JP6453427B1 - ダイカストスリーブおよびダイカストスリーブの処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルミダイカストにおいてダイカストスリーブ2内における凝固層の発生を防止または低減し、それによりダイカスト製品内に巻き込まれる凝固層(破断チル層)を低減しダイカスト製品の品質向上を図るためのダイカストスリーブ2およびダイカストスリーブ2の処理方法を提供する。【解決手段】キャビティ7に溶融金属9を圧入してダイカスト製品を鋳造する射出スリーブ2であって、射出スリーブ2内面にピット21を形成し、該ピット21形成により、射出スリーブ2内面のピット形成領域の表面粗さRzが、20μm以上かつ200μm以下であり、ピット21の開口部の面積が、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24の60%以上であるダイカストスリーブ2およびダイカストスリーブ2の処理方法である。【選択図】図2

Description

本発明は、ダイカストスリーブおよびダイカストスリーブの処理方法に関し、特に、アルミダイカストにおいてダイカストスリーブ内における凝固層の発生を防止または低減し、それによりダイカスト製品内に巻き込まれる凝固層(破断チル層)を低減しダイカスト製品の品質向上を図るためのダイカストスリーブおよびダイカストスリーブの処理方法に関する。
ダイカストは生産性に優れ、高品質の鋳物を提供できることから、現在、アルミ鋳物の大部分はダイカスト製品である。一方、その製法の特質から多くの製品内部欠陥が生じているため、現在に至るまで改善が進められている。代表的な内部欠陥としては、ガス欠陥、引け、湯境、などがあり、特に製品の強度上の問題となっている欠陥の1つに「破断チル層」がある(非特許文献1、非特許文献2)。
かかる「破断チル層」は、湯口切断部以外の外観からその内在を推測することは難しく、X線検査などでも検出は困難である。また、「破断チル層」とアルミ素材との界面は結合力が低いため、応力が加わるとその界面から亀裂を生じ、通常の強度よりはるかに低い負荷で製品が破壊に至る場合がある。そのため、従来から「破断チル層」の原因究明と対策について様々な研究がなされていた(非特許文献3、非特許文献4)。
また、「破断チル層」の発生については、非特許文献3などで明らかになっているように、ダイカストの射出スリーブ内においてスリーブ表面に凝固層が生成されるため、射出プランジャーによってスリーブ内の溶湯が金型内に射出される際に、プランジャー先端のチップにより凝固層がはぎとられ、溶湯と共に金型内に射出され、製品に内蔵されることにより生じている。
そのような中、「破断チル層」の対策については、これまで多くの方法が提言されている。鋳造条件としては、溶湯温度を高くする、給湯から射出までの時間を短縮する、スリーブ充填率を高くする、などである。また、特許文献1のように、湯道に「破断チル層」をトラップする堰を設置することも有効と言われている。
また、スリーブの改良も提案されており、スリーブの保温やスリーブ表面に断熱材を用いる、あるいは断熱効果のある表面処理を施し「破断チル層」の発生を抑制しようとするものがある。さらに、非特許文献5で言及されているように、スリーブそのものの材質をセラミックに変更することも効果があると言われている。
また、特許文献2には、スリーブ底面の加熱による変形を緩和するための緩衝部を設けこれによりスリーブ変形を防止し、このためスリーブ冷却を必要とせず、従って破断チル層の発生を防止できる技術が、開示されている。さらに、特許文献3には、スリーブを2重構造とし、この空間に熱媒体を循環させることによりスリーブを高温に保持し溶湯の凝固を防止する技術が開示され、特許文献4には、スリーブを2重構造とし、空間に熱反射性膜層を形成し温度を保持し溶湯の温度低下を防ぎ、破断チル層の発生を防止する技術が開示され、特許文献5には、金型に半球形のディンプルをつけ、溶湯の湯流れを改善するものが、開示されている。
また、特許文献6には、スリーブの内周面とプランジャーチップの溶融金属に面する先端面に、Ra0.2[μm]を超える大きさの表面粗さを有する凹凸形状が形成され、さらに、炭素結合された炭素系被膜が被覆されたプランジャー装置が、開示されている。
