JP4895169B2 - 赤外光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線撮像装置等に好適な赤外光学系に関する。
赤外光学系は、暗闇などにおいて肉眼では見えない被写体を、赤外線を利用して可視像に変換する赤外線撮像装置等に利用されている。赤外線撮像装置は、赤外光学系と、赤外線検出器(ディテクタ)とから主に構成されている。赤外光学系は、被検物体等から放射される熱すなわち赤外線を集光し、赤外線検出器の検出面上に結像させている。赤外線検出器(ディテクタ)は、赤外光学系により被検物体等からの赤外線が集光される位置に配置され、検出器面上に複数の受光素子(CCD(電荷結合素子))を有している。
そして、上記のような赤外線撮像装置では、赤外線検出器にて被検物以外から放射される不要な赤外線(例えば、鏡筒の自己放射)の影響を取り除くため、赤外光学系と赤外線検出器との間に、赤外光学系によって集光された赤外線を通過させる開口部を備えたコールドシールドを配置して、検出面の周囲(側方や斜方)からの不要光を遮断するとともに、このコールドシールドと赤外線検出器を低温(ほぼ液体窒素温度)に冷却して、これら自体から放射する赤外線を極力除去する構成となっている。
また、コールドシールドが備えている開口部は、赤外光学系の射出瞳の位置と大きさ(射出瞳の径)が一致するように設計されており、このような状態は一般に「開口整合の取れた状態」と呼ばれている。このように、コールドシールドが赤外光学系の射出瞳と開口整合を取ることにより、赤外線検出器において、赤外光学系の被検物体以外の不要な赤外光を効率良く抑えることができ、被検物体の赤外光のみを取り入れることができるようになっている。
しかしながら、上記のような開口整合を取るために、赤外光学系の射出瞳の位置とコールドシールドの開口部とを一致させようとすると、射出瞳が赤外光学系と赤外線検出器との間に置かれることになり、光学系の収差補正が困難になってしまったり、レンズ口径が大きくなってしまったりといった問題があった。このような問題を解決するため、近年、種々の赤外光学系が開示されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
具体的には、特許文献1に記載の赤外光学系は、物体側より順に、第1〜第5からなる5つのレンズ群、開口絞りが主に配置され、第4レンズ群及び第5レンズ群は各々少なくとも1つの非球面形状を備えた構成となっている。また、特許文献2に記載の赤外光学系は、物体側より順に、第1〜第3からなる3つのレンズ群、開口絞りが配置され、中間像が第2と第3レンズ群との間に形成される構成となっている。
特開2002−14283号公報 特開平11−287951号公報
ところで、赤外線を透過させる光学材料としては、従来より、ゲルマニウム(Ge),シリコン(Si),硫化亜鉛(ZnS)などの結晶材料が使われているが、これらの材料は非常に高価であるため、レンズの構成枚数が多いとコストが高くなってしまうといった問題がある。また、レンズの構成枚数が多いと、光学系における透過率の低下が問題となり、赤外線検出器の低感度化や熱雑音の増加を招いてしてしまう。よって、赤外光学系では、最小限のレンズ枚数で構成することが望まれている。
しかしながら、特許文献1及び2に開示の赤外光学系では、レンズの構成枚数が多い上に、非球面形状を有するレンズが複数含まれている。上記のように赤外光学系用の光学材料は高価であり、さらに非球面レンズも高価であるため、コスト上不利となってしまう。また、コスト以外の観点からも、レンズの構成枚数が多いと、透過率の減少、フレアの増加、ゴーストの発生、ナルシサスの発生等が考えられ、性能上不利であり、好ましくない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、少ないレンズ枚数で構成しつつも、良好に諸収差を補正し、レンズ口径の小型化を図り、開口整合を取ることができる赤外光学系を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係る赤外光学系は、物体側より順に、全体として正の屈折力を有し、中間像を形成する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有し、前記中間像をリレー結像する第2レンズ群と、開口絞りとが配置され、前記第1レンズ群は、2枚のレンズからなり、そのうち物体側のレンズが物体側に凸面を向けた正レンズであり、前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