JP2009251432A - 内視鏡用対物光学系 - Google Patents

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JP2009251432A JP2008101360A JP2008101360A JP2009251432A JP 2009251432 A JP2009251432 A JP 2009251432A JP 2008101360 A JP2008101360 A JP 2008101360A JP 2008101360 A JP2008101360 A JP 2008101360A JP 2009251432 A JP2009251432 A JP 2009251432A
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Abstract

【課題】 光路途中で視野方向を変換する内視鏡用対物光学系において、可動レンズ群の径を小さくし、可動に最適な内視鏡用対物光学系を提供する。
【解決手段】 光路途中で視野方向を変換する内視鏡用対物光学系において、単レンズ又は一組の接合レンズのみを光軸方向に移動することにより近接拡大が可能であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は光学系に関するものである。更には、内視鏡用対物光学系に関するものである。
従来より、拡大観察が可能で全長が短く、レンズ外径の小さい内視鏡に用いられる光学系が開示されている(特許文献1)。また、拡大且つ光路変更した光学系が開示されている(特許文献2、特許文献3)。
特開平11−316339号公報 特開2005−025059号公報 特開平1−107642号公報
しかしながら、これらの特許文献2又は3に開示された光学系は、負正のタイプであり、可動レンズ群が正レンズ群なので、径が大きく、複数枚で構成され、可動させるには、不利であった。
このような課題に鑑み、本発明の目的は、光路途中で視野方向を変換する内視鏡用対物光学系において、可動レンズ群の径を小さくし、可動に最適な内視鏡用対物光学系を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明では、光路途中で視野方向を変換する内視鏡用対物光学系において、単レンズ又は一組の接合レンズのみを光軸方向に移動することにより近接拡大が可能であることが望ましい。
可動レンズを単レンズ又は一組の接合レンズのみとすることで、容易に可動させることができる。
正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、前記第1レンズ群は、視野方向変換光学系を有し、前記第2レンズ群は、前記単レンズ又は前記接合レンズのみからなることが望ましい。
物体面の移動に応じて光軸方向に移動し、合焦と変倍を行う第2レンズ群が、負の屈折力を有するので、径が小さく、光学系を小スペースにできると共に、単レンズ又は一組の接合レンズからなるので、容易に可動させることができる。
また、前記第1レンズ群中の第1レンズは、光軸に対して非対称であることが望ましい。
レイアウト上、第1レンズ群は光軸から傾けて配置する必要がある。視野角度は、撮像位置から後方に約5〜20°傾いている。また、側面は撮像面から90°傾いている。そのため、突出しないように第1レンズを傾けて配置する必要があり、光軸に対して非対称としている。
また、前記光軸は光路途中で偏心していることが望ましい。
第1レンズを光軸に対して非対称とすると、画面の上下方向での片ボケが発生する場合があり、好ましくないので、光路途中で光軸を垂直方向に偏心させることで、補正する。なお、第1レンズ群全体又は第2レンズ群以降を光軸と垂直方向に偏心すると好ましい。
また、以下の条件式(1)、(2)、(3)を満足することが望ましい。
0.5<f1/fl<2.2 ・・・(1)
−7<f2/fl<−1 ・・・(2)
1.6<f3/fl<4.2 ・・・(3)
ただし、flは、全系の焦点距離、
f1は、第1レンズ群の焦点距離、
f2は、第2レンズ群の焦点距離、
f3は、第3レンズ群の焦点距離、
である。
