JP2009287759A - 転がり軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 主軸のコンパクト化および主軸剛性の向上を図り、機械の小型化を図ることができると共に、高速長寿命、メンテナンスフリーを可能にする転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】 外輪2の背面側の端面2hに隣接するグリース溜り部材4を設け、グリース溜り部材4は、グリースの基油を軸受に供給するノズル7を備え、外輪2の軌道面2aよりも背面側の内径面2bと、ノズル7との間で、グリースの基油を滲み出させて軸受に供給する基油吐出部15を設けた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、グリース潤滑で用いられる工作機械主軸等に使用する転がり軸受装置に関する。
工作機械主軸用軸受の潤滑方法として、メンテナンスフリーで使用可能なグリース潤滑、搬送エアーに潤滑オイルを混合してオイルをノズルより軸受内に噴射するエアオイル潤滑、軸受内に軸受油を直接に噴射するジェット潤滑等の方法がある。
最近の工作機械は、加工能率を上げるために、ますます高速化の傾向にあり、主軸軸受の潤滑も比較的安価で簡単に高速化が可能なエアオイル潤滑が多く用いられてきている。しかし、このエアオイル潤滑法は、付帯設備としてエアオイル供給装置が必要であることと、多量のエアーを必要とすることから、コスト、騒音、省エネ、省資源の観点から問題がある。また、オイルの飛散によって環境を悪化させる問題もある。これらの問題点を回避するため、最近ではグリース潤滑による高速化が注目され始め、要望も多くなってきている。
グリース潤滑は、軸受組立時に封入されたグリースのみで潤滑するため、高速運転すると、軸受発熱によるグリースの劣化や、軌道面、特に内輪での油膜切れのため、早期焼き付きに至ってしまうことが考えられる。特に、dn値が100万(軸受内径mm×回転数rpm)を超えるような高速回転領域では、グリース寿命を保証するのは困難である。
グリース寿命を延長させる手段として、新しい提案も紹介されている。一つには、外輪軌道面部にグリース溜り部材を設けて高速長寿命を狙った提案(特許文献1)がある。
本件出願人は、特許文献1の技術を発展させた技術(特許文献2)を提案している。この特許文献2においては、軸受正面側に隣接したグリース溜り部材から伸びる隙間形成片と、外輪転走面付近に設けられた段差面の間から、グリースの基油が毛細管現象や軸受軌道面付近の空気流等によって運ばれ、転走面に供給される。また、エアーなどにより潤滑油を搬送する必要もない。この技術では、グリース溜り部材に封入されたグリースだけを使用し、軸受の高速、長寿命、メンテナンスフリーを実現している。
特開平11−108068号公報 特開2006−132765号公報
特許文献1の技術は、エアオイル潤滑と同等の使用回転数(>dn値150万)や、またメンテナンスフリーを考えると満足できるものではない。
特許文献2の技術では、グリース溜り部材から伸びる隙間形成片を、外輪カウンターボア側から外輪内径側に挿入している。そのため、この技術を接触角を持つアンギュラ玉軸受や円錐ころ軸受等に適用するには、図19に示すように、グリース溜り部材30を外輪正面31側に隣接させる必要がある。
主軸32の最先端の軸受BR1は、主軸先端32Aに取り付けられた工具等の軸方向力すなわちアキシアル荷重を受ける。このため、前記最先端の軸受BR1は、外輪背面33を主軸後側に向け、内輪背面34を主軸前側に向けて配置する。これにより、工具等から受ける軸方向力は、主軸先端32Aから内輪背面34、転動体35、および外輪背面33を経由して外輪間座36に伝達される。また、主軸32の最先端の軸受BR1は、工具が受ける切削抵抗等に起因して軸方向に略垂直な荷重をも受ける。このため主軸先端32Aの微小な撓みや歪みを軽減すべく、換言すれば主軸32の剛性を維持するために、最先端の軸受BR1を、主軸先端工具にできるだけ近接して配置することが望ましい。しかしながら、図17に示すように、グリース溜り部材30を外輪正面31側に隣接させているため、このグリース溜り部材30の幅寸法L分、最先端の軸受BR1と主軸先端工具との距離が、不所望に長くなってしまう。これは、工作機械主軸の剛性アップや工作機械の小型化を妨げる。また、グリース溜り部材30の設置位置が前記正面側に限られるため、主軸32内の軸受・グリース溜り部材30の配置が自由に設定できない。
