JP3599512B2 - ダクト連結具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調設備のダクト同士またはダクトと各種機器とを連結するためのダクト連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビルなどの大型建造物に設置される空調設備においては、空気を目的の場所まで給送するためにフレキシブルダクトやスパイラルダクトなどの各種ダクトが用いられているが、設置現場では、状況に応じてダクト同士またはダクトと各種機器とを連結する必要が生じる。このため、従来より、連結作業が簡単で、確実な連結を得ることを目的として様々な連結手段が開発されている。
【0003】
従来の連結手段として、例えば、実用新案登録第3031684号公報に開示されている接続ニップル、実開平7−12842号公報に開示されているダクトの接続構造などがある。
【0004】
実用新案登録第3031684号公報に開示されている接続ニップルは、2本のフレキシブルダクトを連結する際に使用するものであり、連結しようするフレキシブルダクトの端部をそれぞれこの接続ニップルに圧入することにより、ダクト同士を強固に接続するものである。
【0005】
一方、実開平7−12842号公報に開示されているダクトの接続構造は、空気吹出装置などのダクトに対してフレキシブルダクトを接続する際の構造であり、中間筒体を介することにより、両ダクトを連結する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
これらの連結手段のうち、実用新案登録第3031684号公報に開示されている接続ニップルは、ダクトを強固に接続することができる点では優れているが、接続の際にある程度の力を加えてダクトを軸方向に圧入しなければならないため、狭い場所において一人で作業する場合などは接続作業が困難である。また、この接続ニップルは構造が複雑であるため、製造コストが高い。
【0007】
一方、実開平7−12842号公報に開示されているダクトの接続構造の場合は、シンプルな形状の中間筒体を介して確実な接続が得られるのであるが、ダクトと中間筒体とがきちんと係合し合うまで嵌入しなければならないため、作業が面倒である。また、ダクトの中心軸と中間筒体の中心軸とが常に一致するようにして嵌入する必要があるため、嵌入作業には、ある程度の熟練が必要である。特に、接続すべきダクトの直径が大きくなる程、嵌入作業は困難となる。
【0008】
このように、従来より様々な連結手段が開発されているが、構造が複雑で製作コストが高いものや、接続作業が困難なものが多く、広く一般的に実施できる程度の実用性を具備したものがないのが実状である。
【0009】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、連結作業が容易で、断熱性に悪影響を与えず、結露発生のおそれもないダクト連結具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、端部にフランジを有するダクト同士を連結する際にフランジ接合部を固定するダクト連結具であって、フランジ接合部の外周に装着可能なリング体と、このリング体に形成され同フランジの中心方向へ折曲可能な係止部とを備えたことを特徴とする。
【0011】
2本のダクトを連結する場合、片方のダクトに本発明のダクト連結具を挿通させておき、ダクトのフランジ同士を接合した後、ダクト連結具を移動させてリング体をフランジ接合部の外周に装着する。そして、リング体に形成された係止部を同フランジの中心方向へ折り曲げて、それぞれのフランジの背面に当接させ、フランジ接合部が離れないように固定する。この場合、係止部による押さえ力が各フランジの背面に均等に作用するように、リング体に沿って複数の係止部を均等間隔に形成することが望ましい。
【0012】
このように、フランジ接合部の外周にリング体を装着して、係止部を同フランジの中心方向へ折り曲げるだけで両ダクトを連結することができるため、連結作業は容易である。また、本発明のダクト連結具は、フランジ接合部の外周に装着するものであり、ダクト内を通過する空気に触れる部分がないため、断熱性に悪影響を与えず、結露発生のおそれもない。
【0013】
