JP2015019388A - 動き検出用撮像装置、動き検出カメラおよび動き検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を低減するとともに、動き検出精度を向上させた、動き検出用固体撮像装置、動き検出カメラおよび動き検出システムを提供する。【解決手段】動き検出用撮像装置12から出力される撮影時刻のころなる画素信号もしくは、露光時間の長い信号と短い信号をそれぞれ複数画素合成し、それぞれ画素合成した画素信号の差分信号に基づいて動く物体の有無を判定することができる動き検出用撮像装置、動き検出カメラおよび動き検出システム。【選択図】 図21

Description

本発明は、撮像画面上の映像の動きを検出・検出する動き検出用固体撮像装置および動き検出システムに関する。
固体撮像装置市場において、近年携帯電話用カメラ向けにCMOSセンサタイプが急速に数量を伸ばされている。CMOSセンサ型固体撮像装置の各画素部は、入射光に応じた信号電荷を発生する光電変換部(以下画素と称す)と、この光電変換部の信号電荷を信号電圧に変換して増幅する増幅部を備えている。
固体撮像装置は単に映像を撮像するだけでなく、この固体撮像装置の撮像画面上で被写体の動きを検出することがある。例えば、同一視野を連続的に撮像して、この視野内に人が侵入してきたことを検出し、この人の侵入に応答して各種の機器を制御したり、この人の侵入を報知したり記録するなどの動き検出システムに使われている。
この様な撮像画面上の映像の動きを検出する方法としては、前後のフレーム間の同一画素単位での信号出力を比較して動きを検出する方法1がある(特許文献1)。また隣接画素を一対の組として積分時間を変え、ゲインを調整して差分信号出力により動きを検出する方法2がある(特許文献2)。
前者の方法1は、フレームメモリが必要となるため、回路規模が大きくなり、消費電力が増加する。さらにコストの上昇を避けることができない。後者の方法2は、被写体の輪郭部分で差分信号が発生するため誤検出信号が発生するため動き検出精度が悪いという問題があった。
特にカラー撮像の場合には、代表的な色フィルタ配置であるベイヤー方式(2x2画素を1組とし、G(緑)を対角に配置し、残りにR(赤)とB(青)の色フィルタを配置)を適用すると、少なくとも1画素飛ばしの位置にある同色のGの画素信号を用いるため誤検出信号が増加するため、さらに動き検出精度が劣化する。
さらに、特許文献1,2を用いた動き検出付き監視システムでは、常に撮像装置(カメラ)で撮影した画像信号から動き信号を生成し、動き信号と画像信号の両方を後段の映像管理装置(動き検出部、表示部、記憶部、操作入力部、通信部や複数の監視カメラなどを制御する制御部)へ出力する。後段の映像管理装置(制御部)では、入力された動き信号を基に動き判定処理を常に実施する。よって、常に大きな電力を消費する。特に24時間稼働する監視システムでは、消費電力の小さい監視システムが要求されている。
特開2011−166535号公報 特開平10−290400号公報
本発明の目的は、消費電力を低減するとともに、動き検出精度を向上させた、動き検出用固体撮像装置および動き検出システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の動き検出用撮像装置は、半導体基板に光電変換素子を有する画素部を二次元に配置した画素エリアと、前記画素エリアの垂直端部からは、前記画素部で光電変換した画素信号を出力する水平方向に配置した複数の垂直信号線と、前記複数の垂直信号線からの画素信号を同時に読み出すカラム読出し部と、前記画素部を制御するための画素制御部と、前記カラム読出し部から読み出した画素信号を処理する信号処理部とを備える撮像装置において、
前記画素制御部は、前記二次元に配置した前記光電変換素子を格子状に少なくとも2分割し、蓄積時間の長さを異ならせて制御する蓄積時間制御手段と、前記蓄積時間の異なるそれぞれの複数の画素信号を合成する画素信号合成手段とを有し、前記信号処理部は、前記蓄積時間のことなる前記画素合成した画素信号間の差分信号を生成する差分信号生成手段と、前記差分信号生成手段で生成した差分信号に基づいて動き物体の有無を判定する動き判定手段とを備えたことを特徴としている。
動き検出システムは、動き検出用撮像装置より出力した動き判定信号を基に、前記撮像装置の外に設けられた後段の前記映像管理装置(例えば映像信号発信手段、映像信号記録手段、映像信号再生手段など)の少なくとも一部の回路を停止させる信号処理停止回路を備える。
本発明によれば、動き検出中の固体撮像装置や動き検出システムの消費電力を大幅に低減できる。さらに、ランダムノイズを低減することができるため、低照度下での動き検出感度の向上されている。さらに、輪郭で発生する偽信号(ノイズ)を抑制することで、精度の良い動き検出を行うことができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図。 図2は、本発明の第2実施形態に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図。 図3は、本発明の第3実施形態に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図。 図4は、図3の動き検出用固体撮像装置の実施例1の概略構成を示すブロック図 図5は、図3の実施例1の撮像信号分離回路の構成図。 図6は、図4の画素部の映像信号読み出し動作例を説明するタイミングチャート図。 図7は、図4の画素部の画素合成読み出し動作例1と2の概略を示す構成図。 図8は、図7の動き検出動作時の読出し動作を説明するためのタイミングチャート図。 図9は、図4の画素部の画素合成読み出し動作例3と4の概略を示す構成図。 図10は、図9の動き検出動作時の読出し動作を説明するタイミングチャート図。 図11は、図3の動き検出用固体撮像装置の実施例2の概略構成を示すブロック図。 図12は、図3の実施例2の信号処理による画素合成回路と撮像信号分離回路の構成図。 図13は、図11の画素部の画素合成読み出し動作例5と6の概略を示す構成図。 図14は、図13の動き検出動作時の読出し動作を説明するタイミングチャート図。 図15は、本発明の第4実施形態に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図。 図16は、本発明の第5実施形態に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図。 図17は、本発明の第6実施形態に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図。 図18は、図17の動き検出用体撮像装置の実施例3の概略構成を示すブロック図 図19は、図17の実施例3の信号処理による画素合成回路と撮像信号分離回路の構成例図。 図20は、本発明の第7実施形態に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図。 図21は、本発明の第7実施形態に係る動き検出用固体撮像装置の概略構成を示すブロック図。 図22は、図21の画素部の画素合成読み出し動作例7の概略を示す構成図。
以下、本発明の実施形態に係る動き検出用固体撮像装置および動き検出システムについて図面を参照しながら説明する。以下説明内において同一部分には同一の符号及び処理名を付し、最初にその詳細な説明をし、重複する同一部分の説明は省略する。
<動き検出システムの実施形態1>
図1は、本発明の動き検出システムの実施形態1に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図を参照して詳細に説明する。
本実施形態1の動き検出システムは、撮像レンズ11を備えた撮像装置12aと動き検出画像処理装置10aとからなる動き検出カメラと映像管理装置30aから構成されている。
