JP4413749B2 - 管類又はケーブル類の保持具及び該保持具を構成する取着体 - Google Patents

管類又はケーブル類の保持具及び該保持具を構成する取着体 Download PDF

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本発明は、例えば、管類を建物内に配設するために使用される管類又はケーブル類の保持具及び該保持具を構成する取着体に関する。
例えば、空調ダクトや堅樋等の管類は、建物内において保持具を用いて配設されている。前記保持具は管類が揺動しないように管類を保持している。このような保持具としては、特許文献1に開示されたような保持具(堅樋保持具)を挙げることができる。図14に示すように、この保持具90は、半円状をなす一対の本体片91a,91bを組付けて円環状に形成される本体部91と、本体部91から突設された固定片92と、本体部91内に設置されるC字状をなすばね体93とより構成されている。そして、この保持具90は、固定片92によって図示しない柱に固定され、本体部91によって堅樋が揺動しないように保持される。
また、この保持具90は、径の異なる2種類の堅樋を本体部91に保持させることが可能に形成されている。すなわち、図15(a)に示すように、本体部91内に第1の堅樋97を保持させたとき、ばね体93が第1の堅樋97をばね体93から離れる方向へ押圧して、本体部91(本体片91b)の内周面とばね体93との間に第1の堅樋97が挟持され、本体部91内に第1の堅樋97が保持される。一方、図15(b)に示すように、前記第1の堅樋97よりも大径をなす第2の堅樋98を保持させたとき、ばね体93が変形して第2の堅樋98を本体部91内に収容させ、本体部91(本体片91b)の内周面とばね体93との間に第2の堅樋98が挟持されるとともに本体部91内に保持される。
実開昭56−67233号公報
ところが、背景技術の保持具90は、本体部91の大きさ(径)に対応した堅樋97,98しか保持することができない。そのため、例えば、保持具90は、本体部91の径よりも大きい堅樋を本体部91内に収容することができず、該堅樋を保持することができない。一方、保持具90は、本体部91の径より極端に小さい堅樋やケーブル類は、本体部91によって保持することができず、本体部91内で揺動したり、本体部91から抜け出てしまう。
本発明の目的は、管類又はケーブル類を強固に保持することを可能とする管類又はケーブル類の保持具及び該保持具を構成する取着体を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、互いに係止可能な係止部及び被係止部が複数箇所に形成され、前記係止部と被係止部との係止によって管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成する帯状体と、前記環状部の一部をなすように前記帯状体に取着される取着体とより構成され、前記取着体は弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく管類又はケーブル類に当接し、かつ前記環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で第1の係止部と第1の被係止部とを係止させる第1位置と、管類又はケーブル類により押圧されて弾性変形し、かつ環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で第2の係止部と第2の被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能であることを要旨とする。
また、請求項4に記載の発明は、複数箇所に係止部が形成された帯状体と、前記帯状体に取着されて該帯状体とともに管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成する取着体とより構成され、前記取着体は帯状体の一端側が固定されるとともに、帯状体の他端側の前記係止部が係止可能な被係止部を備え、さらに、弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく前記環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で第1の係止部と被係止部とを係止させる第1位置と、弾性変形し環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で第2の係止部と被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能であることを要旨とする。
したがって、請求項1及び請求項4に記載の発明によれば、保持具が保持する管類又はケーブル類が様々な径や形状をなしても、帯状体を変形させて環状部を形成することにより管類又はケーブル類を包囲することができる。さらに、弾性部を弾性変形させて、係止部と被係止部との係止位置を第1係止位置から第2係止位置へと変更することにより、管類又はケーブル類を包囲した環状部を縮径させて該環状部に管類又はケーブル類を強固に保持することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の管類又はケーブル類の保持具において、前記取着体は、前記弾性部が管類又はケーブル類の長さ方向に沿って配設されるように帯状体に取着されることを要旨とする。したがって、弾性部が管類又はケーブル類の長さ方向に沿って配設されると、弾性部が弾性変形した場合には、弾性部によって管類又はケーブル類をその径に依存することなく長さ方向に沿って強固に保持することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の管類又はケーブル類の保持具において、前記取着体は、前記弾性部が管類又はケーブル類の周方向に沿って配設されるように帯状体に取着されることを要旨とする。