武村守、松室光昭、「ダイカストの不良事例」、Technical Sheet、No.10020、大阪府立産業技術総合研究所、2011年8月22日 ダイカスト研究部会、「ダイカストの鋳造欠陥・不良及び対策事例集」、(社)日本鋳造工学会 駒崎徹、外2名、「アルミニウム合金ダイカストの異常組織形成に及ぼすけい素量の影響」、鋳物、1995年、第67巻、第4号、p.258−264 岩堀弘昭、外3名、「アルミニウム合金ダイカスト鋳物に現れる破断チル層」、軽金属、1984年、Vol.34、No.7、p.389−394 青山俊三、「アルミニウム合金ダイカストの最新製造技術」、鋳造工学、2004年、第76巻、第12号、p.985−990
特開2009−214128号公報 特開平11−320065号公報 特開平07−227664号公報 実開平06−048947号公報 特許第4775521号公報 特開2011−156549号公報
しかしながら、上記特許文献1〜4および非特許文献5記載の技術は、いずれもその耐久性や材料の取り扱いの難しい問題点、あるいは、材質が高価のものであるという問題点、設備設置等の費用がかかるという問題点があり、かかるスリーブの改善については一般には普及していないものである。また、特に、上記特許文献1〜2記載の技術は、「破断チル層」の防止を十分にできるものでなく、その改善が望まれていた。
また、上記特許文献5記載の技術は、金型に半球形のディンプルをつけ、溶湯の湯流れを改善するものであるが、スリーブにディンプルをつけることは全く考慮されていないものであり、「破断チル層」の防止を十分にできるものでなかった。このように、金型にディンプル処理を施し湯流れを改善する技術は公表されているが、スリーブに施し「破断チル層」との関係に着目した技術はないものであった。
さらに、上記特許文献6記載の技術は、スリーブの内周面とプランジャーチップを炭素系被膜で被覆しているが、「破断チル層」の防止に関してはまだまだ改善できるものであり、また、スリーブの内周面だけでなくプランジャーチップも処理する必要があるため処理が煩雑で費用もかかるという問題点があり、より一層の改善が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、前記の従来技術の問題点を解決し、アルミダイカストにおいてダイカストスリーブ内における凝固層の発生を防止または低減し、それによりダイカスト製品内に巻き込まれる凝固層(破断チル層)を低減しダイカスト製品の品質向上を図るためのダイカストスリーブおよびダイカストスリーブの処理方法を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ダイカストスリーブの内面を処理して、ダイカストスリーブと溶湯との接触面積を減らすことによって、前記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のダイカストスリーブは、キャビティに溶融金属を圧入してダイカスト製品を鋳造する射出スリーブであって、
前記射出スリーブ内面にピットを形成し、
該ピット形成により、前記射出スリーブ内面のピット形成領域の表面粗さRzが、20μm以上かつ200μm以下であり、
前記ピットの開口部の面積が、前記ピットが形成されていない状態での前記スリーブと前記溶融金属との接触領域に対して、60%以上であることを特徴とするものである。
また、本発明のダイカストスリーブは、前記ピット形成後、前記射出スリーブ内面が窒化処理されたものであることが好ましく、前記窒化処理後、前記射出スリーブ内面が酸化処理されたものであることが好ましい。
本発明のダイカストスリーブの処理方法は、キャビティに溶融金属を圧入してダイカスト製品を鋳造する射出スリーブの処理方法であって、
前記射出スリーブ内面にピットを形成し、
該ピット形成により、前記射出スリーブ内面のピット形成領域の表面粗さRzが、20μm以上かつ200μm以下であり、
前記ピットの開口部の面積が、前記ピットが形成されていない状態での前記スリーブと前記溶融金属との接触領域に対して、60%以上であることを特徴とするものである。
また、本発明のダイカストスリーブの処理方法は、前記ピット形成後、前記射出スリーブ内面を窒化処理することが好ましく、前記窒化処理後、前記射出スリーブ内面を酸化処理することが好ましい。
