JP2015015277A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトレジスト層の厚みを精度良く形成し、微小片の発生を抑制することができる半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】半導体膜27と半導体膜27上に設置されたレジスト膜47を備えた素子基板2にハーフトーンマスク48を介して単一波長の露光光51を照射してレジスト膜47を露光し、露光されたレジスト膜47を現像してレジスト膜47の厚みを薄くする工程において、ハーフトーンマスク48は露光光51を減衰させた光強度で露光光51を透過させる半透過領域48bを有し、レジスト膜47と半導体膜27との界面における反射率をRとし、レジスト膜47の吸収係数をAとし、下記式(1)及び(2)を満たす。式(1) S=(36?R0.32)/A。式(2) 1≰ S ≰37。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関するものである。
半導体装置の製造工程では基板上に半導体膜を形成し、半導体膜をパターニングする方法が広く用いられている。パターニングする工程では半導体膜上にフォトレジスト層を形成し、フォトレジスト層を露光して現像する。このとき、段差状のフォトレジスト層をマスクとして、例えば、アモルファスシリコンからなる半導体膜及び金属膜をエッチングすることができる。他にも、フォトレジスト層の段差部分を利用して金属膜のソース領域とドレイン領域とを分離してドープしたりすることができる。
レジストをパターニングする工程でフォトレジスト層を所定の厚みに形成する方法が特許文献1に開示されている。これによると、基板上に反射層が設置され、反射層上にフォトレジスト層の前駆体が設置される。そして、多階調マスクを介して単一波長の露光光を照射している。フォトレジスト層の前駆体では反射層に向かって進行する露光光と反射層で反射した露光光とが干渉する。
これにより、フォトレジスト層の前駆体での露光光の分布は表面から反射層に向けて強弱を繰り返しながら減衰する分布となる。露光光の強弱の分布は反射層からの距離と露光光の波長により決定される。そして、現像する工程では露光光が強く照射された場所でフォトレジスト層を形成することができる。
特開2009−123732号公報
フォトレジスト層の前駆体に照射される露光光が強く干渉するとき、フォトレジスト層の前駆体は基板と平行に層状に光強度の強弱がついて露光される。そして、現像するときにフォトレジスト層の側面では層状に凹凸が形成される。凹凸が大きいときには凸部が欠けて微小片が発生する。フォトレジスト層の前駆体に照射される露光光が弱く干渉するとき、フォトレジスト層の前駆体は表面から反射層に向けて緩やかな分布で露光されるため現像されたフォトレジスト層の厚みは精度が低くなる。そこで、フォトレジスト層の厚みを精度良く形成し、微小片の発生を抑制することができる半導体装置の製造方法が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる半導体装置の製造方法であって、反射層と前記反射層上に設置されたフォトレジスト層を備えた基板にフォトマスクを介して単一波長の露光光を照射して前記フォトレジスト層を露光し、露光された前記フォトレジスト層を現像して前記フォトレジスト層の厚みを薄くする工程において、前記フォトマスクは前記露光光を減衰させた光強度で前記露光光を透過させる半透過領域を有し、フォトレジスト層と反射層との界面における反射率をRとし、フォトレジスト層の吸収係数をAとし、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする。式(1)S=(36×R0.32)/A、式(2)1≦S≦37
本適用例によれば、基板には反射層が設置され、反射層上にはフォトレジスト層が設置されている。フォトレジスト層は露光されて現像される。フォトレジスト層が露光されるとき、フォトレジスト層には単一波長の露光光が照射される。反射層に到達した露光光は進行方向が反転する。そして、反射層に向かって進行する露光光と反射層から離れる露光光とが干渉する。
これにより、フォトレジスト層では厚み方向において露光光の光強度が表面から反射層に向かって減衰する分布と、一定の周期で強弱を反復する分布と、が合成された分布となる。式(1)に示すSの値を定在波率と称す。式(1)に示すように定在波率は反射層の反射率に対して正の相関を有する。そして、定在波率はフォトレジスト層の吸収係数に対して負の相関を有する。従って、反射層の反射率とフォトレジスト層の吸収係数とを調整することにより定在波率を調整することができる。
反射層の反射率が大きいときには小さいときに比べて、干渉による露光光の光強度の振幅が大きくなる。フォトレジスト層の吸収係数が大きいときには小さいときに比べて、反射層側の露光光の光強度が小さくなる。従って、定在波率が大きいときにはフォトレジスト層の反射層側で露光光の光強度が強く振幅も大きい状態となる。フォトレジスト層の感光特性と光強度が強くなる場所とを合わせることにより、現像後のフォトレジスト層の厚みを精度よく形成することができる。一方、干渉した露光光の振幅が大きいときの現像後ではフォトレジスト層の側面の凹凸が深くなり、凸部が分離した微小片が発生し易くなる。そして、定在波率を37以下にすることにより微小片の発生を抑制することができる。
