JP2009122624A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Hiroaki Nakayama
浩明 中山
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Abstract

【課題】対物レンズの瞳をリレーして、瞳共役面に瞳変調素子を配置して位相物体を観察する際に、コントラストの良好な像を容易に得ることのできる顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】無限遠設計の顕微鏡対物レンズ10と、この顕微鏡対物レンズ10からの平行光束を結像させる結像レンズ20と、この結像レンズ20によって結像された標本8の一次像24からの光をリレーして二次像36を結像するリレー光学系40とを備える顕微鏡装置において、リレー光学系40は、一次像24側から順に、第1リレーレンズ41と第2リレーレンズ42とを有し、第1リレーレンズ41と第2リレーレンズ42との間が平行光束となり、かつ、第1リレーレンズ41と第2リレーレンズ42との間に対物レンズの射出瞳11の像29が形成され、結像レンズ20及び第1リレーレンズ41の組み合わせで、標本像の収差と同時に、射出瞳11の像29の収差を補正するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡装置に関する。
培養細胞を観察する際、固定、抗体染色といった処理を行うことなく、生きたまま観察する手法として、位相差観察等の瞳変調素子を用いた観察方法が知られている。このような観察手法においては、対物レンズの内部に存在する瞳に位相膜等の瞳変調素子が配置された、専用の対物レンズを用いる必要があり、コストがかかる、若しくは対物レンズの交換に手間がかかるという問題がある。このような問題を解決するための顕微鏡装置として、特許文献1に記載されているような顕微鏡装置が知られている。この顕微鏡装置においては、結像レンズによって結像された一次像をリレー光学系でリレーし、対物レンズの射出瞳の像をリレー光学系の間に配置している。そして、その瞳像の位置に瞳変調素子を配置することで、瞳変調素子を備えた専用の対物レンズを用いることなく、位相差観察が行うことが可能となっている。
特許第3544564号公報
このような顕微鏡装置においては、対物レンズの射出瞳は結像レンズとリレーレンズによって共役な位置に結像される。したがって、対物レンズの射出瞳を物体として、結像レンズとリレーレンズを組み合わせた光学系における収差を補正する必要がある。しかしながら、上述の顕微鏡においては、リレーレンズ単独の収差のみを補正しているため、結像レンズと組み合わせた際には、結像レンズで発生した収差が残存してしまう。その結果、例えば、瞳共役面にリング状の位相膜を配置する位相差観察を行う際に、収差の影響で、位相差観察のために用いるリングスリット像と位相膜が重ならず、直接光が位相膜から漏れ、観察したい標本の像のコントラストが落ちてしまう。また、直接光の漏れを無くすために位相膜の幅を広げると、標本の像が暗くなってしまうという課題があった。
また、上述の顕微鏡においては、瞳像を形成するリレーレンズが像側テレセントリックになっていない。そのため、対物レンズの瞳位置の光軸方向のずれに対して瞳像の大きさが変化しやすく、例えば、瞳共役面にリング状の位相膜を配置する位相差観察を行う際に、位相膜の位置が瞳共役面から少しでもずれると、位相膜の周辺から直接光が漏れ、観察したい標本の像のコントラストが落ちてしまう。
さらに、無限遠設計の対物レンズを用いる顕微鏡装置においては、対物レンズから結像レンズまでの距離を基準よりも広げて、そこに落射蛍光装置等を導入することが可能となっているものが主流となっている。このような操作を一般にステージアップと呼ぶ。ステージアップの際には、対物レンズの射出瞳から結像レンズまでの距離が広がるため、瞳像の位置及び倍率が変化する。したがって、瞳変調素子の位置と形状を変更することが必要であった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、専用の対物レンズを用いることなく、対物レンズの瞳をリレーして、瞳共役面に瞳変調素子を配置して位相物体を観察する際に、コントラストの良好な像を容易に得ることのできる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る顕微鏡装置は、無限遠設計の顕微鏡対物レンズと、標本から発せられてこの顕微鏡対物レンズから射出される平行光束を受けて標本の像を結像させる結像レンズと、この結像レンズによって結像された一次像からの光をリレーして二次像を結像するリレー光学系とを備える。また、リレー光学系は、一次像側から順に、第1リレーレンズと第2リレーレンズとを有し、当該第1リレーレンズと当該第2リレーレンズとの間が平行光束となり、かつ、当該第1リレーレンズと当該第2リレーレンズとの間に対物レンズの射出瞳の像が形成され、結像レンズ及び第1リレーレンズの組み合わせで、標本の像の収差と同時に射出瞳の像の収差を補正するように構成される。そして、この顕微鏡装置は、結像レンズの焦点距離をf0とし、第1リレーレンズの焦点距離をf1としたとき、次式
0.9 < f1/f0 < 1.1
の条件を満足するように構成される。
このような本発明に係る顕微鏡装置において、第1リレーレンズは、一次像側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とから構成され、第1リレーレンズの焦点距離をf1とし、第1レンズ群の焦点距離をf11とし、第3レンズ群の焦点距離をf13としたとき、次式
0.4 < f11/f1 < 0.8
0.4 < f13/f1 < 0.8
の条件を満足することが好ましい。