とからなり、前記前群は、物体側より順に並んだ、両凸レンズと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとからなり、前記後群は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズと、平行平板とからなり、前記第2レンズ群のとるリレー結像倍率の絶対値をβとしたとき、次式0.75<β<1.50を満足し、前記第1レンズ群と前記中間像の形成位置との間に倍率切り換えレンズ群が配置され、変倍に際して、前記倍率切り換えレンズ群を光軸上から挿脱させ前記倍率切り換えレンズ群を光軸上から離脱させた状態において、前記第1レンズ群に含まれる各レンズ面の有効径のうちの最大有効径をDG1とし、光学系全系の入射瞳径をDeしたとき、次式DG1<1.05*Deを満足し、前記倍率切り換えレンズ群は、物体側より順に並んだ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと、物体側に凹面を向けた負レンズとからなり、各レンズ群を構成する全てのレンズは球面形状である。
以上説明したように、本発明によれば、少ないレンズ構成枚数でありながら、良好に諸収差を補正し、レンズ口径の小型化を図り、開口整合を取ることができる赤外光学系を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る赤外光学系は、赤外線撮像装置等に搭載されるものであり、物体より順に、全体として正の屈折力を有し、中間像を形成する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有し、前記中間像をリレー結像する第2レンズ群と、開口絞りとが配置される。
第1レンズ群は、物体側に凸面を向けた正レンズを含んで構成されている。第2レンズ群は、正の屈折力を有する前群と正の屈折力を有する後群とから構成されている。なお、第2レンズ群の後群は、像側が曲率半径の小さな球面で形成された、物体側に凸面を向けた1枚のメニスカス形状のレンズを含んで構成されており、ペッツバール和の良好な補正に役立っている。
このような構成によれば、本光学系は、レンズ構成枚数を最小限に抑えることができる。また、本光学系は、開口絞りを光学系の最も像側に配置することにより、本光学系の射出瞳の位置と開口絞りの位置とを一致させ、開口整合を取ることができる。さらに、本光学系は、第1レンズ群により中間結像をさせて、入射瞳の位置を開口絞りより物体側に配置することにより、本光学系の物体側のレンズ口径を小さくすることを可能にしている。
なお、本光学系は、異なる物体距離に応じて合焦させるべく、第1レンズ群の一部もしくは全てのレンズ、或いは、第2レンズ群の前群を、光軸に沿って移動可能に構成されている。
そして、本光学系は、前記第2レンズ群のとるリレー結像倍率の絶対値をβとしたとき、次式(1)を満足することが望ましい。
0.75<β<1.50 …(1)
本光学系は、上記したように、開口絞りが光学系の最も像側に配置され、開口絞りに対して非対称な「後ろ絞り」と呼ばれる構成である。この後ろ絞りの構成は、周知のように、コマ収差、倍率色収差、歪曲収差等のいわゆる軸外収差の補正を行うことが難しい。そこで、本光学系では、上記条件式(1)にて、リレー結像倍率の適切な範囲を規定し、軸上収差と軸外収差のバランスを取ることによって、良好な結像性能が得られるようになっている。
上記条件式(1)の上限値を上回ると、中間結像の大きさが小さくなり、第2レンズ群に発生する軸外収差を補正する負担は小さくなるが、中間結像のNA(開口数)が大きくなり、この高NAの光線に対する収差、すなわち軸上収差(特に球面収差)を補正する負担が大きくなってしまう。逆に、上記条件式(1)の下限値を下回ると、中間結像のNA(開口数)は小さくなり、この高NAの光線に対する収差を補正する負担が小さくなるが、中間結像の大きさが大きくなり、第2レンズ群に発生する軸外収差(特に非点収差、コマ収差、倍率色収差)を補正する負担が大きくなってしまう。また、条件式(1)の下限値を下回ると、第1レンズ群の焦点距離が長くなり、光学系の大型化を招いてしまう。このように、上記条件式(1)の上限値・下限値のいずれを超えても、軸上収差と軸外収差のバランスが大きく崩れてしまい、良好な結像性能が得られず、好ましくない。