また、本発明において、前記ピットのアスペクト比が、0.2〜1.0であることが好ましく、前記ピットの形成領域が、少なくともスリーブ内面の下側半分であることが好ましい。
本発明によると、アルミダイカストにおいてダイカストスリーブ内における凝固層の発生を防止または低減し、それによりダイカスト製品内に巻き込まれる凝固層(破断チル層)を低減しダイカスト製品の品質向上を図るためのダイカストスリーブおよびダイカストスリーブの処理方法を提供することができる。
ダイカストマシンの概略図である。 (a)は本発明のダイカストスリーブの断面図であり、(b)は従来のダイカストスリーブの断面図である。 本発明におけるピットが形成されていない状態でのスリーブと溶融金属との接触領域と、ピットとの関係を示す説明図である。 本発明におけるピットとピット形成領域の一例を示す上面図である。 本発明におけるピットの一例を示す断面図である。 (a)は、本発明におけるピットの他の一例を示す上面図であり、(b)は本発明におけるピットの他の一例を示す断面図である。 湯流れ試験金型の一例を示す上面図である。 湯流れ試験金型の一例を示す側面図である。 湯流れ距離の測定図である。 ピット無のサンプルの表面近傍の金属組織の写真である。 ピット有(Rz=83μm)のサンプルの表面近傍の金属組織の写真である。
以下、本発明のダイカストスリーブおよびダイカストスリーブの処理方法ついて具体的に説明する。
本発明のダイカストスリーブ2は、キャビティ7に溶融金属(溶湯)9を圧入してダイカスト製品を鋳造する射出スリーブ2であって、射出スリーブ2内面にピット(凹部)21を形成し、該ピット21形成により、射出スリーブ2内面のピット形成領域22の表面粗さRzが、20μm以上かつ200μm以下であり、ピット21の開口部の面積が、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24(以下、「接触領域24」とも称す)に対して、60%以上であることを特徴とするものである。また、本発明のダイカストスリーブ2の処理方法は、キャビティ7に溶融金属9を圧入してダイカスト製品を鋳造する射出スリーブ2の処理方法であって、射出スリーブ2内面にピット21を形成し、該ピット21形成により、射出スリーブ2内面のピット形成領域22の表面粗さRzが、20μm以上かつ200μm以下であり、ピット21の開口部の面積が、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24に対して、60%以上であることを特徴とするものである。ダイカストスリーブ2の内面に微細なピット(凹部)21処理を施すことにより、ダイカストスリーブ2内に溶湯が供給された際、溶湯9とダイカストスリーブ2の接触面積を減らし、溶湯9の温度低下を少なくすることにより「破断チル層」の原因となる凝固層の生成を防止することができる。また、ダイカストスリーブ2において、ダイカストスリーブ2の内面に微細なピット21を付与し、さらに窒化処理、酸化処理を施すことにより、ダイカストスリーブ2に給湯された溶湯9の温度低下を小さくし、これにより、ダイカストスリーブ2内での溶湯9の温度低下に伴う凝固層の生成を抑制し、鋳造時に製品内に巻き込まれる凝固層(破断チル層)による製品の強度低下、製品の欠け込みなどの鋳造不良を減少させることができる。さらに、「破断チル層」を防止するためには、上記のようにいくつかの手法が用いられているが、本発明は、複雑なスリーブ構造を用いることなく、また、高価な断熱性材料を用いることなく比較的安価で耐久性があり、取り扱いに特別な配慮を必要としないで、「破断チル層」を防止するダイカストスリーブ2を提供することができる。
図1は、ダイカストマシンの概略図である。金型1は、可動型5と固定型6を有している。溶湯9は給湯口8から、矢印aに示すように投入され、射出プランジャー4を金型1に向かって前進させることで、チップ3により、射出スリーブ2を通して順次矢印に沿って移動し、キャビティ7に押し込まれ、凝固、成形される。「破断チル層」の原因となる凝固層は、溶湯9が給湯口8からダイカストスリーブ内に給湯され、射出プランジャー4でキャビディ7に注入されるまでの間に生成される。この間の時間は通常数秒である。従って、この間に凝固層の生成を抑制してやれば「破断チル層」の発生を防止あるいは軽減することができる。
