JP2021070919A - 管体取付構造、車止め支柱及び管体取付構造の製造方法 - Google Patents

管体取付構造、車止め支柱及び管体取付構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接を行うことなく副管体の抜け止めを図る。【解決手段】管体取付構造17は、筒状とされていて周面に第1開口部12D及び第2開口部12Eを有する支柱本体12と、筒状とされていて第1開口部12D及び第2開口部12Eに挿入される形で支柱本体12に取り付けられるガイドパイプ14と、ガイドパイプ14の周面から外向きに膨出していて第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対して内側または外側からそれぞれ係合される第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19と、を備える。【選択図】図3

Description

本明細書が開示する技術は、管体取付構造、車止め支柱及び管体取付構造の製造方法に関する。
従来、車止め支柱の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された車止め支柱は、地中に埋設される基部筒体に下端部が抜き差し可能に内嵌されて地上に立設される支柱本体を備えてなり、ロックピンの施錠孔にU字形閂杆を嵌挿させて南京錠を施錠することにより、ロックピンを引き抜き不能として基部筒体からの支柱本体の抜き取りを防止するようにした車止め支柱にあって、ロックピンに、施錠状態の南京錠のU字形閂杆を囲繞してボルトクリッパ等の切断用工具によるU字形閂杆の切断操作を不能とする広さの操作空隙を備えたカバー筐体を装着した。これにより、ボルトクリッパ等の切断用工具を用いてU字形閂杆を切断する手口による支柱本体の盗難を防止することができる。
特開2008−297859号公報
上記した特許文献1に記載された車止め支柱では、支柱本体の周面に開口する2つの貫通孔にロックピンを差し込む構造となっているが、一方の貫通孔に挿入されたロックピンに傾きが生じると、他方の貫通孔に対してロックピンが入らなくなるおそれがある。この問題に対処するには、2つの貫通孔に筒状の管体を挿入する形で支柱本体に対して取り付けるようにしておき、その管体内にロックピンを挿入するようにすれば、管体の内周面によってロックピンの挿入動作をガイドすることができる。ここで、管体を支柱本体に対して抜け止めするには、例えば管体と貫通孔の縁部とを溶接することが考えられるが、溶接では外観が悪化するおそれがあり、また溶接作業を行う作業員の熟練度に応じて仕上がりに差が生じ易い、といった問題があった。
本願明細書に記載の技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、溶接を行うことなく副管体の抜け止めを図ることを目的とする。
(1)本願明細書に記載の技術に関わる管体取付構造は、筒状とされていて周面に第1開口部及び第2開口部を有する主管体と、筒状とされていて前記第1開口部及び前記第2開口部に挿入される形で前記主管体に取り付けられる副管体と、前記副管体の周面から外向きに膨出していて前記第1開口部及び前記第2開口部の縁部に対して内側または外側からそれぞれ係合される第1抜け止め部及び第2抜け止め部と、を備える。
(2)また、上記管体取付構造は、上記(1)に加え、前記第1抜け止め部及び前記第2抜け止め部は、前記第1開口部及び前記第2開口部の縁部に対して内側からそれぞれ係合されてもよい。
(3)また、上記管体取付構造は、上記(1)または上記(2)に加え、前記第1抜け止め部及び前記第2抜け止め部は、前記副管体の周面においてその周方向について等角度間隔となる位置に複数ずつ配されてもよい。
(4)本願明細書に記載の技術に関わる車止め支柱は、上記(1)から上記(3)のいずれかの管体取付構造と、筒状とされていて地中に埋設されていて前記主管体の端部が挿入される埋設管体と、を備えており、前記主管体は、前記埋設管体から地上に突き出す部分を有する。
(5)また、上記車止め支柱は、上記(4)に加え、前記副管体は、地上に露出するよう配されており、前記副管体内に挿入されて先端部が前記副管体外に突き出すよう配されるロックピンと、前記埋設管体に取り付けられていて前記ロックピンが挿入されるロックピン用開口部を有するロックピン取付部と、前記ロックピンの前記先端部に係合して前記ロックピンを脱抜不能に保持するロック部と、を有してもよい。
(6)本願明細書に記載の技術に関わる管体取付構造の製造方法は、筒状とされる主管体の周面に開口形成された第1開口部及び第2開口部に対し筒状とされる副管体を挿入する副管体挿入工程と、前記副管体内にかしめ治具を挿入し、前記かしめ治具により前記副管体をかしめ付けてその周面から外向きに膨出する第1抜け止め部及び第2抜け止め部を形成し、前記第1抜け止め部及び前記第2抜け止め部を前記第1開口部及び前記第2開口部の縁部に対して内側または外側からそれぞれ係合させるかしめ工程と、を含む。
本願明細書に記載の技術によれば、溶接を行うことなく副管体の抜け止めを図ることができる。
実施形態1に係る車止め支柱の正面図 車止め支柱における管体取付構造付近の断面図 管体取付構造の側断面図 管体取付構造の平断面図 管体取付構造を構成するガイドパイプにおける図3のA−A線断面図 支柱本体の第1開口部及び第2開口部に対してガイドパイプを挿入する前の状態を示す側断面図 支柱本体の第1開口部及び第2開口部に対してガイドパイプを挿入した状態を示す側断面図 ガイドパイプ内にかしめ治具を挿入した状態を示す側断面図 図9におけるかしめ治具付近を拡大した側断面図 かしめ治具によりガイドパイプをかしめ付けた状態を示す側断面図 実施形態2に係る管体取付構造を構成するガイドパイプにおける正断面図 実施形態3に係る管体取付構造を構成するガイドパイプにおける正断面図 実施形態4に係る管体取付構造の側断面図 実施形態5に係るかしめ治具の一部切欠側面図 ガイドパイプ内にかしめ治具を挿入した状態を示す一部切欠側面図 かしめ治具によりガイドパイプをかしめ付けた状態を示す一部切欠側面図