グリース溜り間座を軸受背面側に設置し、グリース基油を回転する内輪に付着させ、遠心力で軌道面に導く技術では、グリース溜り部材から吐出したグリース基油が内輪に付着せず、このグリース基油を軌道面に導くことができない問題が発生する。
グリース基油を、回転する軸受の内輪に付着させる技術では、内輪とグリース溜りノズル部分との間の隙間管理が難しく、グリース基油を軌道面に導くことができない問題が発生する。
この発明の目的は、主軸のコンパクト化および主軸剛性の向上を図り、機械の小型化を図ることができると共に、高速長寿命、メンテナンスフリーを可能にする転がり軸受装置を提供することである。
この発明の転がり軸受装置は、内輪、外輪、およびこれら内外輪の軌道面間に介在した複数の転動体を備え、接触角を有するラジアル型の転がり軸受において、前記外輪の背面側の端面に隣接するグリース溜り部材を設け、前記外輪の背面側の内径面と、前記グリース溜り部材との間で、グリースの基油を滲み出させて軸受に供給する基油吐出部を設けたことを特徴とする。
この構成によると、グリース溜り部材を外輪の背面側の端面に隣接して設置し、このグリース溜り部材から基油吐出部を介してグリースの基油を軌道面に供給することができる。したがって、エアー等により潤滑油を強制的に搬送する必要がなく、グリース溜り部材に封入されたグリースを使用して、軸受の高速、長寿命、及びメンテナンスフリーを実現することができる。
特に、外輪の背面側の端面に隣接するグリース溜り部材を設けたので、例えば、アンギュラ玉軸受の背面組合わせで主軸等を支持する場合、主軸先端側の軸受から主軸先端までの距離を、従来技術に比べて短縮することができる。
つまり、主軸先端工具等から受ける軸方向力は、主軸先端から主軸先端側の軸受における、内輪背面、転動体、および外輪背面を経由して伝達される。主軸先端工具等が受ける切削抵抗等に起因する軸方向に垂直な荷重は、主軸先端工具にできるだけ近接して配置させた前記主軸先端側の軸受の、内輪背面、転動体、および外輪背面を経由して伝達される。この場合、特に、主軸先端の撓みや歪みを従来のものより軽減することが可能となる。このように、主軸先端工具から最先端側の軸受までの距離を、従来技術に比べて短縮できるので、主軸のコンパクト化および主軸剛性の向上を図ることが可能となる。
また、外輪の背面側の内径面と、前記グリース溜り部材との間で、グリースの基油を滲み出させて軸受に供給する基油吐出部を設けたので、次のような作用効果を奏する。外輪の背面側の内径面を利用してグリース基油を滲み出させるため、外輪の内径面の肉厚を極端に薄肉化する必要がなく、それ故、外輪の剛性低下を防止することが可能となる。よって、最先端側の軸受から工具先端までの距離を従来技術に比べて短縮でき、主軸のコンパクト化や軸原点の剛性向上が可能となる。また、回転する内輪にグリース基油を付着させ、遠心力で軌道面に導くものではなく、非回転輪である外輪にグリース基油を供給するものであるため、グリース基油をより確実に軌道面等に導くことが可能となる。
前記外輪の前記背面側の内径面を、前記外輪の軌道面から背面側の端面に向かうに従って次第に拡径する端部側拡径形状としても良い。この場合、外輪の軌道面において、転動体に対する接触楕円が軌道面の端部に掛からず、安定したアキシアル荷重およびラジアル荷重を負荷することが可能となる。また、このような外輪の前記背面側の内径面によって、グリースの基油を簡単にかつ円滑に軸受に供給することができる。
前記外輪の前記背面側の内径面は、この外輪の軌道面から背面側の端面に向かう程大径となる傾斜面となっても良い。この場合、内径面の形状が簡単化し加工工数の低減を図ることができる。また、グリースの基油を前記傾斜面に沿って円滑に導くことができる。
前記グリース溜り部材は、軸受内部まで突出して前記基油吐出部を成すノズルを備え、前記基油吐出部は、ノズル先端の外周面と、前記外輪の前記背面側の内径面との間の隙間からグリースの基油を滲み出させる基油吐出部を含むものであっても良い。この場合、ノズル先端の外周面と、外輪における背面側の内径面との間の隙間から、グリースの基油を滲み出させ、毛細管現象と表面張力とによってこのグリース基油を軌道面に供給することができる。
前記ノズルは、このノズル先端において前記外輪の前記背面側の内径面に当接する当接部と、同ノズル先端において前記外輪の前記背面側の内径面に当接しない前記隙間を成す段差部とを有するものであっても良い。この場合、ノズル先端の当接部が外輪の前記背面側の内径面に当接するため、段差部の隙間を一定寸法に維持管理することが容易となる。したがって、グリースの基油を前記隙間から軌道面等に確実に導くことができる。
