JP2008091261A - ワイヤーハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】スパイラル加工等を必要とすることなく、ワイヤーハーネスの長さを可変とし、用途に合わせて最適なワイヤーハーネス長を低コストに得る。
【解決手段】ワイヤーハーネス1において、電線束10内に設けられた弾性体11は、電線束10への伸長方向(図中、上下方向)の引張り力の作用に伴って、押し潰されるように弾性変形されることにより、電線束10を長手方向に伸長させる。また、弾性体11は、引張り力が作用しない状態では、元の形状に復帰することにより、電線束10を径方向外側に伸長させる。これにより、電線束10の長手方向寸法を元に戻す。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線束からなるワイヤーハーネスに関し、詳しくはワイヤーハーネスの長さを可変とし、用途に合わせて最適なワイヤーハーネス長を低コストに得るための構造に関する。
従来から余長を吸収できるワイヤーハーネスが知られている(例えば、特許文献1参照)。図25及び図26はそれぞれ、特許文献1で開示されているフラット回路体を示す斜視図であり、図25は収縮状態を、図26は伸長状態をそれぞれ示す。
図25及び図26を参照すると、フラット回路体100は、ステアリングシャフトに沿って配索されるFFCであり、スパイラル状に巻回された余長部101を有する。余長部101の端部102,103は、斜めに折り返されており、余長部101の巻回軸線に沿って互いに離間する方向に向けて配向されている。
このようなフラット回路体100では、テレスコピック構造によるステアリングシャフトの伸長動作に伴って、図26に示すように、余長部101の端部102,103が巻回軸線に沿って互いに離反すると、余長部101が縮径しつつ巻回軸線に沿って伸長される。
また、フラット回路体100では、テレスコピック構造によるステアリングシャフトの縮長動作に伴って、図25に示すように、余長部101の端部102,103が巻回軸線に沿って互いに近接すると、余長部101が初期径に復元しつつ巻回軸線に沿って短縮される。
特開2001−345020号公報(第1図)
しかし上述した従来のフラット回路体100では、余長部101をスパイラル状に加工する必要があるため、製作工数の増大が避けられず、コストの増大を招くという問題があった。また、フラット回路体100のスパイラル状の余長部101に放射方向外側から外力が加わると、余長部101のスパイラル形状に変形を生じてしまい、フラット回路体100の伸縮性を喪失する恐れがあった。
本発明は、スパイラル加工等を必要とすることなく、ワイヤーハーネスの長さを可変とすることができ、用途に合わせて最適なワイヤーハーネス長を低コストに得ることができるワイヤーハーネスを提供することを目的としている。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 電線束からなるワイヤーハーネスにおいて、
電線束内には、所要形状の弾性体が設けられており、
前記弾性体は、電線束への伸長方向の引張り力の作用に伴って、圧縮されるように弾性変形されることにより、電線束を長手方向に伸長させるとともに、引張り力が作用しない状態では、元の形状に復帰することにより、電線束の長手方向寸法を元に戻すことを特徴とするワイヤーハーネス。
(2) 前記弾性体が、電線束径よりも大きい外径を有することを特徴とする前記(1)記載のワイヤーハーネス。
(3) 前記弾性体が、中空であることを特徴とする前記(1)又は(2)記載のワイヤーハーネス。
(4) 前記弾性体は、近傍の電線束が結束手段で結束されることにより、電線束の長手方向における所定位置に位置決め固定されることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか記載のワイヤーハーネス。
(5) 電線束からなるワイヤーハーネスにおいて、
電線束には、径方向外側に膨らむように湾曲部が形成されるとともに、湾曲部の両端間には、付勢手段が張設されており、
前記湾曲部は、電線束への伸長方向の引張り力の作用に伴って、付勢手段の付勢力に抗して長手方向に伸長されるとともに、引張り力が作用しない状態では、付勢手段の付勢力により元の形状に復帰されることを特徴とするワイヤーハーネス。
前記(1)記載のワイヤーハーネスでは、電線束への伸長方向の引張り力の作用に伴って、弾性体が、圧縮されるように弾性変形され、電線束を長手方向に伸長させる。また、電線束への伸長方向の引張り力が作用しない状態では、弾性体は、元の形状に復帰することにより、電線束を径方向外側に伸長させ、電線束の長手方向寸法を元に戻す。これにより、スパイラル加工等を必要とすることなく、ワイヤーハーネスの長さを可変として、全長違いで設定されていた複数種類のワイヤーハーネスを共用化させ、部品点数及び組付工数の削減を図り、コストを低減させる。
前記(2)記載のワイヤハーネスでは、弾性体の弾性変形力が効率良く生じる。
前記(3)記載のワイヤーハーネスでは、中空の弾性体は、電線束への伸長方向の引張り力の作用に伴って、圧縮されるように円滑に弾性変形し、円滑に長手方向に伸長される。
前記(4)記載のワイヤーハーネスでは、弾性体近傍の電線束が、結束手段で結束される。これにより、弾性体は、電線束内で締め付けられた状態とされ、電線束の長手方向における所定位置に位置決め固定される。
前記(5)記載のワイヤーハーネスでは、電線束への伸長方向の引張り力の作用に伴って、湾曲部が、付勢手段の付勢力に抗して長手方向に伸長され、電線束を長手方向に伸長させる。また、湾曲部は、引張り力が作用しない状態では、付勢手段の付勢力により元の形状に復帰され、電線束を径方向外側に伸長させ、電線束の長手方向寸法を元に戻す。