動き検出画像処理装置10aは、撮影した1画面の撮像信号を保存するためのフレームメモリ20、撮影時刻の異なる撮像(画素)信号S1と撮像(画素)信号S2の差分信号生成回路13a、差分信号を基に撮影した画面の中に動く物体の有無を判定する動き判定回路14a、動きを判定するための判定レベルを設定する動き判定用閾値設定回路19、撮像装置12aの撮像信号S2をモニタに再生するための映像信号となるように処理するカラー信号処理回路21、カラー処理した映像信号に撮影日や撮影時刻を記録するための時刻発生回路(時計17)、日付や時刻の信号を映像信号に埋め込むための時刻加算回路18、時刻を埋め込んだ映像信号1を出力するための映像信号出力回路16と、動き判定した判定結果を出力するための動き判定信号出力回路15などから構成されている。
映像管理装置30aは、動き判定信号入力回路22、映像信号入力回路23、入力した映像信号1を記録するための録画サーバ24、映像信号1を再生するための映像モニタ27、管理会社へ映像信号を伝送するためのLAN出力装置25、映像信号をインターネット経由で携帯電話やパソコンなどで受信できるようにするためのWeb出力装置26などから構成されている。
差分信号生成回路13aは、撮像信号S1と撮像信号S2との差分信号を生成する。生成した差分信号はプラスマイナスの極性に関係ない絶対値の差分信号を出力する。撮影した画面で動く物体が無い場合は、ノイズレベルの差分信号が出力される。動く物体が有る場合は、大きな差分信号が発生する。
動き判定用閾値設定回路19は、ノイズレベルの差分信号をカウントしないようにカウントするレベル閾値1を設定すると共に、閾値2となるカウント数を設定する。この閾値よりカウント数が多くなると動く物体が有ると判定する。
動き判定回路14aは、差分信号生成回路13aの出力信号のレベルが、閾値1より大きいレベルの発生回数をカウントする。そして、閾値2よりカウント数が多くなると動く物体が有ると判定し、判定信号ON/OFF1をHIレベルにする。動きが無い場合は、LOレベルに設定している。
差分信号は、絶対値を用いたが、プラス側もしくはマイナス側のみを信号を用いてもよい。
動き判定回路14aで生成した動き判定信号(ON/OFF1)を用いて、動きが無いと判定した場合には、カラー信号処理回路21や時刻加算回路18、映像信号出力回路16などの回路動作や信号処理動作を停止することで動き検出画像処理装置10aの消費電力を低減できる。同様に、後段の映像管理装置30aの記録サーバ24やLAN出力装置25、Web出力装置26、モニタ27などの処理を停止させることで、動き検出システム全体の消費電力を大幅に低減できる。さらに、録画サーバ24は、動きの無い映像信号を記録しないため、録画サーバの容量低減による小型化・低価格化、もしくは動き有りの映像信号の長時間録画・保存が可能となっている。
動き判定信号による回路や装置の処理動作の停止方法1として、カラー信号処理の入力信号(撮像S2)を遮断する。例えば入力信号の10bitのデジタル値をオールゼロに切換える。カラー信号処理回路以降の信号がゼロとなり、デジタル回路のスイッチ動作(0⇔1切換え)が停止することでカラー信号処理回路21や映像信号出力回路16の回路動作と映像信号出力(映像1)が停止し、消費電力を低減することができる。
<動き検出システムの実施形態2>
図2は、本発明の動き検出システムの実施形態2に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図である。本実施形態2の動き検出システムは、撮像レンズ11を備えた撮像装置12aと動き検出画像処理装置10bとからなる動き検出カメラと映像管理装置30bから構成されている。実施形態1と異なる構成動作について説明する。
動き検出画像処理装置10bは、図1の動き判定信号出力回路15を削減することで出力信号を映像信号2のみとすることで従来の伝送ケーブルが使えるなどの利点がある。動き判定回路14bは、動き判定信号(ON/OFF1)を出力すると共に判定コードを出力している。動き判定信号(ON/OFF1)は実施形態1と同様に、カラー信号処理回路21や時刻加算回路18、映像信号出力回路16などの回路動作や信号処理動作を停止する。
判定信号のON/OFF信号をコード化した判定コードは、動き判定信号加算回路28を用いて映像信号に埋め込んでいる。一般的に、映像信号と異なる撮影情報は有効な映像信号が含まれないブランキング期間に情報を埋め込んでいる。同様に動き判定信号をコード化し、ブランキング期間に埋め込んで映像信号2を出力する。
映像管理装置30bは、動き判定コードが埋め込まれた映像信号2から判定信号抽出回路29bによって、動き判定コードの情報から動き判定信号ON/OFF2を生成している。
実施形態1と同様に記録サーバ24やLAN出力装置25、Web出力装置26、モニタ27などの処理を停止させることで、動き検出システムの消費電力の大幅な低減をしている。さらに、録画サーバ24は、動きの無い映像信号を記録しないため、録画サーバの容量低減による小型化・低価格化、もしくは動き画像の長時間録画・保存が可能となっている。
<動き検出システムの実施形態3>
図3は、本発明の実施形態3に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態3の動き検出システムは、撮像レンズ11を備えた撮像装置12b(12c)と動き検出画像処理装置10cとからなる動き検出カメラと映像管理装置30bから構成されている。実施形態2と異なる構成動作について説明する。
動き検出画像処理装置10cは、撮像装置12b(12c)から撮影した1画面の撮像(画素)信号は、撮影時刻が異なるように、フォトダイオードが2次元に配置された画素エリアをフォトダイオードで露光する蓄積時間の長い撮像(画素)信号STLと蓄積時間の短い撮像(画素)信号STSが含まれた撮像(画素)信号Saが入力されている。蓄積時間の長いフォトダイオードと短いフォトダイオードは、格子状に配置されている。動き検出画像処理装置10cに入力された撮像信号Saは、撮像信号分離回路35にて撮像信号STLと撮像信号STSに分離し、比較対象画素となる撮像信号STLと撮像信号STSを同時に出力し、差分信号生成回路13aの差分信号を基に撮影した画面の中に動く物体の有無を判定している。
実施形態3は、実施形態2のフレームメモリ20を削減することで、動き検出画像処理装置10cの小型化、低価格化、低消費電力化を実現している。さらに、映像信号記録動作時はフル解像度の撮像信号Saを出力し、動き検出動作時は、サンプリング数を低減した撮像信号Saを出力することで、さらに動き検出システムの消費電力を低減している。
<動き検出用固体撮像装置の実施例1>
図4乃至図10を用いて、固体撮像装置12b(12c)の詳細構成およびその動作を説明する。 まず、図4を用いて、動き検出システムの実施形態3に係る固体撮像装置12bの構成例を説明する。実施例1に係る固体撮像装置12bは、画素部44aには、レンズ11を介して光が入射され、光電変換によって入射光量に応じた信号電荷が生成される。この画素部44aには、複数のセル(単位画素)が半導体基板上に行及び列の二次元的にマトリクス状に配置されている。
そして1つのセルは、4つのトランジスタ(Ta,Tb,Tc,Td)と2個のフォトダイオード(PDn、PDm)から構成される。各セルには垂直駆動回路(垂直走査回路42,垂直並列制御回路43)から画素駆動ラインADRESn,RESETn,READnにそれぞれパルス信号が供給される。図に記載していないが、この画素部11の上部にはソースフォロワ回路用の負荷トランジスタが水平方向に沿って各垂直信号線に配置されている。フォトダイオードの入射光面に形成された色フィルタは代表的なBayer配列(2x2の画素配列として、Gr:緑,R:赤,B:青,Gb:緑)で2次元に配置されている。
この画素部44aを制御するためのタイミング発生回路40、画素部で光信号を電荷に変換するフォトダイオードの蓄積時間を制御するための長い蓄積時間TLと短い蓄積時間TSを発生する蓄積時間発生回路41、画素部を垂直方向に走査するための垂直走査回路42、垂直方向に配置した画素駆動ラインを複数本同時に駆動するための垂直並列制御回路43で構成されている。
