JP3085654B2 - パイプ - Google Patents

パイプ

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JP3085654B2 JP09085661A JP8566197A JP3085654B2 JP 3085654 B2 JP3085654 B2 JP 3085654B2 JP 09085661 A JP09085661 A JP 09085661A JP 8566197 A JP8566197 A JP 8566197A JP 3085654 B2 JP3085654 B2 JP 3085654B2
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健之 高岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長さを自在に形成
したり、狭い場所でも長尺物として使用できるパイプに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、長いパイプを使用する場合、1〜
2mぐらいの短いパイプを複数本連結して3〜5mぐら
いの長尺物のパイプとして使用されるのが一般的であ
る。あるいは最初から長尺物のパイプを必要に応じて途
中で切断して使用されている。これらのパイプの使用用
途としては、例えば、パイプの先端にハサミを取り付け
て高所の枝切りを行なったり、先端に補虫網を付ける場
合や、また、屋内における電線等コードやケーブル類を
配線する場合である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来例においては以下に示すような問題を有している。
すなわち、短いパイプを連結して長尺物のパイプを容易
に形成することはできるものの、短いパイプであっても
複数本のパイプを持ち歩くことは、やはり不便であり、
特に携帯性に欠けるという問題がある。
【0004】また、定尺物であって長尺物のパイプを必
要な長さに応じて切断する場合にも、切断した残りのパ
イプは通常は短いために使用用途がなく、そのため、残
りのパイプが捨てられて無駄になり、省資源化という観
点から問題が生じる。さらに、屋内で電線等のコード類
をパイプにより配線する場合、長尺物のパイプを振り回
しながら配管する必要があり、施工性に問題がある。特
に、合成樹脂製のパイプや金属製のパイプは折り曲げる
ことができず、床下の側壁の穴からパイプを配管する場
合、隣家の壁などに当たるために長尺物のパイプを用い
て配管できないという問題があった。
【0005】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、携帯性に優れ、狭い場所でも容易に長尺物のパ
イプを形成できることを目的としたパイプを提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載のパイプでは、撓み可能な合成樹脂からなる帯状
パイプ材1を予め巻回しておき、この帯状パイプ材1の
先端側の両端同士を順次長手方向に沿って接合していっ
て円筒形のパイプ本体10を形成するパイプであって、
上記帯状パイプ材1には該帯状パイプ材1の長手方向に
沿って少なくとも3条以上の厚肉部20を一体に設け、
各厚肉部20の内面を内側に湾曲する湾曲面とすると共
に、該厚肉部20の外面を外側に湾曲する湾曲面として
いることを特徴としている。これにより、巻回されてい
る状態の帯状パイプ材1から長尺物のパイプ本体10を
容易に形成することができる。また、円筒形のパイプ本
体10を形成した場合には、厚肉部20によりパイプ本
体10の強度を向上させて、パイプ本体10が途中で折
れ曲がるのを確実に防止することができる。
【0007】請求項2記載のパイプでは、上記厚肉部2
0内に弾性を有する金属板23を一体に該厚肉部20の
長手方向略全長にわたって埋設していることを特徴とし
ている。 これにより、厚肉部20内に埋設した金属板2
3により厚肉部20だけの場合よりも、パイプ本体10
の強度をさらに向上させて、パイプ本体10が途中で折
れ曲がるのを確実に防止することができる。
【0008】また、請求項3記載のパイプでは、上記帯
状パイプ材1の両端には該帯状パイプ材1の長手方向略
全長にわたってファスナーのエレメント2をそれぞれ取
着し、スライド自在なスライダー6により上記エレメン
ト2を噛合させてパイプ本体10を形成していることを
特徴としている。 したがって、帯状パイプ材1の両端の
エレメント2をスライダー6により噛合させていくだけ
