JP5982723B2 - 防音型エンジン駆動作業機 - Google Patents
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Description
図1は防音型エンジン駆動作業機の外観図である。
図1に示すように、本実施形態の防音型エンジン駆動作業機1は、ベース3と、ベース3上に取り付けられた防音ケース2と、を含んで筐体が構成されている。
防音ケース2は、前方(Fr)側の面(前面)を形成するフロントパネル2Fと、上方(Up)側の面(天井面)を形成するアッパパネル2Uと、前面から見た両側面を形成する2枚のサイドパネル2Sと、後方(Re)側の面(背面)を形成するリアパネル2Rと、を含んで構成され、フロントパネル2Fにはサブパネル2Faが取り付けられている。また、ベース3は防音ケース2の下方(Dn)に配置される。
また、サイドパネル2Sの後方には、空気を防音ケース2内に取り込む後方吸気口22が開口している。
さらに、サイドパネル2Sに、メンテナンス用のサイド扉200が開閉可能に備わっていてもよい。
図2に示すように、防音ケース2の内部には、マフラ室40、エンジン室50、およびラジエータ室60が形成されている。
マフラ室40は、防音ケース2の前方(フロントパネル2Fの側)に、フロントパネル2Fと、アッパパネル2Uと、2枚のサイドパネル2Sと、隔壁(前方隔壁2a)と、で囲まれて形成されている。
なお、アッパパネル2Uの前方排気口21aはマフラ室40の位置に開口し、中央排気口21bはラジエータ室60の位置に開口している。また、サイドパネル2Sの後方吸気口22は、エンジン室50の位置に開口している。
また、マフラ室40には、エンジン51から排気される排気ガスの温度を下げるとともに圧力を低下させるマフラ41が配設される。マフラ41は、エンジンファン51aの前方に配設されることが好ましく、前方隔壁2aには、エンジンファン51aとマフラ41の間に通風孔2a2が開口している構成が好ましい。さらに、エンジン室50に、エンジンファン51aが送風する空気を前方隔壁2aの通風孔2a2まで導風する排気ダクト51bが備わっていることが好ましい。このような排気ダクト51bが備わることによって、エンジンファン51aが送風する空気を全て通風孔2a2に送風することができる。なお、マフラ41は、前方隔壁2aに形成されているマフラ取付部46に取り付けられる。
また、図2に示すように、前方隔壁2aの下方側端部がフロントパネル2Fの側に折れ曲がり、折れ曲がった上面にマフラ41が配設される構成であってもよい。
ネジ孔SH1の構造は限定するものではないが、例えば、取付面44bに開口する貫通孔の位置にナット部材N1が固着され、ボルト部材B1がナット部材N1に螺合する構造とすればよい。
また、ファン取付面42a1には通風口42a4が開口し、電動ファン42が送風する空気が通風口42a4を通リ抜けるように構成されている。
ネジ孔SH2の構造は限定するものではないが、例えば、ファン取付面42a1に開口する貫通孔の位置にナット部材N2が固着され、ボルト部材B2がナット部材N2に螺合する構造とすればよい。
なお、インタークーラ43が取り付けられる位置には、通気孔2a1の周囲にゴムなどの弾性部材からなるシール材2a3が貼着されて備わる構成としてもよい。このように備わるシール材2a3が、前方隔壁2aに取り付けられたインタークーラ43で押圧される構成とすれば、前方隔壁2aとインタークーラ43の間がシール材2a3によって密封される。
また、ファン取付部44の下方の端部(下端部)には、インタークーラ43との間に、ゴムなどの弾性部材からなるシール材44cが貼着されて備わっている。そして、前方隔壁2aに取り付けられたインタークーラ43がシール材44cを押圧する構成とすれば、ファン取付部44とインタークーラ43の間がシール材44cによって密封される。
