JP2015027950A - 燃料改質装置及びその運転方法 - Google Patents
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Abstract
Description
尚、脱硫器に酸素が流入して脱硫触媒が酸化する場合、脱硫反応によって補足していた硫黄が脱離して脱硫器の後段へ硫黄がスリップしてゆくため、脱硫器からの硫黄流出時間すなわち寿命が短くなる。また、脱硫触媒の酸化及び還元の繰り返しによって、脱硫触媒が損傷する場合も考えられ、脱硫器の長期寿命が期待通り確保できなくなるという課題がある。
つまり、特許文献1に記載の燃料改質装置は、燃焼触媒部に水素を供給することが必須である。そのため、水素の供給が充分でない或いは水素の供給が行われない間、即ち、燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中には、原燃料ガスに含まれる酸素を充分に除去できず、脱硫器の脱硫触媒が酸化されることもある。
炭化水素系の原燃料ガスから硫黄化合物を除去するための脱硫触媒が充填された脱硫器と、前記脱硫器で脱硫された前記原燃料ガスを水蒸気改質して、水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器と、前記脱硫器に流入する前記原燃料ガスに前記改質ガスの一部を添加する水素添加手段とを備える燃料改質装置であって、
前記改質ガスの一部が前記原燃料ガスに添加される添加部と、前記脱硫器との間に、酸化状態と還元状態との間で可逆的に反応を繰り返す酸化還元反応を呈する酸化還元反応剤が充填された酸化還元反応器を備え、
前記酸化還元反応器では、還元状態にある前記酸化還元反応剤が、前記原燃料ガスに含まれている酸素によって酸化されて酸化状態になる反応と、酸化状態にある前記酸化還元反応剤が、前記水素添加手段によって前記原燃料ガスに添加された水素によって還元されて還元状態となる反応とが可逆的に行われる点にある。
前記酸化還元反応剤は、クロム系、マンガン系、銅系、鉄系、亜鉛系、コバルト系及びニッケル系の化合物うちの何れか1種または2種以上の組み合わせであってもよい。
尚、燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中は、酸化還元反応器の上流側に添加される水素の量は非常に少ない或いは水素は全く添加されない。このため、水素による酸化還元反応剤の還元も行われなくなる。ところが本特徴構成によれば、燃料改質装置を運転している間に酸化還元反応剤は高い還元状態に保たれている。更に、酸化還元反応器に流入する原燃料ガスの量が少なくなる或いは原燃料ガスが流入しないような燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中であれば、酸化還元反応器に侵入する酸素の量も少なくなる。従って、高い還元状態にある酸化還元反応剤で、その少ない量の酸素を取り込む(即ち、酸化還元反応剤自身が酸化されて還元状態から酸化状態になる)ことができ、後段の脱硫器に酸素が移送されないようにできる。加えて、次に燃料改質装置の運転が開始されて原燃料ガスに水素が添加されるようになると、酸化還元反応剤は還元されて酸化状態から還元状態になる。その結果、酸化還元反応剤は高い還元状態で保たれることになる。
従って、燃料改質装置の運転中だけでなく、運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中においても、原燃料ガスに含まれる酸素を充分に除去可能な燃料改質装置を提供できる。
本発明に係る燃料改質装置の別の特徴構成は、前記酸化還元反応器には、前記改質器で前記改質ガスが充分に生成されて前記水素添加手段によって水素が前記原燃料ガスに添加されているとき、前記原燃料ガスに含まれる酸素によって酸化されて酸化状態になると共に、前記水素添加手段によって前記原燃料ガスに添加されている水素によって還元されて還元状態になる前記酸化還元反応剤であって、前記改質器で前記改質ガスが充分に生成されないために前記水素添加手段によって前記原燃料ガスに添加される水素の量が非常に少ないとき、或いは、前記改質器で前記改質ガスが生成されないために前記水素添加手段によって水素が全く添加されないとき、前記改質器で前記改質ガスが充分に生成されて前記水素添加手段によって水素が前記原燃料ガスに添加されている間に還元状態に保たれていた状態から、前記原燃料ガスに含まれる酸素によって酸化されて酸化状態になる前記酸化還元反応剤が充填されている点にある。
