JP2004131160A - 折畳箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明は、中間部(10a)で折り曲げて折り畳みできる可折パネル(10)の両側に端部パネル(11、11)を折曲げ可能に接合してなる第一側面板(8、8)を対向配置し、対向配置した第二側面板(9、9)の側縁に前記端部パネル(11、11)固定して箱体を形成し、第一側面板(8、8)を平面状に保ち箱体の組み立て状態を保持する保形手段を備え、第一側面板(8、8)を折り畳んだ際に端部パネル(11、11)と第二側面板(9、9)と可折パネル(10、10)とによって収容部(22)を形成する折畳箱(7)によって目的を達成した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、家電製品やOA機器の半完成品や外装部品(例えば、ケース、キャビネット)、液晶パネル用ガラス板、自動車のマフラーや曲面形状のサイドガラス、絵画等々、できるだけ他と接触しない状態で搬送することが必要とされる梱包物、更にはロール状になった箔、フィルム等、ロールの側面や端面を底板に接触しない状態で搬送することが求められる梱包物を梱包して搬送する通い箱として使用でき、梱包物を取り出して空状態となった通い箱は折り畳んだ状態で回収できる折畳箱であって、特に、折り畳んだ状態の箱体内に空間を有し、当該空間内に前記外装部品等の梱包物を包装していた使用済み包装資材を収容して回収することこできる折畳箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、箱体の側面を構成するパネルを折り曲げたり、底板を跳ね上げたりして折り畳むことができる箱体は多数提案されている。
【0003】
また、組み立てた一つの容器内に複数の折り畳んだ容器を効率よく収納できるようにして、空の容器の搬送コストの低減を図る折畳可能な容器の提案がされている(特開平8−11877号公報)
【0004】
【特許文献1】特開平8−11877号公報
【0005】
【発明により解決しようとする課題】
しかしながら、家電製品やOA機器の半完成品、液晶パネル用ガラス板等は緩衝材と共に通い箱に梱包され、これらの緩衝材も繰り返し利用するために通い箱と同様に回収されることがあるにも拘わらず、前記従来の折畳箱では、組み立てた状態の折畳箱に緩衝材を詰めて回収しているのみであり、折り畳んだ状態の折畳箱に緩衝材を詰め、これらを一体にして回収することは行われていなかった。
【0006】
すなわち、従来の折畳箱は、折畳箱自体をコンパクトに折り畳むことは考慮されているが、梱包物を包装していた緩衝材等(以下、「梱包資材」ということがある)を同時に回収することは何ら考慮されていないことから、梱包資材は別途トラック等に積み込んで回収することとなり、回収を行うトラックの積み込みスペースの効率等の点からは、必ずしも最良のものであるとはいえなかった。
【0007】
また、電化製品の外装部品、液晶パネル用ガラス板等の梱包物は、両端部を支持材で支持した状態で箱に梱包される。この支持材は折畳箱の内面側に位置することになるが、電化製品の外装部品、ガラスパネル、液晶パネル等を取り出した後、支持材も取り出してしまわなければ折畳箱を折り畳むことはできなかった。
【0008】
前記組み立てた一つの容器内に複数の折り畳んだ容器を収納する容器も、梱包物を包装していたビニール袋や緩衝材を同時回収することは考慮されておらず、この点では、他の折畳箱と同様の問題を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、折畳箱を利用した通い箱から梱包物を取り出した後、通い箱を回収するために折り畳んだ状態としたときに、折り畳まれた側面板と他の側面板との間に間隔を形成し、当該間隔を梱包資材、支持材の収容部とすることができるようにして前記諸問題を解決したのである。
【0010】
すなわち、この発明の折畳箱は、対向配置した2枚の第一側面板と、対向配置した2枚の第二側面板とで構成される箱体であって、前記第一側面板は、中間部で折り曲げて折り畳みできる可折パネルの両側に端部パネルをそれぞれ折り曲げ可能に接合してなり、前記端部パネルのそれぞれを前記第二側面板のそれぞれの側縁に固定して箱体を形成し、前記第一側面板を折り畳んだ際に前記端部パネルと第二側面板と可折パネルとによって収容部が形成されることを特徴とする折畳箱である。
