JP2007103418A - 半導体装置、半導体装置の製造方法、並びに電気光学装置 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法、並びに電気光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】LDD又はGOLD構造を有し、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができ、工程を簡略化できる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体膜上の全面にレジストを形成し、第1遮光部91aと、第1透光部91bと、第1遮光部91aと第1透光部91bとの間に配置された半遮光部91cとを備えたハーフトーンレクチル91と、露光時に少なくとも第1遮光部91aおよび半遮光部91cの一部が配置されるべき位置に位置合わせされる第2遮光部92aと第2遮光部92aに隣接して配置された第2透光部92bとを備えたバイナリレクチル92とを用いてレジストを露光することによってソース側高濃度領域及びドレイン側高濃度領域に対応するレジストの膜厚を、ソース側低濃度領域、ドレイン側低濃度領域及びチャネル領域に対応するレジストの膜厚より薄く形成するレジスト形成工程を有する。
【選択図】 図20

Description

本発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法、並びに電気光学装置に関する。
液晶装置、有機エレクトロルミネッセンス(EL)装置、プラズマディスプレイ等の電気光学装置として、マトリクス状に配置された多数のドットを、ドット毎に駆動するために、各ドットに薄膜半導体装置であるTFT(Thin film transistor)を設けたアクティブマトリクス型の電気光学装置が広く利用されている。上記TFTは、非結晶シリコン又は多結晶シリコンをチャネル領域とするものが一般的である。特に低温プロセスのみで製造される多結晶シリコンTFTは、電子又は正孔が大きな電界移動度を有するため、上記液晶装置、有機EL装置等の電気光学装置に広く採用されている。
TFTとしては、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有するTFT及びGOLD(Gate-drainOverlapped LDD)構造を有するTFTが広く知られている。LDD構造を有するTFTは、ゲート電極の直下領域の外側領域に対応する多結晶シリコン層に低濃度不純物領域を形成し、その外側領域にソース領域及びドレイン領域となる高濃度不純物領域を形成した構造をしており、オフ電流値を抑制する効果がある。一方、GOLD構造を有するTFTは、上記LDD構造の低濃度不純物領域をゲート電極の端部の直下領域までオーバーラップして形成した構造をしており、ホットキャリア現象を抑制する効果がある。
上記LDD及びGOLD構造を有するTFTを形成する方法としては、回折格子パターンを有するフォトマスク等を使用して中央部より端部に膜厚の薄い領域を有するレジストパターンを形成し、導電膜をエッチングし、中央部より端部に膜厚の薄い領域を有するゲート電極を形成し、このゲート電極をマスクとして半導体層に不純物を注入することによりLDD構造を有するTFTを形成する方法が開示されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示のLDD及びGOLD構造を有するTFT形成方法では、上記レジストパターンをマスクとして、ゲート電極の両端部を残膜厚が初期膜厚の5〜30%になるようにドライエッチングし、このゲート電極をマスクとして半導体層に低濃度不純物領域を形成している。
特開2002−151523号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示のLDD及びGOLD構造を有するTFT形成方法では、中央部より端部に膜厚の薄い領域を有するレジストパターンの平面形状を、所定の形状に形成することが困難であるため、微細化が困難で歩留まりが低いことが問題となっていた。また、上記LDD及びGOLD構造を有するTFT形成方法では、ゲート電極の膜厚を所定の厚さに制御するために、ドライエッチングの選択比を考慮しなければならず、ゲート電極の加工が複雑となるという問題があった。さらに、ドライエッチングする際には、上述したようにゲート電極の膜厚を制御するために選択比を考慮してエッチングするが、この所望の選択比にするために、ゲート電極を構成する材料、エッチング液等の選択に制限が課せられるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、LDD又はGOLD構造を有し、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができ、工程を簡略化できる半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、基板上に半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するレジスト形成工程と、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングするとともに、前記レジストの薄い部分を通して前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記高濃度不純物より低濃度の不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域と、前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本願発明の製造方法により製造した半導体装置は、いわゆるLDD構造を有する半導体装置であり、オフ電流値が小さいという特性を有している。
従来、LDD構造を有する半導体装置は、一般的にフォトリソグラフィー工程を3回行うことによって形成している。例えば、半導体層を所定形状にエッチングするためのマスクを形成する際に上記工程を行い、さらに、ゲート電極を所定形状にパターニングするためのマスクを形成する際に上記工程を2回行っている。
これに対して、本願発明では、レジストを半導体層上に直接的に形成した後、このレジストのソース及びドレイン側高濃度領域に対応する膜厚をフォトリソグラフィー法により所定形状に薄く形成している。これにより、上記レジストをマスクとして半導体層を所定形状にエッチングするとともに、再度上記レジストをマスクとして所定濃度の不純物を上記半導体層に注入することができる。即ち、1回のフォトリソグラフィー工程により形成した所定形状のレジストを、半導体層のエッチングと、不純物の注入との両工程に併用することができる。そのため、ゲート電極を所定形状にパターニングする工程と合わせて2回のフォトリソグラフィー工程によりLDD構造を有する半導体装置を形成することができる。従って、従来法と比較して、フォトリソグラフィー工程を1回削減することができる。また、フォトリソグラフィー工程に付随する工程、例えば、レジスト剥離等の工程についても同時に削減することができる。
また、本願発明の製造方法では、レジスト形成工程において、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
なお、本願発明の製造方法のレジスト形成工程においては、レジストを露光する際に、ハーフトーンレクチルとバイナリレクチルとを用いるが、ハーフトーンレクチルを用いる露光とバイナリレクチルを用いる露光のどちらを先に行なってもよく、その順序は特に限定されない。
また、本願発明を構成するレジストは、露光光の照射領域が現像液に不溶化するネガ型レジストであってもよいし、露光光の照射領域が現像液に可溶化するポジ型レジストであってもよいが、ポジ型レジストの方が形状のばらつきが少なくなるので、ポジ型レジストとすることが望ましい。
また、レジストをマスクとして半導体層に直接的に不純物注入を行うため、半導体層上に形成されるゲート絶縁膜を介さずに不純物を注入することができる。従って、不純物照射によるゲート絶縁膜へのダメージを回避することができ、絶縁性を確保した信頼性の高いゲート絶縁膜を提供することができる。
さらに、本願発明の半導体装置の製造方法では、レジストが、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するものとなるので、高濃度、低濃度の各領域に対応する所定の濃度となるように半導体層に不純物を精度よく選択的に注入できるとともに、半導体層の各領域における濃度のばらつきを小さくできる。したがって、所定の電気的特性を有する優れた半導体装置が実現できる。
また、本願発明では、上記レジストをマスクとしてソース及びドレイン側高濃度領域を形成し、上記ゲート電極をマスクとしてソース及びドレイン側低濃度領域を形成しているため、全ての不純物領域を自己整合的(セルフアライン)に形成することができる。
さらに、上記半導体層を所定形状にパターニングする前に、半導体層に形成するソース及びドレイン側高濃度領域の位置を設定することができる。従って、半導体層に不純物注入してソース及びドレイン側高濃度領域を形成する際に、マスクと半導体層との位置合わせを行う必要がなく、高精度に上記領域を半導体層に形成することができる。
また、半導体装置の製造方法においては、前記半導体膜が多結晶シリコンからなる方法とすることができる。
多結晶シリコンは、半導体装置を構成する半導体膜として好適に使用されている。しかし、多結晶シリコン上にレジストを形成する場合、レジストを露光する時に、多結晶シリコンに反射された反射光の影響を受けるため、レジストの平面形状にばらつきが生じやすい。
これに対し、上記の半導体装置の製造方法では、半導体膜が多結晶シリコンからなる場合であっても、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成できる。
また、半導体装置の製造方法の前記レジスト形成工程において、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応するレジストの膜厚を、50nm〜200nmに形成することも好ましい。
このような構成によれば、イオン注入装置によって半導体層に照射された高濃度の不純物が、高濃度の状態を維持してレジストを通過することができる。従って、半導体層に高濃度不純物から構成されるソース及びドレイン領域を形成することができる。
また、例えば、ハーフトーンレクチルのみを用いてレジストを露光し、ソース側高濃度領域及びドレイン側高濃度領域に対応するレジストの膜厚を50nm〜200nmに形成する場合、露光量のマージンが非常に狭くなるので、所定の膜厚および平面形状を有するレジストを精度よく形成することは困難である。
