JP2015034564A - 軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間に亘って軸受の潤滑を維持できる軸受装置を提供すること。
【解決手段】軸受装置1は、軸受3と、間座4と、潤滑剤貯留部26と、樹脂製の案内部材25とを含んでいる。軸受3は、内輪5、外輪6、これら内外輪間に配置された複数の転動体7、および、複数の転動体7を保持する保持器8を有する。間座4は、軸受3に隣接配置されている。潤滑剤貯留部26は、間座4に設けられ、潤滑剤27が溜められている。案内部材25は、間座4に設けられ、潤滑剤貯留部26の潤滑剤27に接するとともに、内外輪間に挿入され、保持器8または外輪6を案内している。
【選択図】図2

Description

この発明は、軸受装置に関する。
下記特許文献1で開示された転がり軸受装置のアンギュラ玉軸受は、主軸に嵌合された内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に介在された複数の玉と、複数の玉を周方向に沿って所定間隔毎に保持する保持器とを備えている。外輪の内周の軸方向両端部には、環状溝が形成されている。環状溝には、グリースが充満させてある。外輪の内周面には、保持器の回転を案内するための案内面が形成されている。環状溝は、案内面に隣接させて設けられている。一方、保持器は、軸方向に所定間隔離して配置された一対の円環部を備えている。各円環部の外周面が外輪の案内面に摺接する被案内面として構成されている。そのため、環状溝のグリースに含まれる基油を、案内面と被案内面との間に供給することができる。これにより、基油によって、案内面と被案内面との間を潤滑できるとともに、玉と、内輪および外輪のそれぞれにおける玉の軌道面とを潤滑することもできる。
国際公開WO2010/010897号パンフレット
特許文献1の転がり軸受装置では、グリースの基油は、外輪の内周面を伝って流れ出るので、アンギュラ玉軸受の潤滑の必要が無い状態(たとえば、主軸の回転停止状態)でも、基油が無駄に流れ出してしまう。これでは、基油の減少により、長時間におけるアンギュラ玉軸受の潤滑が困難になる。
また、転がり軸受装置を長期間使用すると、グリースの基油に気泡が発生し、基油が当該気泡に遮られることで環状溝から案内面と被案内面との間へ伝いにくくなってしまう問題もある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、長期間に亘って軸受の潤滑を維持できる軸受装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、内輪(5)、外輪(6)、これら内外輪間に配置された複数の転動体(7)、および、前記複数の転動体を保持する保持器(8)を有する軸受(3)と、前記軸受に隣接配置された間座(4)と、前記間座に設けられ、潤滑剤(27)が溜められる潤滑剤貯留部(26)と、前記間座に設けられ、前記潤滑剤貯留部の潤滑剤に接するとともに、前記内外輪間に挿入され、前記保持器または外輪を案内する樹脂製の案内部材(25)と、を含むことを特徴とする、軸受装置(1)である。
請求項2記載の発明は、前記樹脂は、吸液性を有することを特徴とする、請求項1記載の軸受装置である。
請求項3記載の発明は、前記樹脂は、ナイロン66であることを特徴とする、請求項2記載の軸受装置である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1記載の発明によれば、軸受装置における軸受は、内輪、外輪、これら内外輪間に配置された複数の転動体、および、複数の転動体を保持する保持器を有している。軸受に隣接された間座には、潤滑剤貯留部と、案内部材とが設けられている。潤滑剤貯留部には、潤滑剤が溜められている。案内部材は、潤滑剤貯留部の潤滑剤と接するとともに、内外輪間に挿入され、保持器または外輪を案内する。
潤滑剤貯留部の潤滑剤は、案内部材を経由して保持器と案内部材との間に入り込み、内輪および外輪のそれぞれと転動体との間に浸透することで、軸受全体を潤滑する。
ここで、案内部材は、樹脂製であることから、金属製である場合に比べて、潤滑剤をある程度保留できる。