このとき、第1リレーレンズを構成する第3レンズ群は、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズであり、これらのレンズの硝材のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率をndとし、g線(λ=435.83mm)に対する屈折率をngとし、C線(λ=656.27nm)に対する屈折率をnCとし、F線(λ=486.13nm)に対する屈折率をnFとし、アッベ数をνdとして、部分分散比Pを次式
P=(ng−nF)/(nF−nC)
で定義し、当該負レンズ及び当該正レンズのいずれか一方のνdをνd131、PをP131とし、他方のνdをνd132、PをP132としたとき、次式
|P131−P132|/|νd131−νd132| < 0.001
の条件を満足することが好ましい。
また、第1リレーレンズを構成する第1レンズ群は、一次像側から順に、正レンズと負レンズとをこの順で接合した接合レンズであり、この接合レンズの最も一次像側の面の曲率半径をr1とし、最も二次像側の面の曲率半径をr2として、当該接合レンズの形状因子Q11を次式
Q11 = (r1−r2)/(r1+r2)
で定義したとき、当該形状因子Q11が、次式
−1.5 < Q11 < −0.5
の条件を満足することが好ましい。
また、このような本発明に係る顕微鏡装置は、対物レンズの射出瞳から結像レンズまでの距離が変化したときに、第1リレーレンズの第1レンズ群を交換することにより、当該第1リレーレンズと第2リレーレンズとの間に形成される射出瞳の像の位置及び倍率をほぼ一定に保つように構成することが好ましい。
また、このような本発明に係る顕微鏡装置において、第2リレーレンズは、一次像側から順に、前レンズ群と後レンズ群とから構成され、当該前レンズ群と当該後レンズ群との間が平行光束であることが好ましい。
さらに、このような本発明に係る顕微鏡装置は、第1リレーレンズと第2リレーレンズとの間に形成される射出瞳の像の位置若しくは当該位置の近傍に瞳変調素子が配置されることが好ましい。
このとき、瞳変調素子は位相膜で構成され、位相差観察を可能とすることが好ましい。
本発明に係る顕微鏡装置を以上のように構成すると、対物レンズの瞳をリレーして、瞳共役面に瞳変調素子を配置して位相物体を観察する際に、位相差観察用の専用の対物レンズを用いなくても、コントラストの良好な像を容易に得ることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて本実施例に係る顕微鏡装置の構成について説明する。透過照明用光源1から射出された光はコレクタレンズ2によって平行光束となって視野絞り3を通過する。この平行光束はミラー4によって下方へ偏向され、レンズ5によって開口絞り6に集光する。開口絞り6からの光はコンデンサレンズ7によって平行光束となり、ステージ9の上に置かれた標本8を照明する。標本8からの光は対物レンズ10に入射して平行光束となり、対物レンズの内部に存在するこの対物レンズの瞳(射出瞳)11を通過し、結像レンズ20によって一次像24を形成する。また結像レンズ20の後方にプリズム21を挿入することで、撮像装置22の上に一次像を形成させ、標本8の画像を取得することが可能となる。対物レンズ10と結像レンズ20との間は、所定の間隔が設けられ、そこにダイクロイックミラー12、励起フィルタ13、蛍光フィルタ14からなるフィルタブロックを配置し、落射照明用光源15からの光を標本8へ照射させることが可能となっている。対物レンズ10と結像レンズ20との間は平行光束となっているため、この間隔をさらに広げてフィルタブロックをもう一つ挿入し、そこから落射照明用光源15とは波長の異なる別の落射照明光源の光を導入し、標本8を照明することも可能である。なお、本実施例では、結像レンズ20の一次像24は、フィルタブロックを通過後、ミラー23で側方に偏向されてから形成されるように構成されている。
一次像24からの光はリレー光学系40によってリレーされ、ミラー35で偏向された後、二次像36として形成される。この二次像36は、接眼レンズ37を介して観察者(観察眼)38により標本8の像として観察される。リレー光学系40は第1リレーレンズ41と第2リレーレンズ42とから構成されており、その間に対物レンズの瞳11の像(瞳共役面)29が形成される。したがって、対物レンズ10の内部に存在する対物レンズの瞳11に瞳変調素子を配置しなくても、瞳共役面29に瞳変調素子を配置すれば、瞳変調された像を観察することが可能となる。また、瞳共役面29の後方にミラー30を挿入し、レンズ33によって撮像素子34の上に像を形成させることで、瞳変調された像を画像取得することが可能となる。
このように構成された顕微鏡装置の作用について、位相差観察を例として説明する。位相差観察においては、開口絞り6にリング絞りを配置して、標本8を斜めから照明する。リング絞りからの光は標本8を通過してそのまま直進する直接光と、標本8によって回折され、回折角の方向に進む回折光に分かれる。このとき、直接光と回折光の間に1/4波長分の位相差が生じる。従来、対物レンズの瞳11に投影されるリング絞りの像の位置に位相膜と吸収膜(これらをまとめて「瞳変調素子」と呼ぶ)を配置することで、直接光のみ位相を1/4波長分ずらし、かつその強度を弱める。そして、この直接光を一次像面24で回折光と干渉させることで、回折光を生じさせる位相物体が存在する場所のみ明るく見える。一方、この顕微鏡装置のような外部位相差観察においては、対物レンズの瞳11を結像レンズ20と第1リレーレンズ41によって瞳共役面29にリレーし、そこに投影されるリング絞りの像の位置に位相膜と吸収膜(瞳変調素子)を配置することで、それらを対物レンズの瞳11に配置した際と同様の効果を得ることが可能である。
