JP2015016901A - コンテナ - Google Patents

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JP2015016901A
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悟史 松本
Satoshi Matsumoto
悟史 松本
吉田 仁
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
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Abstract

【課題】物流コストが増大する事態を抑えて物品を所望の温度状態で、できるだけ長距離運搬することのできる折り畳み可能なコンテナを提供する。
【解決手段】物品を収納するための収納空間CAを有した箱状を成し、かつ互いに対向する1組の側壁板5はそれぞれ互いに折り曲げ可能に連結した2つの面板51,52を有し、2つの面板51,52を折り曲げた場合に収納空間CAの容積が減少するように折り畳み可能となるコンテナであって、2つの面板51,52は、側壁板5の外表面側に位置する外側接合端面51a,52a及び側壁板5の内表面側に位置する内側接合端面51b,52bを有し、外側接合端面51a,52aを互いに接合させ、かつ内側接合端面51b,52bを互いに接合させた場合に平板状の側壁板5を構成するものであり、外側接合端面51a,52aと内側接合端面51b,52bとを互いに異なる平面上に設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、物品を運搬する場合に適用するコンテナに関するもので、詳細には非使用時に折り畳むことが可能なコンテナに関する。
物品を運搬する場合に用いられるコンテナには、非使用時に折り畳むことが可能となるように構成したものが提供されている。具体的には、コンテナを構成する6つの壁板のうち、互いに対向する1組、例えば左右の側壁板が、それぞれ蝶番によって連結された2つの面板を備えた構造となっており、中央部分から内側に向けて折り曲げることが可能である。
こうした折り畳み可能なコンテナでは、蝶番によって連結された2つの面板を開いた状態に維持することにより側壁板が平板状となり、内部に物品を収納することができる収納空間が構成される。一方、側壁板の中央部分を内側に向けて折り曲げると、側壁板の間に設けられた前壁板及び後壁板が互い近接するように全体が折り畳まれ、その容積が減少する。従って、このコンテナを適用した場合には、空荷の状態でコンテナを運搬する際の占有スペースが小さくて済むことになり、物流コストを低減することが可能となる等の利点がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−130927号公報
コンテナで運搬する物品には、運搬中の温度を所定の範囲内に維持しなければならないものがある。例えば、冷蔵食品を運搬する場合には、コンテナを構成する壁板に断熱機能を付与するとともに、収納空間に蓄冷材を充填し、コンテナの内部が許容温度を上回らないようにしている。
上述した折り畳み可能なコンテナにおいても、壁板に断熱機能を付与し、かつ収納空間に蓄冷材を充填すれば、冷蔵食品の運搬が可能となる。しかしながら、折り畳み可能なコンテナでは、少なくとも1組の壁板が2つの面板を接合した構成となっているため、これら面板の接合部分から外気熱が収納空間に進入し易くなる。このため、折り畳み可能なコンテナを適用した場合には、進入した外気熱によって物品の冷蔵時間が短縮され、運搬距離が短くなる等の問題を招来する恐れがある。もちろん、蓄冷材の充填量を増やせば、折り畳み可能なコンテナであっても、運搬距離が短縮化されることを防止することは可能であるが、蓄冷材の増加に伴って物流コストが増大する事態を招来することになる。
尚、上述の問題は、必ずしも物品を冷却した状態に維持する場合にのみ生じるものではなく、温めた状態に維持する場合にも同様に起こり得るものである。