<実施形態1>
実施形態1を図1から図10によって説明する。本実施形態では、車止め支柱10及び車止め支柱10に備わる管体取付構造17について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。
車止め支柱10は、図1に示すように、地中に埋め込まれる埋設管体11と、端部が埋設管体11内に挿入されていて埋設管体11から地上に立ち上がる支柱本体(主管体)12と、を有する。埋設管体11は、X軸方向について一定の間隔を空けた位置に一対配されている。支柱本体12は、アーチ型(横型)と呼ばれるものである。支柱本体12は、略U字型に折り返される折り返し部12Aと、折り返し部12Aから埋設管体11(地中)に向けてZ軸方向に沿って延出する一対の脚部12Bと、X軸方向に沿って延在していて一対の脚部12B間を繋ぐ横桟12Cと、から構成されており、一対の脚部12Bの各端部がそれぞれ対応する埋設管体11内に挿入されている。支柱本体12のうちの埋設管体11から地上に突き出す部分(一対の脚部12Bの各端部を除いた部分)によって車止め機能が発揮される。
埋設管体11は、金属製とされ、図2に示すように、内部が空洞の円筒状をなしており、その開口部分を閉塞することが可能な蓋体(ロックピン取付部)13がヒンジを介して揺動可能な状態で取り付けられている。蓋体13は、埋設管体11から支柱本体12が抜き取られた状態では、埋設管体11の開口部分を閉塞する閉状態とされるが、埋設管体11に対して支柱本体12の端部を挿入する際には、埋設管体11の開口部分を開放する開状態とされる。開状態とされた蓋体13は、埋設管体11に挿入された支柱本体12の脚部12Bに対して側方に隣り合うよう退避している。蓋体13には、後述するロックピン15が挿入可能とされるロックピン用開口部13Aが開口形成されている。
支柱本体12は、埋設管体11と同様に金属製とされ、図2に示すように、内部が空洞の円筒状をなしており、埋設管体11の内径よりも僅かに小さい外径を有することで、埋設管体11に対する挿抜が許容されている。支柱本体12における一方(図2の右側)の脚部12Bにおける周面には、第1開口部12D及び第2開口部12Eが開口形成されている。なお、本実施形態では、一方の脚部12Bにおける図2の右側の側面に配されるものを第1開口部12Dとし、図2の左側の側面に配されるものを第2開口部12Eとする。第1開口部12D及び第2開口部12Eは、支柱本体12の上記脚部12Bの周面において周方向(脚部12Bの軸線周り(Z軸周り)の方向)について約180°の角度間隔を空けた位置に配されるとともに互いに連通している。第1開口部12D及び第2開口部12Eは、それぞれ正面から視て円形状をなすとともに開状態とされた蓋体13のロックピン用開口部13Aに連通するよう配されている。つまり、第1開口部12D及び第2開口部12Eと、蓋体13のロックピン用開口部13Aと、は、X軸方向(脚部12Bの軸線方向であるZ軸方向と直交する方向)に沿って直線的に並ぶよう配されている。第1開口部12D及び第2開口部12Eは、それぞれの周縁部が円環状をなしている。
支柱本体12の第1開口部12D及び第2開口部12Eには、図2に示すように、ガイドパイプ(副管体)14が挿入される形で取り付けられるとともに、そのガイドパイプ14内にロックピン15が挿入可能とされている。ロックピン15は、金属製のボルトであり、棒状をなしていて軸線方向がX軸方向と一致する軸部15Aと、軸部15Aにおける一方(図2の右側)の端部に設けられて軸部15Aよりも拡径された頭部15Bと、軸部15Aにおける他方(図2の左側)の端部に設けられて板状をなす被ロック部15Cと、を有する。軸部15Aは、径寸法がガイドパイプ14の内径寸法や蓋体13のロックピン用開口部13Aの径寸法よりも十分に小さくされることで、ガイドパイプ14やロックピン用開口部13Aに対する挿入が許容されている。頭部15Bは、その外径寸法が少なくともガイドパイプ14の内径寸法よりも大きくされており、それにより頭部15Bがガイドパイプ14の端部に対して係合可能とされる。被ロック部15Cには、被ロック孔15C1が開口形成されており、この被ロック孔15C1に対してロック部16が通される形で取付可能とされる。ロック部16は、いわゆる南京錠であり、板状の本体部16Aと、U字型のつる部16Bと、を有しており、つる部16Bが被ロック孔15C1に通された状態で施錠されるようになっている。ロック部16が施錠されると、つる部16Bが被ロック孔15C1の縁部に係合されることで、ロックピン15が抜き取り不能となる。そして、ロックピン15の軸部15Aが蓋体13のロックピン用開口部13Aの縁部に係合されることで、支柱本体12のZ軸方向(脚部12Bの軸線方向)についての変位が規制される。これにより、支柱本体12が不当に抜き取られる事態が防がれるようになっている。なお、ロック部16は、施錠状態と解錠状態とを切り替える方式が、鍵式やダイヤル式などとされる。