特に、請求項2記載の発明のように案内部材が吸液性を有する樹脂であれば、案内部材は、潤滑剤貯留部の潤滑剤と接する部分において潤滑剤を吸収し、内部に溜め込むことができる。案内部材に吸収された潤滑剤は、案内部材が金属製である場合とは異なり、案内部材の表面を伝って無駄に流れ出ることはなく、必要に応じて案内部材から滲み出るので、長時間に亘って軸受の潤滑に寄与する。また、吸液性を有する樹脂で構成された案内部材であれば、潤滑の妨げとなる気泡が潤滑剤において発生することを抑制できる。
以上の結果、この軸受装置では、長期間に亘って軸受の潤滑を維持できる。
請求項3記載の発明のように、案内部材を構成し、吸液性を有する樹脂として、ナイロン66を用いることができる。
図1は、本発明の一実施形態の軸受装置1の軸方向Xに沿った面で切断した断面図である。 図2は、図1における要部を拡大した図である。 図3は、案内部材25に用いられる材料と、その他の材料との吸水性を比較した図である。 図4は、図2に本発明の変形例を適用した図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の軸受装置1の軸方向Xに沿った面で切断した断面図である。図2は、図1における要部を拡大した図である。
図1を参照して、軸受装置1は、たとえば機械(ここでは工作機械)における円柱状の回転軸2を支持する転がり軸受装置である。
ここで、回転軸2の軸方向には、符号「X」を付すことにする。また、回転軸2の径方向には、符号「R」を付すことにし、回転軸2の周方向には、符号「C」を付すことにする。図1では、軸方向Xは、紙面の左右に延びる方向と一致している。また、図1における紙面の上下方向は、径方向Rと一致している。また、径方向Rにおいて回転軸2側(回転軸2に近づく側)を「内側」ということにする。また、径方向Rにおいて回転軸2側とは反対側(回転軸2から離れる側)を「外側」ということにする。また、図2は、図1において回転軸2よりも上側の部分の断面図を拡大して示している。なお、図2における各部材の姿勢は図1と一致している。
軸受装置1は、たとえばアンギュラ玉軸受からなる軸受3と、軸方向Xから軸受3に隣接して設けられた間座4とを含んでいる。軸受装置1全体は、工作機械のハウジング24内に収容されている。ハウジング24には、回転軸2が挿通される丸い挿通穴24Aが形成されている。ハウジング24において挿通穴24Aを区画する部分を内周面24Bということにする。内周面24Bは、回転軸2と同軸状をなす円周面である。
軸受3は、内輪5と、外輪6と、複数の転動体7と、保持器8と、シール9とを有している。
内輪5は、回転軸2に対して同軸状で外嵌(圧入)された環状体である。内輪5は、回転軸2と一体回転可能である。図2を参照して、内輪5の外周面5Aにおける軸方向Xの略中央部には、径方向Rにおける内側へ向けて円弧状に窪んだ内輪軌道面10が設けられている。外周面5Aにおいて、軸方向Xにおける内輪軌道面10の両側には、内輪軌道肩部11,12が設けられている。図2において、内輪軌道肩部11は、内輪軌道面10よりも左側に位置しており、内輪軌道肩部12は、内輪軌道面10よりも右側に位置している。また、内輪軌道肩部12は、内輪軌道肩部11よりも大径である。図2において、内輪5において内輪軌道肩部11よりも左側には、左側部分13が設けられている。左側部分13における外周面5Aは、内輪軌道肩部11よりも小径である。一方、図2において、内輪5において内輪軌道肩部12よりも右側には、右側部分38が設けられている。右側部分38における外周面5Aは、右側へ向かうにしたがって、内輪軌道肩部12よりも段階的に小径となっている。右側部分38には、周方向Cの全周において内側へ窪んだ環状溝29が設けられている。
外輪6は、工作機械のハウジング24の挿通穴24Aに対して内嵌(圧入)された環状体である(図1参照)。外輪6は、軸方向X、径方向Rおよび周方向Cのそれぞれにおいて、ハウジング24に対して固定されている。そのため、回転軸2が軸回りに回転した場合においても、ハウジング24における外輪6の相対位置は変わらない。外輪6は、内輪5に対して非接触かつ同軸状で外嵌されていている。外輪6の軸方向Xにおける寸法は、内輪5とほぼ一致している。外輪6の内周面6Aにおいて軸方向Xにおける略中央部には、外側へ向けて円弧状に窪んだ外輪軌道面14が設けられている。内周面6Aにおいて、軸方向Xにおける外輪軌道面14の両側には、外輪軌道肩部15,16が設けられている。