JPH11287951A - 赤外カメラレンズシステム - Google Patents

赤外カメラレンズシステム

Info

Publication number
JPH11287951A
JPH11287951A JP11067926A JP6792699A JPH11287951A JP H11287951 A JPH11287951 A JP H11287951A JP 11067926 A JP11067926 A JP 11067926A JP 6792699 A JP6792699 A JP 6792699A JP H11287951 A JPH11287951 A JP H11287951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
lens system
infrared camera
aperture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11067926A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyu Zhang
ツアング シュー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Publication of JPH11287951A publication Critical patent/JPH11287951A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】三つのレンズ群と像側に配置された開口絞りか
らなる赤外カメラレンズシステムにおいて、開口絞りを
像側に配置したことによって大きくなるレンズ素子の口
径を最小化し、更に実質的に100%の冷却絞り効率を
持つ赤外カメラレンズシステム。 【解決手段】第二群と第三群との間に中間像を有し、更
に開口絞りが冷却絞りと一致するように配置され、光学
系として実質的に100%の開口整合がとれている赤外
カメラレンズシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に赤外カメラ
用レンズシステムに関する。特に、本発明は、中間像を
持つため、従来の赤外カメラ用レンズシステムより小さ
な口径のレンズ素子の使用が可能な赤外カメラ用レンズ
システムに関する。さらに、本発明は、100%の冷却
絞り効率を持った(100%の開口整合がとれている)
赤外カメラ用レンズシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】赤外カメラは、光学の分野で良く知られ
ている。従来技術に係る赤外カメラは、必要な明るさを
持たせると非常に大きな口径のレンズシステムとなる。
大きな口径のレンズ素子のため、先行技術の赤外カメラ
は、非常に重く、製造コストも非常にかかった。さら
に、遠くの物体を高倍率で撮るために、実効焦点距離の
長いカメラが要望された。米国特許 No. 5,640,283 (Wa
rren) に開示されているように、いくつかの赤外カメラ
システムの先行技術は、全てミラーからなるシステムを
用いている。しかし、F値が1.2かそれより小さく、
口径の遮へいがないと言う条件の、明るいレンズシステ
ムでは、システムは全て屈折光学系に限られてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】米国特許 No. 5,251,0
63 (Baumann) に開示されたシステムのように、既存の
多くの赤外カメラ用レンズシステムは、内部開口絞りを
持っている。しかし、100%の冷却絞り効率を持つた
めには、米国特許 No. 5,668,671 (Erdmann) やNo. 5,4
46,581 (Jamieson) に開示されたシステムのように、レ
ンズシステムの開口絞りの位置がカメラの冷却絞りの位
置に一致する必要がある。しかし、システムの開口絞り
が冷却絞り上に位置するため、システムの入射瞳は、シ
ステム絞り又は冷却絞りと呼ばれる射出瞳の後ろに配置
される開口絞りの虚像の位置にくる。このことは、レン
ズシステムの前群のレンズ素子、特に入射瞳よりずっと
前にあるレンズ素子が大きな口径のレンズを持つ必要が
ある事を意味する。この問題は、焦点距離200mm、ま
たはそれをを越えるような長い焦点距離を持つシステム
の場合に著しい。赤外システムに必要なレンズ素材が非
常に高価なため、大口径レンズは、これらのシステムを
非常に高価な物としてしまう。その上、必要な大口径レ
ンズは、システムを非常に重い物としてしまう。
【0004】ゆえに、赤外カメラ用レンズシステムに
は、明るさと100%冷却絞り効率(100%の開口整
合)を損うこと無しに従来より小さな口径のレンズ素子
が使えたらよいという要望がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項に記載の発明に係わる赤外カメラレ
ンズシステムでは、物体側から像側の順に、第一レンズ
群、第二レンズ群、第三レンズ群、および開口絞り、で
構成され、中間像が前記第二レンズ群と前記第三レンズ
群との間に形成されるように構成される。更に、前記開
口絞りは、冷却絞りと一致するように配置され、光学系
としては実質的に100%の開口整合がとれており、実
質的に100%の冷却絞り効率を持つ。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、中間像を持つこ