ここで、ダクト連結具のリング体および係止部を板材で形成してもよい。板材を使用した場合、プレスによる打ち抜き加工が可能で、リング形状にするのも容易であるため、製造工程が大幅に簡略化され、製造コストを低減することができる。また、板材の場合、面と一致する方向の強度が大であるため、強度を必要とする部分では、荷重方向と板材の面とが一致するような構造を採用すれば、薄い板材であっても十分な強度を確保することができるため、ダクト連結具の軽量化を図ることができる。
【0014】
この場合、係止部が、フランジの軸方向と略平行状態に折曲可能な構造としてもよい。板材は、折り曲げが比較的容易である一方、面と一致する方向の強度が大であるため、係止部を折り曲げたとき、フランジの軸方向と略平行となるようにすれば、フランジ接合部を押さえる際に必要となる方向の強度が最大となるため、強固な連結状態を得ることができる。この場合、係止部の折曲部にスリットや孔などを形成することにより、フランジ接合部を押さえる方向の強度をほとんど低下させることなく、折り曲げに要する力を低減することができるため、作業性が向上する。
【0015】
一方、本発明のダクト連結具では、リング体に、フランジ接合部に係合して同リング体を保持する保持部を設けてもよい。フランジ接合部の外周にリング体を装着して係止部を折り曲げる作業を行う場合、このような保持部を設けておけばリング体が勝手に動かないように保持されるため、作業性が向上し、確実な連結を行うことができる。
【0016】
ここで、保持部として、リング体に、同リング体の中心方向へ折曲可能な舌片を形成してもよい。フランジ同士を接合する前に、片方のダクト側に挿通しているダクト連結具のリング体をフランジ外周に装着し、舌片をリング体の中心方向へ折り曲げる。その後、もう一方のダクトのフランジを接合させると、舌片がフランジ接合部に挟持された状態となるため、リング体は勝手に動かないように保持される。したがって、このあと係止部の折り曲げを行うときの作業性が良好となる。
【0017】
この場合、舌片は1個でもよいが、リング体を安定に保持するため、複数個の舌片をリング体に沿って等間隔に設けてもよい。また、舌片の折曲部にスリットや孔などを形成しておけば、折り曲げに要する力を低減することができるため、作業性が向上する。
【0018】
また、保持部としては、舌片のほかに、リング体の中心方向へ突出した突起体を形成してもよい。前記と同様の手順により、突起体をフランジ接合部に係合させれば、リング体が動かないように保持されるため、係止部の折り曲げを行うときの作業性が良好となる。このような突起体は、フランジ接合部に深く入り込むことなしに、リング体を保持することができるため、フランジ接合部に隙間が生じないというメリットがある。この場合、突起体は1個でもよいが、リング体を安定に保持するため、複数個の突起体をリング体内周に沿って等間隔に設けることが望ましく、そのほかに、リング体内周に沿って突条を形成してもよい。
【0019】
さらに、本発明のダクト連結具においては、リング体に、ダクト吊下具を係止するための係止部を設けてもよい。このような係止部を設けておけば、フランジ接合部の固定が完了した後、同係止部にダクト吊下具を係止するだけで、ダクトを吊下げ状態で保持することができるため、現場での作業性が向上する。この場合、係止部として、リング体にスリット、孔、切欠などを形成することができ、スリットや孔などをリング体の全周に渡って複数個形成しておけば、リング体の取付け状態に左右されずダクト吊下具の係合を行うことができるため、便利である。
【0020】
一方、本発明のダクト連結具は、フランジ接合部の外周に沿って変形可能な帯状体と、帯状体の端部同士を接続する接続手段と、帯状体に形成されフランジの中心方向へ折曲可能な係止部とを備えたことを特徴とする。
【0021】
このダクト連結具は、使用前は帯形状をしており、実際に使用する場合には、帯状体をフランジ接合部の外周に巻き付けることにより外周に沿って変形させ、端部同士を接続することによりリング形状にして、フランジ接合部に装着する。この後は、前述したダクト連結具と同様、係止部をフランジの中心方向へ折曲し、フランジの背面に当接させれば、フランジ接合部が離れないように固定することができる。
【0022】
このダクト連結具の場合、接続手段によって端部同士を接続し、リング形状にした後は、前述したダクト連結具と同様に使用することができ、その他の構造、機能についても、前述したダクト連結具と同一のものを備えることができる。このダクト連結具の場合、使用前は帯形状をしているため、何枚も重ね合わせれば、収納、運搬に要するスペースが小さくてすむほか、フランジ接合部が密着状態であっても、そのままフランジ接合部に巻き付ければ連結することができるというメリットがある。