で、帯状パイプ材1の両端を堅固に接合することがで
き、これにより巻回されている状態の帯状パイプ材1か
ら長尺物のパイプ本体10を容易に形成することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する前
に本発明の前提となる基本発明について説明する。図2
は円筒形のパイプを形成する前の帯状パイプ材1の斜視
図を示しており、この帯状パイプ材1は撓み可能な合成
樹脂で形成されている。そして、帯状パイプ材1はパイ
プを形成する前は巻回されていて、持ち運びが便利なよ
うにしてある。上記帯状パイプ材1の両端は長手方向全
長にわたって所謂ファスナーのエレメント2が取り付け
てある。このエレメント2は図3に示すように、上下に
固定片3が一体に形成されており、一面には凹部4が形
成されている。また、上記凹部4の反対面には対向する
エレメント2の凹部4と嵌合する凸部が突設されてい
る。また、このエレメント2は金属製で形成してある。
【0010】帯状パイプ材1の両端部には突条部5が一
体に押し出し成型にて形成されており、この突条部5に
所定間隔毎に上記エレメント2の固定片3を上下から挟
持して(カシメて)、各エレメント2を帯状パイプ材1
の両側の端部に連続してそれぞれ固定している。また、
上記突条部5を形成せずに、エレメント2を帯状パイプ
材1の端部に取り付けるようにしても良い。なお、上記
エレメント2を合成樹脂で形成しても良く、この場合に
は、エレメント2の固定片3の先端を帯状パイプ材1の
端部に溶着させて、エレメント2を帯状パイプ材1の端
部に固定するようにしている。
【0011】帯状パイプ材1の一方の端部にはスライダ
ー6がスライド自在に設けられており、また、他方の帯
状パイプ材1の端部の先端にはスライダー6と噛合する
下止め7が固着されている。
【0012】上記帯状パイプ材1自体は、帯状で平面状
であるが後述するように円筒形のパイプを形成した場合
に、自立可能なようにそれ自身の復元力により伸展して
いって平面状になるような厚みを有している。そのた
め、帯状パイプ材1を巻回した後は、その巻き取った状
態でバンド(図示せず)等により巻取り状態を維持せし
めている。
【0013】次に、上記帯状パイプ材1により円筒形の
パイプ本体10を形成する場合について図1により説明
する。先ず、通常のファスナーの場合と同様に帯状パイ
プ材1の先端側のスライダー6と下止め7とを噛合させ
て、スライダー6を巻取り側へスライドさせる。これに
より帯状パイプ材1の両端のエレメント2同士が噛合し
て、帯状パイプ材1の両端が長手方向に沿って順次接合
されていく。このエレメント2が接合されていくこと
で、スライダー6より先端側が円筒形のパイプ本体10
として形成されていく。スライダー6を最後までスライ
ドさせると、帯状パイプ材1の最後の部分のエレメント
2側にはファスナーと同様の上止め(図示せず)が形成
されていて、この上止めによりそれ以上スライダー6の
スライドが規制されることで、1枚の巻き取った帯状パ
イプ材1から1本のパイプ本体10を形成することがで
きる。
【0014】ところで、上記帯状パイプ材1は予め50
cm単位、あるいは1m単位ずつ長さの異なる帯状パイ
プ材1を形成して巻き取っておく。帯状パイプ材1の長
さとしては、例えば最小50cmから、最大10m位で
あり、長さの異なる帯状パイプ材1を予めそれぞれ形成
して巻回しておく。また、帯状パイプ材1の横幅の寸法
も種々の物を予め用意しておく。このようにしておくこ
とで、内径の異なる複数種類のパイプ本体10を形成す
ることができる。
【0015】また、パイプ本体10を形成した場合、パ
イプ本体10自体は、各エレメント2が噛合しているそ
れぞれの部分で、パイプ本体10の長手方向と直交する
方向に復元力が働くものであり、パイプ本体10の最後
の端部の部分だけで復元力が働くものではないために、
一度パイプ本体10を形成した後は、各エレメント2は
確実に噛合状態を保持しており、エレメント2は容易に
外れることはない。
【0016】このようにして形成されたパイプ本体10
は、図4及び図5に示すように、途中で折れ曲がること
なく自立可能であり、かかるパイプ本体10を平面状で
帯状の帯状パイプ材1から長尺物のパイプとして使用す
ることが可能となる。しかも、パイプ本体10の形成前
は帯状パイプ材1を巻回しているので、携帯性に優れる
ものであり、長尺物のパイプとして持ち運ぶ必要がなく
なる。
【0017】図6は本発明のパイプの使用例を示してい
るものであり、床下に電線等のコード類やケーブル類を
上記パイプ本体10内に挿入して配線する場合を示して