例えば、上述の対物レンズ10を用いて外部位相差観察を行う場合、直接光は対物レンズの射出瞳11において開口絞り6として配置されたリング絞りのリング状の領域を通過する。そして、この直接光は瞳共役面29において、対物レンズの射出瞳11から瞳共役面29までの倍率に対応したリング状の領域を通過するので、少なくともこの領域には位相膜が存在しなくてはならない。実際に利用されている装置においては、直接光がこの領域から漏れることを防ぐために、この領域を中心に、両側に所定幅だけ広げた領域に位相膜が存在している。しかし、結像レンズ20、第1リレーレンズ41を組み合わせた際の収差が大きい場合、直接光が位相膜の周辺から漏れてしまい、この直接光の漏れによって像のコントラストが下がる、もしくは色収差の場合には標本が色付いて見えるといった悪影響が生じる。この場合、位相膜の幅をさらに広げることで直接光の漏れを防ぐことは可能であるが、そうすると、位相差を付けたくない回折光まで位相膜を通過することになり、やはり像のコントラストが下がってしまう。位相膜が瞳全体の中で占める領域の割合を遮蔽率と呼び、一般的に遮蔽率は10%以内が望ましいとされる。また、観察者は像を観察する前に瞳面調整用のアタッチメントレンズであるベルトランレンズ等を用いて瞳面を観察し、リング絞りの位置と位相膜の位置を調整しなくてはならない。その際に、収差補正が十分でないと、リング絞りと位相膜を互いに共役な位置に調整することが困難になる。以上より、本実施例においては、結像レンズ20と第1リレーレンズ41との組み合わせで、標本8の像の収差と同時に射出瞳11の像29の収差を補正するように構成されている。
瞳像29を形成する光学系、すなわち、結像レンズ20及び第1リレーレンズ41は像側テレセントリックであることが望ましい。例えば、瞳像29を形成する光学系が画角0.1ラジアン、像側開口数0.1の光学系である場合、リング絞りと位相膜のピント合わせが1mmずれると、瞳共役面29において光束はピントが合っている場合と比較して0.2mm広がってしまい、直接光が位相膜の周囲から漏れる可能性がある。一方、この光学系が像側テレセントリックであれば、同様の条件下でも光束の広がりを0.1mmに抑えることが可能であり、直接光が位相膜から漏れることは無いので、コントラストの高い良好な標本の像が得られる。また、瞳像29を形成する光学系は像側テレセントリックであれば、ミラー30を挿入してレンズ33で撮像素子34上に標本の像を結像させる光学系を挿入ことも可能となる。以上より、本実施例においては、第1リレーレンズ41と第2リレーレンズ42との間が平行光束になるように構成されている。
ステージアップを行うと、対物レンズの射出瞳11から結像レンズ20までの距離が伸び、瞳像29の位置及び倍率が変化する。瞳像29の位置の変動が10mm程度であれば、瞳変調素子の光軸方向の位置を調節する機構を設けることで、ステージアップの際にも瞳変調素子を瞳像面29に配置することが可能である。しかし、それ以上瞳像29の位置が変動すると、瞳変調素子の位置の調節機構が大型化する、もしくは瞳変調素子を挿入できる場所を複数設けなくてはならなくなり、コストがかかる。したがって、瞳像29の位置が一定となるように第1リレーレンズ41の一部を交換することが望ましい。本実施例において、第1リレーレンズ41は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群25、ミラー26、負の屈折力を有する第2レンズ群27及び正の屈折力を有する第3レンズ群28で構成されている。このような構成の第1リレーレンズ41においては、特に、一次像24の近くにあり、二次像36の結像にはそれほど寄与しないが瞳像29の結像には寄与する第1レンズ群25を交換することが望ましい。そのため、本実施例ではまた、第1レンズ群25を交換した際の瞳像29の倍率が一定となるようにし、ステージアップを行った際にも同じ位置に同じ形状の瞳変調素子を配置して観察することが可能としている。このとき、第1レンズ群25を交換した際にも、結像レンズ20と第1リレーレンズ41を組み合わせた際の収差が補正されるように構成されている。
第2リレーレンズ42は二つのレンズ群、前レンズ群31及び後レンズ群32から構成されており、その間は平行系となっている。これにより、例えば傾角鏡筒のようにプリズムで光束を偏向させることが必要な場合にも、前レンズ群31と後レンズ群32との間にプリズムを挿入することで、収差の発生を抑えることができる。
それでは、このような本発明に係る顕微鏡装置を構成するための条件について以下に説明する。まず、この顕微鏡装置は、結像レンズ20の焦点距離をf0とし、第1リレーレンズ41の焦点距離をf1としたとき、次の条件式(1)を満足するように構成される。
0.9 < f1/f0 < 1.1 (1)
条件式(1)は、瞳像29の倍率を規定するための条件である。瞳像29の大きさが大きすぎると、そこに配置するべき瞳変調素子も大型化してしまう。一方、瞳像が小さすぎると、そこに配置される瞳変調素子も小さくなり、精度の良いものを作成するのが困難になる。したがって、瞳の倍率は等倍付近であることが望ましい。一般に、結像レンズ20と第1リレーレンズ41との間は完全な平行系ではないが、ほぼそれに近い。したがって、瞳像29の倍率を等倍付近にするには、結像レンズ20の焦点距離f0と第1リレーレンズ41の焦点距離f1とが近い値であることが望ましい。この条件式(1)の下限値を下回ると、瞳像29の倍率が等倍より小さくなってしまう。一方、条件式(1)の上限値を上回ると、瞳像29の倍率が等倍より大きくなってしまう。
また、この顕微鏡装置は、第1リレーレンズ41の焦点距離をf1とし、この第1リレーレンズ41を構成する第1レンズ群25の焦点距離をf11とし、第3レンズ群28の焦点距離をf13としたとき、次の条件式(2)及び(3)を満足するように構成されることが望ましい。
0.4 < f11/f1 < 0.8 (2)
0.4 < f13/f1 < 0.8 (3)