条件式(1)は、第1レンズ群の焦点距離に関する条件式である。第1レンズ群は、正の屈折力を有するが、第2レンズ群の可動スペースを確保するために、あまり屈折力が強くない方が好ましい。条件式(1)の下限0.5を下回ると、第2レンズ群の移動量の確保ができない。条件式(1)の上限2.2を上回ると、全長が長くなり、好ましくない。
条件式(2)は、第2レンズ群の焦点距離に関する条件式である。第2レンズ群の適切な移動量を確保するために、あまり屈折力が強くない方が好ましい。条件式(2)の下限−1を下回ると、移動量が大きくなりすぎ、全長が長くなる。条件式(2)の上限−6を上回ると、レンズ移動に対する像面での感度が大きくなり、特に近距離時でのピント合わせが容易でなくなり、好ましくない。
条件式(3)は、第3レンズ群の焦点距離に関する条件式である。第1レンズ群及び第2レンズ群の屈折力が比較的弱く、第3レンズ群を適切な屈折力とする必要がある。条件式(3)の下限1.6を下回ると、バックフォーカスが確保できず、ピント調整量の確保が困難になると共に、フィルターやCCDカバーガラスの配置のためのスペースを確保できなくなる。条件式(3)の上限4.2を上回ると、CCDへの入射角度が大きくなり周辺光量不足を招き、好ましくない。
また、以下の条件式(4),(5),(6)を満足することが望ましい。
|f12/fl|<40 ・・・(4)
1.0<|f2/f1|<4.0 ・・・(5)
0.4<|f3/f2|<1.9 ・・・(6)
ただし、f12は、最遠点時の第1レンズ群及び第2レンズ群の合成焦点距離である
条件式(4)は、最遠点時の第1レンズ群及び第2レンズ群の合成焦点距離に関する条件式である。条件式(4)の上限40を上回ると、屈折力が弱すぎ、第3レンズの屈折力をかなり強くする必要が出て、条件式3の下限を満足できなくなる。
条件式(5)は、第1レンズ群と第2レンズ群の焦点距離に関する条件式である。条件式(5)の下限1.0を下回ると、第2レンズ群の屈折力が強すぎ、軸上の色収差が大きくなる。条件式(5)の上限4.0を上回ると、球面収差が大きく補正過剰となる。
条件式(6)は、第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離に関する条件式である。条件式(6)の下限0.4を下回ると、像面湾曲が大きくなる。条件式(6)の上限1.9を上回ると、非点格差が大きくなり、好ましくない。
また、以下の条件式(7),(8)を満足することが望ましい。
0.6<|fl1/fl|<1.5 ・・・(7)
1.0<|fl2/fl|<2.4 ・・・(8)
ただし、fl1は、第1レンズの焦点距離、
fl2は、第2レンズの焦点距離、
である。
条件式(7)及び条件式(8)は、第1レンズ及び第2レンズに関する条件式である。正の屈折力を有する第1レンズ群内において、第1レンズの屈折力は大きく、第2レンズの屈折力は小さくすることによるプリズムスペースの確保と に関する条件式である。
条件式(7)は、プリズム等光路変換のための光学部材を配置するスペースを確保するため、第1レンズの負の屈折力を大きくするための条件式である。条件式(7)の下限0.6を下回ると、負の屈折力が強すぎ、全長が長くなる。条件式(7)の上限1.5を上回ると、プリズム等の光路変換光学部材の配置が困難になる。
条件式(8)は、条件式(7)で決まった第1レンズの屈折力に対して、第1レンズ群が正の屈折力を有するように、第2レンズの屈折力を決定する条件式である。条件式(8)の下限1.0を下回ると、屈折力が強すぎ、像面湾曲が発生する。条件式(8)の上限2.4を上回ると、屈折力が弱すぎ、第1レンズ群が負の屈折力を有し、大型化してしまう。また、第1レンズ群及び第2レンズ群が共に負の屈折力を有し、収差補正上のバランスを欠いてしまい、好ましくない。
また、以下の条件式(9)を満足することが望ましい。
|Δν|>25 ・・・(9)
ただし、Δνは、第3レンズ群の接合レンズのアッベ数差である。条件式(9)の範囲内では、色収差を、軸上・倍率共に補正し、バランスがよい。条件式(9)の範囲外では、特に、倍率色収差が大きくなり、色にじみが大きくなり、好ましくない。
また、以下の条件式(10)、(11)を満足することが望ましい。
1.35<D/fl<2.75 ・・・(10)
0.05<Δd/D<1.05 ・・・(11)
ただし、Dは、第1レンズから第2レンズまでの光路長、
Δdは、第2レンズ群移動量、
である。
