JP2015032768A - Iii族窒化物半導体発光素子 - Google Patents

Iii族窒化物半導体発光素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 駆動電圧の上昇を防止しつつ、全体として貫通転位密度の低いIII 族窒化物半導体発光素子を提供することである。
【解決手段】 発光素子100に、凹凸形状を形成した基板110を用いる。基板110の主面に凸部同士のピッチ間隔の狭い第1の領域R1と、凸部同士のピッチ間隔の広い第2の領域R2とを、設ける。pパッド領域P1およびnパッド領域N1の形成領域を基板110の主面に射影した射影領域を第2の領域R2とする。そして、pパッド領域P1およびnパッド領域N1を形成しない領域を基板110の主面に射影した射影領域を第1の領域R1とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、凹凸基板を有するIII 族窒化物半導体発光素子に関する。
一般に、半導体発光素子は、基板の上に、n型半導体層、発光層、p型半導体層をこの順で積層されるとともに、電極を形成されたものである。発光層から発せられる光は、半導体層の上面や側面といった外部露出面、基板の裏面や側面といった露出面、などから素子外部に出射される。
発光層で発生した光が半導体層と電極との界面もしくは半導体層と基板との界面に対して所定の臨界角以上の角度で入射すると、全反射を繰り返しながら半導体層の内部を横方向、すなわち基板の主面に平行な板面方向に伝播することとなる。このような光の一部は、半導体層に吸収される。したがって、半導体発光素子の光取り出し効率は低下する。
そのため、光取り出し効率を向上させるための技術が開発されてきている。例えば、特許文献1には、基板の主面に凹凸を設けた半導体発光素子が開示されている。特許文献1では、基板の凹凸形状部が、基板の主面に平行な向きに進行する光を反射し、その他の方向(例えば、軸上方向)に光が出射されるとしている(特許文献1の段落[0021]参照)。また、特許文献2にも、同様のことが記載されている(特許文献2の段落[0011]参照)。
特開2002−280611号公報 特開2012−160502号公報
ところで、後述するように、貫通転位の箇所におけるn型半導体層とp型半導体層との間の間隔は、他の箇所におけるn型半導体層とp型半導体層との間の間隔に比べて狭い。同じ電圧下では、このn型半導体層とp型半導体層との間の間隔が狭い箇所ほど、強い電界が局所的に形成される。そのため、貫通転位の箇所では電流が流れやすい。
貫通転位密度を低減させると、半導体結晶の結晶性は向上する(特許文献2の段落[0005]参照)。そのため、発光効率は向上する。その一方で、貫通転位密度を低減させると、駆動電圧Vfが高くなるおそれがある(特許文献2の段落[0005]参照)。電流が流れやすい貫通転位の数が減少するからである。このように、貫通転位密度を低減させることと、駆動電圧Vfの上昇を抑制することとは、トレードオフの関係にある。
本発明は、前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは、駆動電圧の上昇を防止しつつ、全体として貫通転位密度の低いIII 族窒化物半導体発光素子を提供することである。
第1の態様におけるIII 族窒化物半導体発光素子は、主面に凹凸形状を有する基板と、基板の主面に形成されたIII 族窒化物半導体層と、III 族窒化物半導体層と導通する非透光性電極と、を有する。基板は、III 族窒化物半導体層と化学組成が異なる異種基板である。この異種基板は、複数の凸部を有する第1の領域と、第1の領域より凸部同士の間隔の広い複数の凸部を有する第2の領域と、を有する。そして、第2の領域は、非透光性電極の形成領域を異種基板の主面に射影した射影領域と一致する領域と、射影領域の外側であって射影領域の外縁から6μm以下の範囲内の領域と、射影領域の内側であって射影領域の外縁から6μm以下の範囲内の領域と、を含む領域内に境界線を有する領域に形成されている。
このIII 族窒化物半導体発光素子では、異種基板は、凸部同士のピッチ間隔の比較的狭い第1の領域と、凸部同士のピッチ間隔の比較的広い第2の領域と、を有する。第2の領域は、パッド電極などの非透光性電極の下側の位置に配置されている。基板の第2の領域に照射される光は、比較的大きい角度で反射される。そのため、反射された光のより多くの成分は、非透光性電極に照射されずに、素子の外部に出射される。そのため、この発光素子の光取り出し効率は高い。また、第2の領域では、貫通転位密度が比較的高い。そのため、この発光素子の駆動電圧の上昇は抑制される。
第2の態様におけるIII 族窒化物半導体発光素子において、第2の領域では、第1の領域と第2の領域との境界から遠いほど凸部同士の間隔が広い。
第3の態様におけるIII 族窒化物半導体発光素子では、第1の領域の凸部のピッチ間隔L1と、第2の領域の凸部のピッチ間隔L2とが、次式
L2 = a × L1
1.1 ≦ a ≦ 3
を満たす。
第4の態様におけるIII 族窒化物半導体発光素子では、非透光性電極の少なくとも一部は、外部電極と導通をとるためのパッド電極である。
第5の態様におけるIII 族窒化物半導体発光素子では、非透光性電極は、発光面に対して分散して配置された複数のドット電極と、複数のドット電極をパッド電極と電気的に接続するための配線電極と、を有する。
