JP3178592B2 - 共焦点顕微鏡 - Google Patents
共焦点顕微鏡Info
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- JP3178592B2 JP3178592B2 JP07602396A JP7602396A JP3178592B2 JP 3178592 B2 JP3178592 B2 JP 3178592B2 JP 07602396 A JP07602396 A JP 07602396A JP 7602396 A JP7602396 A JP 7602396A JP 3178592 B2 JP3178592 B2 JP 3178592B2
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- microscope
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、共焦点顕微鏡にお
ける光利用効率の改善に関するものである。
ける光利用効率の改善に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より無限系顕微鏡に共焦点用光スキ
ャナを連結した共焦点顕微鏡はよく知られている。この
種の顕微鏡では、中間結像レンズを内蔵した三眼鏡筒が
顕微鏡本体の上部に連結され、その三眼鏡筒の上に共焦
点用光スキャナが搭載されている。共焦点用光スキャナ
からの励起光は、三眼鏡筒を通って顕微鏡内部に入射さ
れる。
ャナを連結した共焦点顕微鏡はよく知られている。この
種の顕微鏡では、中間結像レンズを内蔵した三眼鏡筒が
顕微鏡本体の上部に連結され、その三眼鏡筒の上に共焦
点用光スキャナが搭載されている。共焦点用光スキャナ
からの励起光は、三眼鏡筒を通って顕微鏡内部に入射さ
れる。
【０００３】共焦点用光スキャナは、複数の微小開口
（ピンホール等）が配列されたピンホールディスクを介
して励起光を出射する。この場合、顕微鏡へは同時に複
数のピンホールからの光線が入射する。すなわち顕微鏡
に入射する励起光は１つではなく複数となっている。
（ピンホール等）が配列されたピンホールディスクを介
して励起光を出射する。この場合、顕微鏡へは同時に複
数のピンホールからの光線が入射する。すなわち顕微鏡
に入射する励起光は１つではなく複数となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
共焦点顕微鏡においては次のような問題があった。対物
レンズは図３および図４に示す関係で配置されたレンズ
１と対物瞳２とから構成されている。そして、通常、対
物瞳２の瞳径と瞳位置は対物レンズの種類に応じてそれ
ぞれ異なっている。
共焦点顕微鏡においては次のような問題があった。対物
レンズは図３および図４に示す関係で配置されたレンズ
１と対物瞳２とから構成されている。そして、通常、対
物瞳２の瞳径と瞳位置は対物レンズの種類に応じてそれ
ぞれ異なっている。
【０００５】普通の蛍光顕微鏡では試料３を照射する励
起光は１つであるため、対物瞳周辺でのけられがあって
も開口数ＮＡに変わりがない。また、光の利用効率を上
げるために絞り機構を用いて図３の（ｂ）に示すように
瞳径に一致する径に光線を絞っても特に問題はない。
起光は１つであるため、対物瞳周辺でのけられがあって
も開口数ＮＡに変わりがない。また、光の利用効率を上
げるために絞り機構を用いて図３の（ｂ）に示すように
瞳径に一致する径に光線を絞っても特に問題はない。
【０００６】しかし共焦点顕微鏡では、多数の光線によ
る励起であり、対物瞳周辺で光線の一部がけられる場合
がある。図４の（ａ）に示すように対物瞳２の中央部に
入射する光線４はけられもなく問題はないが、同図
（ｂ）に示すように対物瞳２の周辺部に入る光線５は対
物瞳２でその一部がけられる。このように光線のけられ
があると、光の利用効率が低下するばかりでなく、その
光線についてはＮＡが小さくなり、分解能も悪くなると
いう問題がある。
る励起であり、対物瞳周辺で光線の一部がけられる場合
がある。図４の（ａ）に示すように対物瞳２の中央部に
入射する光線４はけられもなく問題はないが、同図
（ｂ）に示すように対物瞳２の周辺部に入る光線５は対
物瞳２でその一部がけられる。このように光線のけられ
があると、光の利用効率が低下するばかりでなく、その
光線についてはＮＡが小さくなり、分解能も悪くなると
いう問題がある。
【０００７】本発明の目的は、このような点に鑑み、絞
り機構を使用しない構造で、光利用効率の低下を防ぐと
共に分解能の低下も抑えられる共焦点顕微鏡を提供する
ことにある。
り機構を使用しない構造で、光利用効率の低下を防ぐと
共に分解能の低下も抑えられる共焦点顕微鏡を提供する
ことにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明では、チューブレンズを内蔵する三眼鏡
筒が取り付けられると共に、レンズと対物瞳から構成さ
れた対物レンズが取り付けられた無限系顕微鏡に、ピン
ホールディスクを介して多数の励起光が三眼鏡筒内に入
射する共焦点光スキャナを取付け、前記励起光をチュー
ブレンズと対物レンズを通して試料に照射し、試料から
の戻り光を前記対物レンズとチューブレンズを通して前
記ピンホールに戻るように構成し、前記ピンホールディ
スクを回転して試料面を光走査して試料面の像を観測で