これに対し、上記の半導体装置の製造方法では、ソース側高濃度領域及びドレイン側高濃度領域に対応するレジストの膜厚を50nm〜200nmに形成する場合であっても、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成できる。
また、半導体装置の製造方法の前記高濃度不純物領域形成工程において、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する部分の前記半導体膜を露出させ、前記半導体膜に前記高濃度不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程を有することも好ましい。
レジストを半導体層上に成膜する場合、半導体層上に均一にレジストを成膜することが困難である。これにより、レジスト表面が平坦ではないため半導体層に均一に不純物が注入されない場合がある。これに対して、本願発明によれば、高濃度の不純物を注入する半導体層の領域が露出しているため、露出した平坦な半導体層に直接的に不純物を注入することができる。これにより、半導体層に不純物を均一に注入することができる。
また、上記製造方法により製造された半導体装置であって、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域が前記半導体膜の端部から同じ領域幅で形成され、前記半導体膜の前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域の膜厚が前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域の膜厚よりも薄いことも好ましい。
このような構成によれば、ソース及びドレイン側高濃度領域が半導体層の端部から同じ領域幅で形成されているため、所定の電気的特性を有する半導体装置を得ることができる。
上記半導体層の端部から同じ領域幅でソース側及びドレイン側高濃度領域が形成される理由としては、本願発明では、半導体層上にレジストを成膜した後、このレジストにフォトリソグラフィー工程によるハーフトーン露光を施すことにより、不純物注入される半導体領域に対応するレジスト領域を予め形成している。即ち、レジストの薄く形成した領域が、半導体層におけるソース及びドレイン側高濃度領域となる。そして、このレジストをマスクとして上記半導体層を所定形状にエッチングし、その後、半導体層に不純物を注入する。従って、半導体層を所定形状にエッチングする前なので、半導体層の幅に関係なく、即ち位置合わせすることなく、自己整合的(セルフアライン)にソース及びドレイン側高濃度領域を形成することができる。また、レジストの加工時に、レジストの薄く形成する領域をレジストの端部から同じ領域幅で形成することにより、半導体層に形成されるソース及びドレイン側高濃度領域の半導体層の端部から同じ領域幅で制御することができる。
また、ソース側及びドレイン側高濃度領域の半導体層の膜厚が薄くなる理由としては、一般的に、半導体層中に高濃度の不純物が注入されていると、この高濃度不純物領域は、非不純物領域に比べエッチングレートが速いという特性を有する。また、半導体層上にゲート絶縁膜を成膜する際には、半導体層上に前もってフッ酸(強酸)処理を施すことが一般的である。従って、高濃度不純物が注入された半導体層は、他の非不純物領域に比べてフッ酸のエッチングレートが早いため、ソース側及びドレイン側高濃度領域の半導体層の膜厚は他の領域の膜厚と比べて薄くなっている。この半導体層の膜厚が薄く形成されるソース及びドレイン側高濃度領域は、半導体層の両端部から同じ領域幅で形成される。
また本発明の半導体装置の製造方法は、ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、基板上に半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するレジスト形成工程と、前記レジストの薄い部分を通して前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記高濃度不純物より低濃度の不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域と、前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、を有し、前記エッチング工程において、膜厚を厚く形成した前記レジストの下方の前記半導体膜に前記高濃度不純物が注入された不純物領域で、かつ、前記チャネル領域のチャネル長に平行に延在する不純物領域の前記半導体膜を除去することを特徴とする。
この方法によれば、少なくともチャネル領域のチャネル長に平行に延在する不純物領域をエッチング処理により除去する。これにより、上記不純物領域をパスとしたソース領域からドレイン領域への電荷のリークを防止することができる。従って、ゲート電極をオン/オフすることにより、半導体装置の正確なスイッチングが可能となる。
また、上記の製造方法においても、レジスト形成工程において、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成でき、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
また本発明は、上記半導体装置の製造方法により製造された半導体装置であって、前記ソース側高濃度領域と前記ドレイン側高濃度領域の幅は、前記ソース側低濃度領域と前記ドレイン側低濃度領域の幅以下であることを特徴とする。
この構成によれば、膜厚を厚く形成したレジストの直下の不純物領域を確実に除去することができる。これにより、上記不純物領域をパスとしたソース領域からドレイン領域への電荷のリークを防止することができる。従って、ゲート電極をオン/オフすることにより、半導体装置の正確なスイッチングが可能となる。
また、本願発明は、ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、基板上に半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するレジスト形成工程と、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングするとともに、前記レジストの薄い部分を通して前記半導体膜に低濃度不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記低濃度不純物より高濃度の不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本願発明の製造方法により製造した半導体装置は、いわゆるGOLD構造を有する半導体装置であり、ホットキャリア対策効果に優れているという特性を有している。
このような構成によれば、レジストを半導体層上に直接的に形成した後、このレジストのソース及びドレイン側低濃度領域もしくは低濃度領域及び高濃度領域に対応する膜厚をフォトリソグラフィー法により所定形状に薄く形成している。これにより、上記レジストをマスクとして半導体層を所定形状にエッチングするとともに、再度上記レジストをマスクとして所定濃度の不純物を上記半導体層に注入することができる。即ち、1回のフォトリソグラフィー工程により形成した所定形状のレジストを、半導体層のエッチングと、不純物の注入との両工程に併用することができる。そのため、ゲート電極を所定形状にパターニングする工程と合わせて2回のフォトリソグラフィー工程によりGOLD構造を有する半導体装置を形成することができる。従って、従来法と比較して、フォトリソグラフィー工程を1回削減することができる。また、フォトリソグラフィー工程に付随する工程、例えば、レジスト剥離等の工程についても同時に削減することができる。
また、本願発明の製造方法では、レジスト形成工程において、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
また、半導体装置の製造方法においては、前記半導体膜が多結晶シリコンからなる方法とすることができる。
上記の半導体装置の製造方法では、半導体膜が多結晶シリコンからなる場合であっても、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成できる。
また、半導体装置の製造方法の前記レジスト形成工程において、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応するレジストの膜厚を、50nm〜200nmに形成することも好ましい。
このような構成によれば、イオン注入装置によって半導体層に照射された低濃度の不純物が、低濃度の状態を維持してレジストを通過することができる。従って、半導体層に高濃度不純物から構成されるソース及びドレイン領域を形成することができる。
上記の半導体装置の製造方法では、ソース側低濃度領域及びドレイン側低濃度領域に対応するレジストの膜厚を50nm〜200nmに形成する場合であっても、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成できる。
また、半導体装置の製造方法の前記低濃度不純物領域形成工程において、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域前記、前記ドレイン側低濃度領域及び前記ソース側低濃度領域に対応する部分の前記半導体膜を露出させ、前記半導体膜に前記低濃度不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程を有することも好ましい。
レジストを半導体層上に成膜する場合、半導体層上に均一にレジストを成膜することが困難である。これにより、レジスト表面が平坦ではないため半導体層に均一に不純物が注入されない場合がある。これに対して、本願発明によれば、低濃度の不純物を注入する半導体層の領域が露出しているため、露出した平坦な半導体層に直接的に不純物を注入することができる。これにより、半導体層に不純物を均一に注入することができる。
また本発明の半導体装置の製造方法は、ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、基板上に半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するレジスト形成工程と、前記レジストの薄い部分を通して前記半導体膜に低濃度不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記低濃度不純物より高濃度の不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、を有し、前記エッチング工程において、膜厚を厚く形成した前記レジストの下方の前記半導体膜に前記低濃度不純物が注入された不純物領域で、かつ、前記チャネル領域のチャネル長に平行に延在する不純物領域の前記半導体膜を除去することを特徴とする。