第6の態様におけるIII 族窒化物半導体発光素子は、透明電極を有する。III 族窒化物半導体層は、p型コンタクト層を有する。そして、透明電極は、p型コンタクト層の上に形成されている。
本発明では、駆動電圧の上昇を防止しつつ、全体として貫通転位密度の低いIII 族窒化物半導体発光素子が提供されている。
第1の実施形態に係る発光素子の構造を示す概略構成図である。 第1の実施形態に係る発光素子の基板の凹凸形状を示す図(その1)である。 第1の実施形態に係る発光素子のパッド電極と第2の領域との位置関係を示す概念図である。 第1の実施形態に係る発光素子の第1の領域と第2の領域とで基板の主面で反射する反射角の違いを説明するための図である。 従来の発光素子における凹凸基板から延びる転位を示す概念図である。 第1の実施形態に係る発光素子の転位およびピットを示す断面図である。 第1の実施形態の変形例における発光素子の基板の第1の領域および第2の領域を示す図(その1)である。 第1の実施形態の変形例における発光素子の基板の第1の領域および第2の領域を示す図(その2)である。 第2の実施形態に係る発光素子の構造を示す平面図(その1)である。 第2の実施形態に係る発光素子の構造を示す断面図である。 第2の実施形態に係る発光素子のパッド電極および配線電極と第2の領域との位置関係を示す概念図である。 第2の実施形態に係る発光素子の構造を示す平面図(その2)である。 第2の実施形態に係る発光素子の第1の領域と第2の領域とで基板の主面で反射する反射角の違いを説明するための図である。 第1の実施形態に係る発光素子の基板の凹凸形状を示す図(その2)である。 実験における配光を例示するグラフである。 ピッチ間隔と配光との関係を示すグラフである。 ピッチ間隔と駆動電圧との関係を示すグラフである。
以下、具体的な実施形態について、半導体発光素子を例に挙げて図を参照しつつ説明する。しかし、これらの実施形態に限定されるものではない。また、後述する半導体発光素子の各層の積層構造および電極構造は、例示である。実施形態とは異なる積層構造であってももちろん構わない。そして、それぞれの図における各層の厚みは、概念的に示したものであり、実際の厚みを示しているわけではない。また、後述するピットの大きさ等については、実際のものより大きく描いてある。
(第1の実施形態)
1.半導体発光素子
本実施形態に係る発光素子100の概略構成を図1に示す。発光素子100は、フェイスアップ型の半導体発光素子である。また、発光素子100は、III 族窒化物半導体から成る複数の半導体層を有する。
図1に示すように、発光素子100は、基板110と、低温バッファ層120と、n型コンタクト層130と、n型ESD層140と、n型SL層150と、発光層160と、p型クラッド層170と、p型コンタクト層180と、透明電極190と、nパッド電極N1と、pパッド電極P1と、パッシベーション膜F1と、を有している。
基板110の主面上には、各半導体層が、低温バッファ層120、n型コンタクト層130、n型ESD層140、n型SL層150、発光層160、p型クラッド層170、p型コンタクト層180の順に形成されている。nパッド電極N1は、n型コンタクト層130の上に形成されている。pパッド電極P1は、透明電極190の上に形成されている。
基板110は、エピタキシーにより、主面上に上記の各半導体層を形成するための成長基板である。そして、その表面には凹凸形状が形成されている。基板110の材質は、例えば、サファイアである。また、サファイア以外にも、SiC、ZnO、Siなどの材質を用いてもよい。このように基板110は、成長させるIII 族窒化物半導体とは化学組成の異なる異種基板であればよい。
低温バッファ層120は、基板110の結晶性を受け継ぎつつ、上層を形成するためのものである。そのため、低温バッファ層120は、基板110の主面上に形成されている。低温バッファ層120の材質は、例えばAlNである。
n型コンタクト層130は、nパッド電極N1とオーミック接触をとるためのものである。n型コンタクト層130は、低温バッファ層120の上に形成されている。また、n型コンタクト層130は、nパッド電極N1の下に位置する層である。n型コンタクト層130は、n型GaNである。そのSi濃度は1×1018/cm3 以上である。また、n型コンタクト層130を、キャリア濃度の異なる複数の層としてもよい。nパッド電極N1とのオーミック性を向上させるためである。n型コンタクト層130の厚みは、例えば、4μmである。もちろん、これ以外の厚みを用いてもよい。
n型ESD層140は、各半導体層の静電破壊を防止するための静電破壊電圧改善層である。n型ESD層140は、n型コンタクト層130の上に形成されている。n型ESD層140は、ノンドープのi−GaNとn型GaNとを積層した半導体層である。n型ESD層140の膜厚は、例えば、300nmである。
n型SL層150は、発光層160に加わる応力を緩和するための歪緩和層である。具体的には、n型SL層150は、超格子構造を有するn型超格子層である。n型SL層150は、n型ESD層140の上に形成されている。n型SL層150は、InGaN層と、n型GaN層とを積層した単位積層体を繰り返し積層したものである。その繰り返し回数は、10回以上20回以下の範囲内である。ただし、これ以外の回数であってもよい。