定在波率が小さいときにはフォトレジスト層の反射層側で露光光の光強度が弱く振幅も小さい状態となっている。このときには露光光の干渉による効果が小さいので、現像後のフォトレジスト層の厚みの分散がおおきくなる。そして、定在波率を1以上にすることによりフォトレジスト層の厚みの分散を小さくすることができる。従って、定在波率を式(1)の範囲にすることにより、フォトレジスト層の厚みを精度良く形成し、微小片の発生を抑制することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる半導体装置の製造方法において、下記式(3)を満たすことを特徴とする。式(3) 1≦ S ≦20
本適用例によれば、定在波率が20以下となっている。定在波率が20より大きいとき現像後のフォトレジスト層の凹凸が大きくなるので、基板の平面視でフォトレジスト層の形状の分散が大きくなる。従って、定在波率を式(3)の範囲にすることにより、フォトレジスト層の平面形状を精度良く形成することができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる半導体装置の製造方法において、前記反射層と前記フォトレジスト層との間には誘電体層が設置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、反射層とフォトレジスト層との間には誘電体層が設置されている。誘電体層の厚みを変えることにより反射した露光光のフォトレジスト層内が進行するときの位相を変えることができる。従って、干渉による露光光の光強度の分布の位置を調整することができる。その結果、現像後のフォトレジスト層の膜厚を目標とする膜厚に近づけることができる。
[適用例4]
上記適用例にかかる半導体装置の製造方法において、前記誘電体層の厚みは前記露光光の波長より薄いことを特徴とする。
本適用例によれば、誘電体層の厚みは露光光の波長より薄くなっている。従って、効果的に反射光の位相を移動させることができる。
第1の実施形態にかかわり、(a)は液晶装置の構造を示す模式平面図、(b)は液晶装置の構造を示す模式側断面図。 液晶装置の等価回路図。 液晶装置の構造を示す要部模式断面図。 半導体装置の製造方法を説明するための模式図。 半導体装置の製造方法を説明するための模式図。 半導体装置の製造方法を説明するための模式図。 半導体装置の製造方法を説明するための模式図。 半導体装置の製造方法を説明するための模式図。 半導体装置の製造方法を説明するための模式図。 第2の実施形態にかかわり、(a)は、TFTの製造方法を説明するための模式図、(b)はレジスト膜における露光光の分布を示す図。
本実施形態では、半導体装置としての液晶装置と、この液晶装置の製造におけるレジスト膜を製造する特徴的な例について説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
まず、液晶装置について、図1〜図9を参照して説明する。図1(a)は液晶装置の構造を示す模式平面図である。図1(b)は液晶装置の構造を示す模式側断面図であり、図1(a)のA−A’線に沿う断面図である。本実施形態では薄膜トランジスター(Thin Film Transistor;以下TFTと呼ぶ)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。
例示した半導体装置としての液晶装置1は、例えば投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調手段(液晶ライトバルブ等)や、直視型ディスプレイとして好適に用いることができる。また、電気光学装置として、液晶装置1以外の、例えば有機EL装置、電子ペーパーにも後述する本実施形態の半導体装置の製造方法を適用することができる。
<液晶装置の構成>
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態の液晶装置1は、基板としての素子基板2と、対向基板3と、これら一対の基板によって挟持された液晶層4とを有する。素子基板2及び対向基板3は、透明な例えば石英等のガラス基板が用いられている。
素子基板2は対向基板3よりも一回り大きく、両基板は、額縁状に配置されたシール材5を介して接合されている。両基板の隙間に正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されている。シール材5には例えば熱硬化性または紫外線硬化性のエポキシ樹脂等の接着剤が採用されている。シール材5には一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
額縁状に配置されたシール材5の内側には額縁状の見切り部6が設けられている。見切り部6は遮光性を有する金属材料あるいは樹脂材料等を用いて区画され、見切り部6の内側は複数の画素7を有する表示領域8となっている。
