JP2011178279A - 車両用ドアの遮蔽部材組付構造、及び遮蔽部材組付方法 - Google Patents

車両用ドアの遮蔽部材組付構造、及び遮蔽部材組付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組み付け性が向上された車両用ドアの遮蔽部材組付構造、及び遮蔽部材組付方法を得ることを目的とする。
【解決手段】ハンドルベース62には、保持部材74が設けられている。この保持部材74によって、遮蔽部材34を組付位置からドアロック装置22側へ離れた退避位置に位置させることにより、ドアアウタパネル14と遮蔽部材34との間の作業スペースが広くなる。従って、ハンドルベース62とドアキーシリンダ66との固定作業が容易となるため、組み付け性が向上する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用ドアの遮蔽部材組付構造、及び遮蔽部材組付方法に関する。
車両用ドアのアウトサイドハンドル装置として、アウトサイドハンドル及びハンドルベースを一体的にユニット化したものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1のアウトサイドハンドル装置では、アウトサイドハンドル及びキーシリンダが一体に取り付けられたハンドルベースが、ドアアウタパネルの室外側に組み付けられると共に、キーシリンダの連結ロッドが、ドアアウタパネルに形成された開口部を通してドアロック装置の連結部に連結される。
特開2000−282735号公報
この種のアウトサイドハンドル装置において、ドアアウタパネルの開口部とドアロック装置の連結部との間に、盗難防止用の遮蔽プレート(遮蔽部材)を設けることが考えられる。
しかしながら、特許文献1のように、ハンドルベースがドアアウタパネルの室外側に組み付けられる場合、遮蔽プレートの組み付け作業に手間がかかる。即ち、先に遮蔽プレートをドアアウタパネルの室内側に組み付けると、遮蔽プレートが障害となってドアアウタパネルの室内側から行うハンドルベースやキーシリンダの組み付け作業が困難となる。逆に、先にハンドルベース及びキーシリンダをドアアウタパネルの室外側に組み付けると、ドアアウタパネルの室内側へ延出したキーシリンダやキーシリンダの連結ロッド等が障害となって、遮蔽プレートをドアアウタパネルの開口部とドアロック装置の連結部との間に配置することが困難になる。
本発明は、上記の事実を考慮し、組み付け性が向上された車両用ドアの遮蔽部材組付構造、及び遮蔽部材組付方法を得ることを目的とする。
請求項1に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造は、車両用ドアのドアアウタパネルの室外側に取り付けられるハンドルベースと、前記ハンドルベースに取り付けられると共に、前記ドアアウタパネルの開口部を通して前記車両用ドアを車体に拘束するドアロック装置の連結部に連結され、前記拘束の解除を禁止するロック状態と該拘束の解除を許容するアンロック状態とを切り替えるロック解除手段と、を有する前記車両用ドアに適用され、前記開口部と前記連結部との間に設けられ、組付位置にて少なくとも一部が前記ドアアウタパネルの室内側に固定される遮蔽部材と、前記遮蔽部材を保持し、前記組付位置から前記ドアロック装置側に離れた退避位置に位置させる第1保持部と、を備えている。
請求項1に係る発明によれば、第1保持部を備えるため、組付位置からドアロック装置側へ離れた退避位置に遮蔽部材を位置させることができる。これにより、遮蔽部材が組付位置に位置する場合と比較して、ドアアウタパネルと遮蔽部材との間の作業スペースが広くなる。従って、ドアアウタパネルの室内側から行うドアアウタパネルとハンドルベースの組み付け作業や、ハンドルベースとロック解除手段の組み付け作業が容易となる。よって、組み付け性が向上する。
また、遮蔽部材を退避位置から組付位置へ移動する際に、ロック解除手段が障害とならない位置に退避位置を設定することにより、遮蔽部材を組付位置へ容易に移動することができる。従って、遮蔽部材の組み付け性が向上する。
更に、ドアアウタパネルの室外側にハンドルベースを組み付ける構成であるため、アウトサイドハンドル及びハンドルベース、若しくは、アウトサイドハンドル、ドアキーシリンダ、及びハンドルベースが一体的に組み付けられ、ユニット化されたアウトサイドハンドル装置にも本発明の車両用ドアの遮蔽部材組付構造を適用することができる。即ち、部品点数が少ないユニット化されたアウトサイドハンドル装置に本発明を適用することにより、組み付け工数を削減することができる。
請求項2に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造は、請求項1に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造において、前記ドアアウタパネルの室内側から前記ハンドルベースに形成された第1固定孔に挿入され、前記ドアアウタパネルに前記ハンドルベースを固定する第1固定手段を備え、前記遮蔽部材が、前記組付位置にて第1固定手段の挿入方向手前側に配置され、前記退避位置にて前記第1固定手段の挿入方向手前側から外れた位置に配置されている。
請求項2に係る発明によれば、遮蔽部材が退避位置にて第1固定手段の挿入方向手前側から外れた位置に配置されるため、第1固定手段の操作が簡便となる。従って、ハンドルベースをドアアウタパネルに容易に固定することができるため、組み付け性が向上する。