図2において、外輪軌道肩部15は、外輪軌道面14よりも左側に位置しており、外輪軌道肩部16は、外輪軌道面14よりも右側に位置している。また、外輪軌道肩部16は、外輪軌道肩部15よりも大径である。外輪軌道肩部16では、軸方向Xにおける途中の一箇所において段差20が設けられており、図2において段差20よりも右側の部分がさらに大径となっている。図2において、外輪軌道肩部15よりも左側には、左側部分17が設けられている。左側部分17における内周面6Aは、外輪軌道肩部15よりも大径である。一方、外輪軌道肩部16よりも右側には、右側部分39が設けられている。右側部分39における内周面6Aは、外輪軌道肩部16よりもさらに大径である。右側部分39には、周方向Cの全周において外側へ窪んだ環状溝28が形成されている。
内輪5の外周面5Aと外輪6の内周面6Aとの間には、環状空間18が設けられている。環状空間18は、周方向Cに沿って延びた環状であり、軸方向Xの両側において軸受3から外部へ露出されている。
シール9は、軸方向Xに薄い環状であり、図2において環状空間18の右側の端部18Aに設けられていて、当該端部18Aを軸方向Xから塞いでいる。外輪6の内周面6Aの右側部分39に形成された環状溝28には、シール9において外側の端部9Aが圧入固定されている。一方、内輪5の内周面5Bの右側部分38に形成された環状溝29には、シール9の内側の端部9Bが、わずかな隙間を隔てて嵌っており、ラビリンスを構成する非接触のシールを形成している。
複数の転動体7は球状である。複数の転動体7は、環状空間18内において周方向Cに等間隔を隔てて並んでいる。つまり、複数の転動体7は、内輪5と外輪6との間(内外輪間)に配置されている。各転動体7の外径は、内輪軌道面10の半径と外輪軌道面14の半径との差分に一致している。そのため、各転動体7は、内輪軌道面10および外輪軌道面14と面接触している。
保持器8は、環状空間18内に配置されている。保持器8は、円環状をなす円環部19を含んでいる。円環部19は、環状空間18と同軸状に配置されている。円環部19には、複数の貫通孔21が周方向Cに等間隔で並んで形成されている。各貫通孔21は、径方向Rにおいて円環部19を貫通している。保持器8の各貫通孔21には、転動体7が1つずつ配置されている。そのため、保持器8は、複数の転動体7を保持していることになる。
間座4は、全体として、回転軸2と同軸状をなす環状であり(図1参照)、内輪間座22と、外輪間座23とを含んでいる。間座4(内輪間座22および外輪間座23)の周方向は、回転軸2の周方向Cと一致している。
内輪間座22は、円環状であり、回転軸2に対して同軸状で外嵌(圧入)されている(図1参照)。内輪間座22は、軸方向Xから(図2では左側から)内輪5(軸受3)に隣接配置されている。内輪間座22の外周面22Aは、内輪5の左側部分13における外周面5Aとほぼ面一となっている。内輪間座22は、内輪5と共に、回転軸2と一体回転する。
外輪間座23全体は、環状体であり、ハウジング24の内周面24Bに対して同軸状で内嵌(圧入)されている。外輪間座23は、軸方向X、径方向Rおよび周方向Cにおいてハウジング24に対して固定されており、回転軸2が軸回りに回転した場合においてもハウジング24に固定されている。また、外輪間座23は、内輪間座22に対して外側に間隔を隔てて配置されている。この状態で、外輪間座23の外周面23Aは、外輪6の外周面6Bと面一になっている。また、外輪間座23は、軸方向Xから(図2では左側から)外輪6(軸受3)に隣接配置されている。また、図2において外輪間座23の右側の端部(軸受3と隣接する端部)23Bには、突起23Cが形成されており、突起23Cは、内輪間座22よりも右側(軸受3側)に突出している。この状態で、突起23Cの外側には、左側部分17が位置している。外輪間座23には、潤滑剤貯留部26と、案内部材25とが設けられている。
潤滑剤貯留部26は、外輪間座23の内周面23Dから径方向Rの外側へ向けて凹状に形成された溝40であって、周方向Cの全域に設けられている。潤滑剤貯留部26は、外輪間座23の内周面23Dから径方向Rの内側に露出している。つまり、図2では、外輪間座23の断面は、上下が逆になった略U字状である。
