JP2015015807A - 半導体装置 - Google Patents

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佳子 高橋
Yoshiko Takahashi
佳子 高橋
修 中尾
Osamu Nakao
修 中尾
大介 氏原
Daisuke Ujihara
大介 氏原
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Abstract

【課題】パワーモジュールの端子とバスバーの接続部の断面積を同じにして放熱性を確保しつつ組み立て性を向上させ、組み立て性にすぐれた小型のパワーモジュールを提供すること。
【解決手段】半導体素子(図示せず)を内蔵してなると共にパワー端子4を有する複数の半導体モジュール2を冷却する冷却器3とパワー端子5に接続され電力ラインを構成するバスバー5とを備えたパワーモジュール1。パワー端子4とバスバー5との接続部6のパワー端子4の断面積Ap1とバスバー5の断面積Ab1がAp1=Ab1の関係を有し、バスバー5の表面積がパワー端子4の表面積よりも大きいことで、パワー端子4とバスバー5で熱容量を同じにして接続部6のハンダ付けを容易にし、且つバスバー5から半導体モジュール2の熱を放熱しやすくできる。
【選択図】図2

Description

本発明は、パワー端子を有する半導体モジュールと、半導体モジュールを冷却する冷却器と、パワー端子に接続されるバスバーとを備えた半導体装置に関するものである。
従来のパワーモジュールとして、複数の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却器と、該半導体モジュールのパワー端子に接続されるバスバーと、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。図6及び図7は、特許文献1に記載された従来のパワーモジュールの要部の構成を示す図である。
図6において、102は半導体モジュール、104はパワー端子、105はバスバー、106は接続部である。また、図7は、接続部106を電力経路に垂直に切断する図6のC−C断面を示している。図7において、接続部106におけるパワー端子104の断面積をAp0とし、接続部106におけるバスバー105の断面積をAb0としている。半導体モジュール102での発熱は、パワー端子104を通してバスバー105へと伝わる。従来のパワーモジュールは、バスバー105の断面積をパワー端子104の断面積よりも大きくする(すなわち、Ap0<Ab0とする)ことで、パワー端子104における電流密度よりもバスバー105における電流密度を大きくして、熱の逆流を防いでいる。
特開2005−185063号公報
しかしながら、従来のパワーモジュールの構成では、熱の逆流を防ぐことはできるが、接続部106におけるパワー端子104とバスバー105との間で熱容量に差ができる。パワー端子104とバスバー105を、例えばハンダを用いて接合する場合、接続部106の熱容量に差があると、ハンダの熱が移動しやすくなり、ハンダ付けが困難になる可能性がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、バスバーからの放熱性を確保しつつ、ハンダ付けが容易な構成の半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置は、パワー端子を有する半導体モジュールと、上記パワー端子にハンダ付けで接続されたバスバーと、を備え、上記パワー端子と上記バスバーとの接続部において、上記パワー端子の断面積が上記バスバーの断面積と等しく、上記バスバーの表面積が上記パワー端子の表面積よりも大きいことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、バスバーからの放熱性を確保しつつ、ハンダ付けが容易な構成の半導体装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1におけるパワーモジュールの概略を示す図 本実施の形態1におけるパワーモジュールの要部斜視図 図2のA−A断面図 本発明の実施の形態2におけるパワーモジュールの要部斜視図 図4のB−B断面図 従来のパワーモジュールの要部を示す図 図6のC−C断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同じ構成には同じ符号を付けて、適宜説明を省略している。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態のパワーモジュールを示す斜視図である。本実施の形態のパワーモジュール1は、半導体装置の一例であり、複数個の半導体モジュール2と、この半導体モジュール2が組み込まれたケース7から少なくとも構成される。具体的には、パワーモジュール1は、半導体素子(図示せず)を内蔵すると共にパワー端子4を有する複数個の半導体モジュール2と、このパワー端子4に接続されて電力経路を構成するバスバー5を備えたケース7から少なくとも構成される。パワーモジュール1は、さらに、半導体モジュール2を冷却する冷却器3を備える場合もある。
図1に示すように、ケース7に設けられたバスバー5と、半導体モジュール2から引き出されたパワー端子4とは、例えばカシメ接合やハンダ接合により接合されている。ケース7は、放熱板などの冷却器3と、ネジ止めやグリース等により熱的に接続されている。パワー端子4及びバスバー5は、例えば銅や銅合金で構成されている。冷却器3は、銅や銅合金、もしくはアルミニウムやアルミニウム合金から構成されている。
図2は、本発明の実施の形態1におけるパワー端子4とバスバー5との接続状態を示す、パワーモジュールの要部斜視図である。本実施の形態1では、図3に示すように、パワー端子4とバスバー5とが接続している領域を、接続部6としている。図3は、図2のA−A断面図である。図2では、複数個の半導体モジュール2のうちの一つと、バスバー5と、冷却器3を抜き出して図示している。なお、図2において、半導体モジュール2および冷却器3は、理解を容易にするために、寸法等を調整して図示している。