とによって、明るさを犠牲にすること無しに小口径レン
ズの使用を可能にし、構成レンズの削減はレンズシステ
ムのコスト、重量を削減し、かつ製造を容易にし、透過
率を増加させることができる。更に、開口絞りは冷却絞
りと一致するように配置することにより、口径食(ヴィ
ネッティング:vignetting)をなくせるので、光学系と
しては実質的に100%の開口整合がとれ、実質的に1
00%の冷却絞り効率を持ったレンズシステムを提供で
きた。
【0007】本発明のこれら、及びその他の利点は、以
下に述べる図の説明と併せて、好ましい実施例の詳細な
説明でより明確にする。図は、本発明の一実施例の説明
であるので、発明は、例示した実施例に限定される物で
はない。明らかに、本発明は、これ以外の実施例も可能
であるし、すべて本発明の範囲からはずれることなく、
そのいくつかの細部を自明の範囲で変形することも可能
である。
【0008】本発明は、この明細書の特許請求の範囲で
より良く定義される。
【0009】
【実施例】以下の詳細な説明は、本発明の現時点での好
ましい実施例である。詳細な説明は、上で短く述べた図
を使って説明されるが、本発明は、これら図示された実
施例に限定されるものでないことは言うまでもない。図
を参照しながら本発明の二つの実施例を説明する。光学
分野の常として、図示される光学系の図は、光学系の第
一面の左側に物空間が定義される。同様に、光学系の最
終面の右側に像空間が定義される。それぞれのレンズ素
子は、アルファベットと数字で区別され、それぞれの光
学素子面は、物体側から像側に順番に番号が付けられ
る。「レンズ群」という言葉は、単レンズで構成される
レンズ群を含むことに注意する。
【0010】図1に、2〜5μmの帯域幅を持つ、実効
焦点距離(EFL)200mm,F/1.2、MOD(最
短物体距離=レンズシステムの第一面と物体の距離の最
短値)30m、8枚構成の赤外カメラ用レンズシステム
100で、可動レンズ素子が第一のポジションである場
合を示す。第一ポジションは、物体が無限遠にある、無
限共役の場合である。レンズシステム100は、物体側
から順に第一レンズ群G1、第二レンズ群G2、第三レ
ンズ群G3と開口絞りAS21とを含む。
【0011】第一レンズ群G1は、物体側に凸面1と像
側に凹面2とを持つ正レンズL1と、物体側に凸面3と
像側に凹面4とを持つ負レンズL2からなる。第二レン
ズ群G2は、物体側に凸面5と像側に凹面6とを持つ正
レンズL3からなる。第三レンズ群G3は、物体側に凹
面7と像側に凸面8とを持つ負レンズL4と、物体側に
凹面9と像側に凸面10とを持つ正レンズL5と、物体
側に凸非球面11と像側に凸面12とを持つ正レンズL
6と、物体側に凹面13と像側に凸面14とを持つ負レ
ンズL7と、物体側に凸面15と像側に強い凸面16と
を持つL8からなる。
【0012】スペクトルフィルターL9と デュワ窓L
10は、第三レンズ群G3と開口絞りAS21との間に
置かれる。中間像面106は、第二レンズ群G2と第三
レンズ群G3との間にできる。開口絞りAS21は、シ
ステムの冷却絞りと一致しており、口径食がないので、
光学系としては実質的に100%の開口整合がとれてお
り、実質的に100%の冷却絞り効率が得られる。レン
ズ素子L1の口径は約170mm(口径D=焦点距離/F
値=200/1.2=167mm)である。
【0013】レンズシステム100は、以下の条件式を
満足する、 1.1< f1 / f <1.5 0.6< f2 / f <1.1 0.09< f3 / f <0.15 ここで、fはレンズシステム100の焦点距離、f1 は
第一レンズ群G1の焦点距離、f2 は第二レンズ群G2
の焦点距離、f3 は第三レンズ群G3の焦点距離であ
る。
【0014】第二レンズ群G2は、光軸102に沿って
移動可能である。図2は、図1に示されるレンズシステ
ム100において、可動レンズが第二ポジション、つま
り第二レンズ群G2が光軸102に沿って物体側に移動
した場合を示す。第二ポジションは、物体が第一レンズ
面から50mの位置にある、中間共役の場合に対応す
る。図3は、図1に示されるレンズシステム100にお
いて、可動レンズが第三ポジション、つまり第二レンズ
群G2が光軸102に沿って物体側に移動した場合を示
す。第三ポジションは、物体が第一レンズ面から30m
の位置にある、至近共役の場合に対応する。
【0015】図4は、図1に示されるレンズシステム1
00において可動レンズ群L3が第一ポジションにある
場合の収差を示す。(A)〜(E)はメリジオナル方向
の収差、(F)〜(J)はサジタル方向の収差を示し、
各々、(A)と(F)は最大像高での収差、(B)と
(G)は最大像高の0.9の像高での収差、(C)と
(H)は最大像高の0.7の像高での収差、(D)と
(I)は最大像高の0.5の像高での収差、(E)と
(J)は光軸上の収差(球面収差)を表し、垂直方向の
目盛は0.1mmである。ここで図4の場合、最大像高
は、半画角2.47度である。以後の収差図5,6,1
0,11,12,16,17,18においても同様の内
容を示す。但し、図5の場合、最大像高は半画角2.4
8度、図6の場合、最大像高は半画角2.49度、図1
0の場合、最大像高は半画角2.47度、図11の場
合、最大像高は半画角2.35度、図12の場合、最大
像高は半画角2.14度、図16の場合、最大像高は半
画角2.47度、図17の場合、最大像高は半画角2.