潤滑剤貯留部26には、グリース等の潤滑剤27が溜められている。グリースとしては、ウレア化合物、Baコンプレックス石鹸またはLiコンプレックス石鹸等を増ちょう剤とし、エステル、ポリアルファオレフィン等を基油41としたものを用いることができる。本実施形態の潤滑剤27には、基油41が含まれている。
案内部材25は、環状である。案内部材25は、内輪間座22と同軸状をなし、内輪間座22に対して非接触で外嵌されている。案内部材25は、その外周面25Aにおいて、外輪間座23の端部23Bにおける内周面23Dと接している。また、案内部材25は、図2における外輪間座23の左側の端部(軸方向Xにおいて端部23Bと反対側の端部)23Eに対して固定されている。この状態で、案内部材25は、潤滑剤貯留部26を内側から塞いでいるが、厳密には、外輪間座23の内周面23Dと案内部材25の外周面25Aとの間には、わずかに隙間34が設けられている。潤滑剤27は、潤滑剤貯留部26に溜められているため、案内部材25は、外周面25Aの左側において潤滑剤貯留部26の潤滑剤27に接している。
図2の軸方向Xの左側における案内部材25の端面25Bは、外輪間座23の軸方向Xの左側における端面23Fと面一になっている。また、端面25Bは、内輪間座22の左側の端面22Bとも面一になっている。
一方、図2の右側における案内部材25の端部25Cは、軸方向Xから軸受3の環状空間18内に進入している。言い換えると、案内部材25は、内外輪間に挿入されている。この状態で、端部25Cは、保持器8の円環部19の左側の端部19Aと軸方向Xにおいて重なる位置にある。この状態で、案内部材25の端部25C側の外周面25Aは、円環部19における端部19A側の内周面19Bに対して、径方向Rにおける内側から接している。そのため、保持器8は、軸方向Xに対して傾くことなく、内輪5の外周面5Aと外輪6の内周面6Aとに非接触となった所定の姿勢で、環状空間18内に収容されている。
このように、案内部材25は、外周面25Aの左側において潤滑剤27と接しており、外周面25Aの右側(厳密には、端部25C)において保持器8の円環部19の内周面19Bと接している。
次に、軸受装置1の動作について説明する。
図1を参照して、前述した工作機械の駆動による回転軸2の軸回りの回転に伴い、内輪5および内輪間座22が回転軸2と一体回転する。一方、外輪6および外輪間座23は、ハウジング24に対して固定されており、回転しない。
前述したように、環状空間18内の各転動体7は、内輪5の内輪軌道面10と外輪6の外輪軌道面14とに接している。そのため、内輪5の回転に伴い、各転動体7は、自転しつつ周方向Cに沿って移動することによって、転動する。その際、保持器8は、貫通孔21において各転動体7を保持している。よって、周方向Cにおいて隣り合う転動体7の間隔は一定に維持されている。また、各転動体7の転動に応じて、保持器8全体が、周方向Cに沿って移動する。このとき、案内部材25は、保持器8が前述した所定の姿勢で維持されるように、保持器8を案内している。よって、保持器8は、安定して周方向Cに移動することができる。このように、保持器8は、案内部材25と接した状態で、案内部材25に対して相対回転する。以上のように内輪5および内輪間座22が回転し、各転動体7が転動し、保持器8が周方向Cに沿って移動しているとき、軸受装置1が動作した状態にある。
ここで、案内部材25の外周面25Aと円環部19の内周面19Bとが接触している部分を第1接触部分30と呼ぶことにする。また、内輪軌道面10と各転動体7とが接触している部分を第2接触部分31と呼ぶことにする。また、外輪軌道面14と各転動体7とが接触している部分を第3接触部分32と呼ぶことにする。軸受装置1が動作しているときにおいて、第1接触部分30、第2接触部分31および第3接触部分32を潤滑するため、外輪間座23の潤滑剤貯留部26には、前述した潤滑剤27が溜められている。厳密には、潤滑剤27に含まれる基油41が潤滑の役割を果たしている。
潤滑に関し、図2を参照して、軸受装置1では、潤滑剤貯留部26の潤滑剤27は、外輪間座23と案内部材25との間の隙間34を通り、案内部材25の外周面25Aを伝って18内に進入し、第1接触部分30に浸透する。第1接触部分30に浸透した潤滑剤27は、転動体7の表面を伝って、最終的に第2接触部分31および第3接触部分32まで到達する。その結果、30、31および32のそれぞれが潤滑される。
