JP2015034496A - 防音型エンジン駆動作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部で空気が効率よく流れ、インタークーラも効果的に冷却可能な防音ケースを備える防音型エンジン駆動作業機を提供することを課題とする。
【解決手段】エンジン51が配設されるエンジン室50と、マフラ41が配設されるマフラ室40と、ラジエータ61が配設されるラジエータ室60と、が前方隔壁2aおよび上部隔壁2bで仕切られて防音ケース2内に形成され、マフラ室40に配設される電動ファン42が防音ケース2に開口する吸気口20を介して吸い込んだ空気Air1がラジエータ室60まで導風されてラジエータ61に送風される防音型エンジン駆動作業機1とする。そして、電動ファン42が吸い込んだ空気Air1がラジエータ室60まで導風される経路に、エンジン51への給気温度を下げるインタークーラ43が配設されていることを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、防音型エンジン駆動作業機に関する。
例えば、特許文献1に記載される防音型エンジン駆動作業機の防音ケースは、内部がエンジン室、マフラ室およびラジエータ室に区分され、それぞれ、エンジンおよび作業機本体、マフラ、およびラジエータが配設されている。また、エンジン室とマフラ室を連通する通気ダクトが備わり、ターボチャージャで圧縮された高温空気を冷却するインタークーラが通気ダクトに配設されている。さらに、エンジンの駆動で回転するエンジンファンが通気ダクトの入口を臨むように取り付けられている。そして、エンジンファンの回転でエンジン室に吸気された空気の一部がエンジンおよび作業機本体を冷却した後に通気ダクトに流れ込み、さらに、通気ダクトに流れ込んだ空気が、通気ダクトに配設されているインタークーラを冷却するように構成されている。
特開2002−4857号公報
しかしながら、特許文献1の防音型エンジン駆動作業機は、エンジンおよび作業機本体を冷却した後の空気をインタークーラの周囲に流す構造であり、インタークーラの周囲に流れる空気の温度が高いという問題がある。したがって、エンジンの吸気温度(過給機から排出される空気温度)が高くなると、ターボチャージャで圧縮されて昇温した高温空気をインタークーラで充分に冷却できなくなる。つまり、インタークーラにおける高温空気の冷却効果が低下する。例えば、エンジンファンを大型化したりエンジンファンの回転速度を上げたりすれば、通風ダクトを流れる空気の流量が増えるため、インタークーラにおける高温空気の冷却効果が向上するが、騒音が増大するため防音ケースの防音効果が低下する。
また、インタークーラを大型化することによって冷却効果が向上するが、防音型エンジン駆動作業機の機体が大型化するという問題が生じる。また、インタークーラへの空気の送風量(通風ダクトを流れる空気の流量)が少ない場合、インタークーラを大型化することによる冷却効果の向上は小さくなる。
さらに、特許文献1に記載される防音型エンジン駆動作業機において、エンジンファンで吸い込まれた空気はエンジン室を流れた後に通風ダクトに流れ込む。しかしながら、エンジン室は、エンジンや作業機本体などが配設されるため流路抵抗が大きく空気の流れが乱れる。したがって、空気は効率よく通風ダクトに流れ込まず通風ダクトを流れる空気の流量を効果的に増やすことが困難であり、インタークーラにおける高温空気の冷却効果が低くなる。
また、防音ケース内には、電動ファンで吸い込まれる空気も流れ、エンジン室、マフラ室およびラジエータ室は空気が流れる流路が複雑になるため、空気の流れが複雑になる。そして、防音ケース内で空気の逆流や流れの停留が発生しやすく、エンジン、作業機本体、インタークーラ等の冷却効果が小さくなりやすい、という問題もある。
そこで、本発明は、内部で空気が効率よく流れ、インタークーラも効果的に冷却可能な防音ケースを備える防音型エンジン駆動作業機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、作業機を駆動するエンジンが配設されるエンジン室と、前記エンジンに接続されるマフラが配設されるマフラ室と、前記エンジンに接続されるラジエータが配設されるラジエータ室と、が隔壁で互いに仕切られて防音ケース内に形成され、前記マフラ室に配設される送風装置が前記防音ケースに開口する吸気口を介して吸い込んだ空気が前記ラジエータ室まで導風されて前記ラジエータに送風される防音型エンジン駆動作業機とする。そして、前記送風装置が吸い込んだ空気が前記ラジエータ室まで導風される経路に、前記エンジンへの給気温度を下げるインタークーラが配設されていることを特徴とする。
本発明によると、送風装置が吸い込んだ空気をインタークーラに供給してエンジンへの給気温度を下げることができる。送風装置が吸い込んだ空気は、防音ケースの吸気口から吸い込まれた低温(外気温)の空気であり、インタークーラには低温の空気が供給されるためインタークーラで給気温度を効果的に下げることができる。
また本発明は、前記エンジン室の空気を前記防音ケース外に強制的に排気する排気装置が備わることを特徴とする。