この方法によれば、少なくともチャネル領域のチャネル長に平行に延在する不純物領域をエッチング処理により除去する。これにより、上記不純物領域をパスとしたソース領域からドレイン領域への電荷のリークを防止することができる。従って、ゲート電極をオン/オフすることにより、半導体装置の正確なスイッチングが可能となる。
また、上記の製造方法においても、レジスト形成工程において、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成でき、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
また本発明は、上記半導体装置の製造方法により製造された半導体装置であって、前記ソース側高濃度領域と前記ドレイン側高濃度領域の幅は、前記ソース側低濃度領域と前記ドレイン側低濃度領域の幅以下であることを特徴とする。
この構成によれば、膜厚を厚く形成したレジストの直下の不純物領域を確実に除去することができる。これにより、上記不純物領域をパスとしたソース領域からドレイン領域への電荷のリークを防止することができる。従って、ゲート電極をオン/オフすることにより、半導体装置の正確なスイッチングが可能となる。
また、本願発明は、ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、基板上に前記半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と前、記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、中央が平坦部であり、両端がテーパー部となるように前記レジストを形成するレジスト形成工程と、前記レジストのテーパー部を通して、前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記半導体膜に濃度勾配領域及び前記チャネル領域を形成する工程と、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域又は前記チャネル領域及び前記濃度勾配領域の一部に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、レジストをテーパー状に形成しているため、半導体層の端部からチャネル領域への膜厚の増加に伴って、注入する不純物は膜厚に反比例して濃度勾配を持つ。即ち、半導体層の端部からチャネル領域に向かって徐々に不純物の濃度が低下する。従って、上記テーパー状のレジストを用いることにより一回の不純物注入により所定の濃度勾配を有する不純物領域、例えば、ソース及びドレイン高濃度不純物領域、ソース及びドレイン低濃度不純物領域を半導体層に形成することができる。
また、上記の製造方法においては、レジスト形成工程において、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、中央が平坦部であり、両端がテーパー部となるように前記レジストを形成するので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成でき、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
また、上記半導体装置の製造方法において、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する半導体装置と、前記チャネル領域及び前記濃度勾配領域の少なくとも一部に対応する位置にゲート電極を形成する半導体装置と、を同一基板上に形成することも好ましい。
このようにLDD及びGOLD構造を有する半導体装置の形成において、不純物注入の際のマスクとしてテーパー状のマスクを用いることによって、1回の不純物注入により同一基板上にLDD及びGOLD構造を有する半導体装置を形成することができる。また、LDD及びGOLD構造を有する半導体装置の不純物領域を全てセルフアラインで形成することができる。従って、半導体装置の製造工程の効率化を図ることができる。
また、上記半導体装置の製造方法において、中央が平坦部であり、両端がテーパー部である前記レジストを用いて形成する半導体装置と、不純物を注入する領域の膜厚が薄く形成された前記レジストを用いて形成する半導体装置と、を同一基板上に形成することも好ましい。
このようにLDD構造を有する半導体装置の形成においてマスクとしてソース側及びドレイン側高濃度領域に対応するレジストを薄く形成したマスクを用い、GOLD構造を有する半導体装置の形成においてマスクとしてテーパー状のマスクを用いることによって、従来の方法と比較してフォトリソグラフィー工程の回数を削減して同一基板上にLDD及びGOLD構造を有する半導体装置を形成することができる。従って、半導体装置の製造工程の効率化を図ることができる。
また、本願発明は、ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、基板上に前記半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、後でチャネル領域となる中央が平坦部であり、後で高濃度注入領域となる端部の膜厚が前記平坦部よりも薄く、後で濃度勾配領域となる前記平坦部と膜厚が薄い前記端部との間がテーパー形状となるように前記レジストを形成するレジスト形成工程と、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、前記レジストを通して、前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記半導体膜に前記チャネル領域、前記高濃度注入領域及び前記濃度勾配領域を形成する工程と、前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域又は前記チャネル領域及び前記濃度勾配領域の一部に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、レジストをテーパー状に形成しているため、高濃度領域からチャネル領域への膜厚の増加に伴って、注入する不純物は膜厚に反比例して濃度勾配を持つ。即ち、高濃度領域からチャネル領域に向かって徐々に不純物の濃度が低下する。従って、上記テーパー状のレジストを用いることにより1回の不純物注入により所定の濃度勾配を有する不純物領域、例えば、ソース及びドレイン高濃度不純物領域、ソース及びドレイン低濃度不純物領域を半導体層に形成することができる。
また、上記の製造方法においては、レジスト形成工程において、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、後でチャネル領域となる中央が平坦部であり、後で高濃度注入領域となる端部の膜厚が前記平坦部よりも薄く、後で濃度勾配領域となる前記平坦部と膜厚が薄い前記端部との間がテーパー形状となるように前記レジストを形成するので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成でき、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
また、上記半導体装置の製造方法において、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する半導体装置と、前記チャネル領域及び前記濃度勾配領域の一部に対応する位置にゲート電極を形成する半導体装置と、を同一基板上に形成することも好ましい。
このようにLDD及びGOLD構造を有する半導体装置の形成において、不純物注入の際のマスクとしてテーパー状のマスクを用いることによって、1回の不純物注入により同一基板上にLDD及びGOLD構造を有する半導体装置を形成することができる。また、LDD及びGOLD構造を有する半導体装置の不純物領域を全てセルフアラインで形成することができる。従って、半導体装置の製造工程の効率化を図ることができる。
また、上記半導体装置の製造方法においては、前記チャネル領域に相当する部分である中央が平坦部であり、前記高濃度注入領域である端部においては膜厚が薄く、前記平坦部と膜厚が薄い前記端部との間の前記濃度勾配領域がテーパー形状となるように形成された前記レジストを用いて形成する半導体装置と、不純物を注入する領域の膜厚が薄く形成された前記レジストを用いて形成する半導体装置と、を同一基板上に形成する方法とすることができる。
このようにLDD構造を有する半導体装置の形成においてマスクとしてソース側及びドレイン側高濃度領域に対応するレジストを薄く形成したマスクを用い、GOLD構造を有する半導体装置の形成においてマスクとしてテーパー状のマスクを用いることによって、従来の方法と比較してフォトリソグラフィー工程の回数を削減して同一基板上にLDD及びGOLD構造を有する半導体装置を形成することができる。従って、半導体装置の製造工程の効率化を図ることができる。
また、本願発明は、ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、基板上に半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、第1半導体装置形成領域において、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚より薄くなるように前記レジストを形成するとともに、第2半導体装置形成領域において、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く、かつ、前記第1半導体装置形成領域における前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚よりも厚くなるように前記レジストを形成する工程と、前記第1及び第2半導体装置形成領域各々の前記半導体膜を前記レジストをマスクとしてエッチングするとともに、前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記第1半導体装置形成領域には前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成し、前記第2半導体装置形成領域には前記ソース側低濃度領域、ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域を形成する工程と、前記第1及び第2半導体装置形成領域各々に形成された前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第1半導体装置形成領域において、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、前記第2半導体装置形成領域において、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域、ソース側低濃度領域及びドレイン側低濃度領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、前記第1及び第2半導体装置形成領域各々の前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記高濃度不純物より低濃度の不純物を注入し、前記第1半導体装置形成領域にソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、前記第1半導体装置形成領域の全面をレジストで被覆するとともに、前記第2半導体装置形成領域の前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本願発明は、レジストを露光することにより、高濃度不純物が通過する領域、低濃度不純物が通過する領域及び不純物を遮断する領域をレジストに形成している。即ち、レジストを露光することにより、レジストに3階調のパターンを形成している。このようにLDD及びGOLD構造を有する半導体装置の形成において、3階調のパターンが形成されたレジストを形成することによって、従来の方法と比較してフォトリソグラフィー工程の回数を減少させて同一基板上にLDD及びGOLDを形成することができる。従って、半導体装置の製造工程の効率化を図ることができる。