素子基板2の図中下側の1辺部に沿ってデータ線駆動回路9が設けられ、データ線駆動回路9では電気的に接続された複数の端子部10が配列している。該1辺部と直交し互いに対向する図中左右側の2辺部には、該2辺部に沿って走査線駆動回路11が設けられている。対向基板3を挟んで該1辺部と対向する図中上側の他の1辺部には、2つの走査線駆動回路11を繋ぐ複数の配線12が設けられている。
素子基板2の液晶層4側の表面には、画素7ごとに設けられた光透過性を有する画素電極13及びTFT14と、信号配線と、これらを覆うように形成された第1配向膜15とが設けられている。
対向基板3の液晶層4側の表面には見切り部6と表示領域8に亘って形成された共通電極17とが設けられている。また、画素7を区画するようにブラックマトリックス16が設けられている。ブラックマトリックス16は遮光性を有する例えばAl、Ti等の金属材料、あるいはこれらを積層した膜を含んでいる。さらに、共通電極17を覆うように形成された第2配向膜18とが設けられている。これらの第1配向膜15及び第2配向膜18には、所定の方向に配向処理が施されている。
図2は、液晶装置の等価回路図である。図2に示すように、液晶装置1の表示領域8を構成する各画素7は、画素電極13と画素電極13をスイッチング制御するためのNMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor)TFT14とを有している。画素電極13と共通電極17との間には前述したように液晶層4が介在している。共通電極17は走査線駆動回路11から延びる共通線21と電気的に接続されており、各画素7において共通の電位に保持されるようになっている。走査線駆動回路11は、PMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor)TFTであるTFT14p及びNMOSのTFT14nを含む回路であり、走査線22を駆動すると共に、タイミングデータやその他の信号処理を行っている。
データ線駆動回路9から延びるデータ線23がTFT14のソースと電気的に接続されている。データ線駆動回路9は、画像信号24a,24b,…,24nを、データ線23を介して各画素7に供給する。画像信号24a,24b,…,24nはこの順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線23同士に対してグループごとに供給するようにしてもよい。データ線駆動回路9は、PMOSのTFT14p及びNMOSのTFT14nを含む回路を形成することで製造されており、データ線23を駆動すると共に、タイミングデータやその他の信号処理を行っている。
また、TFT14のゲートには、走査線駆動回路11から延びる走査線22が電気的に接続されている。走査線駆動回路11から所定のタイミングで走査線22にパルス的に供給される走査信号25a,25b,…,25mが、この順に順次TFT14のゲートに印加されるようになっている。画素電極13は、TFT14のドレインに電気的に接続されている。
スイッチング素子であるTFT14が走査信号25a,25b,…,25mの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線23から供給される画像信号24a,24b,…,24nが所定のタイミングで画素電極13に書き込まれるようになっている。画素電極13を介して液晶層4に書き込まれた所定レベルの画像信号24a,24b,…,24nは、画素電極13と液晶層4を介して対向する共通電極17との間で一定期間保持される。
このように、液晶層4に電圧信号が印加されると、印加された電圧レベルにより、液晶分子の配向状態が変化する。これにより、液晶層4に入射した光が変調されて、画像光が生成されるようになっている。
図3は、液晶装置の構造を示す要部模式断面図である。図3に示すように、素子基板2に、シリコン酸化膜等からなる下地保護膜26(緩衝膜)が形成されており、下地保護膜26上には、多結晶シリコンからなる反射層としての半導体膜27が所定のパターンで形成されている。尚、半導体膜27へのイオン打ち込みにはレジスト膜を用いて形成される。半導体膜27上には、シリコン酸化膜等からなるゲート絶縁膜28が形成されており、このゲート絶縁膜28上には、走査線22を兼ねるゲート電極29が形成されている。
ゲート電極29の側面は、例えば、ゲート絶縁膜28の表面に対してテーパー状となっている。また、半導体膜27のうち、ゲート絶縁膜28を介してゲート電極29と対向する領域が、ゲート電極29からの電界によりチャネルが形成されるチャネル領域30となっている。
半導体膜27において、チャネル領域30の一方側(図示左側)には、ソース領域31が形成され、他方側(図示右側)にはドレイン領域32が形成されている。そして、ゲート電極29、ゲート絶縁膜28、データ線23、ドレイン配線33、半導体膜27のソース領域31、チャネル領域30、ドレイン領域32等により、画素スイッチング用のTFT14が構成されている。
画素スイッチング用のTFT14は、LDD構造(Lightly Doped Drain)を有するものとなっている。詳述すると、ソース領域31には、不純物濃度が相対的に高いソース側高濃度領域31aと、相対的に低いソース側低濃度領域31b(LDD領域)とが形成されている。ドレイン領域32には、不純物濃度が相対的に高いドレイン側高濃度領域32aと、相対的に低いドレイン側低濃度領域32b(LDD領域)が形成されている。