発光層160は、電子と正孔とが再結合することにより発光する層である。発光層160は、n型SL層150の上に形成されている。発光層160は、障壁層と、井戸層と、を積層した単位積層体を繰り返し積層したものである。つまり、発光層160は、この単位積層体を繰り返し積層した多重量子井戸構造(MQW構造)を有するものである。この積層の繰り返し回数は、例えば、5回である。もちろん、これ以外の回数であってもよい。障壁層は、例えば、GaN層やAlGaN層が挙げられる。井戸層は、例えば、InGaN層である。また、井戸層を熱から保護するキャップ層を有することとしてもよい。
障壁層の厚みは、10Å以上100Å以下の範囲内である。井戸層の厚みは、10Å以上50Å以下の範囲内である。これらの数値は、あくまで例示である。そのため、ここで挙げた数値範囲を用いてもよい。なお、発光層160の全体での厚みは、500nm以上700nm以下の範囲内である。なお、発光層160は、必ずしも多重量子井戸構造でなくともよい。
p型クラッド層170は、発光層160の上に形成されている。p型クラッド層170は、例えば、p型InGaN層と、p型AlGaN層と、を繰り返し積層して形成したものである。繰り返し回数は、例えば、12回である。もちろん、これ以外の繰り返し回数を用いてもよい。
p型コンタクト層180は、p型クラッド層170の上に形成されている。p型コンタクト層180は、透明電極190とオーミック接触するためのものである。p型コンタクト層180の厚みは、例えば、80nmである。p型コンタクト層180では、Mgが1×1019/cm3 以上1×1022/cm3 以下の範囲内でドープされている。
透明電極190は、p型コンタクト層180の上に形成されている。透明電極190は、p型コンタクト層180とオーミック接触している。透明電極190の材質は、例えば、ITOである。また、ITOの他に、ICO、IZO、ZnO、TiO2 、NbTiO2 、TaTiO2 の透明な導電性酸化物を用いることができる。
pパッド電極P1は、外部電極と導通をとるためのものである。pパッド電極P1は、透明電極190の上に形成されている。pパッド電極P1は、透明電極190の側から、V、Alを順に形成したものである。また、Ti、Alを順に形成してもよい。もちろん、これらに限らない。
nパッド電極N1は、外部電極と導通をとるためのものである。nパッド電極N1は、n型コンタクト層130の上に形成されている。nパッド電極N1は、n型コンタクト層130とオーミック接触している。nパッド電極N1は、n型コンタクト層130の側から、V、Alを順に形成したものである。また、Ti、Alを順に形成してもよい。もちろん、これらに限らない。
パッシベーション膜F1は、n型コンタクト層130、n型ESD層140、n型SL層150、発光層160、p型クラッド層170、p型コンタクト層180、透明電極190の側面を覆うとともに、pパッド電極P1の一部およびnパッド電極N1の一部を覆っている。つまり、pパッド電極P1の残部およびnパッド電極N1の残部は、パッシベーション膜F1に覆われずに露出している。パッシベーション膜F1の材質は、例えば、SiO2 である。
2.基板
2−1.第1の領域R1および第2の領域R2
図2に、本実施形態に係る発光素子100の基板110を示す。図2に示すように、基板110は、第1の領域R1と、第2の領域R2と、を有している。第1の領域R1および第2の領域R2のいずれの領域にも、凸部111、112が形成されている。凸部112の形状は、凸部111の形状と同じである。例えば、いずれも、六角錐形状をしている。ただし、凸部111と凸部112とは、異なる形状であってもよい。第1の領域R1では、凸部111は、比較的高い密度で形成されている。第2の領域R2では、凸部112は、比較的低い密度で形成されている。つまり、第2の領域R2における凸部112の密度は、第1の領域R1における凸部111の密度より低い。
2−2.ピッチ間隔
第1の領域R1では、隣り合う凸部111同士は、ピッチ間隔L1だけ離間して配置されている。第2の領域R2では、隣り合う凸部112同士は、ピッチ間隔L2だけ離間して配置されている。ここで、第2の領域R2のピッチ間隔L2は、第1の領域R1のピッチ間隔L1より長い。
第1の領域R1における凸部111のピッチ間隔L1と、第2の領域R2における凸部112のピッチ間隔L2とは、次式を満たす。
L2 = a × L1 ………(1)
1.1 ≦ a ≦ 3
この式(1)を満たす範囲内のときに、発光効率を向上させるとともに、駆動電圧の上昇を抑制することができる。ここで、ピッチ間隔L1は、3.5μm以下の値である。
3.パッド電極と第2の領域R2との位置関係
pパッド電極P1およびnパッド電極N1は、光を透過しない非透光性電極である。本実施形態では、非透光性電極の形成領域を基板110の主面に射影した射影領域において、凸部のピッチ間隔を射影領域外に比べて大きくすることに特徴がある。
図3は、本実施形態のpパッド電極P1およびnパッド電極N1の位置および形状と、基板110における第1の領域R1および第2の領域R2と、の位置関係を示す図である。図3に示すように、基板110における第2の領域R2は、pパッド電極P1およびnパッド電極N1が形成されている領域に対応する位置および形状で配置されている。つまり、pパッド電極P1およびnパッド電極N1が形成されている領域を基板110の主面に射影した領域が、第2の領域R2に相当する。