ここで、支柱本体12に対するガイドパイプ14の取付構造である管体取付構造17について詳しく説明する。管体取付構造17を構成するガイドパイプ14は、金属製で内部が空洞の円筒状をなしており、軸線方向がX軸方向(支柱本体12の軸線方向と直交する方向、第1開口部12D及び第2開口部12Eの並び方向)と一致するよう直線状に延在している。ガイドパイプ14は、外径寸法が支柱本体12の第1開口部12D及び第2開口部12Eの径寸法よりも僅かに小さい程度とされることで、第1開口部12D及び第2開口部12Eに対する挿入が許容されている。第1開口部12D及び第2開口部12Eに挿入された状態のガイドパイプ14は、その内周面によってロックピン15の挿入動作をガイドすることができる。ガイドパイプ14は、その長さ寸法が支柱本体12の外径寸法とほぼ同じ程度とされている。従って、第1開口部12D及び第2開口部12Eに挿入された状態のガイドパイプ14は、軸線方向についての両端部が第1開口部12D及び第2開口部12Eの各縁部によって取り囲まれていて支柱本体12の外部に突き出すことが殆どないものとされる。
そして、ガイドパイプ14には、図3及び図4に示すように、その周面から外向きに膨出する第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19が設けられている。詳しくは、第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、ガイドパイプ14の外周面を、径方向(放射方向)に沿って外向きに部分的に膨出させることでそれぞれ形成されている。第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、いずれも略半球状の突起であり、径方向から視て略円形状をなしている。第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、外周面からの膨出代が、ガイドパイプ14の外径寸法と第1開口部12D及び第2開口部12Eの径寸法との差の半分よりも大きな値となっている。第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、ガイドパイプ14における軸線方向についての両端部に対して軸線方向の中央側に隣り合う位置にそれぞれ配されている。従って、第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、ガイドパイプ14が第1開口部12D及び第2開口部12Eに挿入された状態において、支柱本体12の内周面よりも内側に配されるとともに、第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対して内側からそれぞれ係合されている。第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、既述した通り略半球状の突起であるから、第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対してはそれぞれ点接触状態で係合する。これにより、第1開口部12D及び第2開口部12Eに挿入された状態のガイドパイプ14は、X軸方向について左右いずれの向きにも変位不能とされ、支柱本体12に対して抜け止め状態に保持される。このように、溶接を行うことなく、ガイドパイプ14の抜け止めを図ることができるので、外観が良好に保たれるといった効果が得られる。しかも、第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19が支柱本体12の外側に露出するのが避けられているので、外観がさらに良好になるとともに、支柱本体12によって第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19の保護が図られる。なお、本実施形態では、ガイドパイプ14において一方(図3及び図4の右側)の端部寄りに配されるものを第1抜け止め部18とし、他方(図3及び図4の左側)の端部寄りに配されるものを第2抜け止め部19とする。
第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、図5に示すように、ガイドパイプ14の周面においてその周方向について間隔を空けた位置に複数ずつ配されている。なお、図5では、支柱本体12を二点鎖線により図示している。詳しくは、第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、ガイドパイプ14の周方向について約90°の角度間隔を空けた位置、つまり等角度間隔となる位置に4つずつ配されている。これら4つずつの第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、支柱本体12における第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対して約90°の角度間隔を空けた位置にてそれぞれ係合されるので、ガイドパイプ14から各開口部12D,12Eの縁部に作用する荷重の分散が図られる。これにより、ガイドパイプ14をしっかりと抜け止めすることができる。4つの第1抜け止め部18は、図3及び図5に示すように、Z軸方向(支柱本体12の軸線方向)及びY軸方向に沿う各直線上に2つずつ並ぶよう配されており、第1開口部12Dにおける円環状の周縁部のうち、Z軸方向について図3及び図5の上端側の縁部と下端側の縁部とにそれぞれ係合されるとともに、Y軸方向について図5の左端側の縁部と右端側の縁部とにそれぞれ係合される。4つの第2抜け止め部19は、図4に示すように、第1抜け止め部18と同様に、Z軸方向及びY軸方向に沿う各直線上に2つずつ並ぶよう配されており、第2開口部12Eにおける円環状の周縁部のうち、Z軸方向について図4の上端側の縁部と下端側の縁部とにそれぞれ係合されるとともに、Y軸方向について一端側の縁部と他端側の縁部とにそれぞれ係合される。なお、図5は、第1抜け止め部18を切断した断面図であるが、第2抜け止め部19の断面も同様である。