上記特徴構成によれば、酸化還元反応器は、原燃料ガスに酸素が含まれていたとしても、その酸素が後段の脱硫器に移送されないようにできる。具体的には、酸化還元反応器の内部には、酸素によって酸化された酸化状態と水素などによって還元された還元状態との間で可逆的に反応を繰り返す酸化還元反応を呈する酸化還元反応剤が収容されている。つまり、酸化還元反応剤は、酸化還元反応器の内部に酸素が侵入しても、その酸素と反応して酸化されるので(即ち、自身で酸素を取り込むので)、後段の脱硫器へ酸素が移送されないようにできる。
燃料改質装置を運転している間(即ち、改質器で改質ガスが充分に生成されている間)は、上述したように酸化還元反応器の上流側において水素が原燃料ガスに添加されている。つまり、燃料改質装置を運転している間は、原燃料ガスに酸素が含まれていたとしても、その酸素によって上述のように酸化還元反応剤が酸化されることで(即ち、酸素を酸化還元反応器で取り込むことで)、或いは、その酸素と水素とが反応して水となることで、後段の脱硫器には酸素が移送されないようにできる。加えて、酸化還元反応剤は、酸化されたとしても、その後、原燃料ガスに添加される水素によって還元される。その結果、酸化還元反応剤は高い還元状態で保たれることになる。
これに対して、燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中(即ち、改質器で改質ガスが充分に生成されない間)は、酸化還元反応器の上流側に添加される水素の量は非常に少ない或いは水素は全く添加されない。このため、水素による酸化還元反応剤の還元も行われなくなる。しかし、それ以前の燃料改質装置が運転されていた間に酸化還元反応剤は高い還元状態に保たれている。更に、酸化還元反応器に流入する原燃料ガスの量が少なくなる或いは原燃料ガスが流入しないような燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中であれば、酸化還元反応器に侵入する酸素の量も少なくなる。従って、高い還元状態にある酸化還元反応剤が、その少ない量の酸素によって酸化されることで(即ち、酸素を酸化還元反応器で取り込むことで)、後段の脱硫器に酸素が移送されないようにできる。
以下に図面を参照して第1実施形態の燃料改質装置について説明する。
図1は、第1実施形態の燃料改質装置の構成を示す図である。燃料改質装置R1(R)は、酸化還元反応器1と、脱硫器2と、改質器3と、一酸化炭素変成器4と、一酸化炭素除去器5と、除湿器6とを備える。
CH4+H2O→CO+3H2
〔化2〕
CH4+2H2O→CO2+4H2
CO+H2O→CO2+H2
除湿器6で除湿された後の変成処理済みガスは、水素リサイクル路7を介して添加部8で原燃料ガスに添加される分と、空気と混合されて一酸化炭素除去器5に供給される分とに分配される。
第2実施形態の燃料改質装置は、酸化還元反応器及び脱硫器の構成が第1実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の燃料改質装置について説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第2実施形態の燃料改質装置R2(R)において、酸化還元反応器1と脱硫器2とが一体に構成されている。具体的には、筐体Cの内部で、酸化還元反応剤1aが脱硫触媒2aの前段に収容されて、筐体Cの内部に流入したガスが酸化還元反応剤1aの充填区域を通過した後で脱硫触媒2aの充填区域を通過するように構成されている。つまり、筐体Cは、酸化還元反応器1及び脱硫器2として機能する。
このように、酸化還元反応器1と脱硫器2とを一体に構成することで、燃料改質装置R2を小型にすることができる。
第3実施形態の燃料改質装置は、水素リサイクル路の構成が第1実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の燃料改質装置について説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第3実施形態の燃料改質装置R3(R)において、水素リサイクル路7は、改質器3の下流側(即ち、改質器3と一酸化炭素変成器4との間)とポンプPの上流側に設けられた添加部8とを連結している。その結果、改質器3で生成された水素を主成分とする改質ガスの一部が水素リサイクル路7によって抜き出され、ポンプPの上流側に設けられた添加部8で原燃料ガスに添加される。
第4実施形態の燃料改質装置は、水素リサイクル路の構成が第3実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の燃料改質装置について説明するが、第3実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第4実施形態の燃料改質装置R4(R)において、水素リサイクル路7には、除湿器9が設けられている。例えば、除湿器9は、水蒸気を凝縮させるガス冷却器(図示せず)及びその凝縮水をガスから分離する気水分離器(図示せず)などで構成される。水素リサイクル路7に除湿器9を設けることで、添加部8に添加される改質ガスの一部に含まれる水分を低下させることができる。