一方、図3に示すように、基板110における第1の領域R1は、pパッド電極P1およびnパッド電極N1が形成されていない領域に対応する位置に配置されている。つまり、pパッド電極P1およびnパッド電極N1が形成されていない領域を基板110の主面に射影した領域が、第1の領域R1に相当する。
図4に示すように、第1の領域R1では、発光層160から基板110に向かう光は、基板110と半導体層との界面で反射されて透明電極190の側から外部に出射する。発光層160から基板110の第2の領域R2に向かう光は、基板110と半導体層との界面で反射されて透明電極190の側から外部に出射する。ここで、凸部112のピッチ間隔L2が比較的広い第2の領域R2では、第2の実施形態の実験のところで後述するように、配光の角度が大きい。そのため、第2の領域R2で反射された光は、pパッド電極P1やnパッド電極N1にほとんど照射されることなく、透明電極190の側から外部に出射する。
また、第2の領域R2より上層の発光層160の結晶性は、第1の領域R1より上層の発光層160の結晶性より悪い。したがって、第2の領域R2より上層の発光層160から発せられる光の量は、第1の領域R1より上層の発光層160から発せられる光の量よりも少ない。つまり、非透光性電極で吸収される成分は、従来の発光素子に比べて少ない。
4.ピッチ間隔と貫通転位密度との関係
図5は、基板の凸部と転位の伸長との関係を概念的に示す図である。そのため、図5の発光素子500は、本実施形態の発光素子100とは、異なっている。発光素子500の基板510には、多数の凸部511がある。そのため、一部の転位DL1は、基板510から上方に成長するが、残部の転位DL2は、斜め方向に成長して、やがて消滅する。つまり、転位の伸長方向を曲げられた転位DL2は、それより上層の半導体結晶に引き継がれない。このため、上層の半導体層の転位密度は、基板510に近い位置の半導体層の転位密度より低い。つまり、上層の半導体層の結晶性はよい。
本実施形態の基板110における第1の領域R1では、これと同様の効果が期待される。一方、本実施形態の基板110における第2の領域R2では、凸部112の数がそれほど多くないため、貫通転位の伸長方向を曲げる効果はそれほどない。つまり、第1の領域R1より上層の半導体層では、貫通転位密度は低い。第2の領域R2より上層の半導体層における貫通転位密度は、第1の領域R1より上層の半導体層における貫通転位密度に比べて高い。
5.貫通転位密度と駆動電圧Vfとの関係
前述のとおり、貫通転位が多いと、半導体層の結晶性は低下する。これは、発光素子の発光効率の低下を招くおそれがある。一方、貫通転位があることにより、駆動電圧Vfの上昇を抑制することができる。貫通転位の箇所では、貫通転位のない箇所に比べて、p型半導体層とn型半導体層との間の距離が近い。
図6は、本実施形態の発光素子100の貫通転位DL1と半導体層のピットPT1とを示す概念図である。図6に示すように、貫通転位DL1は、基板110から、図6中の上方に向かって伸びている。そして、n型ESD層140から発光層160にかけて、ピットPT1が形成されている。
ピットPT1は、六角錐もしくは円錐の凹面形状をしている。ピットPT1の底部B1は、n型ESD層140の膜厚の内部にある。つまり、n型ESD層140を成長させる際に、底部B1でピットPT1の発生が始まったことを示している。そして、n型ESD層140のうちピットPT1が形成されている箇所では、n型ESD層140がピットPT1に入り込んでいる。また、これに続いて、n型SL層150、発光層160が、ピットPT1に入り込んでいる。
そして、p型クラッド層170がこのピットPT1を埋めている。p型クラッド層170の底部B2は、n型SL層150に近い。図6に示すように、ピットPT1のない箇所における発光層160の厚みは、T1である。ピットPT1の箇所における発光層160の厚みは、T2である。ここで、ピットPT1の箇所における発光層160の厚みT2は、厚みT1よりも薄い。つまり、ピットPT1の箇所では、n型半導体層とp型半導体層との間の距離が、より短い。したがって、ピットPT1の箇所では、他の箇所に比べて電界強度が強い。すなわち、n型半導体層とp型半導体層との間に電流が流れやすい。
6.第1の領域R1および第2の領域R2の効果
第1の領域R1のように凸部の密度の高い領域では、貫通転位密度が低い。一方、第2の領域R2のように凸部の密度の低い領域では、貫通転位密度が高い。このように、本実施形態では、パッド電極(P1、N1)を基板110の主面に射影した領域、すなわち、第2の領域R2で、貫通転位密度が局所的に高くなるようにした。
そのため、本実施形態の発光素子100では、発光素子100における発光面の全体にわたる貫通転位密度を比較的低くしつつ、駆動電圧Vfの上昇を抑制することができる。したがって、高い発光効率を実現するとともに、駆動電圧Vfの高くない発光素子110が実現されている。
7.半導体発光素子の製造方法