【0023】
ここで、接続手段として、帯状体の両端付近に、互いに係合可能な切欠部を形成してもよい。このような切欠部を設けることにより、両者を互いに係合させるだけで接続を行うことができるため、接続作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0024】
この場合、帯状体の端部の少なくとも一方に、折り曲げて他端部の側縁に係止可能な係止片を設けてもよい。このような係止片を設けることにより、接続部分をさらに強固に保持できるため、この後に行う作業などの途中で外れたりすることもなくなり、作業性が向上する。
【0025】
また、接続手段として、帯状体の一方の端部に形成された係止孔と、他端部に形成され係止孔に挿入して折曲可能な係止片を採用することもできる。このような構造とすることにより、帯状体をフランジ接合部に巻き付けた後、係止片を係止孔に挿入して折曲するだけで接続することができるため、作業は容易であり、確実な接続状態が得られる。
【0026】
一方、本発明のダクト連結具では、帯状体の少なくとも一方の端部に、ダクト吊下具を係止するための係止孔を有する折曲可能な吊下部を形成した構造としてもよい。このような構造とすることにより、連結作業完了後、吊下部の係止孔にダクト吊下具を係合させれば、ダクトを吊下状態に保持できるため、別個の補助具を取り付ける手間が省け、現場での作業性が向上する。なお、吊下部は作業現場で折曲する方式と、予め所定の形状に折曲しておく方式のいずれを採用してもよい。また、このダクト連結具においても、帯状体に、ダクト吊下具を係止するための孔、スリット、切欠などを設けてもよい。
【0027】
さらに、本発明のダクト連結具においては、係止部、舌片、係止片、吊下部などの折曲部分に、折り曲げに要する力を低減するためのスリットまたは孔などを形成することができる。このようなスリットまたは孔などを形成することにより、折曲部分の強度をほとんど低下させることなく、折曲作業を容易化することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態であるダクト連結具を示す斜視図、図2は同ダクト連結具の使用状態を示す説明図、図3は同ダクト連結具の使用状態を示す斜視図、図4は図3のA−A線断面図である。
【0029】
本実施形態のダクト連結具10は、端部にフランジ14f,15fを有するダクト14,15を連結する際にフランジ14f,15f同士の接合部16を固定するものであり、フランジ接合部16の外周に装着可能なリング体11と、このリング体11に形成されフランジ14f,15fの中心方向へ折曲可能な係止片12とを備えている。係止片12はリング体11の両側にそれぞれ6個ずつ均等間隔に配置している。また、リング体11および係止片12は金属板材で形成され、係止片12の折曲部分には複数のスリット13を設けている。
【0030】
2本のダクト14,15を連結する場合、図2に示すように、片方のダクト14にダクト連結具10を挿通させておき、ダクト14のフランジ14fにダクト15のフランジ15fを接合した後、ダクト連結具10を移動させてリング体11をフランジ接合部16の外周に装着する。
【0031】
そして、図3に示すように、リング体11に形成された係止片12をそれぞれフランジ14f,15fの中心方向へ折り曲げ、それぞれのフランジ14f,15fの背面に当接させれば、フランジ接合部16を密着状態に固定することができる。また、係止部材12の折曲部分にはスリット13を設けているため、折り曲げに要する力は小さくてすみ、作業性は良好である。
【0032】
また、係止片12はリング体11の両側にそれぞれ6個ずつ均等間隔に配置しているため、係止片12による押さえ力がフランジ14f,15fの背面に均等に作用し、隙間なく連結することができる。なお、係止片12は金属であり、一旦折り曲げると折曲部が加工硬化し簡単に元の形に戻ることもないため、安定した連結状態を保つことができる。
【0033】