また、上記の製造方法においては、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、第1半導体装置形成領域において、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚より薄くなるように前記レジストを形成するとともに、第2半導体装置形成領域において、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く、かつ、前記第1半導体装置形成領域における前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚よりも厚くなるように前記レジストを形成するので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するレジストを精度よく形成でき、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
上記半導体装置の製造方法においては、前記バイナリレクチルを用いた露光時に、前記第2遮光部と前記第2透光部との境界が、前記ハーフトーンレクチルを用いた露光時に前記半遮光部と前記第1透光部との境界が配置されるべき位置に、位置合わせされる方法とすることができる。
上記半導体装置の製造方法においては、前記バイナリレクチルを用いた露光時に、前記第2遮光部が、前記ハーフトーンレクチルを用いた露光時に前記半遮光部と前記第1透光部との境界が配置されるべき位置に、位置合わせされる方法とすることができる。
上記半導体装置の製造方法においては、前記バイナリレクチルを用いた露光時に、前記第2透光部が、前記ハーフトーンレクチルを用いた露光時に前記半遮光部と前記第1透光部との境界が配置されるべき位置に、位置合わせされる方法とすることができる。
上記半導体装置の製造方法においては、露光時におけるハーフトーンレクチルとバイナリレクチルとの位置合わせについては、半遮光部の透過率、露光量、目的とする半導体膜の平面形状に応じて、適宜決定することができる。
具体的には、レジストとしてポジ型レジストを用いる場合、前記バイナリレクチルを用いた露光時に、前記第2遮光部と前記第2透光部との境界が、前記ハーフトーンレクチルを用いた露光時に前記半遮光部と前記第1透光部との境界が配置されるべき位置に、位置合わせできる。
また、レジストとしてポジ型レジストを用いる場合、前記バイナリレクチルを用いた露光時に、前記第2遮光部が、前記ハーフトーンレクチルを用いた露光時に前記半遮光部と前記第1透光部との境界が配置されるべき位置に、位置合わせできる。
さらに、レジストとしてポジ型レジストを用いる場合、前記バイナリレクチルを用いた露光時に、前記第2透光部が、前記ハーフトーンレクチルを用いた露光時に前記半遮光部と前記第1透光部との境界が配置されるべき位置に、位置合わせできる。
本願発明は、上記半導体装置の製造方法により製造された半導体装置である。
本願発明によれば、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができ、工程を簡略化でき、所定の電気的特性を有する半導体装置を得ることができる。
また、本願発明は、上記半導体装置を備える電気光学装置である。
本願発明によれば、小型で、少ない工程で製造できる電気光学装置を提供することができる。
なお、本願発明において、電気光学装置とは、電界により物質の屈折率が変化して光の透過率を変化させる電気光学効果を有するものの他、電気エネルギーを光学エネルギーに変換するもの等も含んで総称している。
[第1の実施の形態](電気光学装置の構造)
図1〜図3に基づいて、本発明に係る実施形態の電気光学装置の構造について説明する。本実施形態では、スイッチング素子としてTFT(薄膜半導体装置)を用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶装置を例として説明する。
図1は本実施形態の液晶装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数のドットにおけるスイッチング素子、信号線等の等価回路図、図2はデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の1ドットを拡大して示す平面図、図3は本実施形態の液晶装置の構造を示す断面図であって、図2のA−A’線断面図である。なお、図3においては、図示上側が光入射側、図示下側が視認側(観察者側)である場合について図示している。また、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
本実施形態の液晶装置において、図1に示すように、画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数のドットには、画素電極9と当該画素電極9を制御するためのスイッチング素子であるTFT(薄膜半導体装置)90がそれぞれ形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT90のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給される。
また、走査線3aがTFT90のゲートに電気的に接続されており、複数の走査線3aに対して走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。また、画素電極9はTFT90のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT90を一定期間だけオンすることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、後述する共通電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークすることを防止するために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量98が付加されている。
図3に示すように、本実施形態の液晶装置は、液晶層102を挟持して対向配置され、TFT90や画素電極9が形成されたTFTアレイ基板100と、共通電極108が形成された対向基板104とを具備して概略構成されている。
以下、図2に基づいて、TFTアレイ基板100の平面構造について説明する。
TFTアレイ基板100には、矩形状の画素電極9が複数、マトリクス状に設けられており、図2に示すように、各画素電極9の縦横の境界に沿って、データ線6a、走査線3a及び容量線3bが設けられている。本実施形態において、各画素電極9及び各画素電極9を囲むように配設されたデータ線6a、走査線3a等が形成された領域が1ドットとなっている。
データ線6aは、TFT90を構成する多結晶半導体膜14aのうちソース領域18に、コンタクトホール92を介して電気的に接続されており、画素電極9は、多結晶半導体膜14aのうちドレイン領域19に、コンタクトホール96、ソース線6b、コンタクトホール94を介して電気的に接続されている。また、走査線3aの一部が、多結晶半導体膜14aのうちチャネル領域20に対向するように拡幅されており、走査線3aの拡幅された部分が、ゲート電極として機能する。以下、走査線3aにおいて、ゲート電極として機能する部分を単に「ゲート電極」と称し、符号24aで示す。また、TFT90を構成する多結晶半導体膜14aは、容量線3bと対向する部分にまで延設されており、この延設部分1fを下電極、容量線3bを上電極とする蓄積容量(蓄積容量素子)98が形成されている。
次に、図3に基づいて、本実施形態の液晶装置の断面構造について説明する。
TFTアレイ基板100は、ガラス等の透光性材料からなる基板本体(透光性基板)10とその液晶層102側表面に形成された画素電極9、TFT90、配向膜11を主体として構成されており、対向基板104はガラス等の透光性材料からなる基板本体104Aとその液晶層102側表面に形成された共通電極108と配向膜110とを主体として構成されている。
詳細には、TFTアレイ基板100において、基板本体10の直上に、シリコン酸化膜等からなる下地保護膜(緩衝膜)12が形成されている。また、基板本体10の液晶層102側表面にはインジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電性材料からなる画素電極9が設けられ、各画素電極9に隣接する位置に、各画素電極9をスイッチング制御する画素スイッチング用TFT90が設けられている。
下地保護膜12上には、多結晶シリコンからなる多結晶半導体膜14aが所定のパターンで形成されており、この多結晶半導体膜14a上に、シリコン酸化膜等からなるゲート絶縁膜22が形成され、このゲート絶縁膜22上に、走査線3a(ゲート電極24a)が形成されている。本実施形態では、ゲート電極24aの側面はゲート絶縁膜22の表面に対してテーパー状となっている。また、多結晶半導体膜14aのうち、ゲート絶縁膜22を介してゲート電極24aと対向する領域が、ゲート電極24aからの電界によりチャネルが形成されるチャネル領域20となっている。また、多結晶半導体膜14aにおいて、チャネル領域20の一方側(図示左側)には、ソース領域18が形成され、他方側(図示右側)にはドレイン領域19が形成されている。そして、ゲート電極24a、ゲート絶縁膜22、後述するデータ線6a、ソース線6b、多結晶半導体膜14aのソース領域18、チャネル領域20、ドレイン領域19等により、画素スイッチング用TFT90が構成されている。