本発明は、上記実情に鑑みて、物流コストが増大する事態を抑えて物品を所望の温度状態で、できるだけ長距離運搬することのできる折り畳み可能なコンテナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテナは、複数の壁板の間に物品を収納するための収納空間を有した箱状を成し、かつ互いに対向する1組の折曲用壁板はそれぞれ互いに折り曲げ可能に連結した2つの面板を有し、これら2つの面板を折り曲げた場合に前記収納空間の容積が減少するように折り畳み可能となるコンテナであって、互いに折り曲げ可能に連結した2つの面板は、前記折曲用壁板の外表面側に位置する外側接合端面及び前記折曲用壁板の内表面側に位置する内側接合端面を有し、前記外側接合端面を互いに接合させ、かつ前記内側接合端面を互いに接合させた場合に平板状の折曲用壁板を構成するものであり、前記外側接合端面と前記内側接合端面とを互いに異なる平面上に設けたことを特徴とする。
また、本発明は、上述したコンテナにおいて、前記2つの面板は、折り曲げた場合に前記折曲用壁板の外表面側が谷となるように互いに連結したことを特徴とする。
また、本発明は、上述したコンテナにおいて、前記2つの面板は、それぞれ前記外側接合端面と前記内側接合端面との間に前記折曲用壁板の外表面に沿った補助接合面を有し、前記外側接合端面を互いに接合させ、かつ前記内側接合端面を互いに接合させた場合に、前記補助接合面を互いに接合させることを特徴とする。
また、本発明は、上述したコンテナにおいて、前記外側接合端面は前記折曲用壁板を二等分する位置に単一の平面を設けて構成したものであり、前記内側接合端面は前記外側接合端面に対して平行となる平行平面部と前記外側接合端面に対して交差する方向に沿った交差平面部とを含む複数の平面で構成し、前記外側接合端面が互いに接合した場合に前記平行平面部を互いに接合させるとともに、前記交差平面部を互いに接合させることを特徴とする。
また、本発明は、上述したコンテナにおいて、前記内側接合端面が前記平行平面部を複数有する場合には、前記外側接合端面に対して両側となる位置にそれぞれ前記平行平面部を配置するように前記内側接合端面を構成したことを特徴とする。
また、本発明は、上述したコンテナにおいて、前記外側接合端面が上下方向に沿い、かつ前記折曲用壁板を左右に配置した場合に前後に位置する前後壁板の少なくとも一方は、左右の両側縁部にそれぞれ他方の前後壁板に向けて屈曲した屈曲連結部を有するとともに、前記屈曲連結部を介して前記折曲用壁板が接続されており、前記折曲用壁板が折り曲げられた場合に前記前後壁板の一方との間にスペースを確保することを特徴とする。
また、本発明は、上述したコンテナにおいて、前記2つの面板の相互間には、前記外側接合端面を互いに接合させ、かつ前記内側接合端面を互いに接合させた状態を維持するロック手段を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、折り曲げ可能に連結した2つの面板の接合部分に、互いに異なる平面上となるように外側接合端面及び内側接合端面を設けるようにしている。従って、2つの面板の接合部分には、内外を直線的に貫通する隙間が無くなるため、外気熱が収納空間に進入し難くなる。これにより、例えば冷蔵食品を運搬する場合、蓄冷材の充填量を増やさなくても冷蔵時間が短縮されることはなく、物流コストが増大する事態を抑えて物品を所望の温度状態で、できるだけ長距離運搬することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態であるコンテナの外観を概念的に示す斜視図である。 図2は、図1に示したコンテナの分解斜視図である。 図3は、図1に示したコンテナの折曲用壁板を示す斜視図である。 図4は、図3に示したコンテナの折曲用壁板を折り曲げた状態の斜視図である。 図5−1は、図3に示した折曲用壁板を構成する一方の面板を内表面側から見た斜視図である。 図5−2は、図5−1に示した面板を外表面側から見た斜視図である。 図6−1は、図3に示した折曲用壁板を構成する他方の面板を内表面側から見た斜視図である。 図6−2は、図6−1に示した面板を外表面側から見た斜視図である。 図7は、図1に示したコンテナに適用するロック手段を概念的に示す透視斜視図である。 図8は、図7に示したロック手段を説明するための図である。 図9は、図1に示したコンテナにおいて収納空間を構成した状態の断面平面図である。 図10は、図1に示したコンテナにおいて折曲用壁板に外力を加えた状態の断面平面図である。 図11は、図1に示したコンテナにおいて折曲用壁板を折り曲げた状態の断面平面図である。 図12は、図1に示したコンテナに適用するロック手段の変形例を示す透視斜視図である。 図13は、図12に示したロック手段を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るコンテナの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態であるコンテナを示したものである。