この凝固層の生成を防止あるいは遅らせるためには、溶湯9の温度低下を防ぐことが必要であり、その手段としては、上記のように、スリーブ構造を改善しスリーブ温度を保持する方法や断熱材を用いる方法などがあるが、上記のような問題点がある。そこで、本発明では、溶湯の温度低下を少なくする方法として、溶湯9とダイカストスリーブ2の接触面積を小さくして溶湯9からダイカストスリーブ2に伝達する熱量を少なくさせることを用いている。
溶湯9の熱はダイカストスリーブ2の表面を通じてダイカストスリーブ2に伝達され、溶湯9の温度が低下する。この際にダイカストスリーブ2の表面からダイカストスリーブ2に伝達される熱は、熱伝達の原理により溶湯9と接するダイカストスリーブ2の表面積に比例する。図2は、(a)が本発明のダイカストスリーブの断面図であり、(b)が従来のダイカストスリーブの断面図である。cの矢印は、ダイカストスリーブのピットからの熱の移動を示す矢印である。dの矢印は、従来のダイカストスリーブからの熱の移動を示す矢印である。また、図2(a)中のピット21が形成されている部分がピット形成領域22であり、図2(b)中の溶湯9とダイカストスリーブ2の接触部分が、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24である。図2(a)に示すように、ダイカストスリーブ2の内面に微細なピット(凹部)21があると、溶湯9がその表面を流れる際には凸部の頂点に接触する。従って、溶湯9からダイカストスリーブ2に伝達される熱量は少なくなり、その結果、ダイカストスリーブ2内の溶湯9の凝固は遅くなり、凝固層の生成は抑制される。一方、図2(b)に示すように、従来のダイカストスリーブは、ダイカストスリーブの内面全体と溶湯9が接触するため、伝達される熱量が多く、その結果、ダイカストスリーブ内の溶湯9の凝固が早く、凝固層が生成されることになる。
また、凝固層の生成を抑制するためには、ダイカストスリーブ2の内面に占めるピット21の開口部の面積の割合が重要になる。本発明においては、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24の面積に占めるピット21の開口部の面積が60%以上である。これにより、凝固層の生成をより抑制することができる。さらに、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24の面積に占めるピット21の開口部の面積が70%以上であることが好ましく、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24の面積に占めるピット21の開口部の面積が80%以上であることがより好ましい。これにより、より凝固層の生成をより抑制することができる。また、上限は特にないが、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24の面積に占めるピット21の開口部の面積が99%以下であることが好ましく、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24の面積に占めるピット21の開口部の面積が95%以下であることがより好ましく、ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24の面積に占めるピット21の開口部の面積が90%以下であることが特により好ましい。ここで、図3は、本発明におけるピットが形成されていない状態でのスリーブと溶融金属との接触領域と、ピットとの関係を示す説明図である。ピット21が形成されていない状態でのスリーブ2と溶融金属9との接触領域24の面積とは、図3(a)に示すようにピット21がない状態でのスリーブ2の面積全体であり、図3(a)では四角形の面積で示している。また、形成されたピット21の開口部の面積とは、図3(b)に示すように、ピット21の開口部の面積の合計であり、例えば、図3(b)では、上部から見たピット21の面積の合計である。ピット21が円の場合は、円の面積での合計であり、正方形の場合は、1つの辺の長さの2乗の合計である。
本発明において、ピット21の形成方法としては、化学的な腐食(エッチングシボ)、ショットブラスト、ショットピーニング、あるいは、放電加工、レーザー加工、機械的な打痕などがあるが、本発明ではいずれかのピット形成方法に限定するものではない。従って、ピット21の形状についても、球形、円錐形、四角錐など、特定の形状に限定するものではない。