本実施形態において、画素スイッチング用TFT90は、LDD構造を有するものとなっており、ソース領域18及びドレイン領域19には、各々、不純物濃度が相対的に高い高濃度領域(高濃度ソース領域、高濃度ドレイン領域)と、相対的に低い低濃度領域(LDD領域(低濃度ソース領域、低濃度ドレイン領域))が形成されている。以下、高濃度ソース側高濃度領域、ソース側低濃度領域を、符号18、26で表し、ドレイン側高濃度領域、ドレイン側低濃度領域を、各々、符号19、27で表す。
また、走査線3a(ゲート電極24a)が形成された基板本体10上には、シリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁膜4が形成されており、この第1層間絶縁膜4上に、データ線6a及びソース線6bが形成されている。データ線6aは、第1層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール92を介して、多結晶半導体膜14aのソース側高濃度領域18に電気的に接続されており、ソース線6bは、第1層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール94を介して、多結晶半導体膜14aのドレイン側高濃度領域19に電気的に接続されている。
また、データ線6a、ソース線6bが形成された第1層間絶縁膜4上には、シリコン窒化膜等からなる第2層間絶縁膜5が形成されており、第2層間絶縁膜5上に、画素電極9が形成されている。画素電極9は、第2層間絶縁膜5に形成されたコンタクトホール96を介して、ソース線6bに電気的に接続されている。
また、多結晶半導体膜14aのドレイン側高濃度領域19からの延設部分1f(下電極)に対して、ゲート絶縁膜22と一体形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して、走査線3aと同層に形成された容量線3bが上電極として対向配置されており、これら延設部分1fと容量線3bにより蓄積容量98が形成されている。
また、TFTアレイ基板100の液晶層102側最表面には、液晶層102内の液晶分子の配列を制御するための配向膜11が形成されている。
他方、対向基板104においては、基板本体104Aの液晶層102側表面に、液晶装置に入射した光が、少なくとも、多結晶半導体膜14aのチャネル領域20及び低濃度領域26、27に入射することを防止するための遮光膜106が形成されている。また、遮光膜106が形成された基板本体104A上には、そのほぼ全面に渡って、ITO等からなる共通電極108が形成され、その液晶層102側には、液晶層102内の液晶分子の配列を制御するための配向膜22が形成されている。
(薄膜半導体装置の製造方法)
図4(a)〜(c)、図5(a)〜(c)は、本実施形態におけるLDD構造を有するnチャネル型のTFTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
まず、図4(a)に示すように、基板10として、超音波洗浄等により清浄化したガラス基板等の透光性基板を用意する。その後、基板の表面温度が150〜450℃となる条件下で、基板10の全面にシリコン酸化膜等からなる下地保護膜(緩衝膜)12をプラズマCVD法等により100〜500nmの厚さに成膜する。この工程において用いる原料ガスとしては、モノシランと一酸化二窒素との混合ガスや、TEOS(テトラエトキシシラン、Si(OC)と酸素、ジシランとアンモニア等が好適である。
次に、図4(a)に示すように、下地保護膜12の全面に、非晶質シリコンからなる非晶質半導体膜14をプラズマCVD法等により30〜100nmの厚さに成膜する。この工程において用いる原料ガスとしては、ジシランやモノシランが好適である。次に、非晶質半導体膜14に対して、レーザーアニールを施すなどして、非晶質半導体膜14を多結晶化し、多結晶シリコンからなる多結晶半導体膜14aを形成する。
次に、上記多結晶半導体膜14a上の全面にポジ型レジストであるフォトレジスト16を例えば200nm〜500nm成膜し、フォトリソグラフィー法により所定形状にパターニングする。本実施形態においては、ここでのフォトリソグラフィー法において、図20に示すハーフトーンレクチルと図20に示すバイナリレクチルとを用いてレジストを露光する。
図20(a)は、ハーフトーンレクチルの一例を示した断面図であり、1個のTFTに対応する部分のみを示したものである。図20(a)に示すハーフトーンレクチル91は、露光装置から照射される露光光を遮断する第1遮光部91aと、露光光を完全に透過させる第1透光部91bと、第1遮光部91aと第1透光部91bとの間に配置された半遮光部91cとを備えている。第1遮光部91aは、Crからなる遮光膜によって遮光するものである。また、本実施形態において、半遮光部91cは、露光光の透過する光強度を一定の割合で遮光して制御するものであり、スリット等からなる回折格子パターンが設けられたものや、光強度を調整するための膜が形成されているものである。
図20(b)は、バイナリレクチルの一例を示した断面図であり、1個のTFTに対応する部分のみを示したものである。図20(b)に示すバイナリレクチル92は、露光装置から照射される露光光を遮断する第2遮光部92aと、第2遮光部92aに隣接して配置され露光光を完全に透過させる第2透光部92bとを備えている。第2遮光部92aは、Crからなる遮光膜によって遮光するものである。バイナリレクチル92は、露光時に、ハーフトーンレクチル91を構成する少なくとも第1遮光部91aおよび半遮光部91cの一部が配置されるべき位置に、第2遮光部92aを位置合わせして使用される。
そして、本実施形態においては、まず、多結晶半導体膜14a上の全面に形成されたフォトレジスト16を、図20(a)に示すハーフトーンレクチル91を用いて露光する。この露光は、ハーフトーンレクチル91の半遮光部91cを透過する露光光の光強度が制御されたハーフトーン露光である。ハーフトーン露光は、ハーフトーンレクチル91の第1遮光部91aがチャネル領域20aに対応する位置に配置されるとともに、半遮光部91cがソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19に対応する位置に配置されるように、ハーフトーンレクチル91を位置合わせして行なわれる。
次に、図20(b)に示すバイナリレクチル92の第2遮光部92aが、多結晶半導体膜14aの平面形状に対応する位置に配置されるように、バイナリレクチル92を位置合わせしてフォトレジスト16を露光する。
本実施形態においては、フォトレジスト16の露光量、半遮光部の透過率、ハーフトーンレクチル91およびバイナリレクチル92を構成する透光部、半遮光部、透光部の平面形状は、目的とする多結晶半導体膜14aの平面形状に応じて、適宜決定することができる。また、本実施形態においては、露光時におけるハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92との位置合わせについては、半遮光部の透過率、露光量、目的とする多結晶半導体膜14aの平面形状に応じて、適宜決定することができる。
具体的には、例えば、バイナリレクチル92を用いた露光時に、第2遮光部92aと第2透光部92bとの境界92dが、ハーフトーンレクチル91を用いた露光時に第1透光部91bと半遮光部91cとの境界91dが配置されるべき位置となるように、位置合わせすることができる。
また、例えば、バイナリレクチル92を用いた露光時に、第2遮光部92aが、ハーフトーンレクチル91を用いた露光時に第1透光部91bと半遮光部91cとの境界91dが配置されるべき位置となるように、位置合わせしてもよいし、バイナリレクチル92を用いた露光時に、第2透光部92bが、ハーフトーンレクチル91を用いた露光時に第1透光部91bと半遮光部91cとの境界91dが配置されるべき位置となるように、位置合わせしてもよい。
なお、バイナリレクチル92を用いた露光時に、第2遮光部92aを、ハーフトーンレクチル91を用いた露光時に第1透光部91bと半遮光部91cとの境界91dが配置されるべき位置となるように、位置合わせする場合、バイナリレクチル92の第2遮光部92aの位置は、現像されて得られるフォトレジスト16の輪郭が、バイナリレクチル92の第2遮光部92aを透過する光量と第2透光部92bを透過する光量との光量差に基づいて形成される範囲内の位置とされる。
次いで、現像することにより、図4(b)に示すように、フォトレジスト16の形状を、多結晶半導体膜14aのソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19に対応するフォトレジスト16領域の膜厚が、チャネル領域20aに対応するフォトレジスト16の膜厚よりも薄くなるように形成する。つまり、多結晶半導体膜14aに高濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された高濃度の不純物イオンがフォトレジスト16を高濃度の状態で通過し、上記ソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19に注入されるようなフォトレジスト16の膜厚であることを意味する。このようなフォトレジスト16の膜厚としては、例えば、50nm〜200nm程度であることが好ましい。
一方、多結晶半導体膜14aのソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19以外のチャネル領域20aに対応するフォトレジスト16の膜厚としては、多結晶半導体膜14aに高濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された高濃度の不純物イオンをフォトレジスト16領域内で遮断し、多結晶半導体膜14aに所定濃度の不純物イオンが到達しない程度の膜厚である。このようなフォトレジスト16の膜厚としては、例えば、200nm以上であることが好ましい。
なお、上記チャネル領域20aは、後述においてソース側低濃度領域26、ドレイン側低濃度領域27及びチャネル領域20に対応する領域である。
次に、図4(c)に示すように、上記所定形状にパターニングされたフォトレジスト16をマスクとして、フォトレジスト16の下層に形成されている多結晶半導体膜14aを所定形状にエッチングする。エッチング方法としては、ドライエッチング又はウエットエッチング等の各種方法が適用可能である。