ここで例示するコンテナは、内部に収納した物品を所望の冷却温度に維持した状態で運搬する場合に適用するもので、前壁板1、後壁板2、天壁板3、底壁板4及び1組の側壁板(折曲用壁板)5を備えて箱状に構成してある。これらの壁板1,2,3,4,5は、それぞれが断熱性を有するように構成したものである。図には明示していないが、壁板1,2,3,4,5としては、例えば金属製プレートの内表面に、予め板状に成形した断熱ボードを配設することによって構成したものを適用することが可能である。断熱ボードは、例えば発泡ウレタン等の断熱材によって成形した板状部材の表裏両面に、樹脂フィルムやクラフト紙等の面材を貼り付けることによって構成したものを適用すれば良い。
図1の(a)からも明らかなように、コンテナの天壁板3及び底壁板4については、矩形の平板状を成すように構成してある。これに対してコンテナの前壁板1及び後壁板2は、矩形の平板状を成す基板部1a,2aの左右両側縁部にそれぞれ屈曲連結部1b,2bを有している。屈曲連結部1b,2bは、個々の基板部1a,2aから直角屈曲して延在した部分であり、互いに平行、かつ同じ屈曲長さを有するように構成してある。本実施の形態では、屈曲連結部1b,2bの屈曲長さが天壁板3及び底壁板4の板厚以上となるように設定してある。
一方、コンテナの側壁板5は、それぞれが前後2つの面板51,52を備えて構成してある。2つの面板51,52は、外表面側の蝶番53を介して互いに連結したもので、図3に示すように、互いに開いた場合に平板状の側壁板5を構成する一方、図4に示すように、外表面側から押圧した場合には内表面側が山となり、外表面側が谷となるように折り曲げることが可能である。尚、本実施の形態で例示する側壁板5は左右で同一の構成を有しているため、以下の構成に係る説明については便宜上、一方の側壁板5についてのみ説明する。
2つの面板51,52の互いに対向する端面には、それぞれ外表面側に位置する部位に外側接合端面51a,52aが設けてあるとともに、内表面側に位置する部位に内側接合端面51b,52bが設けてある。これらの接合端面51a,51b,52a,52bは、蝶番53によって連結された面板51,52を互いに開いて平板状の側壁板5を構成した場合に、一方の面板51の外側接合端面51aと他方の面板52の外側接合端面52aとが互いに接合し、かつ一方の面板51の内側接合端面51bと他方の面板52の内側接合端面52bとが互いに接合するように構成したものである。
図3〜図6−2に示すように、外側接合端面51a,52aは、側壁板5を前後に二等分する位置に設けた単一の平面であり、個々の面板51,52の上下方向に沿った全長に形成してある。外側接合端面51a,52aの幅は、側壁板5の板厚のほぼ1/2である。本実施の形態では、側壁板5の外表面に対して直角となるように外側接合端面51a,52aが形成してある。
内側接合端面51b,52bは、外側接合端面51a,52aとは異なる平面上に位置する複数の平面によって構成したもので、側壁板5の板厚のほぼ1/2の幅を有している。本実施の形態では、3つの平行平面部51b1,51b2,51b3,52b1,52b2,52b3と2つの交差平面部51b4,51b5,52b4,52b5とによって内側接合端面51b,52bを構成するようにしている。
平行平面部51b1,51b2,51b3,52b1,52b2,52b3は、個々の面板51,52において外側接合端面51a,52aと平行になるように設けた平面であり、面板51,52の上下両端部に設けた端部平行平面部51b1,51b3,52b1,52b3と、面板51,52の高さ方向中央部に設けた中央平行平面部51b2,52b2とを有している。2つの端部平行平面部51b1,51b3,52b1,52b3は互いに同一の平面上に位置し、かつ中央平行平面部51b2,52b2は端部平行平面部51b1,51b3,52b1,52b3とは異なる平面上であって端部平行平面部51b1,51b3,52b1,52b3との間に外側接合端面51a,52aが位置するように構成してある。交差平面部51b4,51b5,52b4,52b5は、中央平行平面部51b2,52b2とそれぞれの端部平行平面部51b1,51b3,52b1,52b3との間に設けた平面であり、互いに水平方向に沿って平行、かつ外側接合端面51a,52aに対して直交するように形成してある。