本発明によると、エンジンが配設されるエンジン室の空気を強制的に排気でき、エンジン室の温度上昇を抑制できる。
また本発明の前記送風装置は電動ファンであり、前記排気装置は前記エンジンに付設されるエンジンファンであることを特徴とする。
本発明によると、エンジン室と隔壁で仕切られたマフラ室に備わる送風装置は電力で作動するため、エンジン動力が伝達されないマフラ室に配設される送風装置を作動できる。そして、エンジン室の空気を排気する排気装置をエンジンの動力で作動することができるため電力消費を抑制できる。
また本発明は、前記排気装置が前記マフラ室に空気を送風し、前記マフラ室に送風された空気が前記マフラの周囲を流れて前記防音ケースに開口する排気口を通って前記防音ケース外に排気されることを特徴とする。
本発明によると、排気装置によってエンジン室から排気された空気をマフラの周囲に流すことができる。したがって、マフラの周囲に空気の流れが生じ、このように生じる空気の流れでマフラが冷却されるため、マフラを冷却する装置を備えることなくマフラを冷却できる。
また本発明は、前記送風装置が吸い込んだ空気を前記吸気口から当該送風装置まで導風する導風ダクトが前記マフラ室に配設され、前記排気装置によって前記マフラ室に送風された空気が前記導風ダクトの周囲を流れて前記防音ケース外に排気されることを特徴とする。
本発明によると、送風装置が吸い込んだ空気は導風ダクトを流れ、排気装置によってマフラ室に送風された空気は導風ダクトの周囲を流れる。したがって、送風装置が吸い込んだ空気と排気装置によってマフラ室に送風された空気は互いに干渉することなく流れ、マフラ室内で空気の流れが乱れることが抑制される。送風装置が吸い込んだ空気はラジエータやインタークーラを冷却する冷却用の空気であり、冷却用の空気の流れの乱れが抑制されるためラジエータやインタークーラに効果的に冷却用の空気が送風される。
また本発明は、前記吸気口から吸い込まれた空気を整流する整流板が、前記防音ケースの内側に備わっていることを特徴とする。
本発明によると、吸気口から吸い込まれた空気の流れが整流されるため、ラジエータやインタークーラを冷却する冷却用の空気が効率よく流れる。したがって、ラジエータやインタークーラに効果的に冷却用の空気が送風される。
本発明によると、内部で空気が効率よく流れ、インタークーラも効果的に冷却可能な防音ケースを備える防音型エンジン駆動作業機を提供できる。
防音型エンジン駆動作業機の外観図である。 防音ケース内に形成される、マフラ室、ラジエータ室、エンジン室を示す図である。 隔壁に電動ファンとインタークーラが取り付けられる構造を示す図である。 導風ダクトの構造を示す図である。 隔壁に取り付けられた導風ダクトを示す図である。 前方吸気口の構造を示す図である。 ラジエータの取り付け構造を示す図である。 固定用フランジの断面図である。 防音ケース内の空気の流れを示す図である。
以下、適宜図を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は防音型エンジン駆動作業機の外観図である。
図1に示すように、本実施形態の防音型エンジン駆動作業機1は、ベース3と、ベース3上に取り付けられた防音ケース2と、を含んで筐体が構成されている。
防音ケース2は、前方(Fr)側の面(前面)を形成するフロントパネル2Fと、上方(Up)側の面(天井面)を形成するアッパパネル2Uと、前面から見た両側面を形成する2枚のサイドパネル2Sと、後方(Re)側の面(背面)を形成するリアパネル2Rと、を含んで構成され、フロントパネル2Fにはサブパネル2Faが取り付けられている。また、ベース3は防音ケース2の下方(Dn)に配置される。
フロントパネル2Fに取り付けられるサブパネル2Faには、空気を防音ケース2内に取り込む吸気口(前方吸気口20)が開口し、アッパパネル2Uには、防音ケース2から空気を排気するための排気口(前方排気口21a,中央排気口21b)が開口している。
また、サイドパネル2Sの後方には、空気を防音ケース2内に取り込む後方吸気口22が開口している。
さらに、サイドパネル2Sに、メンテナンス用のサイド扉200が開閉可能に備わっていてもよい。
図2は、防音ケース内に形成される、マフラ室、ラジエータ室、エンジン室を示す図である。
図2に示すように、防音ケース2の内部には、マフラ室40、エンジン室50、およびラジエータ室60が形成されている。
マフラ室40は、防音ケース2の前方(フロントパネル2Fの側)に、フロントパネル2Fと、アッパパネル2Uと、2枚のサイドパネル2Sと、隔壁(前方隔壁2a)と、で囲まれて形成されている。
前方隔壁2aは、防音ケース2を全幅に亘って区切る隔壁であり、これによって防音ケース2内が前方と後方に区切られ、前方にマフラ室40が形成される。なお、ここでいう全幅は、前方(Fr)から後方(Re)に向かう方向及び上方(Up)から下方(Dn)に向かう方向と直交する幅方向の全域を示す。
また、エンジン室50は、防音ケース2の後方(リアパネル2Rの側)に、リアパネル2Rと、アッパパネル2Uと、2枚のサイドパネル2Sと、前方隔壁2aと、で囲まれて形成される。つまり、マフラ室40とエンジン室50は前方隔壁2aで仕切られている。
