JP2015030819A - アクリルゴム組成物およびこれを備えたシール装置 - Google Patents

アクリルゴム組成物およびこれを備えたシール装置 Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱性、耐圧縮永久歪み性、耐油性および耐寒性を向上できるアクリルゴムおよびシール装置を提供すること。
【解決手段】シート30は、ACM20からなっている。ACM20の骨格モノマーがエチルアクリレートとブチルアクリレートとを混合したものであって、エチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、0.8〜1.3である。ACM20の架橋点モノマーは、カルボキシル基を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクリルゴム組成物およびシール装置に関する。
従来、アクリルゴム組成物としては、特開2006−036826号公報(特許文献1)に記載されているものがある。このアクリルゴム組成物は、エチレンアクリルゴムを含有している。このエチレンアクリルゴムによって、軸受シールなどに要求される耐熱性や耐圧縮永久歪み性を得ている。
特開2006−036826号公報
ところで、アクリルゴム組成物は、骨格モノマーと架橋点モノマーとからなっている。これら骨格モノマーと架橋点モノマーの種類および組合せにより、アクリルゴム組成物の材料特性を変化させることはできる。ここで、軸受シールなどに要求される耐熱性、耐圧縮永久歪み性、耐油性および耐寒性の要求を全て満たす材料は知られていない。このため、耐油性が低いエチレンアクリルゴムに添加剤を添加して、耐油性を向上させ、さらには耐寒性を向上させることが試みられている。
しかし、エチレンアクリルゴムの耐熱性、耐圧縮永久歪み性、耐油性および耐寒性を向上させる方策が知られていないのが現状である。
また、複数の骨格モノマーを混合する場合、混合されるいずれかの骨格モノマーの不利な特性の影響を強く受ける傾向があるが、相乗効果を効果的に発揮させる方策も知られていないのが現状である。
そこで、本発明の課題は、耐熱性、耐圧縮永久歪み性、耐油性および耐寒性を向上できるアクリルゴム組成物およびシール装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のアクリルゴム組成物は、
骨格モノマーがエチルアクリレートとブチルアクリレートとを混合したものであって、エチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、0.8〜1.3であり、
架橋点モノマーがカルボキシル基を有する第1のポリマーからなることを特徴としている。
本発明者は、ポリマーの骨格モノマーと架橋点モノマーの種類および組合せを多角的な視点に基づいて様々な試験を行い、検討した。
そして、ポリマーの骨格モノマーをエチルアクリレートとブチルアクリレートとを混合したものとし、エチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比を0.8〜1.3とすると共に、ポリマーの架橋点モノマーをカルボキシル基に固定すると、エチルアクリレートとブチルアクリレートとカルボキシル基との相乗効果を発揮できることを発見した。
上記構成のアクリルゴム組成物によれば、上記第1のポリマーの骨格モノマーがエチルアクリレートとブチルアクリレートとを混合したものであって、エチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、0.8〜1.3であり、上記第1のポリマーの架橋点モノマーがカルボキシル基を有する。このため、エチルアクリレートとブチルアクリレートとカルボキシル基の相乗効果を発揮できる。すなわち、エチルアクリレートによって耐熱性および耐油性を付与し、ブチルアクリレートによって耐寒性および耐圧縮永久歪み性を付与し、カルボキシル基を有する架橋点モノマーによって耐熱性、耐圧縮永久歪み性、加工性(成形性)、および貯蔵安定性を付与し、これらの相乗効果によって、アクリルゴム組成物の耐熱性、耐寒性、耐油性および耐圧縮永久歪み性を向上できる。
また、一実施形態のアクリルゴム組成物では、
上記第1のポリマーの骨格モノマーのエチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、0.95〜1.05である。