それぞれの面板51,52において外側接合端面51a,52aと内側接合端面51b,52bとの間となる部分には、補助接合面51c,52cが設けてある。補助接合面51c,52cは、端部平行平面部51b1,51b3,52b1,52b3と外側接合端面51a,52aとの間の端部補助接合面51c1,51c3,52c1,52c3及び中央平行平面部51b2,52b2と外側接合端面51a,52aとの間の中央補助接合面51c2,52c2を有している。これら端部補助接合面51c1,51c3,52c1,52c3及び中央補助接合面51c2,52c2は、それぞれの面板51,52の内外表面に沿った平面であり、蝶番53によって連結された面板51,52を互いに開いて平板状の側壁板5を構成した場合に、一方の面板51の端部補助接合面51c1,51c3と他方の面板52の端部補助接合面52c1,52c3とが互いに接合し、かつ一方の面板51の中央補助接合面51c2,52c2と他方の面板52の中央補助接合面51c2,52c2とが互いに接合するように構成してある。
また、2つの面板51,52の間には、図7及び図8に示すように、ロック手段6が設けてある。ロック手段6は、2つの面板51,52が開いて平板状の側壁板5を構成した場合にその状態を維持するロック状態と、2つの面板51,52を折り曲げ可能な状態を維持するアンロック状態とに切り替わるものである。本実施の形態では、一方の面板51に係合溝61を形成する一方、他方の面板52にフック部材62を設けることによってロック手段6が構成してある。
他方の面板52に設けたフック部材62は、外側接合端面52aの幅よりも十分に小さい板厚のプレート状を成すもので、外側接合端面52aに開口する収容溝63の内部に移動可能に配設してある。フック部材62の先端部には、フック溝62aが形成してある。フック溝62aは、フック部材62を収容溝63に収容させた場合に、収容溝63の開口側に位置する側面に開口する切欠である。フック部材62の基端部には、操作ロッド64の先端部が連結してある。操作ロッド64は、他方の面板52の板厚方向に沿って配設した細径の円柱状部材であり、軸心を中心として回転することによりフック部材62を揺動させることが可能である。操作ロッド64において側壁板5の外表面に露出した基端部には、操作ロッド64を軸心回りに回転操作するための操作ツマミ65が設けてある。操作ツマミ65を介して操作ロッド64を軸心回りに回転操作した場合には、フック部材62の先端部を外側接合端面52aから突出した状態と収容溝63に収納した状態とに切り替えることが可能である。
一方の面板51に形成した係合溝61は、外側接合端面51aにおいて収容溝63の開口に対向する部分に形成したものである。この係合溝61は、2つの面板51,52の外側接合端面51a,52aを互いに接合させた状態でフック部材62が収容溝63から突出した場合にその先端部を受け入れることができるように形成してある。係合溝61の内部には、フック部材62のフック溝62aに係合することのできるフックピン66が配設してある。
上述の構成を有する側壁板5は、蝶番54を介して前壁板1の屈曲連結部1b及び後壁板2の屈曲連結部2bの間に接続することにより、図9に示すように、コンテナの周壁を構成する。この状態で側壁板5を構成する2つの面板51,52を開いた状態でロック手段6をロック状態とすれば、前壁板1及び後壁板2との間に収納空間CAが確保される。図には明示していないが、前壁板1と側壁板5との連結部分及び後壁板2と側壁板5との連結部分については、前壁板1の屈曲連結部1b,2b及び後壁板2の屈曲連結部1b,2bに設けた断熱ボードを延長することにより、内表面側から覆うようにすることが好ましい。
この周壁に対して天壁板3及び底壁板4を組み付ければ、直方体状のコンテナが構成される。天壁板3及び底壁板4を組み付ける方法としては、例えば、蝶番を介して天壁板3及び底壁板4の後方側縁部をそれぞれ後壁板2の端部内表面に接続し、これら天壁板3及び底壁板4が後壁板2の内表面に重なるように折り曲げ可能に構成すれば良い。尚、図には明示していないが、前壁板1、後壁板2、天壁板3、底壁板4及び1組の側壁板5の互いに接合する部分、並びに側壁板5を構成する2つの面板51,52の外側接合端面51a,52aと内側接合端面51b,52bとには、それぞれ気密性を有したパッキン部材が設けてある。
上記のように構成したコンテナによれば、前壁板1、後壁板2、天壁板3、底壁板4及び1組の側壁板5の間に構成された収納空間CAに物品とともに蓄冷材を収納することにより、当該物品を所望の冷却温度に維持した状態で運搬することが可能となる。