請求項3に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造は、請求項2に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造において、前記第1保持部から移動された前記遮蔽部材を保持し、前記組付位置に位置させる第2保持部を備えている。
請求項3に係る発明によれば、退避位置から組付位置に移動された遮蔽部材が第2保持部によって保持される。これにより、人手によって遮蔽部材を保持する必要がなくなる。また、第2保持部によって、遮蔽部材がドアアウタパネルに位置決めされる。従って、遮蔽部材の組み付け性が向上する。
請求項4に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造は、請求項3に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造において、前記第1保持部及び前記第2保持部が、前記ドアロック装置及び前記車両用ドアのドア構造部材の少なくとも一方に設けられた保持部材に形成されている。
請求項4に係る発明によれば、ドアロック装置及び車両用ドアのドア構造部材の少なくとも一方に設けられた保持部材に第1部材及び第2部材が形成されており、この保持部材によって遮蔽部材が保持される。ここで、ハンドルベースに保持部材を設けた場合、ハンドルベースをドアアウタパネルに取り付けた後で、遮蔽部材を退避位置に配置することになる。これに対して本発明では、保持部材をドアロック装置及びドア構造部材の少なくとも一方に設けたことにより、ハンドルベースをドアアウタパネルに取り付ける前に、遮蔽部材を退避位置に配置することができる。従って、組付手順の自由度が向上する。また、ハンドルベースの構造が単純化されるため、コスト削減を図ることができる。
なお、ここでいうドア構造部材としては、例えば、ドアフレーム、ドアインナパネル、ドアロックリインフォース等が挙げられる。
請求項5に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造は、請求項3に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造において、前記第1保持部及び前記第2保持部が、前記ハンドルベースに設けられ前記開口部を通して前記ドアアウタパネルの室内側に突出した保持部材に形成されている。
請求項5に係る発明によれば、ハンドルベースに設けられ、ドアアウタパネルの開口部を通してドアアウタパネルの室内側に突出した保持部材に第1部材及び第2部材が形成されており、この保持部材によって遮蔽部材が保持される。従って、ハンドルベースに対する遮蔽部材の位置決め精度が向上する。
請求項6に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造は、請求項4又は請求項5に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造において、前記保持部材における前記第1保持部と前記第2保持部との間には、該1保持部から該第2保持部への前記遮蔽部材の移動を規制するストッパ部が形成されている。
請求項6に係る発明によれば、ストッパ部によって、第1保持部から第2保持部への遮蔽部材の移動が規制される。従って、意図しない遮蔽部材の第2保持部への移動が抑制されるため、組み付け性が向上する。
請求項7に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造は、請求項2〜6の何れか1項に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造において、前記ロック解除手段が、前記遮蔽部材に形成された貫通孔を通して前記連結部に連結される。
請求項7に係る発明によれば、例えば、ロック解除手段が、退避位置に位置する遮蔽部材の貫通孔を通してドアロック装置の連結部に連結される。これにより、遮蔽部材がロック解除手段に沿って移動可能となるため、遮蔽部材を退避位置から組付位置へ容易に移動することができる。
請求項8に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造は、請求項2〜7の何れか1項に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造において、前記遮蔽部材に設けられ、前記組付位置にて前記第1固定手段と前記壁部の間に配置される固定部と、前記第1固定手段の挿入方向手前側に設けられ該第1固定手段を操作可能な作業孔、及び前記固定部に形成された第2固定孔に挿入され、該固定部を前記壁部に固定する第2固定手段と、を備えている。
請求項8に係る発明によれば、第1固定手段の挿入方向手前側に設けられた壁部の作業孔、及び固定部の第2固定孔に挿入される第2固定手段によって、固定部が壁部に固定される。即ち、第1固定手段を操作するための作業孔を利用して、遮蔽部材の固定部を壁部に固定する。従って、作業孔とは別に、壁部に第2固定手段用の孔を形成する必要がないため、壁部の剛性、強度の低下が抑制される。また、壁部の製造コストを削減することができる。
請求項9に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付方法は、室外側にハンドルベースが取り付けられるドアアウタパネルの室内側に、組付位置にて少なくとも一部が固定される遮蔽部材を、該組付位置よりもドアロック装置側に離れた退避位置に配置する第1工程と、前記ドアアウタパネルに取り付けられたロック解除手段を前記ドアロック装置の連結部に連結すると共に、室内側から前記ドアアウタパネルに前記ハンドルベースを固定する第2工程と、前記遮蔽部材を前記退避位置から前記組付位置へ移動し、該遮蔽部材の少なくとも一部を前記ドアアウタパネルの室内側に固定する第3工程と、を備えている。
