JP2002086228A - 接合構造体及びその製造方法 - Google Patents

接合構造体及びその製造方法

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JP2002086228A JP2000276385A JP2000276385A JP2002086228A JP 2002086228 A JP2002086228 A JP 2002086228A JP 2000276385 A JP2000276385 A JP 2000276385A JP 2000276385 A JP2000276385 A JP 2000276385A JP 2002086228 A JP2002086228 A JP 2002086228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い寸法精度及び剛性を確保することができ
ると共に、設計の自由度が高い接合構造体及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 ケーブル16に接続されたスイッチSW
を閉じることにより、電磁拡管コイル15にケーブル1
6から電源を供給する。この結果、円筒接合部材4のフ
ランジ面1aの内部に収まっている部位は、瞬間的に拡
管される。また、円筒接合部材4のフランジ面1aから
突出した部位は瞬間的に外側に倒れてフランジ面1aの
外面に密着する。また、溝14cの深さは、電磁コイル
15と溝14cの側面との間隔よりも小さいものであ
り、円筒接合部材4の下端部はサイドメンバ支持具14
による抵抗を受けずに変形することが可能である。一
方、クロスメンバ2及び3にはその孔2b等を拡げる力
が作用するのみであり、その寸法の変動はほとんど発生
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の車体
フレーム等として使用されるアルミニウム又はアルミニ
ウム合金部材等からなる接合構造体及びその製造方法に
関し、特に、高精度且つ高剛性のフレームを得ることが
できる接合構造体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック等の輸送機器には鋼製フ
レームが使用されており、フレームを構成するサイドメ
ンバとクロスメンバとの接合には、例えば直径が11乃
至13mmの中実リベットが使用されている。なお、サ
イドメンバ及びクロスメンバとしては、閉口断面及び開
口断面のものが使用可能であるが、これらに沿って車載
ケーブル等を引き回すため、強度を確保することが可能
であれば、例えば横断面の形状が「コ」の字型となって
いるチャンネル形の開口断面のものが好ましい。このよ
うな部材は、Cチャンネルともよばれる。
【0003】図7は従来のサイドメンバとクロスメンバ
との接合状態を示す斜視図である。サイドメンバ51及
びクロスメンバ52は、例えばいずれもチャンネル形の
部材である。サイドメンバ51のフランジ面51aの内
面同士の間隔は、クロスメンバ52のフランジ面52a
の外面同士の間隔とほぼ等しくなっている。そして、ク
ロスメンバ52がサイドメンバ51に嵌挿され、フラン
ジ面51aとフランジ面52aとが、1面につき3個の
リベット53により接合されている。
【0004】このようにサイドメンバのフランジ面にク
ロスメンバを接合する方法としては、すみ板(ガゼット
プレート)をサイドメンバとクロスメンバとの間に介在
させる方法等もある。
【0005】また、サイドメンバのウェブ面にクロスメ
ンバを接合する方法もある。一般に、トラックのフレー
ムのように多数のクロスメンバをサイドメンバ間に設け
る場合、サイドメンバのウェブ面にクロスメンバを接合
する方法では、フレームを反転させる工程が必要とされ
るが、ウェブ面にクロスメンバを接合する方法では、こ
のような反転工程は不要となる。また、ウェブ面にクロ
スメンバを接合する方法の方が、荷台の架装性が高く新
しい技術である。
【0006】近時、トラック等の輸送機器では、軽量化
の要請によりアルミニウム又はアルミニウム合金(以
下、アルミニウム及びアルミニウム合金を総称してアル