きるように構成した共焦点顕微鏡において、前記三眼鏡
筒と顕微鏡本体との間に取り付けられ、前記チューブレ
ンズと対物瞳までの光路長を可変にするための可変スペ
ーサを備え、この可変スペーサにより光路長を調節する
ことにより対物瞳周辺部での励起光のけられが生じない
ように構成したことを特徴とする。
るために本発明では、チューブレンズを内蔵する三眼鏡
筒が取り付けられると共に、レンズと対物瞳から構成さ
れた対物レンズが取り付けられた無限系顕微鏡に、ピン
ホールディスクを介して多数の励起光が三眼鏡筒内に入
射する共焦点光スキャナを取付け、前記励起光をチュー
ブレンズと対物レンズを通して試料に照射し、試料から
の戻り光を前記対物レンズとチューブレンズを通して前
記ピンホールに戻るように構成し、前記ピンホールディ
スクを回転して試料面を光走査して試料面の像を観測で
きるように構成した共焦点顕微鏡において、前記三眼鏡
筒と顕微鏡本体との間に取り付けられ、前記チューブレ
ンズと対物瞳までの光路長を可変にするための可変スペ
ーサを備え、この可変スペーサにより光路長を調節する
ことにより対物瞳周辺部での励起光のけられが生じない
ように構成したことを特徴とする。
【０００９】可変スペーサによりチューブレンズから対
物瞳までの光路長を調節することにより対物瞳周辺部で
の光線のけられを無くす。どの対物レンズの瞳位置、瞳
径にも適した励起が可能となる。
物瞳までの光路長を調節することにより対物瞳周辺部で
の光線のけられを無くす。どの対物レンズの瞳位置、瞳
径にも適した励起が可能となる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図１は本発明に係る共焦点顕微鏡の一実施例
を示す構成図である。図１において、１０は共焦点用光
スキャナ、２０は無限系顕微鏡、３０は可変スペーサで
ある。顕微鏡２０は、顕微鏡本体部２１と三眼鏡筒２２
および対物レンズ２３，２３’から構成されている。三
眼鏡筒２２は円筒（図示せず）により顕微鏡本体部２１
と嵌合し、上下に移動自在となっている。なお、対物レ
ンズは交換自在であり、図では２個（２３，２３’）の
交換レンズを例示してある。
説明する。図１は本発明に係る共焦点顕微鏡の一実施例
を示す構成図である。図１において、１０は共焦点用光
スキャナ、２０は無限系顕微鏡、３０は可変スペーサで
ある。顕微鏡２０は、顕微鏡本体部２１と三眼鏡筒２２
および対物レンズ２３，２３’から構成されている。三
眼鏡筒２２は円筒（図示せず）により顕微鏡本体部２１
と嵌合し、上下に移動自在となっている。なお、対物レ
ンズは交換自在であり、図では２個（２３，２３’）の
交換レンズを例示してある。
【００１１】可変スペーサ３０は三眼鏡筒２２と顕微鏡
本体部２１との間に挿入されその間隔を調節するための
もので、その厚さを調節することができるように形成さ
れている。例えば、中央に三眼鏡筒２２の円筒が遊嵌で
きる程度の孔が形成されたネジとそれに係合するナット
のような関係の部材である。
本体部２１との間に挿入されその間隔を調節するための
もので、その厚さを調節することができるように形成さ
れている。例えば、中央に三眼鏡筒２２の円筒が遊嵌で
きる程度の孔が形成されたネジとそれに係合するナット
のような関係の部材である。
【００１２】このような構成において、対物レンズの交
換により瞳位置あるいは瞳径が変わり、図２（ａ）に示
すように瞳の周辺部で光線がけられた場合、可変スペー
サ３０の厚さを調節して同図（ｂ）に示すようにチュー
ブレンズ６から瞳２までの間隔を長くし、光線が瞳周辺
部でけられないようにする。なお、予め対物レンズと可
変スペーサの厚さの関係を求めておけば、その後はその
関係に基づき対物レンズに対応して素早く可変スペーサ
の厚さを調節でき、操作性は向上する。
換により瞳位置あるいは瞳径が変わり、図２（ａ）に示
すように瞳の周辺部で光線がけられた場合、可変スペー
サ３０の厚さを調節して同図（ｂ）に示すようにチュー
ブレンズ６から瞳２までの間隔を長くし、光線が瞳周辺
部でけられないようにする。なお、予め対物レンズと可
変スペーサの厚さの関係を求めておけば、その後はその
関係に基づき対物レンズに対応して素早く可変スペーサ
の厚さを調節でき、操作性は向上する。
【００１３】なお、本発明の以上の説明は、説明および
例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎな
い。したがって本発明はその本質から逸脱せずに多くの
変更、変形をなし得るものである。
例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎな
い。したがって本発明はその本質から逸脱せずに多くの
変更、変形をなし得るものである。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、可
変スペーサでの調節によりどの対物レンズの瞳位置、瞳
径に対しても容易に光線のけられを無くすことができ、
光利用効率の低下を防ぎ、試料の鮮明な観察が可能とな
る。
変スペーサでの調節によりどの対物レンズの瞳位置、瞳
径に対しても容易に光線のけられを無くすことができ、
光利用効率の低下を防ぎ、試料の鮮明な観察が可能とな
る。
【図１】本発明に係る共焦点顕微鏡の一実施例を示す構
成図
成図
【図２】可変スペーサによる光路長調整を説明するため
の図
の図
【図３】通常の顕微鏡の場合の光線のけられを説明する