このように、フランジ接合部16の外周にリング体11を装着して、係止片12をリング体11の中心方向へ折り曲げるだけで、ダクト14,15を連結することができるため、連結作業は容易である。また、ダクト連結具10は、フランジ接合部16の外周に装着し、ダクト14,15内を通過する空気に触れる部分がないため、断熱性に悪影響を与えず、結露発生のおそれもない。
【0034】
また、ダクト連結具10のリング体11および係止片12は金属板材で形成しているため、プレスによる打ち抜き加工が可能で、リング形状にするのも極めて容易である。したがって、製造工程が大幅に簡略化され、製造コストを低減することができる。板材の場合、面に平行な力に対する強度が大であるため、大きな荷重が加わる部分のみを、その荷重の方向と板材の面方向とが一致するような構造とすればよいため、構造の簡素化を図ることができ、ダクト連結具10の軽量化が可能である。
【0035】
一方、リング体11をフランジ接合部16に装着して、係止片12を折り曲げたとき、その面はリング体12の軸方向と略平行となるため、フランジ14f,15fの背面を押さえる際に大きな力を発揮することができ、連結状態は強固となる。また、係止片12の折曲部にスリット13を形成しているため、フランジ14f,15fの背面を押さえる方向の強度をほとんど低下することなく、折り曲げに要する力を低減できるため、ダクト連結時の作業性が向上する。
【0036】
次に、図5,6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図5は第2実施形態であるダクト連結具を示す斜視図、図6は同ダクト連結具の使用状態を示す斜視図である。
【0037】
本実施形態のダクト連結具20では、ダクト連結具10と同様リング体21に係止片22およびスリット23を形成するとともに、リング体21の中心方向に折曲可能な舌片24を形成している。また、舌片24の折曲部には複数のスリット23を形成している。
【0038】
ダクト連結具20を使用する場合は、図5に示すように、フランジ14f,15fを接合する前に、ダクト14側に挿通しているダクト連結具20のリング体21をフランジ14fの外周に装着し、舌片24をリング体21の中心方向へ折り曲げる。この後、ダクト15のフランジ15fを接合すると、舌片24がフランジ14f,15fの接合部に挟持された状態となるため、リング体21は勝手に動かないように保持される。したがって、このあと係止片24の折り曲げを行うときの作業性が良好となり、確実な連結を行うことができる。
【0039】
ダクト連結具20では、2個の舌片24を対向位置に形成しているため、リング体21を安定に保持することができる。また、舌片24の折曲部にはスリット23を形成しているため、折り曲げに要する力は小さくてすみ、作業も容易である。
【0040】
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図7は第3実施形態であるダクト連結具の使用状態を示す説明図である。
【0041】
本実施形態のダクト連結具30においては、ダクト連結具10と同様、リング体31に係止片32などを形成するとともに、リング体31の中心方向へ突出した突起体33を形成している。突起体33は、舌片24と同様、リング体31をフランジ14f,15fの接合部に装着したとき、リング体31が勝手に動かないように保持する機能を有している。
【0042】
前記ダクト連結具20の場合と同様の手順により、突起体33をフランジ14f,15fの接合部に係合させるとリング体33が動かないように保持されるため、係止片32の折り曲げを行うときの作業性が良好となる。突起体33は、フランジ14f,15fの接合部に深く入り込むことなしに、リング体31を保持することができるため、接合部に隙間が生じないというメリットがある。本実施形態では、突起体を90°間隔で4個形成しているため、リング体31を安定に保持することができる。突起体の個数はリング体のサイズなどに応じて増減することは自由であり、また、リング体31の内周に沿って突条を設けてもよい。
【0043】
次に、図8を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。図8は第4実施形態であるダクト連結具の使用状態を示す説明図である。
【0044】