したがって、弾性部が管類又はケーブル類の周方向に沿って配設されると、弾性部が弾性変形した場合には、弾性部によって管類又はケーブル類の周面を保持することができ、管類又はケーブル類を保持具によってより強固に保持することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の管類又はケーブル類の保持具において、前記弾性部は、前記第1位置にて管類又はケーブル類に当接し、第2位置にて管類又はケーブル類に押圧されて弾性変形することを要旨とする。したがって、弾性部を管類又はケーブル類により押圧して弾性変形させることにより、弾性部の復帰力によって管類又はケーブル類の外面を保持することができる。すなわち、弾性部を押圧可能とする大径をなす管類又はケーブル類を保持する場合に使用することが好ましい態様である。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の管類又はケーブル類の保持具において、前記弾性部は、前記第1位置にて管類又はケーブル類に当接せず、第2位置にて帯状体により管類又はケーブル類に近づく方向へ引寄せられて弾性変形することを要旨とする。したがって、弾性部が管類又はケーブルに近づくまで帯状体によって弾性部を引寄せて第2の係止部と被係止部とを係止させると、管類又はケーブル類から離れる方向への弾性部の復帰力により、帯状体の両側が引張られ、該帯状体が管類又はケーブル類に近づく方向へ引張られる。その結果、取着体と帯状体とにより管類又はケーブル類を挟持することができる。すなわち、弾性部を管類又はケーブル類に近づける必要がある小径をなす管類又はケーブル類を保持する場合に使用することが好ましい態様である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の管類又はケーブル類の保持具において、前記取着体は板状体よりなり、該板状体を折り曲げて前記弾性部が形成されていることを要旨とする。したがって、取着体に弾性部を容易に設けることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の管類又はケーブル類の保持具において、前記弾性部に関し、管類又はケーブル類を強固に保持することを実現するための好適な一態様について言及するものである。すなわち、板状体は長方形状をなし、前記弾性部は板状体の長さ方向の両側部に形成されていることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の管類又はケーブル類の保持具において、前記取着体は、帯状体を取着可能とする第1の取着部を備えることを要旨とする。したがって、第1の取着部によって、取着体を帯状体に容易に取着することができ、保持具の形成作業を容易とすることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の管類又はケーブル類の保持具において、前記取着体は支持部材によって建物内の構造体に支持され、該取着体は、前記支持部材を取着可能とする第2の取着部を備えることを要旨とする。したがって、第2の取着部によって、取着体を構造体に容易に取着することができ、保持具を構造体に容易に取着することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の管類又はケーブル類の保持具において、前記弾性部が管類又はケーブル類の長さ方向又は周方向に沿って配設されるように、帯状体に対する取着体の取着位置を変更可能に形成されていることを要旨とする。したがって、環状部にて保持する管類又はケーブル類の径や形状等に対応して取着体の帯状体に対する取着位置を変更することができ、管類又はケーブル類をより強固に保持することができる。
請求項12に記載の発明は、互いに係止可能な係止部及び被係止部が複数箇所に形成され、前記係止部と被係止部との係止によって管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成する帯状体に、前記環状部の一部をなすように取着され、該帯状体とともに管類又はケーブル類の保持具を構成する取着体であって、弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく管類又はケーブル類に当接し、かつ前記環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で第1の係止部と第1の被係止部とを係止させる第1位置と、管類又はケーブル類により押圧されて弾性変形し、かつ環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で第2の係止部と第2の被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能であることを要旨とする。
請求項13に記載の発明は、複数箇所に係止部が形成された帯状体に取着され、該帯状体とともに管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成して管類又はケーブル類の保持具を構成する取着体であって、帯状体の一端側が固定されるとともに帯状体の他端側の前記係止部が係止可能な被係止部を備え、さらに、弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で第1の係止部と被係止部とを係止可能とする第1位置と、弾性変形し環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で第2の係止部と被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能であることを要旨とする。
したがって、請求項12及び請求項13に記載の発明によれば、保持具が保持する管類又はケーブル類が様々な径や形状をなしても、帯状体を変形させて環状部を形成することにより管類又はケーブル類を包囲することができる。さらに、弾性部を弾性変形させて、係止部と被係止部との係止位置を第1係止位置から第2係止位置へと変更することにより、管類又はケーブル類を包囲した環状部を縮径させて該環状部に管類又はケーブル類を強固に保持することができる。