いる。外壁12の下部に穿孔してある通気穴などの開口
部13からパイプを挿入配管する場合である。日本の住
宅事情は悪く、図示するように特に敷地が狭く隣家14
との間隔は人間一人が通れるような通路15が一般的で
あり、このような狭い通路15から開口部13を介して
床下配管を行なう場合には本発明のパイプ本体10は効
果を発揮する。
【0018】すなわち、通路15には帯状パイプ材1を
巻回した状態で運び込み、開口部13の外側から帯状パ
イプ材1を伸展させながらスライダー6をスライドさせ
て円筒形のパイプ本体10を形成していく。そして、パ
イプ本体10を形成しながら床下に配管していく。従来
の長尺物のパイプでは狭い通路15から開口部13への
配管は不可能であったが、本発明の帯状パイプ材1によ
り通路15は狭くても床下では長尺物のパイプとして配
管することが可能となり、長尺物のパイプを容易に敷設
することができる。また、パイプ本体10の材質を合成
樹脂としているので、電線等を配線する場合には、絶縁
性の点で有利となり、電線をパイプ本体10内に沿わせ
ながらパイプ本体10を形成していくことで、電線のガ
イドとしても有効である。このように、本発明に係るパ
イプは特に配管用としてのパイプに適合するものであ
る。
【0019】なお、パイプ本体10の使用用途として
は、電線の配管だけでなく、パイプ本体10の先端にハ
サミを取り付けることで、高所の枝切りにも適用でき、
また、パイプ本体10の先端に補虫網を取り付けること
もできる。この場合には、補虫網と巻回した帯状パイプ
材1だけの構成となり、携帯性に非常に優れるものであ
り、特に遠方に出掛ける場合には携帯性を発揮すること
ができる。
【0020】(第1の実施の形態次に本発明の第1の実施の形態について説明する。 図7
及び図8は本発明の第1の実施の形態を示し、帯状パイ
プ材1の長手方向に沿って厚肉部20を一体に3条形成
したものである。この厚肉部20と厚肉部20との間を
薄肉部21とし、また両側の薄肉部21には先の基本発
と同様にファスナーを構成するエレメント2を取着し
ている。厚肉部20の上面(パイプ本体10を形成した
場合の内面側)は内側に凹む湾曲面としており、また厚
肉部20の下面(パイプ本体10を形成した場合の外面
側)は外側に突出する湾曲面としている。さらに、薄肉
部21は丁度ヒンジのような機能を持たせて、帯状パイ
プ材1を円筒形に形成し易くしている。
【0021】上記厚肉部20の厚さも帯状パイプ材1を
巻回できる程度の厚さであり、帯状パイプ材1を容易に
巻回できるようになっている。これにより、図10に示
すようにパイプ本体10を形成した場合には、厚肉部2
0が長手方向全長にわたってパイプ本体10のコアとな
り、長尺物に形成した場合にパイプ本体10が折れ曲が
るのを防止している。また、厚肉部20により該厚肉部
20が所謂アーチ形となって強度的にも強くなる。ま
た、各厚肉部20の外面は外側に突出する方向に湾曲し
ているので、パイプ本体10を形成した場合に、部材を
少々厚肉としても綺麗な円筒形を形成することができ
る。なお、図8〜図10では、理解し易いように厚肉部
20や金属板23の厚みを厚く記載しているが、実際は
図示よりは薄いものである。
【0022】(第2の実施の形態) 図9は第2の実施の形態を示し、厚肉部20の中に弾性
を有する金属板23を該厚肉部20の長手方向略全長に
わたって埋設したものである。なお、金属板23と合
樹脂とを一体に成型して帯状パイプ材1を形成してい
る。また金属板23は横方向に湾曲させている。帯状パ
イプ材1に金属板23を設けていることにより、パイプ
本体10を形成した場合に図8の場合の効果に加えて、
剛性をより大きくすることができ、図8の場合よりも、
より長尺物のパイプ本体10を容易に形成することがで
きる。
【0023】また、図7〜図10において厚肉部20を
3条としていたが、この厚肉部20は少なくとも3条あ
れば良い。これは厚肉部20が3条あれば円筒形を形成
できるからであり、厚肉部20を4条以上形成するよう
にしても良いのはもちろんである。
【0024】(第3の実施の形態) ところで、図11は帯状パイプ材1の接合の仕方の他の
例を示しており、帯状パイプ材1を合成樹脂で形成して
いることから、凹凸嵌合により帯状パイプ材1の両端を
接合してパイプ本体10を形成するようにしたものであ
る。すなわち、図11(a)に示すように、帯状パイプ
材1の一端側に係止穴26を全長にわたって所定間隔毎
に穿設し、また帯状パイプ材1の他端側には上記係止穴
26と係合するクサビ状の突起27を全長にわたって所