物品の運搬が終了した場合には、天壁板3及び底壁板4をそれぞれ後壁板2の内表面に重なるように折り曲げるとともに、ロック手段6をアンロック状態に切り替える。しかる後、側壁板5をそれぞれ外表面側から押圧すると、図10に示すように、左右の側壁板5がそれぞれ内表面側が山で、外表面側が谷となるように折り曲げられることになる。側壁板5が折り曲げられた場合には、図11に示すように、前壁板1及び後壁板2が互いに近接し、収納空間CAが潰れるように全体が折り畳まれることになり、使用時に比べて非使用時の容積を著しく減少させることができる。これにより、空荷の状態でコンテナを返送する際の占有スペースが小さくて済むことになり、物流コストを低減することが可能となる。本実施の形態のコンテナの場合には、後壁板2の両側縁部から屈曲した屈曲連結部2bによって後壁板2と折り曲げられた側壁板5との間にスペースSが確保されるため、このスペースSに天壁板3及び底壁板4を収納することができる。
しかも、本実施の形態のコンテナによれば、側壁板5の外表面側に位置する外側接合端面51a,52aと内表面側に位置する内側接合端面51b,52bとが互いに異なる平面上に位置するように構成してあるため、2つの面板51,52の間には、収納空間CAの内部とコンテナの外部との間に直線的に延在する接合面は存在せず、側壁板5の板厚に比較して大きな長さの屈曲した接合面が介在することになる。つまり、コンテナの外部から収納空間CAへは、外側接合端面51a,52aの間を進行した後、直角方向に屈曲して補助接合面51c,52cの間を進行し、さらにその後、直角方向に屈曲して内側接合端面51b,52bの間を進行しなければ到達することができない。従って、外気熱が収納空間CAに進入する事態をほとんどなくすことができ、例えば冷蔵食品を運搬する場合、蓄冷材の充填量を増やさなくても冷蔵時間が短縮されることはなく、物流コストが増大する事態を抑えて物品を所望の温度状態で、できるだけ長距離運搬することが可能となる。
加えて、蝶番53によって連結された面板51,52を互いに開いて平板状の側壁板5を構成した場合に、一方の面板51の端部補助接合面51c1,51c3と他方の面板52の端部補助接合面52c1,52c3とが互いに接合し、かつ一方の面板51の中央補助接合面51c2と他方の面板52の中央補助接合面52c2とが互いに接合するように構成してあるため、さらには外側接合端面51a,52aの相互間にロック手段6のフック部材62を係合させるようにしているため、外部から外力が加えられた場合にも側壁板5が容易に折り曲げられる恐れはない。また、内側接合端面51b,52bとして、3つの平行平面部51b1,51b2,51b3,52b1,52b2,52b3と2つの交差平面部51b4,51b5,52b4,52b5とを有したものを適用しているため、天壁板3や底壁板4に対して外力が加えられた場合にも、交差平面部51b4,51b5,52b4,52b5が相互に接合した2つの面板51,52は強固に連結した状態を維持することになる。これらの結果、物品を運搬している間に収納空間CAが潰れてしまうような事態を招来する恐れがなくなるという効果を奏することもできる。
上述のコンテナにおいては、対向する側壁板5が同じ構成の面板51,52を有したものであるため、収納空間CAを構成した場合に互いに対向する位置に配置される面板51,52の間において、図11に示すように、側壁板5が折り曲げられた場合に外側接合端面51a,52aが互いに接合し、かつ内側接合端面51b,52bが互いに接合するように構成しても良い。この場合には、コンテナを折り畳んだ状態においても交差平面部51b4,51b5,52b4,52b5が接合した状態となるため、外力が加えられた場合に変形する事態を防止することができるようになる。
尚、上述した実施の形態では、折り曲げられる壁板を側壁板5として説明しているが、互いに対向する1組が折り曲げ可能であれば、天壁板3及び底壁板4を折曲用壁板としても良いし、前壁板1及び後壁板2を折曲用壁板とすることも可能である。さらに、折り曲げる方向についても必ずしも外表面側が谷となるように構成する必要はなく、外表面側が山となるように折り曲げ可能としても構わない。
また、ロック手段6としては、2つの面板51,52の間において外側接合端面51a,52aに係合溝61及びフック部材62を配設したものを例示したがこれに限定されない。例えば、図12及び図13に示すように、内側接合端面51b,52bに係合溝61及びフック部材62を配設することによってロック手段6′を構成しても良いし、外側接合端面51a,52a及び内側接合端面51b,52bの両者にそれぞれフック部材62を配設するようにしても構わない。