さらに、前方隔壁2aのエンジン室50側には、上方部分を仕切る隔壁(上部隔壁2b)が取り付けられている。上部隔壁2bは、前方隔壁2aから後方(リアパネル2Rの側)および上方(アッパパネル2Uの側)に向かって傾斜する傾斜面2b1と、その両側方に上方に向かって形成される側面2b2と、を有し、傾斜面2b1と側面2b2の上端がアッパパネル2Uに当接するように構成される。また、傾斜面2b1と側面2b2の前方の端部が前方隔壁2aに当接し、上部隔壁2bと、前方隔壁2aと、アッパパネル2Uと、で囲まれた領域とエンジン室50が仕切られる。そして、上部隔壁2bでエンジン室50と仕切られる領域がラジエータ室60になる。つまり、ラジエータ室60は上部隔壁2bでエンジン室50と仕切られ、前方隔壁2aでマフラ室40と仕切られる。
なお、アッパパネル2Uの前方排気口21aはマフラ室40の位置に開口し、中央排気口21bはラジエータ室60の位置に開口している。また、サイドパネル2Sの後方吸気口22は、エンジン室50の位置に開口している。
上部隔壁2bの側面2b2には、サイド扉200が開扉したときに防音ケース2の外部を臨む位置にメンテナンス用の作業口2b3が開口しており、防音ケース2の外部からラジエータ室60のメンテナンスが可能に構成される。なお、作業口2b3は、蓋部材2b4で気密に閉塞されることが好ましい。蓋部材2b4は、例えば、図示しないネジ部材で側面2b2に着脱可能に締結固定され、必要に応じて取り外し可能であることが好ましい。
エンジン室50には、エンジンファン51aが付設されるエンジン51と、エンジン51で駆動する作業機52(発電機,圧縮機,ポンプなど)が収容されている。エンジン51および作業機52は、サイド扉200が開扉したときに、防音ケース2の外部に露出するように配設されることが好ましい。
また、マフラ室40には、エンジン51から排気される排気ガスの温度を下げるとともに圧力を低下させるマフラ41が配設される。マフラ41は、エンジンファン51aの前方に配設されることが好ましく、前方隔壁2aには、エンジンファン51aとマフラ41の間に通風孔2a2が開口している構成が好ましい。さらに、エンジン室50に、エンジンファン51aが送風する空気を前方隔壁2aの通風孔2a2まで導風する排気ダクト51bが備わっていることが好ましい。このような排気ダクト51bが備わることによって、エンジンファン51aが送風する空気を全て通風孔2a2に送風することができる。なお、マフラ41は、前方隔壁2aに形成されているマフラ取付部46に取り付けられる。
また、図2に示すように、前方隔壁2aの下方側端部がフロントパネル2Fの側に折れ曲がり、折れ曲がった上面にマフラ41が配設される構成であってもよい。
エンジン51の駆動にともなってエンジンファン51aが回転すると、サイドパネル2Sに開口する後方吸気口22からエンジン室50に空気が吸い込まれ、エンジン室50に吸い込まれた空気でエンジン51および作業機52が冷却される。さらに、エンジン51および作業機52を冷却した空気は、エンジンファン51aによって排気ダクト51bを通って前方隔壁2aの通風孔2a2まで送風される。そして、通風孔2a2を通って前方に配設されているマフラ41に当たって周囲を流れマフラ41を冷却する。このように、エンジン51および作業機52を冷却するためにエンジンファン51aでエンジン室50に吸気される空気でマフラ41が冷却される構成であり、マフラ41における排気ガスの冷却効果が向上する。さらに、エンジンファン51aによって送風される空気の全てが排気ダクト51bを通ってマフラ41の冷却に使用される。このことによってもマフラ41における排気ガスの冷却効果が向上する。なお、マフラ41の上下方向の中心を、エンジンファン51aの回転中心の高さと同じにすれば、マフラ41における排気ガスの冷却効果がさらに向上する。
また、エンジンファン51aが回転することによって、エンジン室50内の空気が前方隔壁2aの通風孔2a2を通ってマフラ室40に流れ込み、さらに、後記するように、マフラ室40に流れ込んだ空気は前方排気口21aを通って防音ケース2の外側に強制的に排気される。よって、エンジンファン51aはエンジン室50内の空気を防音ケース2外に強制的に排気する排気装置として機能する。
なお、マフラ41は図示しない吸気管でエンジン51と接続され、エンジン51から排気される排気ガスがマフラ41に導入されるように構成される。また、マフラ41には図示しない排気管が備わり、マフラ41で冷却された排気ガスが排気管を流れて防音ケース2の外部に排気される。
さらに、マフラ室40には電動ファン42が配設される。電動ファン42は前方隔壁2aに取り付けられ、駆動するとフロントパネル2Fに開口している前方吸気口20(図1参照)を介して空気を吸い込むように構成されている。そして電動ファン42は、ラジエータ室60に配設されて前方隔壁2aに取り付けられるラジエータ61に吸い込んだ空気を送風する。つまり、本実施形態の電動ファン42は、前方吸気口20を介して吸い込んだ空気をラジエータ61に送風する送風装置として機能する。