本実施形態は以上のような構造であり、続いて車止め支柱10に備わる管体取付構造17の製造方法について説明する。管体取付構造17の製造方法には、支柱本体12の第1開口部12D及び第2開口部12Eに対してガイドパイプ14を挿入するガイドパイプ挿入工程(副管体挿入工程)と、ガイドパイプ14をかしめ付けて第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19を膨出形成するかしめ工程と、が含まれる。
ガイドパイプ挿入工程では、図6に示すように、第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19が非形成とされるガイドパイプ14を用いる。このガイドパイプ14は、円筒体であり、外周面から局所的に突出する部位を有さない。ガイドパイプ挿入工程では、上記したガイドパイプ14をその軸線方向が第1開口部12D及び第2開口部12Eの並び方向と一致する姿勢とし、第1開口部12D及び第2開口部12Eのうちの一方に対してガイドパイプ14を挿入する。なお、図6では、ガイドパイプ14を第1開口部12Dに挿入する場合を図示しているが、ガイドパイプ14を第2開口部12Eに挿入するようにしても構わない。ガイドパイプ14は、図7に示すように、挿入方向の先端部が第1開口部12D及び第2開口部12Eのうちの他方に達する深さまで挿入される。この状態では、ガイドパイプ14における軸線方向についての両端部がその周方向について第1開口部12D及び第2開口部12Eの各周縁部によって全周にわたって取り囲まれた状態となる。
かしめ工程を説明する前に、かしめ工程にて用いられるかしめ治具20の構成について図8を参照しつつ説明する。以下では、前後の記載について、ガイドパイプ14に対してかしめ治具20を挿入する方向(図8では左側)を前方とし、ガイドパイプ14からかしめ治具20を抜き取る方向(図8では右側)を後方とする。かしめ治具20は、油圧シリンダを内蔵するものであり、油圧制御によって金属製のガイドパイプ14に対してかしめ付けを行うことができる。詳しくは、かしめ治具20は、図8に示すように、油圧シリンダを構成していて油圧制御に基づいて進退可能なピストンロッド21と、ピストンロッド21に取り付けられていてピストンロッド21の進退に追従して変位する可動部22と、ピストンロッド21とガイドパイプ14との間に介在していてガイドパイプ14を内側からかしめ付けるかしめ部23と、を少なくとも有する。ピストンロッド21は、軸線方向がX軸方向(ガイドパイプ14の軸線方向)と一致する棒状をなしており、後方の端部が油圧シリンダのピストンに取り付けられている。ピストンロッド21は、油圧シリンダの油圧制御に基づいて変位するピストンに追従してX軸方向に沿って前後に変位することが可能とされる。
可動部22は、図8に示すように、ピストンロッド21における前方の端部に取り付けられており、通常ではかしめ部23の前方に突き出す形で配されている。可動部22は、前部においては外径寸法が一定とされるものの、後部においては外径寸法が可変とされていて前部に近づくほど外径寸法が大きくなっている。つまり、可動部22の後部の外周面には、後傾した勾配のテーパ面22Aが全周にわたって形成されている。可動部22は、前部の外径寸法(最大外径寸法)が、ガイドパイプ14の内径寸法よりは小さく且つ次述するかしめ部23の最大外径寸法と同じ程度とされる。可動部22は、ピストンロッド21に追従してX軸方向に沿って前後に変位することが可能とされる。かしめ部23は、円筒状の筒部23Aと、筒部23Aの前端部からX軸方向に沿って前方に向けて延出する2つのアーム部23Bと、各アーム部23Bの前端部における外面から外向きに突出する2つのかしめ突部23Cと、を有する。筒部23Aは、内径寸法がピストンロッド21の外径寸法よりも大きくてピストンロッド21を外側から取り囲んでいる。また、筒部23Aは、外径寸法が可動部22の最大外径寸法よりも小さい。アーム部23Bは、片持ち状をなしており、筒部23Aに連なる後端部を支点として径方向について内外に弾性的に変位可能とされる。アーム部23Bは、弾性変位時において変位量が最大となるのが前端部とされる。アーム部23Bは、その外面が筒部23Aの外周面と面一状をなしている。2つのアーム部23Bは、円筒状の筒部23Aにおいて約180°の角度間隔を空けた位置に連ねられており、その間の間隔が、可動部22の最小外径寸法よりは大きいものの可動部22の最大外径寸法よりも小さく且つ筒部23Aの内径寸法と一致している。かしめ突部23Cは、アーム部23Bの前端部の外面から径方向について外向きに突出しており、その突出寸法が、ガイドパイプ14の内径寸法と筒部23Aの外径寸法との差の半分弱程度とされる。つまり、かしめ突部23Cは、アーム部23Bの外面とガイドパイプ14の内周面との間に空けられた空間を埋めるよう配される。従って、アーム部23Bが自然状態から径方向について外向きに変位されると、それに追従して外向きに変位されるかしめ突部23Cによってガイドパイプ14が外向きに押し出されるようかしめ付けられることになる。