続けて、図4(c)に示すように、上記フォトレジスト16をマスクとして、多結晶半導体膜14aに対して、高濃度の不純物イオン(リンイオン)を例えば、0.1×1015〜約10×1015/cm2のドーズ量で注入する。これによって、上記フォトレジスト16の膜厚が薄い領域については、上記高濃度の不純物イオンが高濃度の状態でフォトレジスト16を通過し、多結晶半導体膜14aに注入される。このようにしてフォトレジスト16をマスクとして、自己整合的(セルフアライメント)に多結晶半導体膜14aにソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19を形成することができる。一方、上記フォトレジスト16の膜厚が厚い領域については、上記高濃度の不純物イオンがフォトレジスト16の領域内において遮断されるため、不純物イオンは多結晶半導体膜14aの領域には到達しない。このように所定濃度の不純物イオンが注入されなかった領域は、不純物が添加されない多結晶半導体膜14aから構成されるチャネル領域20aとなる。
また、多結晶半導体膜14aのエッチングを不純物イオン注入の後に実施する方法も好ましい。
本実施形態で特徴的な点は、上述したように、多結晶半導体膜14aに成膜したフォトレジスト16を直接上記所定形状にパターニングし、これをマスクとして高濃度の不純物イオンを多結晶半導体膜14aに注入している点である。即ち、従来のようにゲート絶縁膜を介して高濃度の不純物イオンを注入するのではなく、ゲート絶縁膜を成膜する前に、多結晶半導体膜14aに高濃度の不純物イオンを注入している点である。従って、半導体装置の形成後において、本実施形態のゲート絶縁膜22に含有する不純物濃度と、従来法におけるゲート絶縁膜に含有する不純物濃度とを比較した場合、従来法におけるゲート絶縁膜に含有する不純物濃度の方が高濃度の不純物を含有している。これにより、ゲート絶縁膜に含有する不純物濃度が例えば1×1014/cm2以上の濃度であれば、ゲート絶縁膜を介して高濃度の不純物イオンを注入したことになる。
次に、図5(a)に示すように、多結晶半導体膜14a上に成膜されたフォトレジスト16を剥離し、剥離した多結晶半導体膜14a上を含む基板10全面に、プラズマCVD法、スパッタ法等によりゲート絶縁膜22を形成する。続けて、ゲート絶縁膜22上に後述するゲート電極となる導電膜24を全面に形成する。
次に、図5(b)に示すように、上記導電膜24上の全面にフォトレジスト30を成膜し、フォトリソグラフィー法により上記フォトレジスト30を露光、現像処理し所定形状にパターニングする。ここで、上記フォトレジスト30は、下層に形成される図5(b)のチャネル領域20aの領域幅よりも小さく、かつ、チャネル領域20aの両端部に後述するソース及びドレイン側低濃度領域26、27が形成されるように位置合わせして形成されている。
次に、図5(c)に示すように、上記所定形状にパターニングしたフォトレジスト30をマスクとして導電膜24をエッチングし、ゲート電極24aを形成する。
続けて、ゲート電極24aをマスクとして例えば、約0.1×1013〜約10×1013/cm2のドーズ量で低濃度の不純物イオン(リンイオン)を注入する。このようにして、多結晶半導体膜14a領域のチャネル領域20の両端部に、ソース側低濃度領域26及びドレイン側低濃度領域27を形成する。このようにして、いわゆるLDD構造を有する半導体装置を形成する。
上述した方法により製造されたLDD構造を有する半導体装置は、ソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19の領域幅が、多結晶半導体膜14aの端部から同じ幅で形成されている。また、多結晶半導体膜14aのソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19の膜厚は、ソース側低濃度領域26、ドレイン側低濃度領域27及びチャネル領域20の膜厚よりも薄く形成されている。
以上説明したように、本実施形態では、フォトレジスト16を半導体層上に直接的に形成した後、このフォトレジスト16のソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19に対応する膜厚をフォトリソグラフィー法により所定形状に薄く形成している。これにより、上記フォトレジスト16をマスクとして多結晶半導体膜14aを所定形状にエッチングするとともに、再度上記フォトレジスト16をマスクとして所定濃度の不純物を上記半導体層に注入することができる。即ち、一回のフォトリソグラフィー工程により形成した所定形状のフォトレジスト16を、多結晶半導体膜14aのエッチングと、不純物の注入との両工程にマスクとして併用することができる。従って、従来法と比較して、フォトリソグラフィー工程を1回削減することができる。また、フォトリソグラフィー工程に付随する工程、例えば、フォトレジスト16剥離等の工程についても同時に削減することができる。
また、本実施形態では、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてレジストを露光することによって、フォトレジスト16のソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19に対応する膜厚をフォトリソグラフィー法により所定形状に薄く形成しているので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するフォトレジスト16を精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
ここで、図4(b)および図22を用いて、本実施形態の効果について説明する。図22は、本実施形態の対比例であるTFTの製造方法の一例を説明するための工程図である。図22において、符号120は基板を示している。基板120上には、多結晶シリコン膜からなるソース側高濃度領域118、ドレイン側高濃度領域119、チャネル領域120aが形成され、ソース側高濃度領域118、ドレイン側高濃度領域119、チャネル領域120aの上には、フォトレジスト116が形成されている。
図22に示すフォトレジスト116は、図4(b)に示す本実施形態におけるフォトレジスト16と同様、多結晶シリコン膜のエッチングと不純物の注入との両工程にマスクとして併用されるものである。
このフォトレジスト116は、1つのハーフトーンレクチルのみを用いてレジストを露光し、現像してパターニングされたものであり、所定の平面形状を有し、ソース側高濃度領域118及びドレイン側高濃度領域119に対応するフォトレジスト116領域の膜厚が、チャネル領域120aに対応するフォトレジスト116の膜厚よりも薄くなるように形成されたものである。
図22に示すように、対比例では、露光装置の精度や露光時における多結晶シリコン膜からの反射の影響やハーフトーンレチクルの半透過領域らの光漏れなどにより、フォトレジスト116の端部116aが、所定の形状にパターニングされていない。このため、フォトレジスト116の端部116aの膜厚やフォトレジスト116の平面形状のばらつきが大きいものとなっている。具体的には、多結晶シリコン膜上に1つのハーフトーンレクチルのみを用いて露光したフォトレジスト116を形成し、これをマスクとして多結晶シリコン膜をエッチングした場合、得られた多結晶シリコンからなる線には線幅の20%程度のばらつき(ラフネス)が発生する。また、フォトレジスト116の平面形状のばらつきは、露光量を調整することにより抑制できるが、フォトレジスト116の輪郭線が、ハーフトーンレクチルの半遮光部を透過する光量と透光部を透過する光量との小さい光量差に基づいて形成されるため、所定の範囲以下のラフネスとしうる露光量のマージンが非常に狭く、ラフネスを効果的に抑制できなかった。特に、ソース側高濃度領域118及びドレイン側高濃度領域119に対応するフォトレジスト116領域の膜厚を50nm〜200nmと薄く形成する場合、露光量のマージンが一層狭くなり、所定の膜厚および平面形状を有するフォトレジスト116を精度よく形成することは困難であった。
これに対し、図4(b)に示す本実施形態では、図20(a)に示す第1遮光部91aと、第1透光部91bと、第1遮光部91aと第1透光部91bとの間に配置された半遮光部91cとを備えたハーフトーンレクチル91を用いてフォトレジスト16を露光した後、図20(b)に示す第2遮光部92aと第2遮光部92aに隣接して配置された第2透光部92bとを備えたバイナリレクチル92を用い、バイナリレクチル92の第2遮光部92aを、少なくともハーフトーンレクチル91の第1遮光部91aおよび半遮光部91cの一部が配置されるべき位置に位置合わせして再度レジストを露光している。したがって、フォトレジスト16は、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いて2回露光され、フォトレジスト16の輪郭線は、バイナリレクチル92の第2遮光部92aを透過する光量と第2透光部92bを透過する光量との大きな光量差に基づいて形成される。よって、図4(b)に示すように、フォトレジスト16の輪郭線を精度良く形成することができる。具体的には、多結晶シリコン膜上にハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いて露光したフォトレジスト16を形成し、これをマスクとして多結晶シリコン膜をエッチングした場合、得られた多結晶シリコンからなる線のばらつきは線幅の10%程度となり、1μm以下の線幅の形成が可能となる。
また、バイナリレクチル92を用いた露光時に、ソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19に対応するフォトレジスト16領域の膜厚を考慮して露光量を決定する必要がないので、上述した対比例と比較して、所定の範囲以下のラフネスとしうる露光量のマージンが非常に広くなり、露光量を調整することによりフォトレジスト16の平面形状のばらつきを容易に抑制できる。
また、フォトレジスト16をマスクとして多結晶半導体膜14aに直接的に不純物注入を行うため、多結晶半導体膜14a上に形成されるゲート絶縁膜22を介さずに不純物を注入することができる。従って、不純物照射によるゲート絶縁膜22へのダメージを回避することができ、絶縁性を確保した信頼性の高いゲート絶縁膜22を提供することができる。
さらに、本実施形態では、フォトレジスト16が、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するものとなるので、ソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19に対応する所定の濃度となるように多結晶半導体膜14aに不純物を精度よく選択的に注入できるとともに、多結晶半導体膜14aのソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19における濃度のばらつきを小さくできる。したがって、所定の電気的特性を有する信頼性に優れた半導体装置が実現できる。