条件式(10)は、プリズムやミラー等、光路変換光学部材のスペースを確保するための条件式である。条件式(10)の下限1.35を下回ると、光路変換光学部材のためのスペースを確保できない。条件式(10)の上限2.75を上回ると、全長が長くなり、好ましくない。
条件式(11)は、第2レンズ群の移動量の条件を示す。条件式(11)の下限0.05を下回ると、レンズ移動に対するフォーカス感度が高くなり、ピント合わせがしづらくなる。条件式(11)の上限0.75を上回ると、レンズの移動量が大きくなりすぎ、全長が長くなり、大型化を招く。
以下の条件式(12)、(13)を満足することが望ましい。
w>45° ・・・(12)
|βt|>0.4 ・・・(13)
ただし、wは、入射画角、
βtは、最至近光学倍率、
である。
条件式(12)は、入射画角の条件を示す。条件式(12)の範囲外では内視鏡で用いる場合の画角を確保することができず、好ましくない。
条件式(13)は、倍率の条件を示す。条件式(13)の範囲外では低倍率となるため拡大観察のメリットがなくなり、好ましくない。
本発明によれば、光路途中で視野方向を変換する内視鏡用対物光学系において、可動レンズ群の径を小さくし、可動に最適な内視鏡用対物光学系を提供することができる。
図1は、本発明に係る実施形態の(a)遠距離物点、(b)近距離物点でのレンズ断面図を示す。本実施形態では、図1に示すように、光路途中で視野方向を変換する内視鏡用対物光学系において、単レンズ又は一組の接合レンズのみを光軸方向に移動することにより近接拡大が可能である。
可動レンズを単レンズ又は一組の接合レンズのみとすることで、容易に可動させることができる。
正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなり、第1レンズ群G1は、視野方向変換光学系を有し、第2レンズ群G2は、単レンズ又は接合レンズのみからなることが望ましい。
物体面の移動に応じて光軸方向に移動し、合焦と変倍を行う第2レンズ群G2が、負の屈折力を有するので、径が小さく、光学系を小スペースにできると共に、単レンズ又は一組の接合レンズからなるので、容易に可動させることができる。
また、図2に示すように、第1レンズL1は、光軸に対して非対称であることが望ましい。図2は、本発明に係る内視鏡用対物光学系を備えた斜視系のスコープ先端を示す概略図である。本発明に係る内視鏡1は、先端部側面に対物光学系2が配置されている。また、対物光学系2の近傍側面には、照明光学系3が配置されている。このような構成により
、照明光学系3からの光が被検対象に照射され、被検対象からの反射光が対物光学系2を透過し、CCD上に結像する。その後、結像した光が電気信号、映像信号に変換されモニタに映し出されることにより、被検対象が観察される。
レイアウト上、第1レンズ群G1は光軸から傾けて配置する必要がある。視野角度は、撮像位置から後方に約5〜20°傾いている。また、側面は撮像面から90°傾いている。そのため、突出しないように第1レンズL1を傾けて配置する必要があり、光軸に対して非対称としている。
また、図3に示すように、光軸は光路途中で偏心していることが望ましい。
第1レンズL1を光軸に対して非対称とすると、画面の上下方向での片ボケが発生する場合があり、好ましくないので、光路途中で光軸を垂直方向に偏心させることで、補正する。なお、第1レンズ群G1全体又は第2レンズ群G2以降を光軸と垂直方向に偏心すると好ましい。
以下、本発明の内視鏡用対物光学系の実施例1〜4について説明する。実施例1〜4の内視鏡用対物光学系の(a)遠距離物点、(b)近距離物点でのレンズ断面図をそれぞれ図4〜図7に示す。
各図中、第1レンズ群はG1、第2レンズ群はG2、第3レンズ群はG3、絞りはS、プリズムはP、赤外カットフィルターはF、芯出し用CCDカバーガラスはC1、CCDカバーガラスはC2、CCD像面はIで示してある。
各実施例とも物点距離の変化に関し、第2レンズ群G2を移動させることで、合焦、変倍を行う。
なお、赤外カットフィルターFは、両面に各種レーザカットフィルター又は色補正フィルター等のコーティングを施しても良い。