そして、画素部44aから出力される複数の垂直信号線の画素信号を同時に読み出すカラム読出し回路は、水平のサンプリング数を低減するための水平合成回路1(45a)、カラム型ノイズキャンセル回路(CDS)46、アナログ信号をデジタル信号に変換するカラム型アナログデジタルコンバータ(AD変換)回路47、AD変換したデジタル信号を保存するラインメモリ1(48)、および水平方向へデジタル信号を読み出すための水平走査回路1(49)で構成されている。AD変換回路47の動作でCDS処理を含める場合はCDS回路46が省略される。
垂直信号線nは、水平合成回路1(45a)を介してCDS回路46へ接続されている。水平合成回路1(45a)は、垂直信号線2本が1ライン毎にスイッチトランジスタH5A1とH5A2で接続されている。このトランジスタのゲートは、タイミング発生回路40のHAVE信号によって制御されている。このHAVE信号をONにすることで、垂直信号線2本に出力される信号を水平合成(平均化)することができる。また、垂直並列制御回路43で、垂直方向に配置した画素駆動ラインを複数本同時にONにすることで、垂直に配置した画素信号を垂直合成(平均化)することができる。
図5に構成例1の撮像信号分離回路35aを示す。撮像信号分離回路35aは、撮像信号Saを1水平(1H)期間分遅延させるためのラインメモリ2(31a)、撮像信号Saを画素単位で遅延させる遅延回路DL(32)、撮像信号Saを増幅するための増幅回路33、信号切換え回路39から構成されている。
動き検出動作は、撮像装置12bの画素部44aの所定のフォトダイオードを長時間蓄積となる蓄積時間TLと短時間蓄積となる蓄積時間TSで動作させ、画素部44aからライン毎に読み出す。長時間蓄積した信号STLと短時間蓄積した信号STSの比較する画素信号の位相が同じになるようにラインメモリ2(31a)と画素単位の遅延回路DL(32)で調整されている。さらに短時間蓄積した画像信号STSは、信号レベルが同等となるように増幅回路33で蓄積時間比(TL/TS)のゲインで増幅されている。
動いている物体を検出した直後は、画素部44aの信号読出しはフル解像度が得られる信号合成は実施しないで撮像信号Saが出力される。フル解像度動作1では、蓄積時間が短い撮像信号Saは増幅回路33で蓄積時間比(TL/TS)のゲインで増幅した信号側に信号切換え回路39で切換えて撮像信号Sbが出力されている。蓄積時間が長い撮像信号Saの場合は、信号切換え回路39を撮像信号Sa側に切換えて撮像信号Sbが出力されている。またフル解像度動作2では、全画素のフォトダイオードを長時間蓄積動作させ、撮像信号Saがそのまま撮像信号Sbとして出力される。これらの動作は、予め設定した所定の時間例えばフル解像度撮影を5秒間実施後、動作モードを動き検出動作に切換えて信号合成動作によりサンプリング数を削減した低消費電力化した動き検出を実施できる。
<映像信号用の信号読出し動作例>
図6に示す動作タイミングを用いて、本例に係る固体撮像装置の標準の撮像信号読み出し動作について説明する。フォトダイオードPDで光電変換した電荷を蓄積する蓄積時間は全画素共通の蓄積時間TLに設定する。この蓄積時間TLは、被写体の明るさに応じて調整される。蓄積時間TLは蓄積時間発生回路41で1H毎に制御される。
タイミング発生回路40で発生させた水平同期信号HDに同期してREAD1とRESET12のパルスを発生させることで、蓄積開始の時刻までフォトダイオードPD1に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積を開始する。この動作を順次PD2,PD3,・・・と動作している。
そして、所定の蓄積時間TLが終了すると、読出しパルスREAD1の直前にパルスRESET12を印加して検出部に発生していた余分なリーク信号を排出する。その後、読み出しパルスREAD1を印加することでフォトダイオードPD1に蓄積していた信号電荷を読み出す。
これらのRESET12とREAD1の読出し動作期間はADREA12パルスをONにすることで、出力アンプを介して垂直信号線へ電圧信号が出力される。この動作をHDに同期して順次フォトダイオードPD2,PD3,・・・と続けて2次元の画像を出力している。各パルス振幅は、高レベルを2.8V〜3.8Vにして動作している。
<動き検出信号読出し動作例1>
図7(A)の画素配列と図8(A)の動作タイミングを用いて動き検出信号読出し動作1について説明する。動き検出信号読出し動作1は、実線丸の4画素のGr画素の信号を合成(加算もしくは平均化)した信号と、次の点線丸の4画素のGb画素の信号を合成(加算もしくは平均化)した信号を読み出し、後段でこの2つの信号の差分信号を生成し、動き判定処理が実施される。
水平合成回路1(45a)での水平方向の信号合成(加算もしくは平均化)動作は、HAVE信号をONにすることで平均化した信号が生成される。スイッチH5A1をONにすることで、水平に配置したGr用の垂直信号線の出力信号が平均化される。また、スイッチH5A2をONにすることで、水平に配置したGb用の垂直信号線の出力信号が平均化さる。同様に水平方向に平均化用のスイッチを配置している。
この動き検出動作は、水平方向のサンプリング数が1/2に低減されるため後段のCDS回路46以降は、水平画素数の1/2の回路処理をOFFにすることで消費電力を低減している。
図8(A)に示す動作タイミングを用いて垂直2画素の信号合成(加算もしくは平均化)動作について説明する。垂直方向の信号合成(加算もしくは平均化)は、図8(A)に示すようにADRES12とADRES34を同時にONにすることで、垂直方向の2画素の信号が同時に垂直信号線へ出力される。出力した2つの信号は、垂直信号線で信号合成(平均化)した信号となる。水平方向の信号合成(平均化)処理と同時に実施することで4画素の信号合成(平均化)処理を実施している。
まず、タイミング発生回路40の水平同期信号HDに同期して奇数ラインのREAD1とREAD3とRESET12とRESET34のパルスを同時に発生させることで、この時刻までフォトダイオードPD1とPD3に蓄積していた信号電荷を排出し、蓄積動作を開始する。そして次の2HD後に同期してフォトダイオードPD5,PD7,・・・と順次奇数ラインの信号排出動作をしている。蓄積時間は長時間蓄積TLに設定している。
次に短時間蓄積TSが長時間蓄積TLの1/2となるように蓄積時間発生回路41で設定している。蓄積時間TLの1/2になる時刻HDに同期して、偶数ラインのREAD2とREAD4とRESET12とRESET34のパルスを同時に発生させることで、この時刻までフォトダイオードPD2とPD4に蓄積していた信号電荷を排出し、蓄積動作を開始する。そして次の2HD後に同期してフォトダイオードPD6,PD8,・・・と順次偶数ラインの信号を排出動作している。
そして蓄積した信号電荷の読出し動作は、読出し時刻のHDに同期して、読出しパルスREAD1とREAD3のパルス印加直前に検出部に蓄積した余分なリーク信号を排出するためにRESET12とRSET34のパルスを同時に印加している。そして読出しパルスREAD1とREAD3を印加することでフォトダイオードに蓄積した信号電荷を検出部に読出し、検出部で電圧に変換して出力アンプから垂直信号線へ出力している。
このRESET動作から信号読出し動作期間の間はADREA12とADRES34パルスを同時にONにすることで、PD1とPD3の信号を垂直信号線へ電圧信号として同時に出力している。このADRES12とADRES34を同時にONにすることで、垂直信号線に発生する信号は、2画素分の信号が平均化した信号電圧が発生する。この読出し動作を順次PD2とPD4、次にPD5とPD7とHDに同期して読出し動作を実施している。
<動き検出信号読出し動作例2>
図7(B)の画素配列と図8(B)の動作タイミングを用いて動き検出信号読出し動作2について説明する。動き検出信号読出し動作2は、実線丸の16画素のGr画素を信号合成(加算もしくは平均化)した信号と、次の点線丸の16画素のGb画素を合成(加算もしくは平均化)した信号を読み出し、後段でこの2つの信号の差分信号を生成し、動き判定処理を実施している