図4は、本発明におけるピットとピット形成領域の一例を示す上面図である。ダイカストスリーブ2のピット形成領域22とは、図4に示すように最も外側に位置するピット21を結んでできる領域(図4中、曲線で囲まれた22の領域)である。本発明において、ピット21による射出スリーブ2内面のピット形成領域22の表面粗さRzは20μm以上である。ピット21による射出スリーブ2内面のピット形成領域22の表面粗さRzが20μm未満である(浅すぎる)と、溶湯がピット21面に接触して熱伝達面積が大きくなり、凝固層の生成を抑制する効果が十分に得られない。また、ピット21による射出スリーブ2内面のピット形成領域22の表面粗さは200μm以下である。ピット21による射出スリーブ2内面のピット形成領域22の表面粗さRzが200μmより大きい(深すぎる)と、チップ3が溶湯9を押しながら前進する際に溶湯9の一部がピット21の底に残る、あるいはダイカストスリーブとチップ3の間に挟まり、ダイカストスリーブとチップ3にかじりを生じさせる。ここで、表面粗さRzとは、JIS B 0601:2001に規定される方法で測定したものであり、具体的には、この規格に準拠した小形表面粗さ測定機、例えば、株式会社ミツトヨ製のサーフテスト SJ−400等を用いて測定を行った。
さらに、本発明において、ピット21の形状としては、アスペクト比(L/D)が0.2以上であることが好ましい。ここで、ピット21の開口部の長さDは、円形の場合は直径、正方形の場合は一辺の長さであり、ピット21の最短の部分の長さであり、ピット21の深さLは、ピット21の最長の長さ(深さ)である。開口部に比べ深さが浅く、アスペクト比(L/D)が0.2未満(アスペクト比が小さい)であると、溶湯9がピット21面に接触し、凝固層の生成を抑制する効果が十分に得られないおそれがある。また、ピット21の形状としては、アスペクト比(L/D)が1.0以下であることが好ましい。アスペクト比(L/D)が1.0より大きいと、射出時に溶湯9がピット21に残りダイカストスリーブあるいはチップ3にかじりを生じるおそれが大きくなる。従って、ピット21形状としては、深さが20〜200μm、アスペクト比(L/D)が0.2〜1.0であることが好ましい。
図5は、本発明におけるピット(円形状)21の一例を示す断面図である。例えば、図5のように深さが半径の1/2の球状のピット21の場合、アスペクト比は0.29であり、球の半径を50μmとすると深さ(図5中の矢印e)は25μmであり、ピット(円形状)21の開口部の長さ((図5中の矢印f))は、87μmである。内面に図5に示すピット(円形状)21を形成する場合には、接触領域24の面積の60%以上のピット21の開口部の面積を得るために、約10100個/cmのピット21を形成する必要がある。
図6は、(a)は、本発明におけるピット(四角錐)21の他の一例を示す上面図であり、(b)は本発明におけるピット(四角錐)21の他の一例を示す断面図である。図6のように、四角錐のピット21の場合には、アスペクト比は0.87であり、開口部の一辺の長さ((図6(a)および(b)中の矢印g)が100μmの場合には深さ((図6(b)中の矢印h)は87μmである。図6のピット(四角錐)21の場合には、接触領域24に6000個/cm以上のピット形成が必要である。
なお、図5および図6に模式的な図を示したが、プログラミングされたレーザー加工のような場合を除いて決まった形状で、規則的にピット21を形成することは困難である。放電加工や機械的な打痕でピット21を形成した場合は、通常ピット21が重なり合い単純な形状ではなくなる。ピット21の個数は複数個が重なっている場合には、それぞれを1個とし、それぞれ単独のピット21を用いて上記の計算をすれば適切なピット21の形成が可能である。なお、特に、代表的な単独のピット21を用いて上記の計算をすればより適切なピット21の形成が可能である。
また、本発明において、ダイカストスリーブ2内面へのピット21の形成に際しては、ダイカストスリーブ2とチップ3のクリアランス、潤滑剤の種類・塗布状態、プランジャー速度等、その作動条件に応じて、ピット21の大きさ、アスペクト比、を決めることが好ましい。
