JP2015036698A - ディスク走査装置、及び、顕微鏡装置 - Google Patents

ディスク走査装置、及び、顕微鏡装置

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Abstract

【課題】汎用性の高いディスク走査装置とそれを備える顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】ディスク走査装置30は、結像光学系20及びCCDカメラ40と組み合わせて使用される。ディスク走査装置30は、ディスク表面36Sに遮光部と透過部を備える回転ディスク36と、試料SPの光学像IM1をCCDカメラ40にリレーするリレー光学系RLを有する。回転ディスク36は、光学像IM1が形成される結像光学系20の焦点面にディスク表面36Sが位置するように配置され、ディスク表面36Sと直交する軸周りに回転する。リレー光学系RLは、回転ディスク36側から順に、正のパワーを有する前群FGと正のパワーを有する後群RGとからなり、前群FGと後群RGの間の光束がアフォーカル光束となるように構成される。ディスク走査装置30は、さらに、前群FGと後群RGとの間の距離を可変する構造を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光の走査を行う回転ディスクを介して試料に励起光を照射し回転ディスクを介して試料から生じる蛍光の検出を行うためのディスク走査装置、及び、それを備える顕微鏡装置に関する。
生体試料を観察する手法として、試料に励起光を照射し試料から生じた蛍光を検出することで試料を観察する蛍光観察法が知られている。中でも、蛍光観察法の一種である共焦点蛍光観察法は、通常の蛍光観察法に比べて高いコントラストと分解能を有する蛍光画像を取得することができる方法として知られている。
共焦点蛍光観察では、走査手段を用いて試料を走査することによって試料の画像が取得される。共焦点蛍光観察に用いられる走査手段としては、ガルバノミラーなどのミラー型の走査手段やニポウディスクなどのディスク型の走査手段が一般的である。
ディスク型の走査手段は、例えば、特許文献1に開示されている。なお、特許文献1では特に言及されていないが、ディスク型の走査手段と試料の光学像を撮像装置にリレーするリレー光学系とは、顕微鏡装置に組み込まれる単一のユニット(以降、ディスク走査装置と記す)として提供され得る。
特開2013−054102号公報
ところで、蛍光観察に用いられる顕微鏡装置には、用途に応じて様々な機能が要求される。この点は、顕微鏡装置に組み込まれるディスク走査装置も同様である。従って、ディスク走査装置は、用途に応じた機能を実現するための様々な光学要素が必要に応じて追加できるように構成されていることが望ましい。
しかしながら、従来のディスク走査装置は、光学要素を追加することができるスペースが限られているため、用途に応じた機能を実現し得るような十分な汎用性を有しているとは言い難い。その一方で、より高い汎用性を提供するために光学要素を追加するためのスペースを従来よりも大きくとると、ディスク走査装置が大型化してしまう。
以上のような実情を踏まえ、光学要素を追加するためのスペースを必要に応じて簡単に提供し得る汎用性の高いディスク走査装置、及び、それを備える顕微鏡装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、試料から生じる蛍光を集光して前記試料の光学像を形成する結像光学系及び前記試料を撮像する撮像装置と組み合わせて使用されるディスク走査装置であって、ディスク表面に光を遮断する遮光部と光を透過させる透過部とを備え、前記試料の光学像が形成される前記結像光学系の焦点面に前記ディスク表面が位置するように配置され、前記ディスク表面と直交する軸周りに回転する回転ディスクと、前記ディスク表面に形成された前記試料の光学像を前記ディスク走査装置と組み合わせた前記撮像装置にリレーするリレー光学系であって、前記回転ディスク側から順に、正のパワーを有する前群と、正のパワーを有する後群とからなり、前記前群と前記後群の間の光束がアフォーカル光束となるように構成されたリレー光学系と、前記前群と前記後群との間の距離を可変する構造と、を備えるディスク走査装置を提供する。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載のディスク走査装置において、前記構造は、前記前群が収容された第1の筐体と、前記第1の筐体と機械的に結合及び分離可能に構成され前記後群が収容された第2の筐体と、を備えるディスク走査装置を提供する。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載のディスク走査装置において、さらに、前記ディスク走査装置と組み合わせて使用される光源装置から出射される励起光と前記蛍光の一方を反射させ他方を透過させる光分離手段と、を備え、前記リレー光学系は、前記前群の像側焦点位置が前記前群と前記後群の間に位置するように構成され、前記前群は、前記回転ディスク側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群とからなり、前記光分離手段は、前記光源装置から出射した前記励起光を、前記第1レンズ群を介して前記回転ディスクに導くように、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に配置されるディスク走査装置を提供する。
本発明の第4の態様は、第3の態様に記載のディスク走査装置において、前記前群の焦点距離をff、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第1レンズ群内における最大光線高をh、前記第1レンズ群と第2レンズ群の間の距離をd1とすると、以下の条件式を満たすディスク走査装置を提供する。
0.7≦f1/ff≦0.9
4≦d1/h≦6
本発明の第5の態様は、第3の態様または第4の態様に記載のディスク走査装置において、さらに、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に挿脱可能な、パワーを有しない光学要素を備え、前記前群の像側焦点位置と前記後群との距離をd2とすると、以下の条件式を満たすディスク走査装置を提供する。
d2≦ff×0.8
本発明の第6の態様は、第5の態様に記載のディスク走査装置において、前記光学要素は、アフォーカル変倍光学系であるディスク走査装置を提供する。
本発明の第7の態様は、第5の態様に記載のディスク走査装置において、前記光学要素は、前記前群の像側焦点位置またはその近傍に配置される開口絞りであるディスク走査装置を提供する。
本発明の第8の態様は、第2の態様に記載のディスク走査装置において、さらに、前記前群よりも前記ディスク走査装置と組み合わせた前記撮像装置側に、前記蛍光の光路を切り換える光路切換手段、または、前記蛍光の光路を分岐させる光路分岐手段を備えるディスク走査装置を提供する。
本発明の第9の態様は、第8の態様に記載のディスク走査装置において、さらに、前記光路切換手段によって切り換えられる複数の光路の少なくとも一つの光路上、または、光路分岐手段によって分岐した複数の光路の少なくとも一つの光路上に、前記試料の光学像を観察するための観察光学系を備え、前記光路切換手段または前記光路分岐手段は、前記前群よりも前記ディスク走査装置と組み合わせた前記撮像装置側に配置されるディスク走査装置を提供する。