前記ノズル先端の外周面と前記外輪の前記背面側の内径面との間の隙間に、基油を浸透させる布、紙、および多孔質材料の少なくともいずれか一つから成る固体製薄膜を設けても良い。この場合、グリースから分離した基油は、固体製薄膜に浸透してこの隙間に沿って軌道面側に確実に移動し、軸受の潤滑に寄与することができる。
前記ノズル先端の外周面または外輪の前記背面側の内径面に、グリースの基油を外輪の軌道面に導く溝を形成しても良い。この場合、グリースから分離した基油が溝に沿ってより確実に運ばれ、潤滑に寄与することができる。
前記複数の転動体を保持する保持器を備え、前記ノズルは、ノズル先端の内周面で回転する保持器外径面を案内するものであっても良い。この場合、軸受の高速化をより図ることができる。
前記ノズル先端の軸方向位置を、外輪の軌道面における、このノズル先端近傍の最端部と、転動体接線を含むラジアル平面との間に配置しても良い。このようにノズル先端の軸方向位置を配置することで、グリースの基油を導く隙間を維持しながら、転動体とノズル先端との接触を防ぐことができる。
一つのグリース溜り部材の両端にノズルを設け、前記グリース溜り部材を、背面同士または背面と正面とを向かい合わせた二個の軸受の間に配置し、前記両端のノズルから前記二個の軸受に、グリースの基油を同時に供給するものであっても良い。この場合、全体として、グリース溜り部材の幅寸法を短縮することができる。よって、主軸の軸方向寸法の短縮化を図ることができる。
前記グリース溜り部材の内部に、各軸受へのグリース量配分を調整するための仕切り板を設けても良い。したがって各軸受へのグリース量が偏ることがなく、よって軸受全体のグリース寿命を延ばすことが可能となる。
縦軸に設けられる軸受であって、前記グリース溜り部材を前記軸受の上部に配置しても良い。この場合、ノズル先端まで導かれたグリースの基油は、重力の作用により自然に軌道面方向に移動し、それ故、軸受の潤滑信頼性が向上する。グリースの基油を軌道面等に強制的に搬送する特別な機構等を必要としないので、部品点数の低減を図って構造を簡単化し、製作コストの低減を図ることが可能になると共に、軸受の潤滑信頼性が向上する。
工作機械主軸を支持する複数の軸受であって、これら軸受の位置決め間座を前記グリース溜り部材に置き換えても良い。換言すれば、グリース溜り部材を位置決め間座として兼用させることができる。したがって、部品点数の低減を図り、製作コストの低減を図ることができる。
アンギュラ玉軸受であって、このアンギュラ玉軸受における、外輪の背面側の端面に隣接して前記グリース溜り部材を設けても良い。このように、グリース溜り部材を外輪の背面側の端面に隣接して設けることで、例えば、このアンギュラ玉軸受の背面組合わせで主軸等を支持する場合、軸受と主軸先端までの距離を従来のものより短くすることができる。したがって、主軸剛性の低下を防止し、機械の小型化を確実に図ることができる。
この発明の転がり軸受装置は、内輪、外輪、およびこれら内外輪の軌道面間に介在した複数の転動体を備え、接触角を有するラジアル型の転がり軸受において、前記外輪の背面側の端面に隣接するグリース溜り部材を設け、前記外輪の背面側の内径面と、前記グリース溜り部材との間で、グリースの基油を滲み出させて軸受に供給する基油吐出部を設けたため、主軸のコンパクト化および主軸剛性の向上を図り、機械の小型化を図ることができると共に、高速長寿命、メンテナンスフリーを可能にする。
この発明の第1の実施形態を図1および図2と共に説明する。
この第1の実施形態に係る転がり軸受装置は、接触角を有するラジアル型の転がり軸受装置である。この転がり軸受装置は、内輪1、外輪2、および内外輪1,2の軌道面1a,2a間に介在した複数の転動体3を有し、軸受背面つまり外輪の背面側の端面に隣接して後述するグリース溜り部材4を配置している。複数の転動体3は、外輪案内形の保持器5であって、円筒形状で所定間隔おきに複数のポケット5aが形成された保持器5に保持されている。この転がり軸受はアンギュラ玉軸受であり、このアンギュラ玉軸受の内輪1は、例えば、図示しない工作機械主軸に嵌合して回転可能とされ、外輪2はスピンドルユニットにおける図示しないハウジングの内周に嵌合状態で固定支持される。
前記内輪1の外径部には、この内輪1の端面側から軌道面1a側に向かう程大径となる内輪傾斜部CBいわゆる内輪カウンターボア部が設けられている。つまり、内輪1のうち、その軌道面1aにおける接触角が生じる方向と反対側の縁部に続く外径部に、内輪カウンターボア部が設けられている。グリース溜り部材4の半径方向内方であって内輪正面1sに隣接して当接する内輪間座6が設けられている。前記内輪正面1sは、前記内輪カウンター部の最小径部に続く。