走査線22(ゲート電極29)等が形成された素子基板2上には、シリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁膜34が形成されており、この第1層間絶縁膜34上に、データ線23及びドレイン配線33が形成されている。データ線23は、第1層間絶縁膜34に形成されたコンタクトホール35を介して、半導体膜27のソース側高濃度領域31aに電気的に接続されている。ドレイン配線33は、第1層間絶縁膜34に形成されたコンタクトホール36を介して、半導体膜27のドレイン側高濃度領域32aに電気的に接続されている。
データ線23、ドレイン配線33が形成された第1層間絶縁膜34上には、シリコン窒化膜等からなる第2層間絶縁膜37が形成されており、第2層間絶縁膜37上に、画素電極13が形成されている。画素電極13は、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電性材料からなり、第2層間絶縁膜37に形成されたコンタクトホール38を介して、ドレイン配線33に電気的に接続されている。画素電極13上には、液晶層4内の液晶分子の配列を制御するための第1配向膜15が形成されている。
半導体膜27のドレイン側高濃度領域32aからの延設部分42(下電極)を覆ってゲート絶縁膜28が配置されている。ゲート絶縁膜28を挟んで走査線22と同層に形成された容量線43が上電極として延設部分42と対向配置されている。そして、延設部分42と容量線43とにより蓄積容量44が形成されている。
一方、対向基板3の液晶層4側の表面にはブラックマトリックス16が設置されている。ブラックマトリックス16は、液晶装置1に入射した光が半導体膜27のチャネル領域30、ソース側低濃度領域31b及びドレイン側低濃度領域32bに入射することを防止する。他にも、対向基板3の液晶層4側の表面には各画素を色表示するためのカラーフィルター(図示せず)が形成されている。また、ブラックマトリックス16が形成された対向基板3上には、その略全面に渡って、ITO等からなる共通電極17が形成されている。共通電極17上(液晶層4側)には、液晶層4内の液晶分子の配列を制御するための第2配向膜18が形成されている。
<TFT及び液晶装置の製造方法>
次に、液晶装置1におけるTFT14の製造方法を説明する。その製造過程で半導体膜27への不純物の注入の際に用いられる段差状のレジスト膜の製造方法について図4〜図9に従って詳細に説明する。図4〜図9は半導体装置の製造方法を説明するための模式図である。
図4(a)に示すように、素子基板2上に、例えば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposion)法等により、シリコン酸化膜等からなる下地保護膜26を成膜する。次に、下地保護膜26の全面に、多結晶シリコンからなる半導体膜27を形成する。次に、半導体膜27上に感光性のフォトレジスト層としてのレジスト膜47を成膜する。
図4(b)に示すように、レジスト膜47をフォトリソグラフィ法を用いて所定の形状にパターニングする。ここで行うフォトリソグラフィ法は、レジスト膜47に転写露光するマスクとしてフォトマスクとしてのハーフトーンマスク48を使用している。また、レジスト膜47は、使用する単一波長の領域(吸収波長領域)を吸収することが可能となっている。尚、延設部分42も同時にパターンニングする。
レジスト膜47を露光する露光装置49は光源50を備えている。光源50は単一波長の露光光51を射出する。光源50には、例えば、水銀ランプに波長365nmのi線のみを通過するフィルターを設置された構成のランプを用いることができる。他にも、クリプトン光源やアルゴン光源を用いても良い。本実施形態では例えば水銀ランプに波長365nmのi線のみを通過するフィルターを設置された構成のランプを用いている。光源50が射出する露光光51はコリメータレンズ52を照射する。コリメータレンズ52を通過して平行光となった露光光51はハーフトーンマスク48を照射する。
ハーフトーンマスク48は露光光51の進行を遮断する遮断領域48a及び露光光51を透過する透過領域48cを備えている。さらに、ハーフトーンマスク48は遮断と透過との間の所定の光強度に露光光51を制御して通過させる半透過領域48bを備えている。半透過領域48bでは所定の透過率の膜を用いての露光光51の光強度を制御する。
ハーフトーンマスク48を通過した露光光51はレジスト膜47を照射する。レジスト膜47において遮断領域48aにより露光光51が遮断されることにより露光光51が照射されない場所を第1領域47aとし、半透過領域48bにより減衰した露光光51が照射される場所を半透過領域としての第2領域47bとする。レジスト膜47において透過領域48cを通過した露光光51が照射される場所を第3領域47cとする。
第1領域47aではレジスト膜47に露光光51が照射されないので、レジスト膜47は露光しない。第3領域47cではレジスト膜47に強い光強度の露光光51が照射されるので、レジスト膜47は半導体膜27に至る深さまで露光される。第2領域47bではレジスト膜47の浅い場所では露光される。深い場所では露光光51の光強度が減衰するので露光されない。