45度、図18の場合、最大像高は半画角2.43度で
ある。
【0016】図5は、図2に示されるレンズシステム1
00において可動レンズ群L3が第二ポジションにある
場合の収差を示す。図6は、図3に示されるレンズシス
テム100において可動レンズ群L3が第三ポジション
にある場合の収差を示す。光学の分野で良く知られるよ
うに、図4〜図6に示される収差図は、レンズシステム
の結像性能がシステムの目的にいかに影響するかを示し
ている。レンズシステムの収差量は、図4〜図6に示す
ように光線が像面と交わる点をプロットすることにより
決定される。光線の交点をプロットするとき、光線の変
位は、開口における光線の位置の関数として垂直方向に
プロットされる。垂直方向の目盛は、縦棒の下端が光軸
上の点に対応し、与えられた数値(0.1mm)は垂線
の半分の長さ(原点から端まで)に対応する。水平方向
の目盛は、光線の傾きの正接に比例する。通常の約束に
従えば、上側光束は右側にプロットされる。5つの波長
でプロットする事によりレンズシステムの収差をより完
全に理解できる。
【0017】下記の表1は、図1〜図3に示された上記
実施例に関する仕様の値を示す。このようなレンズシス
テムの仕様のリストは、「レンズデータ」(lens prescr
iption)として知られている。左端の列の数字は、光学
面を物体側より像側に順に示している。第二列の数字
は、曲率半径をmm単位で示している(正の曲率半径は、
曲率中心が右側つまり像側にあることを示し、負の曲率
半径は、曲率中心が左側つまり物体側にあることを示
す)。第三列の数字は、第一列で示される光学面から次
の光学面までの距離をmm単位で示している。 一番右側
の列に光学素子が作られている物質名(光学材料)が示
されている。
【0018】
【表1】
【0019】*光学材料の屈折率は波長により変化す
る。表2にシリコンとゲルマニウムの波長に対する屈折
率を示す。
【0020】
【表2】
【0021】図7に、3〜5μm帯域で、実効焦点距離
200mm、F値1.2、至近距離3.55m、8枚レン
ズ構成の本発明に係る赤外カメラ用レンズシステム70
0であって、可動レンズ素子が第一ポジションの場合を
示す。第一ポジションとは、無限共役を示す。レンズシ
ステム700は、物体側より順に第一レンズ群G1、第
二レンズ群G2、第三レンズ群G3と開口絞りASを含
む。第一レンズ群G1は、物体側に凸面1と像側に凹面
2とを持つ正レンズL1と、物体側に凸面3と像側に凹
面4とを持つ負レンズL2とからなる。第二レンズ群G
2は、物体側に凸面5と像側に凹面6とを持つ正レンズ
L3からなる。第三レンズ群G3は、物体側に凹面7と
像側に凸面8とを持つ負レンズL4と、物体側に凹面9
と像側に凸面10とを持つ正レンズL5と、物体側に凹
非球面11と像側に凸面12とを持つ正レンズL6と、
物体側に凹面13と像側に凸面14とを持つ負レンズL
7と、物体側に強い凸面15と像側に凸非球面16とを
持つ正レンズL8とで構成される。
【0022】スペクトルフィルターL9と、デュワ窓L
10が、第三レンズ群G3と開口絞りAS21の間に配
置される。中間像面706は、第二レンズ群G2と第三
レンズ群G3との間に位置する。開口絞りAS21は、
システムの冷却絞りと一致しており、口径食(ヴィネッ
ティング、vignetting)がないので、光学系としては実
質的に100%の開口整合がとれており、実質的に10
0%の冷却絞り効率を持つ。レンズ素子L1の口径は、
ほぼ入射瞳の径と等しく、ここではレンズ素子の径は約
170mm(D=焦点距離/F値=200/1.2=16
7mm)である。
【0023】レンズシステム700は、以下の条件式を
満足する、 1.1< f1 / f <1.5 0.6< f2 / f <1.1 0.09< f3 / f <0.15 ここで、f はレンズシステム700の焦点距離、f1 は
第一レンズ群G1の焦点距離、f2 は第二レンズ群G2
の焦点距離、f3 は第三レンズ群G3の焦点距離であ
る。
【0024】第二レンズ群G2は、光軸702に沿って
移動可能である。図8は、図7に示されるレンズシステ
ム700において、可動レンズが第二ポジション、つま
り第二レンズ群G2が光軸702に沿って物体側に移動
した場合を示す。第二ポジションは、物体が第一レンズ
面から10mの位置にある、中間共役の場合に対応す
る。図9は、図7に示されるレンズシステム700にお
いて、可動レンズが第三ポジション、つまり第二レンズ
群G2が光軸702に沿って物体側に移動した場合を示
す。第三ポジションは、物体が第一レンズ面から3.5
5mの位置にある、至近共役の場合に対応する。