かしめ工程について説明する。かしめ工程では、図8に示すように、ガイドパイプ14における一方の端部内に上記のような構成のかしめ治具20が所定深さに至るよう挿入される。このとき、かしめ治具20のうち、可動部22は、図9に示すように、全域にわたってガイドパイプ14内に入るのに対し、かしめ部23は、アーム部23Bの前側部分(かしめ突部23Cを含む)のみがガイドパイプ14内に入った状態とされる。特に、かしめ突部23Cは、支柱本体12の内面よりも内側に位置していて支柱本体12とはオフセットしている。また、図8では、2つずつのアーム部23B及びかしめ突部23CがZ軸方向に沿う直線上に並ぶよう、かしめ治具20の周方向についての配置が調整されている。なお、かしめ治具20には、ガイドパイプ14に対する挿入深さが上記した深さを超えることがないよう、支柱本体12に係合するストッパ部が備えられるのが好ましいが、必ずしもその限りではない。この状態で油圧シリンダの油圧制御に基づいてピストンロッド21が後方に向けて変位されると、それに追従して可動部22が後方に向けて変位される。この過程で可動部22のテーパ面22Aが、かしめ部23における2つのアーム部23Bに干渉し、可動部22の後退に伴って2つのアーム部23Bがテーパ面22Aに乗り上げる形で径方向について外向き(広がる向き)に弾性変位させられる。これに伴って各アーム部23Bの前端部に設けられた各かしめ突部23Cが径方向について外向きに変位されてガイドパイプ14の内面に干渉する。ガイドパイプ14は、各かしめ突部23Cとの干渉箇所が外向きに押し出される形でかしめ付けられる。これにより、ガイドパイプ14における各かしめ突部23Cとの干渉箇所には、図10に示すように、それぞれ第1抜け止め部18が膨出形成される。これらの2つの第1抜け止め部18は、支柱本体12における第1開口部12Dの縁部に対して係合しており、それによりガイドパイプ14が図10に示す右向きに変位不能な状態に保持される。この後、かしめ部23を軸周りに回転させ、2つずつのアーム部23B及びかしめ突部23CがY軸方向に沿う直線上に並ぶよう調整してから、再び上記と同様にかしめ付けを行うことで、2つの第1抜け止め部18が膨出形成される。
その後、ガイドパイプ14における他方の端部にもかしめ治具20を挿入し、上記と同様にしてガイドパイプ14のかしめ付けを行うことで、図4に示されるような第2抜け止め部19を膨出形成することができる。第2抜け止め部19は、支柱本体12における第2開口部12Eの縁部に対して係合しており、それによりガイドパイプ14が図4に示す左向き、つまり第1抜け止め部18による抜け止め方向とは逆向きに変位不能な状態に保持される。以上のように、かしめ治具20によるかしめ付け作業を行うことで、ガイドパイプ14を抜け止めすることができるので、例えばガイドパイプ14を支柱本体12に対して溶接することで抜け止めを図るようにした場合に比べると、作業員の熟練度が仕上がりに影響し難くなるとともに、外観が良好に保たれる。
以上説明したように本実施形態の管体取付構造17は、筒状とされていて周面に第1開口部12D及び第2開口部12Eを有する支柱本体(主管体)12と、筒状とされていて第1開口部12D及び第2開口部12Eに挿入される形で支柱本体12に取り付けられるガイドパイプ(副管体)14と、ガイドパイプ14の周面から外向きに膨出していて第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対して内側からそれぞれ係合される第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19と、を備える。
支柱本体12の周面に開口形成された第1開口部12D及び第2開口部12Eに挿入されるガイドパイプ14は、周面から外向きに膨出する第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19を有している。これら第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19が、支柱本体12における第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対して内側からそれぞれ係合されることで、支柱本体12に取り付けられたガイドパイプ14の抜け止めが図られる。このように、溶接を行うことなく、ガイドパイプ14を抜け止めすることができるので、例えば外観が良好に保たれる、などの効果が得られる。しかも、第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対して内側からそれぞれ係合されるから、第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19が支柱本体12の外側に露出するのを避けることができる。これにより、外観がさらに良好になるとともに、支柱本体12によって第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19の保護が図られる。
また、第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19は、ガイドパイプ14の周面においてその周方向について等角度間隔となる位置に複数ずつ配される。このようにすれば、第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対して複数ずつの第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19がそれぞれ周方向について等角度間隔となる位置にて係合するので、ガイドパイプ14から各開口部12D,12Eの縁部に作用する荷重の分散が図られる。これにより、ガイドパイプ14をしっかりと抜け止めすることができる。
また、本実施形態に係る車止め支柱10は、上記記載の管体取付構造17と、筒状とされていて地中に埋設されていて支柱本体12の端部が挿入される埋設管体11と、を備えており、支柱本体12は、埋設管体11から地上に突き出す部分を有する。このような構成の車止め支柱によれば、支柱本体12のうち埋設管体11から地上に突き出す部分によって車止め機能が発揮される。溶接を行うことなく、支柱本体12に取り付けられたガイドパイプ14の抜け止めが図られているから、優れた外観が得られる。