上記実施形態によれば、上記第1のポリマーの骨格モノマーのエチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、0.95〜1.05であるので、エチルアクリレートとブチルアクリレートとの重量比を最適化できて、アクリルゴム組成物の耐熱性、耐圧縮永久歪み性、耐油性および耐寒性をさらに向上できる。
また、一実施形態のアクリルゴム組成物では、
骨格モノマーがエチレンメチルアクリレートからなり、架橋点モノマーがカルボキシル基を有し、ガラス転移温度が−40℃以下である第2のポリマーを、上記第1のポリマーに混合したものであり、
上記第1のポリマーと上記第2のポリマーとの全体を100重量%とすると、上記第1のポリマーが60〜80重量%である一方、上記第2のポリマーが20〜40重量%であり、
上記第1のポリマーの骨格モノマーのエチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、1.0〜1.2である。
一般的に、異なるポリマーを混合する場合、混合されるいずれかのポリマーの不利な特性の影響を強く受ける傾向がある。そこで、本発明者は、異なるポリマーの種類および組合せを多角的な視点に基づいて様々な試験を行い、検討した。
そして、上記第2のポリマーを上記第1のポリマーに混合し、第1のポリマーが60〜80重量%である一方、第2のポリマーが20〜40重量%であり、第1のポリマーの骨格モノマーのエチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、1.0〜1.2であるとき、第1のポリマーと第2のポリマーとの相乗効果を効果的に発揮できることを発見した。
上記実施形態によれば、上記第2のポリマーを、上記第1のポリマーに混合したものであり、上記第1のポリマーと上記第2のポリマーとの全体を100重量%とすると、上記第1のポリマーが60〜80重量%である一方、上記第2のポリマーが20〜40重量%であり、上記第1のポリマーの骨格モノマーのエチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、1.0〜1.2である。このため、第1のポリマーと第2のポリマーとの相乗効果を効果的に発揮できる。すなわち、第1のポリマーの耐熱性、耐寒性、耐油性および耐圧縮永久歪み性に、第2のポリマーの耐熱性および耐磨耗性を付与し、耐磨耗性と耐油性とを両立させて、アクリルゴム組成物の耐熱性、耐寒性、耐油性、耐圧縮永久歪み性および耐磨耗性を向上できる。
本発明のシール装置は、
芯金部材と、
上記芯金部材に固着された弾性部材と
を備え、
上記弾性部材は、
上記芯金部材に固着された基部と、
上記基部から延在すると共に、被摺動部材に摺動するリップ部と
を有し、
上記弾性部材は、上記アクリルゴム組成物からなることを特徴としている。
上記構成のシール装置によれば、上記弾性部材は、上記アクリルゴム組成物からなるので、耐熱性、耐寒性、耐油性および耐圧縮永久歪み性を向上できる。
本発明のアクリルゴム組成物およびシール装置によれば、上記第1のポリマーの骨格モノマーがエチルアクリレートとブチルアクリレートとを混合したものであって、エチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、0.8〜1.3であり、第1のポリマーの架橋点モノマーがカルボキシル基を有するので、耐熱性、耐寒性、耐油性および耐圧縮永久歪み性を向上できる。
本発明の第1実施形態であるアクリルゴム組成物のシートの概略図である。 上記アクリルゴム組成物のACMの化学構造を説明する図である。 上記ACMの骨格モノマーの化学構造を説明する図である。 上記ACMの2種類の骨格モノマーの化学構造を説明する図である。 上記アクリルゴム組成物を有するシール装置の周辺の模式断面図である。 第2実施形態のアクリルゴム組成物のシートの概略図である。 上記アクリルゴム組成物のAEMの化学構造を説明する図である。 上記アクリルゴム組成物の実験例と比較例の評価結果を説明する図である。
以下、本発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるアクリルゴム組成物のシートについての概略図である。