実施例1の内視鏡用対物光学系は、図4に示すように、物体側から順に、全体として正屈折力の第1レンズ群G1、絞りS、全体として負屈折力の第2レンズ群G2、全体として正屈折力の第3レンズ群G3からなり、赤外カットフィルターF、CCDカバーガラスC1及びC2を経てCCD像面Iに物体像を結像する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、第1レンズL1としての平凹負レンズと、光路変換のための光学部材としての、三角プリズムやダハプリズム等のプリズムPと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸正レンズを接合した第2レンズL2としての接合正レンズとからなる。
第2レンズ群G2は、第3レンズL3としての平凹負レンズ1枚からなる。
第3レンズ群G3は、両凸正レンズと像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズを接合した第4レンズL4としての接合正レンズからなる。
実施例2の内視鏡用対物光学系は、図5に示すように、物体側から順に、全体として正屈折力の第1レンズ群G1、絞りS、全体として負屈折力の第2レンズ群G2、全体として正屈折力の第3レンズ群G3からなり、赤外カットフィルターF、CCDカバーガラスC1及びC2を経てCCD像面Iに物体像を結像する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、第1レンズL1としての平凹負レンズと、光路変換のための光学部材としての、三角プリズムやダハプリズム等のプリズムPと、第2レンズL2としての両凸正レンズとからなる。
第2レンズ群G2は、第3レンズL3としての平凹負レンズ1枚からなる。
第3レンズ群G3は、両凸正レンズと像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズを接合した第4レンズL4としての接合正レンズからなる。
実施例3の内視鏡用対物光学系は、図6に示すように、物体側から順に、全体として正屈折力の第1レンズ群G1、絞りS、全体として負屈折力の第2レンズ群G2、全体として正屈折力の第3レンズ群G3からなり、赤外カットフィルターF、CCDカバーガラスC1及びC2を経てCCD像面Iに物体像を結像する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、第1レンズL1としての平凹負レンズと、第2レンズL2としての両凸正レンズとからなる。
第2レンズ群G2は、第3レンズL3としての平凹負レンズ1枚からなる。
第3レンズ群G3は、両凸正レンズと像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズを接合した第4レンズL4としての接合正レンズからなる。
本実施例では、第1レンズL1と第2レンズL2の間に光路変換のためのミラー部材が配置されるスペースを確保している。
実施例4の内視鏡用対物光学系は、図7に示すように、物体側から順に、全体として正屈折力の第1レンズ群G1、絞りS、全体として負屈折力の第2レンズ群G2、全体として正屈折力の第3レンズ群G3からなり、赤外カットフィルターF、CCDカバーガラスC1及びC2を経てCCD像面Iに物体像を結像する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、第1レンズL1としての平凹負レンズと、光路変換のための光学部材としての、三角プリズムやダハプリズム等のプリズムPと、第2レンズL2としての両凸正レンズとからなる。
第2レンズ群G2は、平凹負レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズを接合した第3レンズL3としての接合負レンズからなる。
第3レンズ群G3は、両凸正レンズと像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズを接合した第4レンズL4としての接合正レンズからなる。
各実施例とも、光路変換のための光学部材が三角プリズム(または単純なミラー)の場合は、電気的に像の左右を反転させる。
以下、各実施例におけるレンズの数値データを示す。
各実施例におけるレンズの数値データにおいては、rは各レンズ面の曲率半径、dは各レンズの肉厚または間隔、neは各レンズのe線における屈折率、νdは各レンズのd線におけるアッベ数をそれぞれ示している。
数値実施例1
単位 mm