半導体膜27は多結晶シリコンであり露光光51を反射する。従って、ハーフトーンマスク48から半導体膜27に向かって進行する露光光51と半導体膜27からハーフトーンマスク48に向かって進行する露光光51とが干渉する。
図5(a)はレジスト膜における露光光の分布を示す図である。図5(a)において、横軸はレジスト膜の深さを示し図中右側が左側より深い場所を示している。縦軸は光強度を示し、図中上側は下側より光強度が強くなっている。第1曲線53はハーフトーンマスク48から強い光強度の露光光51が照射されたときの光強度の分布である。第2曲線54はハーフトーンマスク48から中程度の光強度の露光光51が照射されたときの光強度の分布である。第3曲線55はハーフトーンマスク48から弱い光強度の露光光51が照射されたときの光強度の分布である。
露光光51の光強度が強いとき露光光51は強い干渉が生じる。これにより第1曲線53に示すように光強度は大きな振幅で変動する。露光光51の光強度が中程度の強さとなるとき露光光51には中程度の干渉が生じる。これにより第2曲線54に示すように光強度は第1曲線53より小さな振幅で変動する。露光光51の光強度が小さいとき露光光51には干渉が生じ難くなる。これにより第3曲線55に示すように光強度はほとんど変動せず徐々に減衰する。
図5(b)に示すように、露光されたレジスト膜47はエッチング液に浸漬されてエッチングされる。第1領域47aではレジスト膜47は露光されていないので、レジスト膜47はエッチングされない。第3領域47cではレジスト膜47は強い光強度で露光されているので半導体膜27に至るまでエッチングされる。
第2領域47bでは例えば第2曲線54の分布の光強度と類似した光強度で露光されている。そして、エッチングされ易い場所が一定間隔で配置されている。これにより、エッチングされ易い場所の深さを選択してエッチングすることができる。エッチング後の第2領域47bにおけるレジスト膜47の厚みをレジスト膜厚47dとする。露光光51の光強度、半導体膜27の反射率、レジスト膜47の光吸収率、エッチング液の濃度や温度等のエッチング条件等を調整することにより精度良いレジスト膜厚47dにてレジスト膜47を形成することができる。
半導体膜27のソース側高濃度領域31a及びドレイン側高濃度領域32aに対応するレジスト膜47の膜厚が、チャネル領域30、ソース側低濃度領域31b、ドレイン側低濃度領域32bに対応するレジスト膜47の膜厚よりも薄くなるように形成する。つまり、半導体膜27に高濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された高濃度の不純物イオンがレジスト膜47を高濃度の状態で通過して注入できるような膜厚にレジスト膜厚47dを形成する。このようなレジスト膜47の膜厚は、例えば、50nm〜200nm程度であることが好ましい。
一方、チャネル領域30、ソース側低濃度領域31b、ドレイン側低濃度領域32bに対応するレジスト膜47の膜厚としては、半導体膜27に高濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された高濃度の不純物イオンをレジスト膜47領域内で遮断し、半導体膜27に所定濃度の不純物イオンが到達しない程度の膜厚である。このようなレジスト膜47の膜厚としては、例えば、200nm以上であることが好ましい。
レジスト膜47において第2領域47bとなっている場所の幅をレジスト膜幅47eとする。第2領域47bではレジスト膜47の側面の状態が加工条件でかわるのでレジスト膜幅47eの分散が変わる。続いて、第2領域47bと第3領域47cとの間におけるレジスト膜47の側面の状態について説明する。
図6はレジスト膜の側面を説明するための模式図である。図6(a)は露光光の干渉の程度が小さいときの状態を示し、図6(b)は露光光の干渉の程度が大きいときの状態を示している。図6(a)に示すようにハーフトーンマスク48側から進行する露光光51と半導体膜27から反射する露光光51との干渉が小さいときには光強度の分散が小さくなる。これにより、レジスト膜47の側面の凹凸の幅である凹凸幅47fが小さくなる。これにより、凹凸幅47fの分散も小さくなり、レジスト膜幅47eの分散を小さくすることができる。
図6(b)に示すようにハーフトーンマスク48側から進行する露光光51と半導体膜27から反射する露光光51との干渉が大きいときには光強度の分散が大きくなる。これにより、凹凸幅47fの分散が大きくなり、レジスト膜幅47eの分散が大きくなる。凹凸幅47fが大きくなるとき、レジスト膜47の凹凸がちぎれ易くなる。ちぎれたレジスト膜47は微小片56となって移動し素子基板2上に付着する。そして、素子基板2に形成される素子や配線の形成に悪影響を及ぼすことがある。
露光光51の干渉の大小はレジスト膜厚47d、レジスト膜幅47e及び微小片56の発生状況に影響を及ぼす。そこで、露光光51の干渉具合を示す指数として定在波率を設定した。レジスト膜47と半導体膜27との界面における反射率をRとし、レジスト膜47が露光光51を吸収する吸収係数をAとする。定在波率をSとして定在波率は下記式(1)に示される。