ミニウムという)製のフレームの導入が検討されてい
る。しかし、上述のようなリベットを使用した接合方法
は、静的負荷を受ける建造物及び定期的な品質管理が行
われる航空機等に適用されているものの、トラック等の
自動車のように常時動的負荷が作用し、且つ保守作業の
頻度を低くすることが要求される構造物には、ほとんど
適用されていない。これは、リベットのゆるみ等の信頼
性に不確かな部分があり、また、接合のための作業が複
雑なためであり、現実には、溶接又はボルトによる締結
による接合が行われている。
【0007】クロスメンバはフレームの幅方向の寸法精
度と密接な関係を有している。一方、溶接によりアルミ
ニウムフレームを組み立てる場合、クロスメンバ自体を
溶融させる必要がある。従って、溶接によりアルミニウ
ムフレームを組み立てる場合には、クロスメンバの溶融
に伴う予想し難い変形が発生し、高精度のフレームを得
ることが極めて困難である。このような変形が発生した
場合、その変形を矯正する工程が必要となる。また、溶
接を行う前に各部材を適切な位置に配置する必要がある
ため、複雑な治具が必要とされる。更に、溶接による接
合でも作業が複雑であり、その高効率化が要請されてい
る。
【0008】そこで、電磁成形によりサイドメンバとク
ロスメンバとを接合する方法が提案されている(特開平
9−166111号公報、特開平10−314869号
公報)。
【0009】図8は特開平9−166111号公報に開
示された接合方法を示す図であって、(a)は斜視図、
(b)は断面図である。特開平9−166111号公報
に開示された従来の接合方法では、閉口断面形状のサイ
ドメンバ61に円筒型状のクロスメンバ62が貫通する
孔61aが両ウェブ面61bに形成されている。そし
て、サイドメンバ61とクロスメンバ62とを接合する
際には、図8(a)に示すように、クロスメンバ62に
2個の孔61aを貫通させ、クロスメンバ62の一端面
がサイドメンバ61のウェブ面61bから若干突出する
ようにする。次いで、図8(b)に示すように、突出し
た端面からサイドメンバ61のウェブ面間隔よりも長い
電磁コイル63を円筒型状のクロスメンバ62内に挿入
する。そして、電磁コイル63に電流を流す。
【0010】この結果、クロスメンバ62の電磁コイル
63が挿入された部分は、孔61aの内側面に当接する
部分を除いて拡管され、クロスメンバ62とサイドメン
バ61とが接合される。
【0011】また、特開平10−314869号公報に
開示された接合方法においては、閉口断面を有するサイ
ドメンバのウェブ面から外側に突出する突起部内に反対
側のウェブ面に形成された孔からクロスメンバを挿入
し、突起部を外側から電磁成形により縮める方法が採ら
れている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−166111号公報に開示された接合方法では、ク
ロスメンバ62を電磁成形により拡管するため、クロス
メンバ62は円筒型状のものに限定される。このような
円筒型状では、車載ケーブル等の配線及び配管をクロス
メンバの内部に配置することができないという問題点が
ある。従って、実際のトラック等にそのまま適用するこ
とは困難である。
【0013】また、接合の信頼性を高めるべくサイドメ
ンバ61とクロスメンバ62との接合部に溶接を施す場
合、少なくとも内側のウェブ面61bでは、円筒型状の
クロスメンバ62の外側からすみ肉溶接を行うことにな
るため、適正な溶接姿勢を保つためには、電磁成形後の
フレームをポジショナで複雑に移動させる必要があると
いう問題点がある。この問題点は特開平10−3148
69号公報に開示された接合方法にも存在する。
【0014】更に、いずれの公報に開示された従来の接
合方法においても、クロスメンバ自体が電磁成形により
拡管又は縮管のような直接の変形加工を受けることにな
る。前述のように、クロスメンバはトラック等のフレー
ムにおいて幅方向の寸法精度に多大な影響を及ぼすもの
であるため、直接の変形加工を受けると、溶接により溶
融した場合と同様に精度が低下する。
【0015】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、高い寸法精度及び剛性を確保することがで
