JP2015034559A - 貫通スリーブ、及び、それの取付け方法 - Google Patents

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明 水越
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Abstract

【課題】壁の貫通孔への取付けを壁体内の障害物を回避しながら能率良く容易に行える貫通スリーブを提供する。
【解決手段】区画体に形成された貫通孔に取付けられる長尺体挿通用の貫通スリーブSであって、スリーブ軸心方向の少なくとも一部に、横断面形状を変更自在な可変筒部Cが備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の壁等の区画体に形成された貫通孔に対して空調配管やケーブル、給水管等の長尺体を挿通させる際に前記貫通孔に挿設される貫通スリーブ及びそれの取付け方法に関する。
建築物の一例である木造住宅の壁には、壁の内壁材と外壁材との間に所定間隔で配置されている間柱、或いは、架構の強度を上げるために斜めに配設される筋交いが存在するため、それら間柱や筋交いが障害物となって長尺体を挿通させるための貫通スリーブを一直線状に取付けられない場合がある。
特許文献1には、このような場合に対応するために、貫通スリーブ全体を硬質の合成樹脂で筒状に一体成形し、この貫通スリーブの中間部に、山部と谷部を交互に配した蛇腹状の湾曲部を構成したものが提案されている。
つまり、この従来の貫通スリーブは、硬質樹脂の弾性復元力に抗して前記湾曲部の外周半領域の山部と谷部を引き延ばし、且つ、内周半領域の山部と谷部とを圧縮させることで貫通スリーブを湾曲姿勢にし、障害物を回避できるようにしている。
特許第3848968号公報
ところが、上記従来の貫通スリーブでは、硬質樹脂の弾性復元力に抗して前記湾曲部の外周半領域の山部と谷部を引き延ばし、且つ、内周半領域の山部と谷部とを圧縮させる横断面形状を維持したままの弾性変形となるため、どうしても曲率(変形量)が大きくなる。
それ故に、この従来の貫通スリーブでは、障害物を回避するための弾性変形操作に大きな操作力が必要になって施工に手間と時間がかかる問題がある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、壁体内の障害物を回避しながら能率良く容易に壁の貫通孔に取付けることのできる貫通スリーブを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、区画体に形成された貫通孔に取付けられる長尺体挿通用の貫通スリーブであって、
スリーブ軸心方向の少なくとも一部に、横断面形状を変更自在な可変筒部が備えられている点にある。
つまり、この構成によれば、スリーブ軸心方向の少なくとも一部に、横断面形状を変更自在な可変筒部が備えられているから、この可変筒部の横断面形状を縮小させる縮形変形側の形状変更によって壁体内の障害物を回避することができる。
したがって、硬質樹脂の弾性復元力に抗して湾曲部の外周半領域の山部と谷部を引き延ばし、且つ、内周半領域の山部と谷部とを圧縮させる大きな変形量を要する従来技術に比べて小さな変形量で障害物を回避することができ、壁体内の障害物を回避しながらの貫通孔への取付けを能率良く容易に行うことができる。
本発明の第2特徴構成は、前記可変筒部が、柔軟な膜状材又はシート状材を筒状に形成してなる筒状膜体から構成されている点にある。
上記構成によれば、可変筒部が柔軟な筒状膜体から構成されているから、貫通孔に挿入装着するとき、その挿入操作に連れて柔軟の筒状膜体における障害物との接触箇所が縮形変形することとなり、また、例えば、障害物を回避するために貫通孔を傾斜させている場合でも、その傾斜方向に沿って挿入装着するだけで、その挿入操作に連れて筒状膜体が湾曲変形することとなる。
しかも、筒状膜体が膜状材又はシート状材からなるため、山部と谷部からなる蛇腹状の湾曲部を形成する従来技術に比べて外周面が凹凸の少ない平坦面状に構成されるから、その分、外周面と障害物との接触箇所が挿入操作の抵抗となるのを抑制することができる。
それ故に、壁体内の障害物を回避しながらの貫通孔への取付けを一層能率良く容易に行うことができる。
本発明の第3特徴構成は、区画体における前記貫通孔の周縁部に対する取付け部と、前記筒状膜体の端部を保持する保持部とを備えた取付け部材が備えられている点にある。
つまり、この構成によれば、取付け部を備えた取付け部材を貫通孔周縁部への取付け強度が十分に得られる貫通孔周縁部への取付けに適した性状(筒状膜体とは異なる性状)に構成することができながら、この取付け部材の保持部に筒状膜体を保持させる状態で構成することができる。
したがって、簡単な構造でありながら、貫通孔周縁部への取付け強度も十分に有した実用性の高いものにすることができる。
本発明の第4特徴構成は、前記取付け部材が、前記取付け部を外周側に備えた環状の基材と、この基材の内周面との間で前記筒状膜体の端部を挟着する状態で基材に内嵌装着可能な環状の保持部材とから構成されている点にある。
つまり、この構成によれば、基材の内側に筒状膜体の端部を位置させた状態で保持部材を基材に挿入装着することにより基材と保持部材とで筒状膜体の端部を挟着保持することができる。
それ故に、基材を貫通孔の周縁部に当て付けた状態で筒状膜体の端部を貫通孔側から基材の内部を通して引き出し、この状態で保持部材を基材に挿入装着して筒状膜体の端部を挟着することで、筒状膜体を貫通孔に一旦挿入した状態からの取付け部材の取付けが可能となる。
したがって、取付け部材が筒状膜体の挿通操作の邪魔になるのを抑制することができ、
貫通孔への取付けを一層能率良く容易に行うことができる。
本発明の第5特徴構成は、前記筒状膜体の姿勢を保持する姿勢保持手段が備えられている点にある。
つまり、この構成によれば、前記姿勢保持手段によって柔軟な筒状膜体を所定姿勢に保持することができるから、例えば、貫通孔への挿入操作時に重力によりスリーブ先端側が垂れ下がる挿入し難い姿勢になるのを抑制することができ、貫通孔に対する取付け操作の操作性を向上させることができる。
本発明の第6特徴構成は、第1〜第5特徴構成のいずれかに記載の貫通スリーブを前記貫通孔に取付ける貫通スリーブの取付け方法であって、
前記貫通スリーブに長尺体を挿通させた状態で貫通スリーブを長尺体に保持させるとともに、この貫通スリーブを保持させた長尺体を貫通孔内に挿入して貫通孔の所定位置に貫通スリーブを配置する点にある。
つまり、この構成によれば、貫通スリーブを長尺体に保持させておき、長尺体を貫通孔に挿入するのと合わせて貫通スリーブを貫通孔に挿入するから、貫通スリーブの貫通孔への挿入操作と貫通孔(正確には貫通スリーブ)への長尺体の挿入操作とを別々に行うのに比べて、能率良く容易に貫通スリーブを取付けることができる。
しかも、貫通スリーブに長尺体を挿通させた状態で貫通スリーブを長尺体に保持させるから、長尺体により貫通スリーブの姿勢を保持することができ、これにより、貫通孔への挿入操作時に重力によりスリーブ先端側が垂れ下がる挿入し難い姿勢になるのを抑制することができ、貫通スリーブの取付けを一層能率良く容易に行うことができる。
本発明の第7特徴構成は、第3特徴構成に記載の貫通スリーブを前記貫通孔に取付ける貫通スリーブ取付け方法であって、
前記貫通スリーブを構成する前記取付け部材と前記筒状膜体のうち、筒状膜体に長尺体を挿通させた状態で筒状膜体を長尺体に保持させるとともに、
前記筒状膜体のスリーブ軸心方向の長さ寸法を貫通孔の軸心方向の長さ寸法よりも大に設定しておき、
前記筒状膜体を保持させた長尺体を前記貫通孔に挿入して、筒状膜体の端側が貫通孔の開口部から貫通孔外に突出する所定位置に筒状膜体を配置し、
前記貫通孔の開口部から貫通孔外に突出する前記筒状膜体の端側を把持部にして、前記取付け部材の保持部に筒状膜体の端部を保持させる点にある。
つまり、この構成によれば、第6特徴構成と同様、貫通スリーブを長尺体に保持させておき、長尺体を貫通孔に挿入するのと合わせて貫通スリーブを貫通孔に挿入するから、貫通スリーブの貫通孔への挿入操作と貫通孔への長尺体の挿入操作とを別々に行うのに比べて、能率良く容易に貫通スリーブを取付けることができる。
さらに、取付け部材の保持部に筒状膜体の端部を保持させるのに、前記貫通孔の開口部から貫通孔外に突出する筒状膜体の端側を把持部にするから、その把持部への把持操作の分、取付け部材に筒状膜体の端部を能率良く容易に保持させることができる。
本発明の第8特徴構成は、第2特徴構成に記載の貫通スリーブを前記貫通孔に装着する貫通スリーブ装着方法であって、
前記筒状膜体の姿勢を保持する姿勢保持手段により筒状膜体の姿勢を所定姿勢に保持した状態で、前記貫通孔に前記貫通スリーブを挿入して、貫通孔の所定位置に貫通スリーブを配置する点にある。
つまり、この構成によれば、前記姿勢保持手段によって筒状膜体の姿勢を所定姿勢に保持する状態で貫通孔に挿入するから、例えば、重力等でスリーブ先端側が垂れ下がる挿入し難い姿勢となるのを抑制することができ、能率良く容易に貫通スリーブを取付けることができる。
貫通スリーブの第1実施形態を示す分解斜視図(a)と組付け斜視図(b) 貫通スリーブの第1実施形態を示す要部の縦断面図 (a)貫通スリーブの取付け構造の一例を示す縦断面図、(b)図3(a)のIIIb−IIIb線端面図、(c)図3(a)のIIIc−IIIc線端面図 貫通スリーブの取付け構造の別例を示す縦断面図 (a)貫通スリーブの第1の取付け方法を示す説明図、(b)貫通スリーブの第1の取付け方法を示す説明図、(c)貫通スリーブの第1の取付け方法を示す説明図 (a)貫通スリーブの第2の取付け方法を示す説明図、(b)貫通スリーブの第2の取付け方法を示す説明図、(c)貫通スリーブの第2の取付け方法を示す説明図 貫通スリーブの第2実施形態を示す斜視図(a),(b) 貫通スリーブの第2実施形態を示す要部の縦断面図(a),(b) 貫通スリーブの別実施形態を示す可変筒部の横断面図 貫通スリーブの別実施形態を示す可変筒部の横断面図
〔第1実施形態〕
図1、図2は、例えば、図3〜図6に示すように、建築物の壁等の区画体Wに形成された貫通孔Hに対して空調配管や電線等の長尺体P(図5参照)を挿通させる際に、前記貫通孔Hに挿入装着して用いられる円筒状の貫通スリーブSを示し、この貫通スリーブSのスリーブ軸心方向の中間部には、横断面形状を変更自在な可変筒部Cが備えられている。
前記可変筒部Cは、ポリエチレンフィルム等の合成樹脂フィルム(柔軟な膜状材又はシート状材の一例)を熱融着等で筒状に成形した筒状膜体1からなり、横断面形状を変更自在で、且つ、湾曲姿勢や屈曲姿勢等の種々の姿勢に変更自在に構成されているとともに、外周面及び内周面が接触物との摩擦抵抗の小さな平滑面(平坦面の一例)に構成されている。
前記貫通スリーブSのスリーブ軸心方向の両端部には、筒状膜体1の端部を保持する保持部3を備えた一対の取付け部材4が備えられている。当該取付け部材4は、塩化ビニル樹脂等の硬質合成樹脂から構成されている。
前記取付け部材4は、区画体Wにおける貫通孔Hの周縁部に取付け可能な外筒部5(基材の一例)と、この外筒部5の内周面5aとの間で筒状膜体1の端部を挟着する状態で外筒部5に内嵌装着可能な略筒状(環状の一例)の内筒部6(保持部材の一例)とから構成されている。つまり、前記保持部3は、外筒部5の内周面5aと内筒部6の外周面6aとから構成されている。
前記外筒部5は、先端側がやや縮径する先窄まりの短筒形状に構成されているとともに、大径端となる基端部の外周側には、区画体Wにおける貫通孔Hの周縁部に当て付ける状態で該周縁部に取付け可能な鍔状の取付け部2が突出形成されている。
前記内筒部6は、外筒部5に内嵌装着可能なように外筒部5よりも僅かに小径で先端側がやや縮径する先窄まりの短筒形状に構成されている。また、内筒部6の先端側領域には、外筒部5に対する内嵌装着の際に縮径変形を可能にするスリット6bが周方向の複数箇所に一定ピッチで分散形成されているとともに、内筒部6の外周面における筒軸心方向の複数箇所には、外筒部5に対する内嵌装着の際に縮径変形を更に容易にするための周溝6cが形成されている。
このように構成された貫通スリーブSは、図3に示すように、中空状の区画体Wに形成された貫通孔Hが、区画体内のブレースB(障害物の一例)を避けてブレースBに隣接する最低限度の傾斜姿勢となっている場合でも、ブレースBとの接触部位が縮径(図4(c)参照)しながら湾曲する姿勢に筒状膜体1を変形させることで、問題なく取付けすることができる。
また、図4に示すように、中空状の区画体Wに形成された貫通孔H内にブレースBが突出位置する場合でも、ブレースBとの接触部位が縮径する姿勢に筒状膜体1を変形させることで、問題なく装着することができる。
なお、Tは区画体Wの表裏面を形成する板材、Gは区画体Wに挿填されたグラスウール等の断熱材である。
次に、この貫通スリーブSを区画体Wに形成された貫通孔Hに挿入装着する取付け方法について説明する。この貫通スリーブSは、例えば、第1、第2の2種の取付け方法を採用することができる。
(第1の取付け方法)
この第1の取付け方法は、図5に示すように、貫通スリーブSを挿通保持させた長尺体Pを貫通孔H内に挿入することにより、貫通スリーブSを貫通孔Hの所定位置に配置する方法である。
まず、貫通孔Hの長さ(つまり、区画体Wの厚み)よりもスリーブ軸心方向の長さ寸法を大に設定した筒状膜体1を用意し、この筒状膜体1の端部を一方の取付け部材4に保持させる。換言すれば、一方の取付け部材4と筒状膜体1とを一体化しておく。このようにすることで筒状膜体1の姿勢が長尺体Pに沿う姿勢に保持される。
なお、筒状膜体1は、一般的に最大となる区画体Wの厚み寸法と同等の長さ寸法や、ロール状等の長尺物として成形しておき、使用現場毎に適宜の長さで切断するようにしてもよい。
図5(a)に示すように、一方の取付け部材4と筒状膜体1の連結体に対して長尺体Pを挿通し、筒状膜体1の外側から紐やバンド等の固縛手段12を巻回して固縛することで、一方の取付け部材4と筒状膜体1との連結体の内部に長尺体Pが挿通された状態で該連結体と長尺体Pとを固定する。
そして、一方の取付け部材4と筒状膜体1との連結体を保持させた長尺体Pを貫通孔Hに挿入して、図5(b)に示すように、筒状膜体1の先端側の端部が貫通孔Hの奥側の開口部から貫通孔Hの外部に突出する所定位置に配置する。この場合、一方の取付け部材4の取付け部2が区画体Wの外面(板材Tの外面)に当接した位置が所定位置となる。
その後、図5(b)に示すように、筒状膜体1における貫通孔Hの奥側開口部からの突出部分(筒状膜体1の先端側)を把持部にして、他方の取付け部材4の外筒部5の内部から筒状膜体1を引き出す状態で外筒部5の取付け部2を貫通孔Hの奥側の開口部の周縁部に当て付け、更に、図5(c)に示すように、筒状膜体1の内部に内筒部6を挿入し、内筒部6の外周面6aと外筒部5の内周面5aとの間の保持部3に筒状膜体1の端部1aを保持させることで、両取付け部材4の取付け部2を区画体Wにおける貫通孔Hの周縁部に取付け、貫通スリーブSの取付けを完了する。
つまり、この第1の取付け方法では、貫通スリーブSの一部を長尺体Pに保持させておき、長尺体Pを貫通孔Sに挿入するのと合わせて貫通スリーブSの一部を貫通孔Hに挿入することで、能率良く容易に貫通スリーブSを取付けることができる。
(第2の取付け方法)
この第2の取付け方法は、図6に示すように、長尺体Pの挿通作業に先立って貫通スリーブSのみを区画体Wの貫通孔Hに取付ける方法である。
まず、貫通孔Hの長さ(つまり、区画体Wの厚み)よりもスリーブ軸心方向の長さ寸法を大に設定した筒状膜体1を用意し、図6(a)に示すように、筒状膜体1の姿勢を保持可能な姿勢保持具8(姿勢保持手段Eの一例)を筒状膜体1に挿通させて、この姿勢保持具8に筒状膜体1を保持させる。この姿勢保持具8の先端には、筒状膜体1の先端側に係合するクリップ状の係合部8aが備えられている。
