JP4030737B2 - 撮像用結像レンズ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は結像レンズに関するもので、特に、焦点距離に比べてレンズ第1面から像面までの距離が短い結像レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、顕微鏡等の観察においてその観察手法が多様化している。例えば、デジタル技術の発展に伴い、従来の肉眼観察に加えてCCD等を用いた観察も一般的になってきている。CCDによる観察を行う場合、これまでは肉眼観察用結像レンズによって作られた1次像を、所望の倍率でCCD面上に結像することが行われてきた。これは、肉眼観察とCCD観察を両立させるためである。このような光学系としては、特開平5−113540号公報や特開昭61−210312号公報に開示された光学系がある。
【0003】
このうち、特開平5−113540号公報に開示されている光学系は、従来の肉眼観察をも考慮した結像レンズの例である。一方、特開昭61−210312号公報に開示されている光学系は、対物レンズおよび結像レンズによって形成された1次像を、ビデオカメラの撮像面に再結像させるようにしたリレー光学系の例である。特開昭61−210312号公報では、第2レンズ群に物体側に強い凹面を向けた弱い屈折力を有したメニスカスレンズを用いることで、射出瞳位置を制御している。
【0004】
ところで、最近では観察に使用する波長が、紫外や赤外といった可視波長以外の領域に広がってきている。ところが、紫外や赤外の光は目で見ることができない。そのため、可視光を基準に設計されていた従来の光学系は、紫外光や赤外光に対して充分な光学性能を発揮できない。そこで、紫外光専用の結像レンズや赤外光専用の結像レンズの必要性が高まってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、紫外や赤外の光は目では見ることができない。そのため、1次像を形成せず直接CCD上に結像させた方が光学系を簡素にできる。ここで、1次像を形成せずに試料の像をCCD上に形成しようとすると、光学系全体(対物レンズと結像レンズ)として大きな結像倍率が必要になる。光学系全体の倍率は、対物レンズの焦点距離と結像レンズの焦点距離の比で決まる。したがって、光学系全体の結像倍率を大きくしようとすると、結像レンズの焦点距離が長くなってしまう。ところが、結像レンズの焦点距離が長くなると、一般的にレンズ第1面から結像面までの距離が長くなるので、そのままでは光学系全体が大きくなるという問題が生じる。
【0006】
また、CCDによる撮像では、CCDに入射する光線(特に主光線)の入射角度が光軸とできるだけ平行、すなわちCCD面に対してできるだけ90°であることが望ましい。これは、CCDに入射する光線の角度が90°から大きく外れると、光線の入射角度に対する撮像素子の感度特性により光量ロス(シェーディング現象)を生じるからである。この場合、像の周辺部の明るさが中心に比べ暗いといった問題が生じる。
【0007】
前述の特開平5−113540号公報に開示された結像レンズは焦点距離が100mmであるが、2群3枚あるいは2群4枚の構成なのでレンズ第1面から結像面までの距離はほぼ焦点距離と同じになる。そこで、この結像レンズをCCDに直接結像させる高倍率の結像レンズ、例えば5倍の結像レンズしたとすると、レンズ第1面から結像面までの距離は500mmになる。なお、特開平5−113540号公報で記載されているように、顕微鏡で用いられる結像レンズの焦点距離は一般に160〜200mmである。この場合もレンズ第1面から結像面までの距離は、ほぼ焦点距離に近い値になる。そのため、結像倍率を5倍にしたとすると、レンズ第1面から結像面までの距離は800mm〜1000mmにもなってしまう。
【0008】
また、特開昭61−210312号公報に開示されているリレーレンズは、対物レンズ等でできた1次像をCCD面に再結像させることを目的にするものである。したがって、この構成を応用したとしても、対物レンズから出た光を直接結像させることはできない。また、開示されている実施例から算出した後側焦点距離は約350mmである。そこで、レンズ部分の72mmを加えると、このレンズに平行光が入射した場合にはレンズ第1面から像面までは約420mmとなる。一方、焦点距離は505.6mmであるから、焦点距離に対してレンズ第1面から像面までの距離が充分短いとは言えない。