また、ガイドパイプ14は、地上に露出するよう配されており、ガイドパイプ14内に挿入されて先端部がガイドパイプ14外に突き出すよう配されるロックピン15と、埋設管体11に取り付けられていてロックピン15が挿入されるロックピン用開口部13Aを有する蓋体(ロックピン取付部)13と、ロックピン15の先端部に係合してロックピン15を脱抜不能に保持するロック部16と、を有する。このようにすれば、ロックピン15をガイドパイプ14内に挿入する際には、ガイドパイプ14の内周面によってロックピン15の挿入動作がガイドされる。ガイドパイプ14内に挿入されたロックピン15は、支柱本体12の第1開口部12D及び第2開口部12Eに通されるとともに、埋設管体11に取り付けられた蓋体13のロックピン用開口部13Aに挿入された状態となる。そして、ロックピン15のうちのガイドパイプ14外に突き出した先端部に対してロック部16が係合されると、ロックピン15は脱抜不能な状態に保持される。この状態で埋設管体11に挿入された支柱本体12を抜き取ろうとした場合には、ロックピン15が蓋体13のロックピン用開口部13Aの縁部に係合されることで、支柱本体12の変位が規制される。これにより、支柱本体12が不当に抜き取られる事態を防ぐことができる。
また、本実施形態に係る管体取付構造17の製造方法は、筒状とされる支柱本体12の周面に開口形成された第1開口部12D及び第2開口部12Eに対し筒状とされるガイドパイプ14を挿入するガイドパイプ挿入工程(副管体挿入工程)と、ガイドパイプ14内にかしめ治具20を挿入し、かしめ治具20によりガイドパイプ14をかしめ付けてその周面から外向きに膨出する第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19を形成し、第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19を第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対して内側または外側からそれぞれ係合させるかしめ工程と、を含む。
ガイドパイプ挿入工程では、支柱本体12の周面に開口形成された第1開口部12D及び第2開口部12Eに対してガイドパイプ14が挿入される。かしめ工程では、ガイドパイプ14内にかしめ治具20が挿入される。そのかしめ治具20によってガイドパイプ14がかしめ付けられると、ガイドパイプ14の周面から外向きに膨出する第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19が形成される。第1抜け止め部18及び第2抜け止め部19が、支柱本体12における第1開口部12D及び第2開口部12Eの縁部に対して内側または外側からそれぞれ係合されることで、支柱本体12に取り付けられたガイドパイプ14の抜け止めが図られる。このように、かしめ治具20によるかしめ付け作業を行うことで、ガイドパイプ14を抜け止めすることができるので、例えばガイドパイプ14を支柱本体12に対して溶接することで抜け止めを図るようにした場合に比べると、作業員の熟練度が仕上がりに影響し難くなるとともに、外観が良好に保たれる。
<実施形態2>
実施形態2を図11によって説明する。この実施形態2では、第1抜け止め部118及び第2抜け止め部119の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る第1抜け止め部118は、図11に示すように、ガイドパイプ114の周方向について約60°の角度間隔を空けた位置、つまり等角度間隔となる位置に6つずつ配されている。これら6つずつの第1抜け止め部118は、支柱本体112における第1開口部112Dの縁部に対して約60°の角度間隔を空けた位置にてそれぞれ係合されるので、ガイドパイプ114から第1開口部112Dの縁部に作用する荷重の分散が好適に図られる。これにより、ガイドパイプ114をよりしっかりと抜け止めすることができる。なお、図11は、第1抜け止め部118を切断した断面図であるが、第2抜け止め部の断面も同様である。
<実施形態3>
実施形態3を図12によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態1から第1抜け止め部218及び第2抜け止め部219の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る第1抜け止め部218は、図12に示すように、ガイドパイプ214の周方向について約45°の角度間隔を空けた位置、つまり等角度間隔となる位置に8つずつ配されている。これら8つずつの第1抜け止め部218は、支柱本体212における第1開口部212Dの縁部に対して約45°の角度間隔を空けた位置にてそれぞれ係合されるので、ガイドパイプ214から第1開口部212Dの縁部に作用する荷重の分散がより好適に図られる。これにより、ガイドパイプ214をさらにしっかりと抜け止めすることができる。なお、図12は、第1抜け止め部218を切断した断面図であるが、第2抜け止め部の断面も同様である。
<実施形態4>
実施形態4を図13によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態1からガイドパイプ314の長さを変更するとともに第1抜け止め部318及び第2抜け止め部319の配置を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るガイドパイプ314は、図13に示すように、長さ寸法が支柱本体312の外径寸法よりも大きくされている。従って、ガイドパイプ314は、両端部が支柱本体312の外面から外側に突き出した状態とされる。そして、第1抜け止め部318及び第2抜け止め部319は、ガイドパイプ314のうちの支柱本体312の外部に突き出した部分にそれぞれ設けられている。従って、第1抜け止め部318及び第2抜け止め部319は、支柱本体312の外部に露出している。このことを利用して、例えばかしめ工程を終えた後に第1抜け止め部318及び第2抜け止め部319の仕上がりを作業者が直接目視して確認することが可能となる。そして、第1抜け止め部318及び第2抜け止め部319は、支柱本体312における第1開口部312D及び第2開口部312Eの縁部に対して外側からそれぞれ係合されることになる。このような構成であっても、上記した実施形態1と同様に、溶接を行うことなく、ガイドパイプ314の抜け止めを図ることができる。