さらに、本発明の赤外光学系では、第1レンズ群と前記中間像の形成位置との間に倍率切り換えレンズを配置して、変倍に際して、光軸上から挿脱可能に構成されることが望ましい。このような構成によれば、本光学系では、倍率切り換えレンズ群を、光軸上に挿入すると、光学系の焦点距離が短くなり、低倍率での撮像が可能になる(低倍状態)。また、光軸上から離脱させると、光学系の焦点距離が長くなり、高倍率での撮像が可能になる(高倍状態)。このように、使用倍率を低倍と高倍との間で切り換えることができ、本光学系の利便性を向上させることができる。
なお、倍率切り換えレンズ群を本光学系の光軸上から離脱させた状態(高倍状態)において、第1レンズ群に含まれる各レンズ面の有効径のうちの最大有効径をDG1とし、光学系全系の入射瞳径をDeしたとき、次式(2)を満足することが望ましい。
DG1<1.05*De …(2)
上記条件式(2)は、第1レンズ群に含まれる各レンズ面の有効径のうちの最大有効径DG1と入射瞳径Deとの比について適切な範囲を規定するものである。上記条件式(2)を満足することで、良好な収差補正が容易ながらも、第1レンズ群の前玉有効径の小型化を図ることができる。さらに、このことは、本光学系の軽量化及び小型化にも繋がり、ひいてはコスト的にも有利になる。
以下、本発明に係る実施例について、図面を用いて説明する。
ここで、各実施例において、本光学系を構成するレンズの光学材料として用いた、ゲルマニウム,シリコン及び硫化亜鉛の屈折率は、表1に示す通りである。表1では、波長3〜5μm(第1実施例及び第2実施例に対応)及び波長8〜10μm(第3実施例に対応)の赤外光に対する屈折率を示している。
Figure 0004895169
(第1実施例)
図1及び図2は、本実施例に係る赤外光学系のレンズ構成図であり、3〜5μmの波長域(基準波長4μm)に対応したものである。図1は、高倍状態におけるレンズ構成を示す図であり、赤外光学系は、物体側より順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、開口絞りASが配置されている。また、図2は、低倍状態におけるレンズ構成を示す図であり、図1に示す高倍状態の第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の光軸上に、変倍機能を有する第3レンズ群G3が挿入されている。すなわち、図2では、赤外光学系は、物体側より順に、第1レンズ群G1と、第3レンズ群G3と、第2レンズ群G2と、開口絞りASが配置されている。
なお、図1及び図2のいずれの場合も、光学系の射出瞳の位置と開口絞りASの位置とが一致した、開口整合が取れた状態となっている。また、図1及び図2において、Iは像面を示しており、複数の受光素子(CCD(電荷結合素子))を有して構成される、請求項1の「検出器面」に対応するものである。
上記第1レンズ群G1は、全体として正の屈折力を有し、物体側より順に、物体側に凸面を向けた正レンズL11と、両凹レンズL12とが配置されている。なお、本実施例では、合焦に際して、第1レンズ群G1の全てのレンズ(L11及びL12)を、光軸に沿って移動可能に構成している。
また、第2レンズ群G2は、全体として正の屈折力を有し、物体側より順に、正の屈折力を有する前群G21と、正の屈折力を有する後群G22とからなる。前群G21は、物体側より順に、両凸レンズL21aと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL21bとが配置されている。また、後群G22は、正の屈折力を有し、物体側より順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズL22aと、平行平板L22bとが配置されている。
第3レンズ群G3は、高倍状態から低倍状態に変倍させるときに、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間との光軸上に挿入されるものであり、物体側より順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL32と、両凹レンズL33とが配置されている。なお、低倍状態から高倍状態に変倍させるときには、第3レンズ群G3を、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間から光軸外に離脱させればよい。
なお、本実施例では、色収差を良好に補正するために、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2を構成するレンズについて、分散の異なる2種類の光学材料を用いて設計している。具体的には、第1レンズ群G1では、正レンズL11にシリコンを、両凹レンズL12にゲルマニウムを用いて設計している。また、第2レンズ群G2では、前群G21の両凸レンズL21aにシリコンを、負メニスカスレンズL21bにゲルマニウムを、後群G22のメニスカス形状のレンズL22aにシリコンを、平行平板L22bにゲルマニウムを用いて設計している。また、第3レンズ群G3では、負メニスカスレンズL31にシリコンを、正メニスカスレンズL32にシリコンを、両凹レンズL33にゲルマニウムを用いて設計している。