前記外輪2のうち、軌道面2aにおける接触角が生じる方向の縁部に続く内径面2bは、軌道面2aから背面側の端面2hに向かう程大径となる傾斜面となっている。この内径面2bの傾斜角度α1は、前記端面2hに対し鈍角となっている。この外輪2の内径面2bに、前記グリース溜り部材4のノズル7を挿入する環状のノズル挿入凹部8が設けられている。このノズル挿入凹部8は、前記縁部よりも外径側に凹んだ状態で形成され、且つ外輪2の軌道面2aから背面側の端面2hに向かうに従って次第に凹み深さが深くなる(拡径する端部側拡径形状となる)ように形成されている。
グリース溜り部材4等について説明する。
グリース溜り部材4は、内部にグリースGrを溜める環状の容器部9と、この容器部9から軸方向一方つまり軸受内部まで突出しグリースGrの基油を軸受に供給するノズル7とを有する。
前記環状の容器部9は、外輪位置決め間座としての外径部材10、前記内輪間座6の外径面に所定の半径方向隙間を介して配置される内径部材11、これら内外径部材11,10における一側面の大部分を塞ぐ一側面部12、および内外径部材11,10における他側面を塞ぐ他側面部13(図2(A)参照)を有する。これら外径部材10、内径部材11、一側面部12、および他側面部13により囲繞される環状空間にグリースGrが封入される。一側面部12の円周方向複数箇所に、グリースGrを容器部9内に封入し且つグリースGrの基油を軸受に供給するスリット状の開口部12aが形成されている。ただし、他側面部13の円周方向一箇所または複数箇所に、容器部9内にグリースGrを封入するための図示外のグリース封入孔を前記開口部12aとは別に形成しても良い。
前記ノズル7は、容器部9から軸受内部まで突出して、ノズル挿入凹部8の内周面に被さる。このノズル7は、ノズル先端14のテーパ状外周面と、ノズル挿入凹部8のテーパ状内周面8aとの間の隙間δ1からグリースGrの基油を滲み出させる基油吐出部15を含む。換言すれば、基油吐出部15は、外輪2の軌道面2aよりも背面側の内径面2bと、グリース溜り部材4を構成する部材であるノズル7との間で、グリースGrの基油を滲み出させて軸受に供給するものである。図2(B)に示すように、前記隙間δ1は、複数の開口部12aの円周方向位置に対応して、円周方向複数箇所(この例では8箇所)に一定間隔おきに形成されている。
ただし、隙間δ1の箇所は8箇所に限定されるものではない。また、複数箇所の隙間δ1が一定間隔おきに形成されない場合もある。各隙間δ1は対応する開口部12aに連通し、各隙間δ1からグリースGrの基油を滲み出させるようになっている。これにより円周上で均一にグリースGrの基油が吐出される。前記各隙間δ1は、毛細管現象と表面張力とにより、グリースGrの基油がグリース溜り部材4から外輪2の軌道面2aに導かれるのに最適な寸法が規定されている。換言すれば、毛細管現象と表面張力とに基づいて隙間寸法を規定することで、基油がグリース溜り部材4から外輪2の軌道面2aに円滑に且つ確実に導かれる。
ノズル7は、このノズル先端14においてノズル挿入凹部8に当接する図2(C)に示す当接部14aと、同ノズル先端14においてノズル挿入凹部8に当接しない前記隙間δ1を成す図2(B)に示す段差部14bとを有する。当接部14aがノズル挿入凹部8のテーパ状内周面に当接することで、ノズル先端14の軸方向位置、および径方向位置が正確に位置決めされ、前記段差部14bにおける隙間δ1を一定に保持し得る。
容器部9およびノズル7は、転がり軸受に組み付ける前の別体品の状態では、複数の開口部12aを、例えば、取り外し自在な図示外の封止部材で封止しても良い。この場合、容器部9およびノズル7は、前記別体品として取り扱ってもグリースGrが露出せず、グリース封入量を適正に維持することができ、製品の信頼性を向上させることができる。なお、グリース溜り部材4を転がり軸受に組み付けた一体品の状態では、前記封止部材は取り外して開口部12aの流路を確保している。
グリース溜り部材4を図1のように組み付けた転がり軸受装置の作用について説明する。
主軸等へ軸受を組み込んだとき、グリース溜り部材4の容器部9内、開口部12a、および基油吐出部15にはグリースGrが充填されており、軸受内へは初期潤滑用としてグリースが封入されている。軸受を運転すると、密閉された容器部9等に溜められたグリースGrにおいて、運転時の温度上昇により膨張率の異なる基油と増稠剤とが分離する。同時に、密閉された容器部9の内部圧力が上昇する。この内部圧力により、分離された基油が開口部12aを経て隙間δ1から滲み出す。