式(1) S=(36×R0.32)/A
定在波率は反射率と正の相関を有し吸収係数と負の相関を有している。
図7(a)及び図7(b)は定在波率とレジスト膜の膜厚の分散との関連を示すグラフである。図7(a)は定在波率が10以下の状態を示し、図7(b)は定在波率が40以下の状態を示している。図7(a)及び図7(b)において、横軸は定在波率を示し、図中右側が左側より大きくなっている。縦軸はレジスト膜厚47dの分散を示し、図中上側は下側より大きな分散となっている。図7(a)に示すように定在波率が1となる線を第1閾線57とする。定在波率が第1閾線57より大きいときレジスト膜厚47dの分散は小さい状態となっている。定在波率が第1閾線57より小さいときレジスト膜厚47dが小さくなるにつれてレジスト膜厚47dの分散は大きくなる。これは露光光51の干渉による効果がなくなっていることを示している。従って、定在波率は1以上とすることが好ましい。これによりレジスト膜厚47dを精度良く形成することができる。
図7(b)に示すように定在波率が20となる線を第2閾線58とする。定在波率が第2閾線58より小さいときレジスト膜厚47dの分散は小さい状態となっている。定在波率が第2閾線58より大きいときレジスト膜厚47dが大きくなるにつれてレジスト膜厚47dの分散は大きくなる。露光光51の干渉により光強度のピークがレジスト膜47の深さ方向に配列する。定在波率が第2閾線58より大きいときには隣り合う光強度のピークの光強度差が小さくなる。これにより、エッチングして除去したい場所の隣の光強度のピークの場所にてエッチングされる場合がある。このため、定在波率が第2閾線58より大きいときレジスト膜厚47dの分散は大きくなる。従って、定在波率は20以下とすることが好ましい。これによりレジスト膜厚47dを精度良く形成することができる。
図8(a)は定在波率とレジスト膜の幅の分散との関連を示すグラフである。図8(a)において、横軸は定在波率を示し、図中右側が左側より大きくなっている。縦軸はレジスト膜幅47eの分散を示し、図中上側は下側より大きな分散となっている。図8(a)に示すように定在波率が37となる線を第3閾線61とする。定在波率が0から20の間では露光光51の干渉がレジスト膜幅47eに与える影響は小さい。定在波率が20を超えるとき露光光51の干渉により凹凸幅47fが大きくなる。そして、定在波率が第3閾線61を超えるときレジスト膜幅47eの分散の増加が顕著となる。従って、定在波率は37以下とすることが好ましい。これによりレジスト膜幅47eを精度良く形成することができる。
図8(b)は定在波率と微小片の発生との関連を示すグラフである。図8(b)において、横軸は定在波率を示し、図中右側が左側より大きくなっている。縦軸は発生する微小片56の個数を示し、素子基板2上に付着する微小片56の個数を示している。図中上側は下側より大きな個数となっている。定在波率が37となる線を第3閾線61とする。定在波率が第3閾線61より小さいとき露光光51の干渉がレジスト膜幅47eに与える影響は小さい。従って、発生する微小片56の個数が少なくなっている。定在波率が第3閾線61を超えるとき露光光51の干渉により凹凸幅47fが大きくなる。そして、定在波率が第3閾線61を超えるとき発生する微小片56の個数の増加が顕著となる。従って、定在波率は37以下とすることが好ましい。
以上の内容より定在波率は1以上37以下が好ましい。このとき、レジスト膜幅47eの精度が良いレジスト膜47を形成することができる。さらに、定在波率は1以上20以下が好ましい。このとき、レジスト膜厚47dの精度が良いレジスト膜47を形成することができる。
次に、図9(a)に示すように、ソース側高濃度領域31a及びドレイン側高濃度領域32aに不純物イオン(リンイオン)が注入される。不純物イオンは、例えば、0.1×1015〜10×1015/cm2のドープ量で注入する(不純物注入処理)。これによって、レジスト膜47の膜厚が薄い領域では高濃度の不純物イオンが高濃度の状態でレジスト膜47を通過して半導体膜27に注入される。
次に、段差状にパターニングされたレジスト膜47をマスクとして、レジスト膜47の下層に形成されている半導体膜27を所定の形状にエッチング処理する。エッチング方法としては、ドライエッチングまたはウエットエッチング等の各種方法が適用可能である。尚、半導体膜27の不純物イオン注入はエッチングの後に実施しても良い。
以上により、レジスト膜47をマスクとして、自己整合的(セルフアライメント)に半導体膜27にソース側高濃度領域31a及びドレイン側高濃度領域32aを形成することができる。一方、レジスト膜47の膜厚が厚い領域については、高濃度の不純物イオンがレジスト膜47の領域内において遮断されるため、不純物イオンは半導体膜27の領域には到達しない。このように所定濃度の不純物イオンが注入されなかった領域は、不純物が添加されない半導体膜27から構成されるチャネル領域30、ソース側低濃度領域31b、ドレイン側低濃度領域32bの領域となる。