【0011】
あるいは、対向して配置した2枚の第一側面板と、該第一側面板に隣接して互いに対向して配置した2枚の第二側面板とからなる箱体であって、前記第一側面板は、第二側面板に連設固定した両側の端部パネルと、該両側の端部パネル間に位置する可折パネルとから構成したことを特徴とする折畳箱である。
【0012】
ここで、前記側面板は、可折パネルが箱体の内側に凸状となるように折畳まれるようにすることが好ましい。このように可折パネルを折り畳めば折畳箱をコンパクトに折り畳むことができ、折畳箱を回収するときに便利である。
【0013】
前記折畳箱は、対向配置した2枚の第二側面板に梱包物の支持材を夫々取り付け、第二側面板間にある程度の剛性を有する梱包物を狭着支持する場合や、対向配置した2枚の第一側面板に梱包物の支持材を夫々取り付け、第一側面板間にある程度の剛性を有する梱包物を狭着支持する場合には、当該梱包物によって組み立て状態が保持される。従って、折畳箱の組み立て状態を保持する保形手段は特には必要としないが、前記第一側面板を平面状に保ち箱体の組み立て状態を保持する保形手段を備えることができる。
【0014】
前記保形手段は、例えば、対向配置された端部パネルの下端部に取り付け、第二側面板と平行に起立可能な底板を保形手段とすることができる。
【0015】
また、前記第二側面板の内面側に梱包物の支持材を着脱自在に取り付けることができる。
【0016】
さらに、当該第二側面板は、その上縁に回動自在に取り付けた蓋板を有する構成とすることができ、その外側面に開蓋した状態の前記蓋板を面一収納できる蓋板収容部を備える構成とすることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1、図10に基づいて説明する。
【0018】
この発明の折畳箱は、対向配置した2枚の第一側面板2、2と、対向配置した2枚の第二側面板3、3とによって箱体1を構成する。すなわち、第一側面板2と第二側面板3とは、互いに隣接して、略直角に配置されている(図1(b))。
【0019】
(1) ここで、第一側面板2は、可折パネル4と、2枚の端部パネル5とからなっている。
【0020】
(i) 可折パネル4は中間部4aで折り畳んで重畳できることが必要であり、折り畳まれる向きは、一方向にのみ凸状となるように限定されていることが好ましい。これは、なるべくコンパクトに箱体の外側に突起物がないように折り畳まれるべく、可折パネルは、前記対向配置した2枚の第二側面板3、3の間に、重畳した状態で収容されるべきものだからである。
【0021】
(ii) この可折パネル4、4は、折り畳み時は、二つに折り畳まれた中間部4a、4aを付き合わせる状態で箱体1内に収容する構成とすることができる。このように中間部4a、4aを付き合わせる状態で箱体内1に収容する構成とするためには、可折パネル4の幅(組み立てた状態の可折パネル4両側の端部パネル5、5間の距離に相当する)L1は、箱体1を折り畳んだときに中間部4a同士が接触しないように、第二側面板3の幅(対向配置した端部パネル5、5の間隔に相当する)L2と同じか、それ以下である必要がある。すなわち、一枚の可折パネル4を折り畳んだものは、第二側面板3の幅(対向配置した端部パネル5、5の間隔に相当する)L2の1/2以下の幅でなければならない(図1(b))。
【0022】
(iii) また、可折パネル4、4は、図10図示のように対向配置される端部パネルの幅を端部パネル5a、5bのようにその幅を変えれば折り畳まれた状態で干渉し合うことなく箱体1内に収容することができる。このような構成とすれば、一枚の可折パネル4を折り畳んだものの幅L3は、幾何学上、最大で第二側面板3の幅(対向配置した端部パネル5a、5bの間隔に相当する)L2まで拡大することができる(図10)。長尺物を梱包するときには、このような構成とすることが有効である。
【0023】
(2) 可折パネル4の両側縁には、端部パネル5、5が一枚ずつその接合部6、6を折畳可能に接合されている。端部パネル5が折り畳まれる向きは、可折パネル4が箱体1の内側に移動して折り畳まれる向きである。すなわち、第一側面板2は、第二側面板3、3に取り付けられていない状態で、屏風状に折り畳むことができる(図1(a))。