条件式(2)及び(3)は、一次像24から瞳像面29までの距離及び瞳像面29に結像する光のテレセントリック性を規定するための条件である。一次像24から瞳像面29までの距離を第1リレーレンズ41の焦点距離程度に抑えるためには、第1リレーレンズ24を上述のように3群構成にして厚肉化する、すなわち、前側主点と後側主点の間隔を広げることが望ましい。また、一次像24に結像する光線は像側テレセントリックに近く、さらに瞳像面29に結像する光線も像側テレセントリックにするためには、第1リレーレンズ41は対称形に近い正・負・正の構成にして、主点の位置を第1リレーレンズ41の中心に対して対称に近くすることが望ましい。実際には、反射部材の配置等との兼ね合いで、負レンズ(第2レンズ群27)が中心に配置できない場合がある。その際には、この負レンズ(第2レンズ群27)をどちらかの正レンズ(第1レンズ群25若しくは第3レンズ群28)の側に若干移動させ、その正レンズの屈折力を若干強くすれば良い。
この条件式(2)の下限値を下回ると、主点が前方に偏り、瞳像面29に結像する光線のテレセントリック性が崩れる。一方、条件式(2)の上限値を上回ると、主点が後方に偏り、瞳像面29までの距離が伸びる。また、条件式(3)の下限値を下回ると、主点が後方に偏り、瞳像面29までの距離が伸びる。一方、条件式(3)の上限値を上回ると、主点が前方に偏り、瞳像面29に結像する光線のテレセントリック性が崩れる。
また、この顕微鏡装置は、第1リレーレンズ41を構成する第3レンズ群28を負レンズと正レンズとを接合した接合レンズ(例えば、後述する第1実施例における負メニスカスレンズL9と両凸レンズL10との接合レンズ)で構成し、これらのレンズの硝材のd線に対する屈折率をndとし、g線に対する屈折率をngとし、C線に対する屈折率をnCとし、F線に対する屈折率をnFとし、アッベ数をνdとして、次式(a)で部分分散比Pを定義したとき、この第3レンズ群28を構成する負レンズ及び正レンズのいずれか一方のνdをνd131、PをP131とし、他方のνdをνd132、PをP132として、これらの値が次の条件式(4)を満足するように構成されることが望ましい。
|P131−P132|/|νd131−νd132| < 0.001 (4)
但し、P=(ng−nF)/(nF−nC) (a)
条件式(4)は、二次像面36における軸上色収差の二次スペクトルを小さくするための条件である。一次像24から二次像36への結像に関して、近軸光線のレンズへの入射高は第1リレーレンズ41の第3レンズ群28において最も高くなり、そこで大きな軸上収差が発生する。したがって、第3レンズ群28には、上述の条件式(4)を満足するような二次スペクトルが小さくなるガラスの組み合わせを用いる必要がある。
また、この顕微鏡装置は、第1リレーレンズ41を構成する第1レンズ群25を、一次像24側から順に正レンズと負レンズとをこの順で接合した接合レンズ(例えば、後述する第1実施例における両凸レンズL5と負メニスカスレンズL6との接合レンズ)で構成し、この接合レンズの最も一次像24側の面(第1実施例における第11面)の曲率半径をr1とし、最も二次像36側の面(第1実施例における第13面)の曲率半径をr2として、当該接合レンズの形状因子Q11を次式(b)で定義したとき、この形状因子Q11が次の条件式(5)を満足するように構成されることが望ましい。
−1.5 < Q11 < −0.5 (5)
但し、Q11 = (r1−r2)/(r1+r2) (b)
条件式(5)は、瞳像29の収差を補正するための条件である。対物レンズの射出瞳11から瞳像29への結像に関して、近軸光線のレンズへの入射高は第1リレーレンズ41の第1レンズ群25において最も高くなり、そこで大きな収差が発生する。したがって、第1レンズ群25には球面収差が小さくなる形状のレンズを用いる必要がある。一方、第2レンズ群27の第1面(最も一次像24側の面)における軸外光線の下コマの入射角は大きく、そこで強く下げられる。これを補償するために、第1レンズ群25の第1面(最も一次像24側の面)の曲率を強くして下コマを上げなくてはならない。この条件式(5)の下限値を下回ると軸外光線の下コマが下がり、反対に条件式(5)の上限値を上回ると球面収差はアンダーになる。
以下に、本発明に係る顕微鏡装置の2つの実施例を示す。
[第1実施例]
図2は、第1実施例の顕微鏡装置に用いられる結像レンズ20及びリレー光学系40の構成である。なお、この光学系の全長が長いため、図2(a)及び(b)に分割して表示しており、いくつかの構成部材は重複して表示されている。この光学系の表示方法は以降の実施例においても同様である。この第1実施例に係る光学系は、物体側から順に、結像レンズ20、プリズム21、ミラー23、リレー光学系40、及び、ミラー35から構成されており、さらに、リレー光学系40は、第1リレーレンズ41、ミラー30、及び、第2リレーレンズ42から構成されており、この第1リレーレンズ41と第2リレーレンズ42との間は平行系となっている。また、標本8の一次像24は、ミラー23とリレー光学系40との間に形成され、さらに、第2リレーレンズ42、及び、ミラー35を介して二次像36が形成される。また、対物レンズの射出瞳11の像29は、第1リレーレンズ41と第2リレーレンズ42との間(ミラー30の物体側)に形成される。なお、結像レンズ20の入射瞳は、この図2には図示しない対物レンズの射出瞳11と一致するかその近傍に位置するように配置されている。