ための図
ための図
【図４】共焦点顕微鏡の場合の光線のけられを説明する
ための図である。
ための図である。
１ レンズ ２ 対物瞳 ３ 試料 ４，５ 光線 ６ チューブレンズ １０ 共焦点用光スキャナ ２０ 顕微鏡 ２１ 顕微鏡本体部 ２２ 三眼鏡筒 ２３，２３’ 対物レンズ ３０ 可変スペーサ
Claims (1)
- 【請求項１】チューブレンズを内蔵する三眼鏡筒が取り
付けられると共に、レンズと対物瞳から構成された対物
レンズが取り付けられた無限系顕微鏡に、ピンホールデ
ィスクを介して多数の励起光が三眼鏡筒内に入射する共
焦点光スキャナを取付け、前記励起光をチューブレンズ
と対物レンズを通して試料に照射し、試料からの戻り光
を前記対物レンズとチューブレンズを通して前記ピンホ
ールに戻るように構成し、前記ピンホールディスクを回
転して試料面を光走査して試料面の像を観測できるよう
に構成した共焦点顕微鏡において、前記 三眼鏡筒と顕微鏡本体との間に取り付けられ、前記
チューブレンズと対物瞳までの光路長を可変にするため
の可変スペーサを備え、 この可変スペーサにより光路長を調節することにより対
物瞳周辺部での励起光のけられが生じないように構成し
たことを 特徴とする共焦点顕微鏡。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07602396A JP3178592B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 共焦点顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07602396A JP3178592B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 共焦点顕微鏡 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09265043A JPH09265043A (ja) | 1997-10-07 |
| JP3178592B2 true JP3178592B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=13593239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07602396A Expired - Fee Related JP3178592B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 共焦点顕微鏡 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3178592B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10146038B2 (en) | 2013-08-12 | 2018-12-04 | Olympus Corporation | Disk scanning apparatus and microscope apparatus |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8275226B2 (en) | 2008-12-09 | 2012-09-25 | Spectral Applied Research Ltd. | Multi-mode fiber optically coupling a radiation source module to a multi-focal confocal microscope |
| US8670178B2 (en) | 2009-12-08 | 2014-03-11 | Spectral Applied Research Inc. | Imaging distal end of multimode fiber |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07333511A (ja) * | 1994-06-08 | 1995-12-22 | Nikon Corp | 顕微鏡 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP07602396A patent/JP3178592B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10146038B2 (en) | 2013-08-12 | 2018-12-04 | Olympus Corporation | Disk scanning apparatus and microscope apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09265043A (ja) | 1997-10-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080413 Year of fee payment: 7 |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413 Year of fee payment: 8 |
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