定間隔毎に一体に突設している。なお、帯状パイプ材1
の材質は撓み可能としているので、突起27を係止穴2
6に押し付けることで、突起27は係止穴26に挿入係
止されることになる。
【0025】図11(b)は、係止穴26の部分の箇所
だけ厚みを持たせたものであり、また、図11(c)は
突起27の形状を球状にしたものである。帯状パイプ材
1の両端の接合の方法は、これは図11(a)〜(c)
のものを組み合わせるようにしても良い。図12は上記
突起27と係止穴26とを係合して帯状パイプ材1から
パイプ本体10を形成している場合の斜視図を示してい
る。図面上では理解し易いように突起27の部分を実線
で記載している。
【0026】(参考例1) 先の各実施の形態においては、径の異なるパイプ本体1
0を形成する場合には、所望の径に対応した横幅の帯状
パイプ材1を使用する必要があるが、この実施の形態
(参考例)では、一種類の横幅の寸法の帯状パイプ材1
だけで、径の異なるパイプ本体10を形成できるように
したものである。
【0027】図13において、帯状パイプ材1の両端の
先端をA点、B点として、このA点とB点との部分でエ
レメント2を接合すると、図1に示すようなパイプ本体
10を形成することができ、このA点の部分とB点より
後方の位置で最初の接合を行なうことで、横幅の寸法が
1種類の帯状パイプ材1にて径の異なるパイプ本体10
を形成することができる。例えば、図13に示すC点で
A点と接合すると、図14に示すようにパイプ本体10
を形成でき、この場合は、B点で接合するよりも径の大
きいパイプ本体10を形成することができる。また、図
15に示すようにD点でA点と接合すると、図14の場
合よりも更に径の大きいパイプ本体10を容易に形成す
ることができる。
【0028】このように、帯状パイプ材1の一方の端部
のエレメント2の最初の接合位置を変えることで、横幅
の寸法が1種類の帯状パイプ材1により径の異なるパイ
プ本体10を容易に形成することができ、帯状パイプ材
1の横幅寸法は1種類だけで良い。なお、図14及び図
15に示すようなパイプ本体10を形成する場合には、
ファスナー状の接合手段が好適例である。
【0029】(参考例2) ところで、図16は周知なファスナーの開け締めの状態
を示すものであり、スライダー6のスライド操作による
開閉に応じて帯状パイプ材1の端部が横方向に歪むこと
になる。合成樹脂製であって撓み可能とした帯状パイプ
材1の場合では、この撓み力により上記歪みを吸収して
帯状パイプ材1の端部の開閉を行なうことが可能であ
る。しかし、帯状パイプ材1を弾性を有する薄い金属板
で構成した場合には、横方向の歪みは吸収することが不
可能となる。そこで、帯状パイプ材1を金属板で構成し
た場合には、図17に示すような形状のエレメント2を
用いている。
【0030】すなわち、帯状の帯状パイプ材1を円筒形
に丸めていくと、帯状パイプ材1の一方の端部は下方か
ら上方に動き、他方の端部は上方から下方へと動いて、
帯状パイプ材1の両端部の端面同士が対向することにな
る。そこで、図17に示すように、帯状パイプ材1の端
部のエレメント2を略90度に折曲した構造とし、両エ
レメント2が上下方向に動くことで、帯状パイプ材1の
両端の接合を図っている。なお、この場合、対向するエ
レメント2を噛合させるためのスライダー6の溝をエレ
メント2の構造に合わせた構造としてある。したがっ
て、合成樹脂製の帯状パイプ材1では、両端が左右方向
に動くことで、接合が可能となり、この金属製の帯状パ
イプ材1では、端部が上下方向に動くことで、接合が可
能となる。図18は上記のようにしてパイプ本体10を
形成した場合を示し、エレメント2の部分で少し段差が
生じるが、配線等の配管に用いる場合には、何ら支障は
ない。
【0031】上記各実施の形態や参考例においては、帯
状パイプ材1の長手方向の寸法を予め複数種類のものを
用意して使用していたが、この実施の形態では、長尺物
のパイプ本体10の長さを自由に形成できるようにした
ものである。帯状パイプ材1からパイプ本体10を形成
していき、任意の箇所で切断し、その切断箇所のパイプ
本体10の両端の接合部分を図19〜図21に示すよう
な止め金具30で固定するようにしたものである。
【0032】この止め金具30は略コ字型に形成されて
いて、上片と下片の面より先端が尖った突起31を突設
したものであり、この突起31を合成樹脂製の帯状パイ
プ材1で形成したパイプ本体10の端部の接合部分に食
い込ませることで、接合部分が外れないようにしてい
る。したがって、パイプとして必要な長さの分だけスラ
イダー6をスライドさせて、所望の寸法のパイプ本体1