1a 酸化還元反応剤
2 脱硫器
2a 脱硫触媒
3 改質器
7 水素リサイクル路(水素添加手段)
8 添加部
R(R1〜R4) 燃料改質装置
尚、脱硫器に酸素が流入して脱硫触媒が酸化する場合、脱硫反応によって補足していた硫黄が脱離して脱硫器の後段へ硫黄がスリップしてゆくため、脱硫器からの硫黄流出時間すなわち寿命が短くなる。また、脱硫触媒の酸化及び還元の繰り返しによって、脱硫触媒が損傷する場合も考えられ、脱硫器の長期寿命が期待通り確保できなくなるという課題がある。
つまり、特許文献1に記載の燃料改質装置は、燃焼触媒部に水素を供給することが必須である。そのため、水素の供給が充分でない或いは水素の供給が行われない間、即ち、燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中には、原燃料ガスに含まれる酸素を充分に除去できず、脱硫器の脱硫触媒が酸化されることもある。
炭化水素系の原燃料ガスから硫黄化合物を除去するための脱硫触媒が充填された脱硫器と、前記脱硫器で脱硫された前記原燃料ガスを水蒸気改質して、水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器と、前記脱硫器に流入する前記原燃料ガスに前記改質ガスの一部を添加する水素添加手段とを備え、運転停止中に前記原燃料ガスが内部に充填されて封止される燃料改質装置であって、
前記改質ガスの一部が前記原燃料ガスに添加される添加部と、前記脱硫器との間に、酸化状態と還元状態との間で可逆的に反応を繰り返す酸化還元反応を呈する酸化還元反応剤が充填された酸化還元反応器を備え、
前記酸化還元反応器では、還元状態にある前記酸化還元反応剤が、前記原燃料ガスに含まれている酸素によって酸化されて酸化状態になる反応と、酸化状態にある前記酸化還元反応剤が、前記水素添加手段によって前記原燃料ガスに添加された水素によって還元されて還元状態となる反応とが可逆的に行われ、
運転停止中に前記脱硫器と前記改質器と前記酸化還元反応器とが前記原燃料ガスで封止される点にある。
前記酸化還元反応剤は、クロム系、マンガン系、銅系、鉄系、亜鉛系、コバルト系及びニッケル系の化合物うちの何れか1種または2種以上の組み合わせであってもよい。
尚、燃料改質装置の運転停止中(即ち、原燃料ガスが内部に充填されて封止されることで、脱硫器と改質器と酸化還元反応器とが原燃料ガスで封止されている間)及び始動処理途中及び停止処理途中は、酸化還元反応器の上流側に添加される水素の量は非常に少ない或いは水素は全く添加されない。このため、水素による酸化還元反応剤の還元も行われなくなる。ところが本特徴構成によれば、燃料改質装置を運転している間に酸化還元反応剤は高い還元状態に保たれている。更に、酸化還元反応器に流入する原燃料ガスの量が少なくなる或いは原燃料ガスが流入しないような燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中であれば、酸化還元反応器に侵入する酸素の量も少なくなる。従って、高い還元状態にある酸化還元反応剤で、その少ない量の酸素を取り込む(即ち、酸化還元反応剤自身が酸化されて還元状態から酸化状態になる)ことができ、後段の脱硫器に酸素が移送されないようにできる。加えて、次に燃料改質装置の運転が開始されて原燃料ガスに水素が添加されるようになると、酸化還元反応剤は還元されて酸化状態から還元状態になる。その結果、酸化還元反応剤は高い還元状態で保たれることになる。
従って、燃料改質装置の運転中だけでなく、運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中においても、原燃料ガスに含まれる酸素を充分に除去可能な燃料改質装置を提供できる。
燃料改質装置を運転している間(即ち、改質器で改質ガスが充分に生成されている間)は、上述したように酸化還元反応器の上流側において水素が原燃料ガスに添加されている。つまり、燃料改質装置を運転している間は、原燃料ガスに酸素が含まれていたとしても、その酸素によって上述のように酸化還元反応剤が酸化されることで(即ち、酸素を酸化還元反応器で取り込むことで)、或いは、その酸素と水素とが反応して水となることで、後段の脱硫器には酸素が移送されないようにできる。加えて、酸化還元反応剤は、酸化されたとしても、その後、原燃料ガスに添加される水素によって還元される。その結果、酸化還元反応剤は高い還元状態で保たれることになる。