【0024】
端部パネル5は、2枚の第二側面板3、3の側縁にそれぞれに連設固定されるので一つの箱体につき全部で4枚である。第二側面板3と端部パネルとの連設固定は、両者が略直角を成すように行う。これにより、一枚の第二側面板3とその両側に端部パネル5が一枚ずつ連設固定されて平面視コ字状が形成され、このコ字状を端部パネル側を向き合わせて両者間を2枚の可折パネル4で結合することによって箱体1が形成されている。
【0025】
第二側面板3の内面側3aには、梱包物の支持材14が装着されるが、このように、可折パネル4を端部パネル5を介して折り畳み可能に第二側面板3に取り付けることによって、第二側面板3と折り畳まれた可折パネル4、4間に隙間が形成されるので、前記支持材14を装着したままの状態で箱体1を折り畳むことができる。すなわち、可折パネル4、4を第二側面板3、3の側縁に直接折り畳み可能に接合していないので、支持材14を装着したままでも折り畳まれた可折パネル4、4が支持材14に干渉することなく、箱体1内に収容される。
【0026】
また、一枚の第二側面板3とその両側に連設固定された端部パネル5、5によって形成された前記コ字状部分と折り畳まれた可折パネル4とによって囲まれる部分を梱包物を詰める収容部とする。
【0027】
この収容部は、支持材及び梱包資材の収容ができる程度のスペースが確保されている必要がある。このため、収容部を形成するコ字状の大きさを決定する第二側面板3の高さ及び幅と、端部パネル5、5の高さ及び幅は、収容すべき支持材、梱包資材の大きさ、量を考慮して決定する。但し、第二側面板3、3の高さ及び幅は、梱包物の大きさ、数を第一義に考慮して決定されることは当然である。
【0028】
(3) 前記第一側面板2、2は、可折パネル4の中間部4a、可折パネル4と端部パネル5、5との二カ所の接合部6、6が折り畳み可能となっているため、何らの保形手段をも備えていないと、第一側面板2、2が折れて箱体の体を成さなくなってしまう。そこで、第一側面板2を平面状に保ち箱体1の組み立て状態を保持する適当な保形手段を取り付ける。箱体1の組み立て状態を保持するために箱体1に梱包した梱包物を第一側面板の間隔、第二側面板の間隔を保持するための手段として機能させることもできるが、このような梱包物を梱包していない状態で箱体1の組み立て状態を保持するためには、箱体1自体になんらかの保形手段を備えていることが必要となる。
【0029】
この保形手段は、四角形に組み立てられた箱体1の状態を保持できるように、対向配置された2枚の第一側面板2に同時に作用する形態とすれば、箱体の組み立て状態を強固に保持することができる。
【0030】
2枚の第一側面板2に同時に作用する形態の保形手段として、対向配置された端部パネル5の下端部に取り付け、第二側面板3と平行に起立可能な底板を採用することができる。例えば、対向配置された端部パネル5、5の下端部に軸を通し、この軸に端部パネル5、5の配置間隔より僅かに狭い幅の底板を取り付けて、この底板を箱体1の組み立て時に可折パネル4、4が連設されている側へ傾倒させて底部とする。
【0031】
これにより、軸が取り付けられた端部パネル5、5と可折パネル4との接合部6、6の折り畳みが2枚の第一側面板2、2においてそれぞれ拘束されるので、2枚の第一側面板2、2を同時に平面状に保ち、箱体を四角に組み立てた状態を保持することができる。
【0032】
また、この保形手段は、四角形に組み立てられた箱体1の状態を保持できるように、可折パネル4の中間部4a、可折パネル4と端部パネル5、5との接合部6、6を拘束及び解除することができればどのような形態であってもよく、例えば、少なくとも可折パネル4と端部パネル5との二カ所の接合部6、6を拘束できれば第一側面板2を平面状に保てるので、可折パネル4と端部パネル5とに亘って架け渡す棒体のようなものを保形手段としてもよい。
【0033】
このような保形手段は、2枚ある第一側面板2のうち1枚の第一側面板2にのみ作用させ、その第一側面板2を平面状に保つことができれば、箱体1を形成したときに箱体1の組み立て状態を保持することができるが、2枚の第一側面板2のそれぞれに対し、別個に作用するものであれば、四角形の箱体1の組み立て状態をより強固に保持することができる。