結像レンズ20は、物体側から順に、両凸レンズL1と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL4とを接合した接合レンズから構成される。また、第1リレーレンズ41は、一次像24側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群25、ミラー26、負の屈折力を有する第2レンズ群27、及び、正の屈折力を有する第3レンズ群28から構成される。そして、第1レンズ群25は、一次像24側から順に、両凸レンズL5と一次像24側に凹面を向けた負メニスカスレンズL6とを接合した接合レンズで構成され、第2レンズ群27は、一次像24側から順に、両凹レンズL7と両凸レンズL8とを接合した接合レンズで構成され、第3レンズ群28は、一次像24側から順に、一次像24側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9と両凸レンズL10とを接合した接合レンズから構成される。さらに、第2リレーレンズ42は、一次像24側から順に、前レンズ群31、及び、後レンズ群32から構成され、前レンズ群31は、一次像24側から順に、両凸レンズL11、及び、負メニスカスレンズL12から構成され、後レンズ群32は、一次像24側から順に、一次像24側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と両凸レンズL14とを接合した接合レンズから構成される。この第2リレーレンズ42において、前レンズ群31と後レンズ群32との間は平行系となっている。
次の表1に、第1実施例の諸元の値を掲げる。この表1において、第1欄は物体側から光線の進行する方向に沿ったレンズ面の面番号を、第2欄は各レンズ面の曲率半径を、第3欄は各光学面から次の光学面までの光軸上の距離である面間隔を、第4欄はアッベ数(νd)を、第5欄はd線に対する屈折率(nd)をそれぞれ表している。なお、この表1に示す面番号1は図2には図示しない対物レンズの射出瞳11に対応し、面番号2〜27は図2に示す面番号2〜27に対応している。また、曲率半径0.000は平面を示し、空気の屈折率1.000000は省略してある。さらに、この表1には上記条件式(1)〜(5)に対応する値、すなわち条件対応値も合わせて示している。ここで、以下のすべての諸元値において掲載されている焦点距離、面間隔その他の長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。なお、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
面番号 曲率半径 面間隔 νd nd
1 0.000 155.000
2 128.670 5.000 82.56 1.497820
3 -65.000 3.000 57.03 1.622800
4 -154.320 0.500
5 84.000 3.000 44.27 1.613397
6 49.165 3.000 57.03 1.622800
7 70.000 6.000
8 0.000 32.000 60.69 1.563840
9 0.000 160.059
10 0.000 26.141
11 71.000 5.000 57.03 1.622800
12 -62.000 3.000 34.71 1.720467
13 -1836.500 112.800
14 -28.100 2.000 56.32 1.568830
15 84.550 3.000 31.06 1.688930
16 -131.500 30.000
17 125.500 2.000 44.27 1.613397
18 36.000 5.000 82.56 1.497820
19 -51.000 28.527
20 0.000 70.473
21 430.000 3.000 52.29 1.755000
22 -430.000 11.000
23 -95.000 2.000 44.27 1.613397
24 -220.000 36.000
25 243.000 2.000 47.93 1.717000
26 86.210 4.000 82.56 1.497820
27 -110.000 202.220

条件対応値
(1)f1/f0=1.05
(2)f11/f1=0.624
(3)f13/f1=0.419
(4)|P131−P132|/|νd131−νd132|=0.00063
(5)Q11=-1.08
このように、第1実施例では上記条件式(1)〜(5)を全て満たしていることが分かる。図3にこの第1実施例における結像レンズ20と第1リレーレンズ41を組み合わせた光学系の瞳像29でのd線、g線、C線及びF線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。なお、球面収差図では縦軸に開口数NAの値を示し、非点収差図、歪曲収差図及び倍率色収差図では像高Yの値を示し、コマ収差図では物高H0の値を示している。また、非点収差図では、各波長とも破線はメリジオナル像面を示し、実線はサジタル像面を示している。以上の瞳像29での諸収差図の説明は以降の実施例においても同様である。この図3に示す各収差図から明らかなように、瞳像面での横収差は0.050mm以内に抑えられている。したがって、例えばこの顕微鏡を用いて外部位相差観察を行う場合には、瞳共役面に配置するリング状の位相膜は、内外径それぞれで少なくとも0.050mm以上幅が広いものを用いれば良い。
図10に、第1実施例における結像レンズ20とリレーレンズ40を組み合わせた光学系の二次像36でのd線、g線、C線及びF線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。なお、球面収差図では縦軸にFナンバーFNoの値を示し、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図及びコマ収差図では像高Yの値を示している。また、非点収差図では、各波長とも破線はメリジオナル像面を示し、実線はサジタル像面を示している。以上の二次像36での諸収差図の説明は以降の実施例においても同様である。この図10に示すとおり、二次像36の諸収差も良好に補正されている。