本発明の第10の態様は、第1の態様乃至第9の態様のいずれか1つに記載のディスク走査装置と、前記ディスク走査装置と組み合わせて使用される結像光学系と、前記ディスク走査装置と組み合わせて使用される撮像装置と、前記ディスク走査装置と組み合わせて使用される光源装置と、を備える顕微鏡装置を提供する。
本発明によれば、汎用性の高いディスク走査装置、及び、それを備える顕微鏡装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係る顕微鏡装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置に含まれる回転ディスクの構成の一例を示す図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置に含まれる回転ディスクの構成の別の例を示す図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置の第1の筐体と第2の筐体の一例を示した図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置の第1の筐体と第2の筐体の別の例を示した図である。 アフォーカル光束の光路中に開口絞りが追加された本発明の実施例1に係るディスク走査装置を例示した図である。 アフォーカル光束の光路中にアフォーカル変倍光学系が追加された本発明の実施例1に係るディスク走査装置を例示した図である。 アフォーカル光束の光路中にバリアフィルタが追加された本発明の実施例1に係るディスク走査装置を例示した図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置の第3の筐体の一例を示した図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置の第3の筐体の別の例を示した図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置の、複数の光学素子を収容し得る第3の筐体の一例を示した図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置の、複数の光学素子を収容し得る第3の筐体の別の例を示した図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置の第1レンズ群の作用について説明するための図である。 理想レンズからなる前群の構成の一例を示す図である。 理想レンズからなる前群の構成の別の例を示す図である。 理想レンズからなる前群の構成のさらに別の例を示す図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置の、前群の後側焦点位置と後群との間の距離が比較的短い場合を例示した図である。 本発明の実施例1に係るディスク走査装置の、前群の後側焦点位置と後群との間の距離が比較的長い場合を例示した図である。 偏向ミラーを含まない実施例1に係るディスク走査装置の光学系の断面図である。 偏向ミラーを含む実施例1に係るディスク走査装置の光学系の断面図である。 図10Bに示す実施例1に係るディスク走査装置を組み込んだ顕微鏡装置の構成を示した図である。 本発明の実施例2に係る顕微鏡装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施例3に係る顕微鏡装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施例4に係る顕微鏡装置の構成を示す概略図である。
図1は、本実施例に係る顕微鏡装置100の構成を示す概略図である。顕微鏡装置100は、試料保持部材1に保持された試料SPから生じる蛍光を検出して、試料SPの蛍光画像を取得する蛍光顕微鏡装置である。顕微鏡装置100は、ディスク走査装置30の回転ディスクを交換または挿脱することで、観察法を共焦点蛍光観察法と通常の蛍光観察法との間で切り替えることができる。
顕微鏡装置100は、図1に示すように、光源ユニット10と、結像光学系20と、ディスク走査装置30と、CCD(Charge Coupled Device)カメラ40とを備えている。
光源ユニット10は、試料SPを励起するための励起光を供給するユニットであり、光源装置11と、光ファイバー12と、光源ユニット10をディスク走査装置30に接続するための接続部13とを備えている。光源装置11は、例えば、水銀ランプやキセノンランプなどの、白色光を発光する光源を備えている。
結像光学系20は、試料SPから生じる蛍光を集光して試料SPの光学像IM1を形成する光学系であり、対物レンズ21と、結像レンズ22と、直角プリズム23とを備えている。対物レンズ21は、図示しないレボルバに保持されていて、レボルバに保持された異なる光学的仕様(例えば、倍率など)を有する他の対物レンズと適宜切り換えて使用される。
CCDカメラ40は、試料SPを撮像する撮像装置である。CCDカメラ40は、撮像素子としてCCD41を備えている。
ディスク走査装置30は、光源ユニット10、結像光学系20、及びCCDカメラ40と組み合わせて使用される、顕微鏡装置100から取り外し可能に構成された装置である。ディスク走査装置30は、レンズ31と、蛍光ミラーユニット32と、回転ディスク36と、ミラー37と、リレー光学系RLとを備えている。ディスク走査装置30は、試料SPの光学像IM1が形成される結像光学系20の焦点面に回転ディスク36のディスク表面36Sが位置するように、配置される。
レンズ31は、光源ユニット10から出射された白色光を蛍光ミラーユニット32に導くレンズである。蛍光ミラーユニット32は、白色光から励起波長を有する光(つまり、励起光)を選択的に試料SPに導くとともに、試料SPから生じた蛍光をCCDカメラ40に導くものである。蛍光ミラーユニット32は、励起光を透過させる励起フィルタ33と、励起光を反射し且つ蛍光を透過させる光分離手段であるダイクロイックミラー34と、励起光を遮断するバリアフィルタ35とからなっている。
回転ディスク36は、図示しない駆動手段(例えば、モータなど)によってディスク表面36Sと直交する回転軸AR周りに回転するように構成されている。回転ディスク36は、図2A及び図2Bに示すように、ディスク表面36Sに、光を遮断する遮光部36aと光を透過させる透過部36bとを備えている。
回転ディスク36は、例えば、円形のガラス基板の表面に選択的に遮光膜を形成したものである。この場合、ガラス基板の表面に形成された遮光膜が遮光部36aであり、ガラス基板が露出している部分が透過部36bである。なお、回転ディスク36は、共焦点蛍光観察が行われる場合に使用されるディスクである。通常の蛍光観察が行われる場合には、回転ディスク36の代わりに、遮光部が形成されていないディスクが用いられる。このディスクは、ディスクの交換による像位置に変化を防止するためのものであり、例えば、回転ディスク36と同じ厚さで同じ屈折率の円形のガラス基板からなる。
また、回転ディスク36は、図2Aに示すように、ディスク表面36Sに、ピンホール状の透過部36aと、ピンホールが形成されていない部分である遮光部36bと、を備えたニポウディスクでもよい。さらに、回転ディスク36は、図2Bに示すように、例えば、表面全体に遮光膜が形成された円形の基板に光を透過させるためのスリットを形成したものであってもよい。この場合、スリットが透過部36bであり、スリットが形成されていない部分が遮光部36aである。そして、回転ディスク36を光路から取り除くことで、観察法が共焦点蛍光観察から通常の蛍光観察に切り換わる。なお、以上で説明したディスクパターン(遮光部36aと透過部36bによって画定されるパターン)はあくまで例示であり、回転ディスク36は任意のディスクパターンを有し得る。