図1に示すように、このアクリルゴム組成物は、第1のポリマーの一例としてのアクリルゴム(ACM)20からなっている。ACM20は、平板状のシート30を形成している。なお、アクリルゴム組成物は、大別すると、主にACMと、エチレンアクリレートゴム(AEM)とがある。
図2は、ACM20の化学構造を示す。
図2に示すように、ACM20は、骨格モノマー21と、架橋点モノマー22とからなっている。骨格モノマー21は、エチルアクリレート(EA)およびブチルアクリレート(BA)を混合したものであって、EAに対するBAの重量比は、0.8〜1.3であり、より好ましくは、0.95〜1.05である。架橋点モノマー22は、カルボキシル基を有している。
カルボキシル基を有する架橋点モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、2−ペンテン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸モノアルキルエステル、フマル酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステル等が挙げられる。
活性塩素基を有する架橋点モノマー22としては、例えば2−クロルエチルビニルエーテル、2−クロルエチルアクリレート、ビニルベンジルクロライド、ビニルクロルアセテート、アリルクロルアセテート等が挙げられる。
図3は、ACM20の骨格モノマー21の化学構造を説明する図である。図4は、ACM20の骨格モノマー21のエチルアクリレート(EA)およびブチルアクリレート(BA)の化学構造を示す。
図3に示すように、骨格モノマー21は、主鎖25と、側鎖のエステル構造(極性)26と、側鎖のアルキル基27とを有している。主鎖25は、耐熱性に関係している。側鎖のエステル構造26および側鎖のアルキル基27は、耐油性、耐寒性、および耐熱性に関係している。
ACM20の骨格モノマー21は、EAおよびBAからなっている。EAおよびBAの組み合わせが、ACM20の基本的な特性を決定している。なお、ACM20の骨格モノマー21として、他に、メトキシエチルアクリレート(MEA)がある。
表1は、一般的なAEMおよびACMの骨格モノマーの耐環境特性、具体的には耐寒性、耐油性、および耐熱性を示している。表2は、一般的なAEMおよびACMの架橋点モノマーの特性、具体的には耐熱性、耐圧縮永久歪み性、加工性を示している。
Figure 2015030819
Figure 2015030819
表1,2において、「◎」は、上記特性が特に優れていることを示している。同様に、「○」は、特性が優れていること、「△」は、特性がやや劣っていること、「×」は、特性が劣っていることをそれぞれ示している。
表1,2に示すように、ACMは、骨格モノマーや架橋点モノマーの種類によって、上記特性が大きく異なっている。
例えば、表1に示すように、BAから成るACMの耐油性は、劣っているが、MEAからなるACMの耐油性は特に優れている。
表2に示すように、カルボキシル系の架橋点モノマーを有するACMは、耐熱性および耐圧縮永久歪み性が特に優れている。また、カルボキシル系の架橋点モノマーを有するAEMは、耐熱性が特に優れている。
次に、シート30の製造方法について説明する。
ACM20は、骨格モノマー21および架橋点モノマー22を、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合等の公知の方法で共重合させて得られる。ここで、架橋点モノマー22は、骨格モノマー21全体を100重量%とすると、1〜5重量%である。
ACM20には、要求される特性に応じて、カーボンブラック、シリカなどの補強材や、グラファイト、PTFE、二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を単独、もしくは複数併用して添加される。
補強材は、主に補強性を高める目的で添加される。補強材の添加量は、ACM20全体を100重量%とすると、60〜80重量%であるのが好ましい。補強材の添加量が60重量%以下では、補強効果が低く、補強材の添加量が80重量%以上では、ACM20の柔軟性が低下し、硬くて脆くなるので好ましくない。