本実施形態のダクト連結具40においては、ダクト連結具10などと同様、リング体41に係止片42などを形成するとともに、ダクト吊下具43を係止するための係止用スリット44を設けている。したがって、ダクト14,15のフランジ接合部の固定が完了した後、係止用スリット44にダクト吊下具43を挿通するだけで、ダクト14,15を吊下げ状態で保持することができるため、現場での作業性が向上する。また、この場合、係止用スリット44はリング体41の全周に渡って複数個形成しているため、リング体41がどの状態にあってもダクト吊下具43との係合を行うことができる。
【0045】
次に、図9を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。図9は第5実施形態であるダクト連結具を示す説明図である。
【0046】
本実施形態のダクト連結具50は、図9(a)に示すように、フランジ接合部の外周に沿って変形可能な帯状体51と、帯状体51の端部同士を接続するための切欠部52,53と、帯状体51に形成されフランジの中心方向へ折曲可能な係止部54とを備えている。
【0047】
ダクト連結具50は、使用前は帯形状をしており、実際に使用する場合には、帯状体51をフランジ接合部の外周に巻き付け、それに沿って変形させ、図9(b)に示すように、切欠部52,53同士を接続することによりリング形状となって、フランジ接合部に装着状態となるため、作業を容易かつ迅速に行うことができる。この後は、前述したダクト連結具10と同様、係止部54をフランジの中心方向へ折曲し、フランジの背面に当接させれば、フランジ接合部が離れないように固定することができる。
【0048】
このダクト連結具50の場合、切欠部52,53同士を接続し、リング形状にした後は、ダクト連結具10と全く同様に使用することができ、その他の構造、機能についても、ダクト連結具10と同一である。ダクト連結具10は、使用前は帯形状をしているため、何枚も重ね合わせれば、収納、運搬に要するスペースが小さくてすむほか、フランジ接合部が密着状態であっても、そのままフランジ接合部に巻き付ければ連結することができるというメリットがある。
【0049】
次に、図10を参照して、第6実施形態のダクト連結具について説明する。図6は第6実施形態のダクト連結具を示す説明図である。図10(a)に示すように、ダクト連結具60は、接続手段として、帯状体61の両端付近に、互いに係合可能な切欠部62,63を形成するとともに、帯状体61の端部に、係止片64,65を設けている。
【0050】
したがって、図10(b)に示すように、切欠部62,63同士を係合させた後、係止片64,65の先端部分を折り曲げて他端部の側縁に係止することにより、接続部分をさらに強固に保持できるため、この後に行う作業などの途中で外れたりすることもなくなり、作業性が向上する。係止片64,65の折曲部分には孔66を形成しているため、折曲作業は容易である。その他の部分の構造や機能などについては、ダクト連結具10と同様である。
【0051】
ここで、図11を参照して、第7実施形態のダクト連結具について説明する。図11は第7実施形態のダクト連結具を示す説明図である。図11(a)に示すように、本実施形態のダクト連結具70は、接続手段として、帯状体71の一方の端部に係止孔72を設け、他端部に係止孔72に挿入して折曲可能な係止片73を形成している。したがって、図11(b)に示すように、帯状体71をフランジ接合部に巻き付けた後、係止片73を係止孔72に挿入して折曲するだけで接続することができるため、作業は容易であり、確実な接続状態が得られる。
【0052】
次に、図12を参照して、第8実施形態のダクト連結具について説明する。図12は第8実施形態のダクト連結具を示す説明図である。図12(a)に示すように、本実施形態のダクト連結具80では、帯状体81の両端部付近に切欠部84,85を設け、一方の端部に、係止孔82を有する折曲可能な吊下部83を形成している。
【0053】
したがって、図12(a)に示すように、切欠部84,85同士を係合させ、吊下部83をコ字状に折り曲げれば、図8に示したように、係止孔82にダクト吊下具を係合してダクトを吊下状態に保持することができるため、別個の補助具を取り付ける手間が省け、現場での作業性が向上する。このとき、吊下部83の折曲部分には孔86を形成しているため、折曲作業は容易である。
【0054】
また、本実施形態の場合、図12(b)に示すように、吊下部83をプレス加工などにより予めL字状にしておけば、現場での作業を簡略化することができ、吊り下げたときに形状が安定するというメリットがある。なお、吊下部83を予めL字状としても、図12(c)に示すような状態に積み重ねることができるため、保管、運搬する場合も大きなスペースを必要としない。