ミラー37は、ディスク走査装置30をコンパクトに構成するために光を偏向させる偏向ミラーである。
リレー光学系RLは、ディスク表面36Sに形成された試料SPの光学像IM1をCCDカメラ40にリレーする光学系である。リレー光学系RLは、回転ディスク36側から順に、正のパワーを有する前群FGと、正のパワーを有する後群RGとからなり、前群FGと後群RGの間の光束がアフォーカル光束となるように構成されている。より詳細には、結像光学系20によってディスク表面36Sに集光した試料SPからの光が前群FGと後群RGの間でアフォーカル光束となるように構成されている。また、リレー光学系RLは、前群FGの像側焦点位置(つまり、CCDカメラ40側にある焦点位置)が、前群FGと後群RGの間に位置するように構成されている。
リレー光学系RLの前群FGは、回転ディスク36側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、正のパワーを有する第2レンズ群G2とからなる。そして、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に、光分離手段である蛍光ミラーユニット32が配置されている。これにより、光源装置11から出射した励起光は、蛍光ミラーユニット32により第1レンズ群G1を介して回転ディスク36に導かれる。
以上のように構成された顕微鏡装置100では、光源ユニット10から出射された励起光を含む白色光は、ディスク走査装置30に入射してレンズ31によって蛍光ミラーユニット32に導かれる。蛍光ミラーユニット32では、励起フィルタ33及びダイクロイックミラー34により白色光から励起光が選択され、選択された励起光が第1レンズ群G1に導かれる。第1レンズ群G1は、励起光をコリメートして高速に回転する回転ディスク36に照射する。回転ディスク36の透過部36bを通過した励起光は、直角プリズム23及び結像レンズ22により対物レンズ21の瞳位置に集光し、その後、対物レンズ21を介して試料SPに照射される。これにより、ケーラー照明が実現される。なお、ディスク表面36Sと試料SPは光学的に共役な関係にある。このため、試料SPには、回転ディスク36の回転により時々刻々と変化する透過部36bのパターンが随時投影される。
励起光が照射されることにより試料SPから生じた蛍光は、結像光学系20に入射する。結像光学系20は、蛍光を集光させて結像光学系20の像側焦点面であるディスク表面36Sに試料SPの光学像IM1を形成する。光学像IM1を構成している蛍光のうち対物レンズ21の焦点面以外から生じた蛍光は、回転ディスク36の遮光部36aに入射し、遮光部36aによって遮断される。一方、対物レンズ21の焦点面から生じて回転ディスク36の透過部36bを通過した蛍光は、第1レンズ群G1を通過して蛍光ミラーユニット32に入射する。
蛍光ミラーユニット32には、試料SPやレンズ等で反射した励起光が蛍光とともに入射するが、蛍光ミラーユニット32に入射した励起光は、ダイクロイックミラー34及びバリアフィルタ35により遮断される。そして、蛍光ミラーユニット32を通過した蛍光は、第2レンズ群G2に入射してアフォーカル光束に変換されて出射される。その後、蛍光は、ミラー37で反射して、アフォーカル光束として後群RGに入射する。後群RGは、蛍光をCCD41上に集光させて、光学像IM2を形成する。最後に、入射した蛍光をCCD41が電気信号に変換して、CCDカメラ40が試料SPの共焦点蛍光画像を取得する。
顕微鏡装置100では、対物レンズ21の焦点面と光学的に共役な位置に配置された回転ディスク36が高速に回転することで、対物レンズ21の焦点面に位置する試料SPを高速に走査することができる。このため、高いコントラストと分解能を有する共焦点蛍光画像を、高速に取得することができる。
また、顕微鏡装置100では、遮光部36aを有する回転ディスク36を遮光部36aを有しないディスクに交換することによって、または、遮光部36aを有する回転ディスク36を取り除くことによって通常の蛍光観察を行うことができる。従って、簡単な操作によって、観察法を共焦点蛍光観察と通常の蛍光観察との間で切り換えることができる。このため、像の明るさが優先される観察部位を見つける作業や図示しない接眼レンズ等からなる観察光学系を用いた目視観察を行う場合には通常の蛍光観察を行い、画像を取得する場合には共焦点蛍光観察を行うといった使い分けがなされても良い。
以下、ディスク走査装置30について、更に詳細に説明する。
まず、図3A及び図3Bを参照しながら、ディスク走査装置30が光学要素を追加するためのスペースを必要に応じて簡単に提供することができることを説明する。
ディスク走査装置30は、図1に示す構成要素に加えて、図3Aに示すような、図1に示す構成要素を内部に収容する、第1の筐体である筐体50と、筐体50と機械的に結合及び分離可能に構成された第2の筐体である筐体60と、を備えている。筐体50には少なくとも前群FGが収容され、筐体60には少なくとも後群RGが収容される。筐体50は、筐体60が有する結合構造60aと対をなす結合構造50aを備えていて、これにより、筐体50と筐体60は、互いに機械的に結合及び分離可能に構成されている。
一対の結合構造(結合構造50a、結合構造60a)は、図3Aに示すように、雌形状の結合構造と雄形状の結合構造からなり、嵌合可能に構成されている。なお、結合構造の雄形状と雌形状は、任意の形状を採用し得る。例えば、図3Aに示す結合構造50a及び結合構造60aの代わりに、例えば、図3Bに示す結合構造50b及び結合構造60bが採用されてもよい。また、一対の結合構造には、ねじや磁石が設けられていても良く、これによって筐体50と筐体60の結合が補助されてもよい。
筐体50と筐体60が結合した状態と筐体50と筐体60が分離した状態では、筐体50の内部に収容される前群FGと筐体60の内部に収容される後群RGとの間の距離が異なる。また、筐体50と筐体60が分離した状態でも、顕微鏡装置100内において筐体50と筐体60とをどの程度離して配置するかによって前群FGと後群RGとの間の距離が異なる。このことから、ディスク走査装置30において、機械的に結合及び分離可能に構成された筐体50と筐体60は、前群FGと後群RGとの間の距離を可変する構造である。
このようにディスク走査装置30は、前群FGと後群RGとの間の距離を可変する構造である筐体50と筐体60とを有している。このため、筐体50と筐体60によって前群FGと後群RGの間の距離を可変することで、前群FGと後群RGの間に光学要素を追加するためのスペースを必要に応じて容易に作りだすことができる。従って、ディスク走査装置30は、前群FGと後群RGの間、より詳細には、機械的に分離された筐体50と筐体60との間に、光学要素を必要に応じて追加することができる。
以上のように構成されたディスク走査装置30、及び、ディスク走査装置30を備える顕微鏡装置100によれば、光学素子を追加するためのスペースを必要に応じて簡単に提供することができるため、高い汎用性を実現することができる。