固体潤滑剤は、主に磨耗性を高める目的で添加される。固体潤滑剤の添加量は、ACM20全体を100重量%とすると、10〜20重量%であるのが好ましい。固体潤滑剤の添加量が10重量%以下では、潤滑効果がほとんど得られず、固体潤滑剤の添加量が20重量%以上では、ACM20は、硬くて脆くなるので、好ましくない。
上記添加物以外に、例えば、アセチレンブラック、アタバルジャイト、アルミナ、カオリンクレー、ガラス繊維、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ケイ酸カルシウム(ウォラストナイト)、ケイ酸カルシウム(ゾノトライト)、ケイ酸カルシウム(合成、アモルファス)、ケイ酸ジルコン、酸化亜鉛ウィスカー、ゼオライト、セビオライト、セリナイト、タルク、炭酸マグネシウム、チタン酸カリウム、チタン酸バリウム、長石粉、ハイドロタルサイト、バイロフィライト(ロー石クレー)、ファーネスブラック、ベントナイト、ホウ酸アルミニウム、マイカ(フロゴバイト)、マイカ(マスコバイト)、硫酸マグネシウム(モスハイジ)、亜硫酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、珪石粉末、珪藻土、合成シリカ(乾式)、合成シリカ(湿式)、黒鉛粉末、三酸化アンチモン、酸化ジルコン、酸化チタン(アナターゼ)、酸化チタン(ルチル)、酸化マグネシウム、酸化亜鉛(乾式)、酸化亜鉛(湿式)、酸化鉄、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭化ケイ素、炭酸カルシウム(コロイド)、炭酸カルシウム(胡粉)、炭酸カルシウム(重質)、炭酸カルシウム(軟質)、炭酸バリウム、炭素繊維、窒化珪素、硫酸カルシウム(無水)、硫酸バリウム(バライト)、硫酸バリウム(沈降性)が、必要に応じて適宜添加されて用いられる。
なお、ACM20は、要求される特性に応じて、添加されるそれぞれの補強材、固体潤滑剤などの種類や添加量が異なっていてもよい。
ACM20は、インターミックス、加圧式ニーダー、密閉式バンバリーミキサー等の混練機または、オープンロール等を用いて製造される。
(実験例)
表3は、シート30のACM20の骨格モノマー21のEAとBAとの配合比率を変えた実験例1〜5の評価材料(ポリマーA,B,C,D,E)について、それぞれのEAとBAとの配合比率および特性の評価を示している。表4は、実験例1〜5の原料の配合を示している。
Figure 2015030819
Figure 2015030819
実験例1〜5の特性の評価は、以下のように行った。
耐寒性については、DSC(Differential scanning calorimetry;示差走査熱量計)を用いて、シート30のガラス転移温度を測定した。
耐熱性については、試験片の引張強さの変化率を算出した。具体的には、JIS K6251に基づいて、シート30からダンベル状3号形の試験片を作成し、この試験片の加熱前後における引張強さを測定し、その変化率を算出した。上記加熱は、150℃の環境下で、72時間の条件で行った。
耐油性については、試験片の評価材料の引張強さの変化率を算出した。具体的には、JIS K6251に基づいて、上記試験片を作成し、この試験片のIRM903オイルの浸漬前後における引張強さを測定し、その変化率を算出した。IRM903オイルの浸漬は、150℃の環境下で、72時間の条件で行った。
耐圧縮永久歪み性については、試験片の圧縮永久歪み率を算出した。具体的には、JIS K6262に基づいて、シート30から円筒型試験片を作成し、この試験片を25%圧縮させた状態で、175℃の環境下で72時間放置し、次いで、圧縮を開放した後の試験片の圧縮永久歪み率を測定した。
(実験例1)
骨格モノマーがEAとBAとを混合したものであって、EAに対するBAの重量比が、0.5であり、架橋点モノマーがカルボキシル基を有するポリマーA100重量%、補強材のカーボンブラック(FEF)60重量%、老化防止剤の4,4’ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン2重量%、架橋剤のヘキサメチレンジアミンカーバメイト0.6重量%、架橋促進剤のジオルトトリルグアニジン1重量%、加工助剤のステアリン酸(飽和脂肪酸)2重量%を、公知である加圧式ニーダーおよびオープンロールで混練した。そして、一次加硫を180℃で10分間から15分間行い、二次加硫を180℃で4時間行ってシート30を作成した。得られたシート30を用いて、上記耐寒性、耐熱性、耐油性および耐圧縮永久歪み性の測定および算出をした。結果を表3に示す。