【0055】
次に、図13を参照して、第9実施形態のダクト連結具について説明する。図13は第9実施形態のダクト連結具を示す説明図である。図13(a)に示すように、本実施形態のダクト連結具90では、帯状体91の一方の端部に係止孔92を設け、他端部には係止孔92に挿入して折曲可能な吊下部93を形成し、さらに吊下部93には折曲可能な舌片94とダクト吊下具を係合するための係止孔95を設けている。
【0056】
したがって、吊下部93を係止孔92に挿入し、吊下部93をコ字状に折曲した後、舌片94を折り曲げて帯状体91の一方の端部を挟持すれば、確実な接続状態が得られ、図8に示したように、係止孔95にはダクト吊下具を係合することができる。
【0057】
なお、本実施形態のダクト連結具90の場合、図13(b)に示すように、吊下部93を係止孔92に挿入した後、吊下部93をL字状に折曲した状態で使用することもできる。この場合、ダクト吊下具を吊下部93の係止孔95に係合させたとき、吊下部93の面方向に荷重が加わるため、比較的大きな重量であっても保持することができるというメリットがある。
【0058】
次に、図14を参照して、第10実施形態のダクト連結具について説明する。図14は第10実施形態のダクト連結具を示す説明図である。この図に示すように、本実施形態のダクト連結具100では、帯状体101の一方の端部付近に係止孔102を設け、他端部には係止孔102に挿入して折曲可能な係止片103を形成し、さらに係止孔102を設けた方の端部には折曲可能な吊下部104とダクト吊下具を係合するための係止孔105を設けている。
【0059】
したがって、係止片103を係止孔102に挿入して折曲することにより、両端部同士を接続した後、吊下部104をコ字状に折曲すれば、図8に示したように、係止孔105にダクト吊下具を係合することができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明により、以下の効果を奏することができる。
【0061】
(1)フランジ接合部の外周に装着可能なリング体と、このリング体に形成され同フランジの中心方向へ折曲可能な係止部とを備えることにより、リング体をフランジ接合部の外周に装着し、係止部材を折り曲げるだけで、両ダクトを連結することができるため、連結作業が容易となる。また、ダクト内を通過する空気に触れる部分がないため断熱性に悪影響を与えず、結露発生のおそれもない。
【0062】
(2)ダクト連結具のリング体および係止部を板材で形成することにより、プレスによる打ち抜き加工などが可能となるため、製造工程が大幅に簡略化され、製造コストを低減することができ、構造の簡素化により、ダクト連結具の軽量化が可能である。
【0063】
(3)係止部がリング体の軸方向と略平行状態に折曲可能とすることにより、フランジ接合部を押さえる際に必要となるフランジ軸方向の強度が大となるため、強固な連結状態を得ることができる。
【0064】
(4)リング体に、フランジ接合部に係合して同リング体を保持する保持部を設けることにより、フランジ接合部の外周に装着したリング体が動かないように保持されるため、作業性が向上し、確実な連結を行うことができる。
【0065】
(5)保持部として、リング体に、フランジ中心方向へ折曲可能な舌片を設けることにより、舌片を折り曲げるだけの簡単な作業でリング体を保持することができるため、その後の作業性を向上させることができる。
【0066】
(6)保持部として、リング体に、フランジ中心方向へ突出した突起体を設けることにより、突起体をフランジ接合部に係合させるだけで、リング体を保持することができる。また、突起体は、フランジ接合部に深く入り込まないため、フランジ接合部に隙間が生じないというメリットがある。
【0067】
(7)リング体に、ダクト吊下具を係止するための係止部を設けることにより、フランジ接合部の固定が完了した後、同係止部にダクト吊下げ用の保持具を係止するだけで、ダクトを吊下げ状態に保持することができるため、別個の吊下補助具を取り付ける手間が省け、現場での作業性が向上する。
【0068】