なお、前群FGと後群RGの間には任意の光学素子を追加し得るが、前群FGと後群RGの間にパワーを有する光学素子が追加されてしまうと、ディスク表面36SとCCD41との共役関係は維持されない。このため、前群FGと後群RGの間に追加される光学素子は、例えば、開口絞り、アフォーカル変倍光学系、バリアフィルタなど、パワーを有しない光学素子であることが望ましい。図4A、図4B、図4Cは、それぞれ開口絞り38、アフォーカル変倍光学系39、バリアフィルタ35aが前群FGと後群RGの間のアフォーカル光束の光路中に挿入されている例を示している。図4Aから図4Cに例示される、開口絞り38、アフォーカル変倍光学系39、バリアフィルタ35aは、いずれも前群FGの像側焦点位置またはその近傍に配置されている。なお、図4Aから図4Bでは、それぞれ単一の光学要素が前群FGと後群RGの間に追加されているが、ディスク走査装置30が後述する条件式(3)を満たす限り、複数の光学要素が追加されてもよい。
図4Aに示す開口絞り38が追加されたディスク走査装置30では、対物レンズ21などに依存する顕微鏡装置100の開口数に合せて開口絞り38の開口径を絞ることで、CCD41への自家蛍光などの迷光の入射を抑制することができる。励起光が入射した硝材では、画像においてノイズとなる自家蛍光が発生し得るが、回転ディスク36よりも物体側(試料SP側)に位置する硝材(対物レンズ21、結像レンズ22、直角プリズム23)から生じた自家蛍光は、回転ディスク36を通過する際に共焦点効果によって弱められる。一方、回転ディスク36よりも像側(CCDカメラ40側)にある第1レンズ群G1から生じた自家蛍光には、共焦点効果が作用しないため、画質の劣化を招きやすい。開口絞り38を前群FGと後群RGの間に追加することで、第1レンズ群G1から生じた自家蛍光も効果的に遮断することができる。このため、図4Aに示す開口絞り38が追加されたディスク走査装置30によれば、ノイズの少ない蛍光画像を得ることができる。
なお、ディスク走査装置30のリレー光学系RLは、顕微鏡装置100の開口数を制限しないように構成されている。つまり、リレー光学系RLは、顕微鏡装置100の通常の蛍光観察時におけるNAを制限しないよう高い開口数を有するように構成されている。
図4Bに示すアフォーカル変倍光学系39が追加されたディスク走査装置30では、試料SPの光学像IM2の投影位置を変化させることなく、アフォーカル変倍光学系39を追加する前とは異なる倍率で試料SPをCCD41に投影することができる。つまり、異なる観察倍率で試料SPを観察することができる。物体側から凸レンズと凹レンズからなるアフォーカル変倍光学系39は、凸レンズと凹レンズの間のレンズ間隔を調整することができるように構成されてもよい。この場合、凸レンズと凹レンズの間のレンズ間隔を変化させると後側焦点位置が大きく変化することから、凸レンズと凹レンズの間のレンズ間隔を変化させることにより、光学像IM2がCCD41に正確に投影されるように調整してもよい。なお、前群FGと後群RGの間に追加するアフォーカル変倍光学系は、物体側から凹レンズと凸レンズから構成されてもよい。また、前群FGと後群RGの間に追加するアフォーカル変倍光学系は、固定倍率を有するアフォーカル変倍光学系に限られず、倍率が可変なアフォーカルズーム変倍光学系であってもよい。アフォーカルズーム変倍光学系を追加することで、光学素子を交換することなく観察倍率を変更することができる。
図4Cに示すバリアフィルタ35aが追加されたディスク走査装置30では、蛍光ミラーユニット32内のバリアフィルタ35で遮断しきれなかった励起光を遮断することができる。なお、バリアフィルタ35aのような平行平板が収斂光束または発散光束の光路中に挿入されると、像位置が光軸方向に変化してしまう。バリアフィルタ35aはアフォーカル光束の光路中に配置されるため、像位置を変動させることなく励起光を遮断することができる。
開口絞り38は、その機能を発揮するために、前群FGの像側焦点位置またはその近傍に配置されることが望ましいのに対して、アフォーカル変倍光学系39及びバリアフィルタ35aは、前群FGと後群RGの間であれば、必ずしも前群FGの像側焦点位置またはその近傍に配置されなくてもよい。ただし、前群FGの像側焦点位置またはその近傍へのこれらの光学素子の配置は、レンズ径やフィルタ径を小さくすることができるという点で望ましい。また、フィルタの径が光束径よりも小さい場合であっても、視野内の明るさにムラ(不均一)が生じにくいという点でも望ましい。さらに、アフォーカル変倍光学系39の挿脱に伴う射出瞳位置の変動を小さく抑えることができるという点においても望ましい。
ディスク走査装置30では、前群FGと後群RGの間に挿脱可能に設けられる光学素子(例えば、図4Aから図4Cに示される開口絞り38、アフォーカル変倍光学系39、バリアフィルタ35a)は、図5Aに示されるように、雄形状を有する結合構造71aと雌形状を有する結合構造71bからなる一対の結合構造を有する第3の筐体である筐体70に収容される。そして、筐体70の結合構造71aが筐体50の結合構造50aに嵌合し、筐体70の結合構造71bが筐体60の結合構造60aに嵌合することによって、筐体70に収容された光学素子が筐体50と筐体60の間に挿脱可能に配置される。
なお、筐体70の一対の結合構造は、それぞれ筐体50、筐体60の結合構造と嵌合可能に構成されていればよい。従って、筐体70は、筐体50及び筐体60の結合構造の形状に応じて、図5Aに示す結合構造71a及び結合構造71bの代わりに、図5Bに示す結合構造72a及び結合構造72bを有しても良い。また、一対の結合構造には、ねじや磁石が設けられていても良く、これによって筐体70と筐体50または筐体60との結合が補助されてもよい。
また、前群FGと後群RGの間に挿脱可能に設けられる光学素子は、図5A及び図5Bに示す筐体70の代わりに、図6A及び図6Bに示す複数の光学素子を収容し得る筐体80に収容されてもよい。筐体80は、一対の結合構造(結合構造81aと結合構造81b、結合構造82aと結合構造82b)が筐体50及び筐体60の結合構造と嵌合するように構成されている点については、筐体70と同様である。筐体80は、筐体70と異なり、嵌合状態において筐体80内に収容された複数の光学素子の中からアフォーカル光束の光路中に配置する光学素子を選択して切り換えることができるように構成されている。筐体80によれば、筐体80自体を挿脱することなく、アフォーカル光束の光路中に配置する光学素子をすばやく切り換えることができる。
次に、ディスク走査装置30の望ましい構成について説明する。
ディスク走査装置30において、良好な結像性能を確保しつつ、前群FGと後群RGの間のアフォーカル光束の光路中に光学素子の挿入を許容するためには、リレー光学系RLの前群FGと後群RGは、それぞれ物点までの距離を無限遠としたときに単独で良好な結像性能を有し、且つ、それぞれの物点側を向かい合わせて配置されることが望ましい。前群FGと後群RGが単独で良好な結像性能を有さず互いの収差を打ち消しあうことでリレー光学系RLが良好な結像性能を有する場合には、光学素子の挿脱に伴う前群FGと後群RGの間の距離の変化や前群FGの光軸に対する後群RGの光軸の相対的なずれや傾きによって、結像性能が著しく劣化してしまうからである。このため、前群FGと後群RGの各々が、正レンズと負レンズを含む複数のレンズで構成され、単独で良好な結像性能を有することが望ましい。
ところで、収斂光束や発散光束の光路中に光学フィルタ(例えば、ダイクロイックミラー34やバリアフィルタ35など)が配置されると、光学フィルタの厚さに依存して像位置が変化する。従って、光学フィルタの厚さが設計値に対して誤差を有していると、所定の像位置とは異なる位置に像が形成されてしまう。このことから、蛍光ミラーユニットは、一般的には、アフォーカル光束の光路中に配置されることが望ましい。