ここで、本実施形態に係る発光素子100の製造方法について説明する。有機金属化学気相成長法(MOCVD法)により、各半導体層の結晶をエピタキシャル成長させる。ここで用いるキャリアガスは、水素(H2 )もしくは窒素(N2 )もしくは水素と窒素との混合気体(H2 +N2 )である。窒素源として、アンモニアガス(NH3 )を用いる。Ga源として、トリメチルガリウム(Ga(CH3 3 )を用いる。In源として、トリメチルインジウム(In(CH3 3 )を用いる。Al源として、トリメチルアルミニウム(Al(CH3 3 )を用いる。n型ドーパントガスとして、シラン(SiH4 )を用いる。p型ドーパントガスとして、シクロペンタジエニルマグネシウム(Mg(C5 5 2 )を用いる。
7−1.凹凸基板準備工程
まず、主面に凹凸形状を形成した基板110を準備する。例えば、サファイア基板等の主面にレーザーで加工する。レーザーの走査条件を変えることにより、第1の領域R1および第2の領域R2を備える基板110を形成すればよい。もちろん、その他の方法により、凹凸形状を形成してもよい。
7−2.n型コンタクト層形成工程
基板110の主面上に低温バッファ層120を形成する。その後に、バッファ層120の上にn型コンタクト層130を形成する。このときの基板温度は、1080℃以上1140℃以下の範囲内である。Si濃度は1×1018/cm3 以上である。
7−3.静電耐圧層形成工程
次に、n型コンタクト層130の上にn型ESD層140を形成する。ここで、シラン(SiH4 )の供給を停止してi−GaNを形成した後に、シラン(SiH4 )の供給を再開してn型GaN層を形成する。このときの基板温度は、770℃以上970℃以下の範囲内である。そして、この工程では、図6に示すように、ピットPT1を形成する。ピットPT1は、この後の半導体層の成長にともなって成長し、ピットPT1となるものである。このように、ピットPT1を形成しつつ、n型ESD層140を形成する。
7−4.n型超格子層形成工程
次に、n型SL層150を形成する。まずは、n型ESD層140の上にInGaN層から形成する。次に、InGaN層の上にn型GaN層を形成する。そして、このInGaN層とn型GaN層とを単位積層体として繰り返し形成する。
7−5.発光層形成工程
次に、発光層160を形成する。そのために、障壁層と、井戸層とを、この順序で積層した単位積層体を繰り返し積層する。そして、これらの工程を繰り返し行う。なお、井戸層を成長させる際の基板温度を、750℃以上870℃以下の範囲内とする。また、障壁層を成長させる際の基板温度は、井戸層を成長させる成長温度よりも高い。
ここで、発光層160の全体での厚みを、500nm以上700nm以下の範囲内とする。そして、発光層160における最上面でのピット径Dを、120nm以上250nm以下の範囲内として、発光層160を形成する。このピット径Dは、成長温度で制御することができる。
7−6.p型超格子層形成工程
次に、p型クラッド層170を形成する。ここでは、p型InGaN層と、p型AlGaN層と、を繰り返し積層する。
7−7.p型コンタクト層形成工程
次に、p型コンタクト層180を形成する。基板温度を、920℃以上1080℃以下の範囲内とする。これにより、図6に示したように、基板110に各半導体層が積層されることなる。このとき、ピットPT1は、n型ESD層140からp型クラッド層170に達するまでの領域にわたって形成されている。
7−8.電極形成工程
次に、p型コンタクト層180の上にpパッド電極P1を形成する。そして、レーザーもしくはエッチングにより、p型コンタクト層180の側から半導体層の一部を抉ってn型コンタクト層130を露出させる。そして、その露出箇所に、nパッド電極N1を形成する。pパッド電極P1の形成工程とnパッド電極N1の形成工程は、いずれを先に行ってもよい。
7−9.絶縁膜形成工程
そして、半導体層の側面等およびpパッド電極P1の一部とnパッド電極N1の一部とを、パッシベーション膜F1で覆う。このパッシベーション膜F1として、SiO2 が挙げられる。もちろん、その他の透明性絶縁膜を形成することとしてもよい。もしくは、パッシベーション膜F1で、発光素子100の全体を覆った後に、必要な箇所だけ露出させることとしてもよい。
7−10.その他の工程
また、上記の工程の他、熱処理工程等、その他の工程を実施してもよい。以上により、図1に示した発光素子100が製造される。
8.変形例
8−1.第2の領域R2の範囲
本実施形態では、pパッド電極P1およびnパッド電極N1が形成されていない領域を基板110の主面に射影した領域を、第2の領域R2と一致させることとした。しかし、これらは、必ずしも完全に一致している必要性はない。例えば、第2の領域R2が、pパッド電極P1およびnパッド電極N1が形成されていない領域を基板110の主面に射影した射影領域より、わずかに広くてもよい。逆に、第2の領域R2が、pパッド電極P1およびnパッド電極N1が形成されていない領域を基板110の主面に射影した射影領域より、わずかに狭くともよい。
このように、第2の領域R2と、pパッド電極P1およびnパッド電極N1が形成されていない領域を基板110の主面に射影した射影領域との間で差異があってもよい。この差異は、−6μm以上6μm以下の範囲内であるとよい。また、−3μm以上3μm以下の範囲内であるとより好ましい。ここで、第2の領域R2が、pパッド電極P1およびnパッド電極N1が形成されていない領域を基板110の主面に射影した射影領域より広い場合をプラスの値としてとることとした。