きると共に、設計の自由度が高い接合構造体及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る接合構造体
は、第1の孔が形成された第1の板部を有する第1の被
接合部材と、前記第1の孔に整合する位置に第2の孔が
形成され前記第1の板部に接する第2の板部を有する第
2の被接合部材と、前記第1及び第2の孔に挿入され電
磁拡管されて前記第1及び第2の被接合部材を接合する
接合部材と、を有することを特徴とする。
【0017】本発明においては、第1の被接合部材と第
2の被接合部材とがそれらに形成された孔を貫通し電磁
拡管された接合部材を介して接合されている。従って、
電磁成形が行われる対象の部材は接合部材であるため、
被接合部材自体の形状の制約が小さい。このため、例え
ばトラック等の輸送機器に適用した場合、特にクロスメ
ンバにCチャンネルのような開口断面形状の被接合部材
を使用すると、その内側に車載ケーブル等を配置するこ
とが可能となる。また、被接合部材自体の寸法の変動は
極めて小さいので、高い精度及び剛性を確保することが
できる。
【0018】なお、第1及び第2の被接合部材の組み合
わせとしては、例えばアルミニウム材同士の組み合わ
せ、鋼材同士の組み合わせ、アルミニウム材と鋼材との
組み合わせ等種々の組み合わせが可能である。また、第
1の板部と第2の板部との間に他の部材が挟持されてい
てもよい。例えば、アルミニウム材及び鋼材が第1及び
谷の被接合部材とされている場合には、電食を防止する
ために樹脂材等の非導電性の部材をこれらの間に介して
いてもよい。また、接合部材としては、アルミニウム材
又は銅若しくは銅合金材等の高導電性の部材が好まし
い。
【0019】本発明に係る接合構造体の製造方法は、第
1の孔が形成された第1の板部を有する第1の被接合部
材と第2の孔が形成された第2の板部を有する第2の被
接合部材とを前記第1の孔と前記第2の孔とが整合する
ように配置する工程と、前記第1及び第2の孔内に円筒
状の接合部材を挿入する工程と、前記接合部材の内部に
電磁拡管コイルを挿入する工程と、前記電磁拡管コイル
に通電することにより、前記接合部材の両端部を外側に
屈曲させて前記第1の被接合部材と前記第2の被接合部
材とを接合する工程と、を有することを特徴とする。
【0020】なお、前記電磁拡管コイルは、前記第1及
び第2の被接合部材の位置決め用治具を兼ねていてもよ
い。また、前記接合部材の端部と少なくとも前記第1及
び第2の被接合部材の板部とを溶接する工程を有するこ
とが好ましい。このように溶接を行うことにより、接合
の信頼性をより一層向上させることができる。この場合
の溶接としては、例えばアーク溶接及びレーザ溶接だけ
でなく、摩擦撹拌接合(FSW)等を行ってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係るアル
ミニウム製の接合構造体及びその製造方法について、添
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
実施例により製造されたアルミニウム接合構造体を示す
斜視図、図2は本発明の実施例に使用するアルミニウム
部材を示す図であって、(a)はサイドメンバを示す断
面図、(b)はクロスメンバを示す断面図、(c)は円
筒接合部材を示す断面図である。また、図3は本発明の
実施例において各アルミニウム部材を組み合わせた状態
を示す断面図、図4は本発明の実施例において電磁成形
を行った状態を示す図であって、(a)は上面図、
(b)は模式的断面図である。図5は本発明の実施例に
おいてすみ肉溶接を行った状態を示す平面図である。
【0022】本実施例においては、図1並びに図2
(a)及び(b)に示すように、開口断面を有するアル
ミニウム製のサイドメンバ(第1の被接合部材)1とア
ルミニウム製で開口断面を有するクロスメンバ(第2の
被接合部材)2及び閉口断面を有するクロスメンバ(第
2の被接合部材)3とを接合する。クロスメンバ2及び
3の長さは、例えば1400mmである。サイドメンバ
1のフランジ面(第1の板部)1aの幅は、例えば70
mmであり、ウェブ面1cの幅は、例えば100mmで
