JP2015017913A - タイヤ試験装置およびタイヤ試験方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイヤ試験装置10は、タイヤTを支持軸O回りに回転自在に支持する支持手段11と、表面12aに、先鋭部を有する突起体18が配設された試験プレート12と、支持手段11に支持されたタイヤTを試験プレート12の表面12aに押し当ててこのタイヤTに荷重を付与する荷重付与手段13と、タイヤTが試験プレート12の表面12aに押し当てられた状態で、試験プレート12と支持手段11とを、試験プレート12の表面12aに沿う一方向Xに相対的に移動させ、タイヤTを支持軸O回りに回転させながら先鋭部をサイドウォール部T1に圧接させる移動手段15と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明に係るタイヤ試験装置は、タイヤのサイドウォール部について試験するタイヤ試験装置であって、前記タイヤを支持軸回りに回転自在に支持する支持手段と、表面に、先鋭部を有する突起体が配設された試験プレートと、前記支持手段に支持された前記タイヤを前記試験プレートの表面に押し当ててこのタイヤに荷重を付与する荷重付与手段と、前記タイヤが前記試験プレートの表面に押し当てられた状態で、前記試験プレートと前記支持手段とを、前記試験プレートの表面に沿う一方向に相対的に移動させ、前記タイヤを前記支持軸回りに回転させながら前記先鋭部を前記タイヤのサイドウォール部に圧接させる移動手段と、を備えていることを特徴とする。
なお前述のように、同一のタイヤを用いて負荷工程を繰り返す場合には、負荷工程を繰り返すたびに、先鋭部からサイドウォール部に加えられる負荷を大きくすることで、例えば負荷工程を繰り返すたびに、先鋭部からサイドウォール部に加えられる負荷を小さくする場合などに比べて、後に実施する負荷工程において、前に実施した負荷工程の際にサイドウォール部に加えられた負荷が影響するのを抑えることが可能になり、試験の精度を確保し易くすることができる。
図1および図2に示すように、タイヤ試験装置10は、支持手段11と、試験プレート12と、荷重付与手段13と、測定手段14と、移動手段15と、を備えている。
本体部16には、タイヤTが外装される軸部材16aが突設されている。軸部材16aの中心軸は前記支持軸Oとなっており、軸部材16aに外装されたタイヤTが、支持軸O回りに回転自在となる。支持軸Oは水平面に沿って延在している。
案内部17は、本体部16を鉛直方向Zに案内可能に支持する。図示の例では、案内部17は、本体部16を、試験プレート12の表面12aに沿う一方向Xに挟み込む一対の案内レール17aを備えている。案内レール17aは、このタイヤ試験装置10が設置される設置面Bから鉛直上方に延在している。なお図示の例では、前記一方向Xは、このタイヤ試験装置10を鉛直方向Zから見た上面視において、前記支持軸Oに直交している。
試験プレート12の表面12aには、先鋭部18aを有する突起体18が配設されている。突起体18は、試験プレート12の表面12aに着脱可能に装着される。突起体18は、鉛直方向Zに延在する角柱状に形成されており、先鋭部18aは、突起体18における頂面部と、互いに隣り合う一対の側面部と、により形成される角部とされている。突起体18は、このタイヤ試験装置10を鉛直方向Zから見た上面視において、矩形状に形成されている。突起体18は、前記上面視において先鋭部18aが前記他方向Yに凸となるように配置されている。先鋭部18aを形成する側面部は、前記上面視において、先鋭部18aの頂点を通り前記一方向Xに沿って延在する仮想線Lに対して傾斜角度θをもって傾斜している。この突起体18は、例えば路面上の障害物などを再現する。前記障害物としては、例えば縁石や車止めなどが挙げられる。