図7は、上記の関係を示す概念図である。図7に、pパッド電極P1の領域を基板110の主面に射影した射影領域PR1と、nパッド電極N1の領域を基板110の主面に射影した射影領域PR2と、を示す。射影領域PR1に比べて広い場合の第2の領域R12と、射影領域PR1に比べて狭い場合の第2の領域R32と、を示す。また、射影領域PR2に比べて広い場合の第2の領域R22と、射影領域PR2に比べて狭い場合の第2の領域R42と、を示す。
図8の第2の領域R52に示すように、第2の領域R12から第2の領域R32までの範囲内に境界線が有れば、第2の領域の形状は問わない。同様に、第2の領域R62に示すように、第2の領域R22から第2の領域R42までの範囲内に境界線が有れば、第2の領域の形状は問わない。
つまり、第2の領域は、非透光性電極の形成領域を異種基板の主面に射影した射影領域PR1、PR2と一致する領域と、射影領域PR1、PR2より外側であって射影領域PR1、PR2の外縁から6μm以下の範囲内の領域と、射影領域PR1、PR2より内側であって射影領域PR1、PR2の外縁から6μm以下の範囲内の領域と、を含む領域内に境界線を有する領域に形成されている。
8−2.第2の領域R2におけるピッチ間隔
本実施形態では、第1の領域R1のピッチ間隔L1を一定とするとともに、第2の領域R2のピッチ間隔L2を一定とした。しかし、第2の領域R2におけるピッチ間隔L2を一定としないこととしてもよい。例えば、第2の領域R2では、第1の領域R1と第2の領域R2との境界から遠い箇所ほど、凸部同士の間隔が広くなるようにする。つまり、第2の領域R2における中心に近いほど、第2の領域R2における凸部同士の間隔が広い。
8−3.パッド電極
本実施形態では、pパッド電極P1およびnパッド電極N1の形成領域を射影した射影領域PR1、PR2を第2の領域R2とすることとした。しかし、図1中において、pパッド電極P1の下側には、発光層160があるが、nパッド電極N1の下側には、発光層160がない。そのため、発光層160から基板110に向かう光は、nパッド電極N1よりも、pパッド電極P1に照射されやすい。したがって、pパッド電極P1の形成領域を射影した射影領域PR1のみを第2の領域R2としても充分な効果を期待できる。
8−4.組み合わせ
以上の変形例を自由に組み合わせてもよい。
9.本実施形態のまとめ
以上詳細に説明したように、本実施形態の発光素子100では、主面に凹凸形状の形成された基板110を用いた。基板110は、凸部同士の間隔の狭い第1の領域R1と、凸部同士の間隔の広い第2の領域R2と、を有している。第2の領域R2は、パッド電極等の非透光性電極を基板110の主面に射影した位置および範囲に、配置されている。そのため、第2の領域R2では、貫通転位密度がやや高い。そして、結晶性に優れた半導体層を有するとともに、駆動電圧Vfの上昇を抑制することを図った半導体発光素子が実現されている。
なお、以上に説明した実施形態は単なる例示にすぎない。したがって当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。積層体の積層構造については、必ずしも図に示したものに限らない。積層構造や各層の繰り返し回数等、任意に選択してよい。また、有機金属気相成長法(MOCVD法)に限らない。キャリアガスを用いて結晶を成長させる方法であれば、他の方法を用いてもよい。また、液相エピタキシー法、分子線エピタキシー法等、その他のエピタキシャル成長法により半導体層を形成することとしてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。本実施形態の発光素子200は、コンタクト電極に接触するドット電極と、それらのドット電極をパッド電極に接続する配線電極と、を有する半導体発光素子である。
1.半導体発光素子
図9は、本実施形態の発光素子200を示す平面図である。図10は、図9のAA断面を示す断面図である。発光素子200は、発光面内にわたって配置されているドット電極と、それらのドット電極とパッド電極とを接続する配線電極と、を有する半導体発光素子である。そして、絶縁層260上に沿って配線電極270が形成されている。発光素子200は、基板210と、n型層220と、発光層230と、p型層240と、透明電極250と、絶縁層260と、配線電極270と、絶縁膜280と、配線電極290と、を有している。
図9に示すように、発光素子200では、p側の配線電極270と、n側の配線電極290とが、串歯状に噛み合っている。そして、p側の配線電極270は、透明電極250にコンタクト部271で接触している。ここで、コンタクト部271は、透明電極250と導通するドット電極でもある。コンタクト部271は、発光面に対して分散して配置されている。n側の配線電極290は、n型層220のn型コンタクト層にコンタクト部291で接触している。配線電極270、290は、絶縁膜280に覆われている。しかし、配線電極270、290は、それぞれ、露出部の箇所で露出している。
配線電極270は、絶縁層260の上に形成されている。また、配線電極270は、コンタクト部271と、配線部272と、を有している。コンタクト部271は、透明電極250にコンタクトする配線電極である。コンタクト部271は、絶縁層260に離散して複数形成された孔261を充填している。そして、その孔261の底部で、コンタクト部271は、透明電極250に接触している。配線部272は、コンタクト部271同士と、pパッド電極P1とを電気的に接続するためのものである。配線電極270として、p型層240の側から、Cr、Ti、Auを順に積層したものが挙げられる。もちろん、電極の構成をこれ以外としてもよい。ただし、最下層の金属はSiO2 やTiCと密着性のよい材料が好ましい。配線電極290についても同様である。
