JP6034387B2 - シャーシダイナモメータ - Google Patents

シャーシダイナモメータ Download PDF

Info

Publication number
JP6034387B2
JP6034387B2 JP2014534103A JP2014534103A JP6034387B2 JP 6034387 B2 JP6034387 B2 JP 6034387B2 JP 2014534103 A JP2014534103 A JP 2014534103A JP 2014534103 A JP2014534103 A JP 2014534103A JP 6034387 B2 JP6034387 B2 JP 6034387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
load
free
free roller
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014534103A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014038039A1 (ja
Inventor
和彦 西宮
和彦 西宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Publication of JPWO2014038039A1 publication Critical patent/JPWO2014038039A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6034387B2 publication Critical patent/JP6034387B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M17/00Testing of vehicles
    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
    • G01M17/0072Wheeled or endless-tracked vehicles the wheels of the vehicle co-operating with rotatable rolls
    • G01M17/0074Details, e.g. roller construction, vehicle restraining devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

本発明は、ロードローラとフリーローラとからなるツインローラ上に試験対象の車両の車輪を載せて車両試験を行なう、シャーシダイナモメータに関する。
従来、車両の走行状態での特性試験を行なうための装置として、シャーシダイナモメータが提案されている。シャーシダイナモメータに用いられるローラとして、二つのローラを対にしてその上に車両の車輪を載せ置く、ツインローラが提案されている。ツインローラ式のシャーシダイナモメータに関し、たとえば特開平5−322710号公報(特許文献1)には、一方のローラを回転自在に固定台に支持し、他のローラを固定台の水平面に対して斜め方向に移動調整してローラと車輪との所要角度を設定する技術が開示されている。
特開平5−322710号公報
ツインローラ式のシャーシダイナモメータにおいて、氷上や雪上に代表される低摩擦路面状態を模擬した試験などの、路面の摩擦係数を変化させた状況での車両の走行状態を試験する場合がある。この場合、ロードローラとフリーローラとの相対位置を変化させ、ロードローラに加わる荷重を増減させることにより、任意の摩擦係数の路面を模擬することができる。
しかし、ロードローラとフリーローラとの相対位置の変化に伴い、床面に対する車両の高さが変動してしまう問題がある。車両の下面と路面との間の空間における電波や冷却風の流れを精度良く再現するためには、床面に対する車両の高さを一定にした状態で車両試験を行なうことが望ましいものの、車両の高さを一定にする観点でツインローラを操作する思想は従来開示されていない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、床面に対する車両の高さの一定性を向上できる、シャーシダイナモメータを提供することである。