面データ
面番号 r d ne νd
物点 ∞ 可変
1 ∞ 0.320 1.88814 40.78
2 1.2536 0.450
3 ∞ 3.150 1.81078 40.92
4 ∞ 0.264
5 1.4695 0.230 1.82017 46.62
6 0.6585 0.575 1.59143 61.14
7 -1.6045 0.017
8 (絞り) ∞ 可変
9 ∞ 0.287 1.59143 61.14
10 1.6232 可変
11 4.0400 1.181 1.69979 55.53
12 -1.3993 0.318 1.93429 18.90
13 -2.3844 0.122
14 ∞ 0.230 1.52498 59.89
15 ∞ 0.538
16 ∞ 0.862 1.51825 64.14
17 ∞ 0.707 1.50600 60.00
像面 ∞

各種データ 遠距離物点 近距離物点
焦点距離 1.27 1.32
Fナンバー 9.74 10.64

d0 12.5 2.0
d8 0.640 1.023
d10 0.989 0.606
数値実施例2
単位 mm

面データ
面番号 r d ne νd
物点 ∞ 可変
1 ∞ 0.320 1.88814 40.78
2 1.1070 0.580
3 ∞ 3.150 1.81078 40.92
4 ∞ 0.100
5 7.9280 1.000 1.77621 49.60
6 -2.6330 0.030
7 (絞り) ∞ 可変
8 ∞ 0.350 1.58482 40.75
9 3.6700 可変
10 6.3600 1.160 1.77621 49.60
11 -2.3450 0.380 1.93429 18.90
12 -4.5540 1.520
13 ∞ 0.400 1.52498 59.89
14 ∞ 0.754
15 ∞ 1.500 1.51825 64.14
16 ∞ 0.800 1.50801 60.00
像面 ∞

各種データ 遠距離物点 近距離物点
焦点距離 1.34 1.66
Fナンバー 7.63 9.91

d0 12.5 2.0
d8 0.240 2.150
d10 2.464 0.556
数値実施例3
単位 mm

面データ
面番号 r d ne νd
物点 ∞ 可変
1 ∞ 0.320 1.88814 40.78
2 1.4539 2.724
3 1.8315 0.580 1.77621 49.60
4 -3.6014 0.030
5 (絞り) ∞ 可変
6 ∞ 0.280 1.83932 37.16
7 1.5054 可変
8 4.9489 1.153 1.77621 49.60
9 -1.4023 0.233 1.93429 18.90
10 -2.4488 0.632
11 ∞ 0.400 1.52498 59.89
12 ∞ 0.550
13 ∞ 1.050 1.51825 64.14
14 ∞ 0.800 1.50801 60.00
像面 ∞

各種データ 遠距離物点 近距離物点
焦点距離 1.29 1.35
Fナンバー 9.00 10.10

d0 12.5 2.0
d8 0.237 0.492
d10 0.854 0.599
数値実施例4
単位 mm

面データ
面番号 r d ne νd
物点 ∞ 可変
1 ∞ 0.320 1.88814 40.78
2 1.0917 0.530
3 ∞ 3.150 1.81078 40.92
4 ∞ 0.070
5 4.5848 0.580 1.77621 49.60
6 -2.4706 0.030
7 (絞り) ∞ 可変
8 ∞ 0.200 1.85504 61.14
9 2.2200 0.280 1.77621 49.60
10 2.6755 可変
11 6.0746 1.010 1.77621 49.60
12 -1.6210 0.300 1.93429 18.90
13 -3.1020 0.500
14 ∞ 0.400 1.52498 59.89
15 ∞ 1.750
16 ∞ 1.500 1.51825 64.14
17 ∞ 0.800 1.50600 60.00
像面 ∞