【0025】図10は、図7に示されるレンズシステム
700において可動レンズL3が第一ポジションにある
場合の収差を示す。図11は、図8に示されるレンズシ
ステム700において可動レンズL3が第二ポジション
にある場合の収差を示す。図12は、図9に示されるレ
ンズシステム700において可動レンズL3が第三ポジ
ションにある場合の収差を示す。収差図の役割および意
義については、図4〜図6に関連して既に説明した。
【0026】以下に示す表3は、図7〜図9に示した実
施例に関する仕様の値のリストである。パラメータにつ
いては、既に表1に関連して説明した。
【0027】
【表3】
【0028】*表1に関連して既に述べたように、屈折
率は波長によって変化する。シリコンとゲルマニウムの
屈折率については、表2で示した。図13に、3〜5μ
m帯域で、実効焦点距離200mm、F値1.2、至近距
離30m、7枚レンズ構成の本発明に係る赤外カメラ用
レンズシステム1300であって、可動レンズ素子が第
一ポジションの場合を示す。第一ポジションとは、無限
共役を示す。レンズシステム1300は、物体側より順
に第一レンズ群G1、第二レンズ群G2、第三レンズ群
G3と開口絞りASを含む。
【0029】第一レンズ群G1は、物体側に凸面1と像
側に凹面2とを持つ正レンズL1と、物体側に凸面3と
像側に凹面4とを持つ負レンズL2とからなる。第二レ
ンズ群G2は、物体側に凸面5と像側に凹面6とを持つ
正レンズL3からなる。第三レンズ群G3は、物体側に
凹面7と像側に凸面8とを持つ正レンズL4と、物体側
に凸非球面9と像側に凸面10とを持つ正レンズL5
と、物体側に凹面11と像側に凸面12とを持つ負レン
ズL6と、物体側に強い凸面13と像側に凸面14とを
持つ正レンズL7とで構成される。
【0030】スペクトルフィルターL9と、デュワ窓L
10が、第三レンズ群G3と開口絞りAS19の間に配
置される。中間像面1306は、第二レンズ群G2と第
三レンズ群G3との間に位置する。開口絞りAS19
は、システムの冷却絞りと一致しており、口径食(ヴィ
ネッティング:vignetting)がないので、光学系として
は実質的に100%の開口整合がとれており、実質的に
100%の冷却絞り効率を持つ。レンズ素子L1の口径
は、約170mm(D=焦点距離/F値=200/1.2
=167mm)である。
【0031】レンズシステム1300は、以下の条件式
を満足する: 1.1< f1 / f <1.5 0.6< f2 / f <1.1 0.09< f3 / f <0.15 ここで、f はレンズシステム1300の焦点距離、f1
は第一レンズ群G1の焦点距離、f2 は第二レンズ群G
2の焦点距離、f3 は第三レンズ群G3の焦点距離であ
る。
【0032】第二レンズ群G2は、光軸1302に沿っ
て移動可能である。図14は、図13に示されるレンズ
システム1300において、可動レンズが第二ポジショ
ン、つまり第二レンズ群G2が光軸1302に沿って移
動した場合を示す。第二ポジションは、物体が第一レン
ズ面から50mの位置にある、中間共役の場合に対応す
る。図15は、図13に示されるレンズシステム130
0において、可動レンズが第三ポジション、つまり第二
レンズ群G2が光軸1302に沿って移動した場合を示
す。第三ポジションは、物体が第一レンズ面から30m
の位置にある、至近共役の場合に対応する。
【0033】図16は、図13に示されるレンズシステ
ム1300において可動レンズL3が第一ポジションに
ある場合の収差を示す。図17は、図14に示されるレ
ンズシステム1300において可動レンズL3が第二ポ
ジションにある場合の収差を示す。図18は、図15に
示されるレンズシステム1300において可動レンズL
3が第三ポジションにある場合の収差を示す。収差図の
役割および意義については、図4〜図6に関連して既に
説明した。
【0034】以下に示す表4は、図13〜図15に示し
た実施例に関する仕様の値のリストである。パラメータ
については、既に表1に関連して説明した。
【0035】
【表4】
【0036】*表1に関連して既に述べたように、屈折
率は波長によって変化する。シリコンとゲルマニウムの
屈折率については、表2で示した。既に述べた本発明の
実施例に関する記載は、図示および説明のためのもので
あり、開示内容を全て記載し、発明を限定するための物
ではない。記載内容に照らしてみれば、容易な変形例や
応用例も可能である。実施例は、本発明の原理を最も良
く表す物と実質的な応用例を選んで説明したので、通常
の技術を持った当業者が本発明をいろいろな実施例や変
形例に応用することが可能である。これら全ての変形例
応用例は、特許請求の範囲を正しい、合法な、公正な幅
