させ、その後、挟持機構28を下降移動させて小コンテナC1をコンベヤ14上に降ろすべく、制御装置Hにて挟持機構28と昇降機構29と回転機構30との作動を制御するように構成されている。
このように回転装置3にて小コンテナC1の姿勢を、小コンテナC1の長手方向が搬送方向と直交する横幅方向に沿う姿勢に姿勢変更することで、小コンテナC1を、搬送方向での幅を小さくした状態で下流搬送装置4に搬送することができるようになっている。
(1) 上記実施形態では、押圧装置17に、1つの駆動ローラ23aと1つの従動ローラ23bとを備えたが、押圧装置17に、駆動ローラ23aを2つ以上備えてもよく、また、従動ローラ23bを2つ以上備えてもよい。また、押圧装置17に従動ローラ23bを設けずに、押圧装置17に駆動ローラ23aのみを備えてもよい。
また、上記実施形態では、蓋体7が揺動する軸心に対して直交する方向に押圧装置17にて押圧したが、蓋体7が揺動する軸心に沿う方向に押圧装置17にて押圧してもよい。
また、蓋体7を、容器本体6に揺動自在に枢支連結させた状態で設けたが、蓋体7を、容器本体6に対して分離させて、容器本体6に上方から被せた状態に装着させた閉じ位置と容器本体6から取り外した開き位置とに移動することで開口5を開閉するように構成してもよい。
5 開口
6 容器本体
7 蓋体
8 固定体
10 底面部分
11 側面部分
12 上枠部分
17 押圧装置
18 検出装置
19 搬送装置
21 回転駆動装置
23 回転ローラ
23a 駆動ローラ(押圧用回転ローラ)
23b 従動ローラ
C 収納容器(コンテナ)
h2 判別部
Claims (6)
- 物品を収納する収納容器に備えられた開閉自在な蓋体が閉じ位置で固定されていることを判別する判別部が設けられ、
前記収納容器が、物品を出し入れする開口が上面部分に形成された容器本体と、前記開口を閉じる前記閉じ位置と前記閉じ位置から上方へ移動して前記開口を開く開き位置とに移動自在で且つ固定体にて前記閉じ位置に固定される前記蓋体と、を備えている固定状態判別装置であって、
前記容器本体における前記閉じ位置の前記蓋体が存在する位置よりも下方に位置する部分を横側方から押圧する押圧装置と、
前記押圧装置にて前記容器本体が押圧されたときに前記蓋体が前記閉じ位置から設定量以上上方に移動したことを検出する検出装置と、が設けられ、
前記判別部が、前記検出装置の検出情報に基づいて、前記容器本体が前記押圧装置にて押圧された状態で前記閉じ位置から上方に移動する蓋体の移動量が設定量未満であることを条件に、前記蓋体が前記閉じ位置に固定されていると判別する固定状態判別装置。 - 前記蓋体が、前記押圧装置にて押圧する方向に対して直交する水平方向に沿う軸心周りに揺動するように前記容器本体に枢支連結され、且つ、前記軸心周りに上方に揺動することで、前記閉じ位置から前記開き位置に移動するように構成されている請求項1記載の固定状態判別装置。
- 前記容器本体が、前記収納容器の底面を形成する底面部分と、前記収納容器の上面を形成し且つ前記開口が形成された上枠部分と、前記収納容器の側面を形成する側面部分と、を備え、
前記収納容器が、前記底面部分の周辺部に前記側面部分を立設させた箱状態と、当該箱状態から前記側面部分を前記底面部分上に折り畳んだ折り畳み状態と、に切り換えられるコンテナにて構成され、
前記固定体は、前記蓋体を前記閉じ位置に固定する固定位置と、前記蓋体の前記閉じ位置への固定を解除する固定解除位置と、に移動自在で、且つ、前記蓋体が前記閉じ位置に位置する状態で前記収納容器の外部から操作自在に、前記蓋体に設けられている請求項1又は2記載の固定状態判別装置。 - 前記押圧装置にて前記容器本体が押圧されている前記収納容器を搬送方向に沿って搬送する搬送装置が設けられ、
前記検出装置が、前記搬送装置にて搬送されている前記収納容器における前記蓋体の前記閉じ位置からの上方への移動を検出する請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定状態判別装置。 - 前記押圧装置が、前記容器本体を横側方から押圧し且つ前記容器本体を押圧した状態で回転駆動装置にて縦軸心周りに回転駆動される押圧用回転ローラ、又は、前記容器本体を横側方から押圧し且つ前記容器本体を押圧した状態で移動駆動装置にて搬送方向に沿って移動される押圧用移動体を備え、前記押圧装置が、前記搬送装置に兼用されている請求項4記載の固定状態判別装置。
- 前記押圧装置が、複数の回転ローラを前記搬送方向に並べて備え、
前記複数の回転ローラが、前記回転駆動装置にて回転駆動される駆動ローラと、自由回転自在な従動ローラと、で構成され、
前記駆動ローラが前記押圧用回転ローラとして設けられている請求項5記載の固定状態判別装置。
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