さらに、上述した実施の形態では、平行平面部51b1,51b2,51b3,52b1,52b2,52b3と交差平面部51b4,51b5,52b4,52b5とを有して内側接合端面51b,52bを構成するようにしているが、必ずしも平行平面部51b1,51b2,51b3,52b1,52b2,52b3を設ける必要はなく、外側接合端面に対して傾斜する複数の交差平面部のみによって内側接合端面を構成することも可能である。尚、内側接合端面51b,52bが複数の平行平面部51b1,51b2,51b3,52b1,52b2,52b3を有する場合に上述した実施の形態では、外側接合端面51a,52aの両側となる位置にそれぞれ平行平面部51b1,51b2,51b3,52b1,52b2,52b3を配置するように内側接合端面51b,52bを構成しているが、複数の平行平面部51b1,51b2,51b3,52b1,52b2,52b3が外側接合端面51a,52aに対して一方側にのみ配置されるように内側接合端面51b,52bを構成することも可能である。
1a,2a 基板部
1b,2b 屈曲連結部
5 側壁板
6 ロック手段
51,52 面板
51a,52a 外側接合端面
51b,52b 内側接合端面
51b1,51b2,51b3,52b1,52b2,52b3 平行平面部
51b4,51b5,52b4,52b5 交差平面部
51c,52c 補助接合面
51c1,51c3,52c1,52c3 端部補助接合面
51c2,52c2 中央補助接合面
53 蝶番
54 蝶番
61 係合溝
62 フック部材
62a フック溝
63 収容溝
64 操作ロッド
65 操作ツマミ
66 フックピン
CA 収納空間

Claims (7)

  1. 複数の壁板の間に物品を収納するための収納空間を有した箱状を成し、かつ互いに対向する1組の折曲用壁板はそれぞれ互いに折り曲げ可能に連結した2つの面板を有し、これら2つの面板を折り曲げた場合に前記収納空間の容積が減少するように折り畳み可能となるコンテナであって、
    互いに折り曲げ可能に連結した2つの面板は、
    前記折曲用壁板の外表面側に位置する外側接合端面及び前記折曲用壁板の内表面側に位置する内側接合端面を有し、前記外側接合端面を互いに接合させ、かつ前記内側接合端面を互いに接合させた場合に平板状の折曲用壁板を構成するものであり、前記外側接合端面と前記内側接合端面とを互いに異なる平面上に設けたことを特徴とするコンテナ。
  2. 前記2つの面板は、折り曲げた場合に前記折曲用壁板の外表面側が谷となるように互いに連結したことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
  3. 前記2つの面板は、それぞれ前記外側接合端面と前記内側接合端面との間に前記折曲用壁板の外表面に沿った補助接合面を有し、前記外側接合端面を互いに接合させ、かつ前記内側接合端面を互いに接合させた場合に、前記補助接合面を互いに接合させることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
  4. 前記外側接合端面は前記折曲用壁板を二等分する位置に単一の平面を設けて構成したものであり、前記内側接合端面は前記外側接合端面に対して平行となる平行平面部と前記外側接合端面に対して交差する方向に沿った交差平面部とを含む複数の平面で構成し、前記外側接合端面が互いに接合した場合に前記平行平面部を互いに接合させるとともに、前記交差平面部を互いに接合させることを特徴とする請求項2に記載のコンテナ。
  5. 前記内側接合端面が前記平行平面部を複数有する場合には、前記外側接合端面に対して両側となる位置にそれぞれ前記平行平面部を配置するように前記内側接合端面を構成したことを特徴とする請求項4に記載のコンテナ。
  6. 前記外側接合端面が上下方向に沿い、かつ前記折曲用壁板を左右に配置した場合に前後に位置する前後壁板の少なくとも一方は、左右の両側縁部にそれぞれ他方の前後壁板に向けて屈曲した屈曲連結部を有するとともに、前記屈曲連結部を介して前記折曲用壁板が接続されており、前記折曲用壁板が折り曲げられた場合に前記前後壁板の一方との間にスペースを確保することを特徴とする請求項2に記載のコンテナ。
  7. 前記2つの面板の相互間には、前記外側接合端面を互いに接合させ、かつ前記内側接合端面を互いに接合させた状態を維持するロック手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
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