ある。また、サイドメンバ1並びにクロスメンバ2及び
3の厚さは、例えば4mmである。
【0023】先ず、サイドメンバ1の両フランジ面1a
のクロスメンバ2との接合予定箇所に孔(第1の孔)1
bを形成する。また、クロスメンバ2の両フランジ面
(第2の板部)2aのサイドメンバ1との接合予定箇所
に孔(第2の孔)2bを形成する。同様に、クロスメン
バ3の両フランジ面1aに倣う側面のサイドメンバ1と
の接合予定箇所にも孔(第2の孔)(図示せず)を形成
する。各孔の大きさは、サイドメンバ1とクロスメンバ
2及び3との間で対応するもの同士で等しければよい
が、全て同じ大きさであれば、工具の交換等の手間が省
けるので、好ましい。本実施例では、各孔の直径は、例
えば30mmである。
【0024】各部材に上述のように孔を形成する一方
で、次のようなフレーム組立位置決め治具11を準備し
ておく。フレーム組立位置決め治具11においては、平
板12の4カ所に「L」の字型の金具13が固定されて
いる。各金具13には、サイドメンバ支持具14が取り
付けられている。サイドメンバ支持具14は、図1に示
すように、おおよそ「L」の字型の形状を有している
が、厳密には、図4(b)に示すような複雑な形状を有
している。即ち、水平部分14aの「L」の字の屈曲部
から若干離間した位置に溝14cが形成されている。更
に、「L」の字の屈曲部の内側及び溝14cの隅部に
は、夫々丸く削られた曲面14d、14eが形成されて
いる。各サイドメンバ支持具14は、その水平部分14
aの内側面にサイドメンバ1の下側に位置するフランジ
面1aが倣い、その垂直部分14bの内側面にサイドメ
ンバ1のウェブ面1cが倣うように金具13に取り付け
られている。そして、サイドメンバ支持具14の溝14
cの中央部から上方に延びる電磁拡管コイル15が各サ
イドメンバ支持具14に設けられている。電磁拡管コイ
ル15の長さは、例えば160mmである。なお、溝1
4bは、深さがその側面と電磁拡管コイル15との間隔
よりも浅くなるようにして形成されている。
【0025】なお、金具13及びサイドメンバ支持具1
4は、各電磁拡管コイル15がサイドメンバ1とクロス
メンバ2及び3とを組み立てる際に各孔を貫通するよう
な位置に配置されている。つまり、これらの位置は、作
製するフレームの形状により設計上決定されるものであ
り、電磁拡管コイル15によりサイドメンバ1並びにク
ロスメンバ2及び3が位置決めされる。また、電磁拡管
コイル15には、電源供給用のケーブル16が接続され
ており、平板12には、ケーブル16が貫通する孔12
aが形成されている。
【0026】上述のように各部材の所定位置に孔を形成
し、フレーム組立位置決め治具11を準備した後、図3
に示すように、クロスメンバ2及び3をサイドメンバ1
の所定位置に差し込んで、クロスメンバ2及び3に形成
された孔2b等の位置を孔1bの位置に整合させる。そ
して、これらの孔にアルミニウム製の円筒接合部材4を
嵌挿する。円筒接合部材4の外径は孔1b等の直径(例
えば、30mm)とほぼ等しく、円筒接合部材4の内径
は、例えば電磁拡管コイル15の外径より0.1mm程
度大きい。また、円筒接合部材4の長さは、フランジ面
1aの外面の間隔より長く、後述の電磁拡管により端部
が倒れてその倒れた部分がフランジ面1aに密着する程
度のモーメントが作用し得るものであればよい。
【0027】次いで、円筒接合部材を孔1b等に嵌挿し
て構成された組立体をそのままフレーム組立位置決め治
具11上に移動させて降下させ、各円筒接合部材4内に
各電磁拡管コイル15を挿入する。これにより、サイド
メンバ1並びにクロスメンバ2及び3の位置決めが行わ
れる。
【0028】続いて、図4(b)に示すように、ケーブ
ル16に接続されたスイッチSWを閉じることにより、
電磁拡管コイル15にケーブル16から電源を供給す
る。この結果、円筒接合部材4のフランジ面1aの内部
に収まっている部位は、瞬間的に拡管される。また、図
4(a)及び(b)に示すように、円筒接合部材4のフ
ランジ面1aから突出した部位は瞬間的に外側に倒れて
フランジ面1aの外面に密着する。なお、図4(b)に
示すように、円筒接合部材4の下端部は、スイッチSW
の導通前は溝14cの底に当接しており、スイッチSW