導風ダクト47によって電動ファン42まで導風された空気は、前方隔壁2aに開口する通気孔2a1(図3参照)を通ってラジエータ室60(図3参照)に流れ込む。したがって、導風ダクト47は前方吸気口20から吸い込まれた空気をラジエータ室60まで導風する。
そして、インタークーラ43は、電動ファン42が吸い込んだ空気を取り込み、図示しない過給機で圧縮された圧縮空気を、取り込んだ空気で冷却してエンジン51への給気温度を下げるように構成される。
アッパプレート47Uは、2枚のサイドプレート47Sの上端の折れ曲がり部に上方から取り付けられて、ボルト部材B4で締結固定される。また、ボトムプレート47Bは、2枚のサイドプレート47Sの下端の折れ曲がり部に上方から取り付けられて、ボルト部材B4で締結固定される。
また、後側取付面47fには適宜ネジ孔SH4が形成され、上側取付面47cには適宜貫通孔TH1が形成されていることが好ましく、サイドプレート47Sの前方には、複数の貫通孔TH2(図4では4つ)が上下方向に並んで形成されていることが好ましい。
導風ダクト47のアッパプレート47Uに形成される上側取付面47cがファンブラケット42aの側面部42a2に上方から面接触して、ボルト部材B5で側面部42a2に締結固定される。このため、上側取付面47cが面接触する側面部42a2には、ボルト部材B5が螺合するネジ孔(図示せず)が適宜形成されていることが好ましい。
また、ファン取付面42a1側にネジ孔が形成され、後側取付面47fに貫通孔が形成される構成とすれば、フロントパネル2Fの側からボルト部材B6で導風ダクト47をファンブラケット42aに締結固定できる。
なお、固定パネル23が導風ダクト47の外側に立設する構成であれば、導風ダクト47の内側からボルト部材B7で導風ダクト47を固定パネル23に締結固定できる。
図6は前方吸気口の構造を示す図である。
図6に示すように、前方吸気口20は、フロントパネル2F(図1参照)の一部をなすサブパネル2Faに開口している開口部20aに吸気ルーバ20bが取り付けられて形成される。吸気ルーバ20bは、開口部20aを覆う大きさの板状部材に複数の横穴20b1が開口し、サブパネル2Faに後方から取り付けられる。なお、吸気ルーバ20bは、ネジ止めによる締結固定や、嵌め込み固定によってサブパネル2Faに取り付けられる。また、サブパネル2Faは、開口部20aが防音ケース2(図1参照)の外側に露出するように、フロントパネル2Fに取り付けられる。なお、サブパネル2Faは、ネジ部材による締結固定や嵌め込み固定によってフロントパネル2Fに固定される。
図7に示すように、本実施形態のラジエータ61は、上方に配設される上タンク610から下方に配設される下タンク611まで冷却液を流す管路(図示せず)が平面状に配管されて放熱面612が形成されている。この放熱面612には、電動ファン42(図3参照)によって空気が送風され、管路を流れる冷却液と空気が熱交換するように構成される。したがって、ラジエータ61は、放熱面612が前方隔壁2aの通気孔2a1の位置になるように取り付けられる。
そして、固定用フランジ61aが、前方隔壁2aから後方(ラジエータ室60の側)に向かって形成される取付スタッド2a4にマウントゴム62を介して当接し、ボルト部材B9で締結固定される。
また、マウントゴム62の中心部には、補強やボルト部材B9の過剰な締め込みを防止するために金属または樹脂などからなるマウントパイプ63が挿入される。
さらに、ヘッド部62aが固定用フランジ61aの貫通孔TH4に嵌まり込んだマウントゴム62に挿入されたマウントパイプ63にボルト部材B9が挿通され、このボルト部材B9が取付スタッド2a4に形成されているネジ孔SH6に螺合する。
したがって、ラジエータ61は弾性のあるマウントゴム62に支持されることになり、エンジン51(図2参照)の振動がラジエータ61に伝達した場合でもラジエータ61の振動はマウントゴム62で吸収されて前方隔壁2aに伝達しない。このことによって、前方隔壁2aが備わる防音ケース2(図1参照)の振動が抑制され、防音型エンジン駆動作業機1(図1参照)の騒音が軽減される。