また、エンジン51には、出力を高めるための過給機(図示せず)が備わっている。過給機で加圧されてエンジン51に送り込まれる空気は圧縮によって昇温するため、防音型エンジン駆動作業機1には、圧縮された空気(圧縮空気)の温度を下げることでエンジン51への給気温度を下げるインタークーラ43が備わっている。インタークーラ43は、内部に導入される圧縮空気が当該インタークーラ43に送風される空気に放熱して温度を下げるように構成されている。本実施形態の防音型エンジン駆動作業機1では、マフラ室40にインタークーラ43が配設されている。
図3は隔壁に電動ファンとインタークーラが取り付けられる構造を示す図である。また、図4は導風ダクトの構造を示す図、図5は隔壁に取り付けられた導風ダクトを示す図である。
図3に示すように、前方隔壁2aには、ラジエータ61が取り付けられる位置に通気孔2a1が開口している。そして、通気孔2a1の上方には、電動ファン42を取り付けるファン取付部44が形成されている。ファン取付部44は、通気孔2a1の周囲を囲む壁状の壁面部44aが前方隔壁2aからマフラ室40の側に立設し、壁面部44aの端部が外方に広がって取付面44bが形成される。取付面44bには複数のネジ孔SH1が形成され、電動ファン42は、ネジ孔SH1に螺合するボルト部材B1で締結固定される。
ネジ孔SH1の構造は限定するものではないが、例えば、取付面44bに開口する貫通孔の位置にナット部材N1が固着され、ボルト部材B1がナット部材N1に螺合する構造とすればよい。
さらに、ファン取付部44の下方には、ボルト部材B1が螺合するネジ孔SH1が加工された下部取付部45が形成されている。下部取付部45は、前方隔壁2aからマフラ室40の側に庇状に立設する平板部45aと、平板部45aの端部が折れ曲がった取付面45bと、からなり、取付面45bに、ボルト部材B1が螺合するネジ孔SH1が加工されている。そして、電動ファン42の下方は、下部取付部45に固定される。
本実施形態の電動ファン42にはファンブラケット42aが取り付けられ、電動ファン42はファンブラケット42aを介して前方隔壁2a(ファン取付部44,下部取付部45)に取り付けられる。
ファンブラケット42aは、電動ファン42が取り付けられるファン取付面42a1と、ファン取付面42a1の周囲が折り曲げられた側面部42a2と、からなる浅い箱状を呈する。さらに側面部42a2の端部は外方に広がって、ファン取付部44の取付面44bおよび下部取付部45の取付面45bに面接触するフランジ部42a3が形成されている。
また、ファン取付面42a1には通風口42a4が開口し、電動ファン42が送風する空気が通風口42a4を通リ抜けるように構成されている。
なお、ファンブラケット42aのファン取付面42a1には、ボルト部材B2が螺合するネジ孔SH2が形成され、電動ファン42は、ボルト部材B2でファンブラケット42aのファン取付面42a1に締結固定される。
ネジ孔SH2の構造は限定するものではないが、例えば、ファン取付面42a1に開口する貫通孔の位置にナット部材N2が固着され、ボルト部材B2がナット部材N2に螺合する構造とすればよい。
また、マフラ室40に配設されるインタークーラ43は、ファン取付部44と下部取付部45の間に配設されて前方隔壁2aに取り付けられている。例えば、インタークーラ43の筐体に、ボルト部材B3が挿通可能な貫通孔が形成されて前方隔壁2aと面接触可能な固定面43aが形成されている場合、前方隔壁2aに形成されるネジ孔SH3にボルト部材B3が螺合して、インタークーラ43が締結固定される構成とすればよい。ネジ孔SH3の構造は限定するものではないが、例えば、前方隔壁2aに開口する貫通孔の位置にナット部材N3が固着され、ボルト部材B3がナット部材N3に螺合する構造とすればよい。
そして、本実施形態のインタークーラ43は二点鎖線で示すように、通気孔2a1の下方(ファン取付部44の下方)を横切るように前方隔壁2aに取り付けられる。
なお、インタークーラ43が取り付けられる位置には、通気孔2a1の周囲にゴムなどの弾性部材からなるシール材2a3が貼着されて備わる構成としてもよい。このように備わるシール材2a3が、前方隔壁2aに取り付けられたインタークーラ43で押圧される構成とすれば、前方隔壁2aとインタークーラ43の間がシール材2a3によって密封される。
また、ファン取付部44の下方の端部(下端部)には、インタークーラ43との間に、ゴムなどの弾性部材からなるシール材44cが貼着されて備わっている。そして、前方隔壁2aに取り付けられたインタークーラ43がシール材44cを押圧する構成とすれば、ファン取付部44とインタークーラ43の間がシール材44cによって密封される。
そして、電動ファン42およびファンブラケット42aは、前方隔壁2aに取り付けられるインタークーラ43と前方(マフラ室40の側)から重なるように取り付けられ、電動ファン42が送風する空気の一部がインタークーラ43に送風されるように構成されている。また、ファンブラケット42aのフランジ部42a3には、インタークーラ43と対峙する部分にゴムなどの弾性部材からなるシール材42a5が貼着などによって取り付けられている。そして、ファンブラケット42aが前方隔壁2aに固定された状態でシール材42a5がインタークーラ43で押圧される構成とすれば、ファンブラケット42aとインタークーラ43の間がシール材42a5によって密封される。