上記構成の本発明によれば、管類又はケーブル類を強固に保持することを可能とする。
(第1の実施形態)
以下、管類又はケーブル類の保持具及び該保持具を構成する取着体を具体化した第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、管類又はケーブル類の保持具(以下、単に「保持具」と記す)10は、帯状をなす帯状体11と、該帯状体11に一体的に設けられる取着体21とより構成されている。
まず、前記帯状体11について説明する。図2(a)に示すように、帯状体11は合成樹脂材料によって帯状に形成されている。この帯状体11には、複数の凹所12が帯状体11の長さ方向へ一定間隔おきに形成されている。帯状体11において、凹所12に挟まれて帯状体11の幅方向への長さが最も短くなっている部位を幅狭部13とする。また、帯状体11において、凹所12が形成されておらず、幅狭部13よりも帯状体11の幅方向への長さが最も長くなっている部位を幅広部14とする。
各幅広部14には、それぞれ貫通孔16が帯状体11を厚み方向へ貫通して形成されている。各貫通孔16は帯状体11の長さ方向へ延びる長孔状をなす第1貫通孔16aと、第1貫通孔16aの中央に位置する円孔状をなす第2貫通孔16bとより形成されている。前記第1貫通孔16aの長さ方向への長さは、幅広部14の幅(帯状体11の幅方向への長さ)よりも若干長く、第1貫通孔16a内に幅広部14を挿入することが可能となっている。また、第2貫通孔16bの直径は、幅狭部13の幅よりも若干長く、第2貫通孔16b内に幅狭部13を挿入することが可能となっている。そして、図2(c)に示すように、上記構成の帯状体11は、帯状体11そのものを変形させることによって環状部Hを形成することができる。
すなわち、図2(b)に示すように、帯状体11を環状をなすように変形させ、帯状体11の一端部に位置する幅広部(係止用幅広部14Aとする)を、係止させる別の幅広部(第1幅広部14Bとする)に合致させる。次に、その合致した第1幅広部14Bの第1貫通孔16a内に係止用幅広部14Aが挿入できるように、帯状体11の一端部側を捻る。次いで、係止用幅広部14Aを、第1幅広部14Bの表面14a側から第1貫通孔16a内に挿入し、第1幅広部14Bの裏面側に配置する。続けて、図2(c)に示すように、係止用幅広部14Aに繋がる幅狭部13を、第2貫通孔16b内に配置した後、帯状体11の一端部側の捻りを解除して元に戻す。すると、係止用幅広部14Aの端縁14cが、第1幅広部14Bの貫通孔16の周縁部たる裏面に係止して、帯状体11によって環状部Hが形成される。すなわち、係止用幅広部14Aが係止部として機能し、第1幅広部14Bが被係止部として機能する。
次に、取着体21について説明する。図3に示すように、合成樹脂材料製の取着体21は、長方形状の板状体22よりなる。そして、取着体21は、板状体22の中央部の本体部23と、板状体22の長さ方向両側部の弾性片(弾性部)24とを備える。すなわち、弾性片(弾性部)24は取着体21の長さ方向の両側部に設けられている。前記板状体22の一方の面たる表面22aにおいて、板状体22の長さ方向両側には、それぞれ板状体22の幅方向へ延びる第1折り溝25a及び第2折り溝25bが凹設されている。第1折り溝25aはそれぞれ板状体22の中央側に形成され、第2折り溝25bはそれぞれ第1折り溝25aより板状体22の端部側に形成されている。
本実施形態の取着体21においては、板状体22の各第1折り溝25aから板状体22をそれぞれ表面22a側へ折り曲げることによって、取着体21には第1折り溝25aの内側の本体部23と、第1折り溝25aより外側の弾性片24とが形成されている。各弾性片24は、板状体22自身の弾性力によって、第1折り溝25aを中心として弾性変形可能となっている。そして、各弾性片24は、図3に実線に示す弾性変形しない位置(第1位置)と、図3に2点鎖線に示す弾性変形した位置(第2位置)との二位置に変位可能に形成されている。なお、第2位置は、図3の2点鎖線に示すように、弾性片24が押圧されて変形した位置と、弾性片24が互いに近づくように変形した位置のいずれかである。
なお、一対の弾性片24の本体部23に対する曲げ量は、以下のように設定されている。すなわち、弾性片24が、第1折り溝25aから折り曲げられて第1位置にある状態において、本体部23と一対の弾性片24に接する円(仮想円S)を仮想し(図5参照)、この仮想円Sの曲率を設定する。そして、この仮想円Sの曲率が、保持具10にて保持する管類又はケーブル類の曲率よりも大きくなるように弾性片24の曲げ量が調節される。
図4(a)及び(b)に示すように、板状体22の他方の面たる裏面22bにおいて、本体部23の中央部となる位置には、固定突起26が突出形成され、固定突起26の先端には係止片26aが外方へ突出形成されている。そして、固定突起26を、帯状体11における貫通孔16(第2貫通孔16b)に挿入し、係止片26aを貫通孔16の周縁部に係止させる。すると、取着体21を帯状体11に取着することができ、帯状体11と取着体21とより保持具10を形成することができる。このとき、取着体21は、板状体22の長さ方向が、帯状体11の長さ方向に沿うように帯状体11に取着されている。なお、取着体21は、板状体22の長さ方向が、帯状体11の長さ方向に対して直交する方向へ延びるように位置調整をすることが可能である。また、固定突起26を挿入する貫通孔16の位置を任意に変更することにより、帯状体11に対する取着体21の位置が変更可能になっている。
さて、上記構成の保持具10を用いて空調ダクトD1又は空調ダクトD1より小径をなす空調ダクトD2を保持し、空調ダクトD1又は空調ダクトD2を、柱(構造体)19に固定する方法について説明する。