本発明に係るシャーシダイナモメータは、ダイナモメータと、ダイナモメータに連結されたロードローラと、ロードローラと並べて配置されたフリーローラと、ロードローラとフリーローラとの一方を他方に対し相対的に変位させる変位部とを備え、ロードローラとフリーローラとの上に車両の車輪を載置して車両の試験を行なう。ロードローラを車輪に対し相対的に位置決めした位置決め状態において、変位部は、フリーローラを車輪の周方向に沿ってロードローラに近接する方向に移動させてロードローラに加わる荷重を減少させ、フリーローラを車輪の周方向に沿ってロードローラから離れる方向に移動させてロードローラに加わる荷重を増加させる。
好ましくは、位置決め状態において、変位部は、車両の車体とフリーローラとが非接触に維持される範囲内で、フリーローラをロードローラから離れる方向に移動可能とする。
好ましくは、変位部は、位置決め状態において車両の車体とフリーローラとが非接触に維持される限度にまでフリーローラをロードローラから離れる方向に移動させ、さらに、フリーローラとロードローラとの少なくともいずれか一方を、ロードローラの中心と車輪の中心との水平距離を小さくするように移動させて、ロードローラに加わる荷重をさらに増加させる。
好ましくは、位置決め状態において、変位部は、ロードローラとフリーローラとが非接触に維持される範囲内で、フリーローラをロードローラに近接する方向に移動可能とする。
好ましくは、変位部は、位置決め状態においてロードローラとフリーローラとが非接触に維持される限度にまでフリーローラをロードローラに近接する方向に移動させ、さらに、フリーローラとロードローラとの少なくともいずれか一方を、ロードローラの中心と車輪の中心との水平距離を大きくするように移動させて、ロードローラに加わる荷重をさらに減少させる。
好ましくは、シャーシダイナモメータは、ロードローラとフリーローラとの両方を一体的に上下方向に移動する上下移動部を備える。
好ましくは、シャーシダイナモメータは、ロードローラとフリーローラとの両方を一体的に水平方向に移動する水平移動部を備える。
本発明のシャーシダイナモメータによると、床面に対する車両の高さの一定性を向上することができる。
本実施の形態のシャーシダイナモメータの構成の概略を示す斜視図である。 車両を載置したシャーシダイナモメータを示す概略側面図である。 高摩擦係数設定時のシャーシダイナモメータの動作原理を説明する図である。 低摩擦係数設定時のシャーシダイナモメータの動作原理を説明する図である。 車輪に対しロードローラを位置決めした状態でのフリーローラの移動を示す第1の図である。 車輪に対しロードローラを位置決めした状態でのフリーローラの移動を示す第2の図である。 車輪に対しロードローラを位置決めした状態でのフリーローラの移動を示す第3の図である。 車輪に対しロードローラを位置決めした状態でのフリーローラの移動を示す第4の図である。 図8の状態から車輪とロードローラとの水平距離を小さくするフリーローラの移動を示す第1の図である。 図8の状態から車輪とロードローラとの水平距離を小さくするフリーローラの移動を示す第2の図である。 図8の状態から車輪とロードローラとの水平距離を小さくするフリーローラの移動を示す第3の図である。 図8の状態から車輪とロードローラとの水平距離を小さくするフリーローラの移動を示す第4の図である。 図5の状態から車輪とロードローラとの水平距離を大きくするフリーローラの移動を示す第1の図である。 図5の状態から車輪とロードローラとの水平距離を大きくするフリーローラの移動を示す第2の図である。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態のシャーシダイナモメータ1の構成の概略を示す斜視図である。シャーシダイナモメータ1は、ツインローラを構成する一対のロードローラ2とフリーローラ3とを備える。ロードローラ2とフリーローラ3とは、各々の回転軸を平行にして並べて配置されている。ロードローラ2には、ギヤボックス5を介して、ダイナモメータ4が連結されている。ダイナモメータ4は、ロードローラ2に加えられた負荷を吸収する。フリーローラ3にはダイナモメータが連結されておらず、フリーローラ3は車両の車輪の回転に合わせて回転する。フリーローラ3の回転数を検出することにより、車両の車輪の回転数および車両の速度が検出される。
シャーシダイナモメータ1はまた、フリーローラ3をロードローラ2に対し相対的に変位させる変位部6を備える。変位部6は、フリーローラ3をロードローラ2に対し上下方向に相対移動させる上下方向変位部7と、フリーローラ3をロードローラ2に対し水平方向に相対移動させる水平方向変位部8とを含む。変位部6は、フリーローラ3をロードローラ2に対し二次元的に相対移動させることができる。これによりフリーローラ3は、フリーローラ3の回転軸方向に直交する方向に、所定の範囲内でロードローラ2に対する相対位置を自在に変化できる。