このように、レジスト膜47は単一波長を用いて薄いレジスト膜47の部分が均一な膜厚で形成されている。半導体膜27に不純物イオンを注入する工程ではソース側高濃度領域31a及びドレイン側高濃度領域32aに、正規の量の不純物イオンを注入することが可能となり、TFT14の特性を向上させることができる。
次に、図9(b)に示すように、半導体膜27上に成膜されたレジスト膜47を剥離し、半導体膜27上を含む素子基板2の全面に、プラズマCVD法、スパッタ法等によりゲート絶縁膜28を形成する。その後、ゲート絶縁膜28上にゲート電極29となる導電膜62を全面に形成する。
次に、導電膜62上の全面にレジスト膜63を成膜し、フォトリソグラフィ法によりレジスト膜63を露光及び現像処理して所定の形状にパターニングする。ここで、レジスト膜63は、半導体膜27に形成されるチャネル領域30、ソース側低濃度領域31b、ドレイン側低濃度領域32bに対応する領域幅よりも小さく形成される。レジスト膜63はチャネル領域30を形成する場所と対向する場所に設置される。そして、チャネル領域30の両側にソース側低濃度領域31b及びドレイン側低濃度領域32bが形成されるように位置合わせしてレジスト膜63が形成されている。次に、レジスト膜63をマスクとして導電膜62をエッチングする。
その結果、図9(c)に示すように、ゲート電極29が形成される。続けて、ゲート電極29をマスクとして、例えば、0.1×1013〜10×1013/cm2のドープ量で低濃度の不純物イオン(リンイオン)を注入する。このようにして、半導体膜27のチャネル領域30の両端部に、ソース側低濃度領域31b及びドレイン側低濃度領域32bを形成する。このようにして、いわゆるLDD構造を有する半導体装置を形成する。尚、ゲート電極29をパターンニングすると同時に、走査線22、容量線43もパターンニングして形成する。以上の工程によりTFT14が完成する。
続く工程は既知の工程であり図3を参照して概要を説明する。次に、ゲート絶縁膜28及びゲート電極29上に第1層間絶縁膜34を設置する。第1層間絶縁膜34にコンタクトホールを形成してデータ線23及びドレイン配線33を設置する。次に、それらを覆うように第2層間絶縁膜37を形成する。続いて、第2層間絶縁膜37にコンタクトホールを形成して画素電極13を設置する。次に、第2層間絶縁膜37上及び画素電極13上に第1配向膜15を形成する。続いて、第1配向膜15にラビング処理を施して第1配向膜15を配向させる。次に、素子基板2の周囲にギャップ材を有するシール材(図示せず)を形成する。以上により、素子基板2側の工程が終了する。
次に、対向基板3にブラックマトリックス16を設置する。続いて、対向基板3及びブラックマトリックス16上に共通電極17を形成する。次に、ブラックマトリックス16上及び共通電極17上に第2配向膜18を設置する。続いて、第2配向膜18にラビング処理を施して第2配向膜18を配向させる。以上により、対向基板3側の工程が終了する。続いて、素子基板2と対向基板3とを貼り合わせる。例えば、素子基板2にシール材を配置してこのシール材を介して素子基板2と対向基板3とを貼り合わせる。この状態では、液晶が封入されていない空の構造体が形成される。次に、液晶注入口(図示せず)から構造体の内部に液晶を注入する。その後、注入口を封止する。封止には、例えば、樹脂等が用いられる。以上により、液晶装置1が完成する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、定在波率が1以上に設定されている。これにより、レジスト膜厚47dの分散が小さくなり、精度の良いレジスト膜厚47dのレジスト膜47を形成することができる。
(2)本実施形態によれば、定在波率が37以下に設定されている。これにより、レジスト膜幅47eの分散が小さくなり、精度の良いレジスト膜幅47eのレジスト膜47を形成することができる。また、微小片56の発生を抑制することができる。
(3)本実施形態によれば、定在波率が20以下に設定されている。これにより、レジスト膜厚47dの分散が小さくなり、精度の良いレジスト膜厚47dのレジスト膜47を形成することができる。
(4)本実施形態によれば、半導体膜27を反射層として用いている。従って、半導体膜27以外に反射層を設置して除去する工程を削減することができる。
(第2の実施形態)
次に、液晶装置に設置されるTFTを製造する一実施形態について図10(a)及び図10(b)を用いて説明する。図10(a)は、TFTの製造方法を説明するための模式図であり、図10(b)はレジスト膜における露光光の分布を示す図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、半導体膜27とレジスト膜47との間に誘電体膜が設置される点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図10(a)に示すように半導体膜27とレジスト膜47との間に誘電体層としての誘電体膜67が設置されている。誘電体膜67の材質は露光光51に対して透過性があれば良く特に限定されない。さらに、誘電体膜67の材質は絶縁性があるのが好ましい。露光した後にゲート絶縁膜28として配置しても良い。誘電体膜67の材質は例えば二酸化シリコン、窒化シリコン等を用いることができる。