まず、取着体21が取着された帯状体11の他端部を柱19に固定し、帯状体11を柱19から吊り下げる(図1参照)。次に、図5(a)に示すように、帯状体11の一端側を空調ダクトD1の周面に沿わせて一周させる。ここで、空調ダクトD1を周方向に包囲し帯状体11の一端部に位置する前記係止用幅広部14Aが係止可能となる幅広部を第1幅広部14Bとする。そして、図2(b)及び(c)を用いて説明したように、係止用幅広部14Aを第1幅広部14Bに係止させ、帯状体11及び取着体21とともに環状部H1を形成するとともに、環状部H1によって空調ダクトD1を包囲する。なお、弾性片24が第1位置にある状態で空調ダクトD1を帯状体11にて包囲したときの環状部Hを前記環状部H1とする。
図5(a)に示すように、空調ダクトD1が環状部H1によって包囲された状態では、弾性片24は弾性変形せず、空調ダクトD1の周面に当接した第1位置にある。このとき、係止用幅広部14A(端縁14c)を第1の係止部とし、第1幅広部14B(裏面)を第1の被係止部とする。また、係止用幅広部14Aと第1幅広部14Bとが係止した位置を第1係止位置とし、環状部H1の周方向への長さを第1の周長とする。環状部H1が第1の周長を有し、弾性片24が第1位置にある状態では、保持具10によって空調ダクトD1が強固に保持されていない。
ここで、図5(b)に示すように、係止用幅広部14Aを、第1幅広部14Bではなく該第1幅広部14Bよりも環状部H1の中央寄りの幅広部(第2幅広部14Cとする)に係止させるべく空調ダクトD1を取着体21側へ押圧する。すると、弾性片24が、板状体22の折り曲げ前の形状に近づくように弾性変形し、空調ダクトD1が本体部23に近づく。その結果、係止用幅広部14Aを第2幅広部14Cに係止することが可能となる。
このとき、係止用幅広部14A(端縁14c)を第2の係止部とし、第2幅広部14C(裏面)を第2の被係止部とする。また、係止用幅広部14Aが第2幅広部14Cに係止した位置を第2係止位置とする。なお、弾性片24が第2位置にある状態で、帯状体11にて空調ダクトD1を包囲したときの環状部Hを環状部H2とする。この第2係止位置において帯状体11及び取着体21より形成される前記環状部H2の周方向への長さを第2の周長とする。この第2の周長は、前記第1の周長より短くなっている。そして、環状部H2が第2の周長を有し、弾性片24が第2位置にある状態では、保持具10によって空調ダクトD1が強固に保持されている。したがって、弾性片24が第1位置から第2位置へ変位することによって、環状部H2の第2の周長が第1の周長より短くなり、すなわち、環状部H2は環状部H1より縮径されて該環状部H2によって空調ダクトD1が強固に保持される。さらに、弾性変形した弾性片24の原形状への復帰力により、空調ダクトD1は両弾性片24により保持される。
次に、前記空調ダクトD1よりも小径な空調ダクトD2を保持具10により保持する場合について説明する。このときも、図6(a)に示すように、上記と同様に帯状体11を空調ダクトD2の周面に沿わせる。そして、弾性片24が弾性変形せず空調ダクトD2の周面に当接している位置(第1位置)にあるとき、係止用幅広部14Aは、前記第1幅広部14Bとは別の第1幅広部14Dに係止する。このとき、係止用幅広部14A(端縁14c)を第1の係止部とし、第1幅広部14D(裏面)を第1の被係止部とする。また、この係止用幅広部14Aが第1幅広部14Dに係止した位置を、空調ダクトD2を用いたときの第1係止位置とする。さらに、弾性片24が第1位置にある状態で帯状体11にて空調ダクトD2を包囲したときの環状部Hを環状部H3とする。そして、帯状体11及び取着体21によって環状部H3が形成され、この環状部H3の周長が、空調ダクトD2を用いたときの第1の周長となる。
そして、図6(b)に示すように、弾性片24を弾性変形させて第2位置に配置して係止用幅広部14Aを、第1幅広部14Dではなく該第1幅広部14Dよりも環状部H3の中央寄りの幅広部(第2幅広部14Eとする)に係止させる。このとき、係止用幅広部14A(端縁14c)を第2の係止部とし、第1幅広部14E(裏面)を第2の被係止部とする。また、この係止位置が、空調ダクトD2を用いたときの第2係止位置となる。さらに、弾性片24が第2位置にある状態で帯状体11にて空調ダクトD2を包囲したときの環状部Hを環状部H4とする。そして、前記第2係止位置が形成されると、環状部H3は縮径された環状部H4となり、第1の周長より短い第2の周長となる。したがって、空調ダクトD1よりも小径をなす空調ダクトD2を用いたときも、保持具10を用いて空調ダクトD2を環状部H4によって強固に保持することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)帯状体11には互いに係止可能とする幅広部14が帯状体11の長さ方向に沿って連続して形成されている。また、取着体21には弾性片24が形成され、この弾性片24を弾性変形させることによって係止用幅広部14Aの係止位置を第1係止位置から第2係止位置へ変更することができる。したがって、空調ダクトD1,D2の外径が変更されても、幅広部14同士の係止位置を変更し、弾性片24を弾性変形させて環状部Hを縮径させることによって空調ダクトD1,D2を環状部H2,H4に強固に保持することができる。その結果、環状部H2,H4内で空調ダクトD1,D2が揺動したりする不具合を抑制できる。
(2)取着体21は弾性片24が空調ダクトD1,D2の周方向に沿うように帯状体11に取着されている。このため、一対の弾性片24が第1位置から第2位置に弾性変形した状態では、それら弾性片24が第1位置へ復帰しようとする力によって空調ダクトD1,D2を周方向から保持する。したがって、環状部H2,H4内に空調ダクトD1,D2をより強固に保持することができる。
(3)取着体21は、板状体22を折り曲げて弾性片24を形成して構成されているため、取着体21を容易に製造することができる。