そして、筒状膜体1を保持させた姿勢保持具8を貫通孔Hに挿入して、図6(b)に示すように、筒状膜体1のスリーブ軸心方向の両端部が貫通孔Hの手前側及び奥側の開口部の夫々から突出する所定位置に配置する。
その後、図6(b)に示すように、筒状膜体1における貫通孔Hの両開口部からの突出部分(筒状膜体1の先端側及び基端側)を把持部にして、両取付け部材4の外筒部5の内部から筒状膜体1を引き出す状態で外筒部5の取付け部材2を貫通孔Hの両開口部の周縁部に当て付け、更に、図6(c)に示すように、筒状膜体1の内部に内筒部6を挿入し、内筒部6の外周面6aと外筒部5の内周面5aとの間の保持部3に筒状膜体1の端部の各々を保持させる状態で各外筒部5に内筒部6を内嵌装着することで、両取付け部材4の取付け部2を区画体Wにおける貫通孔Hの周縁部に取付け、貫通スリーブSの取付けを完了する。
なお、貫通スリーブSの取付けが完了したら、適宜のタイミングで貫通スリーブSの内部に長尺体Pを挿通させる。
前記姿勢保持具8は、図4に示すように貫通孔Hが傾斜している場合等では、貫通孔Hの傾斜姿勢に合わせたものを用いるのがよい。姿勢保持治具8は、例えば、針金等の素材から姿勢変更自在に構成すると汎用性の高いものにできる。
つまり、この第2の取付け方法では、姿勢保持具8(姿勢保持手段E)によって筒状膜体1の姿勢を所定姿勢に保持する状態で貫通孔Hに挿入することで、例えば、重力でスリーブ先端側が垂れ下がる挿入し難い姿勢となるのを抑制することができ、能率良く容易に貫通スリーブSを取付けることができる。
〔第2実施形態〕
前述の第1実施形態では、貫通スリーブSの取付け部材4が複数部材から構成されている場合を例に示したが、単一部材で一体成形されていてもよい。
この第2実施形態では、図7に示すように、合成樹脂で一体成形された取付け部材4における外筒部5(基材の一例)の先端側の周方向の4ヵ所に半長円状の押さえ片5bが先端に向かって突出形成されているとともに、内筒部6(保持部材の一例)における前記押さえ片5bに対面する箇所には、押さえ片5bの輪郭と同一形状の切り欠き6dが形成されている。
そして、前記切り欠き6dの基端側の両脇部と、前記押さえ片5bの基端側の両脇との間には、外筒部5と内筒部6とを繋ぐ繋ぎ部9が形成されている。
このように構成された取付け部材4は、図7(b)、図8(a)に示すように、外筒部5の内周面(つまり、押さえ片5bの内周面)と内筒部6の外周面との間の環状の隙間に筒状膜体1の端部を差し込んで、該環状の隙間に筒状膜体1の端部を係合させる。
そして、図8(b)に示すように、貫通孔Hに差し込むことによって、貫通孔Hに押圧される状態で押さえ片5bの先端側が縮径変形(径方向内側に傾動変形)し、押さえ片5bと切り欠き6dの両縁部間で筒状膜体1の端部を挟着することができる。
なお、本実施形態において、外筒部5の押さえ片5bと内筒部6の切り欠き6bは、筒状膜体1の端部を保持する保持部3を構成する。
また、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)前述の各実施形態の改良として、筒状膜体1の姿勢を所定姿勢に保持する姿勢保持手段Eとして、例えば、図9に示すように、筒状膜体1のスリーブ軸心方向に延びる針金等の姿勢保持材13を周方向の複数箇所に分散させる状態で一対の取付け部材4間に架設してもよい。
(2)前述の各実施形態では、横断面形状が変更自在な可変筒部Cを、柔軟な筒状膜体1から構成する場合を例に示したが、例えば、図10に示すように、周方向において硬質樹脂部10と軟質樹脂部11が交互に連続する状態に一体成形して構成されていてもよく、また、硬質樹脂等からなる細帯状の多数の板材をスリーブ軸心に沿う軸心回りで揺動自在に連結して構成されていてもよい。