このような構成によれば、本実施例の赤外光学系では、被検物体(不図示)から放射される熱すなわち赤外線は、図1に示す高倍状態において、第1レンズ群G1を通って中間像が形成された後、この中間像が第2レンズ群によりリレー結像され、開口絞りASを介して、像面I(検出器面)上に集光され、この検出器面I上に設けられた受光素子(不図示)により受光される。また、図2に示す低倍状態において、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3を通って中間像が形成された後、この中間像が第2レンズ群によりリレー結像され、開口絞りASを介して、像面I(検出器面)上に集光され、この検出器面I上に設けられた受光素子(不図示)により受光される。
続いて、表2に、本実施例の赤外光学系における各レンズの諸元値を示す。表2に示すように、諸元の表では、第1欄mは物体側からの各光学面の番号(以下、面番号と称する)、第2欄rは各光学面の曲率半径、第3欄dは各光学面から次の光学面(又は像面I)までの光軸上の距離(以下、面間隔と称する)、第4欄は光学材料、第5欄は所属するレンズ群をそれぞれ表している。
なお、本実施例では、上記したように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の光軸上に、変倍機能を有する第3レンズ群G3を挿脱させることにより、高倍状態(図1参照)から低倍状態(図2参照)との間で切り換え可能に構成されている。そこで、表2では、高倍状態のレンズデータを、面番号1〜4(第1レンズ群G1に該当)、面番号11〜18(第2レンズ群G2に該当)及び面番号19〜20(開口絞りASに該当)で示している。また、このような高倍状態のレンズ配置に、変倍機能を有する第3レンズ群G3を挿入した低倍状態のレンズデータを、面番号1〜4(第1レンズ群G1に該当)、太枠で囲った面番号5〜10(第3レンズ群G3に該当)、面番号11〜18(第2レンズ群G2に該当)及び面番号19〜20(開口絞りASに該当)で示している。
また、本実施例では、面番号4に示す面間隔d4(具体的には、高倍状態における面番号4と面番号11との面間隔及び低倍状態における面番号4と面番号5との面間隔)が、合焦に際して変化するため、表2では、無限遠物点及び近距離物点10mにおけるこれらの値を示している。
また、表中では、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、βはリレー結像倍率を、2ωは画角を示すとともに、上記条件式(1)及び(2)に対応する値、すなわち条件対応値も以下に示している。
なお、表中では、長さの単位は特記の無い場合は「mm」が使われている。但し、光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。また、曲率半径∞は、平面を示している。以上の表の説明は、他の実施例においても同様である。
Figure 0004895169
表2に示す諸元の表から分かるように、本実施例に係る赤外光学系では、上記条件式(1)及び(2)を全て満たすことが分かる。
図3〜図6は、本実施例に係る赤外光学系の横収差図である。図3は高倍状態の無限遠物点における合焦状態での横収差を示す図、図4は高倍状態の近距離物点10mにおける合焦状態での横収差図、図5は低倍状態の無限遠物点における合焦状態での横収差を示す図、図6は低倍状態の近距離物点10mにおける合焦状態での横収差図を示す図である。
なお、上記収差図では、サジタル像面及びタンジェンシャル像面において各像高(半画角ω)毎に収差曲線を示し、実線は波長5μm、点線は4μm、一点鎖線は3μmの収差曲線をそれぞれ示す。
図3〜図6に示す各収差図から明らかであるように、本実施例の赤外光学系では、高倍状態における無限遠状態から近距離物点10mの状態までの各焦点距離状態、及び、低倍状態における無限遠状態から近距離物点10mの状態までの各焦点距離状態において、いずれの場合にも良好に収差補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
(第2実施例)