本発明は、ダイカストスリーブ2内面にピット21を形成し、ダイカストスリーブ2内面と溶湯9との接触面積を減らし、溶湯9のダイカストスリーブ2内での温度低下を抑制し、射出時の凝固層生成を防止あるいは低減することにより、ダイカスト製品に巻き込まれる「破断チル層」を防止あるいは低減しようとするものである。そのため、ダイカストスリーブ2内に給湯される溶湯9の量は、給湯時のダイカストスリーブ2の容積に対し通常30〜50%程度であることから、ピット21の形成はダイカストスリーブ2内面の全面に施す必要はなく、ダイカストスリーブ2の下側半分に施せば十分効果を得ることができる。具体的には、図1中のダイカストスリーブ2内の矢印a1より下側にピット21を形成することが好ましい。溶湯9がダイカストスリーブ2に投入されると、射出プランジャー4が直ちにa1の方向に前進し、チップ3により溶湯9はキャビティ7に押し込まれる。溶湯9が射出スリーブに投入されて、キャブティ7に押し込まれるまでの時間は、通常3〜5秒ほどであるため、ダイカストスリーブ2の下側半分にピット21を施すことで、本発明の効果を得ることができる。
また、ダイカストスリーブ2内面のピットは、ダイカスト鋳造時のチップ3との摩擦により、ダイカストスリーブ2内面が磨耗するに従ってピット21の深さLが浅くなる場合がある。そのため、ピット21形成の後、窒化処理などでダイカストスリーブ2内面の耐摩耗性を向上させることが好ましい。かかる窒化処理の条件としては、本発明の効果が得られれば限定されないが、例えば、窒素ガス雰囲気中で480℃〜530℃、5時間〜7時間加熱して窒化処理することができる。これにより、ダイカストスリーブ2内面の耐摩耗性を向上させることができる。
さらに、窒化処理後、ダイカストスリーブ2内面に酸化皮膜などの熱伝導の低い膜を付与することにより、ダイカストスリーブ2内の溶湯の凝固進行を遅らせる効果をより増加することができる。かかる酸化処理の条件としては、本発明の効果が得られれば限定されないが、例えば、酸素含有ガス雰囲気中で480℃〜530℃、5時間〜7時間加熱して酸化処理することができる。その結果、ダイカストスリーブ2内面の複合表面処理により、ダイカスト製品に巻き込まれ、製品強度を低下させるなど製品品質を劣化させる「破断チル層」をより減少させることができ、従って鋳物品質をより向上させることができる。特に、炭素系被膜と比較して、鋳物品質をより向上でき、ダイカスト製品に巻き込まれ、製品強度を低下させるなど製品品質を劣化させる「破断チル層」をより減少させることができる。
また、本発明において、前記溶融金属としては、本発明の効果が得られれば限定されないが、例えば、JIS ADC12、JIS ADC10、JIS ADC1、JIS ADC3、JIS ADC5、JIS ADC6、JIS ADC14等のアルミニウム合金、マグネシウム合金などを挙げることができ、中でもJIS ADC12、JIS ADC10であることが特に好ましい。
さらに、本発明において、前記ダイカスト金型1としては、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金などの鋳造に用いられるダイカスト金型等を挙げることができる。ダイカスト金型の材質としては、本発明の効果が得られれば特に限定されないが、例えば、JIS G 4404 SKD61等を挙げることができる。
以下、本発明について、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(実験例1)
図7は、湯流れ試験金型の一例を示す上面図であり、図8は、湯流れ試験金型の一例を示す側面図である。図7および図8中、23はダイカストスリーブに模した内面表面、23aはピット21が形成されたダイカストスリーブ2に模した内面表面(金型底面、ピット形成領域)を示す。また、ピット21が形成されていない状態でのダイカストスリーブ2に模した内面表面と溶融金属9との接触領域24a(図示せず)は、ピット形成領域23aにおけるピット21の形成されていない状態での領域である。図9は、湯流れ距離の測定図である。図9中、iの矢印は湯流れ距離を示し、jは溶湯9の流れを示す矢印である。