(実験例2)
ポリマーAの代わりに、骨格モノマーがEAとBAとを混合したものであって、EAに対するBAの重量比が、0.8であり、架橋点モノマーがカルボキシル基を有するポリマーBを用いた以外は、実験例1と同様にして、シート30を作成し、同様に評価を行った。結果を表3に示す。
(実験例3)
ポリマーAの代わりに、骨格モノマーがEAとBAとを混合したものであって、EAに対するBAの重量比が、1.0であり、架橋点モノマーがカルボキシル基を有するポリマーCを用いた以外は、実験例1と同様にして、シート30を作成し、同様に評価を行った。結果を表3に示す。
(実験例4)
ポリマーAの代わりに、骨格モノマーがEAとBAとを混合したものであって、EAに対するBAの重量比が、1.3であり、架橋点モノマーがカルボキシル基を有するポリマーDを用いた以外は、実験例1と同様にして、シート30を作成し、同様に評価を行った。結果を表3に示す。
(実験例5)
ポリマーAの代わりに、骨格モノマーがEAとBAとを混合したものであって、EAに対するBAの重量比が、1.5であり、架橋点モノマーがカルボキシル基を有するポリマーEを用いた以外は、実験例1と同様にして、シート30を作成し、同様に評価を行った。結果を表3に示す。
実験例3の耐寒性、耐熱性、耐油性および耐圧縮永久歪み性の実測値を基準として、他の実験例1〜2および4〜5の実測値の比率を算出した。結果を表3に示す。この比率が1以上であれば、耐熱性,耐油性および耐圧縮永久歪み性が優れている。また、この比率が1より小さく、実測値が小さいほど、耐寒性が優れている。
表3に示すように、EAに対するBAの重量比が0.5から1.5まで大きくなるにつれて、ガラス転移温度が低下し、耐寒性が向上している。耐熱性については、EAに対するBAの重量比が大きくなるにつれて、引張強さの変化率が増加し、耐熱性が向上している。一方、耐油性については、EAに対するBAの重量比が大きくなるにつれて、引張強さの変化率が減少し、耐油性が低下している。また、耐圧縮永久歪み性については、EAに対するBAの重量比が大きくなるにつれて、圧縮永久歪み率が減少し、耐圧縮永久歪み性が向上している。
したがって、EAに対するBAの重量比が、0.8〜1.3であり、さらに好ましくは、1.0であるとき、耐熱性、耐寒性、耐油性および耐圧縮永久歪み性を向上できる。EAに対するBAの重量比が0.5の場合は、耐寒性、耐熱性、耐圧縮永久歪み性が低くなる。EAに対するBAの重量比が1.5の場合は、耐油性が低くなる。
上記構成のシート30によれば、ACM20の骨格モノマー21がEAとBAとを混合したものであって、EAに対するBAの重量比が、0.8〜1.3であり、ACM20の架橋点モノマー22がカルボキシル基を有する。このため、EAとBAとカルボキシル基の相乗効果を発揮できる。すなわち、EAによって耐熱性および耐油性を付与し、BAによって耐寒性および耐圧縮永久歪み性を付与し、カルボキシル基を有する架橋点モノマーによって耐熱性、耐圧縮永久歪み性、加工性(成形性)、および貯蔵安定性を付与し、これらの相乗効果によって、シート30の耐熱性、耐寒性、耐油性および耐圧縮永久歪み性を向上できる。さらに、シート30の長寿命化が図れる。
また、ACM20の骨格モノマー21のEAに対するBAの重量比が、0.95〜1.05であるとき、EAとBAとの重量比を最適化できて、シート30の耐熱性、耐圧縮永久歪み性、耐油性および耐寒性をさらに向上できる。
図5は、シート30を有するシール装置60の周辺の模式断面図である。
図5に示すように、シール装置60は、被摺動部材としての軸部材70と、ハウジング80との間における軸方向の一端部側の開口付近に配置されている。シール装置60は、軸部材70とハウジング80との間における軸方向の一端部側の開口を密封(シール)している。軸部材70とハウジング80とシール装置60とで囲まれた空間には、例えば潤滑油が封入されている。
シール装置60は、環状の芯金部材61および弾性部材62を備える。
芯金部材61は、断面略L字状の形状を有している。芯金部材61は、筒状部61Aと、径方向延在部61Bとからなる。筒状部61Aは、略軸方向に延在している。筒状部61Aは、ハウジング80の内周面に内嵌されて固定されている。径方向延在部61Bは、筒状部61Aの内周面の一端部から径方向の内方に延在している。