コンタクト部271と配線部272とで、異なる材質を用いてもよい。その場合、コンタクト部271の最下層の金属は、透明電極250とオーミックコンタクトをとれる材料が好ましい。配線部272の最下層の金属は、SiO2 と密着性のよい材料が好ましい。また、コンタクト部291の最下層の金属は、n型層220とオーミックコンタクトをとれる材料が好ましい。配線部292の最下層の金属は、SiO2 と密着性のよい材料が好ましい。
2.基板
図10に示すように、基板210の主面には、凹凸形状が形成されている。そして、基板210の主面には、凸部同士の間隔が狭い第1の領域R201と、凸部同士の間隔が広い第2の領域R202とが形成されている。
3.パッド電極と第2の領域との位置関係
本実施形態では、発光層230から発光された光が軸上方向に出る際に、光の透過の障害となる非透光性電極が存在する。素子外部への光の透過を阻害する非透光性電極として、本実施形態では、pパッド電極P1と、p側のコンタクト部271と、p側の配線部272とが、挙げられる。
したがって、本実施形態においては、図11に示すように、発光素子200におけるpパッド電極P1と、コンタクト部271と、配線部272と、を基板210の主面に射影した領域を、第2の領域202とする。第2の領域R202における凸部同士のピッチ間隔は、第1の領域R201における凸部同士のピッチ間隔よりも広い。
4.第1の領域および第2の領域の効果
本実施形態においても、第1の領域R201および第2の領域R202がある。第1の領域R201があるため、全体として、発光層230の結晶性はよい。また、第2の領域R202があるため、駆動電圧Vfの上昇は、抑制される。
図12は、発光素子200を示す別の平面図である。図13は、図12のBB断面を示す断面図である。図13に示すように、第2の領域R202では、光を広い角度に反射している。
5.実験
5−1.サンプル
ここで、凸部同士の間隔、すなわち、ピッチ間隔を変えた場合に、駆動電圧Vf等の性質がどのように変わるかを調べた実験について説明する。ここで、ピッチ間隔として、3.5μm、4.0μm、5.0μmのものを用いた。これらの形状を示すサイズを表1に示す。ここで、図14に示すように、ピッチ間隔I1、トップ径W1、凸部径W2、ドット高さH1、傾斜角θとした。ただし、これらの実験用サンプルは、素子全体のピッチ間隔等を変更したものであり、本実施形態の発光素子200のように、1つの素子に、第1の領域R1および第2の領域R2の双方を設けたものではない。
[表1]
I1 ピッチ間隔(μm) 3.5 4.0 5.0
W1 トップ径 (μm) 0.459 0.417 0.384
W2 凸部径 (μm) 3.024 2.953 3.088
H1 ドット高さ(μm) 1.547 1.5 1.547
θ 傾斜角 (°) 50.6 49.9 49.0
なお、トップ径W1は、0μm以上1μm以下の範囲内であるとよい。凸部径W2は、2μm以上10μm以下の範囲内であるとよい。ドット高さH1は、1μm以上5μm以下の範囲内であるとよい。傾斜角θは、40°以上60°以下の範囲内であるとよい。
5−2.配光
図15は、発光素子の放射強度の角度依存性を例示するグラフである。ここで、図15中の矢印で示す範囲WAが、発光素子が発する光の最大強度1に対して、4/5の強度以上となる領域である。これを、配光2θ4/5ということとする。図15では、配光2θ4/5は、115°程度である。この配光2θ4/5が広いほど、基板の凹凸により反射する角度が大きいことを示している。
図16は、配光2θ4/5のピッチ間隔依存性を示すグラフである。図16の横軸は、ピッチ間隔I1である。図16の縦軸は、配光2θ4/5である。図16に示すように、ピッチ間隔I1が狭いほど、配光2θ4/5は狭い。逆に、ピッチ間隔I1が広いほど、配光2θ4/5は広い。ここで、ピッチ間隔I1が狭い領域は、第1の領域R1に対応する領域である。ピッチ間隔I1が広い領域は、第2の領域R2に対応する領域である。
したがって、本実施形態のように、第1の領域R1でピッチ間隔I1を狭くし、第2の領域R2でピッチ間隔I1を広くすればよい。これにより、図4に示したように、第2の領域R2で、光がより広い角度に反射することとなる。そのため、基板110の第2の領域R2で反射された光がpパッド電極P1やnパッド電極N1等の非透光性電極に照射されることなく、外部に出射しやすい。
もし仮に、pパッド電極P1やnパッド電極N1と、基板110との間で繰り返し反射したとしても、その繰り返し回数は、従来の発光素子に比べて少ない。これは、反射する光のうち、半導体層に再度吸収される光の割合が減少することを意味している。
なお、図16では、表1に示したピッチ間隔I1を用いて実験を行った結果を示している。第1の領域R1のピッチ間隔と第2の領域R2のピッチ間隔とで大きな差を設定することで、配光の差は、図16に示したものより大きい値となりうる。
5−3.駆動電圧