(8)フランジ接合部の外周に沿って変形可能な帯状体と、帯状体の端部同士を接続する接続手段と、帯状体に形成されフランジの中心方向へ折曲可能な係止部とを備えることにより、使用前は収納、運搬に要するスペースが小さくてすむほか、使用時はフランジ接合部が密着状態であっても、そのまま固定することができるというメリットがある。
【0069】
(9)接続手段として、帯状体の両端付近に、互いに係合可能な切欠部を形成することにより、両者を互いに係合させるだけで接続を行うことができるため、接続作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0070】
(10)帯状体の端部の少なくとも一方に、折り曲げて他端部の側縁に係止可能な係止片を設けることにより、接続部分をさらに強固に保持できるため、この後に行う作業などの途中で外れたりすることもなくなり、作業性が向上する。
【0071】
(11)接続手段として、帯状体の一方の端部に形成された係止孔と、他端部に形成され係止孔に挿入して折曲可能な係止片を設けることにより、帯状体をフランジ接合部に巻き付けた後、係止片を係止孔に挿入して折曲するだけで接続することができるため、作業が容易となるとともに、確実な接続状態が得られる。
【0072】
(12)帯状体の端部に、ダクト吊下具を係止するための係止孔を有する折曲可能な吊下部を形成することにより、吊下部の係止孔にダクト吊下具を係合させればダクトを吊下状態に保持できるため、別個の補助具を取り付ける手間が省け、現場での作業性が向上する。
【0073】
(13)係止部、舌片、係止片、吊下部などの折曲部分に、スリットや孔などを形成することにより、折曲部分の強度をほとんど低下させることなく、折曲作業を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のダクト連結具を示す斜視図である。
【図2】同ダクト連結具の使用状態を示す説明図である。
【図3】同ダクト連結具の使用状態を示す斜視図である。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】第2実施形態のダクト連結具を示す斜視図である。
【図6】同ダクト連結具の使用状態を示す斜視図である。
【図7】第3実施形態のダクト連結具の使用状態を示す説明図である。
【図8】第4実施形態のダクト連結具の使用状態を示す説明図である。
【図9】第5実施形態のダクト連結具を示す説明図である。
【図10】第6実施形態のダクト連結具を示す説明図である。
【図11】第7実施形態のダクト連結具を示す説明図である。
【図12】第8実施形態のダクト連結具を示す説明図である。
【図13】第9実施形態のダクト連結具を示す説明図である。
【図14】第10実施形態のダクト連結具を示す説明図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70,80,90,100 ダクト連結具
14f,15f フランジ
14,15 ダクト
11,21,31,41リング体
12,22,32,42,54,64,65,73,103 係止片
13,23 スリット
16 フランジ接合部
24,94 舌片
33 突起体
43 ダクト吊下具
44 係止用スリット
51,61,71,81,91,101 帯状体
52,53,63,62,84,85 切欠部
72,92,95,102,105 係止孔
83,93,104 吊下部
86 孔

Claims (3)

  1. 端部にフランジを有するダクト同士を連結する際にフランジ接合部を固定するダクト連結具であって、前記フランジ接合部の外周に装着可能なリング体と、前記リング体に形成され前記フランジの中心方向へ折曲可能な係止部とを備え、前記リング体および前記係止部を板材で形成し、前記係止部が、前記フランジの軸方向と略平行状態に折曲可能であることを特徴とするダクト連結具。
  2. 端部にフランジを有するダクト同士を連結する際にフランジ接合部を固定するダクト連結具であって、前記フランジ接合部の外周に沿って変形可能な帯状体と、前記帯状体の端部同士を接続する接続手段と、前記帯状体に形成され前記フランジの中心方向へ折曲可能な係止部とを備え、前記係止部が、前記フランジの軸方向と略平行状態に折曲可能であることを特徴とするダクト連結具。
  3. 前記係止部の折曲部分に、折り曲げに要する力を低減するためのスリットまたは孔を形成した請求項1または2記載のダクト連結具。
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