そして、第1接触部分30の潤滑剤27と、潤滑剤貯留部26の潤滑剤27とは、連続している。そのため、軸受3内の潤滑剤27において、潤滑のために基油41が消費されると、第1接触部分30の潤滑剤27と、潤滑剤貯留部26の潤滑剤27との間で基油41の濃度に差が生じる。すると、基油41の濃度が均一になるように、潤滑剤貯留部26の潤滑剤27から第1接触部分30の潤滑剤27に基油41が移動する。このように、基油41が第1接触部分30に供給されることで、潤滑剤27は軸受3の第1接触部分30、第2接触部分31および第3接触部分32を潤滑することができる。そのため、軸受装置1は、摩擦による大きな抵抗を受けることなく動作することができる。
しかし、潤滑剤27は、軸受装置1の使用に伴い経年変化し、徐々に硬化する。これにより、第1接触部分30や隙間34のように狭い箇所(厳密には、径方向Rに狭い箇所)には、潤滑剤27および基油41に気泡や空隙が発生し、第2接触部分31および第3接触部分32に基油41が行き届かなくなることがある。また、第1接触部分30や隙間34のように狭い箇所に基油41が入り込める量は、そもそも少ない。
図3は、案内部材25に用いられる材料と、その他の材料との吸水性を比較した図である。
以下では、図1および図2に加えて図3も参照して説明する。
そこで、本実施例では、案内部材25の材料として吸液性を有する樹脂を用いることで、案内部材25に潤滑剤27の基油41を吸収させている。当該材料として、吸水性(吸液性や吸油性と同じ)が特に高いナイロン66(吸水性:8.4%)を用いている(図3参照)。
前述したように、案内部材25は、外周面25Aにおいて潤滑剤貯留部26の潤滑剤27と接しているため、この構成では、案内部材25は、潤滑剤貯留部26の潤滑剤27と接する部分において潤滑剤27の基油41を吸収し、案内部材25の内部に溜め込むことができる。
ここで、案内部材25の外周面25Aにおいて、潤滑剤27と接している部分を吸液面35と呼ぶことにする。吸液面35で吸収された基油41は、案内部材25の内部において軸受3側へ移動し、案内部材25全体が基油41で満たされた状態となっている。ここで、案内部材25の外周面25Aにおいて、保持器8の円環部19の内周面19Bと接触している部分(第1接触部分30を構成する部分)を案内面33と呼ぶことにする。案内部材25の吸液面35に吸収された潤滑剤27は、案内部材25が金属製である場合とは異なり、案内部材25の表面を伝って無駄に流れ出ることはなく、必要に応じて案内部材25の案内面33から滲み出るので、長時間に亘って軸受3の潤滑に寄与する。また、吸液性を有する樹脂で構成された案内部材25であれば、潤滑の妨げとなる気泡が潤滑剤27において発生することを抑制できる。そのため、第1接触部分30に供給された基油41は、第2接触部分31および第3接触部分32まで行き届く。よって、軸受3は、正常に動作し続けることができる。
このように、軸受装置1では、吸液性を有する樹脂製であって、案内面33と吸液面35とを一体に備えている案内部材25を用いているため、長期間に亘って軸受3の潤滑を維持できる。
また、保持器8は、樹脂製であり、詳しくは、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)製である。そのため、本実施形態のように案内部材25に樹脂を用いた場合、保持器8および案内部材25の膨張率の差は、案内部材25に金属を用いた場合よりも小さく抑えられる。よって、保持器8と案内部材25との接触による保持器8の摩耗を抑えることができる。
さらに、外輪間座23の端部23Bには、外輪間座23を軸方向Xに貫通する空気穴36が周方向Cにおいて等しい間隔を隔てて複数設けられている。各空気穴36は、潤滑剤貯留部26に連通するとともに、潤滑剤貯留部26とは反対側において軸受3の環状空間18側に露出されている。これにより、環状空間18内の空気は、空気穴36を通って潤滑剤貯留部26に進入できる。そのため、潤滑剤27が隙間34を通って潤滑剤貯留部26側から軸受3側に供給される際、供給される潤滑剤27の代わりに、環状空間18から潤滑剤貯留部26へ空気が進入する。これにより、潤滑剤27は、潤滑剤貯留部26側から軸受3側へ向けて隙間34をスムーズに通ることができる。
次に、本発明の変形例について説明する。