【0034】
(4) 前記第二側面板3、3の内面側3a、3aには、梱包物の支持材14、14が取り付けられる。この支持材の形状は、折畳箱内に収容される梱包物の形状に応じて変更されるものである。従って、梱包物に応じて支持材を取り替えることができるように着脱自在としておけば便利である。
【0035】
但し、梱包物を取り出して、折畳箱を回収するときであっても、支持材14、14は第二側面板3、3から取り外す必要はない。
【0036】
なお、折畳箱は、梱包物を支持材によって保持するときは、底板はとくに備えていなくてもよく、蓋板も必須とするものではない。
【0037】
従って、底板、蓋板は、梱包物の性質、性格上、底板、蓋板を必要とするものであれば備え付ければよいし、梱包物の性質、性格上、底板、蓋板を必要としない場合であっても、底板、蓋板が備え付けられていても何ら問題はない。
【0038】
底板を備えていれば、前記のように底板を保形手段として機能させることができるし、蓋板も、底板と同様に、箱体の組み立て状態の保形手段として機能させることは可能である。
【0039】
【実施例1】
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0040】
(1) この発明の折畳箱7は、対向配置した2枚の第一側面板8、8と、対向配置した2枚の第二側面板9、9とによって箱体を構成している(図2)。
【0041】
(2) 第一側面板8は、中間部10aで折畳可能な可折パネル10の両側に端部パネル11、11をその接合部13、13で折畳可能に取り付けて構成されている。すなわち、可折パネル10は、2枚の板体が中間部10aでヒンジ接合されて構成され、また、可折パネル10と、端部パネル11、11も、接合部13、13でヒンジ接合されている。
【0042】
端部パネル11、11の上端部間には蓋板12、12が第二側面板9の上縁に沿った軸を介して回転自在に取り付けられ、開閉できるようにしている。第一側面板8の上縁は蓋板12の厚さに応じた段差8aが設けてあるので、蓋板12、12は、その上面が第一側面板8、8の上縁と面一の状態で閉鎖できる。また、第二側面板9、9は、外側面に蓋板収容部9a、9aが設けてあるので、蓋板12、12は、第二側面板9、9と面一の状態で折畳箱7をコンパクトに折り畳むことができる。
【0043】
(3) 折畳箱7は、第二側面板9、9の内面側に支持材14、14を備えている。この支持材14、14は、その側縁に設けた溝14b、14bと、端部パネル11の内面側に設けたレール18を係合させて、着脱自在に取り付けられている(図3)。
【0044】
支持材14、14は、梱包物として薄型の電気製品の外装部品(キャビネット)24(図5(a))を想定しており、外装部品(キャビネット)24の両端を、支持材14、14の保持部14a、14aを形成する溝に挟持させ、立てた状態で第一側面板8と略平行にして折畳箱7内に梱包するものである。なお、梱包物は個別にビニール袋で包まれ、適宜、発泡スチロール製の緩衝材が詰められる。
【0045】
この支持材14は、着脱自在であるので、梱包物の形状に応じて、適宜、図4図示の他の支持材15、16、17と取り替えて使用する。
【0046】
支持材15(図4(a))は、支持部15a、15aを形成する溝の幅が支持材14の支持部14aを形成する溝の幅よりも狭く、液晶パネルやガラスパネルといった薄型の梱包物を梱包する際に使用する。
【0047】
なお、支持材14や支持材15のように、溝によって支持部を形成する形態の支持材は、図8図示のように、一側の支持材33aと他側の支持材33bとを組み合わせた状態で折り畳んだ状態の折畳箱に収容できる支持材33とすることができる。
【0048】
支持材16(図4(b))は、紙や箔等をロール状に巻いた梱包物(以下、単に「ロール」とする。)を支持するものであり、対向する支持材16、16の対応する軸載置部16a、16aにロールの軸を載置した状態で、折畳箱7内に梱包することができるものである。支持材16は、2つのロールを並列したものを上下2段で梱包するので、4つのロールを梱包できる。
【0049】