請求項9に係る発明によれば、第1工程において、組付位置からドアロック装置側へ離れた退避位置に遮蔽部材を位置させることにより、ドアアウタパネルと遮蔽部材との間の作業スペースが広くなる。従って、ドアアウタパネルの室内側から行うドアアウタパネルとハンドルベースの組み付け作業や、ハンドルベースとロック解除手段の組み付け作業が容易となる。よって、組み付け性が向上する。
以上説明したように、本発明に係る車両用ドアの遮蔽部材組付構造及び遮蔽部材組付方法は、組み付け性を向上することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係るフロントサイドドアを車両幅方向外側から見た図である。 本発明の一実施形態に係る遮蔽部材が組付位置に配置された状態を示す、図1の2−2線断面図である。 本発明の一実施形態に係るアウトサイドハンドル装置及び遮蔽部材を示す、分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る保持部材を示す、拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る遮蔽部材が退避位置に配置された状態を示す、図2に対応する図である。 本発明の一実施形態に係る保持部材の変形例を示す、図2に対応する図である。 本発明の一実施形態に係る保持部材の変形例を示す図であり、保持部材を車両前後方向前側から見た図である。 本発明の一実施形態に係るアウトサイドハンドル装置の変形例が適用されたフロントサイドドアを車両幅方向外側から見た図である。 図8の9−9線断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る車両用ドアの遮蔽部材組付構造、及び遮蔽部材組付方法について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは車両前後方向前側を示し、矢印UPは車両上下方向上側を示し、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図1には、第1実施形態に係る車両用ドアの遮蔽部材組付構造が適用された車両用のフロントサイドドア12を車両幅方向外側から見た図が示されており、図2には、図1の2−2線断面図が示されている。フロントサイドドア12は、ドアアウタパネル14、ドアアウタパネル14の室内側に設けられるドアインナパネル16、及びドアフレーム18を備え、図示しないフロントピラーのドアヒンジ回りに回動可能に支持されている。ドアアウタパネル14及びドアインナパネル16は鋼板等で構成され、車両幅方向に対向すると共に、周縁部がヘミング加工により結合されている。
ドアフレーム18は枠状で、ドアアウタパネル14とドアインナパネル16との間に配置されており、その枠内に車両上下方向へ移動可能にウインドガラス20が収納されている。ドアフレーム18の室内側には、ドアロック装置22が設けられている。ドアロック装置22は、図示しないロックサイドパネルに固定されており、車体に対してフロントサイドドア12が閉じられた閉位置において、車体に設けられたストライカ(図示省略)と噛み合うラッチ(図示省略)を備えている。このラッチがストライカと噛み合うことで、フロントサイドドア12が車体に拘束されるようになっている。
また、ドアロック装置22には、ストライカとラッチとの噛み合いを解除し、閉位置におけるフロントサイドドア12の拘束を解除する解除レバー(図示省略)が設けられている。この解除レバーによって、ストライカとラッチとの噛み合い状態が解除されると、フロントサイドドア12が開放可能となる。更に、ドアロック装置22には、上記した解除レバーによるストライカとラッチとの噛み合い解除を禁止するロック状態と、ストライカとラッチとの噛み合い解除を許容するアンロック状態とを切り替えるロックレバー(図示省略)が設けられている。このロックレバーには、ドアロック装置22の室外側に設けられた連結部24に嵌め込まれる連結ロッド92の他端部92Bが連結されている。
図2及び図3に示されるように、ドアアウタパネル14の車両前後方向後側の所定位置には、当該ドアアウタパネル14の室外側の面から室内側に向かって凹むハンドル取付部26が設けられている。ハンドル取付部26の車両前後方向前側の端部には取付孔26Aが形成されており、ハンドル取付部26の車両前後方向中央部には開口部30が形成されている。また、開口部30の車両前後方向後側の縁には、室内側に向かって延出された一対の爪部32A、32Bが設けられている。このハンドル取付部26の室外側のハンドル座面に、後述するアウトサイドハンドル装置60が組み付けられている。
ハンドル取付部26の室内側には、当該ハンドル取付部26と車両幅方向に対向する遮蔽部材34が設けられている。遮蔽部材34は板状で、ハンドル取付部26とドアロック装置22との間に配置されている。この遮蔽部材34の車両前後方向前側の端部に設けられた第1固定部36には、取付孔36Aが形成されている。この取付孔36A及びハンドル取付部26の取付孔26Aに貫通される固定ボルト38を、後述するハンドルベース62の固定用ボス72に締め込むことにより、第1固定部36がハンドル取付部26に固定されている。また、取付孔36Aは車両前後方向に延びる長孔とされており、仮締めされた固定ボルト38が取付孔36A内を車両前後方向へ移動可能になっている。これにより、仮締めされた固定ボルト38を支軸として、遮蔽部材34がドアアウタパネル14に対して接離可能となっており、退避位置(図5に示す位置)から組付位置へ移動可能になっている。