これにより、スパイラル加工等を必要とすることなく、ワイヤーハーネスの長さを可変として、全長違いで設定されていた複数種類のワイヤーハーネスを共用化させ、部品点数及び組付工数の削減を図り、コストを低減させる。
本発明のワイヤーハーネスによれば、スパイラル加工等を必要とすることなく、ワイヤーハーネスの長さを可変とすることができ、用途に合わせて最適なワイヤーハーネス長を低コストに得ることができる。
本発明により得られるワイヤーハーネスは、好ましくは車輌のキャビン内に配索され、異なる大きさ(長さ)のキャビンに共用可能なワイヤーハーネスとして好適に用いられる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図であり、図2は、図1のワイヤーハーネスの断面図、図3は、図1のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図、図4は、図3のワイヤーハーネスの断面図である。また、図5は、図1のワイヤーハーネスの弾性体の他の例を示す斜視図である。
図1〜図4を参照すると、第1実施形態のワイヤーハーネス1において、電線束10内には、所定の厚さを有する円盤状の弾性体11が設けられる。弾性体11は、ゴム、発泡材又はシリコン樹脂等の弾性変形可能な材料からなり、電線束径よりも大きい外径を有する。弾性体11は、図1中の上下側において、近傍の電線束10が結束用テープ(又はバンドクリップ)12で結束されることにより、電線束10内で締め付けられた状態とされ、電線束10の長手方向(図1中、上下方向)における所定位置に位置決め固定される。
弾性体11は、電線束径より小さい外径であってもよいが、本実施形態のように電線束径よりも大きい外径を有することが好ましい。
弾性体11は、電線束10への伸長方向(図1中、上下方向)の引張り力の作用に伴って、図3及び図4に示すように、外径を縮小される側に圧縮されるように弾性変形されることにより、電線束10を長手方向に伸長させる。
また、弾性体11は、引張り力が作用しない状態では、外径を拡大される側に元の形状まで復帰する(図3及び図4に示す状態→図1及び図2に示す状態)。これにより、弾性体11は、図1及び図2に示すように、電線束10を径方向外側に伸長させ、電線束10の長手方向寸法を元に戻す。
なお、図5に示すように、中央部に貫通孔13を有する円環状(ドーナツ状)に形成された弾性体14を用いることもできる。弾性体14では、貫通孔13により迅速かつ円滑な弾性変形性が確保される。
また、上記実施形態において、電線束10の伸縮幅は、弾性体11,14の大きさ、取付個数を変更することにより、適宜調節可能である。
図6は、本発明の第2実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図である。
図6を参照すると、第2実施形態のワイヤーハーネス20において、電線束21内に弾性体は設けられておらず、電線束21には、径方向外側に膨らむように湾曲部22が形成されるとともに、湾曲部22の両端(図6中、上下端部)間には、バネ23が張設される。バネ23は、図6中の上下両端部を電線束21にテープ又はバンド24により固定される。
湾曲部22は、電線束21への伸長方向の引張り力の作用に伴って、バネ23の付勢力に抗して長手方向に伸長され、電線束21を長手方向に伸長させる。また、湾曲部22は、引張り力が作用しない状態では、バネ23の付勢力により元の形状に復帰され、電線束21の長手方向寸法を元に戻す。
その他の構成及び作用については、上記第1実施形態と同様である。
図7は、本発明の第3実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図であり、図8は、図7のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図、図9は、図7のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。
図7〜図9を参照すると、第3実施形態のワイヤーハーネス30において、弾性体32は、ゴム、スポンジ又はエラストマ樹脂等の弾性変形可能な材料からなる。弾性体32は、電線束31内に挟持される弾性変形部33の上面及び下面にそれぞれ、電線34を掛けるための凹溝33aを形成されるとともに、弾性変形部33の側面には、テープ止めリブ33bを突設される。弾性体32は、弾性変形部33の凹溝33aに電線34を掛けられ、弾性変形部33を電線束31内に挟持された状態で、テープ止めリブ33bを電線束31における弾性体32の図7中の左右両側に、テープ又はバンド35で固定される。なお、テープ止めリブ33bは省略されてもよく、必要に応じて設けられる。
弾性体32は、電線束31への伸長方向の引張り力の作用に伴って、弾性変形部33を図8に示すように上下から押し潰されるように弾性変形されることにより、電線束31を長手方向に伸長させる。また、弾性体32は、引張り力が作用しない状態では、弾性変形部33を元の形状に復帰することにより、図7に示すように電線束31を径方向外側(図7中、上下側)に伸長させる。これにより、電線束31の長手方向寸法を元に戻す。
図10は、本発明の第4実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図であり、図11は、図11のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図、図12は、図11のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。