ロードローラ2とフリーローラ3とは、ベース部11上に載置され、ベース部11によって支持されている。ベース部11は、水平方向に延在する三本のレール12上に載せられている。ベース部11は、三本のレール12上に沿って水平方向に往復移動可能に設けられている。ベース部11はまた、レール12の延在方向と直交する上下方向に移動可能に設けられている。ベース部11は、ロードローラ2とフリーローラ3との両方を一体的に上下方向に移動する上下移動部としての機能を有し、かつ、ロードローラ2とフリーローラ3との両方を一体的に水平方向に移動する水平移動部としての機能を有する。
図2は、車両20を載置したシャーシダイナモメータ1を示す概略側面図である。シャーシダイナモメータ1は、床面30に対し下方に配置されている。試験対象の車両20は、車体24と四つの車輪22とを備える。図2では、車両20が側面視されているために、四つの車輪22のうち二つの車輪22が図示されている。車両20の車輪22はロードローラ2およびフリーローラ3の上側に載置される。車両20の荷重は、ロードローラ2とフリーローラ3との二つのローラにより受けられる。ロードローラ2とフリーローラ3とは、車両20の荷重を分担して受ける。車輪22は、ロードローラ2とフリーローラ3との二個のローラ上に載せ置かれ、一対のローラによって支持される。
走行状態の車両20の特性試験を実施するとき、ロードローラ2とフリーローラ3とにより車輪22を支持し、変位部6を用いてロードローラ2とフリーローラ3との相対位置を変化させることにより、車両20の荷重のうちロードローラ2に作用する荷重を変化させる。ロードローラ2に作用する荷重を調整することにより、車輪22とロードローラ2との間の摩擦係数を見かけ上変更できる。これによりシャーシダイナモメータ1は、任意の摩擦係数の路面を模擬できる。よって、シャーシダイナモメータ1を使用して、低摩擦路面状態を模擬した試験、ABS(アンチロックブレーキングシステム)を装備した車両の試験、およびトラクションコントロールを搭載した車両の試験などが可能になる。
図3は、高摩擦係数設定時のシャーシダイナモメータ1の動作原理を説明する図である。図3および以下の図は、車両20の車輪22と、ロードローラ2と、フリーローラ3とを模式的に三つの円で示し、車輪22に対するロードローラ2およびフリーローラ3の位置の変化について説明するものである。車輪22は中心点Oを有し、ロードローラ2は中心点C2を有し、フリーローラ3は中心点C3を有する。
仮想的に車両20の荷重Wが車輪22の中心点Oに鉛直方向下向きに加えられているとした場合、荷重Wは、ロードローラ2に作用する分力W2と、フリーローラ3に作用する分力W3とに分割される。分力W2は、車輪22の中心点Oとロードローラ2の中心点C2とを通る直線に沿って、ロードローラ2に作用する。分力W3は、車輪22の中心点Oとフリーローラ3の中心点C3とを通る直線に沿って、フリーローラ3に作用する。
高摩擦路面状態を模擬するためにロードローラ2に対する見かけの摩擦係数を大きくする場合には、変位部6を操作して、車両20の荷重Wのうちロードローラ2に作用する分力W2の大きさを増加させる。摩擦力は摩擦係数と垂直抗力との積で表され、実際の車両の走行においては車両の重量は一定である。そのため、垂直抗力に相当する分力W2の大きさを大きくすることにより、見かけ上、車輪22とロードローラ2間に働く摩擦係数が大きくなる。
図4は、低摩擦係数設定時のシャーシダイナモメータ1の動作原理を説明する図である。低摩擦路面状態を模擬するためにロードローラ2に対する見かけの摩擦係数を小さくする場合には、変位部6を操作して、車両20の荷重Wのうちロードローラ2に作用する分力W2の大きさを減少させる。垂直抗力に相当する分力W2の大きさを小さくすることにより、見かけ上、車輪22とロードローラ2間に働く摩擦係数が小さくなる。
図3と図4とを比較して、ロードローラ2に作用する分力W2の大きさを示す矢印の長さは、図3において相対的に長く、図4において相対的に短い。車輪22に対するロードローラ2およびフリーローラ3の位置を変化させることにより、分力W2の大きさを増減させ、車輪22とロードローラ2間に働く見かけ上の摩擦係数を任意に調整できる。このようにして、シャーシダイナモメータ1を使用して、車両20が任意の摩擦係数の路面を走行する状態を模擬した試験を実施可能である。
図5〜8は、車輪22に対しロードローラ2を位置決めした状態でのフリーローラ3の移動を示す図である。以下の図では、車輪22の中心点Oとロードローラ2の中心点C2との水平方向における距離を水平距離aとし、車輪22の中心点Oとフリーローラ3の中心点C3との水平方向における距離を水平距離bとし、ロードローラ2の中心点C2とフリーローラ3の中心点C3との水平方向における距離を水平距離dとして、図中に示す。つまり、水平距離a,b,dの間には、d=a+bの関係が成立する。また以下の図では、ロードローラ2の頂面と車輪22の底面との間の上下方向の距離を、高低差hとして図中に示す。