しかしながら、ディスク走査装置30においては、蛍光ミラーユニット32をアフォーカル光束の光路中、つまり、前群FGと後群RGの間に配置すると、励起光は複数のレンズを含む前群FG全体を通過することになる。上述したように、回転ディスク36よりも像側にあるレンズから生じた自家蛍光は特に画質の劣化を招きやすいため、励起光が複数のレンズを含む前群FG全体を通過するこの構成は、自家蛍光を抑制するという観点から見ると、望ましい構成ではない。
一方で、自家蛍光を抑制するために蛍光ミラーユニット32を回転ディスク36と前群FGの間に配置すると、試料SPまたは光学像IM1の一点(物点または像点)から生じた蛍光は大きな発散角を有する発散光束として蛍光ミラーユニット32に入射することになる。従って、この構成では、光学フィルタの厚さのわずかな誤差で像位置が大きく変動してしまう。
そこで、ディスク走査装置30では、良好な結像性能を確保しつつ、自家蛍光を抑制し且つ像位置の変動を小さくする、という相反する要求をバランスよく満たすために、前群FGは、物体側(回転ディスク36側)から順に、できる限り少ない枚数のレンズを含む正のパワーを有する第1レンズ群G1と、正のパワーを有する第2レンズ群G2とから構成されることが望ましい。さらに、第1レンズ群G1を構成するレンズは、自家蛍光が生じにくい硝材であって、且つ、収差(特に倍率色収差)の補正に有利な低分散の材質(合成石英、人口蛍石、ED硝子(Extra-low dispersion glass)など)からなることが望ましい。その上で、蛍光ミラーユニット32を第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置することが望ましい。
ディスク走査装置30(リレー光学系RL)は、第1レンズ群G1が前群FGの焦点距離に近い焦点距離を有するように構成されることが望ましく、より具体的には、以下の条件式(1)を満たすことが望ましい。さらに、以下の条件式(2)を満たすことが望ましい。ここで、ffは前群FGの焦点距離、f1は第1レンズ群G1の焦点距離、hは第1レンズ群G1内における最大光線高、d1は第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の距離である。
0.7≦f1/ff≦0.9 ・・・(1)
4≦d1/h≦6 ・・・(2)
条件式(1)の下限値(0.7)を下回ると、第1レンズ群G1の焦点距離が短くなりすぎるため、前群FGに入射した蛍光が第1レンズ群G1で大きく屈折して、視野内における明るさのムラが大きくなってしまう。これは、試料SPまたは光学像IM1の各点(つまり物点または像点)からの主光線は、第1レンズ群G1がない場合であれば、入射角に依存する光学特性を有するダイクロイックミラー34に同じ入射角で入射するが、第1レンズ群G1がある場合には、図7に示すように、第1レンズ群G1で大きく屈折するほどダイクロイックミラー34へ入射する主光線間の入射角の差が大きくなるからである。なお、図7の光線A及び光線Bは、それぞれ最軸外の主光線を示している。図7には、第1レンズ群G1で屈折した光線A及び光線Bが光軸に対して傾いて配置されたダイクロイックミラー34に入射する様子が示されている。
また、前群FGの焦点距離に対する第1レンズ群G1の焦点距離の比を短くするほど、前群FGの像側焦点位置が前群FGの近づく傾向がある。そして、条件式(1)の下限値(0.7)を下回ると、前群FGの像側焦点位置が前群FGと後群RGの間ではなく前群FG内に位置してしまう可能性が高い。このため、前群FGと後群RGの間に挿脱可能に配置される光学素子を、前群FGの像側焦点位置またはその近傍に配置することが困難となってしまう。特に、開口絞りを前群FGの像側焦点位置またはその近傍に配置できない場合には、開口絞りが適切に機能しないため、望ましくない。
また、前群FGの焦点距離を長くするほど、前群FGから出射されるアフォーカル光束の光束径が大きくなる傾向にある。そして、条件式(1)の上限値(0.7)を下回ると、前群FGの焦点距離が長くなりすぎて、アフォーカル光束の光束径が過度に大きくなってしまう可能性が高い。この場合、アフォーカル光束の光束径よりも小さな径の光学素子を前群FGと後群RGの間に追加すると光量損失や開口数の制限などが生じ得る。これを回避するためには、アフォーカル光束の大きな光束径に合せて光学素子を大型化せざるを得えないため、望ましくない。
一方、条件式(1)の上限値(0.9)を上回ると、第1レンズ群G1の焦点距離は前群の焦点距離に近づき、前群FGの結像性能の大半を担うことになる。このため、できる限り少ない枚数(例えば、1枚)のレンズで第1レンズ群G1を構成することが困難となる。
条件式(2)の下限値(4)を下回ると、最大光線高に対して第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の距離が短すぎるため、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置する光学フィルタを切り換えるための機構や蛍光ミラーユニット32を挿入するための十分なスペースが確保できない。なお、条件式(2)を、第1レンズ群G1内における最大光線高に対する第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の距離の比によって定義するのは、一般に最大光線高が高いほど蛍光ミラーユニット32に含まれるフィルタの径を大きくする必要があるからである。
一方、条件式(2)の上限値(6)を上回ると、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に生じた、蛍光ミラーユニット32等を挿入するためのスペースとしては過剰なスペースによって、ディスク走査装置30が無駄に大型化してしまう。
条件式(1)及び(2)で述べた事項を確認するために、条件式(1)及び条件式(2)を満たすように簡易的に設計された複数の前群FGを図8Aから図8Cに示す。図8Aから図8Cは、それぞれ、厚さを有しない理想レンズから構成された、条件式(1)及び条件式(2)を満たす前群FGの断面図である。図8Aから図8Cには、レンズ構成とともに、ディスク表面36Sの軸上の像点からの光束と最軸外の像点から光束が描かれている。
図8Aに示す前群FG1、図8Bに示す前群FG2、図8Cに示す前群FG3は、いずれも、入射瞳位置が無限遠であり、光学像IM1の像高が11mmであることを想定している。その上で、リレー光学系の物体側の開口数NAが0.08となるように設計されている。なお、一般的な顕微鏡の結像光学系の像側開口数の上限は0.04から0.06程度であることから、リレー光学系RLが顕微鏡装置100の開口数を制限しないように構成されている。更にNAを0.06より大きく構成することにより、顕微鏡装置の射出瞳位置(本ディスク共焦点装置にとっての入射瞳位置)が異なる場合でも、視野周辺のけられや結像性能の劣化を最小限に抑えることができる構成になっている。
また、前群の適切な焦点距離の範囲は130mmから180mm程度であると想定し、図8Aから図8Cの前群にはその範囲内の焦点距離が与えられている。ダイクロイックミラー34へ入射する主光線間の入射角の差を小さくするためには第1レンズ群G1の焦点距離が光学像IM1の像高の10倍以上大きいことが望ましいことを考慮して、図8Aから図8Cの前群の第1レンズ群にはいずれも120mm(像高11の10.9倍)の焦点距離が与られている。つまり、ダイクロイックミラー34へ入射する最軸外の主光線の光軸に対する角度tanθは±0.092(=11/120)である。
なお、前群FG1、前群FG2、前群FG3の各種データは以下のとおりである。
前群FG1
ff=135.5mm、f1=120mm、h=15.4mm、d1=63mm
S THI FL
0 0.