図10〜図12を参照すると、第4実施形態のワイヤーハーネス40において、弾性体42は、弾性変形部43の両側面に変形用凹溝43aをそれぞれ形成される。変形用凹溝43aは、電線束41への伸長方向の引張り力の作用に伴って弾性変形部43が弾性変形される際、図11に示すように弾性変形部43を円滑に所定形状に弾性変形させる。また、弾性体42には、テープ止めリブ33b(図7)は設けられていないが、設けてもよい。
その他の構成及び作用については、上記第3実施形態と同様である。
図13は、本発明の第5実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図であり、図14は、図13のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図、図15は、図13のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。
図13〜図15を参照すると、第5実施形態のワイヤーハーネス50において、弾性体51の弾性変形部52の凹溝52aは、側壁52bの先端側が内側に倒れ込むように形成される。また、弾性体51には、テープ止めリブ33b(図7)は設けられていないが、設けてもよい。
その他の構成及び作用については、上記第3実施形態と同様である。
図16は、本発明の第6実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図であり、図17は、図16のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図、図18は、図16のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。
図16〜図18を参照すると、第6実施形態のワイヤーハーネス60において、弾性体61の弾性変形部62は、中空に形成されており、かつ、側壁62aを湾曲形状に形成される。また、弾性体61には、テープ止めリブ33b(図7)は設けられていないが、設けてもよい。
その他の構成及び作用については、上記第4実施形態と同様である。
図19は、本発明の第7実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図であり、図20は、図19のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図、図21は、図19のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。
図19〜図21を参照すると、第7実施形態のワイヤーハーネス70において、弾性体71の弾性変形部72は、中空に形成されており、かつ、上下面及び左右側面にそれぞれ、電線73を掛けるための凹溝72aを形成される。弾性体71は、弾性変形部72の各凹溝72aに電線73を掛けられ、弾性変形部72を電線束74内に挟持される。
弾性体71は、電線束74への伸長方向の引張り力の作用に伴って、弾性変形部72を図20に示すように上下及び左右から押し潰されるように弾性変形されることにより、電線束74を長手方向に伸長させる。また、弾性体71は、引張り力が作用しない状態では、弾性変形部72を元の形状に復帰することにより、図19に示すように電線束74を径方向外側(図19中、上下側及び左右側)に伸長させる。これにより、電線束74の長手方向寸法を元に戻す。
図22は、本発明の第8実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図であり、図23は、図22のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図、図24は、図22のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。
図22〜図24を参照すると、第8実施形態のワイヤーハーネス80において、弾性体81の弾性変形部82の4つの角部には、切れ込み部83がそれぞれ設けられる。各切れ込み部83はそれぞれ、電線束74への伸長方向の引張り力の作用に伴って、弾性変形部82が図23に示すように弾性変形される際、より円滑に弾性変形部82を弾性変形させる。
その他の構成及び作用については、上記第7実施形態と同様である。
以上のように、上記第1及び第3〜第8実施形態のワイヤーハーネス1,30,40,50,60,70,80によれば、電線束10,31,41,74内に設けられた弾性体11,14,32,42,51,61,71,81が、電線束10,31,41,74への伸長方向の引張り力の作用に伴って、押し潰されるように弾性変形されることにより、電線束10,31,41,74を長手方向に伸長させる。また、弾性体11,14,32,42,51,61,71,81は、引張り力が作用しない状態では、元の形状に復帰することにより、電線束10,31,41,74の長手方向寸法を元に戻す。
また、第2実施形態のワイヤーハーネス20によれば、電線束21に形成された湾曲部22が、電線束21への伸長方向の引張り力の作用に伴って、バネ23の付勢力に抗して長手方向に伸長され、電線束21を長手方向に伸長させる。また、湾曲部22は、引張り力が作用しない状態では、バネ23の付勢力により元の形状に復帰され、電線束21の長手方向寸法を元に戻す。
したがって、ワイヤーハーネス1,20,30,40,50,60,70,80の長さを可変とすることができ、用途に合わせて最適なワイヤーハーネス長を得ることができる。これにより、車輌の異なる大きさ(長さ)のキャビンに対応して全長違いで設定されていた複数種類のワイヤーハーネスを、1種類に共用化させることができ、部品点数の削減及びコストの低減を図ることができる。