また、遮蔽部材34には、第1固定部36から車両前後方向後側に延出された被保持部40が設けられている。被保持部40には、後述するハンドルベース62の保持部材74が貫通される保持用孔40Aが形成されており、この保持部材74によって遮蔽部材34が退避位置及び組付位置にて保持される。
更に、遮蔽部材34のハンドル取付部26の開口部30と対向する部位には、平断面視にて被保持部40から室内側へ凹む谷型形状とされた谷部44が設けられている。谷部44の底壁44Aは、ハンドル取付部26の開口部30とドアロック装置22の連結部24との間に配置されている。この底壁44Aに形成された貫通孔46を通して、ドアキーシリンダ66の連結ロッド92がドアロック装置22の連結部24に連結されている。そして、谷部44がハンドル取付部26の開口部30とドアロック装置22の連結部24との間に介在することにより、開口部30とドアロック装置22の連結部24や連結ロッド92の他端部92B側が隔成されている。
底壁44Aの車両前後方向後側の端部から室外側へ向かって延出された第2固定部(固定部)48は、組付位置にてドアインナパネル16の壁部52の室外側の面に重ねられている。この第2固定部48には第2固定孔48Aが形成されている。また、第2固定部48の室外側の面には第2固定孔48Aに通じる固定ナット50が溶接等で固定されている。
一方、ドアインナパネル16の壁部52は、車両前後方向後側の端部から室内側へ向かって延出し、ハンドル取付部26の開口部30の車両前後方向後側を覆い隠すと共に、後述するハンドルベース62にドアキーシリンダ66を固定する固定ボルト104(第1固定手段)の挿入方向手前側に位置されている。この壁部52には、固定ボルト104の挿入方向に貫通された作業孔52Aが形成されている。この作業孔52Aからドライバー等の工具を挿入し、固定ボルト104を締め付け可能となっている。この作業孔52A及び第2固定部48の第2固定孔48Aには固定ボルト58がワッシャ54を介して貫通されており、この固定ボルト58を固定ナット50に締め込むことにより、第2固定部48が壁部52に固定されている。また、ワッシャ54によって作業孔52Aが塞がれている。
なお、第1固定部36を除く遮蔽部材34の車両上下方向の端部には、室内側へ傾斜する折返し部が設けられている。この折返し部によって曲げに対する遮蔽部材34の剛性、強度が確保されている。
アウトサイドハンドル装置60は、ハンドルベース62、アウトサイドハンドル64、ロック解除手段としてのドアキーシリンダ66、及びキーシリンダカバー68を備えている。アウトサイドハンドル64は、ハンドルベース62に設けられた車両前後方向の回転軸(図示省略)周りに回転可能に支持されている。これらのハンドルベース62及びアウトサイドハンドル64は一体的に組み付けられ、ユニット化された状態でドアアウタパネル14のハンドル取付部26に組み付けられている。
ハンドルベース62には、アウトサイドハンドル64の回転操作に連動するリンク部70(図3参照)が設けられている。このリンク部70は、ドアアウタパネル14の開口部30を通してドアアウタパネル14の室内側へ配置され、図示しないリンクを介してドアロック装置22の解除レバーに連結される。これにより、アウトサイドハンドル64が車両上下方向上側へ引き上げられると、解除レバーが作動してフロントサイドドア12が開放するようになっている。
ハンドルベース62の車両前後方向前側の端部には、固定用ボス72が設けられている。固定用ボス72は筒状でその内部にはネジが切られている。この固定用ボス72には、遮蔽部材34の室内側から第1固定部36の取付孔36A、及びハンドル取付部26の取付孔26Aを通して固定ボルト38が挿入される。この固定ボルト38を締め込むことにより、ハンドルベース62の車両前後方向前側の端部、及び遮蔽部材34の第1固定部36がハンドル取付部26に固定されている。
なお、固定用ボス72は、アウトサイドハンドル64の室内側に配置され、室外側から見えないようになっている。
ハンドルベース62の車両前後方向中央部には、ハンドル取付部26の開口部30を通してドアアウタパネル14の室内側へ突出する保持部材74が設けられている。この保持部材74は、図4に示されるように、先が尖った円柱状で、2つに割られた先端部に弾性変形可能な一対の保持リブ76A、76Bが設けられている。これらの保持リブ76A、76Bは、遮蔽部材34の被保持部40に形成された保持用孔40Aに挿入されている。
各保持リブ76A、76Bの外周面には、周方向に延びる3つの溝部78、80、82が形成されている。これらの3つの溝部78、80、82は、保持部材74の軸方向に所定の間隔を空けて形成されている。そして、保持リブ76A、76Bの先端側に形成された第1保持部としての溝部78に、被保持部40の保持用孔40Aの縁が嵌め込まれると、遮蔽部材34が退避位置(図5に示す位置)に位置され、保持リブ76A、76Bの基端側に形成された第2保持部としての溝部82に、被保持部40の保持用孔40Aの縁が嵌め込まれると、遮蔽部材34が組付位置(図3に示す位置)に位置されるようになっている。