図5〜8に示す、ロードローラ2を車輪22に対し相対的に位置決めした状態を、本明細書中では位置決め状態と称する。位置決め状態では、ロードローラ2は車輪22に対して変位することがなく、床面30に対する車両20の高さは変動しない。そのため、図5〜8では、水平距離aおよび高低差hは常に一定であり、フリーローラ3の移動に伴って水平距離bが変動している。図5〜8では、位置決め状態において、図中の一点鎖線で示す車輪22の周方向に沿ってフリーローラ3を変位させる場合の、ロードローラ2に作用する分力W2の変化が示されている。
図6では、フリーローラ3は、図5に示すフリーローラ3の位置から、車輪22の周方向に沿ってロードローラ2から離れる方向に移動している。図7では、フリーローラ3は、図6に示すフリーローラ3の位置から、車輪22の周方向に沿ってロードローラ2から離れる方向に移動している。図8では、フリーローラ3は、図7に示すフリーローラ3の位置から、車輪22の周方向に沿ってロードローラ2から離れる方向に移動している。このフリーローラ3の移動に伴って、車両20の荷重Wのうちロードローラ2に加わる分力W2の大きさが増加している。
上記と逆方向にフリーローラ3を移動させる場合、図7では、フリーローラ3は、図8に示すフリーローラ3の位置から、車輪22の周方向に沿ってロードローラ2に近接する方向に移動している。図6では、フリーローラ3は、図7に示すフリーローラ3の位置から、車輪22の周方向に沿ってロードローラ2に近接する方向に移動している。図5では、フリーローラ3は、図6に示すフリーローラ3の位置から、車輪22の周方向に沿ってロードローラ2に近接する方向に移動している。このフリーローラ3の移動に伴って、車両20の荷重Wのうちロードローラ2に加わる分力W2の大きさが減少している。
フリーローラ3は、ロードローラ2を車輪22に対し相対的に位置決めした位置決め状態において、車両20の車体24とフリーローラ3とが非接触に維持される範囲内で、ロードローラ2から離れる方向に移動可能である。またフリーローラ3は、位置決め状態において、ロードローラ2とフリーローラ3とが非接触に維持される範囲内で、ロードローラ2に近接する方向に移動可能である。変位部6は、車体24およびロードローラ2に対しフリーローラ3の離隔が維持される範囲内で、ロードローラ2に対するフリーローラ3の相対位置を変化させている。
このように、本実施の形態のシャーシダイナモメータ1では、変位部6を操作することにより、フリーローラ3を車輪22の周方向に沿ってロードローラ2に近接する方向に移動させて、ロードローラ2に加わる分力W2を減少させる。また、フリーローラ3を車輪22の周方向に沿ってロードローラ2から離れる方向に移動させて、ロードローラ2に加わる分力W2を増加させる。このようにフリーローラ3を変位させ、ロードローラ2に作用する分力W2を任意に調整することにより、車輪22とロードローラ2間に働く摩擦係数を任意に変更することができるので、任意の路面摩擦係数を模擬した試験を行なうことができる。
このとき、車輪22とロードローラ2とは互いに位置決めされた状態に維持されており、高低差hは一定のままであり変化しない。車輪22とロードローラ2との間の摩擦係数を変化させても、床面30に対する車輪22の位置を一定に保つことができる。したがって、床面30に対する車両20の高さ、すなわち床面30と車体24との上下方向の距離の一定性を、向上することができる。
なお、ロードローラ2に加わる分力W2を減少して模擬される路面摩擦係数の値を小さくするための方法としては、フリーローラ3をロードローラ2に近接する方向に移動する上述した方法のほか、後述するように、ロードローラ2とフリーローラ3との水平距離を維持したままフリーローラ3を下方に移動する方法がある。フリーローラ3を下方に移動すると、車輪22がロードローラ2とフリーローラ3との両方に載った安定した状態を保ちやすい利点があるものの、ロードローラ2が車体24と接触する虞が高くなる問題が発生する。
そのため、ロードローラ2に加わる分力W2を減少する場合には、フリーローラ3をロードローラ2に近接する方向に移動する方法を優先的に適用するのが望ましい。このようにすれば、ロードローラ2と車輪22との高低差hを一定に保ちつつロードローラ2に加わる分力を減少できるので、ロードローラ2と車体24との干渉を確実に防止することが可能になる。