(3)前述の各実施形態では、前記可変筒部Cが、貫通スリーブSのスリーブ軸心方向の中間部に備えられている場合を例に示したが、スリーブ軸心方向の端部に備えられていてもよく、或いは、スリーブ軸心方向の全長に亘る状態で備えられていてもよい。
(4)取付け部材4の保持部3は、前述の各実施形態で示した外筒部5と内筒部6の間で筒状膜体1の端部を保持するものに限らず、例えば、取付け部材4の外周面に筒状膜体1側の被掛止孔に掛止可能なフック状の掛止部等であってもよい。
(5)前述の各実施形態の改良として、保持部3を構成する外筒部5と内筒部6の間に挟圧力を高める凸条(凸部の一例)を周方向又はスリーブ軸心方向に沿って延設してもよい。
(6)前述の各実施形態では、貫通スリーブSのスリーブ軸心方向の両端部の夫々に取付け部材4が備えられている場合を例に示したが、貫通スリーブSにおける貫通孔Hへの取付け時に室内側(又は室外側)となるスリーブ軸心方向の一端部だけに取付け部材4が備えられていてもよい。
本発明は、建物の壁等に限らずトンネルや橋梁等の構造物の壁等の種々の区画体に形成された貫通孔に取付ける種々の貫通スリーブに良好に利用することができる。
W 区画体
H 貫通孔
S 貫通スリーブ
P 長尺体
C 可変筒部
E 姿勢保持手段
1 筒状膜体
2 取付け部
3 保持部
4 取付け部材
5 基材(外筒部)
6 保持部材(内筒部)
8 姿勢保持具
13 姿勢保持材

Claims (8)

  1. 区画体に形成された貫通孔に取付けられる長尺体挿通用の貫通スリーブであって、
    スリーブ軸心方向の少なくとも一部に、横断面形状を変更自在な可変筒部が備えられている貫通スリーブ。
  2. 前記可変筒部が、柔軟な膜状材又はシート状材を筒状に形成してなる筒状膜体から構成されている請求項1記載の貫通スリーブ。
  3. 区画体における前記貫通孔の周縁部に対する取付け部と、前記筒状膜体の端部を保持する保持部とを備えた取付け部材が備えられている請求項2記載の貫通スリーブ。
  4. 前記取付け部材が、前記取付け部を外周側に備えた環状の基材と、この基材の内周面との間で前記筒状膜体の端部を挟着する状態で基材に内嵌装着可能な環状の保持部材とから構成されている請求項3記載の貫通スリーブ。
  5. 前記筒状膜体の姿勢を保持する姿勢保持手段が備えられている請求項2〜4のいずれか1項に記載の貫通スリーブ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の貫通スリーブを前記貫通孔に取付ける貫通スリーブの取付け方法であって、
    前記貫通スリーブに長尺体を挿通させた状態で貫通スリーブを長尺体に保持させるとともに、この貫通スリーブを保持させた長尺体を貫通孔内に挿入して貫通孔の所定位置に貫通スリーブを配置する貫通スリーブの取付け方法。
  7. 請求項3記載の貫通スリーブを前記貫通孔に取付ける貫通スリーブの取付け方法であって、
    前記貫通スリーブを構成する前記取付け部材と前記筒状膜体のうち、筒状膜体に長尺体を挿通させた状態で筒状膜体を長尺体に保持させるとともに、
    前記筒状膜体のスリーブ軸心方向の長さ寸法を貫通孔の軸心方向の長さ寸法よりも大に設定しておき、
    前記筒状膜体を保持させた長尺体を前記貫通孔に挿入して、筒状膜体の端側が貫通孔の開口部から貫通孔外に突出する所定位置に筒状膜体を配置し、
    前記貫通孔の開口部から貫通孔外に突出する前記筒状膜体の端側を把持部にして、前記取付け部材の保持部に筒状膜体の端部を保持させる貫通スリーブの取付け方法。
  8. 請求項2記載の貫通スリーブを前記貫通孔に取付ける貫通スリーブの取付け方法であって、
    前記筒状膜体の姿勢を保持する姿勢保持手段により筒状膜体の姿勢を所定姿勢に保持した状態で、前記貫通孔に前記貫通スリーブを挿入して、貫通孔の所定位置に貫通スリーブを配置する貫通スリーブの取付け方法。
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