また、溝部78、80、82における保持リブ76A、76Bの基端側の側壁面は、保持リブ76A、76Bの先端部から基端部に向かって径方向外側に傾斜する傾斜面(ストッパ部)78A、80Aとされている。これらの傾斜面78A、80Aによって、遮蔽部材34に所定の押圧力が作用するまで、遮蔽部材34の溝部78から溝部82への移動が規制されるようになっている。一方で、遮蔽部材34に対して所定の押圧力が作用し、保持リブ76A、76Bの弾性力に抗して遮蔽部材34が傾斜面78A、80Aを移動すると、保持リブ76A、76Bが互いに接近する方向へ弾性変形して保持リブ76A、76Bの間隔が狭くなる。これにより、保持リブ76A、76Bの対向方向の外径が保持用孔40Aの直径よりも小さくなり、遮蔽部材34が溝部78、80の傾斜面78A、80Aを越えて、保持リブ76A、76Bの基端側へ移動可能になっている。そして、遮蔽部材34が溝部78、80の傾斜面78A、80Aを越えると、保持リブ76A、76Bが復元して保持リブ76A、76Bの間隔が広くなり、溝部80、82に保持用孔40Aの縁が嵌るようになっている。
ハンドルベース62の車両前後方向後側の端部には、被係合部84が設けられている。この被係合部84はハンドルベース62から室内側へ向かって突出しており、ドアアウタパネル14の開口部30を通して当該ドアアウタパネル14の室内側に配置されている。また、ハンドルベース62の被係合部84と隣接する位置には、開口部86(図3参照)が形成されている。開口部86は略矩形で、室外側からドアキーシリンダ66が挿入されている。開口部86の被係合部84側の内壁は、ドアキーシリンダ66の挿入方向(図5における矢印B方向)手前側から挿入方向奥側に向かって、当該開口部30の内側に傾斜する被係合面84Aとされている。被係合面84Aには、被係合部84を貫通する第1固定孔88が形成されている。この被係合面84Aにハンドル取付部26の開口部30に設けられた爪部32A、32Bが係止されるようになっている。
ドアキーシリンダ66は、キーシリンダ90、連結ロッド92、及びキーシリンダ90を収容するロータリケース94を備えている。キーシリンダ90は円柱状で、軸方向一端部にキーホール90A(図3参照)が設けられており、軸方向他端部に連結ロッド92の一端部92A(図2参照)が連結されている。連結ロッド92は、キーシリンダ90と同軸上に配置され、キーシリンダ90に回転可能に支持されており、キーホール90Aに対するキー操作に連動して回転するようになっている。連結ロッド92の他端部92B(図2参照)は、ドアロック装置22の連結部24に嵌め込まれて、前述した図示しないロックレバーに連結されている。これにより、キーホール90Aに対してキー操作されると、連結ロッド92を介してロックレバーが作動され、ドアロック装置22のロック状態及びアンロック状態が切り替可能になっている。そして、ドアロック装置22がロック状態になると、前述した解除レバーの操作が無効になり、ドアロック装置22がアンロック状態になると、解除レバーの操作が有効になる。
キーシリンダ90が収容されたロータリケース94の外周面には、係合部98が突設されている。係合部98には、ハンドルベース62の被係合部84の被係合面84Aに係合される係合面98Aが形成されている。この係合面98Aと被係合部84の被係合面84Aとの間にドアアウタパネル14の爪部32A、32Bが配置されるようになっている。また、係合面98Aにはボルト孔(固定孔)100(図2参照)が形成されている。このボルト孔100には、ドアアウタパネル14の室内側から被係合部84の第1固定孔88を通して固定ボルト104が挿入されている。この固定ボルト104を締め付けることにより、ハンドルベース62にドアキーシリンダ66が固定されると共に、被係合部84と係合部98の間でドアアウタパネル14の爪部32A、32B(図3参照)を把持され、ドアアウタパネル14に対してハンドルベース62が固定されるようになっている。
次に、第1実施形態に係る車両用ドアの遮蔽部材組付構造の組付方法について説明する。
先ず、図5に示されるように、アウトサイドハンドル64が一体的に組み付けられたハンドルベース62をドアアウタパネル14のハンドル取付部26の室外側に配置すると共に、ハンドル取付部26の開口部30を通してハンドルベース62の保持部材74及び被係合部84をドアアウタパネル14の室内側へ配置する。この際、被係合部84の被係合面84Aにハンドル取付部26の開口部30の縁に設けられた爪部32A、32Bを係止する。これにより、ハンドルベース62がハンドル取付部26に仮止め(仮置き)される。
次に、ドアインナパネル16に設けられた図示しない作業開口から、ハンドル取付部26の室内側に遮蔽部材34を配置すると共に、当該遮蔽部材34の保持用孔40Aにハンドルベース62から延出された保持部材74の先端部を挿入し、保持リブ76A、76Bに形成された溝部78に保持用孔40Aの縁を嵌め込む(第1工程)。この保持部材74によって、遮蔽部材34が退避位置で保持される。
次に、遮蔽部材34における第1固定部36の取付孔36A及びハンドル取付部26の取付孔26Aに固定ボルト38を挿入し、ハンドルベース62の固定用ボス72に締め込む。この際、固定ボルト38を完全に締め込まずに仮止め状態にする。これにより、第1固定部36の変形が抑制されると共に、固定ボルト38を支軸として、遮蔽部材34がドアアウタパネル14に対して接離可能な状態となる。
ここで、退避位置では、遮蔽部材34の第2固定部48が、ドアインナパネル16の壁部52に形成された作業孔52Aよりも室内側に位置され、壁部52の作業孔52Aが開放された状態となる。即ち、ハンドルベース62にドアキーシリンダ66を固定する固定ボルト104の挿入方向(矢印B方向)手前側から外れた位置に遮蔽部材34が配置される。また、遮蔽部材34に形成された貫通孔46が、ハンドル取付部26の開口部30とドアロック装置22の連結部24との間に配置される。