を持って解釈すると本発明の範囲に含まれる。
【0037】
【発明の効果】要約すると、本発明のレンズシステムの
効果と利点は、いまや、より完全に実現できる。このレ
ンズシステムは、中間像と、像側に配置された開口絞り
を持ち、中間像によって、システムの明るさを犠牲にす
ることなく小口径のレンズの使用を可能にし、レンズ素
子数を削減することができ、コスト、重量を減らし、製
造を簡単にして透過率を増加させる。また、前記開口絞
りはシステムの冷却絞りと一致し、更に、口径食(ヴィ
ネッティング:vignetting)がないので、光学系として
は実質的に100%の開口整合がとれており、実質的に
100%の冷却絞り効率を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態に係る、2〜5μmの
帯域幅を持つ、実効焦点距離(EFL)200mm,F/
1.2、最短物体距離(MOD)30m、8枚構成の赤
外カメラ用レンズシステムで、可動レンズ素子が第一の
ポジション、つまり物体が無限遠にある、無限共役の場
合に対応した構成図である。
【図2】図1において、可動レンズ素子が第二のポジシ
ョン、つまり物体が第一レンズ面から50mの位置にあ
る、中間共役の場合に対応した図である。
【図3】図1において、可動レンズ素子が第三のポジシ
ョン、つまり物体が第一レンズ面から30mの位置にあ
る、至近共役の場合に対応した図である。
【図4】図1に示した可動レンズ素子が第一のポジショ
ンにある場合における像高に対する収差を、各波長2μ
m、2.5μm、3μm、4μm、5μmについて示し
た図である。
【図5】図2に示した可動レンズ素子が第二のポジショ
ンにある場合における像高に対する収差を、各波長2μ
m、2.5μm、3μm、4μm、5μmについて示し
た図である。
【図6】図3に示した可動レンズ素子が第三のポジショ
ンにある場合における像高に対する収差を、各波長2μ
m、2.5μm、3μm、4μm、5μmについて示し
た図である。
【図7】3〜5μmの帯域幅を持つ、実効焦点距離(E
FL)200mm,F/1.2、最短物体距離(MOD)
3.55m、8枚構成の赤外カメラ用レンズシステム
で、可動レンズ素子が第一のポジション、つまり物体が
無限遠にある、無限共役の場合に対応した図である。
【図8】図7において、可動レンズ素子が第二のポジシ
ョン、つまり物体が第一レンズ面から10mの位置にあ
る、中間共役の場合に対応した図である。
【図9】図7において、可動レンズ素子が第三のポジシ
ョン、つまり物体が第一レンズ面から3.55mの位置
にある、至近共役の場合に対応した図である。
【図10】図7に示した可動レンズ素子が第一のポジシ
ョンにある場合における像高に対する収差を、各波長3
μm、4μm、5μmについて示した図である。
【図11】図8に示した可動レンズ素子が第二のポジシ
ョンにある場合における像高に対する収差を、各波長3
μm、4μm、5μmについて示した図である。
【図12】図9に示した可動レンズ素子が第三のポジシ
ョンにある場合における像高に対する収差を、各波長3
μm、4μm、5μmについて示した図である。
【図13】3〜5μmの帯域幅を持つ、実効焦点距離
(EFL)200mm,F/1.2、最短物体距離(MO
D)30m、7枚構成の赤外カメラ用レンズシステム
で、可動レンズ素子が第一のポジション、つまり物体が
無限遠にある、無限共役の場合に対応した図である。
【図14】図13において、可動レンズ素子が第二のポ
ジション、つまり物体が第一レンズ面から50mの位置
にある、中間共役の場合に対応した図である。
【図15】図13において、可動レンズ素子が第三のポ
ジション、つまり物体が第一レンズ面から30mの位置
にある、至近共役の場合に対応した図である。
【図16】図13に示した可動レンズ素子が第一のポジ
ションにある場合における像高に対する収差を、各波長
3μm、4μm、5μmについて示した図である。
【図17】図14に示した可動レンズ素子が第二のポジ
ションにある場合における像高に対する収差を、各波長
3μm、4μm、5μmについて示した図である。
【図18】図15に示した可動レンズ素子が第三のポジ
ションにある場合における像高に対する収差を、各波長
3μm、4μm、5μmについて示した図である。
【符号の説明】
G1 第一レンズ群 G2 第二レンズ群 G3 第三レンズ群 L1〜L8 レンズ L9 スペクトルフィルター L10 デュワ窓 AS 開口絞り 106,706,1306 中間像面 102,702,1302 レンズ光軸 I 像面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体の像を形成するレンズシステムにおい