図7及び図8は、本実施例に係る赤外光学系のレンズ構成図であり、3〜5μmの波長域(基準波長4μm)に対応したものである。図7は、高倍状態におけるレンズ構成を示す図であり、赤外光学系は、物体側より順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G1と、開口絞りASが配置されている。また、図8は、低倍状態におけるレンズ構成を示す図であり、図7に示す高倍状態の第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の光軸上に、変倍機能を有する第3レンズ群G3が挿入されている。すなわち、図2では、赤外光学系は、物体側より順に、第1レンズ群G1と、第3レンズ群G3と、第2レンズ群G2と、開口絞りASが配置されている。
なお、図7及び図8のいずれの場合も、光学系の射出瞳の位置と開口絞りASの位置とが一致した、開口整合が取れた状態となっている。また、図7及び図8において、Iは像面を示しており、複数の受光素子(CCD(電荷結合素子))を有して構成される、請求項1の「検出器面」に対応するものである。
上記第1レンズ群G1は、全体として正の屈折力を有し、物体側より順に、物体側に凸面を向けた正レンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とが配置されている。
また、第2レンズ群G2は、全体として正の屈折力を有し、物体側より順に、正の屈折力を有する前群G21と、正の屈折力を有する後群G22とからなる。前群G21は、物体側より順に、両凸レンズL21aと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL21bとが配置されている。また、後群G22は、正の屈折力を有し、物体側より順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズL22aと、平行平板L22bとが配置されている。なお、本実施例では、合焦に際して、第2レンズ群G2の前群G21(L21a及びL21b)を、光軸に沿って移動可能に構成している。
第3レンズ群G3は、高倍状態から低倍状態に変倍させるときに、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間との光軸上に挿入されるものであり、物体側より順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL32と、両凹レンズL33とが配置されている。なお、低倍状態から高倍状態に変倍させるときには、第3レンズ群G3を、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間から光軸外に離脱させればよい。
なお、本実施例では、色収差を良好に補正するために、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2を構成するレンズについて、分散の異なる2種類の光学材料を用いて設計している。具体的には、第1レンズ群G1では、正レンズL11にシリコンを、負メニスカスレンズL12にゲルマニウムを用いて設計している。また、第2レンズ群G2では、前群G21の両凸レンズL21aにシリコンを、負メニスカスレンズL21bにゲルマニウムを、後群G22のメニスカス形状のレンズL22aにシリコンを、平行平板L22bにゲルマニウムを用いて設計している。また、第3レンズ群G3では、負メニスカスレンズL31にシリコンを、正メニスカスレンズL32にシリコンを、両凹レンズL33にゲルマニウムを用いて設計している。
このような構成によれば、本実施例の赤外光学系では、被検物体(不図示)から放射される熱すなわち赤外線は、図7に示す高倍状態において、第1レンズ群G1を通って中間像が形成された後、この中間像が第2レンズ群によりリレー結像され、開口絞りASを介して、像面I(検出器面)上に集光され、この検出器面I上に設けられた受光素子(不図示)により受光される。また、図8に示す低倍状態において、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3を通って中間像が形成された後、この中間像が第2レンズ群によりリレー結像され、開口絞りASを介して、像面I(検出器面)上に集光され、この検出器面I上に設けられた受光素子(不図示)により受光される。