さらに、インタークーラ43の下方には、下部取付部45の平板部45aが庇状に張り出している。エンジン51(図2参照)の稼動中はマフラ41が高温になり、マフラ41の周囲を流れる空気が加熱されて上昇する。しかしながら、マフラ41の周囲からインタークーラ43に向かって上昇する空気の流れが下部取付部45の平板部45aで遮断されるため、マフラ41の周囲から上昇する空気によるインタークーラ43の加熱が抑制される。
また、マフラ室40には、図5に示すように、フロントパネル2Fの前方吸気口20から電動ファン42まで空気を導風する導風ダクト47が備わっている。
導風ダクト47によって電動ファン42まで導風された空気は、前方隔壁2aに開口する通気孔2a1(図3参照)を通ってラジエータ室60(図3参照)に流れ込む。したがって、導風ダクト47は前方吸気口20から吸い込まれた空気をラジエータ室60まで導風する。
また、図3に二点鎖線で示すように、インタークーラ43は、通気孔2a1の下方(ファン取付部44の下方)を横切るように前方隔壁2aに取り付けられる。したがって、インタークーラ43は、電動ファン42が吸い込んだ空気がラジエータ室60まで導風される経路に配設される。
そして、インタークーラ43は、電動ファン42が吸い込んだ空気を取り込み、図示しない過給機で圧縮された圧縮空気を、取り込んだ空気で冷却してエンジン51への給気温度を下げるように構成される。
導風ダクト47は、図4に示すように、左右の側面を形成する2枚のサイドプレート47Sと、天面を形成するアッパプレート47Uと、底面を形成するボトムプレート47Bと、からなる。
アッパプレート47Uは、2枚のサイドプレート47Sの上端の折れ曲がり部に上方から取り付けられて、ボルト部材B4で締結固定される。また、ボトムプレート47Bは、2枚のサイドプレート47Sの下端の折れ曲がり部に上方から取り付けられて、ボルト部材B4で締結固定される。
また、アッパプレート47Uおよびボトムプレート47Bの前側端部が折れ曲がって、フロントパネル2F(図2参照)に面接触する前側取付面47aが形成され、2枚のサイドプレート47Sとボトムプレート47Bの後側端部が折れ曲がって、ファンブラケット42aのファン取付面42a1(図3参照)に面接触する後側取付面47fが形成される。さらに、アッパプレート47Uは、2枚のサイドプレート47Sおよびボトムプレート47Bよりも後方に長く形成され、ファンブラケット42aの側面部42a2に上方から面接触する上側取付面47cが形成されている。
また、後側取付面47fには適宜ネジ孔SH4が形成され、上側取付面47cには適宜貫通孔TH1が形成されていることが好ましく、サイドプレート47Sの前方には、複数の貫通孔TH2(図4では4つ)が上下方向に並んで形成されていることが好ましい。
導風ダクト47の内側には、図4にドットで示すように、全面に吸音材47dが貼り付けられ、アッパプレート47U以外の外側には全面に断熱材47eが貼り付けられている。この構成によって、導風ダクト47を流れる空気が発生する音(風切音など)が吸音材47dで吸収され、防音ケース2(図1参照)の防音性能が向上する。また、導風ダクト47を流れる空気がマフラ室40(図2参照)の空気で加熱されることが抑制される。
そして、図5に示すように、導風ダクト47は電動ファン42を覆うように、フロントパネル2Fとファンブラケット42aの間に取り付けられる。
導風ダクト47のアッパプレート47Uに形成される上側取付面47cがファンブラケット42aの側面部42a2に上方から面接触して、ボルト部材B5で側面部42a2に締結固定される。このため、上側取付面47cが面接触する側面部42a2には、ボルト部材B5が螺合するネジ孔(図示せず)が適宜形成されていることが好ましい。
さらに、導風ダクト47の2枚のサイドプレート47Sとボトムプレート47Bに形成される後側取付面47fがファンブラケット42aのファン取付面42a1に面接触し、ネジ孔SH4に螺合するボルト部材B6でファン取付面42a1に締結固定される。このため、後側取付面47fが面接触するファン取付面42a1には、ボルト部材B6が挿通する貫通孔(図示せず)が適宜形成されていることが好ましい。そして、ボルト部材B6は、電動ファン42が取り付けられる側と反対側からファン取付面42a1の貫通孔を貫通して後側取付面47fのネジ孔SH4に螺合する構成が好ましい。
また、ファン取付面42a1側にネジ孔が形成され、後側取付面47fに貫通孔が形成される構成とすれば、フロントパネル2Fの側からボルト部材B6で導風ダクト47をファンブラケット42aに締結固定できる。
さらに、フロントパネル2Fには、導風ダクト47の内側からサイドプレート47Sと面接触する固定パネル23が立設し、サイドプレート47Sの貫通孔TH2を挿通するボルト部材B7が、固定パネル23に形成されるネジ孔(図示せず)に螺合する構成とする。固定パネル23は溶接等によってフロントパネル2Fに立設され、導風ダクト47の前方が固定パネル23を介してフロントパネル2Fに固定される。
なお、固定パネル23が導風ダクト47の外側に立設する構成であれば、導風ダクト47の内側からボルト部材B7で導風ダクト47を固定パネル23に締結固定できる。