    て、前記レンズシステムは、前記物体側から前記像側の
    順に、第一レンズ群、第二レンズ群、第三レンズ群、お
    よび開口絞り、で構成され、中間像が前記第二レンズ群
    と前記第三レンズ群との間に形成されることを特徴とす
    る赤外カメラレンズシステム。
  2. 【請求項2】前記レンズシステムは、前記レンズシステ
    ムの焦点距離をf、前記第一レンズ群の焦点距離をf1 、
    前記第二レンズ群の焦点距離をf2、前記第三レンズ群の
    焦点距離をf3と表すとき、 1.1< f1 / f <1.5 0.6< f2 / f <1.1 0.09< f3 / f <0.15 なる条件式を満足することを特徴とする、請求項1記載
    の赤外カメラレンズシステム。
  3. 【請求項3】前記第一レンズ群は、前記物体側から前記
    像側の順に、入射瞳にほぼ等しい口径を持った正レン
    ズ、および負レンズを含むことを特徴とする、請求項2
    記載の赤外カメラレンズシステム。
  4. 【請求項4】前記第二レンズ群は、正レンズを含むこと
    を特徴とする、請求項3記載の赤外カメラレンズシステ
    ム。
  5. 【請求項5】前記第二レンズ群は、異なった前記物体迄
    の距離に合焦するために光軸に沿って移動可能であるこ
    とを特徴とする、請求項4記載の赤外カメラレンズシス
    テム。
  6. 【請求項6】前記第三レンズ群は、前記物体側から前記
    像側の順に、第一負レンズ、第一正レンズ、第二正レン
    ズ、第二負レンズおよび第三正レンズを含むことを特徴
    とする、請求項5記載の赤外カメラレンズシステム。
  7. 【請求項7】前記第三レンズ群は、前記物体側から前記
    像側の順に、第一正レンズ、第二正レンズ、負レンズお
    よび第三正レンズを含むことを特徴とする、請求項5記
    載の赤外カメラレンズシステム。
  8. 【請求項8】前記開口絞りは、冷却絞りを含むことを特
    徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の
    赤外カメラレンズシステム。
  9. 【請求項9】前記レンズシステムは、実質的に100%
    の開口整合がとれていることを特徴とする、請求項8記
    載の赤外カメラレンズシステム。
JP11067926A 1998-03-16 1999-03-15 赤外カメラレンズシステム Pending JPH11287951A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US4249898A 1998-03-16 1998-03-16
US09/042498 1998-03-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11287951A true JPH11287951A (ja) 1999-10-19

Family

ID=21922259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11067926A Pending JPH11287951A (ja) 1998-03-16 1999-03-15 赤外カメラレンズシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11287951A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2382153A (en) * 2001-11-16 2003-05-21 Thales Optics Ltd Optical imaging apparatus with negatively distorted intermediate image
JP2007264191A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Nikon Corp 赤外光学系
CN103064185A (zh) * 2013-01-11 2013-04-24 哈尔滨工业大学 红外光学系统
CN105044887A (zh) * 2015-06-02 2015-11-11 中国科学院上海技术物理研究所 一种制冷型大相对孔径超广角红外光学系统
JP2017211480A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 富士フイルム株式会社 結像光学系、投写型表示装置、および、撮像装置