続いて、表3に、本実施例の赤外光学系における各レンズの諸元値を示す。なお、本実施例では、上記したように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との光軸上に間に、変倍機能を有する第3レンズ群G3を挿脱させることにより、高倍状態(図7参照)から低倍状態(図8参照)との間で切り換え可能に構成されている。そこで、表3では、高倍状態のレンズデータを、面番号1〜4(第1レンズ群G1に該当)、面番号11〜18(第2レンズ群G2に該当)及び面番号19〜20(開口絞りASに該当)で示している。また、このような高倍状態のレンズ配置に、変倍機能を有する第3レンズ群G3を挿入した低倍状態のレンズデータを、面番号1〜4(第1レンズ群G1に該当)、太枠で囲った面番号5〜10(第3レンズ群G3に該当)、面番号11〜18(第2レンズ群G2に該当)及び面番号19〜20(開口絞りASに該当)で示している。
また、本実施例では、面番号4に示す面間隔d4(具体的には、高倍状態における面番号4と面番号11との面間隔(低倍状態では一定値))、面番号d10(具体的には、低倍状態における面番号10と面番号11との面間隔)、及び、面番号d14(具体的には、高倍状態及び低倍状態における面番号14と面番号15との面間隔)が、合焦に際して変化するため、表3では、無限遠物点及び近距離物点10mにおけるこれらの値を示している。
Figure 0004895169
表3に示す諸元の表から分かるように、本実施例に係る赤外光学系では、上記条件式(1)及び(2)を全て満たすことが分かる。
図9〜図12は、本実施例に係る赤外光学系の横収差図である。図9は高倍状態の無限遠物点における合焦状態での横収差を示す図、図10は高倍状態の近距離物点10mにおける合焦状態での横収差図、図11は低倍状態の無限遠物点における合焦状態での横収差を示す図、図12は低倍状態の近距離物点10mにおける合焦状態での横収差図を示す図である。
なお、上記収差図では、サジタル像面及びタンジェンシャル像面において各像高(半画角ω)毎に収差曲線を示し、実線は波長5μm、点線は4μm、一点鎖線は3μmの収差曲線をそれぞれ示す。
図9〜図12に示す各収差図から明らかであるように、本実施例の赤外光学系では、高倍状態における無限遠状態から近距離物点10mの状態までの各焦点距離状態、及び、低倍状態における無限遠状態から近距離物点10mの状態までの各焦点距離状態において、いずれの場合にも良好に収差補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
(第3実施例)
図13及び図14は、本実施例に係る赤外光学系のレンズ構成図であり、8〜10μmの波長域(基準波長9μm)に対応したものである。図13は、高倍状態におけるレンズ構成を示す図であり、赤外光学系は、物体側より順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G1と、開口絞りASが配置されている。また、図14は、低倍状態におけるレンズ構成を示す図であり、図13に示す高倍状態の第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の光軸上に、変倍機能を有する第3レンズ群G3が挿入されている。すなわち、図14では、赤外光学系は、物体側より順に、第1レンズ群G1と、第3レンズ群G3と、第2レンズ群G2と、開口絞りASが配置されている。
なお、図13及び図14のいずれの場合も、光学系の射出瞳の位置と開口絞りASの位置とが一致した、開口整合が取れた状態となっている。また、図13及び図14において、Iは像面を示しており、複数の受光素子(CCD(電荷結合素子))を有して構成される、請求項1の「検出器面」に対応するものである。
上記第1レンズ群G1は、全体として正の屈折力を有し、物体側より順に、物体側に凸面を向けた正レンズL11と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とが配置されている。なお、本実施例では、合焦に際して、第1レンズ群G1の一部、具体的には物体側に位置する正レンズL11を、光軸に沿って移動可能に構成している。
また、第2レンズ群G2は、全体として正の屈折力を有し、物体側より順に、正の屈折力を有する前群G21と、正の屈折力を有する後群G22とからなる。前群G21は、物体側より順に、両凸レンズL21aと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL21bとが配置されている。また、後群G22は、正の屈折力を有し、物体側より順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズL22aと、平行平板L22bとが配置されている。