水平合成回路1(45b)での水平方向の信号合成(平均化)動作は、HAVE信号をONにすることで平均化した信号が生成されている。スイッチH7B1とH7B3とH7B5をONにすることで、水平に配置した4箇所のGr用の垂直信号線の出力信号が平均化される。また、スイッチH7B2とH7B4とH7B6をONにすることで、水平に配置した4箇所のGb用の垂直信号線の出力信号が平均化される。同様に水平方向に平均化用のスイッチを配置、順次各4箇所の平均化を実施している。
この動き検出動作は、水平方向のサンプリング数が1/4に低減するため後段のCDS回路46以降は、水平画素数の3/4の回路処理をOFFにすることで消費電力が低減される。
図8(B)に示す動作タイミングを用いて垂直4画素の信号合成(加算もしくは平均化)動作について説明する。垂直方向の信号合成(加算もしくは平均化)は、図8(B)に示すようにADRES12とADRES34とADRES56とADRES78を同時にONにすることで、垂直方向の4画素の信号が同時に垂直信号線へ出力する。出力した4つの信号は、合成(平均化)した信号が垂直信号線に発生する。水平方向の信号合成(加算もしくは平均化)処理と同時に実施することで16画素の信号合成(加算もしくは平均化)処理を実施している。
まず、タイミング発生回路40の水平同期信号HDに同期して奇数ラインのREAD1とREAD3と READ5とREAD7とRESET12とRESET34とRESET56とRESET78のパルスを同時に発生させることで、この時刻までフォトダイオードPD1とPD3 とPD5とPD7に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の2HD後に同期して同様にフォトダイオードPD9,PD11,・・・と順次4箇所の奇数ラインの信号排出動作を実施する。蓄積時間は長時間蓄積TLに設定されている。
次に短時間蓄積TSが長時間蓄積TLの1/2となるように蓄積時間発生回路41で設定されている。蓄積時間TLの1/2になる時刻HDに同期して、偶数ラインのREAD2とREAD4とREAD6とREAD8とRESET12とRESET34とRESET56とRESET78のパルスを同時に発生させることで、この時刻までフォトダイオードPD2とPD4とPD6とPD8に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の2HD後に同期してフォトダイオードPD10,PD12,・・・と順次4箇所の偶数ラインの信号排出動作を実施する。
そして蓄積した信号電荷の読出し動作は、読出し時刻のHDに同期して、読出しパルスREAD1とREAD3とREAD5とREAD7の直前に検出部に蓄積した余分なリーク信号を排出するためにRESET12とRSET34と RESET56とRSET78のパルスを同時に印加している。そして読出しパルスREAD1とREAD3とREAD5とREAD7を同時に印加することでフォトダイオードに蓄積した信号電荷を検出部に読出して検出部で電圧に変換して出力アンプで垂直信号線へ読み出している。
このRESET動作から信号読出し動作期間の間はADREA12とADRES34とADREA56とADRES78パルスを同時にONにすることで、フォトダイオードPD1とPD3とPD5とPD7の信号
を垂直信号線へ電圧信号として同時に出力している。このADRES12とADRES34とADRES56とADRES78を同時にONにすることで、垂直信号線に発生する信号は、垂直4画素分の信号を平均化した信号電圧が発生する。この読出し動作を順次PD2とPD4とPD6とPD8、次にPD9とPD11とPD13とPD15とHDに同期して読出す。
動いている物体の検出は、図8(A)や図8(B)に示す長時間蓄積TLと短時間蓄積TSから得られる信号差分から得ることができる。短時間蓄積TSの信号量は長時間蓄積TLより蓄積時間が短い分だけ信号量が少ないため、後段の信号処理で同じ信号レベルになるように蓄積時間比G=TL/TSの係数Gで短時蓄積TS信号を増幅する。そして、信号差分量=TL−G*TSで動いている物体の検出が実施されている。蓄積時間の比率は、2限定されないが2,4,8などに設定すると、増幅回路がbitシフトと簡単な信号処理で実現できる。
動きのない物体は、信号差分量がほぼゼロとなる(ランダムノイズレベル)。動きの有る物体は、蓄積開始が速く始まる蓄積時間TLの開始時間と蓄積開始が遅く始まる蓄積時間TSの開始時間の差の信号が蓄積時間TLの信号に発生する。すなわち、動いている物体のエッジ部分に差分信号が発生する。この差分信号量と発生頻度を後段の動き判定回路で判定することで、動いている物体を検出することができる。
しかし、動きのない物体のエッジ部分は、長時間蓄積と短時間蓄積の画素のサンプリングポイントが異なるため大きな信号差分が発生し偽信号となる。そこで、図7(A)や図7(B)に示す長時間蓄積した信号と短時間蓄積した信号を複数画素合成し、さらにサンプリングする画素位置がオーバーラップするように信号合成することで、この偽信号を大幅に低減している。その結果、動き物体の検出精度が大幅に向上した。さらに、複数画素の信号を合成しているためS/Nが改善され暗い環境での動き物体検出精度が向上している。さらに、複数画素の信号合成により、サンプリング数を1/4や1/16などに大幅に低減することで、動き物体検出動作時の消費電力を1/4や1/16と大幅に低減している。さらに検出動作速度を4倍速、16倍速と高速化が用意に実現できる。
<動き検出信号読出し動作例3>
図9(A)の画素配列と図10(A)の動作タイミングを用いて動き検出信号読出し動作3について説明する。動き検出信号読出し動作3は、実線丸のBayer配列2x2の4画素を合成(加算もしくは平均化)した信号と、次の点線丸のBayer配列2x2の4画素を合成(加算もしくは平均化)した信号を読み出し、後段でこの2つの信号の差分信号を生成し、動き判定処理を実施している。
水平合成回路1(45c)での水平方向の信号合成(平均化)動作は、HAVE信号をONにすることで平均化した信号を生成している。スイッチH9A1をONにすることで、水平に配置した実線丸2箇所の垂直信号線の出力信号を平均化している。また、スイッチH9A2をONにすることで、水平に配置した点線丸2箇所の垂直信号線の出力信号を平均化している。同様に水平方向に平均化用のスイッチを配置、各2箇所の平均化を実施されている。
この動き検出動作は、水平方向のサンプリング数が1/2に低減されるため後段のCDS回路46以降は、水平画素数の1/2の回路処理をOFFにすることで消費電力を低減できる。
図10(A)に示す動作タイミングを用いて垂直2画素の信号合成(加算もしくは平均化)動作について説明する。垂直方向の信号合成(加算もしくは平均化)は、図10(A)に示すようにADRES12をONにし、READ1とREAD2を同時にONにすることで、PD1とPD2に蓄積した信号電荷が読み出され、検出部で加算した信号を出力アンプで垂直信号線へ出力する。水平方向の信号合成(加算もしくは平均化)処理と同時に実施することで4画素の信号合成(加算もしくは平均化)処理を実施している。
まず、タイミング発生回路40の水平同期信号HDに同期して1ライン目と2ライン目のREAD1とREAD2と RESET12のパルスを同時に発生させることで、この時刻までフォトダイオードPD1とPD2に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の2HD後に同期して同様にフォトダイオードPD5,PD6,・・・と2ラインの信号排出動作をしている。蓄積時間は長時間蓄積TLに設定されている。
次に蓄積時間が短時間蓄積TSとなる長時間蓄積TLの1/2となるように蓄積時間発生回路41で設定されている。蓄積時間TLの1/2になる時刻HDに同期して、次の3ライン目と4ライン目のREAD3とREAD4とRESET34のパルスを同時に発生させることで、この時刻までフォトダイオードPD3とPD4に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の2HD後に同期してフォトダイオードPD7,PD8,・・・と順次2ラインの信号排出動作をしている。