支持材17(図4(c))も、支持材16と同様に紙や箔等をロール状に巻いた梱包物を支持するものであり、対向する支持材17、17の対応する軸載置部17a、17aにロールの軸を載置した状態で、折畳箱7内に梱包することができるものである。支持材17は、3つのロールを並列したものを3段で梱包するので、9つのロールを梱包できる。
【0050】
なお、これらの支持材15、16、17は、支持材14と同様にその側縁に溝を設け、端部パネル11の内面側に設けたレール18を係合させて、着脱自在に取り付けることができるが、図4(a)〜(b)図示の支持材15、16、17は、レール18と第二側面板9との間に狭着して取り付けるようになっている。
【0051】
(4) 折畳箱7は、2枚の底板20、20を備えている。この底板20は、図3中、矢示26、27のように可動でき、第二側面板9と平行に起立可能に、その一側が対向配置された端部パネル11、11の下端部に取り付けられている。
【0052】
底板20は、伏せた状態となって底部を成すときに、可折パネル10と端部パネル11との接合部13の折畳を拘束して可折パネル10と端部パネル11とが平面状を保つため、折畳箱7の四角形の組み立て状態を保持する保形手段として機能する。
【0053】
ここで、保形手段として機能する底板20、20は、可折パネル10の折畳可能な中間部10aには作用していないが、4カ所の接合部13の折畳が拘束されるので各第一側面板8は、平面状に保たれ、折畳箱7も四角形に保持される。
【0054】
なお、底板20は、伏せた状態では、端部パネル11、11に取り付けられた端部とは反対側の端部が、可折パネル10の中間部10aの両側下端部に夫々取り付けた底板受21、21上に載置されて水平状態が保たれる。
【0055】
(5) 第二側面板9の下縁部には、矩形溝19が2つ設けてある。この矩形溝19は、フォークリフトによって折畳箱7を持ち上げるときに、安定して折畳箱7を持ち上げることができるようにフォークを差し入れる部分である。
【0056】
(6) また、第二側面板9の下縁部には、図6図示のように、フォークリフトのフォークから底板20の基端側を保護する保護板23、23が取り付けてある。この保護板23、23には、その中間付近に凹部23a、23a(図6(a))が設けてあり、折畳箱7を折り畳んだときに、可折パネル10の中間部10aの下端部に取り付けた底板受21、21を収容できるようになっている。
【0057】
[梱包物の搬送]
前記のように構成される折畳箱7を用いた梱包物の搬送について図5、図6を参照しつつ、説明する。
【0058】
折畳箱7は、図5(a)、図6(b)のように組み立てた状態で、梱包物24、24を支持材14、14間に支持させ、緩衝材を敷き詰めた後、蓋板12、12を閉じる。
【0059】
梱包物24、24を梱包した折畳箱7は、第二側面板9の下縁部に設けた矩形溝19、19(図2)にフォークリフトのフォークを差し入れて持ち上げ、トラック等に積み込まれて搬送されるが、複数の折畳箱7を上下に積み重ねて搬送することができる。
【0060】
目的地まで搬送された折畳箱7は、トラック等に積み込まれたときと同様に、第二側面板9の下縁部に設けた矩形溝19、19(図2)にフォークリフトのフォークを差し入れて持ち上げ、トラック等から下ろされる。
【0061】
折畳箱7は、その後蓋板12、12が矢示25、25のように開かれ、梱包物24、24が取り出される。
【0062】
[折畳方法]
前記のように搬送され、梱包物が取り出された折畳箱7の折畳方法について図5、図6を参照しつつ、説明する。なお、図5(a)〜(b)図示の折畳箱7の蓋板12、12は第二側面板9、9に収容された状態となっている。
【0063】
図5(a)、図6(a)図示の折畳箱7は、底板20を水平に伏せ、組み立てられた状態となっている。
【0064】
この状態から、底板20、20を図3における矢示26の方向、すなわち図6(a)中矢示28、28の方向に起立させると、図5(b)のように、第二側面板9、9と平行な状態となる。この状態となると、底板20、20は、接合部13、13の拘束を解除することとなるので、可折パネル10、10は、折り畳めるようになり、内側凸状となり、平面視V字状をなすことができる(図5(b))。
【0065】