【0009】
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、対物レンズ等からの光を直接CCD上に結像させるのに最適な撮像用結像レンズであって、焦点距離が長くなる場合においてもレンズ第1面から像面までの距離が短くでき、収差も良好に補正できた撮像用結像レンズを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の撮像用結像レンズは、物体側から正の焦点距離を有する第1群と、負の焦点距離を有する第2群と、負の焦点距離を有する前群と正の焦点距離を有する後群からなる第3群を備え、前記第1群の焦点距離をf1、前記第1群の最も像側にあるレンズ面から前記第2群の最も物体側にあるレンズ面までの距離をD12、撮像用結像レンズ全系の焦点距離をfとしたとき、以下の条件(1)を満たしていることを特徴とする。
1≦(3×D12×f)/(f+3×D12) (1)
【0011】
また、本発明の撮像用結像レンズは上記構成において、前記第1群の最も物体側にあるレンズ面から像面までの距離をD、前記第2群の最も像側にあるレンズ面から前記第3群の最も物体側にあるレンズ面までの距離をD23としたとき、以下の条件(2)を満たすことを特徴とする。
(D−f1)/10≦D23≦2(D−f1)/3 (2)
【0012】
また、本発明の撮像用結像レンズは上記構成において、前記第3群における前記前群のレンズ材質の分散を、前記後群のレンズ材質の分散と同じか、もしくは小さくしたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の撮像用結像レンズは上記構成において、少なくとも前記第3群が、別の焦点距離を有するレンズ群と取り換え可能としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の撮像用結像レンズは、対物レンズからの光を直接CCD上に結像させるものである。このとき、CCD上には拡大した試料像を形成しなければならないが、光学系としてはコンパクトに構成する必要がある。そこで、本発明では撮像用結像レンズを物体側から順に、正の焦点距離を有する第1群と、負の焦点距離を有する第2群と、負の焦点距離を有する前群と正の焦点距離を有する後群からなる第3群で構成している。
【0015】
このような構成において、第1群と第2群の間隔をある程度広くすると、第2群と第3群を一つのレンズ群とみなすことができる。その結果、レンズ群の配置が正の焦点距離を有する前群(第1群)、負の焦点距離を有する後群(第2群と第3群)というように、いわゆるテレフォトタイプになる。この結果、焦点距離に比べてレンズ第1面から像面までの距離(以下、全長という)を短くすることができる。
【0016】
そして、本発明の撮像用結像レンズは上記構成において、第1群の焦点距離をf1、第1群の最も像側にあるレンズ面から第2群の最も物体側にあるレンズ面までの距離をD12、撮像用結像レンズ全系の焦点距離をfとしたとき、以下の条件(1)を満足する。
1≦(3×D12×f)/(f+3×D12) (1)
【0017】
条件(1)について説明する。試料の像をCCD面へ投影するときの投影倍率は、対物レンズと撮像用結像レンズによって決まる。投影倍率が決定すると、これに合わせて撮像用結像レンズの焦点距離が決まる。そして、この焦点距離に対して、全長を決めることになる。
【0018】
その際、第1群の焦点距離が長すぎると、第2群および第3群の配置位置が像側に片寄ることになり、第2群と第3群がとり得るレンズ配置が制限されてしまう。この結果、効果的な収差補正を行うためのレンズ配置ができない。また、収差補正上、第2群は光線高の低い位置に配置するのが好ましい。しかしながら、第1群の焦点距離と全長との兼ね合いで第1群と第2群の間隔が決まるので、第2群の配置位置は自由に設定できない。そこで、条件(1)を満たすようにするのが良い。
【0019】
第1群の焦点距離f1がこの条件(1)の上限よりも長くなってしまうと、第2および第3群が像側に片寄って配置されてしまう。この場合、良好な収差補正をするためのレンズ配置が制限されるので好ましくない。また、第2群を光線高の低い位置に配置することが困難になる。また、所望の全長を得るのが困難になる。