そしてフォトダイオードで蓄積した信号電荷の読出し動作は、読出し時刻のHDに同期して、読出しパルスREAD1とREAD2の直前に検出部に蓄積した余分なリーク信号を排出するためにRESET12のパルスを印加している。そして読出しパルスREAD1とREAD2を印加することでフォトダイオードに蓄積した信号電荷を検出部に読出して検出部で加算動作をし、電圧に変換して出力アンプで垂直信号線へ読み出している。
この読出し動作を順次PD3とPD4、PD5とPD6、・・・とHDに同期して順次読出している。
水平の信号合成(加算もしくは平均化)処理と合わせて、Bayer配列の4画素の信号合成(加算もしくは平均化)動作を実施している。
<動き検出信号読出し動作例4>
図9(B)の画素配列と図10(B)の動作タイミングを用いて動き検出信号読出し動作4について説明する。動き検出信号読出し動作4は、実線丸のBayer配列2x2の4画素を基本に4箇所の合計16画素を合成(加算もしくは平均化)した信号と、次の点線丸のBayer配列2x2の4画素を基本に4箇所の合計16画素を合成(加算もしくは平均化)した信号を読み出し、後段でこの2つの信号の差分信号を生成し、動き判定処理を実施している。
水平合成回路1(45d)での水平方向の信号合成(平均化)動作は、HAVE信号をONにすることで平均化した信号を生成している。スイッチH9B1とH9B2とH9B5をONにすることで、水平に配置した実線丸4箇所の垂直信号線の出力信号が平均化される。また、スイッチH9B3とH9B4とH9B6をONにすることで、水平に配置した点線丸4箇所の垂直信号線の出力信号を平均化している。同様に水平方向に平均化用のスイッチを配置、各4箇所の平均化を実施している。
この動き検出動作は、水平方向のサンプリング数が1/4に低減するため後段のCDS回路46以降は、水平画素数の3/4の回路処理をOFFにすることで消費電力を低減できる。
図10(B)に示す動作タイミングを用いて垂直4画素の信号合成(加算もしくは平均化)動作について説明する。垂直方向の信号合成(加算もしくは平均化)は、図10(B)に示すようにADRES12と同時にADRES56をONにし、READ1とREAD2とREAD5とREAD6を同時にONにすることで、PD1とPD2とPD5とPD6に蓄積した信号電荷が読み出され、検出部でそれぞれ加算した信号を生成し、それぞれADRES12とADRES56の出力アンプから垂直信号線へ出力される。2箇所から出力した信号は、垂直信号線で合成(平均化)した信号が発生する。水平方向の信号合成(平均化)処理と同時に実施することで16画素の信号合成(加算もしくは平均化)処理を実施している。
まず、タイミング発生回路40の水平同期信号HDに同期して1ライン目と2ライン目と5ライン目と6ライン目のREAD1とREAD2と READ5とREAD6とRESET12とRESET56のパルスを同時に発生させることで、この時刻までフォトダイオードPD1とPD2 とPD5とPD6に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の2HD後に同期して同様にフォトダイオードPD9,PD10,・・・と4ラインの信号排出動作を順次実施している。蓄積時間は長時間蓄積TLに設定されている。
次に蓄積時間が短時間蓄積TSとなる長時間蓄積TLの1/2となるように蓄積時間発生回路41で設定されている。蓄積時間TLの1/2になる時刻HDに同期して、次の3ライン目と4ライン目と7ライン目と8ライン目のREAD3とREAD4とREAD7とREAD8とRESET34とRESET78のパルスを同時に発生させることで、この時刻までフォトダイオードPD3とPD4とPD7とPD8に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の2HD後に同期してフォトダイオードPD11,PD12,・・・と順次4ラインの信号排出動作をしている。
そして蓄積した信号電荷の読出し動作は、読出し時刻のHDに同期して、読出しパルスREAD1とREAD2とREAD5とREAD6の直前に検出部に蓄積した余分なリーク信号を排出するためにRESET12とRESET56のパルスを同時に印加している。そして読出しパルスREAD1とREAD2とREAD5とREAD6を同時に印加することでフォトダイオードに蓄積した信号電荷を検出部に読出してそれぞれ検出部で加算し電圧に変換して出力アンプから垂直信号線へ出している。
このRESET動作から信号読出し動作期間の間はADREA12とADREA56パルスを同時にONにすることで、加算したPD1とPD2と加算したPD5とPD6の信号を垂直信号線へ出力している。垂直信号線に発生する信号は、垂直4画素分の信号を合成(加算と平均化)した信号電圧を発生する。この読出し動作を順次PD3とPD4とPD7とPD8、次にPD9とPD10とPD13とPD14とHDに同期して順次読出している。
<動き検出用固体撮像装置の実施例2>
図11を用いて、動き検出システムの実施形態3に係る固体撮像装置12cの構成例を説明する。動き検出用固体撮像装置の実施例1(図4)に対して、異なる画素部44bと水平合成回路1(45c)について説明する。
画素部44bの1つのセルは、4つのトランジスタ(Ta,Tb,Tc,Td)と2個のフォトダイオード(PD1、PD2)から構成され、各セルにはパルス信号ADRESn,RESETnがそれぞれ供給される。フォトダイオードからの読出し用の配線は2本のREADn,READn‘が配線されている。Bayer配列の2x2画素を1つの単位として、水平垂直共に交互に各画素の読出しトランジスタ(Td)に接続されている。この画素部44bの上部にはソースフォロワ回路用の負荷トランジスタが水平方向に沿って配置されている。
画素部44bから出力する複数の垂直信号線の画素信号nを同時に読み出すカラム読出し回路は、水平合成回路1(45c)を介してCDS回路46へ接続されている。水平合成回路1(45c)は、垂直信号線nが隣接2ライン毎にスイッチトランジスタH9Anで接続されている。このトランジスタのゲートは、タイミング発生回路40のHAVE信号によって制御されている。このHAVE信号をONにすることで、2つの垂直信号線に出力される信号は水平合成(平均化)した信号となる。また、垂直並列制御回路43で、垂直方向に配置した画素駆動ラインを複数本同時にONにすることで、垂直に配置した画素信号を垂直合成(平均化)することができる。
図12に構成例2の信号処理による画素合成回路と撮像信号分離回路35bを示す。
撮像信号分離回路35bは、撮像信号Saを1水平(1H)期間分遅延させるためのラインメモリ2(31a)、画素単位で遅延させる遅延回路DL(32a、32b)、撮像信号Saとラインメモリ2(31a)の出力信号とそれぞれを1画素遅延させた信号とをクロスで加算するための加算回路(34a、34b)、加算したいづれかの撮像信号を増幅するための増幅回路33から構成されている。
動き検出動作時は、
撮像装置12bから出力された撮像信号aは、ラインメモリ2(31a)で1水平(HD)期間遅延し、さらに画素単位で遅延させる遅延回路DL(32a)と前記撮像信号aとを加算する加算回路34aの出力信号として長時間蓄積した画像STL信号が出力されている。
さらに、撮像装置12bから出力された撮像信号aは、画素単位で遅延した遅延回路(32b)とラインメモリ2(31a)で1水平(HD)期間遅延した信号とを加算する加算回路34bで加算した信号をさらに増幅回路33で増幅した信号を短時間蓄積した画像STS信号として出力されている。
動いている物体を検出した直後は、フル解像度動作として全画素のフォトダイオードを長時間蓄積動作させ、撮像信号Saがそのまま撮像信号Sbとして出力される。この動作は、予め設定した所定の時間例えば撮影を10秒間実施後、動作モードを動き検出動作に切換えて信号合成動作によりサンプリング数を削減した低消費電力化した動き検出を実施している。
<動き検出信号読出し動作例5>