弾性部材62は、基部62Aおよびリップ部62Bを有する。基部62Aは、筒状部61Aの外周面と、径方向延在部61Bの軸方向の外側の端面および内側の端面の一部と、および径方向延在部61Bの径方向の内方の端面とを覆うように、芯金部材61に固着されている。弾性部材62は、シート30を成形したACM20からなる環状の一体部材である。
リップ部62Bは、略筒状の形状を有し、基部62Aの径方向の内方の端部から軸方向に突出している。リップ部62Bの内周面は、径方向の内方に突出する環状の突出部62Cを有し、この突出部62Cが、被摺動部材としての軸部材70に摺動するようになっている。リップ部62Bの外周面において、突出部62Cに径方向に重なる部分には、ばね嵌入溝65が形成されている。このばね嵌入溝には、ばね69が嵌入されている。ばね69により、突出部62Cを軸部材70側に押圧して、シール装置60の密封性能を向上するようにしている。
上記構成のシール装置によれば、弾性部材62は、シート30からなるので、シール装置60の耐熱性、耐寒性、耐油性および耐圧縮永久歪み性を向上できる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態であるアクリルゴム組成物のシートについての概略図である。
上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、アクリルゴム組成物は、ACM20に、第2のポリマーの一例としてのAEM10を混合したものからなっていて、平板状のシート31を形成している。
ここで、ACM20とAEM10との全体を100重量%とすると、ACM20が60〜80重量%である一方、AEM10が20〜40重量%である。ACM20の骨格モノマー21のEAに対するBAの重量比は、1.0〜1.2である。
図7は、AEM10の化学構造を示す。
図7に示すように、AEM10は、骨格モノマー11と、架橋点モノマー12とからなっている。AEM10の骨格モノマー11は、エチレンおよびメチルアクリレートからなるエチレンメチルアクリレート(EMA)である。AEM10の架橋点モノマー12は、カルボキシル基を有している。
表5は、ACMの試作材と、AEMであるベイマックG,ベイマックGLS,ベイマックDP,およびベイマックUltra LT(いずれもデュポン社製)とのそれぞれのガラス転移温度を示している。上記ACMの試作材は、骨格モノマーがEAとBAとを混合したものであって、EAに対するBAの重量比が、1.1であり、架橋点モノマーがカルボキシル基を有している。
Figure 2015030819
AEM10は、ガラス転移温度が−40℃以下であるベイマックUltra LTからなっている。
(実験例)
表6は、実験例1〜5および比較例1〜3の原料の配合を示している。表7は、実験例1〜5および比較例1〜3の主な配合比率と特性の評価を示している。
Figure 2015030819
Figure 2015030819
実験例1〜5および比較例1〜3の特性の評価は、以下のように行った。
磨耗試験については、試験片の磨耗体積を測定した。具体的には、JIS K7204に基づいて、シート31から円板の試験片を作成し、この試験片を雰囲気温度が室温の環境下で、磨耗輪H−22、回転速度60rpm、試験回数1000回、荷重9.8Nとして、試験片の磨耗体積を測定した。この磨耗体積の目標値は、70mm以下である。
耐熱試験については、試験片の引張強さの変化率、硬さ変化、圧縮永久歪み率を算出した。具体的には、JIS K6251に基づいて、シート31からダンベル状3号形の試験片を作成し、この試験片の加熱前後における引張強さを測定し、その変化率を算出した。上記加熱は、150℃の環境下で、72時間の条件で行った。
圧縮永久歪み率については、具体的には、JIS K6262に基づいて、シート31から大形円板試験片を作成した。この試験片を25%圧縮させた状態で、175℃の環境下で72時間放置し、次いで、圧縮を開放した後の試験片の圧縮永久歪み率を算出した。この圧縮永久歪み率の目標値は、25%以下である。
耐油試験については、試験片の評価材料の引張強さの変化率、硬さ変化、体積変化率を算出した。具体的には、JIS K6251に基づいて、シート31からダンベル状3号形の試験片を作成し、この試験片のIRM903オイルの浸漬前後における引張強さ、硬さ、および体積を測定し、その変化率を算出した。IRM903オイルの浸漬は、150℃の環境下で、72時間の条件で行った。上記体積変化率の目標値は、40%以下である。