ハーフトーンマスク48側からレジスト膜47に進入する露光光51は誘電体膜67に到達する。さらに、露光光51は誘電体膜67を進行して半導体膜27に到達する。露光光51は半導体膜27にて反射する。反射した後に露光光51は誘電体膜67及びレジスト膜47を進行する。従って、誘電体膜67を配置することにより第1の実施形態と比べて露光光51は誘電体膜67の厚みの2倍の距離を進行した後で干渉する。従って、レジスト膜47において半導体膜27に反射して進行する露光光51は位相が異なっている。
本実施形態では例えば露光光51の波長51aは365nmであり、誘電体膜67の厚みは100nmとなっている。誘電体膜67の厚みは露光光51の波長51aより薄くなっている。これにより、効果的に反射光の位相を移動させることができる。
図10(b)において、横軸はレジスト膜の深さを示し図中右側が左側より深い場所を示している。縦軸は光強度を示し、図中上側は下側より光強度が強くなっている。第2曲線54は第1の実施形態における分布を示しており、誘電体膜67が設置されていないときの光強度の分布である。第4曲線68は誘電体膜67が設置されたときの光強度の分布を示している。第2曲線54に対して第4曲線68はピークの位置がレジスト膜の深さ方向に移動している。誘電体膜67の膜厚を調整することにより第4曲線68のピークの位置を変更することができる。従って、エッチングされ易い場所の深さがかわるので、現像後のレジスト膜厚47dを調整することができる。誘電体膜67は絶縁性のある膜であり、露光した後ではゲート絶縁膜28として配置している。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、干渉による露光光51の光強度の分布の位置を調整することができる。その結果、現像後のレジスト膜厚47dを目標とする膜厚に近づけることができる。
(2)本実施形態によれば、誘電体膜67の厚みは露光光51の波長51aより薄くなっている。従って、効果的に反射光の位相を移動させることができる。
(3)本実施形態によれば、誘電体膜67を露光した後にゲート絶縁膜28として配置している。従って、誘電体膜67を除去する工程が不要となる為生産性良くTFT14を製造することができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、露光光51の単一波長は365nmのi線に限定されず、例えば、h線(405nm)、g線(436nm)等の超高圧水銀ランプを用いるようにしてもよい。また、XeCl(308nm)、KrF(248nm)、ArF(193nm)、F2(157nm)等のエキシマレーザーを用いるようにしてもよい。この場合にも定在波率を設定することにより精度良くレジスト膜47を形成することができる。
(変形例2)
前記第1の実施形態ではハーフトーンマスク48を用いた。マスクはハーフトーンマスクに限定されず、多階調マスクであればよく、例えば、スリット部を有するスリットマスク(グレイトーンマスク)でもよい。この場合にも定在波率を設定することにより精度良くレジスト膜47を形成することができる。
(変形例3)
前記第1の実施形態では液晶装置1を製造する例を示した。露光光51を干渉させて露光する方法は各種の半導体装置にもちいることができる。そして、TFT以外の他の素子にも活用することができる。
2…基板としての素子基板、27…反射層としての半導体膜、47…フォトレジスト層としてのレジスト膜、47b…半透過領域としての第2領域、48…フォトマスクとしてのハーフトーンマスク、51…露光光、51a…波長、67…誘電体層としての誘電体膜。

Claims (4)

  1. 反射層と前記反射層上に設置されたフォトレジスト層を備えた基板にフォトマスクを介して単一波長の露光光を照射して前記フォトレジスト層を露光し、
    露光された前記フォトレジスト層を現像して前記フォトレジスト層の厚みを薄くする工程において、
    前記フォトマスクは前記露光光を減衰させた光強度で前記露光光を透過させる半透過領域を有し、
    フォトレジスト層と反射層との界面における反射率をRとし、フォトレジスト層の吸収係数をAとし、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法。
    式(1) S=(36×R0.32)/A
    式(2) 1≦ S ≦37
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    下記式(3)を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法。
    式(3) 1≦ S ≦20
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記反射層と前記フォトレジスト層との間には誘電体層が設置されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記誘電体層の厚みは前記露光光の波長より薄いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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