上記温度が上昇して定常状態になると、容器部9の内部圧力の上昇要因が消滅するので、基油の吐出と並行して前記内部圧力が徐々に減じ、単位時間当たりの基油吐出量も減少していく。その後、運転が中止されると、グリース溜り部材4の温度も下降し、グリース溜り部材4の内部圧力が略大気圧となる。このとき、圧力による基油の吐出はなく、基油吐出部15における隙間δ1には基油が満たされる。したがって、運転停止状態では、グリース溜り部材4は密閉された状態にある。
その後、運転が再開されると、グリース溜り部材4の内部圧力が再度上昇する。このような温度上昇と下降のヒートサイクルによって、グリース溜り部材4内での圧力変動が繰り返され、グリースGrから分離した基油が確実にノズル7の基油吐出部15に移動して、外輪2の軌道面2a、転動体3、内輪1の軌道面1aに繰り返し供給される。
以上説明した第1の実施形態に係る転がり軸受装置によれば、グリース溜り部材4を外輪2の背面側の端面2hに隣接して設置し、このグリース溜り部材4からグリースGrの基油を軌道面2aに供給することができる。すなわち、ノズル先端14の外周面と、外輪2における内径面2bのノズル挿入凹部8の内周面との間の隙間δ1から、グリースGrの基油を滲み出させ、毛細管現象と表面張力とによってこのグリース基油を軌道面2aに供給する。
したがって、エアー等により潤滑油を強制的に搬送する必要がなく、グリース溜り部材4に封入されたグリースを使用して、軸受の高速、長寿命、及びメンテナンスフリーを実現することができる。
特に、外輪2の背面側の端面2hに隣接するグリース溜り部材4を設けたので、例えば、アンギュラ玉軸受の背面組合わせで主軸等を支持する場合、主軸先端側の軸受から主軸先端までの距離を、従来技術に比べて短縮することができる。
つまり、主軸先端工具等から受ける軸方向力は、主軸先端から主軸先端側の軸受における、内輪背面1h、転動体3、および外輪2の背面2hを経由して伝達される。主軸先端工具等が受ける切削抵抗等に起因する軸方向に垂直な荷重は、主軸先端工具にできるだけ近接して配置させた前記主軸先端側の軸受の、内輪背面1h、転動体3、および外輪2の背面2hを経由して伝達される。この場合、特に、主軸先端の撓みや歪みを従来のものより軽減することが可能となる。このように、主軸先端工具から最先端側の軸受までの距離を、従来技術に比べて短縮できるので、主軸のコンパクト化および主軸剛性の向上を図ることが可能となる。
また、外輪2における、背面側の端面2hと軌道面2aとの間の内径面2bに、背面2hに向かうに従って次第に拡径する環状のノズル挿入凹部8を設けたので、次のような作用効果を奏する。ノズル7を挿入し得るノズル挿入凹部8であれば足りるため、外輪2の内径面2bの肉厚を極端に薄肉化する必要がなく、それ故、外輪2の剛性低下を防止することが可能となる。よって、最先端側の軸受から工具先端までの距離を従来技術に比べて短縮でき、主軸のコンパクト化や軸原点の剛性向上が可能となる。また、回転する内輪にグリース基油を付着させ、遠心力で軌道面に導くものではなく、非回転輪である外輪2にグリース基油を供給するものであるため、グリース基油をより確実に軌道面2a等に導くことが可能となる。
ノズル挿入凹部8は、この外輪2の軌道面2aから背面側の端面2hに向かうに従って次第に拡径する端部側拡径形状としても良い。この場合、外輪2の軌道面2aにおいて、転動体3に対する接触楕円が軌道面2aの端部に掛からず、安定したアキシアル荷重およびラジアル荷重を負荷することが可能となる。また、このような凹み深さを有するノズル挿入凹部8によって、グリースGrの基油を簡単にかつ円滑に軸受に供給することができる。
外輪2の内径面2bは、この外輪2の軌道面2aから背面側の端面2hに向かう程大径となる傾斜面となっているため、内径面2bの形状が簡単化し加工工数の低減を図ることができる。また、グリースGrの基油を前記傾斜面に沿って円滑に導くことができる。
ノズル7は当接部14aと段差部14bとを有し、当接部14aがノズル挿入凹部8のテーパ状内周面に当接することで、ノズル先端14の軸方向位置、および径方向位置が正確に位置決めされる。これにより、段差部14bにおける隙間δ1を一定に保持し得る。このように、段差部14bの隙間δ1を一定寸法に維持管理することが容易となる。したがって、グリースGrの基油を前記隙間δ1から軌道面2a等に確実に導くことができる。
次に、この発明の他の実施形態に係る転がり軸受を、図3ないし図13と共に説明する。
以下の説明においては、各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