また、上記フォトレジスト16をマスクとしてソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19を形成し、上記ゲート電極24aをマスクとしてソース側低濃度領域26及びドレイン側低濃度領域27を形成しているため、全ての不純物領域を自己整合性(セルフアライン)で形成することができる。
さらに、上記多結晶半導体膜14aを所定形状にパターニングする前に、多結晶半導体膜14aに形成するソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19を設定することができる。従って、多結晶半導体膜14aに不純物注入してソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19を形成する際に、マスクと多結晶半導体膜14aとの位置合わせを行う必要がなく、高精度に上記ソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19を多結晶半導体膜14aに形成することができる。
[第2の実施形態]
次に、本実施形態におけるGOLD構造を有する半導体装置の形成方法について図6(a)〜(c)を参照して説明する。
図6(a)〜(c)は、本実施形態におけるGOLD構造を有するnチャネル型のTFTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。なお、上記第1実施形態と同様の工程については本実施形態において説明を省略化又は簡略化し、共通の構成要素には同一の符号を付す。
まず、基板10上の全面に下地保護膜12を形成し、下地保護膜12上に非結晶半導体膜を成膜する。次に、非結晶半導体膜をアニール処理することにより多結晶半導体膜14aに変換し、この多結晶半導体膜14a上の全面にポジ型レジストであるフォトレジスト16を例えば200nm〜500nm成膜し、フォトリソグラフィー法により所定形状にパターニングする。本実施形態においては、ここでのフォトリソグラフィー法において、上述した第1の実施形態と同様に、図20(a)に示すハーフトーンレクチル91と図20(b)に示すバイナリレクチル92とを用いてレジストを露光する。
具体的には、上述した第1の実施形態と同様に、まず、多結晶半導体膜14a上の全面に形成されたフォトレジスト16を、図20(a)に示すハーフトーンレクチル91を用いて露光する。この露光は、ハーフトーンレクチル91の第1遮光部91aが図6(a)に示すチャネル領域20に対応する位置に配置されるとともに、半遮光部91cが図6(a)に示すソース領域18a及びドレイン領域19aに対応する位置に配置されるように、ハーフトーンレクチル91を位置合わせして行なわれる。
次に、図20(b)に示すバイナリレクチル92の第2遮光部92aが、多結晶半導体膜14aの平面形状に対応する位置に配置されるようにバイナリレクチル92を位置合わせしてフォトレジスト16を露光する。
次いで、現像することにより、図6(a)に示すように、フォトレジスト16の形状を、多結晶半導体膜14aの図6(a)に示すソース領域18a及びドレイン領域19aに対応するフォトレジスト16領域の膜厚が薄くなるように形成する。つまり、多結晶半導体膜14aに低濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された低濃度の不純物イオンがフォトレジスト16を低濃度の状態で通過し、上記所定領域に注入されるような膜厚にフォトレジスト16を形成する。このようなフォトレジスト16の膜厚としては、例えば、50nm〜200nm程度であることが好ましい。
一方、多結晶半導体膜14aのソース領域18a及びドレイン領域19a以外のチャネル領域20に対応するフォトレジスト16の膜厚としては、多結晶半導体膜14aに低濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された低濃度の不純物イオンをフォトレジスト16領域内で遮断し、多結晶半導体膜14aに所定濃度の不純物イオンが到達しない程度の膜厚である。このようなフォトレジスト16の膜厚としては、例えば、200nm以上であることが好ましい。
なお、上記ソース領域18aは、後述においてソース側高濃度領域18及びソース側低濃度領域26に対応する領域である。また、ドレイン領域19aは、後述においてドレイン側高濃度領域19及びソース側低濃度領域27に対応する領域である。
次に、図6(a)に示すように、上記所定形状にパターニングされたフォトレジスト16をマスクとして、フォトレジスト16の下層に形成されている多結晶半導体膜14aを所定形状にエッチングする。エッチング方法としては、ドライエッチング又はウエットエッチング等の各種方法が適用可能である。
また、多結晶半導体膜14aのエッチングを不純物イオン注入の後に実施する方法も好ましい。
続けて、フォトレジスト16をマスクとして、例えば約0.1×1013〜約10×1013/cm2のドーズ量で低濃度の不純物イオン(リンイオン)を注入する。このようにして、図6(a)に示すように、多結晶半導体膜14a領域に、低濃度の不純物が注入されたのソース領域18a及びドレイン領域19aを形成する。この時、フォトレジスト16の膜厚の厚い部分の直下に位置し、不純物イオンが注入されなかった領域はチャネル領域20となっている。このようにフォトレジスト16をマスクとして、自己整合的(セルフアライメント)に多結晶半導体膜14a領域に低濃度不純物領域であるソース領域18a及びドレイン領域19aを形成することができる。
次に、多結晶半導体膜14a上に成膜されたフォトレジスト16を剥離する。次に、図6(b)に示すように、剥離した多結晶半導体膜14a上を含む基板10全面に、プラズマCVD法、スパッタ法等によりゲート絶縁膜22を形成する。続けて、ゲート絶縁膜22上に後述するゲート電極となる導電膜24を全面に形成する。
次に、図6(b)に示すように、上記導電膜24上の全面にフォトレジスト30を成膜し、フォトリソグラフィー法により上記フォトレジスト30を露光、現像処理し所定形状にパターニングする。このフォトレジスト30の幅は、図6(b)に示すように、下層に形成されるチャネル領域20の領域幅よりも大きく形成し、チャネル領域20の両端部に形成されるソース領域18a及びドレイン領域19aに一部が重なるようにする。即ち、図6(d)に示すゲート電極24aの直下にソース領域18a及びドレイン領域19aがオーバーラップするように形成される。
次に、図6(c)に示すように、上記所定形状にパターニングしたフォトレジスト30をマスクとして導電膜24をエッチングし、ゲート電極24aを形成する。
続けて、図6(d)に示すように、ゲート電極24aをマスクとして、高濃度の不純物イオン(リンイオン)を例えば、0.1×1015〜約10×1015/cm2のドーズ量で注入する。このように、ゲート電極24aに被覆されていない多結晶半導体膜14a領域には、高濃度の不純物イオンが注入され、ソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19が形成される。一方、ゲート電極24aに被覆されゲート電極24aの直下に位置する多結晶半導体膜14a領域には、不純物イオンが遮断されるため、チャネル領域20とその両端部にソース側低濃度領域26及びドレイン側低濃度領域27が形成される。本実施形態は上記第1実施形態と異なり、ソース側低濃度領域26及びドレイン側低濃度領域27がゲート電極24aの直下にオーバーラップした状態となっており、いわゆるGOLD構造を有する半導体装置を形成している。
以上説明したように、上記第1実施形態において説明した工程を採用することによって、不純物イオンの注入工程の順番を変更し、ソース側低濃度領域18及びドレイン側低濃度領域19をゲート電極24aにまでオーバーラップして形成することにより、GOLD構造を有する半導体装置を形成することができる。
また、本実施形態では、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてレジストを露光することによって、フォトレジスト16を形成しているので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するフォトレジスト16を精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できる半導体装置が得られるとともに歩留まりを向上させることができる。
[第3の実施形態]
次に、同一基板上にLDD構造とGOLD構造とを備える半導体装置を同一基板に同時に形成する方法について図7(a)〜(c)を参照して以下に説明する。なお、上記第1又は第2実施形態と同様の工程については本実施形態において説明を省略化又は簡略化する。
図7(a)〜(c)は、本実施形態におけるLDD構造とGOLD構造を有するnチャネル型のTFTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。ここで、図7中右側に図示するLDD構造を有するTFT領域をLDD形成領域とし、図7中左側に図示するGOLD構造を有するTFT領域をGOLD形成領域とする。
図7(a)に示すように、まず、基板40上の全面に下地保護膜42と非結晶半導体膜とを順次形成する。次に、非結晶半導体膜をアニール処理することにより多結晶半導体膜44に変換し、この多結晶半導体膜44上の全面にポジ型レジストであるフォトレジストを例えば200nm〜500nm成膜する。次に、フォトレジストを、図20(a)に示すハーフトーンレクチル91と図20(b)に示すバイナリレクチル92とを用いて、フォトリソグラフィー法により所定形状にパターニングする。
本実施形態においては、LDD形成領域においては第1の実施形態と同様にしてフォトレジストをパターニングして、図7(a)に示すように、ソース側高濃度領域48及びドレイン側高濃度49に対応するフォトレジストの膜厚を薄くしたフォトレジスト46を形成する。ソース側高濃度領域48及びドレイン側高濃度領域49に対応するフォトレジスト46の膜厚としては、例えば、50nm〜200nm程度であることが好ましい。一方、多結晶半導体膜44のチャネル領域50aに対応するフォトレジスト46の膜厚としては、多結晶半導体膜44に高濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された高濃度の不純物イオンがフォトレジスト46領域内で遮断される程度の膜厚である。フォトレジスト46の膜厚としては、例えば、200nm以上であることが好ましい。
なお、上記チャネル領域50aは、後述においてソース側低濃度領域56、ドレイン側低濃度領域57及びチャネル領域50に対応する領域である。