電動ファン42が駆動すると、図9に示すように、フロントパネル2Fの前方吸気口20から防音ケース2内に空気Air1が吸い込まれる。前方吸気口20から吸い込まれた空気Air1は、導風ダクト47の内部を流れてマフラ室40に流れ込むことなく、前方隔壁2aの通気孔2a1(図3参照)を通過してラジエータ61に到達する。さらに、空気Air1は、ラジエータ61の放熱面612(図7参照)を通りながら冷却液と熱交換した後でラジエータ室60に流れ込む。ラジエータ室60に流れ込んだ空気Air1は、上部隔壁2bの傾斜面2b1に沿って上方に向かって流れ、中央排気口21bから防音ケース2の外部に排気される。
例えば、図5に示す導風ダクト47の形状は限定されるものではなく、円筒形のダクトであってもよい。
また、前方吸気口20の替わりにマフラ室40のサイドパネル2Sに吸気口(図示せず)が開口する構成であってもよい。この場合、サイドパネル2Sの吸気口から電動ファン42まで空気を導風するように屈曲した形状の導風ダクト47が備わる構成とすればよい。
また、図2に示す上部隔壁2bの形状も限定されるものではなく、傾斜面2b1が形成されない形状であってもよい。例えば、前方隔壁2aから後方に向かう水平面の端部が上方に向かって折れ曲がる形状の上部隔壁2dであってもよい。
2 防音ケース
2a 前方隔壁(隔壁)
2b 上部隔壁(隔壁)
20 前方吸気口(吸気口)
20c 整流板
40 マフラ室
41 マフラ
42 電動ファン(送風装置)
43 インタークーラ
47 導風ダクト
50 エンジン室
51 エンジン
51a エンジンファン(排気装置)
60 ラジエータ室
61 ラジエータ
Claims (6)
- 作業機を駆動するエンジンが配設されるエンジン室と、
前記エンジンに接続されるマフラが配設されるマフラ室と、
前記エンジンに接続されるラジエータが配設されるラジエータ室と、が隔壁で互いに仕切られて防音ケース内に形成され、
前記マフラ室に配設される送風装置が前記防音ケースに開口する吸気口を介して吸い込んだ空気が前記ラジエータ室まで導風されて前記ラジエータに送風される防音型エンジン駆動作業機であって、
前記送風装置が吸い込んだ空気が前記ラジエータ室まで導風される経路に、前記エンジンへの給気温度を下げるインタークーラが配設され、前記インタークーラの下方には庇状に張り出した遮断板が配設され、前記遮断板の下方に前記マフラが配設され、
前記遮断板によって前記マフラの周囲から当該インタークーラに向かって上昇する空気の流れを遮断することを特徴とする防音型エンジン駆動作業機。 - 前記エンジン室の空気を前記防音ケース外に強制的に排気する排気装置が備わることを特徴とする請求項1に記載の防音型エンジン駆動作業機。
- 前記送風装置は電動ファンであり、
前記排気装置は前記エンジンに付設されるエンジンファンであることを特徴とする請求項2に記載の防音型エンジン駆動作業機。 - 前記排気装置が前記マフラ室に空気を送風し、前記マフラ室に送風された空気が前記マフラの周囲を流れて前記防音ケースに開口する排気口を通って前記防音ケース外に排気されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の防音型エンジン駆動作業機。
- 前記送風装置が吸い込んだ空気を前記吸気口から当該送風装置まで導風する導風ダクトが前記マフラ室に配設され、
前記排気口は前記防音ケースの上部に配設され、
前記排気装置によって前記マフラ室に送風された空気が前記導風ダクトのサイドプレートに沿って上昇して前記サイドプレートの上方に配設された前記排気口から前記防音ケース外に排気されることを特徴とする請求項4に記載の防音型エンジン駆動作業機。 - 前記吸気口から吸い込まれた空気を整流する整流板が、前記防音ケースの内側に備わっていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の防音型エンジン駆動作業機。
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