この発明の他の実施形態として、図3に示すように、ノズル7に当接部14aを設けず、隙間δ1を円周方向に連なる環状隙間としても良い。この場合において、開口部12aは円周方向一定おきに形成する方がノズル剛性を確保する点で望ましい。ただし、この開口部12を円周方向に連なるスリットとしても良い。このような構成によると、当接部および段差部を有するノズルよりも、ノズル先端14の形状等を簡単化し、加工工数の低減を図ることができる。その他第1の実施形態と略同様の作用効果を奏する。
この発明のさらに他の実施形態として、図4に示すように、ノズル7が、ノズル先端14の内周面14cで、回転する保持器外径面5aを案内する形態としても良い。この場合、軸受の高速化をより図ることができる。
この場合において、当接部14aおよび段差部14bを有する図2に示すノズル構造を適用することが、軸受の高速化をより図る点で望ましい。前記ノズル構造の場合、当接部14aがノズル挿入凹部8のテーパ状内周面に当接するため、ノズル先端14の軸方向位置および径方向位置が正確に位置決めされる。それ故、ノズル先端14の内周面14cと保持器外径面5aとの径方向隙間δ2を所望値に容易に維持し、軸受の高速化をより図ることができる。その他第1の実施形態と略同様の作用効果を奏する。
この発明のさらに他の実施形態として、図5に示すように、ノズル先端14の軸方向位置を、外輪2の軌道面2aにおける、このノズル先端近傍の最端部P1と、転動体接線L1を含むラジアル平面L1aとの間δ3に配置しても良い。前記ラジアル平面L1aとは、軸線L2に垂直な平面と同義である。このようにノズル先端14の軸方向位置を配置することで、グリースGrの基油を導く隙間δ1を維持しながら、転動体3とノズル先端14との接触を防ぐことができる。その他第1の実施形態と略同様の作用効果を奏する。
この発明のさらに他の実施形態として、図6に示すように、ノズル先端14の外周面とノズル挿入凹部8の内周面との間の隙間δ1に、基油を浸透させる固体製薄膜16を設けても良い。この固体製薄膜16は、例えば、布、紙、および多孔質材料等の少なくともいずれか一つから成る。ただし、これらの材料以外に基油を浸透させることが可能な材料であれば、固体製薄膜16として適用し得る。
前記隙間δ1に固体製薄膜16を設けた場合、グリースGrから分離した基油は、固体製薄膜16に浸透してこの隙間δ1に沿って軌道面2a側に確実に移動し、軸受の潤滑に寄与することができる。
この発明のさらに他の実施形態として、図7〜図10に示すように、ノズル先端14の外周面またはノズル挿入凹部8の内周面に、基油を外輪2の軌道面2aに導く溝を形成しても良い。
図7、図8に示すように、ノズル先端14の外周面に、円周方向一定間隔おきに複数の溝17を形成しても良い。各溝17は外周面の一端から他端にわたり軸方向に沿って形成されている。この図7、図8に示す構成によると、グリースGrから分離した基油が、溝17に沿ってより確実に軌道面2aまで導かれ、潤滑に寄与することができる。
図9、図10に示すように、ノズル挿入凹部8の内周面に、円周方向一定間隔おきに複数の溝18を形成しても良い。この場合にも、グリースGrから分離した基油が、前記溝18に沿ってより確実に軌道面2aまで導かれ、潤滑に寄与し得る。前記溝18は、外輪2の内径面2bにおける、背面側の端面2h付近から軌道面2a付近まで延びるように長く形成しても良い。なお、これらの溝18を円周方向適当間隔おきに形成することも可能である。
この発明のさらに他の実施形態として、図11に示すように、一つのグリース溜り部材4の両端にノズル7,7を設け、このグリース溜り部材4を、背面同士を向かい合わせた二個の軸受の間に配置し、前記両端のノズル7,7から二個の軸受に、グリースGrの基油を同時に供給する構成にしても良い。この構成において、グリース溜り部材4の内部に、各軸受へのグリース量配分を調整するための仕切り板19を設けている。
この図11に示す構成によると、グリース溜り部材両端のノズル7,7から二個の軸受に基油を同時に供給するため、全体として、グリース溜り部材4の幅寸法を短縮することができる。これにより、主軸の軸方向寸法の短縮化を図ることができる。また、前記仕切り板19により、各軸受へのグリース量が偏ることがなく、よって軸受全体のグリース寿命を延ばすことが可能となる。
この発明のさらに他の実施形態として、図12に示すように、前記グリース溜り部材4を、背面と正面とを向かい合わせた二個の軸受の間に配置し、両端のノズル7,7から前記二個の軸受に基油を同時に供給する構成にしても良い。この構成においても、主軸の軸方向寸法の短縮化を図ることができ、また、仕切り板19により各軸受へのグリース量が偏ることがなく、よって軸受全体のグリース寿命を延ばすことが可能となる。