(4)一対の弾性片24は、板状体22の長さ方向の両側部に形成されている。このため、例えば、弾性片24が板状体22の一側部のみに形成されている場合よりも空調ダクトD1,D2を弾性片24により強固に保持することができる。
(5)帯状体11と取着体21とは別部材よりなり、取着体21の本体部23には帯状体11を取着可能とする固定突起26が形成されている。また、帯状体11には貫通孔16が複数箇所に形成されている。このため、固定突起26を挿入する貫通孔16を選択することにより、取着体21を空調ダクトD1,D2を環状部H2,H4に保持するのに適した位置に取着することができ、空調ダクトD1,D2を保持具10によって強固に保持することに繋がる。
(第2の実施形態)
図7〜図9には上記第1の実施形態の変更例たる第2の実施形態に係る保持具及び取着体を示す。なお、以下においては第1の実施形態に係る保持具との相違点についてのみ説明し、第1の実施形態に係る保持具の部材と同一、同等又は類似の部材には同じ番号を付し、説明を省略する。第2の実施形態に係る保持具は、第1の実施形態に係る保持具の取着体及び帯状体と異なるものが使用されている。
図7に示すように、第2の実施形態の帯状体31には、複数の幅広部32及び該幅広部32より幅狭の幅狭部33が交互に連続して形成され、幅広部32と幅狭部33とは連結部34によって連結されている。
図7及び図8に示すように、第2の実施形態の取着体51は、合成樹脂材料より長方形状に形成された板状体52よりなる。取着体51は、板状体52の中央部となる本体部53と、板状体52の長さ方向両側部となる弾性片(弾性部)54とを備える。前記弾性片54は、板状体52の長さ方向両側の第1折り曲げ部56から板状体52の一方の面たる表面52a側に折り曲げられ、さらに、第2折り曲げ部57から板状体52の他方の面たる裏面52b側へ折り曲げられて形成されている。そして、弾性片(弾性部)54は取着体51の長さ方向の両側部に設けられている。
各弾性片54において、第1折り曲げ部56と第2折り曲げ部57との間には、T字状をなす透孔58が板状体52の厚み方向へ貫通して形成されている。また、各弾性片54において、第2折り曲げ部57に沿って細孔59が板状体52の厚み方向へ貫通して形成されている。さらに、各弾性片54において、板状体52の両端部には、切り欠き部60が形成されている。
そして、帯状体31と取着体51とより保持具20を形成するには、まず、一方(図7及び図8では右方)の弾性片54において、細孔59に帯状体31の一端側を挿通した状態で幅広部32Aを一方の弾性片54の切り欠き部60周縁部に係止させる。その結果、帯状体31の一端部が取着体51に固定される。このとき、一方の弾性片54(切り欠き部60)は、帯状体31を取着体51に取着可能とする第1の取着部として機能する。
次に、前記細孔59から延びる帯状体31の他端側を環状に変形させ、さらに、帯状体31の他端部を他方(図7及び図8では左方)の弾性片54における透孔58内に挿入する。そして、他方の弾性片54の透孔58の周縁部に、帯状体31の他端側に形成された幅広部32を係止させる。その結果、帯状体31に取着体51が取着され、帯状体31と取着体51とより保持具20が構成される。この保持具20において、帯状体31の他端側は、幅広部32の透孔58の周縁部に対する係止を解除することにより、透孔58内で移動させることが可能となる。また、帯状体31の他端側に位置する幅広部32が、帯状体31に複数箇所に形成された係止部として機能し、透孔58の周縁部たる他方の弾性片54が被係止部として機能する。さらに、各弾性片54は、弾性変形しない位置(第1位置)と、弾性変形した位置(第2位置)との二位置に変位可能に形成されている。なお、第2位置は、弾性片54が押圧されて変形した位置と、弾性片54が互いに近づくように変形した位置のいずれかである。
さて、図9(a)に示すように、上記構成の保持具20において、空調ダクトD3を帯状体31及び取着体51により包囲し、帯状体31の他端側の第1幅広部32Bを透孔58の周縁部に係止させる。前記空調ダクトD3は外周面に断熱材39が巻装されている。このとき、第1幅広部32Bを第1の係止部とする。また、この第1幅広部32Bが他方の弾性片54の透孔58の周縁部に係止した位置を第1係止位置とし、この第1係止位置における環状部H5の周方向への長さを第1の周長とする。第1係止位置では、一方の弾性片54は弾性変形せず、空調ダクトD3の周面に当接している。すなわち、一方の弾性片54は第1位置にあり、空調ダクトD3を、弾性片54が第1位置にある状態で帯状体31にて包囲したときの環状部Hを環状部H5とする。
そして、図9(b)に示すように、帯状体31の他端側を透孔58内で移動させ、前記第1幅広部32Bよりも環状部H5内側の幅広部(第2幅広部32Cとする)を他方の弾性片54の透孔58の周縁部に係止させる。このとき、第2幅広部32Cが第2の係止部となる。また、この第2幅広部32Cが他方の弾性片54の透孔58の周縁部に係止した位置を第2係止位置とする。第2係止位置では、空調ダクトD3により押圧されて弾性変形した弾性片54の復帰力により空調ダクトD3の周面を押圧保持している。すなわち、前記一方の弾性片54に加えて他方の弾性片54も第2位置にあり、空調ダクトD3を、弾性片54が第2位置にある状態で帯状体31にて包囲したときの環状部Hを環状部H6とする。この第2係止位置における環状部H6の周方向への長さを第2の周長とする。
そして、空調ダクトD3が環状部H5によって保持された状態において、弾性片54が弾性変形し第1位置から第2位置へ変位することによって、環状部H5が縮径されて環状部H6で空調ダクトD3が保持される。したがって、例えば、取着体51を使用せずに環状部H5を環状部H6に縮径させたときのように、帯状体31が断熱材39を押し潰す量を減らすことができ、断熱材39による断熱効果の低減を抑制できる。
上記構成を備えた本実施形態に係る保持具は、第1の実施形態に係る保持具における上記(1)〜(5)記載の効果と同様な効果を奏する。その他にも、下記(6)に記す効果も奏する。