図9〜12は、図8の状態から車輪22とロードローラ2との水平距離aを小さくするフリーローラ3の移動を示す図である。車輪22とロードローラ2との水平距離aが変化するので、ロードローラ2を車輪22に対し相対的に位置決めした位置決め状態からは外れる。図9〜12では、ロードローラ2の頂面とフリーローラ3の頂面との間の上下方向の距離を、高低差gとして図中に示す。図9〜12では、車輪22とロードローラ2との水平距離aを変化させるようにフリーローラ3を変位させる場合の、ロードローラ2に作用する分力W2の変化が示されている。
図10では、フリーローラ3は、図9に示すフリーローラ3の位置から、車輪22の中心点Oとロードローラ2の中心点C2との水平距離aを小さくし、かつロードローラ2の中心点C2とフリーローラ3の中心点C3との水平距離dを小さくするように、上方に移動している。図11では、フリーローラ3は、図10に示すフリーローラ3の位置から、水平距離aおよび水平距離dを小さくするように、上方に移動している。図12では、フリーローラ3は、図11に示すフリーローラ3の位置から、水平距離aおよび水平距離dを小さくするように、上方に移動している。このフリーローラ3の移動に伴って、車両20の荷重Wのうちロードローラ2に加わる分力W2の大きさが増加している。
このとき、フリーローラ3は、水平距離aだけでなく水平距離dもまた小さくするように移動する。このフリーローラ3の移動は、フリーローラ3と車体24とが接触しない状態を維持すること、および、車輪22がロードローラ2とフリーローラ3との両方に載った安定した状態を保つことを、その目的とするものである。
上記と逆方向にフリーローラ3を移動させる場合、図11では、フリーローラ3は、図12に示すフリーローラ3の位置から、水平距離aおよび水平距離dを大きくするように、下方に移動している。図10では、フリーローラ3は、図11に示すフリーローラ3の位置から、水平距離aおよび水平距離dを大きくするように、下方に移動している。図9では、フリーローラ3は、図10に示すフリーローラ3の位置から、水平距離aおよび水平距離dを大きくするように、下方に移動している。このフリーローラ3の移動に伴って、車両20の荷重Wのうちロードローラ2に加わる分力W2の大きさが減少している。
図8に示すフリーローラ3の位置は、位置決め状態においてフリーローラ3をロードローラ2から離れる方向に移動させるときの、車両20の車体24とフリーローラ3とが非接触に維持される限度にまでフリーローラ3を移動させた状態であるものとする。フリーローラ3と車体24との接触を回避するために、図8に示すフリーローラ3の位置から位置決め状態を保ったまま車輪22の周方向にフリーローラ3をさらに移動させることはできない。しかしながら、図9〜12に示す通り、水平距離aを小さくするようにフリーローラ3をさらに移動させれば、ロードローラ2に加わる分力W2をさらに増加させることができる。したがって、模擬される路面摩擦係数の最大値をより大きく設定することが可能になる。
車両20の四つの車輪22は、それぞれ車軸に固定されており、車体24に対する車輪22の相対位置を変化させることはできない。そのため、四つの車輪22のうち一つのみの車輪22と路面との摩擦係数を変化させる場合にも、摩擦係数が変化する車輪22と他の三つの車輪22との相対位置を一定に維持する必要がある。図9〜12に示すフリーローラ3の移動に伴い、ロードローラ2に対する車輪22の上下方向および水平方向における相対位置が変化している。この相対位置の変化を打ち消すためには、図1,2に示すベース部11を移動させればよい。
つまり、ベース部11が上下移動部および/または水平移動部としての役割を果たすことにより、ロードローラ2とフリーローラ3との両方が、一体的に上下方向および/または水平方向に移動する。ロードローラ2に対する車輪22の上下方向の変位と逆方向かつ等量の上下方向の移動をベース部11に与え、かつ、ロードローラ2に対する車輪22の水平方向の変位と逆方向かつ等量の水平方向の移動をベース部11に与えることにより、ローラの移動に伴う車輪22の位置変化が打ち消される。そのため、車両20の四つの車輪22の相対位置を維持することができる。したがって、車輪22とロードローラ2との間の摩擦係数の設定範囲の最大値をより大きくしても、床面30に対する車輪22の位置の一定性を向上することができ、車両20の試験の精度をより高めることができる。
図13〜14は、図5の状態から車輪22とロードローラ2との水平距離aを大きくするフリーローラ3の移動を示す図である。車輪22とロードローラ2との水平距離aが変化するので、ロードローラ2を車輪22に対し相対的に位置決めした位置決め状態からは外れる。図13〜14では、車輪22とロードローラ2との水平距離aを変化させるようにフリーローラ3を変位させる場合の、ロードローラ2に作用する分力W2の変化が示されている。