また、フロントパネル2Fの前方吸気口20は、導風ダクト47で囲まれる領域に形成される。
図6は前方吸気口の構造を示す図である。
図6に示すように、前方吸気口20は、フロントパネル2F(図1参照)の一部をなすサブパネル2Faに開口している開口部20aに吸気ルーバ20bが取り付けられて形成される。吸気ルーバ20bは、開口部20aを覆う大きさの板状部材に複数の横穴20b1が開口し、サブパネル2Faに後方から取り付けられる。なお、吸気ルーバ20bは、ネジ止めによる締結固定や、嵌め込み固定によってサブパネル2Faに取り付けられる。また、サブパネル2Faは、開口部20aが防音ケース2(図1参照)の外側に露出するように、フロントパネル2Fに取り付けられる。なお、サブパネル2Faは、ネジ部材による締結固定や嵌め込み固定によってフロントパネル2Fに固定される。
吸気ルーバ20bは、空気の流量を制限する羽根が上下方向に適宜間隔で配列して形成され、隣接する羽根の間に横穴20b1が形成される。なお、図6では、2枚の吸気ルーバ20bがサブパネル2Faに取り付けられる構造を示したが、吸気ルーバ20bの数は限定するものではない。サブパネル2Faに取り付けられる吸気ルーバ20bの数は、開口部20aの大きさおよび吸気ルーバ20bの大きさなどに応じて適宜決定される。
また、図6に示すように、サブパネル2Faに取り付けられた吸気ルーバ20bに、整流板20cが備わる構成であってもよい。整流板20cは、開口部20aを横切るように配設される板状の部材であり、サブパネル2Faに取り付けられた吸気ルーバ20bに固定される枠体部20c1に支持される。また、整流板20cは、空気の流れに沿った方向に山型を呈し、上下方向に複数段の整流板20cが配設されている(図6には、4段の整流板20cが配設される構成が例示されている)。そして、吸気ルーバ20bを通り抜けた空気は、上下方向に配設される整流板20cの間を整流板20cの山型に沿って流れる。このような整流板20cが備わることによって、吸気ルーバ20bを通り抜けた空気が整流され、前方吸気口20から効率よく空気を取り込むことができる。なお、整流板20cは、導風ダクト47(図5参照)の内側に配設されることが好ましい。
図7はラジエータの取り付け構造を示す図、図8は固定用フランジの断面図である。
図7に示すように、本実施形態のラジエータ61は、上方に配設される上タンク610から下方に配設される下タンク611まで冷却液を流す管路(図示せず)が平面状に配管されて放熱面612が形成されている。この放熱面612には、電動ファン42(図3参照)によって空気が送風され、管路を流れる冷却液と空気が熱交換するように構成される。したがって、ラジエータ61は、放熱面612が前方隔壁2aの通気孔2a1の位置になるように取り付けられる。
ラジエータ61は、エンジン51(図2参照)で加熱された高温の冷却液が上タンク610に導入される。そして、冷却液は、上タンク610から下タンク611まで管路(図示せず)を流れる間に、電動ファン42(図3参照)で送風される空気と放熱面612で熱交換して冷却される。さらに、冷却された低温の冷却液が下タンク611からエンジン51に導入される。
また、ラジエータ61の上タンク610と下タンク611は、上下方向に延設されるサイドフレーム61bで連結され、サイドフレーム61bに固定用フランジ61aが形成されている。固定用フランジ61aは、平面部がサイドフレーム61bから横方向に広がり、この平面部に貫通孔TH4が形成されている。
そして、固定用フランジ61aが、前方隔壁2aから後方(ラジエータ室60の側)に向かって形成される取付スタッド2a4にマウントゴム62を介して当接し、ボルト部材B9で締結固定される。
図8に示すように、マウントゴム62は、取付スタッド2a4に当接する形状の筒状部材であり、固定用フランジ61aの貫通孔TH4に取付スタッド2a4側から嵌まり込むヘッド部62aと、ヘッド部62aよりも拡径したフランジ部62bとが形成されている。フランジ部62bは、固定用フランジ61aの取付スタッド2a4側への移動を規制する機能を有する。
また、マウントゴム62の中心部には、補強やボルト部材B9の過剰な締め込みを防止するために金属または樹脂などからなるマウントパイプ63が挿入される。
さらに、ヘッド部62aが固定用フランジ61aの貫通孔TH4に嵌まり込んだマウントゴム62に挿入されたマウントパイプ63にボルト部材B9が挿通され、このボルト部材B9が取付スタッド2a4に形成されているネジ孔SH6に螺合する。
このように取付スタッド2a4に螺合するボルト部材B9によって、マウントゴム62が取付スタッド2a4に固定され、さらに、固定されたマウントゴム62で固定用フランジ61aが支持される。
したがって、ラジエータ61は弾性のあるマウントゴム62に支持されることになり、エンジン51(図2参照)の振動がラジエータ61に伝達した場合でもラジエータ61の振動はマウントゴム62で吸収されて前方隔壁2aに伝達しない。このことによって、前方隔壁2aが備わる防音ケース2(図1参照)の振動が抑制され、防音型エンジン駆動作業機1(図1参照)の騒音が軽減される。