図17は、駆動電圧Vfのピッチ間隔依存性を示すグラフである。図17の横軸は、ピッチ間隔I1である。図17の縦軸は、駆動電圧Vfである。図17に示すように、ピッチ間隔I1が狭いほど、駆動電圧Vfは大きい。逆に、ピッチ間隔I1が広いほど、駆動電圧Vfは小さい。
このように、ピッチ間隔I1の狭い第1の領域R1では、駆動電圧Vfはやや高く、ピッチ間隔I1の広い第2の領域R2では、駆動電圧Vfはやや低い。つまり、本実施形態の発光素子200は、第2の領域R2を有している。そのため、発光素子200における駆動電圧Vfは、それほど高くない。
6.変形例
6−1.n側の配線電極
本実施形態では、第2の領域R202をpパッド電極P1およびp側の配線電極270に沿って設けることとした。そのため、nパッド電極N1およびn側の配線電極290に沿った箇所には、第2の領域R202を設けないこととした。しかし、n側の配線電極290に沿う領域にも、第2の領域R202を設けることとしてもよい。n側の配線電極290の下側に入り込んだ光は、基板210の第2の領域R202で反射される。そのため光は、より広い角度に反射され、反射後にn側の配線電極290に照射されにくい。
6−2.組み合わせ等
また、第1の実施形態で説明した各変形例を用いることもできる。また、それらを自由に組み合わせてもよい。
7.本実施形態のまとめ
以上詳細に説明したように、本実施形態の発光素子200は、ドット電極と、それらとパッド電極とを接続するための配線電極と、を有する半導体発光素子である。本実施形態の発光素子200では、主面に凹凸形状の形成された基板210を用いた。基板210は、凸部同士の間隔の狭い第1の領域R201と、凸部同士の間隔の広い第2の領域R202と、を有している。第2の領域R202は、pパッド電極P1およびp側の配線電極270を基板210の主面に射影した位置および形状で配置されている。そのため、第2の領域R202では、貫通転位密度がやや高い。そして、結晶性に優れた半導体層を有するとともに、駆動電圧Vfの上昇を抑制することを図った半導体発光素子が実現されている。
100、200…発光素子
110、210…基板
120…低温バッファ層
130…n型コンタクト層
140…n型ESD層
150…n型SL層
160、230…発光層
170…p型クラッド層
180…p型コンタクト層
190…透明電極
N1…nパッド電極
P1…pパッド電極
F1…パッシベーション膜
PT1…ピット

Claims (6)

  1. 主面に凹凸形状を有する基板と、
    前記基板の前記主面に形成されたIII 族窒化物半導体層と、
    前記III 族窒化物半導体層と導通する非透光性電極と、
    を有するIII 族窒化物半導体発光素子において、
    前記基板は、
    前記III 族窒化物半導体層と化学組成が異なる異種基板であり、
    前記異種基板は、
    複数の凸部を有する第1の領域と、
    前記第1の領域より凸部同士の間隔の広い複数の凸部を有する第2の領域と、
    を有し、
    前記第2の領域は、
    前記非透光性電極の形成領域を前記異種基板の前記主面に射影した射影領域と一致する領域と、
    前記射影領域の外側であって前記射影領域の外縁から6μm以下の範囲内の領域と、
    前記射影領域の内側であって前記射影領域の外縁から6μm以下の範囲内の領域と、
    を含む領域内に境界線を有する領域に形成されていること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  2. 請求項1に記載のIII 族窒化物半導体発光素子において、
    前記第2の領域では、
    前記第1の領域と前記第2の領域との境界から遠いほど前記凸部同士の間隔が広いこと
    を特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載のIII 族窒化物半導体発光素子において、
    前記第1の領域の凸部のピッチ間隔L1と、前記第2の領域の凸部のピッチ間隔L2とが、次式
    L2 = a × L1
    1.1 ≦ a ≦ 3
    を満たすこと
    を特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子において、
    前記非透光性電極の少なくとも一部は、
    外部電極と導通をとるためのパッド電極であること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  5. 請求項4に記載のIII 族窒化物半導体発光素子において、
    前記非透光性電極は、
    発光面に対して分散して配置された複数のドット電極と、
    複数の前記ドット電極を前記パッド電極と電気的に接続するための配線電極と、
    を有すること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子において、
    透明電極を有し、
    前記III 族窒化物半導体層は、
    p型コンタクト層を有し、
    前記透明電極は、
    前記p型コンタクト層の上に形成されていること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
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