(実験例1)
ACM20の上記試作材90重量部(%)、AEM10のベイマックUltra LT10重量部、補強材のシーストG−SO(カーボンブラック、東海カーボン社製)65重量部、ニップシールE74P(湿式シリカ、東ソー・シリカ社製)9重量部、老化防止剤のノクラックCD(大内新興化学工業社製)2重量部、架橋剤のDiak No.1(デュポン社製)1.5重量%、架橋促進剤のノクセラーDT(大内新興化学工業社製)1重量%、加工助剤のルナックS−70V(花王社製)2重量部、加工助剤のアーミン18D(ライオン社製)2重量部、加工助剤のフォスファノールRL210(東邦化学工業社製)2重量部、カップリング剤のA−187T(日硝産業社製)0.5重量部を、公知である加圧式ニーダーおよびオープンロールで混練した。そして、一次加硫を180℃で10分間から15分間行い、二次加硫を180℃で4時間行ってシート31を作成した。得られたシート31を用いて、上記磨耗試験、耐熱試験、耐油試験の測定および算出をした。結果を表7に示す。
(実験例2)
ACM20の試作材を90重量部から80重量部に変え、AEM10のベイマックUltra LTを10重量部から20重量部に変えた以外は、実験例1と同様にして、シート31を作成し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
(実験例3)
ACM20の試作材を90重量部から70重量部に変え、AEM10のベイマックUltra LTを10重量部から30重量部に変えた以外は、実験例1と同様にして、シート31を作成し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
(実験例4)
ACM20の試作材を90重量部から60重量部に変え、AEM10のベイマックUltra LTを10重量部から40重量部に変えた以外は、実験例1と同様にして、シート31を作成し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
(実験例5)
ACM20の試作材を90重量部から50重量部に変え、AEM10のベイマックUltra LTを10重量部から50重量部に変えた以外は、実験例1と同様にして、シート31を作成し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
(比較例1)
ACM20の試作材を90重量部から100重量部に変え、AEM10のベイマックUltra LTを10重量部から0重量部に変えた以外は、実験例1と同様にして、シート31を作成し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
(比較例2)
ACM20の試作材を90重量部から70重量部に変え、AEM10のベイマックUltra LT10重量部をベイマックGLS30重量部に変えた以外は、実験例1と同様にして、シート31を作成し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
(比較例3)
ACM20の試作材を90重量部から70重量部に変え、AEM10のベイマックUltra LT10重量部をPTFE(Polytetrafluoroethylene)のTLP10F−1(三井・デュポンフロロケミカル社製)30重量部に変えた以外は、実験例1と同様にして、シート31を作成し、同様に評価を行った。結果を表7に示す。
図8は、実験例1〜5および比較例1〜3の磨耗体積と体積変化率とを示している。
表3および図8に示すように、ACM20の試作材の重量部が小さくなるにつれて、ACM20の試作材による耐油性が低下して、耐油試験の体積変化率が大きくなる。実験例5のようにACM20の試作材の重量部がベイマックUltra LTの重量部と同じ50になると、上記体積変化率が44%になって、目標値である40%以下の範囲外となる。
また、実験例1のようにACM20の試作材90重量部に対してAEM10のベイマックUltra LT10重量部のとき、磨耗試験の磨耗体積は72mmであって、目標値である70mm以下の範囲外である。しかし、ACM20の試作材に対するAEM10のベイマックUltra LTの重量比が大きくなるにつれて、ベイマックUltra LTによる耐磨耗性が向上して、上記磨耗体積は小さくなり、実験例2から5では、上記目標値の範囲内となる。