各種データ 遠距離物点 近距離物点
焦点距離 1.37 1.64
Fナンバー 8.58 11.28

d0 12.5 2.0
d8 0.405 1.350
d10 1.475 0.530
以上の実施例1〜4の(a)遠距離物点合焦時、(b)近距離物点合焦時の収差図をそれぞれ図8〜図11に示す。なお、球面収差図及び倍率色収差図において、実線はF線、点線はC線、一点鎖線はe線に対する各収差量(mm)を表している。非点収差図において、実線ΔSはサジタル像面(mm)、点線ΔMはメリジオナル像面(mm)をそれぞれ表している。また、歪曲収差図において、実線はF線に対する歪曲(%)を表している。
次に、上記各実施例における条件式(1)〜(13)の値を示す。
条件式 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4
(1) 0.88 1.67 0.73 1.18
(2) -2.16 -4.59 -1.39 -2.24
(3) 2.13 2.97 1.95 2.33
(4) 4.2 17.24 8.76 3.3
(5) 2.44 2.75 1.89 1.90
(6) 0.99 0.65 1.41 1.04
(7) 1.11 0.91 1.27 0.90
(8) 1.44 1.94 1.27 1.57
(9) 36.63 30.7 30.7 30.7
(10) 1.93 1.77 2.11 1.71
(11) 0.16 0.79 0.09 0.40
(12) 52.8 50.7 52.1 49.9
(13) 0.45 0.58 0.45 0.60
これらの実施例によれば、光路途中で視野方向を変換する内視鏡用対物光学系において、可動レンズ群の径を小さくし、可動に最適な内視鏡用対物光学系を提供することができる。
以上の本発明の内視鏡用対物光学系は、例えば次のように構成することができる。
〔1〕 光路途中で視野方向を変換する内視鏡用対物光学系において、単レンズ又は一組の接合レンズのみを光軸方向に移動することにより近接拡大が可能であることを特徴とする内視鏡用対物光学系。
〔2〕 正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、前記第1レンズ群は、視野方向変換光学系を有し、前記第2レンズ群は、前記単レンズ又は前記一組の接合レンズからなることを特徴とする〔1〕に記載の内視鏡用対物光学系。
〔3〕 前記第1レンズ群中の第1レンズは、光軸に対して非対称であることを特徴とする〔1〕又は〔2〕に記載の内視鏡用対物光学系。
〔4〕 前記光軸は光路途中で偏心していることを特徴とする〔1〕乃至〔3〕のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
〔5〕 以下の条件式(1)、(2)、(3)を満足することを特徴とする〔1〕乃至〔4〕のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
0.5<f1/fl<2.2 ・・・(1)
−7<f2/fl<−1 ・・・(2)
1.6<f3/fl<4.2 ・・・(3)
ただし、flは、全系の焦点距離、
f1は、第1レンズ群の焦点距離、
f2は、第2レンズ群の焦点距離、
f3は、第3レンズ群の焦点距離、
である。
〔6〕 以下の条件式(4),(5),(6)を満足することを特徴とする〔1〕乃至〔5〕のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
0<|f12/fl|<40 ・・・(4)
1.0<|f2/f1|<4.0 ・・・(5)
0.4<|f3/f2|<1.9 ・・・(6)
ただし、f12は、最遠点時の第1レンズ群及び第2レンズ群の合成焦点距離である
〔7〕 以下の条件式(7),(8)を満足することを特徴とする〔1〕乃至〔6〕の
いずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
0.6<|fl1/fl|<1.5 ・・・(7)
1.0<|fl2/f1|<2.4 ・・・(8)
ただし、fl1は、第1レンズの焦点距離、
fl2は、第2レンズの焦点距離、
である。
〔8〕 以下の条件式(9)を満足することを特徴とする〔1〕乃至〔7〕のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
|Δν|>25 ・・・(9)
ただし、Δνは、第3レンズ群の接合レンズのアッベ数差である。
〔9〕 以下の条件式(10)、(11)を満足することを特徴とする〔1〕乃至〔8〕のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
1.35<D/fl<2.75 ・・・(10)
0.05<Δd/D<1.05 ・・・(11)
ただし、Dは、第1レンズから第2レンズまでの光路長、
Δdは、第2レンズ群移動量、
である。
〔10〕 以下の条件式(12)、(13)を満足することを特徴とする〔1〕乃至〔9〕のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
w>45° ・・・(12)
|βt|>0.4 ・・・(13)
ただし、wは、入射画角、
βtは、最至近光学倍率、
である。
本発明の内視鏡用対物光学系のレンズ断面図である。 本発明の内視鏡用対物光学系を備えた斜視系内視鏡のスコープ先端を示す概略図である。 本発明の内視鏡用対物光学系の光軸は光路途中で偏心していることを示す図である。 本発明の内視鏡用対物光学系の実施例1のレンズ断面図である。ただし、光学系の偏心はなく、プリズム等は展開図で示している。 本発明の内視鏡用対物光学系の実施例2の図1と同様の図である。 本発明の内視鏡用対物光学系の実施例3の図1と同様の図である。 本発明の内視鏡用対物光学系の実施例4の図1と同様の図である。 実施例1の遠点合焦時の収差図である。 実施例2の遠点合焦時の収差図である。 実施例3の遠点合焦時の収差図である。 実施例4の遠点合焦時の収差図である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
S…絞り
P…プリズム
F…赤外カットフィルター
C1…CCDカバーガラス
C2…CCDカバーガラス
I…CCD像面

