JPH07187183A - 折りたたみ可能な容器 - Google Patents

折りたたみ可能な容器

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JPH07187183A
JPH07187183A JP32791393A JP32791393A JPH07187183A JP H07187183 A JPH07187183 A JP H07187183A JP 32791393 A JP32791393 A JP 32791393A JP 32791393 A JP32791393 A JP 32791393A JP H07187183 A JPH07187183 A JP H07187183A
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JP
Japan
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container
thickness direction
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JP32791393A
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Tomiyuki Hirota
富之 廣田
Masakatsu Shikura
正勝 四倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板厚方向の移動を抑制して部材間の隣接部分
の接続構造を強化すると共に気密性及び断熱性を良くし
た折りたたみ可能な容器を提供する。 【構成】 ヒンジ部を形成する平面部材で壁面部材を折
曲げ可能に連結すると共に、該壁面部材の互いに接する
面の厚さ方向に段差を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は折りたたみ可能な容器に
関し、特に断熱性や緩衝性に優れたダンボール、発泡ス
チロール等の材料を利用した容器に適する。
【0002】
【従来の技術】一般にダンボールや発泡スチロール等の
材料を利用した容器は使い捨てるものが多いが、産業や
家庭等での廃棄物が地球環境の汚染や破壊につながる近
年では、その廃棄物の削減が叫ばれており、廃棄物をで
きるだけリサイクルして使用するニーズが高まってい
る。ダンボールや発泡スチロール等の材料を利用した容
器をリサイクルするには、空の容器が折りたたみができ
て運搬しやすいだけでなく容器の強度が要求され、折り
たたみを繰返すことによる容器強度の劣化・変形や荷く
ずれ等を生じるのを防止しなければならず、更に折りた
たむために力を要せず、折りたたんだ状態からの跳返り
がなく、収納性がよいこと等が望まれる。
【0003】しかし、断熱容器に使われる発泡スチロー
ルやダンボール等の厚手の素材は折りたたみにくく、実
開昭63−186622号公報に記載の容器は、裁断さ
れた断熱素材をテープで貼り併せて折りたたみ可能にし
ているために荷重を受けるとテープが伸びて変形しやす
い。このためにテープの伸びを防止するにはテープの強
度を強くしなければならないが、テープの材質や強度に
は限界があり、断熱素材の当接部が単に突合わされてい
るだけでは当接部が相対移動を生じやすく、外部との通
気の遮断も困難なために断熱効果等も損なわれやすい構
造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
技術的諸問題を解消するために、隣接する部材間の、特
に板厚方向の移動を抑制して部材間の隣接部分の接続構
造を強化すると共に気密性及び断熱性を大幅に向上した
折りたたみ可能な容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る折り
たたみ可能な容器は、ヒンジ部を形成する平面部材で壁
面部材を折曲げ可能に連結すると共に、該壁面部材の互
いに接する面の厚さ方向に段差を形成した構成を特徴と
する。
【0006】
【作用】従って、本発明に係る折りたたみ可能な容器
は、組立てると、壁面部材の互いに接する面の厚さ方向
に形成した段差が隣接する部材間で重なり、この当接部
が厚さ方向に相対移動を生じさせないので、ヒンジ部の
連結力を損なうこと無く当接面の段差構造とヒンジ部の
連結力と相俟って容器の組立て状態を強力に維持する。
更にこの組立て状態の容器は、壁面部材の互いに接する
面の厚さ方向に形成した段差で容器の内外を遮断して容
器の気密性や断熱性を保持する。また、容器の折りたた
みは、隣接する壁面部材の当接部をヒンジ部を介して回
動して行われ、当接面の段差が互いに離れて折りたたま
れる。
【0007】
【実施例】以下に本発明に係る折りたたみ可能な容器を
図面の実施例に基づいて説明する。図1〜図4に示す折
りたたみ可能な容器は、壁面部材である前後板1,2、
側板3,4及び底板5,6を有し、これらの部材は発泡
スチロール等の断熱材で作られている。側板3,4及び
底板5,6はそれぞれ2部品で構成されており、側板
3,4はその2部品がお互いにテープ7で折りたたまれ
るように連結される。前後板1,2は図3に示すように
お互いの対向面側に側板3,4及び底板5,6とを連結
するために2種類の段部8,9を形成しており、一方の
段部8は側板3,4とのお互いに接する面に側板の板厚
方向に形成され、他方の段部9は前記板厚方向と直角な
方向に形成されている。
【0008】また、この2種類の段部8,9を形成した
部分は、底板5,6が折りたたまれた時にその底板5,
6のいずれか一方を収納できるスペース10をとるため
に底板の板厚分高くなっており、前後板1,2と底板
5,6とのお互いに接する面は図3及び図4から判るよ
うに段部11,12を形成している。図3の後板2と側
板3,4とに見られる角度45度の切込み13,14は
折りたたむ時にお互いに干渉しないようにするためのも
のである。
【0009】この様に前後板1,2、側板3,4及び底
板5,6はお互いに組立て状態で接する面に2種類の段
部を形成しており、前後板1,2には段部8,9,1
2、側板3,4には段部15,16,17,18,1
9,20,21、そして底板5,6には段部11,2
2,23,24,25をそれぞれ形成している。なお図
4に示す底板5,6の突出部26,27は組立てられた
時に図3に示す側板3,4の凹部28,29に嵌合して
板厚方向に力が加わっても突出部26,27と凹部2
8,29との嵌合により横ずれが防止され剛性を向上す