図5(b)図示のV字状の状態から、可折パネル10、10を折畳箱7の内側に凸状となるように更に折り畳んでいくと、図5(c)、図6(b)図示のように、中間部10aを頂点として可折パネル10が二重に重なり、折畳箱7を完全に折り畳むことができる。このとき、支持材14、14は、可折パネル10、10の折畳を邪魔しないので、取り外す必要はない。折畳箱7は、完全に折り畳まれた図5(c)、図6(b)図示の状態で支持材14、14と共に回収される。
【0066】
折畳箱7は、図5(c)、図6(b)図示のように折り畳まれると、その内部に、第二側面板9、2枚の端部パネル11、11さらに折り畳まれた可折パネル10、10とによって囲まれた2つの収容部22、22を形成する。
【0067】
このように形成された収容部22、22には、梱包物を包んでいたビニール袋や発泡スチロール製の緩衝材等の梱包資材29を、図6(b)図示のように、支持材14、14及び、底板20、20の上に載置するような状態で、詰め、収容することができる。
【0068】
梱包資材29が詰められた折畳箱7は、トラックに積まれて回収される。このとき、図6(b)図示のような第二側面板9、9が垂直となる状態でトラックに積むこともできるが、この状態では重心が高く不安定となる場合がある。そこで、第二側面板9、9が載置面と平行となるように積み込めば、重心も低く、複数段に積み重ねて積み込むこともできる。このとき、蓋板12、12が第二側面板9、9の外側面と面一に収納されているので、積み重ねられた折畳箱7は、安定した状態を保つことが容易である。
【0069】
【実施例2】
この発明の折畳箱7の他の実施例について図7を参照しつつ説明する。この実施例の折畳箱7自体は、実施例1の折畳箱7と同一であるので、共通の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0070】
この実施例が実施例1と異なる点は、薄型の電気製品の外装部品(キャビネット)24を支持する支持材14、14(図5(a))に代えて、小型部品31を複数個並べて載置できるように小型部品31の底部の形状に対応した凹部30aを複数個備えた真空成形のトレー30とした点である。
【0071】
このトレー30は、図7(a)図示のように凹部30aに小型部品31を一つずつ載置して、これを6段重ねとし、組み立てられた状態の折畳箱7内に梱包され、搬送される。
【0072】
小型部品31を載置したトレー30は、搬送後、折畳箱7から取り出し、ついで、小型部品31を取り除いた後、図7(b)図示のように3枚ずつ重ねられる。
【0073】
図7(b)図示のように梱包物が取り出された折畳箱7は、実施例1の折畳箱7と同様の要領で折り畳まれる。折畳箱7は、折り畳まれると収容部32、32が形成される。この実施例では支持材14を装着していないことから、収容部32の大きさは、実施例1の収容部22よりも大きくなっている。この収容部32、32には図7(b)図示のように3枚ずつ重ねられたトレー30がそれぞれ収容される(図7(c))。
【0074】
トレー30は、以上のように収容部32に収容後、折畳箱7と一体的にトレー回収される。
【0075】
【実施例3】
この発明の折畳箱7のさらに他の実施例について図9を参照しつつ説明する。なお、実施例1の折畳箱7と共通の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0076】
この実施例の折畳箱7が、実施例1の折畳箱7と異なる点は、実施例1における支持材14、14に代えて、支持材35、35を採用した点である。
【0077】
支持材14は、第二側面板9の内面側に取り付けられるもの(図2)であるのに対し、この支持材35は、中間部10aで左右に分割される可折パネル10の内側面の上部右側及び上部左側に夫々取り付けた小支持材35a、35b及び底板20、20の第一側面板8、8側の端部に夫々取り付けた小支持材35c、35dの4つの小支持材から構成されたものである。
【0078】
すなわち、支持材14、14を採用した実施例1の折畳箱7は、梱包物を第一側面板8、8に平行に配置して梱包する形態であったが、この実施例の折畳箱7では、梱包物は第二側面板9、9に平行に配置して梱包される形態である。
【0079】
図9(b)は、底板20、20を途中まで引き起こした状態を示しているが、底板20、20に取り付けた小支持材35c、35dは、端部パネル11、11側に移動することになる。