CN115685507A (zh) * 2022-11-23 2023-02-03 福建福光股份有限公司 一种透射式双波段红外镜头

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2382153A (en) * 2001-11-16 2003-05-21 Thales Optics Ltd Optical imaging apparatus with negatively distorted intermediate image
GB2382153B (en) * 2001-11-16 2005-09-28 Thales Optics Ltd Optical imaging apparatus for negatively distorting an intermediate image
JP2007264191A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Nikon Corp 赤外光学系
CN103064185A (zh) * 2013-01-11 2013-04-24 哈尔滨工业大学 红外光学系统
CN103064185B (zh) * 2013-01-11 2015-11-25 哈尔滨工业大学 红外光学系统
CN105044887A (zh) * 2015-06-02 2015-11-11 中国科学院上海技术物理研究所 一种制冷型大相对孔径超广角红外光学系统
JP2017211480A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 富士フイルム株式会社 結像光学系、投写型表示装置、および、撮像装置
US10816777B2 (en) 2016-05-25 2020-10-27 Fujifilm Corporation Imaging optical system, projection-type display apparatus, and imaging apparatus
CN115685507A (zh) * 2022-11-23 2023-02-03 福建福光股份有限公司 一种透射式双波段红外镜头
CN115685507B (zh) * 2022-11-23 2024-03-15 福建福光股份有限公司 一种透射式双波段红外镜头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6169635B1 (en) Zoom lens system
JP2808815B2 (ja) 内部合焦式望遠ズームレンズ
JP3619145B2 (ja) 光学系及びそれを用いた光学機器
KR20130047745A (ko) 광폭 개방형 광각 렌즈계
JP3728680B2 (ja) コンパクトな広角ズームレンズ
US20030227691A1 (en) Zoom lens and image-taking apparatus
JP5639625B2 (ja) 撮像光学系及びそれを有する撮像装置
JPH07294808A (ja) 結像レンズ
WO2019093377A1 (ja) 撮像レンズ系及び撮像装置
JPH07225411A (ja) 採光式ブライトフレームファインダ
JP3057946B2 (ja) 収差補正系及びそれを用いた天体望遠鏡
US6424465B2 (en) Front tele-converter, and front tele-converter having vibration-reduction function
CN110441893A (zh) 光学成像系统
JP2864407B2 (ja) ケプラー式ズームファインダー光学系
JP7109686B2 (ja) 変倍光学系および撮像装置
JP7026933B2 (ja) 撮像光学系および撮像装置
JPH052139A (ja) 正立フアインダー装置
JP2008008981A (ja) ファインダー光学系とこれを有する光学機器
US3722979A (en) Optical system of the real image type for finders having aspheric surfaces
JPH11287951A (ja) 赤外カメラレンズシステム
JP2975696B2 (ja) 超小型超広角レンズ
JP3085823B2 (ja) 非球面ズームレンズとそれを用いたビデオカメラ
CN112859310B (zh) 变焦镜头及摄像装置
US5412508A (en) Compact zoom lens system
JP7225047B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像装置