図13(A)の画素配列と図14(A)の動作タイミングを用いて動き検出信号読出し動作5について説明する。動き検出信号読出し動作5は、実線丸のBayer配列2x2の4画素を合成(加算もしくは平均化)した信号と斜め配置の同じくBayer配列の4画素との合計8画素合成(加算もしくは平均化)した信号と、次の点線丸のBayer配列2x2の4画素の斜め配置の2箇所を合成(加算もしくは平均化)した信号を読み出し、後段でこの2つの信号の差分信号を生成し、動き判定処理を実施している。
水平合成回路1(45c)での水平方向の信号合成(平均化)動作は、HAVE信号をONにすることで平均化した信号を生成されている。スイッチH9A1をONにすることで、水平に配置した隣接した2本の垂直信号線の出力信号を平均化している。また、スイッチH9A2をONにすることで、次の隣接した2本の垂直信号線の出力信号を平均化している。同様に水平方向に平均化用のスイッチを配置することで、順次隣接した2つの垂直信号線の出力信号の平均化を実施している。
この動き検出動作は、水平方向のサンプリング数が1/2に低減されるため後段のCDS回路46以降は、水平画素数の1/2の回路処理をOFFにすることで消費電力を低減できる。
図14(A)に示す動作タイミングを用いて垂直2画素の信号合成(加算もしくは平均化)動作について説明する。垂直方向の信号合成(加算もしくは平均化)は、図14(A)に示すようにADRES12をONにし、READ1とREAD2とREAD1’とREAD2’とを同時にONにすることで、PD1とPD2に蓄積した信号電荷が読み出され、検出部で加算した信号を出力アンプで垂直信号線へ出力されている。水平方向の信号合成(加算もしくは平均化)処理と同時に実施することで4画素の合成(加算もしくは平均化)処理を実施している。
まず、タイミング発生回路40の水平同期信号HDに同期して1ライン目と2ライン目のREAD1とREAD2と RESET12のパルスを同時に発生させることで、この時刻まで長時間蓄積用のフォトダイオードPD1とPD2に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の1HD後に同期して同様にフォトダイオードPD3,PD4,・・・と順次2ラインの信号排出動作をされている。蓄積時間は長時間蓄積TLに設定されている。
次に蓄積時間が短時間蓄積TSとなる長時間蓄積TLの1/2となるように蓄積時間発生回路41で設定されている。蓄積時間TLの1/2になる時刻HDに同期して、1ライン目と2ライン目のREAD1’とREAD2’とRESET12のパルスを同時に発生させることで、この時刻まで短時間蓄積用のフォトダイオードPD1とPD2に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の1HD後に同期してフォトダイオードPD3,PD4,・・・と順次2ラインの信号排出動作をしている。
そしてフォトダイオードで蓄積した信号電荷の読出し動作は、読出し時刻のHDに同期して、読出しパルスREAD1とREAD2とREAD1’とREAD2’の直前に検出部に蓄積した余分なリーク信号を排出するためにRESET12のパルスを印加している。そして読出しパルスREAD1とREAD2とREAD1’とREAD2’を同時に印加することでフォトダイオードに蓄積した信号電荷を検出部に読出して検出部で加算動作をし、電圧に変換して出力アンプで垂直信号線に読み出している。
この読出し動作を順次PD3とPD4、PD5とPD6、・・・とHDに同期して順次読出している。
水平の信号合成(平均化)処理と合わせて、Bayer配列の4画素の信号合成(加算もしくは平均化)動作を実施している。
<動き検出信号読出し動作例6>
図13(B)の画素配列と図14(B)の動作タイミングを用いて動き検出信号読出し動作6について説明する。動き検出信号読出し動作6は、実線丸のBayer配列2x2の4画素を基本に8箇所の合計32画素を合成(加算もしくは平均化)した信号と、次の点線丸のBayer配列2x2の4画素を基本に8箇所の合計32画素を合成(加算もしくは平均化)した信号を読み出し、後段でこの2つの信号の差分信号を生成し、動き判定処理を実施している。
水平合成回路1(45d)での水平方向の信号合成(平均化)動作は、HAVE信号をONにすることで平均化した信号を生成している。スイッチH9B1とH9B2とH9B5をONにすることで、水平に配置した実線丸4箇所(垂直ライン1と2と5と6)の垂直信号線の出力信号を平均化されている。また、スイッチH9B3とH9B4とH9B6をONにすることで、水平に配置した点線丸4箇所(垂直ライン1と2と5と6)の垂直信号線の出力信号を平均化されている。同様に水平方向に平均化用のスイッチを配置、各4箇所の平均化を実施している。
この動き検出動作は、水平方向のサンプリング数が1/4に低減するため後段のCDS回路46以降は、水平画素数の3/4の回路処理をOFFにすることで消費電力を低減できる。
図14(B)に示す動作タイミングを用いて垂直4画素の信号合成(加算もしくは平均化)動作について説明する。垂直方向の信号合成(加算もしくは平均化)は、図14(B)に示すようにADRES12をONにし、READ1とREAD2とREAD1’とREAD2’を同時にONにすることで、PD1とPD2に蓄積した信号電荷が読み出され、検出部で加算した信号を出力アンプで垂直信号線へ出力されている。
そして、同時にADRES56をONにし、READ5とREAD6とREAD5’とREAD6’を同時にONにすることで、PD5とPD6に蓄積した信号電荷が読み出され、検出部で加算した信号は出力アンプで垂直信号線へ出力している。ADRES12とADRES56の2箇所から出力した信号は、垂直信号線で合成(平均化)した信号が生成される。水平方向の信号合成(加算もしくは平均化)処理と同時に実施することで16画素の信号合成(加算もしくは平均化)処理を実施している。
まず、タイミング発生回路40の水平同期信号HDに同期して1ライン目と2ライン目と5ライン目と6ライン目のREAD1とREAD2と READ5とREAD6とRESET12とRESET56のパルスを同時に発生させることで、この時刻まで長時間蓄積用フォトダイオードPD1とPD2 とPD5とPD6に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の1HD後に同期して同様にフォトダイオードPD3,PD4,PD7,PD8,・・・と順次4ラインの信号排出動作をしている。蓄積時間は長時間蓄積TLに設定されている。
次に蓄積時間が短時間蓄積TSとなる長時間蓄積TLの1/2となるように蓄積時間発生回路41で設定されている。蓄積時間TLの1/2になる時刻HDに同期して、1ライン目と2ライン目と5ライン目と6ライン目のREAD1’とREAD2’とREAD5’とREAD6’とRESET12とRESET56のパルスを同時に発生させることで、この時刻まで短時間蓄積用フォトダイオードPD1とPD2とPD5とPD6に蓄積していた信号電荷を排出後、蓄積動作を開始する。そして次の1HD後に同期して短時間蓄積用フォトダイオードPD3,PD4,PD7,PD8,・・・と順次4ラインの信号排出動作をされている。
そして蓄積した信号電荷の読出し動作は、読出し時刻のHDに同期して、読出しパルスREAD1とREAD2とREAD5とREAD6とREAD1’とREAD2’とREAD5’とREAD6’の直前に検出部に蓄積した余分なリーク信号を排出するためにRESET12とRESET56のパルスを同時に印加している。そして読出しパルスREAD1とREAD2とREAD5とREAD6とREAD1’とREAD2’とREAD5’とREAD6’を印加することでフォトダイオードに蓄積した信号電荷を検出部に読出して検出部で電圧に変換して出力アンプで読み出されている。
