JP2015024421A - 鋳造用金型 - Google Patents
鋳造用金型 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015024421A JP2015024421A JP2013154907A JP2013154907A JP2015024421A JP 2015024421 A JP2015024421 A JP 2015024421A JP 2013154907 A JP2013154907 A JP 2013154907A JP 2013154907 A JP2013154907 A JP 2013154907A JP 2015024421 A JP2015024421 A JP 2015024421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- grooves
- groove
- carbon
- molten metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 47
- 239000002184 metal Substances 0.000 title claims abstract description 47
- 238000005266 casting Methods 0.000 title claims abstract description 31
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 76
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 45
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims abstract description 16
- 239000007888 film coating Substances 0.000 claims abstract description 5
- 238000009501 film coating Methods 0.000 claims abstract description 5
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 8
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 6
- 230000001629 suppression Effects 0.000 abstract 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 13
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 11
- 238000005121 nitriding Methods 0.000 description 11
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 10
- 239000000463 material Substances 0.000 description 10
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 150000001721 carbon Chemical class 0.000 description 2
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 2
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 2
- 229910021392 nanocarbon Inorganic materials 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000002679 ablation Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 238000004512 die casting Methods 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
Description
たとえば、下記特許文献1、2では、キャビティ内の残留ガスが入り込む空間(エアギャップ)を確保するため、金型表面に溝やディンプルが形成された鋳造用金型が開示されている。
また、下記特許文献3,4では、溶湯の接触角を大きくさせるため、金型表面にナノカーボン類を含む炭素膜が被覆された鋳造用金型が開示されている。
また、金型表面に炭素膜をコーティング処理する技術に関し、炭素膜を厚く形成した場合に、断熱性能が向上するため望ましいが、熱負荷により剥離や欠落が発生し易くなるという問題がある。
また、溝内に埋設された炭素部は、溝の深さと同等である60μm以上の厚みを有しているため断熱部として機能するとともに、溝内に溶湯が入り込むことが抑制される。
そして、開口幅が45μm以下と比較的大きな複数の溝が形成された鋳造用金型によれば、溶湯と金型表面との接触面積が低減し、溶湯の放熱を抑えて溶湯の流動性を向上させることができる。
また、前記する発明であれば、溶湯が接触する突部の頂面に微細溝が形成されているため、突部の頂面にもエアギャップが形成されてさらに断熱性を向上させることができる。
鋳造用金型は、型合わせすることでキャビティが形成される可動型1と固定型とを備えており、キャビティ内に溶湯が圧入されてキャビティと同一形状の鋳造物を製造するためのものである。
また、本実施形態に係る鋳造用金型の表面構造に関し、可動型1及び固定型の表面にレーザ加工と炭素膜のコーティング処理が施されている。以下、可動型1を用いて、可動型1及び固定型の表面構造について説明する。
型材1aに照射されるパルスレーザは、型材1aの深さ方向に進行するにつれて収束するため、溝2の形状は、上側の開口幅よりも底側の底幅の方が狭い台形状となっている。溝2の大きさは、開口幅L1が少なくとも45μm以下、深さL2が少なくとも60μm以上となっている。これは、溝2に埋設された炭素部4が剥離することを防止するためである。また、炭素部4が密着している溝面2aは、炭素部4の強い密着度が得るために、粗くなっている。