図4にこの第1実施例の顕微鏡装置において、70mmのステージアップを行う際の結像レンズ20及びリレー光学系40の構成を示す。ステージアップを行う際には、第1リレーレンズ41のうちで最も一次像24に近い第1レンズ群25を交換し、瞳像29の位置を一定にする。また、このとき第1リレーレンズ41の合成焦点距離を一定にすることで、瞳像29の倍率及び二次像36の倍率を一定にする。これらの条件を同時に満たすためには、ステージアップの際に第1レンズ群25をより屈折力の弱いレンズに変更し、かつ、それを一次像24のより近くに配置することが望ましい。この第1実施例の顕微鏡装置において、70mmのステージアップを行う際の、結像レンズ及びリレー光学系の緒元を表2に示す。
(表2)
面番号 曲率半径 面間隔 νd nd
1 0.000 225.000
2 128.670 5.000 82.56 1.497820
3 -65.000 3.000 57.03 1.622800
4 -154.320 0.500
5 84.000 3.000 44.27 1.613397
6 49.165 3.000 57.03 1.622800
7 70.000 6.000
8 0.000 32.000 60.69 1.563840
9 0.000 160.059
10 0.000 35.741
11 60.000 7.000 57.03 1.622800
12 -79.500 4.000 37.94 1.723420
13 228.000 100.200
14 -28.100 2.000 56.32 1.568830
15 84.550 3.000 31.06 1.688930
16 -131.500 30.000
17 125.500 2.000 44.27 1.613397
18 36.000 5.000 82.56 1.497820
19 -51.000 28.582
20 0.000 70.418
21 430.000 3.000 52.29 1.755000
22 -430.000 11.000
23 -95.000 2.000 44.27 1.613397
24 -220.000 36.000
25 243.000 2.000 47.93 1.717000
26 86.210 4.000 82.56 1.497820
27 -110.000 202.280

条件対応値
(1)f1/f0=1.05
(2)f11/f1=0.766
(3)f13/f1=0.419
(4)|P131−P132|/|νd131−νd132|=0.00063
(5)Q11=-0.583
このように70mmのステージアップを行う際も上記条件式(1)〜(5)を全て満たしていることが分かる。この第1実施例の顕微鏡装置において、70mmのステージアップを行う際の、結像レンズ20と第1リレーレンズ41を組み合わせた光学系の瞳像29での諸収差図を図5に示す。この場合も、瞳像面29での横収差は0.050mm以内に抑えられている。
図11に、第1実施例において、70mmのステージアップを行う際の、結像レンズ20とリレーレンズ40を組み合わせた光学系の二次像36でのd線、g線、C線及びF線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。この図11に示すとおり、二次像36の諸収差も良好に補正されている。
[第2実施例]
図6は、第2実施例の顕微鏡装置に用いられる結像レンズ20及びリレー光学系40の構成である。この第2実施例に係る光学系は、物体側から順に、結像レンズ20、プリズム21、ミラー23、リレー光学系40、及び、ミラー35から構成されており、さらに、リレー光学系40は、第1リレーレンズ41、ミラー30、及び、第2リレーレンズ42から構成されており、この第1リレーレンズ41と第2リレーレンズ42との間は平行系となっている。また、標本8の一次像24は、ミラー23とリレー光学系40との間に形成され、さらに、第2リレーレンズ42、及び、ミラー35を介して二次像36が形成される。また、対物レンズの射出瞳11の像29は、第1リレーレンズ41と第2リレーレンズ42との間(ミラー30の物体側)に形成される。なお、結像レンズ20の入射瞳は、この図2には図示しない対物レンズの射出瞳11と一致するかその近傍に位置するように配置されている。
結像レンズ20は、物体側から順に、両凸レンズL1と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2とを接合した接合レンズ、及び、両凸レンズL3と両凹レンズL4とを接合した接合レンズから構成される。また、第1リレーレンズ41は、一次像24側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群25、ミラー26、負の屈折力を有する第2レンズ群27、及び、正の屈折力を有する第3レンズ群28から構成される。そして、第1レンズ群25は、一次像24側から順に、両凸レンズL5と一次像24側に凹面を向けた負メニスカスレンズL6とを接合した接合レンズで構成され、第2レンズ群27は、一次像24側から順に、両凹レンズL7と両凸レンズL8とを接合した接合レンズで構成され、第3レンズ群28は、一次像24側から順に、一次像24側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9と両凸レンズL10とを接合した接合レンズから構成される。さらに、第2リレーレンズ42は、一次像24側から順に、前レンズ群31、及び、後レンズ群32から構成され、前レンズ群31は、一次像24側から順に、両凸レンズL11、及び、負メニスカスレンズL12から構成され、後レンズ群32は、一次像24側から順に、一次像24側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と両凸レンズL14とを接合した接合レンズから構成される。この第2リレーレンズ42において、前レンズ群31と後レンズ群32との間は平行系となっている。
次の表3に、第2実施例の諸元の値を掲げる。なお、この表3に示す面番号1は図6には図示しない対物レンズの射出瞳11に対応し、面番号2〜27は図6に示す面番号2〜27に対応している。
(表3)
面番号 曲率半径 面間隔 νd nd
1 0.000 155.000
2 128.670 5.000 82.56 1.497820
3 -56.000 3.000 56.05 1.568829
4 -149.124 0.500
5 97.408 3.000 64.10 1.516800
6 -150.000 3.000 56.05 1.568829
7 83.883 6.000
8 0.000 32.000 60.69 1.563840
9 0.000 164.743
10 0.000 27.000
11 75.000 5.000 58.54 1.651600
12 -75.000 3.000 33.89 1.803840
13 -805.000 112.000
14 -30.575 2.000 47.25 1.670030
15 100.000 3.000 25.43 1.805180
16 -133.032 30.000
17 77.774 2.000 39.57 1.804400
18 39.000 5.000 82.56 1.497820
19 -53.200 31.542
20 0.000 67.458
21 1000.000 4.000 51.51 1.734000
22 -249.756 12.000
23 -80.000 3.000 39.57 1.804400
24 -130.821 26.000
25 400.000 3.000 51.51 1.734000
26 95.000 4.000 82.56 1.497820
27 -89.000 202.030

条件対応値
(1)f1/f0=1.03
(2)f11/f1=0.620
(3)f13/f1=0.405
(4)|P131−P132|/|νd131−νd132|=0.00078
(5)Q11=-1.205
このように、第2実施例でも上記条件式(1)〜(5)を全て満たしていることが分かる。図7にこの第2実施例における結像レンズ20と第1リレーレンズ41を組み合わせた光学系の瞳像29でのd線、g線、C線及びF線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。この図7からも明らかなように、この第2実施例においても諸収差は良好に補正されている。
図12に、第2実施例における結像レンズ20とリレーレンズ40を組み合わせた光学系の二次像36でのd線、g線、C線及びF線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。この図12に示すとおり、二次像36の諸収差も良好に補正されている。
図8にこの第2実施例の顕微鏡装置において、70mmのステージアップを行う際の結像レンズ20及びリレー光学系40の構成を示し、表4にそのときの諸元の値を掲げる。
(表4)
面番号 曲率半径 面間隔 νd nd
1 0.000 225.000
2 128.670 5.000 82.56 1.497820
3 -56.000 3.000 56.05 1.568829
4 -149.124 0.500
5 97.408 3.000 64.10 1.516800
6 -150.000 3.000 56.05 1.568829
7 83.883 6.000
8 0.000 32.000 60.69 1.563840
9 0.000 164.743
10 0.000 36.000
11 65.600 8.000 57.03 1.622800
12 -110.000 3.000 33.89 1.803840
13 459.000 100.000
14 -30.575 2.000 47.25 1.670030
15 100.000 3.000 25.43 1.805180
16 -133.032 30.000
17 77.774 2.000 39.57 1.804400
18 39.000 5.000 82.56 1.497820
19 -53.200 34.868
20 0.000 64.132
21 1000.000 4.000 51.51 1.734000
22 -249.756 12.000
23 -80.000 3.000 39.57 1.804400
24 -130.821 26.000
25 400.000 3.000 51.51 1.734000
26 95.000 4.000 82.56 1.497820
27 -89.000 201.830

条件対応値
(1)f1/f0=1.03
(2)f11/f1=0.757
(3)f13/f1=0.405
(4)|P131−P132|/|νd131−νd132|=0.00078
(5)Q11=-0.750
このように70mmのステージアップを行う際も上記条件式(1)〜(5)を全て満たしていることが分かる。この第2実施例の顕微鏡装置において、70mmのステージアップを行う際の、結像レンズ20と第1リレーレンズ41を組み合わせた光学系の瞳像29での諸収差図を図9に示す。この場合も、諸収差は良好に補正されている。
図13に、第2実施例において、70mmのステージアップを行う際の、結像レンズ20とリレーレンズ40を組み合わせた光学系の二次像36でのd線、g線、C線及びF線の光線に対する球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差、及び、コマ収差の諸収差図を示す。この図13に示すとおり、二次像36の諸収差も良好に補正されている。