【0020】
ところで、上記構成において、第3群を前群と後群で構成し、前群を負の焦点距離を有するレンズ(あるいはレンズ群)とし、後群を正の焦点距離を有するレンズ(あるいはレンズ群)にするのが好ましい。この理由について以下に説明する。第3群を負の焦点距離の前群と正の焦点距離の後群にすると、第3群の主点位置をより像側に位置させることができる。第3群はフィールドレンズとしても機能しているので、第2群と第3群の主点間距離で射出瞳の位置が決定される。本発明のように、第3群の主点位置をより像側に位置させておけば、第2群と第3群を近づけたとしても、所望の主点間距離を保つことができる。この結果、第3群を射出する光線を光軸と略平行にすることができる。しかも、第2群と3群をより近づけられるので、全長を短く構成することが可能となる。
【0021】
また、本発明では第3群の最も物体側の面が凹面になっている。これは、 特開昭61−210312号公報における後群の最も物体側の面と同じ形状である。しかしながら、特開昭61−210312号公報ではレンズの形状がメニスカスである。そのため、強い凹作用を得るには、この最も物体側の面のみで強い凹作用を発生させなければならない。この結果、最も物体側の面の曲率半径はきつくせざるを得なくなる。これに対して、本発明ではレンズの形状が両凹である。そのため、強い凹作用を得る場合、2つの面で強い凹作用を発生れば良い。この結果、特開昭61−210312号公報よりも緩い曲率半径で構成することができる。このように、本発明では第3群の最も物体側の面が凹面を、従来に比べてより緩い曲率半径で構成することができる。これにより、このレンズで発生する収差をより小さく抑えることができるので、収差補正上有利である。
【0022】
また、第1群の最も物体側にあるレンズ面から像面までの距離(全長)をD、第2群の最も像側にあるレンズ面から第3群の最も物体側にあるレンズ面までの距離をD23としたとき、以下の条件(2)を満たすことが望ましい。
(D−f1)/10≦D23≦2(D−f1)/3 (2)
【0023】
第3群がフィールドレンズとしても機能していることは、先に述べたとおりである。条件(2)の下限を下回った場合、第3群のフィールドレンズとしての働きが弱くなり、射出側の主光線を光軸と略平行にすることが困難になる。また上限を上回った場合、第3群の前群に負の焦点距離を持たせることで、第3群の主点位置をより像側に持っていった意味が薄れてきて、光学系をコンパクトにできなくなる。
【0024】
また、本発明では、第3群を構成するレンズ群のうち、前群のレンズ材質の分散を、後群のレンズ材質の分散と同じか、もしくは小さくしている。これは、アッベ数で表現すると、第3群を構成するレンズ群のうち、前群のレンズ材質(硝材)のアッベ数をν3F、後群のレンズ材質(硝材)のアッベ数をν3Bとしたとき、以下の条件(3)を満たしているということである。
ν3F≧ν3B (3)
【0025】
この点について説明する。第3群は像に近い側に配置され、各像高の光線がレンズの異なる部分を通る。そのため、第3群は倍率の色収差に対する影響が大きい。ところで、本発明では第2群が負の焦点距離を有するので、第2群を射出した光線は光軸から離れていく方向に進む。そのため、第3群の前群に配置された負の焦点距離を有するレンズは、第2群を射出した光線を更に光軸から離れていく方向に曲げる。この時、この負の焦点距離を有するレンズの材質として分散が大きい(アッベ数の小さい材質を用いると、短波長側で屈折率が高くなる。これは、色収差補正を行っている波長の範囲内では、より短い波長で屈折率が高くなることを意味する。屈折率が高くなるとレンズのパワーが大きくなるので、レンズが負の焦点距離を有している場合、短い波長の光線はより光軸から離れていく方向に曲げられてしまう。
【0026】
この光軸から離れていく光線は、前群の像側に配置された正の焦点距離を有する後群で所定の位置に結像されることになる。ところが、この後群で光軸と略平行となるように光線を曲げようとしても、光線がより光軸から離れていく方向に曲げられていると、特に、短い波長の光線が所定の位置に向かって曲げきれないという状況が生じてしまう。その結果、倍率の色収差が大きくなってしまうという問題が生じる。従って、レンズ系全体として倍率の色収差が補正された光学系を実現するには、第3群の前群に配置された負の焦点距離を有するレンズの材質の分散を小さく(アッベ数を大きく)しておくことが望ましい。具体的には、後群に配置された正の焦点距離を有するレンズの材質の分散と比べた場合、分散を少なくとも同じかそれよりも小さくしておくことが望ましい。
