JP2000199225A - 建築物支持用の鋼管杭 - Google Patents

建築物支持用の鋼管杭

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JP2000199225A
JP2000199225A JP10374585A JP37458598A JP2000199225A JP 2000199225 A JP2000199225 A JP 2000199225A JP 10374585 A JP10374585 A JP 10374585A JP 37458598 A JP37458598 A JP 37458598A JP 2000199225 A JP2000199225 A JP 2000199225A
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steel pipe
pipe pile
pile
male joint
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Fujio Itagaki
富士男 板垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼管杭の回転圧入時において鋼管杭の逆回転や
抜き上げにも十分に耐える接続強度を有し、しかも現場
での溶接を要しないで確実に鋼管杭どうしの接続を行え
る建築物支持用鋼管杭を提供する。 【解決手段】下端部に雄ジョイント部3を、上端部に雄
ジョイント部と係合する雌ジョイント部2を備え、前記
雄ジョイント部3は、前記杭本体4の外周面で半径方向
に突出する係合突起6を備え、前記雌ジョイント部は、
内周面に前記係合突起を上端から杭本体の長手方向にガ
イドする縦溝部9と、この縦溝部に続いて円周方向にガ
イドする横溝部10を有する係合溝8が形成された円筒
体7と、前記縦溝部に嵌合する回り止めピース13とで
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の基礎を支
持する建築物支持用鋼管杭の構造に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】軟弱な地盤に対し建築物の
基礎を支持する鋼管杭には、複数本を接続して順次地中
に打設していくものがあり、例えば図7に示すように、
上方の鋼管杭31の下端部に形成した雄ねじ32と、下
方の鋼管杭31の上端部に溶接した円筒体33内の雌ね
じ34とを螺合するもの、あるいは図8に示すように、
鋼管杭31、31の接続部に小径短筒体35を嵌めて上
下の鋼管杭31、31の接続部外周を現場で溶接するも
のがある。
【0003】しかしながら、図7の従来例においては、
鋼管杭31を回転圧入する際に、地中の障害物に当たっ
た時には、逆方向に回転して障害物に対処する場合があ
り、この逆方向の回転により雄ねじ32と雌ねじ34の
螺合部が緩むことがある。
【0004】また、雄ねじ32は鋼管杭31の表面に刻
設されるので、その分鋼管杭の強度が低下したり、ある
いは強度を低下させないためには鋼管杭自体に厚いもの
を使用しなければならない。
【0005】さらに、地中に突破できない障害物がある
と、鋼管杭31を抜き上げることがあるが、この抜き上
げる力によって雄ねじ32、雌ねじ34ねじ山が破損す
る場合もある。
【0006】図8の従来例においては現場で溶接作業を
行う必要があるが、溶接作業は天気や気温、湿度などの
条件がそろわないと行うことができず、また、溶接の良
否を確認するには溶接部のX線検査が必要であり、現場
での十分な検査が困難である。さらに、溶接技術者が現
場に出向かねばならないし、溶接のための施工時間もか
かり、コスト高になる。
【0007】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決し、鋼管
杭の回転圧入時において鋼管杭の逆回転や抜き上げにも
十分に耐える接続強度を有し、しかも現場での溶接を要
しないで確実に鋼管杭どうしの接続を行える建築物支持
用鋼管杭を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る建築物支持用の鋼管杭は、下端部に雄
ジョイント部を、上端部に雄ジョイント部と係合する雌
ジョイント部を備え、前記雄ジョイント部は、前記杭本
体の外周面で半径方向に突出する係合突起を備え、前記
雌ジョイント部は、内周面に前記係合突起を上端から杭
本体の長手方向にガイドする縦溝部と、この縦溝部に続
いて円周方向にガイドする横溝部を有する係合溝が形成
された円筒体と、前記縦溝部に嵌合する回り止めピース
とよりなるものとしてある。
【0009】より詳しくは、前記雄ジョイント部は、下
部外周に前記係合突起が形成された実体ものの円柱体を
杭本体に接続してなるものとしてある。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る建築物支持用の鋼管杭の
実施例を添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明す
る。鋼管杭1は上下端部にそれぞれ雌ジョイント部2と
雄ジョイント部3を有し、雄ジョイント部3は、鋼管よ
りなる杭本体4の下端部にジョイント用円柱体5を溶接
したものとしてあり、図中の符号19はその溶接部を示
す。前記円柱体5は実体ものの円柱体の下部外周に半径
方向に突出する直方体状の2つの係合突起6を有し、こ
れら係合突起は互いに180度異なる位置に形成されて
いる。なお、前記円柱体5は例えば鋳型成形により係合
突起を一体に形成したものとしてあって、かくすること
により雄ジョイント部の強度を十分に得ることができ
る。
【0011】雌ジョイント部2は、杭本体4の上端外側
に、内径が杭本体の外径よりも大なる円筒体7が溶接さ