(6)帯状体31の一端側の幅広部32Aを取着体51に固定し、他端側の第1幅広部32B又は第2幅広部32Cを透孔58の周縁部に係止させた。このため、帯状体31の他端側を引張り、幅広部32を係止させる位置を調節するだけで環状部H6によって空調ダクトD3を強固に保持することができ、保持具20の操作性を高めることができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態に係る保持具は、本発明の一実施形態を示すものにすぎず、それぞれ、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で変形することが可能である。例えば、以下に記すように変形することも可能であり、また、各変形例を、互いに矛盾しない範囲内で適宜組み合わせて実施することも可能である。
・ 保持具10,20は、その使用場所で帯状体11,31と取着体21,51とを組付けて形成してもよく、予め組付けておいてもよい。
・ 図10に示すように、取着体21に建物内の鉄筋(構造体)45に取着体21を支持させるための支持部材40を取着してもよい。
前記支持部材40は合成樹脂材料より形成され、四角板状をなす支持部本体41を備える。この支持部本体41の一面41aの長さ方向両側には一対のフック部42が突設されている。各フック部42はそれぞれ側方に向かって開口し、一対のフック部42は相反する方向へ開口している。各フック部42は、それぞれ建物内に配設された鉄筋(構造体)45に嵌合可能に形成されている。支持部本体41の中央部には、取着体21の固定突起26が挿入可能な取着孔41bが支持部本体41の厚み方向へ貫通して形成されている。
そして、取着体21の固定突起26を帯状体11の貫通孔16に挿入し、帯状体11を貫通した固定突起26を支持部本体41の取着孔41bに挿入する。そして、係止片26aが支持部本体41に係止することによって、帯状体11に取着体21が取着されるとともに取着体21に支持部材40が取着される。このとき、固定突起26が支持部材40を取着体21に取着可能とする第2の取着部として機能する。
支持部材40におけるフック部42を鉄筋45に嵌合することによって、支持部材40が鉄筋45に取着されるとともに、取着体21及び帯状体11が鉄筋45に取着される。支持部材40を使用することによって、保持具10を鉄筋45に容易に取着することができ、保持具10の設置作業を容易に行うことができる。また、取着体21に支持部材40を取着することによって、取着体21と支持部材40との間に帯状体11を挟持することができ、帯状体11と取着体21とが容易に分離することを阻止できる。なお、フック部42を吊りボルト(構造体)に嵌合して保持具10を吊りボルトに取着してもよい。さらに、第2の実施形態の取着体51から第2の取着部としての固定突起を突設し、この固定突起を使用して取着体51に支持部材40を取着してもよい。
・ 第1の実施形態において、取着体21から固定突起26を削除し、帯状体11に取着体21を接着剤、粘着剤等により固着して一体化し保持具10を構成してもよい。
・ 図11に示すように、第1の実施形態において、取着体21(板状体22及び弾性片24)が帯状体11の長さ方向に対して直交する方向へ延びるように、取着体21を帯状体11に取着してもよい。このように構成すると、一対の弾性片24が、例えば、空調ダクトD1の長さ方向に沿うようになる。そして、弾性片24が第2位置にあり弾性変形した状態では、弾性片24によって空調ダクトD1がその長さ方向へ移動しにくくなる。
・ 第1の実施形態において、取着体21を、弾性片24が帯状体11の長さ方向に沿うように、帯状体11に固定して取着し、弾性片24が帯状体11の長さ方向に対して直交する方向へ延びないように保持具10を構成してもよい。
・ 第1の実施形態において、取着体21を、弾性片24が帯状体11の長さ方向に対して直交する方向に沿うように、帯状体11に固定して取着し、弾性片24が帯状体11の長さ方向に延びないように保持具10を構成してもよい。
・ 図12に示すように、第1の実施形態における帯状体11に、帯状体11よりも短尺状の帯状体70を一体的に設けて該帯状体70を取着体80とし、帯状体11と取着体80とで保持具83を構成してもよい。すなわち、取着体80の一端部に位置する幅広部81を、帯状体11の幅広部14の第1貫通孔16a内に挿入し、その幅広部14に係止させる。一方、取着体80の他端部に位置する幅広部82を、前記幅広部81が係止した幅広部14の近傍位置にある別の幅広部14に係止させる。このとき、取着体80が円弧状をなすように帯状体11に取付ける。そして、帯状体70そのものが取着体80及び弾性部として機能する。
・ 図13(a)に示すように、第2の実施形態の保持具20を使用して、第2の実施形態の空調ダクトD3より小径をなす空調ダクトD4を保持してもよい。さて、図13(a)に示すように、空調ダクトD4を帯状体31及び取着体51により包囲し、帯状体31の他端側の第1幅広部32B(第1の係止部)を透孔58の周縁部に係止させる(第1係止位置)。この第1係止位置における環状部H7の周方向への長さを第1の周長とする。第1係止位置では、両方の弾性片54は弾性変形せず第1位置にあり、空調ダクトD4の周面にも当接していない。
そして、図13(b)に示すように、第1幅広部32Bよりも環状部H7内側の第2幅広部32C(第2の係止部)を他方の弾性片54の透孔58の周縁部に係止させる(第2係止位置)。第2係止位置では、両弾性片54は、それぞれ空調ダクトD4に近づく方向へ引寄せられるように弾性変形して第2位置にある。また、この第2係止位置における環状部H8の周方向への長さを第2の周長とする。