ピット21による溶湯9の温度低下防止を確認するために、図7および図8に示すダイカストスリーブ2を模した金型11を製作し、ダイカストスリーブ2の湯流面(内面表面)23に模した金型底面23aにピット21を形成し、湯流れ試験を行った。ピット21は機械的な打痕により形成し、そのアスペクト比は0.5であり、ピット形成領域23aの表面粗さは、Rz=24μm、Rz=54μm、およびRz=83μmであった。また、ピット21の開口部の面積率は、ピット21を有する場合は、いずれも接触領域24aの65%であった。ピット21により溶湯9の温度低下が抑制されるならば、溶湯9は湯口81から流れる距離が長くなるはずである。試験金型11の材料はS45C、溶湯9はアルミニウム合金ADC12を使用し、720℃の溶湯9を湯口81から給湯し、図9に示すようにして湯流れ距離を測定した。結果を下記表1に示す。
図10は、ピット無のサンプルの表面近傍の金属組織の写真(倍率500倍)であり、図11は、ピット有(Rz=83μm)のサンプルの表面近傍の金属組織の写真(倍率500倍)である。この湯流れサンプルの底面の顕微鏡組織を観察したところ、ピット無のものでは表面近傍に細かい急冷組織が確認できた。一方、ピット有(Rz=83μm)のサンプルでは急冷組織は確認できなかった。このことから、ピット21が存在すると溶湯9の急冷を抑制していることができ、湯流れ距離も長くなり、凝固層(破断チル層)を低減できた。
(実験例2)
実験例1と同様の金型11を用い、同じ方法でピット21を形成した。接触領域24aにおけるピット21の開口部の面積率は、接触領域24aの50%であり、ピット形成領域23aの表面粗さは、Rz=21μmおよび56μmであった。実験例1と同じ条件で試験を行った。湯流れ距離の測定結果は、下記表2の通りである。実験例1の場合と比較して、湯流れ距離は短く、ピット21の効果が小さくなり、凝固層(破断チル層)を十分に低減できなかった。
(実験例3)
実験例1と同様の金型11を用い、湯流れ面に窒化処理と酸化皮膜処理を施し、湯流れ試験を行った。ピット21は、ショットブラストにより形成し、そのアスペクト比は0.8でありピット形成領域23aの表面粗さは、Rz=18μmとRz=104μmであった。また、ピット21の面積率は、ピット21を有する場合は、いずれも接触領域24aの80%であった。結果を下記表3に示す。ピット21が存在すると溶湯9の急冷を抑制していることができ、湯流れ距離も長くなり、凝固層(破断チル層)を低減できた。
(実験例4)
350tダイカストマシンのダイカストスリーブ2の内面にピット21を形成し、このダイカストスリーブ2を用いて鋳造し、ピットのないダイカストスリーブで鋳造した場合の、いわゆる’欠け込み’不良の発生を目視(下記条件)で比較した。この通常スリーブ(ピット無)の製品の場合、通常のダイカストスリーブで鋳造した場合の’欠け込み’不良は欠け込み部分の観察から「破断チル層」によるものと判断されていた。ピット21の形成はショットブラストにより行い、その後、窒化処理を施した。できあがったダイカストスリーブ2のピット形成領域22の表面粗さは、Rz=32μm、アスペクト比は0.7、ピット21の面積率は、接触領域24の70%であった。なお、ダイカストスリーブ2の材質はSKD61、アルミ合金はADC12で、溶湯量は980gであった。結果を下記表4に示す。表4の結果から、本発明により、欠け込み不良が大幅に減少することが確認できた。
(欠け込み検査の判定)
目視で観察し、欠け込みの標準サンプルと照合し、標準サンプルより大きな欠け込みのある場合を不良品とした。
(実験例5)
500tダイカストマシンスリーブにピット21形成を施し、さらに窒化処理を施したダイカストスリーブ2を製作した。ダイカストスリーブ2の材質はSKD61であった。できあがったダイカストスリーブ2のピット形成領域22の表面粗さは、Rz=48μm、アスペクト比は0.7、ピット21の面積率は、接触領域24の70%であった。従来のダイカストスリーブ(通常スリーブ(ピット無))を用いて製造した製品と、このピット21形成ダイカストスリーブ2を使用した場合の製品について万能材料試験機(株式会社島津製作所:UH−50A)で圧縮荷重をかけて、実体強度を比較した。アルミ合金はADC12で、溶湯量は1810gであった。結果を下記表5に示す。表5の結果から、本発明により、製品強度のバラツキが小さくなり、強度の最小値が15%以上向上することが確認できた。