この発明のさらに他の実施形態として、図13に示すように、外輪2と、外輪位置決め間座としての外径部材10とが一体化したものを適用することも可能である。この場合、部品点数の低減を図り、主軸に対する軸受の組み付けをより簡単化することができる。
この発明のさらに他の実施形態として、図14に示すように、両端にノズル7,7を設けたグリース溜り部材4を適用し、二個のグリース溜り部材4と四個の軸受によってビルトインモーター20駆動の工作機械主軸SHを支持する構成にしても良い。この場合、各軸受にグリース溜り部材を設ける構成に比べて、工作機械主軸SHの軸方向寸法をより短縮化することができる。したがって、主軸SHのコンパクト化および主軸剛性の向上を図ることが可能となる。
この発明のさらに他の実施形態として、図15に示すように、縦型主軸SHの全てのグリース溜り部材4を、潤滑する対象となる軸受の直ぐ上部に隣接させて配置しても良い。この場合、各ノズル先端14まで導かれたグリースGrの基油は、重力の作用により自然に軌道面2a方向に移動し、それ故、軸受の潤滑信頼性が向上する。グリースGrの基油を軌道面2a等に強制的に搬送する特別な機構等を必要としないので、部品点数の低減を図って構造を簡単化し、製作コストの低減を図ることが可能になると共に、軸受の潤滑信頼性が向上する。
この発明のさらに他の実施形態として、図16に示すように、外輪2の内径面2bは、軌道面2aから所定小距離端面2h側に続く傾斜面2baと、この傾斜面2baの縁部から端面2h側に延びる平坦な内周面2bbとを有するものであっても良い。基油吐出部15は、これらのうち傾斜面2baと、ノズル7との間で、グリースGrの基油を滲み出させて軸受に供給し得る。また、前記内周面2bbと開口部12aとの間は、環状隙間になっている。この構成によると、外輪2に平坦な内周面2bbを形成している分、外輪2の肉厚を厚くし、軸受剛性を高めることができる。その他前記各実施形態と同様の作用効果を奏する。
この発明のさらに他の実施形態として、図17に示すように、外輪2は、内周面2bbに段面2bcを介して軌道面2aの縁部に続く形態としても良い。また、ノズル先端14の外周面は、テーパ状ではなく、前記内周面2bbに環状隙間を介して平行に形成される。さらにノズル先端14の突出縁部が、段面2bcに軸方向隙間を介して配置される。基油吐出部15は、グリースGrの基油を、前記環状隙間、軸方向隙間を経て滲み出させる構成になっている。この場合においても、外輪2に平坦な内周面2bbを形成している分、外輪2の肉厚を厚くし、軸受剛性を高めることができる。その他前記各実施形態と同様の作用効果を奏する。
この発明のさらに他の実施形態として、図18に示すように、外輪2の背面側の内径面2bを、正面側の内径面よりも外径側にやや拡径させた薄肉形状としても良い。この外輪2の内径面2bには傾斜面を設けず、平坦な内周面2bbから成る内径面2bと、ノズル先端14の外周面との間で、グリースGrの基油を滲み出させて軸受に供給し得る。この場合においても、外輪2の肉厚を厚くし、軸受剛性を高めることができる。その他前記各実施形態と同様の作用効果を奏する。

上記各実施形態では、転がり軸受としてアンギュラ玉軸受を用いた例を示したが、円錐ころ軸受を適用可能である。この場合であっても、上記各実施形態と同様の作用、効果を奏する。
工作機械主軸を支持する複数の軸受であって、これら軸受の位置決め間座を前記グリース溜り部材に置き換えても良い。換言すれば、グリース溜り部材を位置決め間座として兼用させることができる。したがって、部品点数の低減を図り、製作コストの低減を図ることができる。
この発明の第1の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 (A)同転がり軸受に隣接配置されるグリース溜り部材の側面図、(B)同側面図のA−A´線断面図、(C)同側面図のB−B´線断面図である。 この発明の他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係り、ノズル先端の外周面に複数の溝を形成したノズルの平面図である。 同ノズルの断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係り、ノズル挿入凹部の内周面に複数の溝を形成した外輪の断面図である。 同外輪を内周側から観た底面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係り、二個のグリース溜り部材と四個の軸受によってビルトインモーター駆動の工作機械主軸を支持する例を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係り、縦型主軸の全てのグリース溜り部材を、潤滑する対象となる軸受の直ぐ上部に隣接させて配置した例を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 従来技術に係る転がり軸受を用いた工作機械スピンドル装置の断面図である。