次に、ハンドルベース62の開口部86に室外側からドアキーシリンダ66を車両幅方向に挿入して、ドアキーシリンダ66の連結ロッド92を遮蔽部材34の貫通孔46に貫通させると共に、当該連結ロッド92の他端部92Bをドアロック装置22の連結部24に嵌め込む(第2工程)。これにより、ドアキーシリンダ66とドアロック装置22が連結される。また、ドアキーシリンダ66のロータリケース94に設けられた係合部98をハンドルベース62の被係合部84に係合させ、係合部98と被係合部84との間にドアアウタパネル14の爪部32A、32B(図3参照)を配置する。これにより、ハンドルベース62に対してドアキーシリンダ66が位置決めされる。そして、キーシリンダ90の上端部にキーシリンダカバー68を取り付ける。
次に、ハンドルベース62の被係合部84の第1固定孔88に固定ボルト104を取り付けると共に、ドアインナパネル16の壁部52に形成された作業孔52Aにドライバー等の工具102を挿入し、固定ボルト104を締め付ける(第2工程)。これにより、ハンドルベース62にドアキーシリンダ66が固定されると共に、ハンドルベース62の被係合部84及びドアキーシリンダ66の係合部98の間でドアアウタパネル14の爪部32A、32B(図3参照)が強固に把持され、ドアアウタパネル14に対してハンドルベース62が固定される。
なお、第2工程におけるドアキーシリンダ66とドアロック装置22を連結する工程と、ドアアウタパネル14にハンドルベース62を固定する工程は、何れを先に行っても良い。
次に、遮蔽部材34を室外側へ押し込み(矢印A方向)、当該遮蔽部材34の保持用孔40Aの縁を保持部材74の基端側に形成された溝部82に嵌め込む。これにより、遮蔽部材34が組付位置に位置(図2に示す位置)され、当該遮蔽部材34の貫通孔46にキーシリンダ90の下端部が挿入されると共に、遮蔽部材34の第2固定部48がドアインナパネル16の壁部52に重ねられる。
次に、室外側からドアインナパネル16の壁部52の作業孔52A、及び遮蔽部材34の第2固定部48の第2固定孔48Aにワッシャ54を介して固定ボルト58を挿入し、第2固定部48に固定された固定ナット50に締め込む。これにより、ドアインナパネル16の壁部52に遮蔽部材34の第2固定部48が固定される。その後、遮蔽部材34とドアロック装置22との間にドアフレーム18及びウインドガラス20を設置する。
このように本実施形態に係る車両用ドアの遮蔽部材組付構造では、ハンドルベース62に保持部材74を設け、遮蔽部材34を一時的に退避位置に位置させたことにより、ドアアウタパネル14と遮蔽部材34との間の作業スペースが広くなる。従って、ドアアウタパネル14の室内側から行うハンドル取付部26とハンドルベース62の位置決めや、ハンドルベース62とドアキーシリンダ66の位置決め等の組付作業が容易になる。また、退避位置では、ドアアウタパネル14にハンドルベース62を固定する固定ボルト104の挿入方向手前側から外れた位置に遮蔽部材34が位置するため、固定ボルト104の締め付けを容易に行うことができる。
ここで、遮蔽部材34をドアアウタパネル14に組み付ける前に、ハンドルベース62及びドアキーシリンダ66をドアアウタパネル14に組み付けると、キーシリンダ90や連結ロッド92が障害となって遮蔽部材34を組付位置に配置することができず、ドアアウタパネル14に対する遮蔽部材34の組み付けが困難になる。これに対して本実施形態では、遮蔽部材34を一時的に退避位置に配置したことにより、ドアアウタパネル14との間の作業スペースを広く確保しつつ、組付位置に遮蔽部材34を配置することができる。即ち、退避位置では、遮蔽部材34の貫通孔46がハンドル取付部26とドアロック装置22の連結部24の間に位置され、この貫通孔46を通してドアキーシリンダ66の連結ロッド92がドアロック装置22の連結部24に連結される。連結ロッド92が貫通された遮蔽部材34は、当該連結ロッド92に沿って退避位置から組付位置へ移動可能になる。従って、ハンドルベース62及びドアキーシリンダ66をドアアウタパネル14に組み付けた後であっても、遮蔽部材34を組付位置に配置することができる。
また、遮蔽部材34は、退避位置にて保持部材74の溝部78に嵌め込まれるため、遮蔽部材34の脱落等が抑制される。更に、溝部78の傾斜面78Aによって、当該溝部78から溝部82への遮蔽部材34の移動が抑制されている。従って、意図しない遮蔽部材34の組付位置への移動が抑制されるため、組み付け性が向上する。
更に、本実施形態では、ドアインナパネル16の壁部52に形成された作業孔52Aを利用して、遮蔽部材34の第2固定部48がドアインナパネル16に固定される。従って、作業孔52Aとは別に、ドアインナパネル16に固定ボルト58用の貫通孔を形成する必要がないため、ドアインナパネル16の剛性、強度の低下を抑制することができる。また、第2固定部48及びワッシャ54によって作業孔52Aが塞がれ、作業孔52Aとドアキーシリンダ66及びドアロック装置22とが隔成される。
また、遮蔽部材34の第1固定部36は、ハンドルベース62をドアアウタパネル14に固定する固定ボルト38を利用してドアアウタパネル14に固定される。従って、ボルト等の部品点数が低減され、低コストとなる。
更に、本実施形態では、アウトサイドハンドル64及びハンドルベース62が一体的に組み付けられ、ユニット化されたアウトサイドハンドル装置60を用いたことにより、組み付け工数を削減することができる。アウトサイドハンドル64とハンドルベース62とが別体のアウトサイドハンドル装置と比較して、部品点数が少ないためである。
次に、上記実施形態に係る車両用ドアの遮蔽部材組付構造の変形例について説明する。なお、上記実施形態と同じ構成のものは同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