の導通により浮上することになるが、その変形は瞬間的
なものであるため、円筒接合部材4の落下量は無視し得
る程度のものである。また、前述のように、溝14cの
深さは、電磁コイル15と溝14cの側面との間隔より
も小さいので、円筒接合部材4の下端部はサイドメンバ
支持具14による抵抗を受けずに変形することが可能で
ある。一方、クロスメンバ2及び3にはその孔2b等を
拡げる力が作用するのみであり、その寸法の変動はほと
んど発生しない。
【0029】その後、図5に示すように、円筒接合部材
4のフランジ面1aと密着している密着部4aの端部と
を重ねすみ肉溶接し、円環状にビード5を形成する。
【0030】なお、閉口断面のクロスメンバ3について
も、同様に電磁成形及び重ねすみ肉溶接を行う。
【0031】このようにして作製されたアルミニウム接
合構造体においては、電磁成形が行われる対象の部材は
円筒接合部材4であるため、開口断面のクロスメンバ2
が組み込まれている。従って、その内側に車載ケーブル
等の配線及び配管を配置することが可能である。また、
クロスメンバ2及び3の寸法の変動はほとんど発生しな
いため、アルミニウムフレームの寸法精度が極めて高
い。更に、信頼性向上のために行われる重ねすみ肉溶接
は、同一平面内で行われるので、溶接姿勢の制約が少な
い。
【0032】なお、これらのアルミニウム部材は、例え
ば押出形材として得ることが可能である。また、各被接
合部材及び接合部材の材質は特に限定されるものではな
く、例えば5000系アルミニウム合金又は6000系
アルミニウム合金を使用することができる。特に、接合
部材にあっては、電磁成形に関して導電性が高い600
0系アルミニウム合金を使用することが好ましい。
【0033】また、前述の実施例においては、電磁拡管
コイル15を基準として位置決めを行っているが、位置
決めは必ずしも電磁拡管コイルにより行わなければなら
ないものではなく、通常の位置決めピンを使用すること
もできる。
【0034】同様に、重ねすみ肉溶接は適宜行えばよ
く、円筒接合部材の電磁成形により所望の剛性等の結合
強度を得ることが可能であれば、必ずしも必要なもので
はない。
【0035】更に、前述の実施例においては、円筒接合
部材4の外表面は平滑面となっているが、サイドメンバ
及びクロスメンバの孔の側面との摩擦並びにサイドメン
バのフランジ面との摩擦を高めるために凹凸が形成され
ていることが好ましい。図6は円筒接合部材の一例を示
す断面図である。この円筒接合部材6においては、横断
面の形状が三角形となる複数の突起6aが外表面の長手
方向に沿って延びるようにして形成されている。この円
筒接合部材6を使用した場合、電磁成形により突起6a
がサイドメンバ及びクロスメンバの孔の側面並びにサイ
ドメンバのフランジ面に食い込むため、摩擦抵抗が増加
し、より一層高い結合強度を得ることができる。一方、
円筒接合部材の内表面は、できるだけ平滑になっている
ことが好ましい。これは、電磁拡管コイルを挿入すると
きの摩擦をより低減するためである。特に、電磁拡管コ
イルを位置決めピンとして使用する場合には、電磁拡管
コイルとの間のクリアランスを小さくするため、より平
滑であることが好ましい。なお、このような外表面及び
内表面の円筒接合部材も、押出形材として得ることが可
能である。
【0036】また、接合構造体を輸送機器等に適用する
場合、その機器に必要とされる電気配線及び配管等を円
筒接合部材の中空部分を通してもよい。
【0037】更に、電磁成形を行う際の円筒接合部材を
T1状態のものとし、電磁成形後に、例えば200℃程
度に加熱することにより、円筒接合部材をT5状態とし
て、その強度を向上させてもよい。例えば、電磁成形後
に自動車の塗装工程におけるベークハードが加熱工程を
兼ねるようにしてもよい。
【0038】更にまた、前述の実施例においては、サイ
ドメンバ1並びにクロスメンバ2及び3に予め孔が形成
されているが、クロスメンバ2及び3をサイドメンバ1
に差し込んだ後に、これらの部材に一括して孔を形成し
てもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
電磁成形を受ける部材を接合部材のみとし被接合部材自