0を形成し、所望の寸法までスライダー6が来た箇所
で、帯状パイプ材1を切断する。切断した後のパイプ本
体10の両端同士を止め金具30で固定する。また、ス
ライダー6は残った帯状パイプ材1のエレメント2側に
装着する。
【0033】上記止め金具30は図21に示すように、
パイプ本体10の両端にわたるように上下から挟み、止
め金具30をペンチ等の工具によりカシメる。この止め
金具30によりパイプ本体10の両端部分を固定してエ
レメント2同士が外れないようにする。
【0034】また、残った帯状パイプ材1で更にパイプ
本体10を形成する場合には、帯状パイプ材1のスライ
ダー6に他方のエレメント2を挿入させながらスライダ
ー6をスライドさせる。そして、形成されたパイプ本体
10の先端の帯状パイプ材1の両端に上記止め金具30
にてエレメント2同士が外れないように固定する。そし
て、上記と同様にてスライダー6をスライドさせて必要
な寸法のパイプ本体10を形成していく。また、端部の
処理は上記と同様に止め金具30により行なう。
【0035】この実施の形態では、かなり長い帯状パイ
プ材1を形成し、電気コードリールのように治具に巻回
しておき、必要な長さのパイプ本体10を連続的に容易
に形成することができる。
【0036】なお、帯状パイプ材1の先端部分では、先
の例では下止め7と形成していたが、下止め7を形成せ
ずに、単にエレメント2だけを形成しておき、スライダ
ー6により両端のエレメント2を噛合させた後に止め金
具30により端部処理を行なうようにしても良い。ま
た、止め金具30でパイプ本体10の端部を固定する場
合、突起31が食い込む位置に穴を開けて、止め金具3
0の固定をより簡単にするようにしても良い。かかる場
合には、止め金具30をカシメた際に突起31による帯
状パイプ材1の割れを防止することができる。
【0037】なお、この止め金具30による帯状パイプ
材1の両端の接合方法は、上記の各実施の形態において
帯状パイプ材1を合成樹脂性としている場合に適用でき
るものである。
【0038】また、図14及び図15に示す以外の実施
の形態においては、帯状パイプ材1の下面(パイプ本体
10を形成した場合の外周面)の長手方向に沿って目盛
を付しておくことで、スケールとし兼用することもで
き、特に、床下の配管の場合に用いる場合には、床下に
配管しているパイプ本体10の長さを常時確認すること
ができる。そのため、形成しながら配管しているパイプ
本体10が今どのぐらいの長さとなっているかが容易に
視認することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のパイプによれ
ば、巻回されている状態の帯状パイプ材から長尺物のパ
イプ本体を容易に形成することができる。特に、帯状パ
イプ材には該帯状パイプ材の長手方向に沿って少なくと
も3条以上の厚肉部を一体に設け、各厚肉部の内面を内
側に湾曲する湾曲面とすると共に、該厚肉部の外面を外
側に湾曲する湾曲面としているため、パイプ本体を形成
した場合には、厚肉部が長手方向全長にわたってパイプ
本体のコアとなり、長尺物に形成した場合にパイプ本体
が折れ曲がるのを防止している。また、厚肉部により該
厚肉部が所謂アーチ形となって強度的にも強くなる。し
たがって、円筒形に形成したパイプ本体が途中で折れ曲
がるのを確実に防止することができる。 また、各厚肉部
の外面は外側に突出する方向に湾曲しているので、パイ
プ本体を形成した場合に、部材を少々厚肉としても綺麗
な円筒形を形成することができる。 さらに、従来のよう
に長尺物の状態でパイプを持ち運ぶ必要がなく、携帯性
に非常に富むものである。また、パイプにより電線等の
コードやケーブル類の配線を行なう場合、パイプの挿入
側が狭くても、帯状パイプ材から円筒形のパイプが形成
できるので、容易に長尺物での配管を行なうことがで
き、また、パイプ本体を形成していく場合に、電線等の
配線のガイドともなり、配管施工性が大幅に向上する。
さらに、パイプ本体は合成樹脂で構成しているので、絶
縁性の点でも優れている。また、パイプ本体の先端にハ
サミを装着して高所の枝切りにも使用することができ、
さらにはパイプ本体の先端に補虫網を付けて使用するこ
とも可能であり、この場合には、遠方に出掛ける場合が
多いので、持ち運びの際には帯状パイプ材を巻回した状
態となるので、携帯性に非常に優れるものである。
【0040】また、請求項2記載のパイプによれば、
記厚肉部内に弾性を有する金属板を一体に該厚肉部の長
手方向略全長にわたって埋設しているので、厚肉部内に
埋設した金属板により厚肉部だけの場合よりも、パイプ