図13では、フリーローラ3は、図5に示すフリーローラ3の位置から、車輪22の中心点Oとロードローラ2の中心点C2との水平距離aを大きくするように、下方に移動している。図14では、フリーローラ3は、図13に示すフリーローラ3の位置から、水平距離aを大きくするように、下方に移動している。このフリーローラ3の移動に伴って、車両20の荷重Wのうちロードローラ2に加わる分力W2の大きさが減少している。このとき、フリーローラ3は、上下方向にのみ移動し、水平方向には移動しない。そのため、フリーローラ3が移動しても、ロードローラ2とフリーローラ3とが接触しない状態が維持される。
上記と逆方向にフリーローラ3を移動させる場合、図13では、フリーローラ3は、図14に示すフリーローラ3の位置から、水平距離aを小さくするように、上方に移動している。図5では、フリーローラ3は、図13に示すフリーローラ3の位置から、水平距離aを大きくするように、上方に移動している。このフリーローラ3の移動に伴って、車両20の荷重Wのうちロードローラ2に加わる分力W2の大きさが増加している。
図5に示すフリーローラ3の位置は、位置決め状態においてフリーローラ3をロードローラ2に近接する方向に移動させるときの、ロードローラ2とフリーローラ3とが非接触に維持される限度にまでフリーローラ3を移動させた状態であるものとする。ロードローラ2とフリーローラ3との接触を回避するために、図5に示すフリーローラ3の位置から位置決め状態を保ったまま車輪22の周方向にフリーローラ3をさらに移動させることはできない。しかしながら、図13〜14に示す通り、水平距離aを大きくするようにフリーローラ3をさらに移動させれば、ロードローラ2に加わる分力W2をさらに減少させることができる。したがって、模擬される路面摩擦係数の最小値をより小さく設定することが可能になる。なお、フリーローラ3の下方への移動量の最大値は、ロードローラ2と車体24とが非接触に維持される限度に規定される。
図13〜14に示すフリーローラ3の移動に伴い、ロードローラ2に対する車輪22の上下方向および水平方向における相対位置が変化している。この場合も、上記と同様にベース部11を移動させ、ロードローラ2とフリーローラ3との両方を一体的に上下方向および/または水平方向に移動させることにより、車両20の四つの車輪22の相対位置を維持することができる。したがって、車輪22とロードローラ2との間の摩擦係数の設定範囲の最小値をより小さくしても、床面30に対する車輪22の上下方向および水平方向の位置の一定性を向上することができ、車両20の試験の精度をより高めることができる。
なお、これまでの説明においては、シャーシダイナモメータ1のベース部11に対しロードローラ2は変位せず、フリーローラ3を移動させることによってロードローラ2とフリーローラ3とを相対的に変位させる例について説明したが、この構成に限られるものではない。つまり、ロードローラ2をベース部11に対し相対移動可能な構成としてもよい。変位部6は、ロードローラ2とフリーローラ3との一方を他方に対し相対的に変位させることができるのであれば、ロードローラ2とフリーローラ3とのいずれか一方または両方を移動させることが可能に設けられてもよい。
また、本実施の形態のシャーシダイナモメータ1は、車輪22の径が異なる車両20を試験する用途にも容易に適用可能である。図5〜9を参照して説明した位置決め状態での水平距離aの設定値は、車輪22の径に合わせて、路面と車体24との距離が最適になるように適宜増減される。すなわち、径の小さい車輪22の場合、位置決め状態における水平距離aを小さくし、径の大きい車輪の場合、位置決め状態における水平距離aを大きくすればよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 シャーシダイナモメータ、2 ロードローラ、3 フリーローラ、4 ダイナモメータ、6 変位部、7 上下方向変位部、8 水平方向変位部、11 ベース部、12 レール、20 車両、22 車輪、24 車体、30 床面、a,b,d 水平距離、g,h 高低差、C2,C3,O 中心点、W 荷重、W2,W3 分力。

Claims (7)

  1. ダイナモメータ(4)と、
    前記ダイナモメータ(2)に連結されたロードローラ(2)と、
    前記ロードローラ(2)と並べて配置されたフリーローラ(3)と、
    前記ロードローラ(2)と前記フリーローラ(3)との一方を他方に対し相対的に変位させる変位部(6)とを備え、