上記実施形態では、ハンドルベース62に遮蔽部材34を保持する保持部材74を設けたが、図6及び図7に示されるように、ドアロック装置22に保持部材110を設けても良い。具体的には、保持部材110は円柱状で、ドアロック装置22の連結部24の車両上下方向下側に設けられ、ドアフレーム18の車両前後方向後側を通過して車両幅方向外側へ延出されている。この保持部材110の上に遮蔽部材34が載置されている。
また、図7に示されるように、保持部材110の先端部は、車両上下方向上側へ屈曲され、遮蔽部材34が係止される係止部110Aとされている。この係止部110Aによって、退避位置(二点鎖線で示す位置、ここが第1保持部に相当)から移動された遮蔽部材34が組付位置(実線で示す位置、ここが第2保持部に相当)に位置決められるようになっている。
このように保持部材110で遮蔽部材34を保持し、退避位置及び組付位置に位置させることにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、ドアロック装置22に保持部材110を設けたことにより、ハンドルベース62の保持部材74(図2参照)を省略することができるため、ハンドルベース62の構造が単純化される。また、ハンドルベース62をドアアウタパネル14に取り付ける前に、遮蔽部材34を退避位置に配置することができるため、組付手順の自由度が向上する。更に、保持部材110の上に遮蔽部材34を載置する構成であるため、上記実施形態のように遮蔽部材34に保持用孔40Aを形成する必要がなく、遮蔽部材34の構造が単純化される。
なお、保持部材は、ドア構造部材としてのドアフレーム18、ドアインナパネル16、ドアロックリインフォース(図示省略)に設けることも可能である。
また、遮蔽部材34を保持する第1保持部、第2保持部を別々の保持部材に設けることも可能である。例えば、図6に示す保持部材110に第1保持部を設け、図2示す保持部材74やドア構造部材に設けた保持部材に第2保持部を設けても良い。更に、ハンドルベース62、ドアロック装置22及びドア構造部材にそれぞれ保持部材を設け、複数の保持部材で遮蔽部材34を支持しても良い。
また、遮蔽部材34の第1固定部36に形成する取付孔は、固定ボルト38の頭部が貫通可能な第1孔と、この第1孔の車両前後方向前側の縁に形成され、固定ボルト38の軸部が係合可能な溝状の第2孔を有する2段形状の孔にしても良い。このような2段形状の孔とすることにより、先ず、第1孔に固定ボルト38の頭部を貫通させ、次に、遮蔽部材34を車両前後方向後側へ移動して固定ボルト38の軸部を第2孔へ移動させることで、固定ボルト38に遮蔽部材34の第1固定部36を取り付けることができる。従って、ドアアウタパネル14にハンドルベース62を固定ボルト38で仮止めした後に、固定ボルト38に遮蔽部材34の第1固定部36を取り付けることができる。これにより、ドアアウタパネル14に対する遮蔽部材34の取り付け作業が容易となる。この2段形状の孔は、特に図6に示す構成に効果的である。図6に示す構成では、人手によって遮蔽部材34を支えながら、当該遮蔽部材34の取付孔26Aに固定ボルト38を挿入する必要があるためである。2段形状の孔を用いることにより、このような手間を低減することができる。
また、上記実施形態では、アウトサイドハンドル64及びハンドルベース62がユニット化されたアウトサイドハンドル装置60を例として説明したがこれに限らない。上記実施形態が適用可能なアウトサイドハンドル装置は、ハンドルベース62がドアアウタパネル14の室外側に組み付けられるものであれば良く、アウトサイドハンドル64とハンドルベース62が別体でも良い。また、アウトサイドハンドル64、ハンドルベース62、及びドアキーシリンダ66を一体的に組み付けてユニット化したアウトサイドハンドル装置にも適用可能である。この場合、図6及び図7を用いて説明したように、ドアロック装置22に保持部材110を設け、遮蔽部材34を退避位置に配置した後に、アウトサイドハンドル64及びドアキーシリンダ66が一体的に組み付けられたハンドルベース62をドアアウタパネル14に取り付ける。これにより、遮蔽部材34の貫通孔46を通してドアキーシリンダ66の連結ロッド92をドアロック装置22の連結部24に連結することができる。
更に、上記実施形態では、プルアップ形式のアウトサイドハンドル装置60を例として説明したが、例えば、図8及び図9に示されるように、グリップ形式のアウトサイドハンドル装置120にも適用可能である。
具体的には、アウトサイドハンドル装置120は、ハンドルベース122、ハンドルグリップ124、ドアキーシリンダ66、及びキーシリンダカバー134を備えている。ハンドルベース122の車両前後方向前側の端部にはボルト孔126及び軸部128が形成されている。このボルト孔126に、ドアアウタパネル14の室内側からハンドル取付部26の取付孔26Aを通して固定ボルト38を締め込まれている。これにより、ハンドルベース62がハンドル取付部26に固定されている。また、ハンドルベース122の車両前後方向後側の端部には開口部136が形成されている。更に、ハンドルベース122の車両前後方向中央部には、遮蔽部材34を保持する保持部材74が設けられている。
一方、ハンドルグリップ124の車両前後方向前側の端部には、ハンドルベース62の軸部128に嵌め込まれるU字型の溝部130が設けられている。このハンドルベース62の軸部128回りに、ハンドルグリップ124が回動可能に支持されている。また、ハンドルグリップ124の車両前後方向後側の端部には、リンク部132が設けられている。このリンク部132は、ハンドルベース62の開口部136を通してドアアウタパネル14の室内側へ配置され、図示しないリンクを介してドアロック装置22の解除レバーに連結されている。