符号の説明
1…内輪
1a…軌道面
2…外輪
2a…軌道面
2b…内径面
2h…端面
3…転動体
4…グリース溜り部材
5…保持器
7…ノズル
14…ノズル先端
14a…当接部
14b…段差部
15…基油吐出部
16…固体製薄膜
17,18…溝
19…仕切り板
δ1…隙間
SH…工作機械主軸

Claims (14)

  1. 内輪、外輪、およびこれら内外輪の軌道面間に介在した複数の転動体を備え、接触角を有するラジアル型の転がり軸受において、
    前記外輪の背面側の端面に隣接するグリース溜り部材を設け、
    前記外輪の背面側の内径面と、前記グリース溜り部材との間で、グリースの基油を滲み出させて軸受に供給する基油吐出部を設けたことを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 請求項1において、前記外輪の前記背面側の内径面を、前記外輪の軌道面から背面側の端面に向かうに従って次第に拡径する端部側拡径形状とした転がり軸受装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記外輪の前記背面側の内径面は、この外輪の軌道面から背面側の端面に向かう程大径となる傾斜面となる転がり軸受装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記グリース溜り部材は、軸受内部まで突出して前記基油吐出部を成すノズルを備え、前記基油吐出部は、ノズル先端の外周面と、前記外輪の前記背面側の内径面との間の隙間からグリースの基油を滲み出させるものである転がり軸受装置。
  5. 請求項4において、前記ノズルは、このノズル先端において前記外輪の前記背面側の内径面に当接する当接部と、同ノズル先端において前記外輪の前記背面側の内径面に当接しない前記隙間を成す段差部とを有する転がり軸受装置。
  6. 請求項4または請求項5において、前記ノズル先端の外周面と前記外輪の前記背面側の内径面との間の隙間に、基油を浸透させる布、紙、および多孔質材料の少なくともいずれか一つから成る固体製薄膜を設けた転がり軸受装置。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれか1項において、前記ノズル先端の外周面または外輪の前記背面側の内径面に、グリースの基油を外輪の軌道面に導く溝を形成した転がり軸受装置。
  8. 請求項4ないし請求項7のいずれか1項において、前記複数の転動体を保持する保持器を備え、前記ノズルは、ノズル先端の内周面で回転する保持器外径面を案内する転がり軸受装置。
  9. 請求項4ないし請求項8のいずれか1項において、前記ノズル先端の軸方向位置を、外輪の軌道面における、このノズル先端近傍の最端部と、転動体接線を含むラジアル平面との間に配置した転がり軸受装置。
  10. 請求項4ないし請求項9のいずれか1項において、一つのグリース溜り部材の両端にノズルを設け、前記グリース溜り部材を、背面同士または背面と正面とを向かい合わせた二個の軸受の間に配置し、前記両端のノズルから前記二個の軸受に、グリースの基油を同時に供給する転がり軸受装置。
  11. 請求項10において、前記グリース溜り部材の内部に、各軸受へのグリース量配分を調整するための仕切り板を設けた転がり軸受装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれか1項において、縦軸に設けられる軸受であって、前記グリース溜り部材を前記軸受の上部に配置した転がり軸受装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項において、工作機械主軸を支持する複数の軸受であって、これら軸受の位置決め間座を前記グリース溜り部材に置き換えた転がり軸受装置。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれか1項において、アンギュラ玉軸受であって、このアンギュラ玉軸受における、外輪の背面側の端面に隣接して前記グリース溜り部材を設けた転がり軸受装置。
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