そして、空調ダクトD4が環状部H8によって保持された状態では、弾性片54が弾性変形し第1位置から第2位置へ変位することによって、環状部H7が縮径されて環状部H8で空調ダクトD4が保持される。また、弾性変形した弾性片54の原形状への復帰力によって両弾性片54は空調ダクトD4から離れる方向へ変形しようとする。すると、両弾性片54に係止した帯状体31の幅広部32A及び第2幅広部32Cは、空調ダクトD4から離れる方向へ引張られる。その結果、弾性片54の原形状への復帰力と、帯状体31の両側への引張力により、取着体51と帯状体31の間に空調ダクトD4が挟持され保持される。
・ 第1及び第2の実施形態において、取着体21,51の長さ方向一側部のみに弾性片24,54を形成してもよい。また、取着体21,51の長辺側から取着体21,51の幅方向へ延びるように弾性片24,54を形成してもよい。
・ 第1の実施形態において、幅広部14同士の係止位置を変更する際、第1幅広部14Bに対して係止用幅広部14Aに隣接する幅広部14を係止させてもよい。
・ 第1の実施形態において、帯状体11を、係止用幅広部14Aと、係止用幅広部14Aが第1係止位置で係止する第1幅広部14Bと、第2係止位置で係止する第2幅広部14Cとのみが形成されたものとしてもよい。また、第2の実施形態において、帯状体31を、第1係止位置で係止する第1幅広部32Bと第2係止位置で係止する第2幅広部32Cのみが形成されたものとしてもよい。
・ 第1の実施形態において、係止用幅広部14Aが第1係止位置で係止する第1幅広部14Bと、第2係止位置で係止する第2幅広部14Cとは、帯状体11において隣接していなくてもよく、弾性片24が少しでも弾性変形して係止用幅広部14Aが第1係止位置とは異なる第2係止位置で係止可能であれば第2幅広部14Cの位置を自由に変更してもよい。また、第2の実施形態において、第1係止位置で係止する第1幅広部32Bと第2係止位置で係止する第2幅広部32Cとは、帯状体31において隣接していなくてもよく、弾性片54が少しでも弾性変形して、弾性片54に対して第1係止位置とは異なる第2係止位置で係止可能であれば第2幅広部32Cの位置を自由に変更してもよい。
・ 各実施形態において、保持具10,20,83によってケーブル類を保持してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)互いに係止可能な係止部及び被係止部が、該被係止部が少なくとも2箇所有するように形成され、前記係止部と被係止部との係止によって管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成する帯状体と、前記環状部の一部をなすように前記帯状体に取着される取着体とより構成され、前記取着体は弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく管類又はケーブル類に当接し、かつ前記環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で係止部と一方の被係止部とを係止させる第1位置と、管類又はケーブル類により押圧されて弾性変形し、かつ環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で係止部と他方の被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能であることを特徴とする管類又はケーブル類の保持具。
(2)少なくとも2箇所に係止部が形成された帯状体と、前記帯状体に取着されて該帯状体とともに管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成する取着体とより構成され、前記取着体は帯状体の一端側が固定されるとともに、帯状体の他端側の前記係止部が係止可能な被係止部を備え、さらに、弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく前記環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で一方の係止部と被係止部とを係止させる第1位置と、弾性変形し環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で他方の係止部と被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能であることを特徴とする管類又はケーブル類の保持具。
第1の実施形態の保持具を示す図。 (a)は帯状体を示す平面図、(b)及び(c)は幅広部同士を係止させる状態を示す部分斜視図。 第1の実施形態の取着体を示す斜視図。 (a)は取着体の裏面図、(b)は取着体の側面図。 (a)は第1係止位置で空調ダクトを保持した状態を示す図、(b)は第2係止位置で空調ダクトを保持した状態を示す図。 (a)は第1係止位置で空調ダクトを保持した状態を示す図、(b)は第2係止位置で空調ダクトを保持した状態を示す図。 第2の実施形態の保持具を示す斜視図。 第2の実施形態の取着体を示す斜視図。 (a)は第1係止位置で空調ダクトを保持した状態を示す図、(b)は第2係止位置で空調ダクトを保持した状態を示す図。 別例の保持具を示す図。 取着体を空調ダクトの長さ方向に沿って配置した状態を示す側面図。 別例の保持具における弾性部を示す部分斜視図。 (a)は第1係止位置で空調ダクトを保持した状態を示す図、(b)は第2係止位置で空調ダクトを保持した状態を示す図。 従来技術の保持具を示す斜視図。 (a)及び(b)は従来技術の保持具の使用状態を示す図。
符号の説明
D1〜D4…管類としての空調ダクト、H,H1〜H8…環状部、10,20,83…保持具、11,31…帯状体、14A…第1及び第2の係止部としての幅広部、14B,14D…第1の被係止部としての第1幅広部、14C,14E…第2の被係止部としての第2幅広部、21、51,80…取着体、22,52…板状体、24…弾性部としての弾性片、26…第1及び第2の取着部としての固定突起、32B…第1の係止部としての第1幅広部、32C…第2の係止部としての第2幅広部、40…支持部材、54…弾性部、被係止部及び第1の取着部としての弾性片。

Claims (13)