なお、マウントゴム62が平座金W1を介してボルト部材B9に締結固定される構成であってもよい。平座金W1が介在することによって、マウントゴム62のヘッド部62aにボルト部材B9から均等に締結力が入力され、マウントゴム62が確実に締結固定される。
図9は、防音ケース内の空気の流れを示す図である。
電動ファン42が駆動すると、図9に示すように、フロントパネル2Fの前方吸気口20から防音ケース2内に空気Air1が吸い込まれる。前方吸気口20から吸い込まれた空気Air1は、導風ダクト47の内部を流れてマフラ室40に流れ込むことなく、前方隔壁2aの通気孔2a1(図3参照)を通過してラジエータ61に到達する。さらに、空気Air1は、ラジエータ61の放熱面612(図7参照)を通りながら冷却液と熱交換した後でラジエータ室60に流れ込む。ラジエータ室60に流れ込んだ空気Air1は、上部隔壁2bの傾斜面2b1に沿って上方に向かって流れ、中央排気口21bから防音ケース2の外部に排気される。
また、電動ファン42の駆動で前方吸気口20から防音ケース2内に吸い込まれて導風ダクト47を流れる空気Air1の一部はインタークーラ43に送風され、インタークーラ43で圧縮空気を冷却してエンジン51への給気温度を下げた後に前方隔壁2aの通気孔2a1(図3参照)を通過してラジエータ61に到達する。そして、ラジエータ61の放熱面612(図7参照)を通ってラジエータ室60に流れ込んだ空気Air1は、上部隔壁2bの傾斜面2b1に沿って上方に向かって流れ、中央排気口21bから防音ケース2の外部に排気される。
また、エンジン51の駆動にともなってエンジンファン51aが回転駆動するとサイドパネル2Sに開口する後方吸気口22からエンジン室50に空気Air2が吸い込まれる。エンジン室50に吸い込まれた空気Air2は、エンジン51および作業機52を冷却した後、排気ダクト51bを流れ、前方隔壁2aに形成される通風孔2a2(図2参照)を通ってマフラ室40に流れ込む。マフラ室40に流れ込んだ空気Air2は、マフラ41の周囲を流れて当該マフラ41を冷却した後、下部取付部45の平板部45a(図3参照)を迂回するように前方に流れ、導風ダクト47および電動ファン42(ファンブラケット42a)とサイドパネル2Sの間をアッパパネル2Uまで上昇する。そして、アッパパネル2Uまで上昇した空気Air2は、アッパパネル2Uに形成されている前方排気口21aから防音ケース2の外部に排気される。
このように、前方吸気口20から吸い込まれた空気Air1は、導風ダクト47を流れてラジエータ室60に流れ込み、中央排気口21bから防音ケース2の外部に排気される。一方、後方吸気口22から吸い込まれた空気Air2は、マフラ41の周囲を流れた後、導風ダクト47の周囲を流れて前方排気口21aから防音ケース2の外部に排気される。したがって、前方吸気口20から吸い込まれた空気Air1と後方吸気口22から吸い込まれた空気Air2は互いに干渉することなく流れ、それぞれの空気(Air1,Air2)は大きく乱れることなく流れる。そして、防音ケース2内での空気(Air1,Air2)の逆流や流れの停留の発生が抑制される。
したがって、防音ケース2内(特に、エンジン室50内)を空気Air2が効率よく流れるため、エンジン室50内に配設されるエンジン51や作業機52が効率よく冷却される。そして、エンジンファン51aを小型化したりエンジンファン51aの回転速度を低くしてもエンジン51や作業機52が充分に冷却されるため、防音ケース2を小型化することや騒音の低減が可能になる。
また、ラジエータ61およびインタークーラ43には、前方吸気口20から吸い込まれた低温の空気Air1が送風される。したがって、電動ファン42が小型化されて送風量が少なくてもラジエータ61における冷却液の冷却効果およびインタークーラ43における圧縮空気の冷却効果は大きく低下しない。よって、電動ファン42が配設されるマフラ室40のサイズを小型化でき、ひいては、防音型エンジン駆動作業機1を小型化できる。
さらに、ラジエータ61の上方には前方吸気口20から吸い込まれた空気Air1が直接送風されるため、ラジエータ61の上方は低温の空気Air1で冷却される。前記したように、ラジエータ61は、上方に配設される上タンク610(図7参照)にエンジン51から高温の冷却液が送り込まれるためラジエータ61の上方を高温の冷却液が流れる。したがって、冷却液が高温になる上方に低温の空気Air1が直接送風される構成であれば、ラジエータ61における冷却液の冷却効果を高めることができる。
また、インタークーラ43にも前方吸気口20から吸い込まれた空気Air1が直接送風されるため、インタークーラ43に導入される圧縮空気は低温の空気Air1で冷却されることになり、過給機(図示せず)等で圧縮された圧縮空気はインタークーラ43で効果的に冷却される。さらに、図3に示すように、インタークーラ43とファンブラケット42aの間はシール材42a5で密封され、インタークーラ43とファン取付部44の間はシール材44cで密封される。また、インタークーラ43と前方隔壁2aの間はシール材2a3で密封される。よって、導風ダクト47を流れた空気Air1は、インタークーラ43とファンブラケット42aの間隙、インタークーラ43とファン取付部44の間隙、およびインタークーラ43と前方隔壁2aの間隙からマフラ室40に漏れ出ることなくラジエータ室60に流れ込む。したがって、電動ファン42の駆動で前方吸気口20から吸い込まれた空気Air1をラジエータ61およびインタークーラ43に効率よく送風できる。