この試験では、まず、支持手段11にタイヤTを支持させ、荷重付与手段13によりこのタイヤTに荷重を付与するセット工程を実施する。このとき、例えば移動手段15を作動させる等し、突起体18を、前記押し当て領域から前記一方向Xにずらして配置する。またこのとき、タイヤTには内圧、例えば正規内圧を充填する。なお正規内圧とは、「JATMA Year Book」での適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧をいう。正規内圧は、タイヤTが生産または使用される地域が日本国以外の地域の場合には、その地域に適用されている産業規格(例えば、アメリカ合衆国の「TRA Year Book」、欧州の「ETRTO Standard Manual」等)に準拠したものをいう。
そして、先鋭部18aからサイドウォール部T1に加えられる負荷が、サイドウォール部T1に損傷が生じる程度に大きくなるまで、負荷工程を複数回行う。これにより、サイドウォール部T1に損傷が生じる前後の負荷工程の際に、このサイドウォール部T1に加えられた負荷の大きさに基づいて、サイドウォール部T1の強度を判別することができる。
なお前述のように、同一のタイヤTを用いて負荷工程を繰り返す場合には、本実施形態のように、負荷工程を繰り返すたびに、先鋭部18aからサイドウォール部T1に加えられる負荷を大きくすることで、例えば負荷工程を繰り返すたびに、先鋭部18aからサイドウォール部T1に加えられる負荷を小さくする場合に比べて、後に実施する負荷工程において、前に実施した負荷工程の際にサイドウォール部T1に加えられた負荷が影響するのを抑えることが可能になり、試験の精度を確保し易くすることができる。
例えば、突起体18は前記実施形態に示したものに限られず、図4に示すような構成を採用してもよい。図4に示す突起体30は、試験プレート12の表面12aに固定される基部31と、基部31から鉛直上方に突設された先鋭部32と、を備えている。先鋭部32の表裏面は前記一方向Xに沿って延在している。先鋭部32は、前記他方向Yから見た正面視で鉛直上方に凸となる頂角32aを有する三角形状、図示の例では二等辺三角形状となっている。この突起体30は、例えば悪路における砕石や、路面上に落下した釘などの落下物を再現する。なおこの突起体30において、先鋭部32からサイドウォール部T1に加えられる負荷を変えるときには、例えば先鋭部32の頂角32aの角度を変更すること等してもよい。
さらに前記実施形態では、移動手段15は、試験プレート12を前記一方向Xにスライド移動させるものとしたが、これに限られない。例えば、支持手段を前記一方向に移動させてもよく、さらに試験プレートと支持手段との両方を前記一方向に移動させてもよい。
さらにまた、前記実施形態では、荷重付与手段13が、支持手段11に支持されたタイヤTを、試験プレート12の表面12aに対して鉛直方向Zに進退させるものとしたが、これに限られない。例えば、試験プレートを、支持手段に支持されたタイヤに対して鉛直方向に進退させてもよい。
Claims (4)
- タイヤを支持軸回りに回転自在に支持する支持手段と、
表面に、先鋭部を有する突起体が配設された試験プレートと、
前記支持手段に支持された前記タイヤを前記試験プレートの表面に押し当ててこのタイヤに荷重を付与する荷重付与手段と、
前記タイヤが前記試験プレートの表面に押し当てられた状態で、前記試験プレートと前記支持手段とを、前記試験プレートの表面に沿う一方向に相対的に移動させ、前記タイヤを前記支持軸回りに回転させながら前記先鋭部を前記タイヤのサイドウォール部に圧接させる移動手段と、を備えていることを特徴とするタイヤ試験装置。 - 請求項1記載のタイヤ試験装置を用いたタイヤ試験方法であって、
前記試験プレートの表面に押し当てられた前記タイヤを前記支持軸回りに回転させながら、前記先鋭部を前記サイドウォール部に圧接させることで、前記先鋭部から前記サイドウォール部に負荷を加える負荷工程を有することを特徴とするタイヤ試験方法。 - 請求項2記載のタイヤ試験方法であって、
前記負荷工程は複数回行われ、
前記負荷工程による圧接位置は、毎回異なる位置であることを特徴とするタイヤ試験方法。 - 請求項3記載のタイヤ試験方法であって、
複数回行われる前記負荷工程は、前記先鋭部により前記サイドウォール部に加えられる負荷が毎回異なることを特徴とするタイヤ試験方法。
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