体を直接変形加工する必要がないため、被接合部材自体
の形状の制約が小さい。このため、例えばトラック等の
輸送機器に適用した場合、開口断面形状の被接合部材を
使用してその内側に車載ケーブル等を配置することがで
きる。また、接合部材の電磁成形による被接合部材自体
の寸法の変動は無視し得る程度のものであるため、接合
構造体に高い精度及び剛性を確保することができる。更
に、接合部材の端部と少なくとも一方の被接合部材の板
部とをすみ肉溶接することにより、接合の信頼性をより
一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例により製造されたアルミニウム
接合構造体を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例に使用するアルミニウム部材を
示す図であって、(a)はサイドメンバを示す断面図、
(b)はクロスメンバを示す断面図、(c)は円筒接合
部材を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例において各アルミニウム部材を
組み合わせた状態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例において電磁成形を行った状態
を示す図であって、(a)は上面図、(b)は断面図で
ある。
【図5】本発明の実施例においてすみ肉溶接を行った状
態を示す平面図である。
【図6】円筒接合部材の一例を示す断面図である。
【図7】従来のサイドメンバとクロスメンバとの接合状
態を示す斜視図である。
【図8】特開平9−166111号公報に開示された接
合方法を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は断
面図である。
【符号の説明】 1;サイドメンバ 1a、2a;フランジ面 1b、2b;孔 1c;ウェブ面 2、3;クロスメンバ 4、6;円筒接合部材 4a;密着部 6a;突起 11;フレーム組立位置決め治具 14;サイドメンバ支持具 15;電磁拡管コイル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 4/00 F16B 4/00 M 7/00 7/00 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の孔が形成された第1の板部を有す
    る第1の被接合部材と、前記第1の孔に整合する位置に
    第2の孔が形成され前記第1の板部に接する第2の板部
    を有する第2の被接合部材と、前記第1及び第2の孔に
    挿入され電磁拡管されて前記第1及び第2の被接合部材
    を接合する接合部材と、を有することを特徴とする接合
    構造体。
  2. 【請求項2】 第1の孔が形成された第1の板部を有す
    る第1の被接合部材と第2の孔が形成された第2の板部
    を有する第2の被接合部材とを前記第1の孔と前記第2
    の孔とが整合するように配置する工程と、前記第1及び
    第2の孔内に円筒状の接合部材を挿入する工程と、前記
    接合部材の内部に電磁拡管コイルを挿入する工程と、前
    記電磁拡管コイルに通電することにより、前記接合部材
    の両端部を外側に屈曲させて前記第1の被接合部材と前
    記第2の被接合部材とを接合する工程と、を有すること
    を特徴とする接合構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記電磁拡管コイルは、前記第1及び第
    2の被接合部材の位置決め用治具を兼ねることを特徴と
    する請求項2に記載の接合構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記接合部材の端部と少なくとも前記第
    1及び第2の被接合部材の板部とを溶接する工程を有す
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の接合構造体
    の製造方法。
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