また、従来のようなFFCのスパイラル形状への加工を必要とせず、製作工数の削減及びコストの低減を図ることができるとともに、外力の作用による変形と、それに伴う伸縮性の喪失を防止することができる。
また、第3〜第6実施形態のワイヤーハーネス30,40,50,60によれば、弾性体32,42,51,61は、弾性変形部33,43,52,62の上面及び下面にそれぞれ、電線34を掛けるための凹溝33a,52aを形成される。また、第7及び第8実施形態のワイヤーハーネス70,80によれば、弾性体71,81は、弾性変形部72,82の上下面及び左右側面にそれぞれ、電線を掛けるための凹溝72aを形成される。
したがって、電線束31,41,74への弾性体32,42,51,61,71,81の組付作業性を向上させることができ、弾性体32,42,51,61,71,81を電線束31,41,74に迅速かつ確実に組み付けることができる。
また、第6〜第8実施形態のワイヤーハーネス60,70,80では、弾性体61,71,81の弾性変形部62,72,82が中空であり、更に第8実施形態のワイヤーハーネス80では、切れ込み部83も設けられる。
したがって、弾性変形部62,72,82の迅速かつ円滑な弾性変形を得ることができ、より円滑なワイヤーハーネス60,70,80の伸縮性を確保することができる。
本発明の第1実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図1のワイヤーハーネスの断面図である。 図1のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図である。 図3のワイヤーハーネスの断面図である。 図1のワイヤーハーネスの弾性体の他の例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図7のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図である。 図7のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図11のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図である。 図11のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図13のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図である。 図13のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図16のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図である。 図16のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。 本発明の第7実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図19のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図である。 図19のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。 本発明の第8実施形態であるワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図22のワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図である。 図22のワイヤーハーネスの弾性体を示す斜視図である。 特許文献1で開示されているワイヤーハーネスの収縮状態を示す斜視図である。 特許文献1で開示されているワイヤーハーネスの伸長状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 ワイヤーハーネス
10 電線束
11 弾性体
12 結束手段(結束用テープ)
13 貫通孔
14 弾性体
20 ワイヤーハーネス
21 電線束
22 湾曲部
23 付勢手段(バネ)

Claims (5)

  1. 電線束からなるワイヤーハーネスにおいて、
    電線束内には、所要形状の弾性体が設けられており、
    前記弾性体は、電線束への伸長方向の引張り力の作用に伴って、圧縮されるように弾性変形されることにより、電線束を長手方向に伸長させるとともに、引張り力が作用しない状態では、元の形状に復帰することにより、電線束の長手方向寸法を元に戻すことを特徴とするワイヤーハーネス。
  2. 前記弾性体が、電線束径よりも大きい外径を有することを特徴とする請求項1記載のワイヤーハーネス。
  3. 前記弾性体が、中空であることを特徴とする請求項1又は2記載のワイヤーハーネス。
  4. 前記弾性体は、近傍の電線束が結束手段で結束されることにより、電線束の長手方向における所定位置に位置決め固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のワイヤーハーネス。
  5. 電線束からなるワイヤーハーネスにおいて、
    電線束には、径方向外側に膨らむように湾曲部が形成されるとともに、湾曲部の両端間には、付勢手段が張設されており、
    前記湾曲部は、電線束への伸長方向の引張り力の作用に伴って、付勢手段の付勢力に抗して長手方向に伸長されるとともに、引張り力が作用しない状態では、付勢手段の付勢力により元の形状に復帰されることを特徴とするワイヤーハーネス。
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