これに対して、燃料改質装置の運転停止中(即ち、原燃料ガスが内部に充填されて封止されることで、脱硫器と改質器と酸化還元反応器とが原燃料ガスで封止されている間)及び始動処理途中及び停止処理途中(即ち、改質器で改質ガスが充分に生成されない間)は、酸化還元反応器の上流側に添加される水素の量は非常に少ない或いは水素は全く添加されない。このため、水素による酸化還元反応剤の還元も行われなくなる。しかし、それ以前の燃料改質装置が運転されていた間に酸化還元反応剤は高い還元状態に保たれている。更に、酸化還元反応器に流入する原燃料ガスの量が少なくなる或いは原燃料ガスが流入しないような燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中であれば、酸化還元反応器に侵入する酸素の量も少なくなる。従って、高い還元状態にある酸化還元反応剤が、その少ない量の酸素によって酸化されることで(即ち、酸素を酸化還元反応器で取り込むことで)、後段の脱硫器に酸素が移送されないようにできる。
前記燃料改質装置は、前記改質ガスの一部が前記原燃料ガスに添加される添加部と、前記脱硫器との間に、酸化状態と還元状態との間で可逆的に反応を繰り返す酸化還元反応を呈する酸化還元反応剤が充填された酸化還元反応器を備え、
前記酸化還元反応器では、還元状態にある前記酸化還元反応剤が、前記原燃料ガスに含まれている酸素によって酸化されて酸化状態になる反応と、酸化状態にある前記酸化還元反応剤が、前記水素添加手段によって前記原燃料ガスに添加された水素によって還元されて還元状態となる反応とが可逆的に行われ、
前記燃料改質装置の運転停止中、前記燃料改質装置の内部に前記原燃料ガスを充填して、前記脱硫器と前記改質器と前記酸化還元反応器とを前記原燃料ガスで封止する工程を有する点にある。
尚、燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中は、酸化還元反応器の上流側に添加される水素の量は非常に少ない或いは水素は全く添加されない。このため、水素による酸化還元反応剤の還元も行われなくなる。特に、本特徴構成の燃料改質装置の運転方法では、燃料改質装置の運転停止中、燃料改質装置の内部に原燃料ガスを充填して、脱硫器と改質器と酸化還元反応器とを原燃料ガスで封止する工程が行われるので、その運転停止中は、水素による酸化還元反応剤の還元が行われない状態でありながら、酸化還元反応剤は原燃料ガスに曝されることになる。
ところが本特徴構成によれば、燃料改質装置を運転している間に酸化還元反応剤は高い還元状態に保たれている。更に、酸化還元反応器に流入する原燃料ガスの量が少なくなる或いは原燃料ガスが流入しないような燃料改質装置の運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中であれば、酸化還元反応器に侵入する酸素の量も少なくなる。従って、高い還元状態にある酸化還元反応剤で、その少ない量の酸素を取り込む(即ち、酸化還元反応剤自身が酸化されて還元状態から酸化状態になる)ことができ、後段の脱硫器に酸素が移送されないようにできる。加えて、次に燃料改質装置の運転が開始されて原燃料ガスに水素が添加されるようになると、酸化還元反応剤は還元されて酸化状態から還元状態になる。その結果、酸化還元反応剤は高い還元状態で保たれることになる。
従って、燃料改質装置の運転中だけでなく、運転停止中及び始動処理途中及び停止処理途中においても、原燃料ガスに含まれる酸素を充分に除去可能な燃料改質装置の運転方法を提供できる。
以下に図面を参照して第1実施形態の燃料改質装置及びその運転方法について説明する。
図1は、第1実施形態の燃料改質装置の構成を示す図である。燃料改質装置R1(R)は、酸化還元反応器1と、脱硫器2と、改質器3と、一酸化炭素変成器4と、一酸化炭素除去器5と、除湿器6とを備える。
CH4+H2O→CO+3H2
〔化2〕
CH4+2H2O→CO2+4H2
CO+H2O→CO2+H2
除湿器6で除湿された後の変成処理済みガスは、水素リサイクル路7を介して添加部8で原燃料ガスに添加される分と、空気と混合されて一酸化炭素除去器5に供給される分とに分配される。
第2実施形態の燃料改質装置は、酸化還元反応器及び脱硫器の構成が第1実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の燃料改質装置について説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第2実施形態の燃料改質装置R2(R)において、酸化還元反応器1と脱硫器2とが一体に構成されている。具体的には、筐体Cの内部で、酸化還元反応剤1aが脱硫触媒2aの前段に収容されて、筐体Cの内部に流入したガスが酸化還元反応剤1aの充填区域を通過した後で脱硫触媒2aの充填区域を通過するように構成されている。つまり、筐体Cは、酸化還元反応器1及び脱硫器2として機能する。