本実施の形態1では、接続部6におけるパワー端子4の断面積Ap1とバスバー5の断面積Ab1とが等しくなるように構成している。すなわち、接続部6において、断面積Ap1=Ab1となるように構成している。このように、断面積Ap1=Ab1となるように構成することで、接続部6において、パワー端子4の熱容量とバスバー5の熱容量とを同じにしている。熱容量が同じであると、ハンダ付け時にハンダの温度が安定し易くなり、高い組み立て性を維持することができる。すなわち、これらの熱容量を同じにすることで、例えば、接続部6をハンダ付けする場合に、熱容量の差に基づくハンダ付け不良の可能性を軽減することができるため、接続部6における接続の信頼性を高めることができる。
さらに、本実施の形態1では、接続部6において、バスバー5の表面積Sb1がパワー端子4の表面積Sp1よりも大きくなるように構成している。すなわち、接続部6において、表面積Sp1<Sb1となるように構成している。バスバー5の表面積をパワー端子4の表面積よりも大きくすることで、図3に示すように、バスバー5が空気と接する面積が広くなり、半導体モジュール2で発生した熱がパワー端子4及びバスバー5の表面を通して空気中に伝達される際に、特に、バスバー5表面から積極的に放熱することができるようになる。このように、表面積Sp1<Sb1となるように構成することで、接続部6において、パワー端子4の放熱性よりもバスバー5の放熱性を高くして、バスバー5の表面から積極的に放熱する構成とすることができる。パワー端子4よりもバスバー5の表面から積極的に放熱されることで、半導体モジュール2に距離が近いパワー端子4よりも、半導体モジュール2から距離が遠いバスバー5から積極的に放熱することができ、特に半導体素子を内蔵する半導体モジュール2の放熱特性を良くすることができる。
ここで、発明者らの種々の実験により、バスバー5表面から空気中への放熱性を十分に確保するためには、パワー端子4の幅と比べてバスバー5の幅を2倍以上に広げることが望ましいことが分かった。言い換えれば、パワー端子4の厚さと比べてバスバー5の厚さを1/2以下にすることが望ましいことが分かった。バスバー5の幅をパワー端子4の幅よりも大きくする理由は、図3に示すように、バスバー5の上面も露出させて放熱領域として利用するためである。このようにバスバー5の幅をパワー端子4の幅よりも大きくすると、例えば、冷却器3を小型化することも可能である。その結果、パワーモジュール1全体の小型化も可能になる。すなわち、パワーモジュール1を流れる電流が大きくなると、それに伴い発熱量も大きくなるため、それを冷却する為に冷却器3も大型化させる必要があるが、本実施の形態1のようにバスバー5の表面積を大きくすることで、バスバー5の表面を補助的な冷却器として利用し、大電流に対応する小型のモジュールを提供することができる。発明者らの実験によれば、例えばバスバー5の幅をパワー端子4の2倍にした場合、パワー端子4とバスバー5の幅が同じ場合と比較して、パワー端子4の表面温度で10℃の温度低減の効果があることが分かっている。
本実施の形態1の半導体装置は、パワー端子4とバスバー5の接続部6において、断面積Ap1=Ab1とすると共に表面積Sp1<Sb1とすることで、ハンダ付けの信頼性と半導体モジュール2の放熱特性を両立させることを可能としている。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2のパワーモジュールの要部斜視図である。
本実施の形態2では、図3、図4に示すように、パワー端子4とバスバー5aとの接続部6aにおける断面積をAp2=Ab2にしつつ、接続部6a以外のバスバー5aの幅を、パワー端子4の幅よりも広くしている。本実施の形態2では、このようにすることで、バスバー5aの表面積をパワー端子4の表面積よりも大きくしている。
本実施の形態2は、この構成により、接続部6aのハンダ組み立て性を確保しつつ、ハンダ接続に寄与しない接続部6a以外のバスバー5a部分の表面積は大きくなり、パワー端子4からバスバー5aへの熱伝導量が増え、バスバー5aでの放熱量を増やすことができる。また、バスバー5a表面からの放熱性を確保しつつ、隣り合うパワー端子4とバスバー5aの接続部6aが近接して起こる電流の漏れを、省スペースで防ぐことが可能になる。これは複数の半導体モジュール2を隣接配置して使用する場合にも有効であり、パワーモジュール全体の小型化が可能になる。
本発明のパワーモジュールは、組み立て性に優れた小型のモジュールを実現できるので、例えば、電気自動車などの大電流用途の電力変換装置に適用できる。
1 パワーモジュール
2 半導体モジュール
3 冷却器
4 パワー端子
5、5a バスバー
6、6a 接続部
7 ケース

Claims (4)

  1. パワー端子を有する半導体モジュールと、
    上記パワー端子にハンダ付けで接続されたバスバーと、を備え、
    上記パワー端子と上記バスバーとの接続部において、上記パワー端子の断面積が上記バスバーの断面積と等しく、上記バスバーの表面積が上記パワー端子の表面積よりも大きい、
    半導体装置。
  2. 上記接続部において、上記バスバーの幅が上記パワー端子の幅よりも大きく、上記バスバーの厚さが上記パワー端子の厚さよりも小さい、
    請求項1の半導体装置。
  3. 上記接続部において、上記バスバーの幅が上記パワー端子の幅の2倍以上であり、上記バスバーの厚さが上記パワー端子の厚さの1/2以下である、
    請求項2に記載の半導体装置。
  4. 上記バスバー及び上記パワー端子が、銅または銅合金である、
    請求項1から3いずれか1項に記載の半導体装置。
JP2013140450A 2013-07-04 2013-07-04 半導体装置 Pending JP2015015807A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020145320A (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 株式会社デンソー 半導体装置

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