このRESET動作から信号読出し動作期間の間はADREA12とADREA56パルスを同時にONにすることで、PD1とPD2の信号を検出部で加算した信号とPD5とPD6の信号を検出部で加算した信号とを垂直信号線へ電圧信号として出力して、ADRES12とADRES56を同時にONにすることで、垂直信号線に発生する信号は、合計垂直4画素分の信号を合成(平均化)した信号電圧を発生する。この読出し動作を順次PD3とPD4とPD7とPD8、次にPD9とPD10とPD13とPD14とHDに同期して順次読出される。
これらの処理により、図13(B)の実線丸8箇所と、点線丸8箇所との動き検出差分処理を実施している。
<動き検出システムの実施形態4>
図15は、本発明の実施形態4に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態4の動き検出システムは、撮像レンズ11を備えた撮像装置12eと動き検出画像処理装置10eとからなる動き検出カメラと映像管理装置30bから構成されている。実施形態3と異なる構成動作について説明する。
撮像装置12eは、センサコア部36と動き検出部から構成されている。センサコア部36は、図4あるいは図11の固体撮像装置と同様の構成になっている。
動き検出画像装置10eは、撮像信号Sbを入力し、カラー信号処理回路21、時刻発生回路17、動き判定信号(ON/OFF1)を映像信号に埋め込むためのコードを発生するコード発生回路38、動き判定信号加算回路28b、映像信号出力回路16で構成されている。
センサコア部36から出力された撮像信号Saは、撮像信号分離回路35にて長時間蓄積した撮像信号STLと短時間蓄積した撮像信号STSに分離し、比較対象画素となる撮像信号STLと撮像信号STSを同時に出力し、差分信号生成回路13aで差分信号を生成し、動き判定回路14aで動いている物体の有無を判定し、撮像装置12eから判定信号(ON/OFF1)が出力されている。
撮像信号分離回路35は、図5あるいは図12と同様の構成となっている。
<動き検出システムの実施形態5>
図16は、本発明の実施形態5に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態5の動き検出システムは、撮像レンズ11を備えた撮像装置12fと動き検出画像処理装置10fとからなる動き検出カメラと映像管理装置30bから構成されている。
撮像装置12fは、実施形態4に対して動き判定回路14cからは動き判定コードのみを出力し、撮像信号Saに埋め込むための動き判定信号加算回路28aが追加され、動き判定コードを埋め込んだ撮像信号Scが出力されている。
動き検出画像装置10fは、実施形態4と異なり入力された撮像信号Scに埋め込まれた判定コードを抽出するための動き判定信号抽出回路29aを用いて、埋め込まれた動き判定信号(ON/OFF1)を抽出し出力する。動きが無いと判定した場合は、カラー信号処理回路21や映像信号出力回路16などの回路動作や信号処理動作を停止する。
<動き検出システムの実施形態6>
図17は、本発明の実施形態6に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態6の動き検出システムは、撮像レンズ11を備えた撮像装置12dと動き検出画像処理装置10dとからなる動き検出カメラと映像管理装置30bから構成されている。
撮像装置12dは、動き検出動作時にもサンプリング数を削減せずに、画素部の全画素の信号を撮像信号Saとして出力している。
動き検出画像処理装置10dは、撮像装置12dからの全画素の撮像信号Saを画素信号合成回路37で複数画素の信号を合成(加算)し、撮像信号分離回路35へ出力している。
その他は、実施形態3と同じ構成になっている。
<動き検出用固体撮像装置の実施例3>
図18を用いて、動き検出システムの実施形態6に係る固体撮像装置12dの構成例を説明する。動き検出用固体撮像装置の実施例2(図11)の固体撮像装置12cと異なるのは、サンプリング数の削減を実施していないため、垂直並列制御回路43と水平合成回路1(45c)がない。撮像装置12dは回路削減により簡単な構成になっている。
図19に構成例3の撮像信号分離回路35cと撮像信号の信号処理による画素合成回路37を示す。図13Aに示す画素信号の合成方法について説明する。撮像信号合成回路37は、動き検出用撮像装置12dの撮像エリアから出力した順次4ライン毎の信号の演算ができるように4ライン(少なくとも3ライン)のラインメモリ31b〜eと、入力した4ラインの画素信号をそれぞれ上側2ラインの画素に相当する垂直2画素水平2画素の4画素の第1の加算信号と、下2ラインに相当する垂直2画素水平2画素の4画素の第2の加算信号を生成する。
撮像信号分離回路35cは、
図13Aに示すように、実線丸の4画素加算と点線丸の4画素加算した信号が、前記第1の信号と第2の信号として入力される。この撮像信号分離回路35cは、クロスになった信号同士を加算する必要が有る。
第1の加算信号と第2の加算信号をそれぞれ加算信号1画素分相当だけ遅延手段で遅延させ、
遅延していない第1の加算信号と遅延した第2の加算信号を加算した第3の加算信号を生成し、
遅延していない第2の加算信号と遅延した第1の加算信号を加算した第4の加算信号を生成し、
第3の撮像信号もしくは第4の撮像信号のいずれかを増幅し、増幅した短い蓄積時間の撮像信号STSと増幅していない長い蓄積時間の撮像信号STLの少なくとも2種類の撮像信号を出力している。
<動き検出システムの実施形態7>
図20は、本発明の実施形態7に係る動き検出システムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態7の動き検出システムは、撮像レンズ11を備えた動き検知用撮像装置12g(動き検出カメラ)と映像管理装置30aから構成されている。撮像装置12gは、例えば実施形態3(図3)の動き検出画像処理装置10cの回路がオンチップで撮像装置12gに組み込まれている。また、実施形態2(図2)と同様に撮像装置12gの映像信号1に動き判定信号を埋め込んで、映像管理装置30bと組み合わせることで、映像信号1のみを出力することができる。
図21は、本発明の実施形態7に係る動き検出システムの撮像装置12gの概略構成を示すブロック図である。撮像装置12gはセンサチップに動き判定回路14bとカラー信号処理回路21などを組み込んだ1チップの固体撮像装置となっている。実施形態3と異なる構成動作について説明する。
撮像装置12gの画素部44bの下部には、画素部44bから出力される複数の垂直信号線の画素信号を同時に読み出す第1のカラム読出し回路は、垂直信号線が入力されたカラム型ノイズキャンセル回路(CDS)46、カラム型アナログデジタルコンバータ回路(AD変換)47、ラインメモリ1(48)、水平走査回路1(49)で構成されている。
画素部44bの上部には、画素部44bから出力される複数の垂直信号線の画素信号を同時に読み出す第2のカラム読出し回路は、垂直信号線を受け水平方向で信号を合成する水平合成回路2、水平方向の読出しを走査する水平走査回路2(50)で構成されている。
動き判定用の撮像信号は、水平走査回路2(50)と水平合成回路2(51)を用いて平均化した長時間蓄積した撮像信号STLと短時間蓄積した撮像信号STSとしてアナログ信号を出力し、蓄積時間の差分を補正するためのアナログの増幅回路52で信号レベルが調整されている。その増幅回路52の出力の差分信号をアナログの差動アンプとなる差分信号生成回路13bで差分信号を生成する。そして、アナログのコンパレータ回路55を用いて閾値設定回路19aで設定した閾値よりも大きいレベルデジタル値に変換し、動き判定回路14bで動きの有無を判定している。
動き判定回路14bで動き有りと判定した場合は、
動き判定信号(ON/OFF1)がタイマ回路54を経由して各回路を動作させるON信号を出力している。タイマ回路45は、予め設定した所定の時間例えば撮影を10秒間実施後、タイミング発生回路の動作モードを撮影モードから動き検出動作モードに切換えて動き検出を実施している。
動き判定回路14bで動き無しと判定した場合は、下部のCDS回路以降の回路動作をOFF制御することで、撮像装置12gの大幅な消費電力の低減が実施されている。そして、動き検出動作を継続する。
<動き検出信号読出し動作例7>