また、複数の溝2は、溶湯が流れる方向に所定間隔L3(図1参照)を空けながら配列している。なお、所定間隔L3は100μm以下であることが好ましい。これによれば、溶湯が流れる方向の単位長あたりにおいて、突部3よりも炭素部4が占める割合を多くすることができ、断熱性を向上させることができる。
なお、本発明では、複数の溝2の延びる方向について特に限定されるものでない。
たとえば、溶湯の流れと平行な溝2(図2(b)参照)、溶湯の流れに直交する溝2と平行する溝2との組み合わせたもの(図2(b)参照)、ヘリングボーン型の溝2(図2(d)参照)、ヘリングボーン型の溝2に溶湯の流れと平行な溝2を組み合わせたもの(図2(e)参照)、ヘリングボーン型の溝2に溶湯の流れと直交する溝2を組み合わせたもの(図2(f)参照)であってもよい。
また、突部3の頂面には、パルスレーザにより微細溝5が形成されている。この微細溝5は、キャビティ内のガスを確保してエアギャップ12を形成するための空間である。そのため、微細溝5は、溶湯11が入り込まない大きさ、例えば、開口幅が10μm、深さが10μmとなっている。
なお、実施形態の微細溝5は、開口幅が10μm、深さが10μmとなっているが、キャビティ内のガスを確保できればよいものであるため、本発明においては実施形態で示した例に限定されない。
ここで、カーボン膜複合窒化処理とは、窒化と同時にキャビティ面にカーボン膜を形成する複合処理であり、これにより形成された炭素部4は、溝面2aに対して強い密着度を有している。
このカーボン膜複合窒化処理により得られる炭素部4によれば、溶湯11の接触角を大きくさせることができ、溶湯11の流動性を高めることができる。
さらに、炭素部4は、溝2に埋設されて溝2の深さと同等な厚みを有して比較的厚くなっているため、より高い断熱性を有している。
この場合において、炭素膜は型材1aよりも断熱性が高いため、突部3の頂面を覆う炭素膜をそのまま残してもよい。仮に炭素膜を残したとしても、突部3の頂面を覆う炭素膜は容易に剥がれ易いため、捨て打ちを行った際に剥離する可能性が高い。
また、炭素部4の頂部側についても剥がれ易いため、捨て打ちを行うことで剥がれ、突部3の頂面よりも窪むようになる。
以上より、複数の溝2が形成された可動型及び固定型によれば、溶湯11との接触面積が減少しており、溶湯11の放熱を抑えて溶湯11の流動性を向上させることができる。
さらに、突部3の頂面に微細溝5が形成されているため、キャビティ内のガスが微細溝5内に入り込んでエアギャップ12を成すため、さらに断熱性が向上して流動性の向上を図れる。
つまり、突部3と溶湯11との接触面積を減少させようとした場合、図3に示すように、突部3を形断面視三角形状するとともに突部3の頂面(頂点)を鋭利し、剣山状である複数の突部3とすることも考えられるものの、このような形状であると突部3の強度が著しく低下する。よって、実施形態で示すように、突部3の頂面に複数の微細溝5が形成することで、強度の低下を招くおそれがない。
一方、実施形態によれば、溝2を形成し、カーボン膜複合窒化処理すれば炭素部4が形成されるため、溝2の延びる方向や長さを変化させることで、炭素部4の延びる方向長さを容易に変化させることができる。そのため、溶湯の単位長あたりの突部3と炭素部4との割合を変化させるように設計でき、流動性を細かく変化させることができる。
つぎに、本発明の実施例について説明する。
試料1〜試料30として、図4の表に示すように、溝2の開口幅L1と深さL2とがそれぞれ異なる鋳造用金型を30個製造した。ここで、試料1〜試料13は、本発明の実施例に相当するものであり、試料14〜試料30は、比較例に相当するものである。
試料1〜試料30の型材1aとしてSKD61を使用し、溝2の形成に関し、パルスレーザ装置(TruMicro5250 trumpf製)を使用するとともに、パルス幅を10psecに設定してパルスレーザにより溝を形成した。なお、突部3の頂面には微細溝5を形成していない。
捨て打ちの条件は、プランジャ速度が2m/sec(ランナ速度は18m/sec未満)、鋳造圧が90MPa、ショット数が30回である。なお、実測された鋳造圧は、60MPa〜70MPaであった。
図4では、溝2に炭素部4が埋設している状態を確認できたものを「○」と表記し、溝2から炭素部4が剥離した状態を確認したものを「×」と表記する。
確認方法は、レーザ顕微鏡(VK−9700:株式会社キーエンス製)を用いて取得した画像を目視で確認した。
実施例の代表例として、試料1と試料6とのレーザ顕微鏡により取得した画像を図5に示し、比較例の代表例として、試料14と試料17とのレーザ顕微鏡により取得した画像を、図6に示す。
一方で、試料14では、図6(a)に示されるように、溝にアルミニウムが溝2内に差し込んで、炭素部が剥がれている状態となっていた。
また、試料17では、図6(b)に示されるように、溝に埋設された炭素部が全部剥離した状態となっていた。
以上より、開口幅が45μm以下、深さが60μm以上の溝2に埋設された炭素部4であれば剥離することないため、溶湯が溝2内に入り込むことを防止できることを確認できた。
2 溝
3 突部
4 炭素部
5 微細溝
11 溶湯
12 エアギャップ
Claims (2)
- 金型表面にレーザ加工と炭素膜のコーティング処理とがされた鋳造用金型であって、
前記レーザ加工により所定間隔を空けて形成された複数の溝と、
前記複数の溝間で突状となっている複数の突部と、
前記炭素膜のコーティング処理により前記複数の溝に埋設している複数の炭素部と、
を備え、前記突部と前記炭素部とが交互に配置された前記金型表面を溶湯が流れるようになっており、
前記溝は、開口幅が45μm以下であって、深さが60μm以上であり、
前記突部は、前記突部の頂面に、前記レーザ加工がされて前記溶湯との接触面積を低減させるための複数の微細溝を有していること
を特徴とする鋳造用金型。 - 前記所定間隔は、100μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の鋳造用金型。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013154907A JP5718415B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | 鋳造用金型 |
CN201410357013.4A CN104338919B (zh) | 2013-07-25 | 2014-07-24 | 铸造用模具 |