【0027】
なお、分散(アッベ数)の値は波長によって異なる。本発明では、色収差補正を行っている範囲内の少なくとも1つの波長において、前群の分散が後群の分散と同じかあるいは小さくするようにしておく、すなわち、条件(3)を満足すればよい。なお、好ましくは、このような条件を、色収差補正を行っている範囲内全ての波長において満足することが望ましい。
【0028】
また、本発明は、少なくとも前記正の焦点距離を有する第3群が、別の焦点距離を有するレンズ群と取り換え可能とすることが望ましい。レンズ系全体の焦点距離は、各群の焦点距離と間隔で決定されるので、少なくとも第3群の焦点距離および第2群と第3群の距離を変えることで全系の焦点距離を変えることができる。さらに、第3群の前群と後群のパワー配分によって、射出瞳位置も所定の位置に形成することができるので、少なくとも第3群を別の焦点距離を有するレンズ群と取り換え可能とすることで、CCD等へ入射する光線の角度をほぼ保ったままで投影倍率を変えることが可能となる。
【0029】
以下に本発明の広視野接眼レンズの実施例について説明する。第1実施例乃至第3実施例のレンズ断面図をそれぞれ図1乃至図3に示すが、各実施例のレンズデータは後記する。また、第4実施例のレンズ構成図を図4に示す。また、第1実施例乃至第3実施例の収差図を、それぞれ図5乃至図7に示す。
【0030】
(第1実施例)
本発明の第1実施例は、深紫外域で用いられる撮像用結像レンズである。本実施例の撮像用結像レンズは、物体側から順に、正の焦点距離を有する第1群G1と、負の焦点距離を有する第2群G2と、正の焦点距離を有する第3群3Gで構成されている。第1群G1は、物体側より順に、両凸レンズ、両凹レンズ、両凸レンズの合計3枚のレンズで構成されている。第2群G2は、両凹レンズ1枚で構成されている。第3群G3は、両凹レンズと両凸レンズの2枚のレンズで構成されている。なお、第3群G3において、両凹レンズが負の焦点距離を有する前群に該当し、両凸レンズが正の焦点距離を有する後群に該当する。
【0031】
本実施例の撮像用結像レンズにおいて、物点は無限遠である。全系の焦点距離は450mmである。レンズ第1面から像位置までの距離(全長)は168.36mmであり、焦点距離に対してコンパクトに構成されている。そして、表1及び表2からわかるように、条件(1)、(2)を満足している。また、第3群の前群である負の焦点距離を有するレンズの材質は蛍石であり、後群である正の焦点距離を有するレンズの材質が石英である。ここで、d線における蛍石のアッベ数は95.0で、d線における石英のアッベ数は67.8である。よって、負の焦点距離を有する前群の分散の方が、正の焦点距離を有する後群の分散よりも小さくなっている。したがって、条件(3)も満足している。
【0032】
(第2実施例)
本発明の第2実施例も、深紫外域で用いられる撮像用結像レンズである。本実施例の撮像用結像レンズも、物体側から順に、正の焦点距離を有する第1群G1と、負の焦点距離を有する第2群G2と、負の焦点距離を有する第3群3Gで構成されている。第1群G1は、物体側より順に、両凸レンズ、両凹レンズ、両凸レンズの合計3枚のレンズで構成されている。第2群G2は、両凹レンズ1枚で構成されている。第3群G3は、両凹レンズと両凸レンズの2枚のレンズで構成されている。なお、第3群G3において、両凹レンズが負の焦点距離を有する前群に該当し、両凸レンズが正の焦点距離を有する後群に該当する。
【0033】
本実施例においても、物点は第1実施例と同様無限遠である。また、全系の焦点距離は900mmである。レンズ第1面から像位置までの距離(全長)は209.34mmであり、焦点距離に対してかなりコンパクトに構成されている。そして、表1及び表2からわかるように、条件(1)、(2)を満足している。また、第3群に配置された負の焦点距離を有するレンズの材質は石英であり、正の焦点距離を有するレンズの材質も石英である。よって、負の焦点距離を有する前群の分散と、正の焦点距離を有する後群の分散が同じになっている。したがって、本実施例も条件(3)を満足している。
【0034】
(第3実施例)
本発明の第3実施例は、可視から近赤外域で用いられる撮像用結像レンズである。本実施例の撮像用結像レンズも、物体側から順に、正の焦点距離を有する第1群G1と、負の焦点距離を有する第2群G2と、正の焦点距離を有する第3群3Gで構成されている。第1群G1は、物体側より順に、両凸レンズ、両凹レンズ、両凸レンズの合計3枚のレンズで構成されている。第2群G2は、両凹レンズ1枚で構成されている。第3群G3は、両凹レンズと両凸レンズの2枚のレンズで構成されている。なお、第3群G3において、両凹レンズが負の焦点距離を有する前群に該当し、両凸レンズが正の焦点距離を有する後群に該当する。
【0035】
本実施例においても、物点は第1実施例と同様無限遠である。また、全系の焦点距離は450mmである。レンズ第1面から像位置までの距離(全長)は174.797mmであり、焦点距離に対してコンパクトに構成されている。そして、表1及び表2からわかるように、条件(1)、(2)を満足している。また、第3群に配置された負の焦点距離を有するレンズの材質のアッベ数νeは94.6であり、正の焦点距離を有するレンズの材質のアッベ数νeは65.1である。よって、負の焦点距離を有する前群の分散の方が、正の焦点距離を有する後群の分散よりも小さくなっている。したがって、本実施例も条件(3)を満足している。なお、本実施例では、アッベ数νeの値はe線 における値である。
【0036】
(第4実施例)
本発明の第4実施例について説明する。図4は第4実施例のレンズ構成を示す図である。本実施例では、第1群G1,第2群G2が常時固定であり、第3群が交換可能に構成されている。よって、第3群を他のレンズ群と交換することで、全系の焦点距離を変化させることができる。これによって、CCD等の撮像素子に投影される像の大きさを変える(投影倍率を切換える)ことが可能となっている。例えば、第3群を第1実施例のG3から第2実施例のG3’に交換すれば、レンズ全系の焦点距離を450mmと900mmとに切換えることができる。
【0037】
本実施例におけるレンズデータは、第1および第2実施例に示されたものと同じである。ここで、第1実施例と第2実施例のレンズデータは、第1群G1および第2群G2が全く同じであり、第3群のみが異なる。よって、図4において、レンズ群G1,G2,G3が第1実施例の構成に該当し、レンズ群G1,G2,G3’が第2実施例の構成に該当する。
【0038】
なお、本実施例においては、第1G1と第2群G2が一体で固定群となっていたが、特に一体である必要はない。また、第2群G2および第3群G3が一体となって、交換可能なようにしても良いことは言うまでもない。
【0039】
以上、各実施例について説明したが、上記第1実施例乃至第3実施例において、接合されたレンズは用いられていないが、接合レンズを用いても差し支えないことは言うまでもない。この時、第3群に接合レンズが含まれている場合は、接合に用いられた各レンズの中から適当なレンズどうしの抽出において、その分散が比較されれば良い。
【0040】
【表1】
Figure 0004030737
【0041】
【表2】
Figure 0004030737
【0042】
以下に第1実施例乃至第3実施例のレンズデータを示す。レンズデータにおいて、レンズ面の表示は光線の進行方向の順に示してある。面番は各レンズ面の番号である。なお、面番の最初と最後はそれぞれ物点と像面であって、仮想面である。
【0043】
第1実施例
面番 r d 硝材
1(物点) ∞ ∞
2 64.548 6 螢石
3 -21.192 2.05
4 -18.866 2.2 石英
5 54.429 2.27
6 36.666 5 螢石
7 -66.516 51
8 -25.865 2.5 石英
9 12.617 35.65
10 -27.063 2.5 螢石
11 27.063 8.8
12 86.8 5 石英
13 -20.972 45.39
14(像面) ∞
【0044】
第2実施例
面番 r d 硝材
1(物点) ∞ ∞
2 64.548 6 螢石
3 -21.192 2.05
4 -18.866 2.2 石英
5 54.429 2.27
6 36.666 5 螢石