以上説明したように本実施形態の管体取付構造317は、筒状とされていて周面に第1開口部312D及び第2開口部312Eを有する支柱本体312と、筒状とされていて第1開口部312D及び第2開口部312Eに挿入される形で支柱本体312に取り付けられるガイドパイプ314と、ガイドパイプ314の周面から外向きに膨出していて第1開口部312D及び第2開口部312Eの縁部に対して外側からそれぞれ係合される第1抜け止め部318及び第2抜け止め部319と、を備える。
支柱本体312の周面に開口形成された第1開口部312D及び第2開口部312Eに挿入されるガイドパイプ314は、周面から外向きに膨出する第1抜け止め部318及び第2抜け止め部319を有している。これら第1抜け止め部318及び第2抜け止め部319が、支柱本体312における第1開口部312D及び第2開口部312Eの縁部に対して外側からそれぞれ係合されることで、支柱本体312に取り付けられたガイドパイプ314の抜け止めが図られる。このように、溶接を行うことなく、ガイドパイプ314を抜け止めすることができるので、例えば外観が良好に保たれる、などの効果が得られる。
<実施形態5>
実施形態5を図14から図16によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態1からかしめ治具30を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るかしめ治具30は、図14に示すように、油圧シリンダを内蔵するものであり、油圧制御によってかしめ付けを行うことができる。詳しくは、かしめ治具30は、油圧シリンダを構成していて油圧制御に基づいて進退可能なピストンロッド31と、ピストンロッド31の先端部が当接されていてピストンロッド31の進退に追従して揺動変位する揺動部32と、揺動部32に取り付けられてガイドパイプ414をかしめ付けることが可能なかしめ部33と、かしめ部33を取り囲むとともにガイドパイプ414内に挿入可能とされるガイド部34と、を少なくとも有する。
ピストンロッド31は、図14に示すように、軸線方向がガイドパイプ414の軸線方向と直交する棒状をなしており、揺動部32側とは反対側(図14に示す下側)の端部が油圧シリンダのピストンに取り付けられている。ピストンロッド31は、油圧シリンダの油圧制御に基づいて変位するピストンに追従して自身の軸線方向に沿って変位することが可能とされる。揺動部32は、軸線方向がガイドパイプ414の軸線方向に並行する棒状をなしており、中央部分がかしめ治具30の本体部分に対して揺動軸部35によって取り付けられている。揺動部32は、揺動軸部35を中心にしてシーソー状に揺動変位することが可能とされ、揺動変位に伴って両端部がピストンロッド31の軸線方向に沿って図14の上下に変位されるようになっている。かしめ部33は、軸線方向が揺動部32の軸線方向に並行する棒状をなしており、片方の端部が揺動部32におけるピストンロッド31側とは反対側(図14に示す左側)の端部に取り付けられている。かしめ部33は、揺動部32の揺動変位に追従してピストンロッド31の軸線方向に沿って図14の上下に変位されるようになっている。かしめ部33のうち、揺動部32側とは反対側の端部には、外側に向けて突き出すかしめ突部33Aが設けられている。このかしめ突部33Aは、揺動部32が揺動変位されると、ガイドパイプ414の内面に突き当たってガイドパイプ414をかしめ付けることができる。ガイド部34は、軸線方向がガイドパイプ414の軸線方向と一致する円筒状をなしており、その外径寸法がガイドパイプ414の内径寸法よりも小さくされている。これにより、ガイド部34をガイドパイプ414内に挿入することが可能とされている。ガイド部34のうち、かしめ突部33Aと対向する部分には、開口部34Aが設けられている。従って、ガイド部34がガイドパイプ414内に挿入された状態では、開口部34Aを通してかしめ突部33Aがガイドパイプ414の内面に対して対向配置されることになる(図15を参照)。
かしめ工程では、図15に示すように、ガイドパイプ414内にかしめ治具30のガイド部34が挿入される。このとき、ガイドパイプ414の内周面にガイド部34の外周面が当接されることで、かしめ治具30の姿勢が安定したものとなる。この状態で油圧シリンダの油圧制御に基づいてピストンロッド31が図15の上向きに変位されると、それに追従して揺動部32が揺動軸部35を中心にして揺動変位される。このとき、揺動部32は、ピストンロッド31により押圧された端部が図15の上向きに変位されるのに対し、かしめ部33が取り付けられた端部が図15の下向きに変位される。すると、かしめ部33のかしめ突部33Aは、ガイド部34の開口部34Aを通ってガイドパイプ414の内面に干渉する。ガイドパイプ414は、かしめ突部33Aとの干渉箇所が外向きに押し出される形でかしめ付けられる。これにより、ガイドパイプ414におけるかしめ突部33Aとの干渉箇所には、図16に示すように、第1抜け止め部418が膨出形成される。この後、かしめ治具30をガイド部34の軸周りに所定の角度範囲で回転させてから上記と同様のかしめ付け作業を繰り返し行うことで、合計で4つの第1抜け止め部418を膨出形成することができる。なお、第2抜け止め部についても上記と同様にして膨出形成することができる。