このようなクリップ形式のアウトサイドハンドル装置120にも上記実施形態を適用することができ、遮蔽部材34の組み付け性を向上することができる。
また、上記実施形態では、第1固定手段としての固定ボルト104で、ハンドルベース62及びドアキーシリンダ66を一緒にドアアウタパネル14に固定したがこれに限らない。第1固定手段は、少なくともドアアウタパネル14にハンドルベース62を固定可能であれば良く、ハンドルベース62とドアキーシリンダ66を別々に固定しても良い。また、第1固定手段はボルトに限らず、従来周知の種々の固定手段を用いることができる。更に、遮蔽部材34の第2固定部48をドアインナパネル16の壁部52に固定したが、第2固定部48をドアアウタパネル14に固定しても良い。
更に、上記実施形態は、フロントサイドドア12に限らす、バックドアにも適用可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
12 フロントサイドドア(車両用ドア)
14 ドアアウタパネル
16 ドアインナパネル(ドア構造部材)
18 ドアフレーム(ドア構造部材)
22 ドアロック装置
24 連結部
30 開口部
34 遮蔽部材
40A 保持用孔
46 貫通孔
48 固定部
48A 第2固定孔
50 固定ナット(第2固定手段)
52 壁部
52A 作業孔
58 固定ボルト(第2固定手段)
62 ハンドルベース
66 ドアキーシリンダ(ロック解除手段)
74 保持部材
78 溝部(第1保持部)
78A 傾斜面(ストッパ部)
82 溝部(第2保持部)
88 第1固定孔
100 ボルト孔(第1固定手段)
104 固定ボルト(第1固定手段)
110 保持部材(第1保持部、第2保持部)
122 ハンドルベース

Claims (9)

  1. 車両用ドアのドアアウタパネルの室外側に取り付けられるハンドルベースと、
    前記ハンドルベースに取り付けられると共に、前記ドアアウタパネルの開口部を通して前記車両用ドアを車体に拘束するドアロック装置の連結部に連結され、前記拘束の解除を禁止するロック状態と該拘束の解除を許容するアンロック状態とを切り替えるロック解除手段と、
    を有する前記車両用ドアに適用され、
    前記開口部と前記連結部との間に設けられ、組付位置にて少なくとも一部が前記ドアアウタパネルの室内側に固定される遮蔽部材と、
    前記遮蔽部材を保持し、前記組付位置から前記ドアロック装置側に離れた退避位置に位置させる第1保持部と、
    を備える車両用ドアの遮蔽部材組付構造。
  2. 前記ドアアウタパネルの室内側から前記ハンドルベースに形成された第1固定孔に挿入され、前記ドアアウタパネルに前記ハンドルベースを固定する第1固定手段を備え、
    前記遮蔽部材が、前記組付位置にて第1固定手段の挿入方向手前側に配置され、前記退避位置にて前記第1固定手段の挿入方向手前側から外れた位置に配置される請求項1に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造。
  3. 前記第1保持部から移動された前記遮蔽部材を保持し、前記組付位置に位置させる第2保持部を備える請求項2に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造。
  4. 前記第1保持部及び前記第2保持部が、前記ドアロック装置及び前記車両用ドアのドア構造部材の少なくとも一方に設けられた保持部材に形成されている請求項3に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造。
  5. 前記第1保持部及び前記第2保持部が、前記ハンドルベースに設けられ前記開口部を通して前記ドアアウタパネルの室内側に突出した保持部材に形成されている請求項3に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造。
  6. 前記保持部材における前記第1保持部と前記第2保持部との間には、該1保持部から該第2保持部への前記遮蔽部材の移動を規制するストッパ部が形成されている請求項4又は請求項5に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造。
  7. 前記ロック解除手段が、前記遮蔽部材に形成された貫通孔を通して前記連結部に連結される請求項2〜6の何れか1項に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造。
  8. 前記遮蔽部材に設けられ、前記組付位置にて前記第1固定手段と前記壁部の間に配置される固定部と、
    前記第1固定手段の挿入方向手前側に設けられ該第1固定手段を操作可能な作業孔、及び前記固定部に形成された第2固定孔に挿入され、該固定部を前記壁部に固定する第2固定手段と、
    を備える請求項2〜7の何れか1項に記載の車両用ドアの遮蔽部材組付構造。
  9. 室外側にハンドルベースが取り付けられるドアアウタパネルの室内側に、組付位置にて少なくとも一部が固定される遮蔽部材を、該組付位置よりもドアロック装置側に離れた退避位置に配置する第1工程と、
    前記ドアアウタパネルに取り付けられたロック解除手段を前記ドアロック装置の連結部に連結すると共に、室内側から前記ドアアウタパネルに前記ハンドルベースを固定する第2工程と、
    前記遮蔽部材を前記退避位置から前記組付位置へ移動し、該遮蔽部材の少なくとも一部を前記ドアアウタパネルの室内側に固定する第3工程と、
    を備える車両用ドアの遮蔽部材組付方法。
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