7 -66.516 51
8 -25.865 2.5 石英
9 12.617 50.1
10 -16.813 2.5 石英
11 16.813 13.04
12 103.464 5 石英
13 -20.451 67.68
14(像面) ∞
【0045】
第3実施例
面番 r d ne νe
1(物点) ∞ ∞
2 98.879 6 1.49845 81
3 -26.25 2.04
4 -21.723 2.2 1.51825 63.9
5 70.99 2.01
6 30.926 5 1.43985 94.6
7 -58.545 46.98
8 -38.434 2.5 1.65425 58.3
9 14.65 35.67
10 -23.101 2.5 1.43985 94.6
11 31.918 8.81
12 538.26 5 1.6052 65.1
13 -22.806 56.08
14(像面) ∞
【0046】
上記レンズデータにおいて、rは各レンズ面の曲率半径、dは各レンズ面間の間隔で、それぞれ単位はmmである。また、neは各レンズのe線における屈折率、νeは各レンズのe線におけるアッベ数である。なお、第1実施例と第2実施例では、レンズ材質を表わすのに屈折率とアッベ数ではなく、硝材名で表わしている。
【0047】
また、図5乃至図7において、左側の収差図は軸上収差、即ち球面収差を示している。ここで、NAは像側での開口数である。一方、右側の収差図は軸外収差を示している。ここで、Yは像面での像高(単位mm)である。なお、図5及び図6では、破線は波長240nm、一点鎖線は波長245nm、鎖線は波長255nm、実線は波長250nmのにおける収差曲線である。また、図7では、破線は波長1300nm、一点鎖線は波長1064nm、鎖線は波長632.8nm、実線は波長546.1nmにおけるの収差曲線である。(破線は、例えば図6の収差図で最も右側に位置する線である。)
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、対物レンズ等からの光を直接CCD上に結像させるのに最適な撮像用結像レンズにおいて、焦点距離が長くなる(投影倍率が大きくなる)場合においてもレンズの第1面から像面までの距離が短くできる。また、収差も良好に補正された撮像用結像レンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のレンズ断面図である。
【図2】 第2実施例のレンズ断面図である。
【図3】 第3実施例のレンズ断面図である。
【図4】 第4実施例の構成を示す図である。
【図5】 第1実施例の収差を示す図である。
【図6】 第2実施例の収差を示す図である。
【図7】 第3実施例の収差を示す図である。
【符号の説明】
G1 第1群
G2 第2群
G3,G3’ 第3群

Claims (4)

  1. 物体側から正の焦点距離を有する第1群と、負の焦点距離を有する第2群と、負の焦点距離を有する前群と正の焦点距離を有する後群からなる第3群を備え、前記第1群の焦点距離をf1、前記第1群の最も像側にあるレンズ面から前記第2群の最も物体側にあるレンズ面までの距離をD12、撮像用結像レンズ全系の焦点距離をfとしたとき、以下の条件(1)を満たすことを特徴とする撮像用結像レンズ。
    1≦(3×D12×f)/(f+3×D12) (1)
  2. 前記第1群の最も物体側にあるレンズ面から像面までの距離をD、前記第2群の最も像側にあるレンズ面から前記第3群の最も物体側にあるレンズ面までの距離をD23としたとき、以下の条件(2)を満たすことを特徴とする請求項1記載の撮像用結像レンズ。
    (D−f1)/10≦D23≦2(D−f1)/3 (2)
  3. 前記第3群における前記前群のレンズ材質の分散を、前記後群のレンズ材質の分散と同じか、もしくは小さくしたことを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の撮像用結像レンズ。
  4. 少なくとも前記第3群が、別の焦点距離を有するレンズ群と取り換え可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の撮像用結像レンズ。
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