    前記ロードローラ(2)と前記フリーローラ(3)との上に車両(20)の車輪(22)を載置して前記車両(20)の試験を行なう、シャーシダイナモメータ(1)であって、
    前記ロードローラ(2)を前記車輪(22)に対し相対的に位置決めした位置決め状態において、前記変位部(6)は、前記フリーローラ(3)を前記車輪(22)の周方向に沿って前記ロードローラ(2)に近接する方向に移動させて前記ロードローラ(2)に加わる荷重(W2)を減少させ、前記フリーローラ(3)を前記車輪(22)の周方向に沿って前記ロードローラ(2)から離れる方向に移動させて前記ロードローラ(2)に加わる荷重(W2)を増加させる、シャーシダイナモメータ(1)。
  2. 前記位置決め状態において、前記変位部(6)は、前記車両(20)の車体(24)と前記フリーローラ(3)とが非接触に維持される範囲内で、前記フリーローラ(3)を前記ロードローラ(2)から離れる方向に移動可能とする、請求項1に記載のシャーシダイナモメータ(1)。
  3. 前記変位部(6)は、前記位置決め状態において前記車両(20)の前記車体(24)と前記フリーローラ(3)とが非接触に維持される限度にまで前記フリーローラ(3)を前記ロードローラ(2)から離れる方向に移動させ、さらに、前記フリーローラ(3)と前記ロードローラ(2)との少なくともいずれか一方を、前記ロードローラ(2)の中心(C2)と前記車輪(22)の中心(O)との水平距離(a)を小さくするように移動させて、前記ロードローラ(2)に加わる荷重(W2)をさらに増加させる、請求項2に記載のシャーシダイナモメータ(1)。
  4. 前記位置決め状態において、前記変位部(6)は、前記ロードローラ(2)と前記フリーローラ(3)とが非接触に維持される範囲内で、前記フリーローラ(3)を前記ロードローラ(2)に近接する方向に移動可能とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載のシャーシダイナモメータ(1)。
  5. 前記変位部(6)は、前記位置決め状態において前記ロードローラ(2)と前記フリーローラ(3)とが非接触に維持される限度にまで前記フリーローラ(3)を前記ロードローラ(2)に近接する方向に移動させ、さらに、前記フリーローラ(3)と前記ロードローラ(2)との少なくともいずれか一方を、前記ロードローラ(2)の中心(C2)と前記車輪(22)の中心(O)との水平距離(a)を大きくするように移動させて、前記ロードローラ(2)に加わる荷重(W2)をさらに減少させる、請求項4に記載のシャーシダイナモメータ(2)。
  6. 前記ロードローラ(2)と前記フリーローラ(3)との両方を一体的に上下方向に移動する上下移動部(11)を備える、請求項1から請求項5のいずれかに記載のシャーシダイナモメータ(1)。
  7. 前記ロードローラ(2)と前記フリーローラ(3)との両方を一体的に水平方向に移動する水平移動部(11)を備える、請求項6に記載のシャーシダイナモメータ(1)。
JP2014534103A 2012-09-06 2012-09-06 シャーシダイナモメータ Active JP6034387B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/072744 WO2014038039A1 (ja) 2012-09-06 2012-09-06 シャーシダイナモメータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014038039A1 JPWO2014038039A1 (ja) 2016-08-08
JP6034387B2 true JP6034387B2 (ja) 2016-11-30

Family

ID=50236689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014534103A Active JP6034387B2 (ja) 2012-09-06 2012-09-06 シャーシダイナモメータ

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2894452B1 (ja)
JP (1) JP6034387B2 (ja)
CN (1) CN104603594B (ja)
WO (1) WO2014038039A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6647994B2 (ja) * 2016-09-20 2020-02-14 株式会社神戸製鋼所 タイヤの転がり抵抗評価装置