第3レンズ群G3は、高倍状態(図13参照)から低倍状態(図14参照)に変倍させるときに、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間との光軸上に挿入されるものであり、物体側より順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL31と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL32と、両凹レンズL33とが配置されている。なお、低倍状態から高倍状態に変倍させるときには、第3レンズ群G3を、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間から光軸外に離脱させればよい。
なお、本実施例では、第1レンズ群G1を構成するレンズについて、正レンズL11にゲルマニウムを、負メニスカスレンズL12に硫化亜鉛を用いて設計している。また、第2レンズ群G2を構成するレンズについて、全てのレンズ(L21a,L21b,L22a及びL22b)にゲルマニウムを用いて設計している。また、第3レンズ群G3を構成するレンズについて、全てのレンズ(L31〜L33)にゲルマニウムを用いて設計している。
このような構成によれば、本実施例の赤外光学系では、被検物体(不図示)から放射される熱すなわち赤外線は、図13に示す高倍状態において、第1レンズ群G1を通って中間像が形成された後、この中間像が第2レンズ群によりリレー結像され、開口絞りASを介して、像面I(検出器面)上に集光され、この検出器面I上に設けられた受光素子(不図示)により受光される。また、図14に示す低倍状態において、第1レンズ群G1及び第3レンズ群G3を通って中間像が形成された後、この中間像が第2レンズ群によりリレー結像され、開口絞りASを介して、像面I(検出器面)上に集光され、この検出器面I上に設けられた受光素子(不図示)により受光される。
続いて、表4に、本実施例の赤外光学系における各レンズの諸元値を示す。なお、本実施例では、上記したように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との光軸上に間に、変倍機能を有する第3レンズ群G3を挿脱させることにより、高倍状態(図13参照)から低倍状態(図14参照)との間で切り換え可能に構成されている。そこで、表4では、高倍状態のレンズデータを、面番号1〜4(第1レンズ群G1に該当)、面番号11〜18(第2レンズ群G2に該当)及び面番号19〜20(開口絞りASに該当)で示している。また、このような高倍状態のレンズ配置に、変倍機能を有する第3レンズ群G3を挿入した低倍状態のレンズデータを、面番号1〜4(第1レンズ群G1に該当)、太枠で囲った面番号5〜10(第3レンズ群G3に該当)、面番号11〜18(第2レンズ群G2に該当)及び面番号19〜20(開口絞りASに該当)で示している。
また、本実施例では、面番号2に示す面間隔d2(具体的には、高倍状態及び低倍状態における面番号2と面番号3との面間隔)が、合焦に際して変化するため、表4では、無限遠物点及び近距離物点10mにおけるこれらの値を示している。
Figure 0004895169
表4に示す諸元の表から分かるように、本実施例に係る赤外光学系では、上記条件式(1)及び(2)を全て満たすことが分かる。
図15〜図18は、本実施例に係る赤外光学系の横収差図である。図15は高倍状態の無限遠物点における合焦状態での横収差を示す図、図16は高倍状態の近距離物点10mにおける合焦状態での横収差図、図17は低倍状態の無限遠物点における合焦状態での横収差を示す図、図18は低倍状態の近距離物点10mにおける合焦状態での横収差図を示す図である。
なお、上記収差図では、サジタル像面及びタンジェンシャル像面において各像高(半画角ω)毎に収差曲線を示し、実線は波長10μm、点線は9μm、一点鎖線は8μmの収差曲線をそれぞれ示す。
図15〜図18に示す各収差図から明らかであるように、本実施例の赤外光学系では、高倍状態における無限遠状態から近距離物点10mの状態までの各焦点距離状態、及び、低倍状態における無限遠状態から近距離物点10mの状態までの各焦点距離状態において、いずれの場合にも良好に収差補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
以上のような本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