れ、この円筒体7の内周面に、前記係合突起6をガイド
する係合溝8が形成されたものとしてある。
【0012】係合溝8は、全体がL字状をなし、係合突
起6を円筒体7の上端から軸方向下向きにガイドする縦
溝部9と、この縦溝部9に続いて係合突起6を円周方向
にガイドする横溝部10を有する。
【0013】各係合溝部9、10は係合突起6が嵌合公
差を有して嵌まる形状のものとしてあり、2つの係合突
起25に対応して、円筒体7内面の180度位置が異な
る2か所に形成される。
【0014】また、縦溝部9の上部には、リベット等の
止め具11が挿入される孔12が貫設されており、横溝
部10に係合突起6を係合せしめた状態で縦溝9に挿入
される回り止めピース13を抜け止めできるようにして
ある。鋼管杭どうしを接続するには、図4に示すよう
に、雄ジョイント部3の係合突起6を雌ジョイント部2
の係合溝8のうち縦溝部9内を長手方向に挿入し(図4
(a) )、次に、鋼管杭1を回動して係合突起6を横溝部
10内に嵌める。
【0015】このようにして、係合突起6が横溝部10
内に嵌った状態(図4(b) )で、縦溝部9へ上方から、
回り止めピース13を嵌め(図4(c) )、止め具用の孔
12に外側から止め具を取り付けてピース13が抜けな
いようにする。
【0016】したがって、係合突起6は横溝部10内に
あるので、雄ジョイント部3は雌ジョイント部2から抜
け止めされ、かつ、係合突起6は回り止めピース13に
より軸まわりに回動することもできず、すなわち雄ジョ
イント部3は雌ジョイント部2に対し回動することがで
きない。
【0017】鋼管杭1を地中に打設する際には、図5に
示すように、まず下端に掘削刃14を備える先端用の鋼
管杭15を回転圧入し、次いで本発明の鋼管杭1、1を
順次接続しながら回転圧入を行う。なお、前記先端用の
鋼管杭15は掘削刃14により地中の石や瓦礫を砕きつ
つ、杭全体を地中に導くものとしてあり、上端部には本
発明の鋼管杭と同じ構造の雌ジョイント部を有する。
【0018】上述した実施例においては、雄ジョイント
部3において係合突起6を一体に形成した円柱体5を杭
本体4の下部に溶接したものとしてあるが、図6に示す
ように杭本体4の下部外周に直接係合突起16を設ける
場合もある。
【0019】この場合には杭本体4の下端における直径
方向に2つの矩形の切欠部17を形成し、この切欠部1
7に、角棒状の係合部材18を、その両端部を杭本体か
ら外側へ突出するように嵌めて杭本体の内側から溶接
し、この係合部材の両端突出部を係合突起16、16と
する。
【0020】なお、係合部材18を杭本体の内側から溶
接するのは、溶接部が杭本体の外周面に現れると雌ジョ
イント部2と係合できなくなったり、あるいは溶接部が
嵌まるように雌ジョイント部の係合溝の寸法を大に形成
すると雌雄のジョイントにがたつきが生じるからであ
る。また、上述した実施例では係合突起6、16を鋼管
杭の軸まわりに2つ設けてあるが、1つ、あるいは3つ
以上とする場合もある。
【0021】
【発明の効果】本発明の建築物支持用の鋼管杭によれ
ば、雄ジョイント部を雌ジョイント部に挿入し回動する
ことで、雄ジョイント部の係合突起が、雌ジョイント部
の係合溝の縦溝部に沿って鋼管の長手方向にガイドさ
れ、さらに、横溝部に沿って円周方向にガイドされるの
で、その後に回り止めピースを縦溝部に嵌合することで
雄ジョイント部は雌ジョイント部に対し逆方向に回動す
ることもなく長手方向に抜けることもない。
【0022】また、鋼管杭を回転し圧入して打設する際
に、地中の障害物に対応して逆方向に回転しても緩みは
生じず、鋼管杭を抜きあげる力にも十分に耐えられる。
【0023】さらに、本発明の鋼管杭は工場であらかじ
め雌雄のジョイント部を形成することができて現場での
溶接を全く必要とせず、施工コストの低減を期すことが
でき、しかも施工時間も短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼管杭の実施例を示す斜視図。
【図2】雄ジョイント部における円柱体を下方から示す
斜視図。
【図3】雌ジョイント部を展開して内側から見た斜視
図。
【図4】係合溝と係合突起の係合手順を示す、雌ジョイ
ント部の展開図。
【図5】本発明に係る鋼管杭の使用状態を示す正面図。
【図6】本発明に係る鋼管杭における雄ジョイント部の
他の例を下方から示す斜視図。
【図7】従来の鋼管杭の接続部の一例を示す一部縦断正
面図。
【図8】従来の鋼管杭の接続部の他の例を示す一部縦断
正面図。
【符号の説明】
1 鋼管杭 2 雌ジョイント部 3 雄ジョイント部 4 杭本体 5 円柱体 6 係合突起 7 円筒体 8 係合溝 9 縦溝部 10 横溝部 11 止め具 12 止め具用の孔 13 回り止めピース 14 掘削刃 15 先端用の鋼管杭 16 係合突起 17 切欠部 18 係合部材 19 溶接部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端部に雄ジョイント部を、上端部に雄ジ
    ョイント部と係合する雌ジョイント部を備え、前記雄ジ
    ョイント部は、前記杭本体の外周面で半径方向に突出す
    る係合突起を備え、前記雌ジョイント部は、内周面に前
    記係合突起を上端から杭本体の長手方向にガイドする縦
    溝部と、この縦溝部に続いて円周方向にガイドする横溝
    部を有する係合溝が形成された円筒体と、前記縦溝部に
    嵌合する回り止めピースとよりなる建築物支持用の鋼管
    杭。
  2. 【請求項2】前記雄ジョイント部は、下部外周に前記係
    合突起が形成された実体ものの円柱体を杭本体の下端に
    接続したものとしてなる請求項1に記載の建築物支持用
    の鋼管杭。
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