(実験例6)
350tダイカストマシンスリーブにピット21を形成し、さらに窒化処理と酸化処理を施した。ピット21の形成はショットブラストで実施した。できあがったダイカストスリーブ2のピット21のピット形成領域22の表面粗さは、Rz=24μm、アスペクト比は0.3、ピット21の面積率は、接触領域24の80%であった。なお、ダイカストスリーブ2の材質はSKD61を使用した。従来のダイカストスリーブ(通常スリーブ(ピット無))を用いて製造した製品と、このピット21形成のダイカストスリーブ2を用いて製造した製品を用いて、引張り試験片を採取し、JIS14−B引張り試験を行った。引張り試験は、精密万能材料試験機(株式会社島津製作所:AG−10TD)で行った。アルミダイカスト製品の材質はADC12で、溶湯量は1400gであった。結果を下記表6に示す。ピット21形成ダイカストスリーブ2を用いると引張り強度の最小値は20%以上高くなり、200MPa以下の試験片数は1/4になることが確認できた。
1 金型
11 ダイカストスリーブを模した金型
2 ダイカスト(射出)スリーブ
21 ピット
22 ピットが形成されたダイカストスリーブの内面表面(ピット形成領域)
23 ダイカストスリーブに模した内面表面
23a ピット21が形成されたダイカストスリーブに模した内面表面(金型底面、ピット形成領域)
24 ピットが形成されていない状態でのスリーブと溶融金属との接触領域(接触領域)
24a ピットが形成されていない状態でのダイカストスリーブに模した内面表面と溶融金属との接触領域
3 チップ
4 射出プランジャー
5 可動型
6 固定型
7 キャビティ
8 給湯口
81 給湯口
9 溶融金属(溶湯)
a 溶湯投入を示す矢印
a1 ダイカストスリーブ内の中央部(中心)の溶湯の進行を示す矢印
b エアー排出を示す矢印
c ダイカストスリーブのピットからの熱の移動を示す矢印
d ダイカストスリーブからの熱の移動を示す矢印
e 円形状のピットの深さ
f 円形状のピットの開口部の最長の長さ
g 四角錐形状のピットの開口部の一辺の長さ
h 四角錐形状のピットの深さ
i 湯流れ距離
j 溶湯の流れ

Claims (8)

  1. キャビティに溶融金属を圧入してダイカスト製品を鋳造する射出スリーブであって、
    前記射出スリーブ内面にピットを形成し、
    該ピット形成により、前記射出スリーブ内面のピット形成領域の表面粗さRzが、20μm以上かつ200μm以下であり、
    前記ピットの開口部の面積が、前記ピットが形成されていない状態での前記スリーブと前記溶融金属との接触領域に対して、60%以上であり、
    前記ピットのアスペクト比が、0.2〜1.0であることを特徴とするダイカストスリーブ。
  2. 前記ピット形成後、前記射出スリーブ内面が窒化処理されたものである請求項1記載のダイカストスリーブ。
  3. 前記窒化処理後、前記射出スリーブ内面が酸化処理されたものである請求項2記載のダイカストスリーブ。
  4. 前記ピットの形成領域が、少なくともスリーブ内面の下側半分である請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のダイカストスリーブ。
  5. キャビティに溶融金属を圧入してダイカスト製品を鋳造する射出スリーブの処理方法であって、
    前記射出スリーブ内面にピットを形成し、
    該ピット形成により、前記射出スリーブ内面のピット形成領域の表面粗さRzが、20μm以上かつ200μm以下であり、
    前記ピットの開口部の面積が、前記ピットが形成されていない状態での前記スリーブと前記溶融金属との接触領域に対して、60%以上であり、
    前記ピットのアスペクト比が、0.2〜1.0であることを特徴とするダイカストスリーブの処理方法。
  6. 前記ピット形成後、前記射出スリーブ内面を窒化処理する請求項5記載のダイカストスリーブの処理方法。
  7. 前記窒化処理後、前記射出スリーブ内面を酸化処理する請求項6記載のダイカストスリーブの処理方法。
  8. 前記ピットの形成領域が、少なくともスリーブ内面の下側半分である請求項5〜7のうちいずれか一項に記載のダイカストスリーブの処理方法。
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