本発明に係る顕微鏡装置の概略構成図である。 第1実施例に係る顕微鏡装置の結像レンズ及びリレー光学系の構成図である。 第1実施例に係る顕微鏡装置の結像レンズと第1リレーレンズを組み合わせた光学系の瞳像での収差図である。 第1実施例に係る顕微鏡装置において、70mmのステージアップ時の結像レンズ及びリレー光学系の構成図である。 第1実施例に係る顕微鏡装置において、70mmのステージアップ時の結像レンズと第1リレーレンズを組み合わせた光学系の瞳像での収差図である。 第2実施例に係る顕微鏡装置の結像レンズ及びリレー光学系の構成図である。 第2実施例に係る顕微鏡装置の結像レンズと第1リレーレンズを組み合わせた光学系の瞳像での収差図である。 第2実施例に係る顕微鏡装置において、70mmのステージアップ時の結像レンズ及びリレー光学系の構成図である。 第2実施例に係る顕微鏡装置において、70mmのステージアップ時の結像レンズと第1リレーレンズを組み合わせた光学系の瞳像での収差図である。 第1実施例に係る顕微鏡装置の結像レンズと第1リレーレンズを組み合わせた光学系の二次像での収差図である。 第1実施例に係る顕微鏡装置において、70mmのステージアップ時の結像レンズと第1リレーレンズを組み合わせた光学系の二次像での収差図である。 第2実施例に係る顕微鏡装置の結像レンズと第1リレーレンズを組み合わせた光学系の二次像での収差図である。 第2実施例に係る顕微鏡装置において、70mmのステージアップ時の結像レンズと第1リレーレンズを組み合わせた光学系の二次像での収差図である。
符号の説明
10 対物レンズ 11 射出瞳 29 射出瞳の像 20 結像レンズ
24 一次像 36 二次像 40 リレー光学系 41 第1リレーレンズ
25 第1レンズ群 27 第2レンズ群 28 第3レンズ群
42 第2リレーレンズ 31 前レンズ群 32 後レンズ群

Claims (8)

  1. 無限遠設計の顕微鏡対物レンズと、
    標本から発せられて前記顕微鏡対物レンズから射出される平行光束を受けて前記標本の像を結像させる結像レンズと、
    前記結像レンズによって結像された一次像からの光をリレーして二次像を結像するリレー光学系とを備え、
    前記リレー光学系は、
    前記一次像側から順に、第1リレーレンズと第2リレーレンズとを有し、
    当該第1リレーレンズと当該第2リレーレンズとの間が平行光束となり、かつ、当該第1リレーレンズと当該第2リレーレンズとの間に前記対物レンズの射出瞳の像が形成され、
    前記結像レンズ及び前記第1リレーレンズの組み合わせで、前記標本の像の収差と同時に前記射出瞳の像の収差を補正するように構成され、
    前記結像レンズの焦点距離をf0とし、前記第1リレーレンズの焦点距離をf1としたとき、次式
    0.9 < f1/f0 < 1.1
    の条件を満足する顕微鏡装置。
  2. 前記第1リレーレンズは、前記一次像側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群とから構成され、
    前記第1リレーレンズの焦点距離をf1とし、前記第1レンズ群の焦点距離をf11とし、前記第3レンズ群の焦点距離をf13としたとき、次式
    0.4 < f11/f1 < 0.8
    0.4 < f13/f1 < 0.8
    の条件を満足する請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記第1リレーレンズを構成する前記第3レンズ群は、負レンズと正レンズとを接合した接合レンズであり、
    当該レンズの硝材のd線に対する屈折率をndとし、g線に対する屈折率をngとし、C線に対する屈折率をnCとし、F線に対する屈折率をnFとし、アッベ数をνdとして、部分分散比Pを次式
    P=(ng−nF)/(nF−nC)
    で定義し、
    当該負レンズ及び当該正レンズのいずれか一方の前記νdをνd131、前記PをP131とし、他方の前記νdをνd132、前記PをP132としたとき、次式
    |P131−P132|/|νd131−νd132| < 0.001
    の条件を満足する請求項2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記第1リレーレンズを構成する前記第1レンズ群は、前記一次像側から順に、正レンズと負レンズとをこの順で接合した接合レンズであり、
    前記接合レンズの最も前記一次像側の面の曲率半径をr1とし、最も前記二次像側の面の曲率半径をr2として、当該接合レンズの形状因子Q11を次式
    Q11 = (r1−r2)/(r1+r2)
    で定義したとき、当該形状因子Q11が、次式
    −1.5 < Q11 < −0.5
    の条件を満足する請求項2または3に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記対物レンズの前記射出瞳から前記結像レンズまでの距離が変化したときに、
    前記第1リレーレンズの前記第1レンズ群を交換することにより、当該第1リレーレンズと前記第2リレーレンズとの間に形成される前記射出瞳の像の位置及び倍率をほぼ一定に保つように構成された請求項1〜4いずれか一項に記載の顕微鏡装置。
  6. 前記第2リレーレンズは、前記一次像側から順に、前レンズ群と後レンズ群とから構成され、当該前レンズ群と当該後レンズ群との間が平行光束である請求項1〜5いずれか一項に記載の顕微鏡装置。
  7. 前記第1リレーレンズと前記第2リレーレンズとの間に形成される前記射出瞳の像の位置若しくは当該位置の近傍に瞳変調素子が配置された請求項1〜6いずれか一項に記載に顕微鏡装置。
  8. 前記瞳変調素子は位相膜で構成され、位相差観察を可能とした請求項7に記載の顕微鏡装置。
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