実施形態7の動き検出読出し動作について図22の画素配列と動き検出信号用の水平読出し回路を用いて説明する。動作タイミングは図14(B)と同じ動作をしている。
まず、水平の1ライン目と2ライン目と5ライン目と6ライン目の読み出し動作は、水平8画素を1組として水平走査回路2(50)で順次読出されている。水平合成回路51のスイッチH1〜H8をONにすることで、上部水平読出しラインに、短時間蓄積した信号水平4画素分が平均化されて読み出す。垂直の4画素の信号合成(加算もしくは平均化)した信号と合わせると、16画素の平均化した信号が発生する。
水平合成回路51の下部水平読出しラインには、長時間蓄積した信号水平4画素分が平均化さして読み出す。垂直の4画素の信号合成(加算もしくは平均化)した信号と合わせると、16画素の平均化した信号が発生する。そして、信号切換え回路52で上下を入換え、画像STL信号と増幅回路52で蓄積時間比分増幅した撮像信号STSを後段処理へ出力している。
次の、3ライン目と4ライン目と7ライン目と8ライン目の読み出し動作は、水平合成回路51の水平8画素を1組として水平走査回路2(50)で順次読出されている。スイッチH1〜H8をONにすることで、上部水平読出しラインに、長時間蓄積した信号水平4画素分が平均化されて読み出す。垂直の4画素の信号合成(加算もしくは平均化)した信号と合わせると、16画素の合成(加算もしくは平均化)した信号が発生する。
水平合成回路51の下部水平読出しラインには、短時間蓄積した信号水平4画素分が合成(加算もしくは平均化)されて読み出す。垂直の4画素の信号合成(加算もしくは平均化)した信号と合わせると、16画素の平均化した信号が発生する。そして、信号切換え回路52で上下を入れ換えないで、画像STL信号と増幅回路52で蓄積時間比分で増幅した撮像信号STSを後段処理へ出力している。
実施形態7は、CDS回路、ADC回路、ラインメモリなどを用いずに簡単なアナログの増幅回路52とアナログの差分信号生成回路53とアナログのコンパレータ回路55などの回路を追加することで、動き検出動作時の消費電力を大幅に低減できる。
以上説明した各実施の形態の特徴は互いに組み合わせて用いることができる。また、撮像装置の画素部のセル構造を2個のフォトダイオードに対して出力回路が1個の2画素1セルで説明したが、1画素1セル、4画素1セルなど2画素1セルに限定されない。色フィルタ配列は代表的なBayer配列で説明したが、本発明の特徴を生かすことで、Bayer配列に限定されない。
10a,10b,10c 動き検出画像処理装置
30a,30b 映像管理装置
11 撮像レンズ
12 撮像装置
13 差分信号生成回路
14 動き判定回路
15 動き判定信号出力回路
16 映像信号出力回路
17 日付・時刻発生回路
18 時刻加算回路
19 動き判定用閾値設定回路
20 フレームメモリ
21 カラー信号処理回路
22 動き判定信号入力回路
23 映像信号入力回路
24 映像信号録画サーバ
25 LAN出力装置
26 Web出力装置
27 映像モニタ
28 動き判定信号加算回路
29 動き判定信号抽出回路
31 ラインメモリ
32 遅延回路
33,52 増幅回路
34 信号加算回路
35 撮像信号分離回路
36 センサコア
37 画素信号合成
38 コード信号発生回路
39 撮像信号切換え回路
40 タイミング発生回路
41 蓄積時間制御回路
42 垂直走査回路
43 垂直並列制御回路
44 画素部
45,51 水平合成回路
46 CDS回路
47 ADC回路
48 ラインメモリ
49,50 水平走査回路
52 信号線切換え回路
54 動作時間制御回路(タイマ)
55 比較回路

Claims (8)

  1. 半導体基板に光電変換素子を有する画素部を二次元に配置し画素エリアと、
    前記画素エリアの垂直端部からは、前記画素部で光電変換した画素信号を出力する水平方向に配置した複数の垂直信号線と、
    前記複数の垂直信号線からの画素信号を同時に読み出すカラム読出し部と、
    前記画素部を制御するための画素制御部と、
    前記カラム読出し部から読み出した画素信号を処理する信号処理部とを備える撮像装置において、
    前記画素制御部は、前記二次元に配置した前記光電変換素子を格子状に少なくとも2分割し、蓄積時間の長さを異ならせて制御する蓄積時間制御手段と、
    前記蓄積時間の異なるそれぞれの複数の画素信号を合成する画素信号合成手段とを有し、
    前記信号処理部は、前記蓄積時間のことなる前記画素合成した画素信号間の差分信号を生成する差分信号生成手段と、
    前記差分信号生成手段で生成した差分信号に基づいて動き物体の有無を判定する動き判定手段と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画素信号合成手段において、
    前記画素制御部は、さらに前記画素エリアの端部に配置した各画素駆動ラインを垂直方向に走査する垂直走査手段と、
    前記垂直に配置した複数の画素の画素駆動ラインを複数同時に駆動するための垂直並列制御手段とを有し、
    前記画素駆動ラインを複数画素同時に駆動することで、垂直方向の複数の画素信号を合成して画素部から出力する垂直方向の画素信号合成手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画素信号合成手段において、
    前記カラム読出し部は、前記画素エリアの垂直端部から出力する前記複数の垂直信号線からの画素信号を合成する水平方向の画素信号合成手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記画素信号合成手段において、
    前記信号処理部は、さらにラインメモリを用いて垂直水平の2次元の複数の画素信号を合成する
    画素信号合成手段
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 請求項1に記載の撮像装置において、
    さらに、前記画素信号を映像信号に処理する映像信号処理手段を有した撮像装置と、
    前記撮像装置から出力した映像信号を発信するための映像信号発信手段、
    もしくは記録する映像信号記録手段、
    もしくはモニタに再生するための映像信号再生手段、
    の少なくともいずれか1つを有した映像管理装置と
    を備えることを特徴とする動き検出システム。
  6. 撮像レンズで結像した光信号を電気信号に変換する複数の光電変換素子を二次元に配置した画素部と、
    前記画素部を制御するための画素制御部と、
    前記画素部から光電変換した画素信号を読み出す画素エリアの端部に配置したカラム読出し部とを有する撮像装置を用いた動き検出カメラにおいて、
    前記撮像装置で撮影した撮影時刻の異なる少なくとも2種類のそれぞれの複数の画素信号を合成する画素信号合成手段と、
    前記それぞれの画素信号合成した信号間の差分信号を生成する差分信号生成手段と、
    前記差分信号生成手段で生成した差分信号に基づいて動き物体の有無を判定する動き判定手段とを有する信号処理部と
    を備えたことを特徴とする動き検出カメラ。
  7. 前記画素信号合成手段において、
    前記信号処理部が、さらにラインメモリを用いて垂直水平の2次元の複数の画素信号を合成する
    画素信号合成手段
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の動き検出カメラ。
  8. 請求項6に記載の動き検出カメラにおいて、
    さらに、前記画素信号を映像信号に処理する映像信号処理手段を有した動き検出カメラと、
    前記動き検出カメラから出力した映像信号を発信するための映像信号発信手段、
    もしくは記録する映像信号記録手段、
    もしくはモニタに再生するための映像信号再生手段、
    の少なくともいずれか1つを有した映像管理装置と
    を備えることを特徴とする動き検出システム。
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