本発明の第1実施例に係る赤外光学系のレンズ構成図(高倍時:f=250)である。 本発明の第1実施例に係る赤外光学系のレンズ構成図(低倍時:f=80)である。 上記第1実施例に係る赤外光学系における、高倍状態(f=250)の無限遠物点での合焦状態での横収差を示す図である。 上記第1実施例に係る赤外光学系における、高倍状態(f=250)の近距離物点10mでの合焦状態での横収差を示す図である。 上記第1実施例に係る赤外光学系における、低倍状態(f=80)の無限遠物点での合焦状態での横収差を示す図である。 上記第1実施例に係る赤外光学系における、低倍状態(f=80)の近距離物点10mでの合焦状態での横収差を示す図である。 本発明の第2実施例に係る赤外光学系のレンズ構成図(高倍時:f=250)である。 本発明の第2実施例に係る赤外光学系のレンズ構成図(低倍時:f=80)である。 上記第2実施例に係る赤外光学系における、高倍状態(f=250)の無限遠物点での合焦状態での横収差を示す図である。 上記第2実施例に係る赤外光学系における、高倍状態(f=250)の近距離物点10mでの合焦状態での横収差を示す図である。 上記第2実施例に係る赤外光学系における、低倍状態(f=80)の無限遠物点での合焦状態での横収差を示す図である。 上記第2実施例に係る赤外光学系における、低倍状態(f=80)の近距離物点10mでの合焦状態での横収差を示す図である。 本発明の第3実施例に係る赤外光学系のレンズ構成図(高倍時:f=250)である。 本発明の第3実施例に係る赤外光学系のレンズ構成図(低倍時:f=80)である。 上記第3実施例に係る赤外光学系における、高倍状態(f=250)の無限遠物点での合焦状態での横収差を示す図である。 上記第3実施例に係る赤外光学系における、高倍状態(f=250)の近距離物点10mでの合焦状態での横収差を示す図である。 上記第3実施例に係る赤外光学系における、低倍状態(f=80)の無限遠物点での合焦状態での横収差を示す図である。 上記第3実施例に係る赤外光学系における、低倍状態(f=80)の近距離物点10mでの合焦状態での横収差を示す図である。
符号の説明
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群(G21 前群,G22 後群)
G2 第3レンズ群 AS 開口絞り I 像面(検出器面)

Claims (4)

  1. 物体側より順に、
    全体として正の屈折力を有し、中間像を形成する第1レンズ群と、
    全体として正の屈折力を有し、前記中間像をリレー結像する第2レンズ群と、
    開口絞りとが配置され、
    前記第1レンズ群は、2枚のレンズからなり、そのうち物体側のレンズが物体側に凸面を向けた正レンズであり、
    前記第2レンズ群は、正の屈折力を有する前群と、正の屈折力を有する後群とからなり、
    前記前群は、物体側より順に並んだ、両凸レンズと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとからなり、
    前記後群は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズと、平行平板とからなり、
    前記第2レンズ群のとるリレー結像倍率の絶対値をβとしたとき、次式
    0.75<β<1.50
    を満足し、
    前記第1レンズ群と前記中間像の形成位置との間に倍率切り換えレンズ群が配置され、
    変倍に際して、前記倍率切り換えレンズ群を光軸上から挿脱させ
    前記倍率切り換えレンズ群を光軸上から離脱させた状態において、前記第1レンズ群に含まれる各レンズ面の有効径のうちの最大有効径をDG1とし、光学系全系の入射瞳径をDeしたとき、次式
    DG1<1.05*De
    を満足し、
    前記倍率切り換えレンズ群は、物体側より順に並んだ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと、物体側に凹面を向けた負レンズとからなり、
    各レンズ群を構成する全てのレンズは球面形状であることを特徴とする赤外光学系。
  2. 前記赤外光学系は、開口整合を取ることを特徴とする請求項1に記載の赤外光学系。
  3. 合焦に際して、前記第1レンズ群の一部もしくは全てのレンズを、光軸に沿って移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の赤外光学系。
  4. 合焦に際して、前記第2レンズ群の前記前群を、光軸に沿って移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の赤外光学系。
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