Claims (10)

  1. 光路途中で視野方向を変換する内視鏡用対物光学系において、
    単レンズ又は一組の接合レンズのみを光軸方向に移動することにより近接拡大が可能である
    ことを特徴とする内視鏡用対物光学系。
  2. 正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、視野方向変換光学系を有し、
    前記第2レンズ群は、前記単レンズ又は前記一組の接合レンズからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用対物光学系。
  3. 前記第1レンズ群中の第1レンズは、光軸に対して非対称であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡用対物光学系。
  4. 前記光軸は光路途中で偏心していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
  5. 以下の条件式(1)、(2)、(3)を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
    0.5<f1/fl<2.2 ・・・(1)
    −7<f2/fl<−1 ・・・(2)
    1.6<f3/fl<4.2 ・・・(3)
    ただし、flは、全系の焦点距離、
    f1は、第1レンズ群の焦点距離、
    f2は、第2レンズ群の焦点距離、
    f3は、第3レンズ群の焦点距離、
    である。
  6. 以下の条件式(4),(5),(6)を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
    0<|f12/fl|<40 ・・・(4)
    1.0<|f2/f1|<4.0 ・・・(5)
    0.4<|f3/f2|<1.9 ・・・(6)
    ただし、f12は、最遠点時の第1レンズ群及び第2レンズ群の合成焦点距離である
  7. 以下の条件式(7),(8)を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載の内視鏡用対物光学系。
    0.6<|fl1/fl|<1.5 ・・・(7)
    1.0<|fl2/f1|<2.4 ・・・(8)
    ただし、fl1は、第1レンズの焦点距離、
    fl2は、第2レンズの焦点距離、
    である。
  8. 以下の条件式(9)を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
    |Δν|>25 ・・・(9)
    ただし、Δνは、第3レンズ群の接合レンズのアッベ数差である。
  9. 以下の条件式(10)、(11)を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
    1.35<D/fl<2.75 ・・・(10)
    0.05<Δd/D<1.05 ・・・(11)
    ただし、Dは、第1レンズから第2レンズまでの光路長、
    Δdは、第2レンズ群移動量、
    である。
  10. 以下の条件式(12)、(13)を満足することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の内視鏡用対物光学系。
    w>45° ・・・(12)
    |βt|>0.4 ・・・(13)
    ただし、wは、入射画角、
    βtは、最至近光学倍率、
    である。
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