<他の実施形態>
本明細書が開示する技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、ガイドパイプの周方向について2つずつ又は3つずつ又は5つずつ又は7つずつ又は9つ以上ずつ等しい角度間隔を空けて並んで配されていても構わない。逆に、第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、1つずつ配されていても構わない。
(2)複数ずつの第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、ガイドパイプの周方向について等しくない角度間隔を空けて並んでいても構わない。
(3)第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、ガイドパイプの周方向についてオフセットするよう配されていても構わない。その場合、第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、ガイドパイプの周方向について互いに中間に位置するよう配されていてもよいが、互いに中間とならない位置に配されていても構わない。
(4)第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、ガイドパイプにおける設置数が互いに異なっていても構わない。
(5)第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、ガイドパイプの周方向に沿って延びる線状をなしていても構わない。その場合、第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、支柱本体における第1開口部及び第2開口部の縁部に対してそれぞれ線接触状態で係合することになる。
(6)第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、ガイドパイプの全周にわたって延在する環状をなしていても構わない。その場合、第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、支柱本体における第1開口部及び第2開口部の縁部に対してそれぞれ全周にわたって係合することになる。
(7)第1抜け止め部及び第2抜け止め部は、ガイドパイプの軸線方向に沿って切断した断面形状が、台形状、V字形状、門形状などであっても構わない。
(8)上記した各実施形態に記載した構成を適宜に組み合わせることも可能である。
(9)支柱本体は、アーチ型以外にも、折り返し部を有さないポール型(ピラー型)であっても構わない。その場合、埋設管体及び蓋体が1つずつ備わる構成となる。
(10)車止め支柱以外に備わる管体取付構造であっても構わない。
10…車止め支柱、11…埋設管体、12,112,212,312…支柱本体(主管体)、12D,112D,212D,312D…第1開口部、12E,112E,212E,312E…第2開口部、13…蓋体(ロックピン取付部)、13A…ロックピン用開口部、14,114,214,314,414…ガイドパイプ(副管体)、15…ロックピン、16…ロック部、17,317…管体取付構造、18,118,218,318,418…第1抜け止め部、19,119,219,319…第2抜け止め部、20,30…かしめ治具

Claims (6)

  1. 筒状とされていて周面に第1開口部及び第2開口部を有する主管体と、
    筒状とされていて前記第1開口部及び前記第2開口部に挿入される形で前記主管体に取り付けられる副管体と、
    前記副管体の周面から外向きに膨出していて前記第1開口部及び前記第2開口部の縁部に対して内側または外側からそれぞれ係合される第1抜け止め部及び第2抜け止め部と、を備える管体取付構造。
  2. 前記第1抜け止め部及び前記第2抜け止め部は、前記第1開口部及び前記第2開口部の縁部に対して内側からそれぞれ係合される請求項1記載の管体取付構造。
  3. 前記第1抜け止め部及び前記第2抜け止め部は、前記副管体の周面においてその周方向について等角度間隔となる位置に複数ずつ配される請求項1または請求項2記載の管体取付構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管体取付構造と、
    筒状とされていて地中に埋設されていて前記主管体の端部が挿入される埋設管体と、を備えており、
    前記主管体は、前記埋設管体から地上に突き出す部分を有する車止め支柱。
  5. 前記副管体は、地上に露出するよう配されており、
    前記副管体内に挿入されて先端部が前記副管体外に突き出すよう配されるロックピンと、
    前記埋設管体に取り付けられていて前記ロックピンが挿入されるロックピン用開口部を有するロックピン取付部と、
    前記ロックピンの前記先端部に係合して前記ロックピンを脱抜不能に保持するロック部と、を有する請求項4記載の車止め支柱。
  6. 筒状とされる主管体の周面に開口形成された第1開口部及び第2開口部に対し筒状とされる副管体を挿入する副管体挿入工程と、
    前記副管体内にかしめ治具を挿入し、前記かしめ治具により前記副管体をかしめ付けてその周面から外向きに膨出する第1抜け止め部及び第2抜け止め部を形成し、前記第1抜け止め部及び前記第2抜け止め部を前記第1開口部及び前記第2開口部の縁部に対して内側または外側からそれぞれ係合させるかしめ工程と、を含む管体取付構造の製造方法。
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