CN110823595B (zh) * 2019-10-30 2021-06-01 上海欣巴自动化科技股份有限公司 一种agv车综合试验台及其检验方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3033250B2 (ja) * 1991-06-17 2000-04-17 株式会社明電舎 車両の試験装置
JPH0599797A (ja) * 1991-10-09 1993-04-23 Meidensha Corp シヤシダイナモメータとその試験方法
JP2976637B2 (ja) * 1991-10-29 1999-11-10 株式会社明電舎 シャシダイナモメータ装置
JP2788019B2 (ja) 1992-05-22 1998-08-20 三菱電機株式会社 シャーシダイナモメータ
JP4061778B2 (ja) * 1999-06-07 2008-03-19 株式会社明電舎 シャシーダイナモメータにおける摩擦係数可変装置
JP2002148149A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Nissan Motor Co Ltd ツインローラシャシーダイナモメータ
JP3456205B2 (ja) * 2001-03-26 2003-10-14 株式会社明電舎 シャシーダイナモメータにおける車両のセンタリング装置
JP2009300432A (ja) * 2008-05-14 2009-12-24 Kokusai Keisokki Kk シャシダイナモメータ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014038039A1 (ja) 2014-03-13
EP2894452A1 (en) 2015-07-15
JPWO2014038039A1 (ja) 2016-08-08
EP2894452B1 (en) 2017-12-06
EP2894452A4 (en) 2016-07-13
CN104603594B (zh) 2017-10-27
CN104603594A (zh) 2015-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4599356B2 (ja) 車両における空気力学的な測定用の試験スタンド及び方法
CN100526843C (zh) 一种能同时测量铁路车辆转向架三向刚度的测定试验台
JP5296752B2 (ja) タイヤテスト装置
CN203772548U (zh) 跷跷板路面模拟装置
CN203772550U (zh) 坡度可调路面模拟装置
US20150308926A1 (en) Vibration analysis method and vibration analysis device of vehicle
US11511588B2 (en) Active control system for vehicle suspensions
CN104655390A (zh) 基于精密直线滑轨的桥上移动车辆模型风洞试验装置
CN102511000A (zh) 轮胎试验机
CN103454056A (zh) 燃油箱噪声测试用模拟刹车试验台
JP6034387B2 (ja) シャーシダイナモメータ
JP2020509273A (ja) 軌道検測車および鉛直方向の軌道位置を検出する方法
JP2018096853A (ja) 軌道試験装置
CN102656033A (zh) 车辆控制装置
CN104122023B (zh) 桥梁伸缩缝跳车冲击力测试装置
CN112098022A (zh) 一种用于桥梁模型静动载试验的装置、控制方法及应用
JP5763596B2 (ja) 台車試験装置
KR20130013133A (ko) 차축에 작용하는 외력을 이용한 차륜의 탈선 예측방법
CN201191234Y (zh) 铁路车辆转向架三向刚度测验装置
CN104203709B (zh) 可承受横向和纵向作用力的摆动装置和具有这种摆动装置的铁路车辆
CN203465097U (zh) 一种燃油箱模拟试验台
JP2012163467A (ja) 落錘試験装置及び衝突ばねの算出方法
CN104949649A (zh) 道路表面不平度测量装置
KR101345610B1 (ko) 상하방향 불규칙 구동을 모사하기 위한 철도차량용 주행시험대
CN104444166A (zh) 一种直行与转向组合式运输轨道

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6034387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250