以上より、上記磨耗体積および上記体積変化率の目標値の範囲内となって、耐磨耗性と耐油性とを両立するのは、実験例2〜4である。
したがって、AEM10を、ACM20に混合したものであり、ACM20とAEM10との全体を100重量%とすると、ACM20が60〜80重量%である一方、AEM10が20〜40重量%であり、ACM20の骨格モノマー21のEAに対するBAの重量比が、1.0〜1.2であるとき、ACM20とAEM10との相乗効果を効果的に発揮できる。すなわち、ACM20の耐熱性、耐寒性、耐油性および耐圧縮永久歪み性に、AEM10の耐熱性および耐磨耗性を付与し、耐磨耗性と耐油性とを両立させて、シート31の耐熱性、耐寒性、耐油性、耐圧縮永久歪み性および耐磨耗性を向上できる。
なお、上記第1,第2実施形態では、ACM20の架橋点モノマー22は、カルボキシル基のみを有していたが、これに限らず、例えば、ACMの架橋点モノマーがカルボキシル基に加えて、さらに活性塩素基を有していてもよい。
また、上記第1,第2実施形態では、シール装置60は、軸部材70と、ハウジング80との間に配置されていた。しかしながら、本発明のシール装置は、転がり軸受や、トランスミッションなど、使用環境が−40℃〜170℃で、油中もしくは常に油と接触しているような製品であって、耐熱性、耐油性、耐圧縮永久歪み性、耐磨耗性、および耐寒性が要求される製品に使用されても良い。
また、上記第1,第2実施形態では、シール装置60の芯金部材61をハウジング80に固定したが、本発明では、芯金部材を軸部材の外周面に固定しても良い。また、シール装置を転がり軸受に取り付けて、芯金部材を転がり軸受の外輪、内輪または中間輪に固定しても良い。
また、上記第1,第2実施形態では、シール装置60の芯金部材61が、筒状部61Aと、径方向延在部61Bとを有していたが、本発明では、芯金部材が筒状部を有していなくても良い。
また、上記第1,第2実施形態では、シール装置60は、ばね69を有していたが、本発明では、ばねを有していなくても良く、他の形式のシール装置であっても良い。
10 ACM
11,21 骨格モノマー
12,22 架橋点モノマー
20 AEM
30,31 シート
61 芯金部材
62 弾性部材
62A 基部
62B リップ部
70 軸部材

Claims (4)

  1. 骨格モノマーがエチルアクリレートとブチルアクリレートとを混合したものであって、エチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、0.8〜1.3であり、
    架橋点モノマーがカルボキシル基を有する第1のポリマーからなることを特徴とするアクリルゴム組成物。
  2. 請求項1に記載のアクリルゴム組成物において、
    上記第1のポリマーの骨格モノマーのエチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、0.95〜1.05であることを特徴とするアクリルゴム組成物。
  3. 請求項1に記載のアクリルゴム組成物において、
    骨格モノマーがエチレンメチルアクリレートからなり、架橋点モノマーがカルボキシル基を有し、ガラス転移温度が−40℃以下である第2のポリマーを、上記第1のポリマーに混合したものであり、
    上記第1のポリマーと上記第2のポリマーとの全体を100重量%とすると、上記第1のポリマーが60〜80重量%である一方、上記第2のポリマーが20〜40重量%であり、
    上記第1のポリマーの骨格モノマーのエチルアクリレートに対するブチルアクリレートの重量比が、1.0〜1.2であることを特徴とするアクリルゴム組成物。
  4. 芯金部材と、
    上記芯金部材に固着された弾性部材と
    を備え、
    上記弾性部材は、
    上記芯金部材に固着された基部と、
    上記基部から延在すると共に、被摺動部材に摺動するリップ部と
    を有し、
    上記弾性部材は、請求項1から3のいずれか1つに記載のアクリルゴム組成物からなることを特徴とするシール装置。
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