【0080】
底板20、20が完全に引き起こされると、実施例1の折畳箱7における可折板10、10と同様に、小支持材35a、35bが取り付けられた可折板10、10も中間部10a、10aで折り畳むことができ、小支持材35a、35b、35c、35dはどことも干渉することなく収納部36、36内に収容されて図9(c)図示のように完全に折り畳んだ状態とすることができる。
【0081】
以上、本発明の好ましい実施例を添付図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々な形態に変更可能である。
【0082】
可折パネルを複数枚(例えば4枚)のパネルで構成し、これを屏風状に折り畳むようにすることもできる。このようにすると、折り畳まれて内側に凸状となった可折パネルの対向する頂部間にスペースが生じ、このスペースも収容部の一部として利用することができる。
【0083】
【発明の効果】
この発明によれば、第一側面板を構成する端部パネルを第二側面板の両側縁に連設固定して、可折パネル折り畳んで箱体を折り畳むようにしたので、第二側面板の内面に取り付けられた梱包物の支持材を取り外すことなく、箱体を折り畳むことができる。
【0084】
また、箱体は、折り畳んだときに、第二側面板と当該第二側面板の両側縁の端部パネルとによって、梱包物を包んでいたビニール袋や緩衝材等の梱包資材を詰めることができる収容部が形成される効果がある。これにより、梱包物を取り出し、折り畳んだ状態の折畳箱に梱包資材を詰めて持ち帰ることができ、再度折畳箱と共に使用される梱包資材を折畳箱と一体に取り扱いできる。
【0085】
また、可折パネルを箱体の内側に凸状となるように折畳まれるようにしたので、折り畳んだ側面板が外部に突出することなくコンパクトに折り畳むことができる効果がある。
【0086】
さらに、箱体の組み立て状態を保持する保形手段を備えているので、組み立て時に箱体が拉げてしまうことがなく、箱体を保ち、また、このような保形手段として対向配置された端部パネルの下端部に取り付け、第二側面板と平行に起立可能な底板を採用し、底板を保形手段として機能させたので、別途保形手段を設ける必要がなく、梱包物の下側を保護できる。
【0087】
さらに、梱包物の支持材を着脱自在としたので、梱包物の形状に応じて支持材を取り替えることができ、一つの折畳箱で何種類もの梱包物を梱包し搬送することができる効果がある。
【0088】
また、開蓋した蓋板を側面板と面一に収納できるようにしたので、蓋板を収納した側面板を下側にして載置し、安定した状態で積み重ねることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)この発明の折畳箱の可折パネルが折り畳まれる状態を示す概念図である。
(b)同じく箱体の四角形を保持した状態の概念図である。
【図2】この発明の実施例の拡大斜視図である。
【図3】同じく一部を破断して省略した斜視図である。
【図4】(a)図2図示の折畳箱に装着されている支持材に代えて装着される他の支持材の斜視図である。
(b)同じく他の支持材の斜視図である。
(c)同じく他の支持材の斜視図である。
【図5】図2図示の折畳箱の平面図であって、
(a)は、梱包物を梱包できるように折畳箱を組み立てた状態、
(b)は、可折パネルを折り畳み途中でV字状とした状態、
(c)は、完全に折り畳んだ状態である。
【図6】同じく折畳箱の正面縦断面図であって、
(a)は、梱包物を梱包できるように折畳箱を組み立てた状態、
(b)は、完全に折り畳んだ状態である。
【図7】この発明の折畳箱の梱包物を梱包するためのトレーを採用した実施例の正面断面図であって、
(a)は、梱包物を梱包できるように折畳箱を組み立てた状態、
(b)は、折畳箱から梱包物を取り出し、トレーを重ねた状態、
(c)は、折畳箱を完全に折り畳み、重ねたトレーを折畳箱内に収容した状態である。
【図8】この発明の折畳箱に用いられる他の支持材の説明図であって、
(a)は、折畳箱を組み立てた状態、
(b)は、折り畳んだ状態の折畳箱の一方の収容部へ一つにまとめた支持材を収容した状態である。
【図9】図2図示の折畳箱とは異なる位置に支持材を取り付けた実施例の正面断面図であって、