1 53.6410
2 63.0000 120
3 17.0000 -40
4 75.0000 49
5 INF
前群FG2
ff=147mm、f1=120mm、h=14.2mm、d1=80mm
S THI FL
0 0.
1 39.0000
2 80.0000 120
3 18.0000 -40
4 50.0000 49
5 INF
前群FG3
ff=171.4mm、f1=120mm、h=17.5mm、d1=102mm
S THI FL
0 0.
1 81.9050
2 102.0000 120
3 18.0000 -40
4 10.0000 54
5 INF
ここで、Sは面番号、THIは面間隔(mm)、FLは理想レンズの焦点距離(mm)を示す。なお、S0は像面、S1はディスク表面36S、S2は第1レンズ群G1を構成する理想レンズ、S3及びS4は第2レンズ群G2を構成する各理想レンズ、S5は前群FGの像側焦点面を示している。THI1はS1からS2までの距離、TH2はS2からS3までの距離(即ち距離d1)、TH5はS5から像面(無限遠)までの距離を示している。FL2はS2が示す理想レンズ(第1レンズ群G1)の焦点距離、FL3及びFL4はS3及びS4が示す各理想レンズの焦点距離を示している。
図8Aに示す前群FG1は、以下の式(A1)及び(A2)に示すように、条件式(1)及び(2)を満たしている。
f1/ff=120/135.5=0.89 ・・・(A1)
d1/h=63/15.4=4.1 ・・・(A2)
図8Bに示す前群FG2は、以下の式(B1)及び(B2)に示すように、条件式(1)及び(2)を満たしている。
f1/ff=120/147=0.816 ・・・(B1)
d1/h=80/14.2=5.63 ・・・(B2)
図8Cに示す前群FG3は、以下の式(C1)及び(C2)に示すように、条件式(1)及び(2)を満たしている。
f1/ff=120/171.4=0.7 ・・・(C1)
d1/h=102/17.5=5.8 ・・・(C2)
図8Aから図8Cを比較して参照すると、条件式(1)及び(2)について説明した事項を確認することができる。例えば、f1/ffが小さいほど前群の像側焦点面が前群の最終レンズの近くに位置することが確認できる。また、ffが長いほど前群から出射されるアフォーカル光束の光束径が大きくなることも確認できる。
ディスク走査装置30(リレー光学系RL)は、以下の条件式(3)を満たすことが望ましい。ここで、d2は前群FGの像側焦点位置と後群RGとの距離である。
d2≦ff×0.8 ・・・(3)
図9A及び図9Bに示すように、軸上の像点から出射した光(実線)については、前群FGの像側焦点位置BFと後群RGとの間の距離d2が変化しても、後群RGに入射する際の光線高は変化しない。一方、軸外の像点から出射した光(破線)については、前群FGの像側焦点位置BFと後群RGとの間の距離d2が変化すると、後群RGに入射する際の光線高も変化する。より具体的には、距離d2が長くなるほど、そして、軸上から遠い軸外の像点から出射した光ほど、後群RGに入射する際の光線高が高くなる。従って、距離d2が過度に長くなると、軸外光がケラれてしまい周辺光量が不足してしまう。また、これを防止するために後群RGのレンズ径を大きくすると、後群RGが大型化してしまう。このため、一般的なレンズ径のレンズで構成した後群RGを備えたディスク走査装置30で、周辺光量が不足することなく良好な蛍光画像を取得するためには、条件式(3)で示すように、距離d2が前群FGの焦点距離ffの8割以下となるようにリレー光学系RLを設計することが望ましい。また、距離d2が前群FGの焦点距離ffの8割以下となる範囲で前群FGと後群RGの間に光学素子を追加することが望ましい。
ディスク走査装置30は、リレー光学系RLの投影倍率βが0.9<β<1.1のときに、以下の条件式(4)を満たすことが望ましい。ここで、frは後群FGの焦点距離、d3は後群RGの最終レンズ面の面頂から像面(CCD41の受光面)までの距離である。
0.6<d3/fr<0.8 ・・・(4)
リレー光学系RLの倍率が略1倍のときに、後群FGの後側焦点に対するバックフォーカスの比が条件式(4)に示す一定の範囲内にあることで、ラージフォーマットカメラのフランジバックを確保することができる。また、リレー光学系RLとCCDカメラ40との間に縮小倍率の光学系を追加するためのスペースを確保することができる点においても望ましい。
以下、本実施例に係るディスク走査装置30のリレー光学系RLの具体的な設計例を示す。図10A及び図10Bは、本実施例に係るディスク走査装置30の光学系の断面図である。図11は、図10Bに示す光学系を備えるディスク走査装置30を組み込んだ顕微鏡装置100の構成を示した図である。図10A、図10B及び図11では、軸上の像点からの光束と軸外の像点からの光束も図示されている。なお、図10Aには、ミラー37を取り除いて前群FGと後群RGを同一直線上に配置した例が、図10Bには、前群FGの光軸と後群RGの光軸の間の角度が90度となるように前群FGと後群RGを配置した例が示されている。
図10A及び図10Bに示すリレー光学系RLは、物体側(回転ディスク36側)から順に、正のパワーを有する前群FGと、正パワーを有する後群RGとからなる。前群FGは、物体側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群G1と、正のパワーを有する第2レンズ群G2と、からなる。第1レンズ群G1は、物体側に平面を向けた正のパワーを有する平凸レンズL1からなる。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負のパワーを有するメニスカスレンズL2と、物体側に凹面を向けた正のパワーを有するメニスカスレンズL3と、物体側に平面を向けた正のパワーを有する平凸レンズL4と、からなる。後群RGは、物体側から順に、正のパワーを有する両凸レンズL5と、物体側に凹面を向けた負のパワーを有するメニスカスレンズL6と、正のパワーを有する両凸レンズL7と負のパワーを有する両凹レンズL8とからなる接合レンズと、からなる。
リレー光学系RLの物体側の開口数NA、リレー光学系RLの投影倍率β、前群FGの焦点距離ff、第1レンズ群G1の焦点距離f1、第1レンズ群G1内における最大光線高h、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の距離d1、前群FGの像側焦点位置と後群RGとの距離d2は、以下のとおりである。
NA=0.08、β=−1、ff=156.3mm、f1=130.8mm
h=13.4mm、d1=76.7mm、d2=11.5mm
ただし、開口数NAは、リレー光学系RLの各レンズの外径がおよそφ(直径)30mm程度であり、前群FGの後側焦点位置にφ25mm程度の開口絞りを配置したときのリレー光学系RLの物体側の開口数である。
図10A及び図10Bに示すリレー光学系RLのレンズデータ(ダイクロイックミラー34及びバリアフィルタ35を含む)は、以下のとおりである。
リレー光学系RL
S RDY THI nd νd
0 INF 0 1
1 INF 2.3 1.45852 67.83
2 INF 64.51 1
3 INF 4.2 1.43875 94.93
4 -57.408 26.2 1
5 INF 1.4 1.51633 64.14
6 INF 14.6 1
7 INF 2.5 1.51633 64.14
8 INF 32 1
9 -27.918 10.33 1.81600 46.62
10 -195.737 0.152 1
11 -152.781 12.67 1.59522 67.74