る。
【0010】更に側板3,4の2部品がお互いにテープ
7で折りたたまれるように連結されると同様に、前後板
1,2、側板3,4及び底板5,6も図1、図2及び図
4に示すようにテープ30,31,32,33でヒンジ
部を形成して折りたたまれるように連結され、お互いに
組立て状態で接する面の2種類の段部構造と相俟って構
造上の剛性を向上すると共に、容器の気密性や断熱効果
を向上する。なお、一般に用いられている発泡スチロー
ル容器は発泡率が40から50倍のものが多いが、発泡
率を35倍以下にすれば各部材の強度を上げることがで
き、本実施例ではテープとの関係で発泡率を決めてい
る。スチロールテープを用いるときは、接着剤に例えば
ボンドKE60を用い、発泡率が高い発泡スチロール容
器では、テープの剥がれを防止するために力分散板をテ
ープの上にヒンジ機能を妨げない程度に固着することが
望ましい。
【0011】図5及び図6は4層構造のダンボールで折
りたたみ可能な容器を作った別の実施例を示す。2枚の
ダンボールを重ね合わせて片方ずつを必要に応じて凹凸
に形成して段部としている。容器の組立て及び折りたた
みは発泡スチロールのものと同じようにできる。図7は
一方の段部を必要に応じて複数設けた場合の実施例を示
し、図8及び図9の実施例のものは逆に1種類の段部だ
けにしたものである。
【0012】また更に、図10及び図11に示すように
断面コ字状の補強部材34を開口辺に嵌め込み、容器の
保護を図ると共に強度を高めたものであり、この補強部
材34はその断面がコ字状であるので曲げ剛性が大き
く、薄い金属やプラスチック類でも形成でき、組立てて
使用する場合と、折りたたむ場合とに補強部材の装着場
所を図10と図11のように変えることもできる。
【0013】更にまた、図12に示すように、例えば前
後板、側板、底板のいずれかまたは全部を2枚重ねにし
て部分的に強度を大きくしたり、安い材料を利用するた
めにいろいろな材料と組合わせて使用することができ、
図13に示す容器のように段部を設ける場所を上記の実
施例のものと異なる場所に設けることもできる。
【0014】特に本発明に係る折りたたみ可能な容器
は、容器の内外の気密性や断熱性に優れているので、容
器ごと冷凍庫にいれても、容器内の内容物はなかなか冷
凍されない。これを改善するために図14に示すように
テーパ状の孔35を容器の壁にあけ、この孔に着脱自在
な栓36を設けて冷凍庫に入れた時は栓を外し、冷凍庫
から出す時は栓をする。冷気の入りを良くするには容器
1に1個設けるよりは2個以上設ける方が効果的であ
る。図15に容器の折りたたみ可能な蓋37を示す。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
壁面部材の互いに接する面の厚さ方向に段差を形成して
隣接する部材間の厚さ方向の移動を防止すると共に、こ
の当接面の段差構造とヒンジ部の連結力とを相乗させて
部材間の隣接部分の接続構造を強化し、且つ容器の内外
の気密性や断熱性を向上した折りたたみ可能な容器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折りたたみ可能な容器の斜視図。
【図2】図1の容器の折りたたまれる状態を示す斜視
図。
【図3】図1の容器の前後板及び側板の分解斜視図。
【図4】図1の容器の底板の分解斜視図と底板、前後板
及び側板の組合わせ断面図。
【図5】ダンボールを利用した別の実施例を示す本発明
に係る折りたたみ可能な容器の斜視図。
【図6】図5の容器の折りたたまれる状態を示す斜視
図。
【図7】更に別の実施例を示す本発明に係る折りたたみ
可能な容器の斜視図。
【図8】更に別の実施例を示す本発明に係る折りたたみ
可能な容器の斜視図。
【図9】図8の容器の折りたたまれる状態を示す斜視
図。
【図10】補強部材を前後板に装着した本発明に係る折
りたたみ可能な容器の斜視図。
【図11】補強部材を側板に装着した図10の容器の斜
視図。
【図12】2枚重ね板の分解斜視図。
【図13】段部を異なる場所に設けた更に別の実施例を
示す本発明に係る折りたたみ可能な容器の斜視図。
【図14】折りたたみ可能な蓋を装着する状態を示す断
面図。
【図15】冷気を入れる容器の孔及び栓を示す斜視図。
【符号の説明】
1 前板 2 後板 3 側板 4 側板 5 底板 6 底板 7 テープ 8 段部 9 段部 11 段部 12 段部 15 段部 16 段部 17 段部 18 段部 19 段部 20 段部 21 段部 22 段部 23 段部 24 段部 25 段部 30 テープ 31 テープ 32 テープ 33 テープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒンジ部を形成する平面部材で壁面部材
    を折曲げ可能に連結すると共に、該壁面部材の互いに接
    する面の厚さ方向に段差を形成したことを特徴とする折
    りたたみ可能な容器。
  2. 【請求項2】 前記段差が前記壁面部材の厚さ方向とこ
    の方向に直角な方向とに形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の容器。
  3. 【請求項3】 前記平面部材がテープであることを特徴
    とする請求項1に記載の容器。
  4. 【請求項4】 前記壁面部材の構成する開口端部に補強
    部材を嵌合することを特徴とする請求項1に記載の容
    器。
  5. 【請求項5】 前記壁面部材で構成する容器の底板が薄
    い素材と厚い素材とを重ねたものであって、両素材の当
    接面の凹凸で横方向のずれを抑制したことを特徴とする
    請求項1に記載の容器。
  6. 【請求項6】 前記壁面部材が断熱部材であって換気用
    孔を有し、該孔を着脱自在に塞ぐ閉成部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012140152A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Ibex:Kk 折り畳み式囲い部材
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JPS6437345A (en) * 1987-08-04 1989-02-08 Nakayama Sangyo Co Ltd Foldable box

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