本体の強度をさらに向上させて、パイプ本体が途中で折
れ曲がるのを確実に防止することができる。
【0041】請求項3記載のパイプによれば、帯状パイ
プ材の両端のエレメントをスライダーにより噛合させて
いくだけで、帯状パイプ材の両端を堅固に接合すること
ができ、これにより巻回されている状態の帯状パイプ材
から長尺物のパイプ本体を容易に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる基本発明の帯状パイプ材か
らパイプ本体を形成する場合の斜視図である。
【図2】本発明の基本発明の帯状パイプ材を巻回してい
る状態を示す図である。
【図3】本発明の基本発明の帯状パイプ材の両端を接合
する場合のエレメントの説明図である。
【図4】本発明の基本発明の形成したパイプ本体の図で
ある。
【図5】本発明の基本発明の形成したパイプ本体の図で
ある。
【図6】本発明の基本発明のパイプ本体を用いて床下に
電線等を配線する状態を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の厚肉部を設けた場
合の帯状パイプ材の要部平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の厚肉部を設けた場
合の帯状パイプ材の断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の厚肉部内に金属板
を埋設した場合の帯状パイプ材の断面図である。
【図10】本発明の第1、第2の実施の形態の厚肉部を
設けた帯状パイプ材にてパイプ本体を形成している状態
を示す図である。
【図11】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の第3の
施の形態の帯状パイプ材の他の接合方法を示す図であ
る。
【図12】本発明の第3の実施の形態のパイプ本体を形
成している状態を示す図である。
【図13】本発明の参考例1の形態の帯状パイプ材の説
明図である。
【図14】本発明の参考例1の形態のパイプ本体を形成
している状態を示す図である。
【図15】本発明の参考例1の形態のパイプ本体を形成
している状態を示す図である。
【図16】本発明の帯状パイプ材のエレメント部分での
開閉状態の説明図である。
【図17】本発明の参考例2の形態のエレメントの形状
を示す説明図である。
【図18】本発明の参考例2の形態のパイプ本体の要部
斜視図である。
【図19】(a)は本発明の止め金具の側面図である。 (b)は本発明の止め金具の正面図である。
【図20】本発明の止め金具の斜視図である。
【図21】本発明の止め金具により帯状パイプ材の両端
を接合している状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 帯状パイプ材 2 エレメント 6 スライダー 10 パイプ本体 20 厚肉部 23 金属板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 11/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撓み可能な合成樹脂からなる帯状パイプ
    材(1)を予め巻回しておき、この帯状パイプ材(1)
    の先端側の両端同士を順次長手方向に沿って接合してい
    って円筒形のパイプ本体(10)を形成するパイプであ
    って、 上記帯状パイプ材(1)には該帯状パイプ材(1)の長
    手方向に沿って少なくとも3条以上の厚肉部(20)を
    一体に設け、各厚肉部(20)の内面を内側に湾曲する
    湾曲面とすると共に、該厚肉部(20)の外面を外側に
    湾曲する湾曲面と していることを特徴とするパイプ。
  2. 【請求項2】 上記厚肉部(20)内に弾性を有する金
    属板(23)を一体に該厚肉部(20)の長手方向略全
    長にわたって埋設していることを特徴とする請求項1記
    のパイプ。
  3. 【請求項3】 上記帯状パイプ材(1)の両端には該帯
    状パイプ材(1)の長手方向略全長にわたってファスナ
    ーのエレメント(2)をそれぞれ取着し、スライド自在
    なスライダー(6)により上記エレメント(2)を噛合
    させてパイプ本体(10)を形成していることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のパイプ。
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