12 -36.576 0.5 1
13 INF 4 1.43875 94.93
14 -67.926 75 1
15 INF 11.5 (d2) 1
16 53.508 7 1.43875 94.93
17 -60.966 0.012 1
18 -60.570 9 1.80000 29.84
19 -167.844 0.5 1
20 51.395 9.5 1.80100 34.97
22 -179.714 6.1 1.61340 44.27
23 28.308 116.519 1
ここで、Sは面番号、RDYは曲率半径(mm)、THIは面間隔(mm)、ndはd線に対する屈折率、vdはアッベ数を示す。なお、S0は像面、S1はディスク表面36S、S15は前群FGの後側焦点面を示している。THI15はS15からS16までの距離、つまり、前群FGの後側焦点位置と後群RGとの間の距離d2を示している。THI22はS22からリレー光学系RLの後方の像面までの距離を示している。
図10A及び図10Bに示すリレー光学系RLを備えたディスク走査装置30は、以下の式(D1)から(D2)で示されるように、条件式(1)から(2)を満たしている。
f1/ff=130.8/156.3=0.84 ・・・(D1)
d1/h=76.7/13.4=5.7 ・・・(D2)
また、図10A及び図10Bに示すリレー光学系RLは、距離d2が11.5mm(≦156.3×0.8)であり、条件式(3)を満たしている。また、光学像IM1の最大像高が10mmであることを想定する。このとき、距離d2を125mm(≒156.3×0.8)まで広げた場合、リレー光学系RLは、像高5.5における開口率として、周辺減光の影響が目立たない85%という数値を実現し、像高10における開口率でも50%を実現する。
ディスク走査装置30が結像光学系20の側面に取り付けられる場合には、図10Bに示すように、ミラー37を前群FGが収容された筐体50内のアフォーカル光路中であって前群FGと前群FGの後側焦点位置との間に収容することが望ましい。これにより、図11に示すように、前群FGを収容した筐体50の上に光学素子が収容された筐体70(筐体70A、筐体70B、筐体70C)と後群RGが収容された筐体60とを積み重ねることが可能となるため、顕微鏡装置100をコンパクトに構成することができる。また、筐体50と筐体60の間に挿入される光学素子を前群FGの後側焦点位置またはその近傍に配置することができる。
この構成では、筐体50を支持する支柱(支柱91、支柱92)のうち少なくとも1つをミラー37の直下付近に設けることが望ましい。これにより、筐体70及び筐体70に収容された光学素子の重さに起因するアフォーカル光束の光路の撓みを抑制することができるため、光路の撓みに起因する結像性能の劣化を軽減することができる。
図12は、本実施例に係る顕微鏡装置200の構成を示す概略図である。図12に示す顕微鏡装置200は、ディスク走査装置30の代わりにディスク走査装置230を備える点が、実施例1に係る顕微鏡装置100と異なっている。なお、図12では、結像光学系20についての図示は省略されている。
ディスク走査装置230は、励起フィルタ33が、蛍光ミラーユニット32内ではなく、レンズ31と光源ユニット10の接続部13との間に配置されている点が、実施例1に係るディスク走査装置30と異なっている。その他の構成は、ディスク走査装置30と同様である。なお、図12では、前群FGと後群RGの間にバリアフィルタ35aが挿入されている例が示されている。
以上のように構成されたディスク走査装置230及び顕微鏡装置200によっても、実施例1に係るディスク走査装置30及び顕微鏡装置100と同様に、光学素子を追加するためのスペースを必要に応じて簡単に提供することができるため、高い汎用性を実現することができる。また、ディスク走査装置230及び顕微鏡装置200では、励起フィルタ33が蛍光ミラーユニット32外に配置されているため、励起波長に合わせて励起フィルタ33を交換する際に、蛍光ミラーユニット32ごと交換することなく励起フィルタ33のみを交換することができる。従って、蛍光ミラーユニット32ごと交換する場合に比べて励起フィルタ33を高速に交換することができる。
なお、励起フィルタ33の交換は、バリアフィルタ35aの交換と合わせて行われることが望ましい。
図13は、本実施例に係る顕微鏡装置300の構成を示す概略図である。図13に示す顕微鏡装置300は、ディスク走査装置30の代わりにディスク走査装置330を備える点、CCDカメラ(CCDカメラ40a、CCDカメラ40b)を2台備えている点が、実施例1に係る顕微鏡装置100と異なっている。なお、図13では、結像光学系20についての図示は省略されている。
ディスク走査装置330は、ミラー37と後群RGの間に蛍光の光路を分岐させる光路分岐手段であるダイクロイックプリズム34aを備えている点、ダイクロイックプリズム34aで分岐した各光路上に後群RGを備えている点が、実施例1に係るディスク走査装置30と異なっている。その他の構成は、ディスク走査装置30と同様である。
以上のように構成されたディスク走査装置330及び顕微鏡装置300によっても、実施例1に係るディスク走査装置30及び顕微鏡装置100と同様に、光学素子を追加するためのスペースを必要に応じて簡単に提供することができるため、高い汎用性を実現することができる。また、顕微鏡装置300では、異なる波長の蛍光を複数の撮像素子(CCD41a、CCD41b)によって別々に検出することができる。このため、複数の蛍光物質を同時に励起することにより、波長の異なる複数の蛍光を同時に検出し、複数の蛍光画像を同時に取得することができる。
なお、図13では、光路分岐手段であるダイクロイックプリズム34aをミラー37と後群RGの間に配置する例を示したが、光路分岐手段は、前群FGよりも像側に配置されていれば良く、例えば、後群RGよりも像側に配置しても良い。
図14は、本実施例に係る顕微鏡装置400の構成を示す概略図である。図14に示す顕微鏡装置400は、ディスク走査装置30の代わりにディスク走査装置430を備える点、CCDカメラ40に加えて接眼レンズ42を備える点が、実施例1に係る顕微鏡装置100と異なっている。なお、図14では、結像光学系20についての図示は省略されている。
ディスク走査装置430は、後群RGよりもCCDカメラ40側に、蛍光の光路を切り換える光路切換手段であるミラー37aを、光路に対して挿脱可能に備えている点が、実施例1に係るディスク走査装置30と異なっている。その他の構成は、ディスク走査装置30と同様である。
以上のように構成されたディスク走査装置430及び顕微鏡装置400によっても、実施例1に係るディスク走査装置30及び顕微鏡装置100と同様に、光学素子を追加するためのスペースを必要に応じて簡単に提供することができるため、高い汎用性を実現することができる。また、顕微鏡装置400では、ミラー37aの挿脱によってCCDカメラ40による画像取得と接眼レンズ42による目視観察とを切り換えることができる。
なお、図14では、光路切換手段であるミラー37aを後群RGとCCDカメラ40の間に配置する例を示したが、光路切換手段は、前群FGよりも像側に配置されていれば良い。
上述した各実施例は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ディスク走査装置及び顕微鏡装置は、特許請求の範囲により規定される本発明の思想を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
例えば、上述した実施例では、倒立型の顕微鏡装置が例示されているが、顕微鏡装置は正立型の顕微鏡装置であってもよい。