  1. 互いに係止可能な係止部及び被係止部が複数箇所に形成され、前記係止部と被係止部との係止によって管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成する帯状体と、前記環状部の一部をなすように前記帯状体に取着される取着体とより構成され、
    前記取着体は弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく管類又はケーブル類に当接し、かつ前記環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で第1の係止部と第1の被係止部とを係止させる第1位置と、管類又はケーブル類により押圧されて弾性変形し、かつ環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で第2の係止部と第2の被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能であることを特徴とする管類又はケーブル類の保持具。
  2. 前記取着体は、前記弾性部が管類又はケーブル類の長さ方向に沿って配設されるように帯状体に取着される請求項1に記載の管類又はケーブル類の保持具。
  3. 前記取着体は、前記弾性部が管類又はケーブル類の周方向に沿って配設されるように帯状体に取着される請求項1に記載の管類又はケーブル類の保持具。
  4. 複数箇所に係止部が形成された帯状体と、前記帯状体に取着されて該帯状体とともに管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成する取着体とより構成され、
    前記取着体は帯状体の一端側が固定されるとともに、帯状体の他端側の前記係止部が係止可能な被係止部を備え、さらに、弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく前記環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で第1の係止部と被係止部とを係止させる第1位置と、弾性変形し環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で第2の係止部と被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能であることを特徴とする管類又はケーブル類の保持具。
  5. 前記弾性部は、前記第1位置にて管類又はケーブル類に当接し、第2位置にて管類又はケーブル類に押圧されて弾性変形する請求項4に記載の管類又はケーブル類の保持具。
  6. 前記弾性部は、前記第1位置にて管類又はケーブル類に当接せず、第2位置にて帯状体により管類又はケーブル類に近づく方向へ引寄せられて弾性変形する請求項4に記載の管類又はケーブル類の保持具。
  7. 前記取着体は板状体よりなり、該板状体を折り曲げて前記弾性部が形成されている請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の管類又はケーブル類の保持具。
  8. 前記板状体は長方形状をなし、前記弾性部は板状体の長さ方向の両側部に形成されている請求項7に記載の管類又はケーブル類の保持具。
  9. 前記取着体は、帯状体を取着可能とする第1の取着部を備える請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の管類又はケーブル類の保持具。
  10. 前記取着体は支持部材によって建物内の構造体に支持され、該取着体は、前記支持部材を取着可能とする第2の取着部を備える請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の管類又はケーブル類の保持具。
  11. 前記弾性部が管類又はケーブル類の長さ方向又は周方向に沿って配設されるように、帯状体に対する取着体の取着位置を変更可能に形成されている請求項1に記載の管類又はケーブル類の保持具。
  12. 互いに係止可能な係止部及び被係止部が複数箇所に形成され、前記係止部と被係止部との係止によって管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成する帯状体に、前記環状部の一部をなすように取着され、該帯状体とともに管類又はケーブル類の保持具を構成する取着体であって、
    弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく管類又はケーブル類に当接し、かつ前記環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で第1の係止部と第1の被係止部とを係止させる第1位置と、管類又はケーブル類により押圧されて弾性変形し、かつ環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で第2の係止部と第2の被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能である管類又はケーブル類の保持具を構成する取着体。
  13. 複数箇所に係止部が形成された帯状体に取着され、該帯状体とともに管類又はケーブル類を包囲する環状部を形成して管類又はケーブル類の保持具を構成する取着体であって、
    帯状体の一端側が固定されるとともに帯状体の他端側の前記係止部が係止可能な被係止部を備え、さらに、弾性変形可能な弾性部を備え、該弾性部は、弾性変形することなく環状部の周方向への長さが第1の周長となる第1係止位置で第1の係止部と被係止部とを係止可能とする第1位置と、弾性変形し環状部の周方向への長さが前記第1の周長よりも短い第2の周長となる第2係止位置で第2の係止部と被係止部とを係止させる第2位置との二位置に変位可能である管類又はケーブル類の保持具を構成する取着体。
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