図4は、図2に本発明の変形例を適用した図である。ここで、各部材の姿勢は、図2と一致している。なお、図4において、上記に説明した部材と同様の部材には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
以下では、図1〜3に加えて図4も参照して説明する。
図4を参照して、本発明の変形例における外輪間座23には、軸受3側の端部23Bにおいて開口23Gが設けられている。外輪間座23には、開口23Gから軸受3側とは反対側へ窪む溝37が、前述した実施形態における溝40(図2参照)の代わりに設けられている。溝37は、外輪間座23の周方向全域に亘っている。そのため、図4では、外輪間座23の断面は、軸受3側へ90°傾いた略U字状である。なお、変形例では、前述した突起23C(図2参照)は存在しない。
案内部材25は、外輪間座23内に設けられている。詳述すると、案内部材25は、溝37に挿通されている。案内部材25において3側の端部25Cは、溝37から軸受3側へはみ出ている。案内部材25の外周面25Aは、外輪間座23において溝37を外側から区画する面23Hに接している。また、案内部材25において3とは反対側の端面25Bは、外輪間座23において溝37の底を区画する面23Iに接している。
一方、案内部材25の端部25Cにおける外周面25Aは、18内に進入し、外輪6の左側部分17における内周面6Aと接している。つまり、変形例において、案内部材25は、外輪6を支持(案内)する外輪案内として機能している。
案内部材25の端部25Cにおける内周面25Dは、保持器8の円環部19の端部19Aにおける外周面19Cと接している。
溝37には、潤滑剤27が溜められている。つまり、溝37において、案内部材25が挿通されている部分以外の部分は、潤滑剤貯留部26である。
この状態で、案内部材25は、内周面25Dにおいて潤滑剤貯留部26の潤滑剤27と接している。そのため、潤滑剤27に含まれる基油41は、案内部材25に吸収され、案内部材25の内部を通って端部25C側へ移動する。また、基油41は、内周面25Dを伝うことによっても、端部25C側へ移動する。さらに、変形例では、潤滑剤27は、外輪間座23の端部23Bから軸方向Xの軸受3側のみから露出している。この状態で、開口23Gは、前述した空気穴36として機能している。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
案内部材25の材料としては、保持器8の材料と同じPEEKを用いることも考えられる。この場合、案内部材25に対して保持器8が回転する際、案内部材25の外周面25Aと保持器8の円環部19の内周面19Bとが接していても、案内部材25と保持器8とは、同じ材料なので互いに摩耗しにくい。
また、軸受装置1は、転がり軸受装置である必要はなく、潤滑剤27の供給が必要な軸受装置に適用が可能である。
また、実施形態では、潤滑剤27に含まれる基油41が案内部材25に吸収され、第1接触部分30に供給されるとしたが、潤滑剤27は、基油41以外の成分も案内部材25に吸収され、第1接触部分30に供給されるような潤滑剤であってもよい。
そして、内輪間座22は、環状であったが、周方向Cにおいて複数の部分に分割されていて、個々の部分を内輪間座22とみなしてもよい(外輪間座23および案内部材25においても同様)。
1…軸受装置、3…軸受、4…間座、5…内輪、6…外輪、7…転動体、8…保持器、25…案内部材、26…潤滑剤貯留部、27…潤滑剤、36…空気穴、C…周方向

Claims (3)

  1. 内輪、外輪、これら内外輪間に配置された複数の転動体、および、前記複数の転動体を保持する保持器を有する軸受と、
    前記軸受に隣接配置された間座と、
    前記間座に設けられ、潤滑剤が溜められる潤滑剤貯留部と、
    前記間座に設けられ、前記潤滑剤貯留部の潤滑剤に接するとともに、前記内外輪間に挿入され、前記保持器または外輪を案内する樹脂製の案内部材と、を含むことを特徴とする、軸受装置。
  2. 前記樹脂は、吸液性を有することを特徴とする、請求項1記載の軸受装置。
  3. 前記樹脂は、ナイロン66であることを特徴とする、請求項2記載の軸受装置。
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