(a)は、梱包物を梱包できるように折畳箱を組み立てた状態、
(b)は、底板を途中まで引き起こした状態、
(c)は、完全に折り畳んだ状態である。
【図10】図1図示の折畳箱とは異なる折畳箱の可折パネルが折り畳まれる状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 箱体
2、8 第一側面板
3、9 第二側面板
4、10 可折パネル
5、11 端部パネル
6、13 接合部
7 折畳箱
12 蓋板
14、15、16、17、33、35 支持材
18 レール
19 矩形溝
20 底板
21 底板受
22、32、36 収容部
23 保護板
24 梱包物
29 梱包資材
30 トレー
Claims (7)
- 対向配置した2枚の第一側面板と、対向配置した2枚の第二側面板とで構成される箱体であって、前記第一側面板は、中間部で折り曲げて折り畳みできる可折パネルの両側に端部パネルをそれぞれ折り曲げ可能に接合してなり、前記端部パネルのそれぞれを前記第二側面板のそれぞれの側縁に固定して箱体を形成し、前記第一側面板を折り畳んだ際に前記端部パネルと第二側面板と可折パネルとによって収容部が形成されることを特徴とするとする折畳箱。
- 対向して配置した2枚の第一側面板と、該第一側面板に隣接して互いに対向して配置した2枚の第二側面板とからなる箱体であって、前記第一側面板は、第二側面板に連設固定した両側の端部パネルと、該両側の端部パネル間に位置する可折パネルとから構成したことを特徴とする折畳箱。
- 第一側面板を平面状に保ち箱体の組み立て状態を保持する保形手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の折畳箱。
- 保形手段は、対向配置された端部パネルの下端部に取り付け、第二側面板と平行に起立可能な底板であることを特徴とする請求項3記載の折畳箱。
- 側面板は、可折パネルが箱体の内側に凸状となるように折畳まれることを特徴とする請求項1又は2記載の折畳箱。
- 第二側面板の内面側に梱包物の支持材を着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の折畳箱。
- 第二側面板は、その上縁に回動自在に取り付けた蓋板を有すると共に、開蓋した当該蓋板を面一収納する蓋板収容部を外側面に備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の折畳箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002300050A JP2004131160A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 折畳箱 |
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JP2002300050A JP2004131160A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 折畳箱 |
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2399162A1 (es) * | 2011-06-13 | 2013-03-26 | Luis Castaño Sánchez | Módulo constructivo. |
JP2013086862A (ja) * | 2011-10-20 | 2013-05-13 | Tokan Kogyo Co Ltd | 折畳式収納箱 |
JP2015016901A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | 富士電機株式会社 | コンテナ |
WO2021230578A1 (ko) * | 2020-05-11 | 2021-11-18 | 박용재 | 접이식 슬리브 박스 |
-
2002
- 2002-10-15 JP JP2002300050A patent/JP2004131160A/ja active Pending
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