このように、酸化還元反応器1と脱硫器2とを一体に構成することで、燃料改質装置R2を小型にすることができる。
第3実施形態の燃料改質装置は、水素リサイクル路の構成が第1実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の燃料改質装置について説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第3実施形態の燃料改質装置R3(R)において、水素リサイクル路7は、改質器3の下流側(即ち、改質器3と一酸化炭素変成器4との間)とポンプPの上流側に設けられた添加部8とを連結している。その結果、改質器3で生成された水素を主成分とする改質ガスの一部が水素リサイクル路7によって抜き出され、ポンプPの上流側に設けられた添加部8で原燃料ガスに添加される。
第4実施形態の燃料改質装置は、水素リサイクル路の構成が第3実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の燃料改質装置について説明するが、第3実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第4実施形態の燃料改質装置R4(R)において、水素リサイクル路7には、除湿器9が設けられている。例えば、除湿器9は、水蒸気を凝縮させるガス冷却器(図示せず)及びその凝縮水をガスから分離する気水分離器(図示せず)などで構成される。水素リサイクル路7に除湿器9を設けることで、添加部8に添加される改質ガスの一部に含まれる水分を低下させることができる。
1a 酸化還元反応剤
2 脱硫器
2a 脱硫触媒
3 改質器
7 水素リサイクル路(水素添加手段)
8 添加部
R(R1〜R4) 燃料改質装置
Claims (5)
- 炭化水素系の原燃料ガスから硫黄化合物を除去するための脱硫触媒が充填された脱硫器と、前記脱硫器で脱硫された前記原燃料ガスを水蒸気改質して、水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器と、前記脱硫器に流入する前記原燃料ガスに前記改質ガスの一部を添加する水素添加手段とを備える燃料改質装置であって、
前記改質ガスの一部が前記原燃料ガスに添加される添加部と、前記脱硫器との間に、酸化状態と還元状態との間で可逆的に反応を繰り返す酸化還元反応を呈する酸化還元反応剤が充填された酸化還元反応器を備え、
前記酸化還元反応器では、還元状態にある前記酸化還元反応剤が、前記原燃料ガスに含まれている酸素によって酸化されて酸化状態になる反応と、酸化状態にある前記酸化還元反応剤が、前記水素添加手段によって前記原燃料ガスに添加された水素によって還元されて還元状態となる反応とが可逆的に行われる燃料改質装置。 - 前記酸化還元反応器には、
前記改質器で前記改質ガスが充分に生成されて前記水素添加手段によって水素が前記原燃料ガスに添加されているとき、前記原燃料ガスに含まれる酸素によって酸化されて酸化状態になると共に、前記水素添加手段によって前記原燃料ガスに添加されている水素によって還元されて還元状態になる前記酸化還元反応剤であって、
前記改質器で前記改質ガスが充分に生成されないために前記水素添加手段によって前記原燃料ガスに添加される水素の量が非常に少ないとき、或いは、前記改質器で前記改質ガスが生成されないために前記水素添加手段によって水素が全く添加されないとき、前記改質器で前記改質ガスが充分に生成されて前記水素添加手段によって水素が前記原燃料ガスに添加されている間に還元状態に保たれていた状態から、前記原燃料ガスに含まれる酸素によって酸化されて酸化状態になる前記酸化還元反応剤が充填されている請求項1に記載の燃料改質装置。 - 前記酸化還元反応剤が、クロム系、マンガン系、銅系、鉄系、亜鉛系、コバルト系及びニッケル系の化合物うちの何れか1種または2種以上の組み合わせである請求項1又は2に記載の燃料改質装置。
- 前記酸化還元反応剤が前記脱硫触媒の前段に充填されて、前記酸化還元反応器と前記脱硫器が一体に構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の燃料改質装置。
- 前記脱硫触媒が、銅−亜鉛系触媒である請求項1〜4の何れか一項に記載の燃料改質装置。
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