また、ディスク走査装置は、倍率を変更するために、後群RGとCCDカメラ40との間にパワーを有する光学系を追加できるように構成されてもよく、また、後群RGを異なる焦点距離を有するレンズ群と交換することができるように構成されてもよい。この場合、後群RGを収容する筐体60とCCDカメラ40との間の距離を可変するための機構によって、CCD41上に光学像IM2が形成されるように筐体60とCCDカメラ40との間の距離が調整されてもよい。
また、ディスク走査装置の前群FGを収容する筐体50と後群RGを収容する筐体60は、前群FGの光軸と後群RGの光軸がずれにくい結合構造を有していれば良く、筐体50と筐体60の結合は嵌合によるものに限られない。例えば、一方の筐体の結合構造が他方の筐体の結合構造を把持するような構造であってもよい。
また、ディスク走査装置は、前群FGと後群RGとの間の距離を可変する構造を有していれば良く、その構造は、機械的に結合及び分離可能に構成された複数の筐体に限られない。例えば、全長を伸縮することができる単一の筐体であってもよい。
また、ディスク走査装置は、光分離手段として、励起光を反射させ蛍光を透過させるダイクロイックミラー34を有しているが、光分離手段は、光源装置11から出射される励起光と試料Sからの蛍光の一方を反射させ他方を透過させればよい。ディスク走査装置30は、例えば、励起光を透過させ蛍光を反射させるダイクロイックミラーを有してもよく、その場合、回転ディスク36を、ダイクロイックミラーを透過した励起光の光路上に設ければよい。
1 試料保持部材
10 光源ユニット
11 光源装置
12 光ファイバー
13 接続部
20 結像光学系
21 対物レンズ
22 結像レンズ
23 直角プリズム
31 レンズ
32 蛍光ミラーユニット
33 励起フィルタ
34 ダイクロイックミラー
34a ダイクロイックプリズム
35、35a バリアフィルタ
36 回転ディスク
36S ディスク表面
36a 遮光部
36b 透過部
37、37a ミラー
38 開口絞り
39 アフォーカル変倍光学系
40、40a、40b CCDカメラ
41、41a、41b CCD
42 接眼レンズ
50、60、70、70A、70B、70C、80 筐体
50a、50b、60a、60b、71a、71b、72a、72b、81a、81b、82a、82b 結合構造
91、92 支柱
100、200、300、400 顕微鏡装置
30、230、330、430 ディスク走査装置
AR 回転軸
IM1、IM2、IM3 光学像
FG、FG1、FG2、FG3 前群
RG 後群
RL リレー光学系
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
SP 試料
BF 像側焦点位置

Claims (10)

  1. 試料から生じる蛍光を集光して前記試料の光学像を形成する結像光学系及び前記試料を撮像する撮像装置と組み合わせて使用されるディスク走査装置であって、
    ディスク表面に光を遮断する遮光部と光を透過させる透過部とを備え、前記試料の光学像が形成される前記結像光学系の焦点面に前記ディスク表面が位置するように配置され、前記ディスク表面と直交する軸周りに回転する回転ディスクと、
    前記ディスク表面に形成された前記試料の光学像を前記ディスク走査装置と組み合わせた前記撮像装置にリレーするリレー光学系であって、前記回転ディスク側から順に、正のパワーを有する前群と、正のパワーを有する後群とからなり、前記前群と前記後群の間の光束がアフォーカル光束となるように構成されたリレー光学系と、
    前記前群と前記後群との間の距離を可変する構造と、を備える
    ことを特徴とするディスク走査装置。
  2. 請求項1に記載のディスク走査装置において、
    前記構造は、前記前群が収容された第1の筐体と、前記第1の筐体と機械的に結合及び分離可能に構成され前記後群が収容された第2の筐体と、を備える
    ことを特徴とするディスク走査装置。
  3. 請求項2に記載のディスク走査装置において、さらに、
    前記ディスク走査装置と組み合わせて使用される光源装置から出射される励起光と前記蛍光の一方を反射させ他方を透過させる光分離手段と、を備え、
    前記リレー光学系は、前記前群の像側焦点位置が前記前群と前記後群の間に位置するように構成され、
    前記前群は、前記回転ディスク側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群とからなり、
    前記光分離手段は、前記光源装置から出射した前記励起光を、前記第1レンズ群を介して前記回転ディスクに導くように、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に配置される
    ことを特徴とするディスク走査装置。
  4. 請求項3に記載のディスク走査装置において、
    前記前群の焦点距離をff、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第1レンズ群内における最大光線高をh、前記第1レンズ群と第2レンズ群の間の距離をd1とすると、以下の条件式
    0.7≦f1/ff≦0.9
    4≦d1/h≦6
    を満たすことを特徴とするディスク走査装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載のディスク走査装置において、さらに、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体との間に挿脱可能な、パワーを有しない光学要素を備え、
    前記前群の像側焦点位置と前記後群との距離をd2とすると、以下の条件式
    d2≦ff×0.8
    を満たすことを特徴とするディスク走査装置。
  6. 請求項5に記載のディスク走査装置において、
    前記光学要素は、アフォーカル変倍光学系である
    ことを特徴とするディスク走査装置。
  7. 請求項5に記載のディスク走査装置において、
    前記光学要素は、前記前群の像側焦点位置またはその近傍に配置される開口絞りである
    ことを特徴とするディスク走査装置。
  8. 請求項2に記載のディスク走査装置において、さらに、
    前記前群よりも前記ディスク走査装置と組み合わせた前記撮像装置側に、前記蛍光の光路を切り換える光路切換手段、または、前記蛍光の光路を分岐させる光路分岐手段を備える
    ことを特徴とするディスク走査装置。
  9. 請求項8に記載のディスク走査装置において、さらに、
    前記光路切換手段によって切り換えられる複数の光路の少なくとも一つの光路上、または、光路分岐手段によって分岐した複数の光路の少なくとも一つの光路上に、前記試料の光学像を観察するための観察光学系を備え、
    前記光路切換手段または前記光路分岐手段は、前記前群よりも前記ディスク走査装置と組み合わせた前記撮像装置側に配置される
    ことを特徴とするディスク走査装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のディスク走査装置と、
    前記ディスク走査装置と組み合わせて使用される結像光学系と、
    前記ディスク走査装置と組み合わせて使用される撮像装置と、
    前記ディスク走査装置と組み合わせて使用される光源装置と、を備える
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
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