また、図4に示すように、導風ダクト47の外側には断熱材47eが貼り付けられているため、前方吸気口20から吸い込まれた空気Air1は導風ダクト47を流れるときにマフラ室40の空気によって加熱されることなく、ラジエータ61およびインタークーラ43まで到達する。したがって、ラジエータ61およびインタークーラ43に低温の空気Air1が送風される。
エンジン51の駆動にともなってエンジンファン51aが回転すると、図9に示すようにサイドパネル2Sに開口する後方吸気口22から吸い込まれた空気Air2がマフラ室40に流れ込んでマフラ41を冷却する。そして、マフラ41を冷却した空気Air2が導風ダクト47の周囲を上昇して前方排気口21aから防音ケース2の外部に排気される。したがって、導風ダクト47の周囲にはマフラ41を冷却して昇温した空気Air2が流れるが、導風ダクト47に断熱材47e(図4参照)が貼り付けられているため、導風ダクト47を流れる空気Air1が、導風ダクト47の周囲を上昇する空気Air2によって加熱されることは抑制される。
また、図3に示すように、インタークーラ43とファンブラケット42aの間、インタークーラ43とファン取付部44の間、およびインタークーラ43と前方隔壁2aの間がそれぞれシール材(42a5,44c,2a3)で密封されるため、導風ダクト47を流れる空気Air1と導風ダクト47の周囲を上昇する空気Air2は混合しない。したがって、空気Air2との混合による空気Air1の昇温も抑制され、ラジエータ61およびインタークーラ43に低温の空気Air1が送風される。
なお、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、図5に示す導風ダクト47の形状は限定されるものではなく、円筒形のダクトであってもよい。
また、前方吸気口20の替わりにマフラ室40のサイドパネル2Sに吸気口(図示せず)が開口する構成であってもよい。この場合、サイドパネル2Sの吸気口から電動ファン42まで空気を導風するように屈曲した形状の導風ダクト47が備わる構成とすればよい。
また、図2に示す上部隔壁2bの形状も限定されるものではなく、傾斜面2b1が形成されない形状であってもよい。例えば、前方隔壁2aから後方に向かう水平面の端部が上方に向かって折れ曲がる形状の上部隔壁2dであってもよい。
1 防音型エンジン駆動作業機
2 防音ケース
2a 前方隔壁(隔壁)
2b 上部隔壁(隔壁)
20 前方吸気口(吸気口)
20c 整流板
40 マフラ室
41 マフラ
42 電動ファン(送風装置)
43 インタークーラ
47 導風ダクト
50 エンジン室
51 エンジン
51a エンジンファン(排気装置)
60 ラジエータ室
61 ラジエータ

Claims (6)

  1. 作業機を駆動するエンジンが配設されるエンジン室と、
    前記エンジンに接続されるマフラが配設されるマフラ室と、
    前記エンジンに接続されるラジエータが配設されるラジエータ室と、が隔壁で互いに仕切られて防音ケース内に形成され、
    前記マフラ室に配設される送風装置が前記防音ケースに開口する吸気口を介して吸い込んだ空気が前記ラジエータ室まで導風されて前記ラジエータに送風される防音型エンジン駆動作業機であって、
    前記送風装置が吸い込んだ空気が前記ラジエータ室まで導風される経路に、前記エンジンへの給気温度を下げるインタークーラが配設されていることを特徴とする防音型エンジン駆動作業機。
  2. 前記エンジン室の空気を前記防音ケース外に強制的に排気する排気装置が備わることを特徴とする請求項1に記載の防音型エンジン駆動作業機。
  3. 前記送風装置は電動ファンであり、
    前記排気装置は前記エンジンに付設されるエンジンファンであることを特徴とする請求項2に記載の防音型エンジン駆動作業機。
  4. 前記排気装置が前記マフラ室に空気を送風し、前記マフラ室に送風された空気が前記マフラの周囲を流れて前記防音ケースに開口する排気口を通って前記防音ケース外に排気されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の防音型エンジン駆動作業機。
  5. 前記送風装置が吸い込んだ空気を前記吸気口から当該送風装置まで導風する導風ダクトが前記マフラ室に配設され、
    前記排気装置によって前記マフラ室に送風された空気が前記導風ダクトの周囲を流れて前記防音ケース外に排気されることを特徴とする請求項4に記載の防音型エンジン駆動作業機。
  6. 前記吸気口から吸い込まれた空気を整流する整流板が、前記防音ケースの内側に備わっていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の防音型エンジン駆動作業機。
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