US14/340,772 US9156080B2 (en) | 2013-07-25 | 2014-07-25 | Casting die |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013154907A JP5718415B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | 鋳造用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015024421A true JP2015024421A (ja) | 2015-02-05 |
JP5718415B2 JP5718415B2 (ja) | 2015-05-13 |
Family
ID=52489533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013154907A Expired - Fee Related JP5718415B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | 鋳造用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5718415B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10835950B2 (en) | 2017-01-25 | 2020-11-17 | Honda Motor Co., Ltd. | Casting mold, and production method thereof |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63256251A (ja) * | 1987-04-13 | 1988-10-24 | Toyota Motor Corp | ダイカストにおける鋳造欠陥の防止方法 |
WO2010104032A1 (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-16 | 新東工業株式会社 | 鋳造用金型のキャビティ面の加工方法 |
WO2013084323A1 (ja) * | 2011-12-07 | 2013-06-13 | トヨタ自動車株式会社 | 鋳造用部材、及びその製造方法 |
-
2013
- 2013-07-25 JP JP2013154907A patent/JP5718415B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63256251A (ja) * | 1987-04-13 | 1988-10-24 | Toyota Motor Corp | ダイカストにおける鋳造欠陥の防止方法 |
WO2010104032A1 (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-16 | 新東工業株式会社 | 鋳造用金型のキャビティ面の加工方法 |
WO2013084323A1 (ja) * | 2011-12-07 | 2013-06-13 | トヨタ自動車株式会社 | 鋳造用部材、及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5718415B2 (ja) | 2015-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6768016B2 (ja) | 鋳造用金型およびその製造方法 | |
HUE027539T2 (en) | Process and forming tool made of sheet steel, especially for hot-dip galvanizing sheet metal workpieces and press-hardening | |
JP2015510543A (ja) | 電気鋼板およびその製造方法 | |
JP4303809B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
JP5718415B2 (ja) | 鋳造用金型 | |
JP6453427B1 (ja) | ダイカストスリーブおよびダイカストスリーブの処理方法 | |
US9156080B2 (en) | Casting die | |
JP2016016432A (ja) | 表面改質方法及び表面改質金属部材 | |
JP2017148826A (ja) | レーザ肉盛方法 | |
JP6551162B2 (ja) | 双ロール鋳造装置及び鋳造方法 | |
CN105555434B (zh) | 铸造模具以及利用该铸造模具生产的活塞 | |
JP6389485B2 (ja) | 冷やし金を用いた鋳造法 | |
JP2015159065A (ja) | 銅材被覆アルミニウム線材 | |
KR102107127B1 (ko) | 연속 주조용 몰드, 레이저 열처리를 이용한 연속 주조용 몰드의 제조 방법, 및 레이저 열처리를 이용한 용사층 코팅 방법 | |
JPS63256251A (ja) | ダイカストにおける鋳造欠陥の防止方法 | |
JP7157665B2 (ja) | 鋳造用金型の製造方法及び鋳造用金型 | |
JP2004268061A (ja) | 鋳抜きピンの冷却構造およびこの冷却構造を用いた鋳造方法 | |
JP7232391B2 (ja) | 金属部材の肉盛り方法および金属部材 | |
JP6255656B2 (ja) | 金型補修方法および該金型補修方法により補修した金型 | |
JP5061200B2 (ja) | コーティングを備えた鋳型 | |
JP4272601B2 (ja) | 連続鋳造設備及び連続鋳造方法 | |
KR100910459B1 (ko) | 강의 연속주조용 주형 | |
JP7155922B2 (ja) | 冷却ロールの製造方法、及び、薄肉鋳片の製造方法 | |
JP2010023062A (ja) | 精密鋳造方法 | |
KR20160013319A (ko) | 쌍롤식 박판 주조기의 주조롤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150318 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5718415 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |