JP2015019082A - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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翠 宇野
隆司 澤田
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隆司 澤田
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Abstract

【課題】回路基板への実装時などに、吸着ノズルによる吸着がし易く、吸着ミスを低減できる積層セラミック電子部品を提供する。【解決手段】第1面2aと第1面2aに対向する第2面2bとを有した積層セラミック素子2と、積層セラミック素子2の第2面2bの中央部に設けられた第1外部電極4と、積層セラミック素子2の第2面2bの両端部に第1外部電極4を間に配置するようにそれぞれ設けられた第2外部電極6,8と、を備えた積層セラミック電子部品1。積層セラミック素子2の第1面2aの長さL方向の稜線部3a,3bのR量は70μm以下である。より好ましくは、積層セラミック素子2の第1面2aの長さL方向の稜線部3a,3bのR量は30μm以上70μm以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサなどの積層セラミック電子部品に関する。
特許文献1(図8〜図10)に示すように、等価直列インダクタンス(ESL)を低くするために、積層セラミック素子の実装面の中央部に設けられた第1外部電極と、積層セラミック素子の実装面の両端部に第1外部電極を間に配置するようにそれぞれ設けられた第2外部電極と、を備えた3端子の積層セラミックコンデンサが知られている。3端子とは、コンデンサの端子として、三つの端子が回路基板に電気的に接続されることを意味する。
特開2013−46052号公報
しかしながら、従来の3端子の積層セラミックコンデンサにおいて、積層セラミック素子の上面(実装面に対向する面)の長手方向の稜線部のR量が大きい場合、回路基板への実装時などに吸着ノズルによる吸着が困難であるという不具合が生じる。
それゆえに、本発明の目的は、回路基板への実装時などに、吸着ノズルによる吸着がし易く、吸着ミスを低減できる積層セラミック電子部品を提供することである。
本発明の積層セラミック電子部品は、
長さ方向および幅方向に沿って延びる第1面および第2面と、幅方向および厚み方向に沿って延びる第3面および第4面と長さ方向および厚み方向に沿って延びる第5面および第6面とを有する積層セラミック素子と、
前記第2面の長さ方向における一方端部と、前記第3面、前記第5面、前記第6面とに跨って設けられた第2外部電極と、
前記第2面の長さ方向における他方端部と、前記第4面、前記第5面、前記第6面とに跨って設けられた第2外部電極と、
前記第2面の長さ方向において、2つの前記第2外部電極の間に位置する部分と、前記第5面、前記第6面とに跨って設けられた第1外部電極と、
前記積層セラミック素子の内部に設けられ、前記第1外部電極に第1引出部を介して電気的に接続された複数の第1内部電極と、
前記積層セラミック素子の内部に設けられ、前記第2外部電極に第2引出部を介して電気的に接続された複数の第2内部電極と、を備えた積層セラミック電子部品であって、
前記第2面における前記第1外部電極の長さ方向の寸法は、前記第2面における前記第2外部電極の長さ方向の寸法より大きく、
前記積層セラミック素子の前記第1面の長手方向の稜線部のR量が70μm以下であること、を特徴とする、積層セラミック電子部品である。
本発明では、第1面の長手方向の稜線部のR量が70μm以下であるため、吸着ノズルによる吸着に必要な吸着面積が第1面に確実に確保される。
また、本発明の積層セラミック電子部品は、
積層セラミック素子の第1面の長手方向の稜線部のR量が30μm以上70μm以下であること、を特徴とする、積層セラミック電子部品であってもよい。
この場合、第1面の長手方向の稜線部のR量が30μm以上であるため、稜線部が角張っていない。従って、機械的衝撃が稜線部に加わっても、稜線部が欠けるなどの不具合が生じ難い。
また、本発明の積層セラミック電子部品は、
第1外部電極が信号側電極であって、第2外部電極がグランド側電極であることを特徴とする積層セラミック電子部品であってもよい。あるいは、第1外部電極がグランド側電極であって、第2外部電極が信号側電極であることを特徴とする積層セラミック電子部品であってもよい。
さらに、本発明の積層セラミック電子部品は、
第1外部電極、第2外部電極が設けられた第2面における積層セラミック素子の長さ方向の寸法が、2.0mm以上2.1mm以下であって、第2面における第2外部電極の長さ方向の寸法が0.35以上0.45mm以下であり、第2面における第1外部電極の長さ方向の寸法が0.63以上0.67mm以下であることを特徴とする積層セラミック電子部品であってもよい。
本発明によれば、吸着ノズルによる吸着に必要な吸着面積が第2面に確実に確保できるので、回路基板への実装時などに、吸着ノズルによる吸着がし易く、吸着ミスを低減できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明に係る積層セラミック電子部品の一実施の形態を示す外観斜視図である。 図1に示した積層セラミック素子の斜視図である。 図2に示した積層セラミック素子の分解斜視図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法の一例を示すフローチャートである。 稜線部のR量を算出する方法を説明するための説明図である。 外部電極ペーストを積層セラミック電子部品に塗布するための塗布装置を示す概略構成図である。 1回目の外部電極ペーストを塗布する方法を説明するための模式図である。 図7に続く1回目の外部電極ペーストを塗布する方法を説明するための模式図である。 2回目の外部電極ペーストを塗布する方法を説明するための模式図である。 図9に続く2回目の外部電極ペーストを塗布する方法を説明するための模式図である。
本発明に係る積層セラミック電子部品の実施の形態を説明する。なお、以下の実施の形態では、積層セラミック電子部品として、積層セラミックコンデンサを例にして説明するけれども、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、積層セラミック電子部品は、積層セラミックバリスタ、積層セラミックインダクタなどであってもよい。
1.積層セラミック電子部品
図1は、積層セラミック電子部品である積層セラミックコンデンサ1を示す外観斜視図である。図2は、図1に示した積層セラミック素子2の斜視図である。図3は、図2に示した積層セラミック素子2の分解斜視図である。
積層セラミックコンデンサ1は、略直方体の積層セラミック素子2と、積層セラミック素子2の実装面の中央部に形成された第1外部電極4と、積層セラミック素子2の実装面の左右の端部に形成された第2外部電極6,8とを備えている。
積層セラミック素子2は、上下の高さT方向に、第1面2aと、第1面2aに対向する第2面2bとを有している。また、積層セラミック素子2は、左右の長さL方向に、第3面2cと、第3面2cに対向する第4面2dとを有している。さらに、積層セラミック素子2は、前後の幅W方向に、第5面2eと、第5面2eに対向する第6面2fとを有している。
積層セラミックコンデンサ1は、例えば長さL方向の寸法が2.00mm以上2.10mm以下であることが好ましく、高さT方向の寸法が0.7mm以上1.0mm以下であることが好ましく、幅W方向の寸法が1.20mm以上1.40mm以下であることが好ましい。
なお、積層セラミックコンデンサ1の長さL方向の寸法、高さT方向の寸法、幅W方向の寸法は、ミツトヨ製のマイクロメーターMDC−25MXを用いて測定することができる。
第1外部電極4は、第2面2bの長さ方向における中央部と、第5面2e、第6面2fとに跨って形成されている。第2外部電極6,8は、第2面2bの左右の両端部に、第1外部電極4を間に配置するように、それぞれ設けられている。より詳細に説明すると、第2外部電極6は、第2面2bの長さ方向における一方端と、第3面2c、第5面2e、第6面2fとに跨って形成されている。また、第2外部電極8は、第2面2aの長さ方向における他方端と、第4面2d、第5面2e、第6面2fとに跨って形成されている。
従って、第2面2bが、積層セラミックコンデンサ1の実装面となる。積層セラミックコンデンサ1は3端子コンデンサである。
ここで、第1外部電極4の幅Bは、第2外部電極6,8の幅Aより大きく設定されている。より具体的には、第1外部電極4の幅Bは、0.63mm以上0.67mm以下である。第2外部電極6,8の幅Aは、0.35mm以上0.45mm以下である。
なお、第1の外部電極4、第2の外部電極6、8の幅は、NIKON製の測定顕微鏡MM−60にて20倍の倍率で積層セラミックコンデンサ1の第1面または第2面を投影して測定することができる。
そして、第1外部電極4は、それぞれ外部電極ペーストを1回塗布することにより厚膜形成されている。また、第2外部電極6,8は、それぞれ外部電極ペーストを2回塗布することにより厚膜形成されている。これにより、第2外部電極6,8の電極厚は第1外部電極6,8の電極厚より大きくなっている。
なお、第1外部電極4、第2外部電極6,8の厚みは、積層セラミックコンデンサ1の第5面2eの表面から幅方向の中央に向かって研磨することによって、第1外部電極4、第2外部電極6,8の断面を露出させ、そして、研磨によるダレを除去した後に、第1外部電極4、第2外部電極6,8の断面に投影することによって測定することができる。
第1外部電極4および第2外部電極6,8は、Ag、Cu、Ni、Pd、または、これら金属の合金などからなる。さらに、第1外部電極4および第2外部電極6,8は、それぞれ、その表面にめっき皮膜が形成されている。めっき皮膜は、第1外部電極4および第2外部電極6,8を保護し、かつ、第1外部電極4および第2外部電極6,8のはんだ付け性を良好にする。
また、第1外部電極4がグランド側電極で、第2外部電極6,8が信号側電極であってもよいし、第1外部電極4が信号側電極で、第2外部電極6,8がグランド側電極であってもよい。
積層セラミックコンデンサ1の上面である第1面2aは、長さL方向の稜線部3a,3bの角部がR形状に研磨され、そのR量が70μm以下である。そして、より好ましくは、R量は30μm以上70μm以下である。
積層セラミック素子2は、幅W方向(積層方向)において、複数の内層用セラミック層10と、複数の内層用セラミック層10同士の界面に配設された複数の第1内部電極20および第2内部電極22と、複数の内層用セラミック層10を挟むように前後に配設された外層用セラミック層12とで構成された積層体構造を有している。
第1内部電極20は、第1対向部23aと、第1対向部23aの中央部から高さT方向の下方に延在している第1引出部24とを有している。第1引出部24は、積層セラミック素子2の第2面2bの中央部に引き出されて第1外部電極4に電気的に接続されている。
第2内部電極22は、第2対向部23bと、第2対向部23bの左側端部から高さT方向の下方に延在している第2引出部26と、第2対向部23bの右側端部から高さT方向の下方に延在している第2引出部28とを有している。第2引出部26は、積層セラミック素子2の第2面2bの左側端部に引き出されて第2外部電極6に電気的に接続されている。第2引出部28は、積層セラミック素子2の第2面2bの右側端部に引き出されて第2外部電極8に電気的に接続されている。
広面積の第1内部電極20と第2内部電極22とは、幅W方向において、誘電体材料からなる内層用セラミック層10を介して対向している。この第1内部電極20と第2内部電極22とが、内層用セラミック層10を介して対向している部分(第1内部電極20の第1対向部23aと第2内部電極22の第2対向部23bとが対向している部分)に静電容量が形成されている。第1内部電極20および第2内部電極22は、Ag、Cu、Ni、Pd、または、これら金属の合金などからなる。また、内層用セラミック層10および外層用セラミック層12は、チタン酸バリウム系材料、チタン酸ストロンチウム系材料などからなる。
以上の構成からなる積層セラミックコンデンサ1では、第1内部電極20および第2内部電極22が積層セラミックコンデンサ1の第2面2b(言い換えると、実装面)に垂直に配置されており、積層方向が第2面2b(言い換えると、実装面)に対して平行である。
2.積層セラミック電子部品の製造方法
次に、前述の積層セラミックコンデンサ1の製造方法を説明する。図4は、積層セラミックコンデンサ1の製造方法を示すフローチャートである。
工程S1で、チタン酸バリウム系材料またはチタン酸ストロンチウム系材料からなるセラミック粉末に、有機バインダ、分散剤および可塑剤などが添加されて、シート成形用スラリーが作製される。次に、シート成形用スラリーは、ドクターブレード法によって、内層もしくは外層用セラミックグリーンシートに成形される。
次に、工程S2で、内層用セラミックグリーンシート上に、Agを含有する内部電極ペーストがスクリーン印刷法で塗布され、第1内部電極20および第2内部電極22となるべき電極ペースト膜が形成される。
次に、工程S3で、電極ペースト膜が形成された内層用セラミックグリーンシートは、第1内部電極20の電極ペースト膜と第2内部電極22の電極ペースト膜とが交互になるように複数枚積層される。さらに、複数枚の外層用セラミックグリーンシートが、積層された内層用セラミックグリーンシートを挟むように積層されて圧着される。この積層セラミックグリーンシートは、個々の積層セラミック素子2となるべき寸法に切断され、複数の未焼成の積層セラミック素子2とされる。
未焼成の積層セラミック素子2は、実装面(第2面2b)の側がホルダによって保持された状態で、上面(第1面2a)の長さL方向の稜線部3a,3bが所定時間バレル研磨され、稜線部3a,3bのR量が約70μmになるまで研磨される。その後、更に、サンドブラスト研磨によって、所望のR量になるまで所定時間研磨される。
ここで、バレル研磨およびサンドブラスト研磨の研磨条件を決定するために、積層セラミック素子2のサンプルが作製され、以下の方法でR量の測定が行われる。測定器は、KEYENCEデジタルマイクロスコープVHXシリーズである。
積層セラミック素子2のサンプルは、実装面(第2面2b)の側が樹脂で固められる。その後、上面(第1面2a)の長さL方向の稜線部3a,3bが、所定時間バレル研磨やサンドブラスト研磨される。
次に、図5(A)に示すように、R研磨された稜線部3a,3bが測定器で観察され、Rの始点P1と終点P2とが指定される。その後、始点P1と終点P2の間の中央点P3が指定される。
次に、図5(B)に示すように、始点P1と中央点P3と終点P2とを通る円Qが作画された後、円Qの半径が測定されてR量が算出される。
次に、工程S4で、未焼成の積層セラミック素子2は、脱バインダ処理された後、焼成され、焼結した積層セラミック素子2とされる。内層用および外層用セラミックグリーンシートと電極ペースト膜とは同時焼成され、内層用セラミックグリーンシートは内層用セラミック層10となり、外層用セラミックグリーンシートは外層用セラミック層12となり、電極ペースト膜は第1内部電極20もしくは第2内部電極22となる。
次に、工程S5で、焼結した積層セラミック素子2の表面に、1回目の外部電極ペースト(AgPd合金ペースト)の塗布が行われる。1回目の外部電極ペーストの塗布は、第1外部電極4の外部電極ペーストを塗布すると共に、第2外部電極6,8の1回目の外部電極ペーストを塗布する。
1回目の外部電極ペーストの塗布は、図6に示す塗布装置30を使用してローラ転写法で行われる。塗布装置30は、所定の間隔で配置されている一対の塗布部32a,32bを備えている。
ここで、積層セラミックコンデンサ1を製造する場合は、一方の塗布部32bのペースト槽40bに外部電極ペースト50を入れないでおく。
塗布部32aは、塗布ローラ34aと、塗布ローラ34aに圧接したスクレーパ36aと、スクレーパ36aの上流側に配設されて塗布ローラ34aに圧接した転写ローラ38aと、ペースト槽40aとを備えている。同様に、塗布部32bも、塗布ローラ34bと、塗布ローラ34bに圧接したスクレーパ36bと、スクレーパ36bの上流側に配設されて塗布ローラ34bに圧接した転写ローラ38bと、ペースト槽40bとを備えている。
塗布ローラ34aの外周面には、図7に示すように、積層セラミックコンデンサ1の第1外部電極4に対応する位置に、外周方向に延在している溝42が形成され、第2外部電極6,8に対応する位置に、それぞれ外周方向に延在している溝44,48が形成されている。図示しないけれども、塗布ローラ34bの外周面にも、第1外部電極4に対応する位置に、外周方向に延在している溝42が形成され、第2外部電極6,8に対応する位置に、それぞれ外周方向に延在している溝44,48が形成されている。
塗布ローラ34a,34bの回転軸52の方向において、塗布ローラ34a,34bの中央部に形成した溝42の幅は、第1外部電極4の幅と略等しい寸法に設定されている。塗布ローラ34a,34bの回転軸52の方向において、塗布ローラ34a,34bの左右の端部に形成した溝44,48の幅は、第2外部電極6,8の幅と略等しい寸法に設定されている。溝42,44,48の横断面の形状は、矩形、U形、三角形、半円形などである。
スクレーパ36a,36bは、それぞれ転写ローラ38a,38bによって塗布ローラ34a,34bの外周表面に供給されて付着した外部電極ペースト50のうち余分なものを掻き落とすと同時に、溝42,44,48に外部電極ペースト50を充填させるためのものである。
転写ローラ38a,38bは、それぞれペースト槽40a,40bに入っている外部電極ペースト50を取り出して、塗布ローラ34a,34bに供給するためのものである。
複数の積層セラミック素子2は、長さL方向の両端面である第3面2cおよび第4面2dがそれぞれ一対のキャリアテープ42に貼り付けられて挟持されることにより、一対のキャリアテープ42によって、塗布装置30の塗布部32aと塗布部32bの間を搬送される。そして、塗布ローラ34a,34bの回転軸52に対して長さL方向が平行になるように配設された積層セラミック素子2が、塗布ローラ34aと塗布ローラ34bとの間を通るときに、塗布ローラ34a,34bによって両側から押し付けられる。
このとき、図8に示すように、塗布ローラ34aの溝42,44,48に充填されている外部電極ペースト50の一部が、積層セラミック素子2の第2面2bに、第1外部電極4および第2外部電極6,8のパターン形状に合わせて転写され塗布される。すなわち、第1外部電極4の外部電極ペースト50および第2外部電極6,8の1回目の外部電極ペースト50が、積層セラミック素子2に付与される。この場合、溝42の幅が溝44,48の幅より広いので、第1外部電極4の外部電極ペースト50の塗布厚みは厚く、第2外部電極6,8の外部電極ペースト50の塗布厚みは薄くなる。
1回目の外部電極ペースト塗布工程は、第1外部電極4の外部電極ペースト50を塗布すると共に、第2外部電極6,8の1回目の外部電極ペースト50を塗布するため、効率良く外部電極が形成される。
なお、キャリアテープ42による積層セラミック素子2の搬送速度と、塗布ローラ34a、34bの外周速度とは略等しい速度に設定される。
次に、工程S6で、積層セラミック素子2に塗布された第1外部電極4の外部電極ペースト50および第2外部電極6,8の1回目の外部電極ペースト50が焼き付けられる。これにより、第1外部電極4および第2外部電極6,8の1回目の外部電極部分が形成される。このとき、第1外部電極4の電極厚みは厚く、第2外部電極6,8の電極厚みは薄い。
なお、工程S6を省略して、工程S5から直接に工程S7へ移行して、工程S8でまとめて第1外部電極4および第2外部電極6,8を焼き付けてもよい。
次に、工程S7で、積層セラミック素子2の表面に、2回目の外部電極ペースト(AgPd合金ペースト)の塗布が行われる。2回目の外部電極ペーストの塗布は、第2外部電極6,8の2回目の外部電極ペーストのみを塗布する。
2回目の外部電極ペーストの塗布は、1回目の外部電極ペーストの塗布に用いた図6に示す塗布装置30において、スクレーパ36a,36bを図9に示すスクレーパ37a,37bに置き換えたものと同様のものを使用してローラ転写法で行われる。
ここで、積層セラミックコンデンサ1を製造する場合は、一方の塗布部32bのペースト槽40bに外部電極ペースト50を入れないでおく。
スクレーパ37a,37bは、塗布ローラ34a,34bの中央部に形成した溝42の横断面の形状と略等しいサイズの凸部60が、溝42に対応する位置に設けられている。従って、スクレーパ37a,37bは、塗布ローラ34a,34bの表面に供給されて付着した外部電極ペースト50のうち余分なものを掻き落とし、溝42に充填されている外部電極ペースト50を凸部60によって溝42から掻き出すと共に、溝44,48に外部電極ペースト50を充填させることができる。
複数の積層セラミック素子2は、長さL方向の両端面である第3面2cおよび第4面2dがそれぞれ一対のキャリアテープ42に貼り付けられることにより、一対のキャリアテープ42によって、塗布装置30の塗布部32aと塗布部32bの間を搬送される。そして、塗布ローラ34a,34bの回転軸52に対して長さL方向が平行になるように配設された積層セラミック素子2が、塗布ローラ34aと塗布ローラ34bとの間を通るときに、塗布ローラ34a,34bによって両側から押し付けられる。
このとき、図10に示すように、塗布ローラ34a,34bの溝44,48に充填されている外部電極ペースト50の一部が、積層セラミック素子2の第2面2bに、第2外部電極6,8のパターン形状に合わせて転写され塗布される。すなわち、第2外部電極6,8の2回目の外部電極ペースト50が、第2外部電極6,8の1回目の外部電極部分の表面上にさらに付与される。これにより、第2外部電極6,8の電極厚みは、第1外部電極4の電極厚みより大きくなる。
また、第1外部電極4は、塗布ローラ34aの溝42にその一部が収容されるので、積層セラミック素子2の姿勢が良くなり、塗布精度が良くなる。
次に、工程S8で、積層セラミック素子2に塗布された第2外部電極6,8の2回目の外部電極ペースト50が焼き付けられる。これにより、第1外部電極4および第2外部電極6,8の2回目の外部電極部分が形成される。こうして、第2外部電極6,8の電極厚が第1外部電極4の電極厚より大きく形成される。
次に、工程S9で、第1外部電極4および第2外部電極6,8のそれぞれの表面に、湿式めっきによってNiめっき、Snめっきが順に形成される。こうして、積層セラミックコンデンサ1が得られる。
3.本実施の形態の効果
(1)本実施の形態によれば、積層セラミックコンデンサ1の上面(第1面2a)の長手方向の稜線部3a,3bのR量が70μm以下であるため、吸着ノズルによる吸着に必要な吸着面積が上面(第1面2a)に確実に確保される。この結果、回路基板への実装時などに、吸着ノズルが積層セラミックコンデンサ1の上面(第1面2a)を吸着し易く、吸着ノズルによる吸着ミスを低減することができる。
(2)また、積層セラミックコンデンサ1の上面(第1面2a)の長手方向の稜線部3a,3bのR量を30μm以上にすると、稜線部3a,3bが角張らず、機械的衝撃が稜線部3a,3bに加わっても、稜線部3a,3bが欠けるなどの不具合が生じ難い。
(実験例)
次に、本発明の評価のために、積層セラミックコンデンサ1の稜線部3a,3bにおけるR量を20μmから90μmとした試料を作製し、それらの各R量に対する吸着エラーおよび欠け割れの発生の有無を確認する実験を行った。
そこで、上述した積層セラミック電子部品の製造方法にしたがって、長さL方向の寸法が2.00mm以上2.10mm以下であり、高さT方向の寸法が0.7mm以上1.0mm以下であり、幅W方向の寸法が1.20mm以上1.40mm以下の範囲である積層セラミックコンデンサを作製した。
吸着エラーの評価は、積層セラミックコンデンサを吸着ノズルにより吸着させ、落下した数をカウントすることにより行った。吸着エラーの評価数は、各R量について10000個とした。
また、欠け割れの有無の評価は、積層セラミックコンデンサを吸着ノズルにより吸着させることにより生じた欠けや割れが発生した数をカウントすることにより行った。欠け割れの評価数は、各R量について100個とした。
表1は、各R量の変化に対する吸着エラーおよび欠け割れの発生した数を示す。
表1によれば、R量が20μm以上70μm以下では、吸着エラーが生じなかった。一方、R量が80μmの場合は5個の吸着エラーが発生し、90μmの場合は7個の吸着エラーが発生した。
また、表1によれば、R量が30μm以上90μm以下では、欠け割れが生じなかった。一方、R量が20μmの場合、欠け割れが5個発生した。
したがって、R量が30μm以上70μm以下とすると、吸着エラーや欠け割れの発生を回避することができる。
なお、この発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形される。
1 積層セラミックコンデンサ
2 積層セラミック素子
2a 第1面
2b 第2面
2c 第3面
2d 第4面
2e 第5面
2f 第6面
3a,3b 稜線部
4 第1外部電極
6,8 第2外部電極
10 内層用セラミック層
12 外層用セラミック層
20 第1内部電極
22 第2内部電極
23a 第1対向部
23b 第2対向部
24 第1引出部
26,28 第2引出部
30 塗布装置
32a,32b 塗布部
34a,34b 塗布ローラ
36a,36b,37a,37b スクレーパ
38a,38b 転写ローラ
40a,40b ペースト槽
42,44,48 溝
50 外部電極ペースト
52 塗布ローラの回転軸
60 凸部
L 長さ
T 高さ
W 幅
A 第2外部電極の幅
B 第1外部電極の幅
P1 Rの始点
P2 Rの終点
P3 Rの中央点
Q 円

Claims (5)

  1. 長さ方向および幅方向に沿って延びる第1面および第2面と、幅方向および厚み方向に沿って延びる第3面および第4面と長さ方向および厚み方向に沿って延びる第5面および第6面とを有する積層セラミック素子と、
    前記第2面の長さ方向における一方端部と、前記第3面、前記第5面、前記第6面とに跨って設けられた第2外部電極と、
    前記第2面の長さ方向における他方端部と、前記第4面、前記第5面、前記第6面とに跨って設けられた第2外部電極と、
    前記第2面の長さ方向において、2つの前記第2外部電極の間に位置する部分と、前記第5面、前記第6面とに跨って設けられた第1外部電極と、
    前記積層セラミック素子の内部に設けられ、前記第1外部電極に第1引出部を介して電気的に接続された複数の第1内部電極と、
    前記積層セラミック素子の内部に設けられ、前記第2外部電極に第2引出部を介して電気的に接続された複数の第2内部電極と、を備えた積層セラミック電子部品であって、
    前記第2面における前記第1外部電極の長さ方向の寸法は、前記第2面における前記第2外部電極の長さ方向の寸法より大きく、
    前記積層セラミック素子の前記第1面の長手方向の稜線部のR量が70μm以下であること、を特徴とする、積層セラミック電子部品。
  2. 前記積層セラミック素子の前記第1面の長手方向の稜線部のR量が30μm以上70μm以下であること、を特徴とする、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記第1外部電極が信号側電極であって、前記第2外部電極がグランド側電極であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記第1外部電極がグランド側電極であって、前記第2外部電極が信号側電極であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  5. 前記第1外部電極、第2外部電極が設けられた前記第2面における積層セラミック素子の長さ方向の寸法が、2.0mm以上2.1mm以下であって、前記第2面における第2外部電極の長さ方向の寸法が0.35以上0.45mm以下であり、前記第2面における第1外部電極の長さ方向の寸法が0.63以上0.67mm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の積層セラミック電子部品。
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