また、図7(a)に示すように、GOLD領域においては、第2の実施形態と同様にしてフォトレジストをパターニングして、ソース領域78a及びドレイン領域79aに対応するフォトレジストの膜厚を薄くしたフォトレジスト76を形成する。具体的には、上記LDD領域において用いたフォトレジスト46の薄く形成した膜厚部分よりも厚くなおかつチャネル領域80よりも薄く形成する。このとき、フォトレジスト76のソース領域78a及びドレイン領域79aに対応する領域のフォトレジスト76の膜厚は、多結晶半導体膜74に高濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された低濃度の不純物イオンがフォトレジスト76を低濃度の状態で通過し、上記所定領域に注入されるようなフォトレジスト76の膜厚に形成する。即ち、高濃度の不純物イオンの一部がレジスト76で遮断されて低濃度になり、多結晶半導体膜14aに到達するようになっている。
一方、多結晶半導体膜74のチャネル領域80に対応するフォトレジスト76の膜厚としては、多結晶半導体膜74に高濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された高濃度の不純物イオンがフォトレジスト76領域内で遮断される程度の膜厚である。フォトレジスト76の膜厚としては、例えば、200nm以上であることが好ましい。
なお、上記ソース領域78aは、後述においてソース側高濃度領域78及びソース側低濃度領域86に対応する領域である。また、ドレイン領域79aは、後述においてドレイン側高濃度領域79及びドレイン側低濃度領域87に対応する領域である。
次に、上記所定形状にパターニングされたフォトレジスト46、76をマスクとして、フォトレジスト46、76の下層に形成されている多結晶半導体膜44、74の各々を所定形状にエッチングする。なお、多結晶半導体膜44、74のエッチングは後述する不純物イオン注入の後に実施する方法も好ましい。
次に、図7(a)に示すように、上記フォトレジスト46、76の各々をマスクとして、多結晶半導体膜44に対して、高濃度の不純物イオン(リンイオン)を例えば、0.1×1015〜約10×1015/cm2のドーズ量で注入する。これによって、LDD領域において、上記フォトレジスト46の膜厚が薄い領域には、高濃度の不純物を注入し、上記フォトレジスト46をマスクとして自己整合的(セルフアライン)に多結晶半導体膜44の領域にソース側高濃度領域48及びドレイン側高濃度領域49を形成する。また、フォトレジスト46の直下の多結晶半導体膜44領域には、フォトレジスト46マスクにより不純物イオンを遮断するため、不純物イオンは上記多結晶半導体膜44に注入されず、チャネル領域50aを形成する。
一方、GOLD領域においては、上記フォトレジスト76の膜厚が薄い領域については、高濃度の不純物イオンがフォトレジスト76の膜厚によって、低濃度の状態でフォトレジスト76を通過し、多結晶半導体膜74に注入される。このようにして、フォトレジスト76をマスクとして自己整合的(セルフアライン)に多結晶半導体膜74に低濃度不純物領域であるソース領域78a及びドレイン領域79aを形成する。また、フォトレジスト76の直下の多結晶半導体膜74領域には、フォトレジスト76マスクにより不純物イオンが遮断されるため、不純物イオンは上記多結晶半導体膜74に注入されず、チャネル領域80が形成される。
次に、図7(b)に示すように、多結晶半導体膜44、74への不純物注入工程の後、多結晶半導体膜44、74上に形成されたフォトレジスト46、76の各々を剥離する。
次に、多結晶半導体膜44、74上にゲート絶縁膜52を形成し、続けてゲート絶縁膜52上に導電膜を形成する。次に、導電膜上にフォトレジストを成膜し、このフォトレジストを所定形状にパターニングする。そして、所定形状にパターニングしたフォトレジストをマスクとして下層に形成される導電膜をエッチングする。エッチング後、LDD形成領域においてはチャネル領域50に対応する位置にゲート電極54が形成される。また、GOLD形成領域においては、後述するチャネル領域80とソース側低濃度領域86及びゲート側低濃度領域87に対応する位置にゲート電極84が形成される。
次に、図7(b)に示すように、ゲート電極54、84をマスクとして、例えば、0.1×1013〜約10×1013/cm2のドーズ量で低濃度の不純物イオン(リンイオン)を多結晶半導体膜44、74の各々に注入する。
これにより、LDD形成領域においては、チャネル領域50の両端部にソース側低濃度領域56及びドレイン側低濃度領域57が形成される。これにより、LDD構造を有する半導体装置を形成することができる。一方、GOLD構造領域においては、低濃度の不純物が再注入されるので、不純物が注入されるソース領域78a及びドレイン領域79aは低濃度不純物領域である。
次に、図7(c)に示すように、LDD形成領域においては、高濃度不純物注入から保護するため、上記形成されたLDD構造を有する半導体装置の全面を被覆するようにフォトレジスト60を形成する。次に、GOLD形成領域においては、ゲート電極84をマスクとして、例えば、0.1×1015〜約10×1015/cm2のドーズ量で高濃度の不純物イオン(リンイオン)を多結晶半導体膜74に注入する。これにより、低濃度不純物領域であるソース領域78a及びドレイン領域79aのゲート電極84に被覆されていない領域は、高濃度不純物からなるソース側高濃度領域78及びドレイン側高濃度領域79となる。そして、ゲート電極84の直下には、ソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度領域87がオーバーラップした状態となり、GOLD構造を有する半導体装置を形成している。
本実施形態によれば、液晶表示装置のTFTアレイ基板100には、種々の回路が搭載されているが、要求される機能に応じてLDD及びGOLD構造を有する半導体装置を形成することができる。例えば、画素電極を駆動させるスイッチング素子としてのTFTには、オフ電流値の小さいLDD構造を有する半導体装置を形成し、画素周辺部に設けられる駆動回路を構成するTFTには、ホットキャリア対策効果に優れたGOLD構造を有する半導体装置を形成することができる。
また、LDD及びGOLD構造を有する半導体装置の形成においてマスクとしてソース領域及びドレイン領域に対応するフォトレジストを薄く形成したマスクを用いることによって、従来の方法と比較してフォトリソグラフィー工程の回数を減少させて同一基板上にLDD及びGOLDを形成することができる。従って、半導体装置の製造工程の効率化を図ることができる。
また、本実施形態では、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてフォトレジストを露光することによって、フォトレジスト46、76を形成しているので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するフォトレジスト46、76を精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できる半導体装置が得られるとともに歩留まりを向上させることができる。
[第4の実施形態]
次に、上記第3実施形態と同様に、同一基板上に同時にLDD構造とGOLD構造とを備える半導体装置を形成する方法について図8(a)及び(b)を参照して以下に説明する。なお、上記第1〜第3実施形態と同様の工程については本実施形態において説明を省略化又は簡略化する。
図8(a)及び(b)は、本実施形態におけるLDD構造とGOLD構造を有するnチャネル型のTFTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。ここで、図8中右側に図示するLDD構造を有するTFT領域をLDD形成領域とし、図8中左側に図示するGOLD構造を有するTFT領域をGOLD形成領域とする。
図8(a)に示すように、まず、基板40上の全面に下地保護膜42と非結晶半導体膜とを順次形成する。次に、アニール処理することにより非結晶半導体膜を多結晶半導体膜に変換し、この多結晶半導体膜上にフォトレジストを成膜する。次に、フォトレジストを、図20(a)に示すハーフトーンレクチル91と図20(b)に示すバイナリレクチル92とを用い、第3実施形態と同様にして、フォトリソグラフィー法により所定形状にパターニングする。なお、本実施形態においては、ハーフトーンレクチル91の半遮光部91cとして、第1遮光部91aから第1透光部91bに向かって段階的に遮光量が少なくなるように露光光の透過する光強度を制御するものを使用している。
図8(a)に示すように、LDD形成領域において、フォトレジスト46は、多結晶半導体膜44の端部からチャネル領域50方向に向かってフォトレジストの膜厚が厚くなるように、所定角度の傾斜を有するテーパー状に形成されている。さらに具体的には、上記テーパー状のフォトレジスト46は、中央を平坦状に形成し、端部をテーパー状に形成する。
一方、GOLD形成領域においても同様に、フォトレジスト76は、フォトレジスト76を多結晶半導体膜74の端部からチャネル領域80方向に向かってフォトレジストの膜厚が厚くなるように、所定角度の傾斜を有するテーパー状に形成されている。
次に、上記所定形状にパターニングされたフォトレジスト46、76をマスクとして、フォトレジスト46、76の下層に形成されている多結晶半導体膜44、74の各々を所定形状にエッチングする。なお、多結晶半導体膜44、74のエッチングは後述する不純物イオン注入の後に実施する方法も好ましい。
次に、図8(a)に示すように、上記フォトレジスト46、76をマスクとして、多結晶半導体膜44、74の各々に対して、高濃度の不純物イオン(リンイオン)を例えば、0.1×1015〜約10×1015/cm2のドーズ量で注入する。
注入により、LDD形成領域において、フォトレジスト46をテーパー状に形成している領域は、多結晶半導体膜44のソース側高濃度領域48及びドレイン側高濃度領域49からチャネル領域50に向かってフォトレジスト46の膜厚が徐々に厚くなるにつれ、注入される不純物の濃度が低くなる。このように、濃度勾配を有する濃度勾配領域を形成している。この結果、図8(a)に示すように、高濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト46の直下領域には、高濃度の不純物イオンが多結晶半導体膜44に注入され、多結晶半導体膜44の領域にソース側高濃度領域48及びドレイン側低濃度領域49が形成される。一方、低濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト46の直下領域には、低濃度の不純物イオンが多結晶半導体膜44に注入され、ソース側低濃度領域56及びドレイン側低濃度領域57が形成される。上記フォトレジスト46の膜厚が最も厚い領域の直下には、チャネル領域50が形成されている。
なお、上記多結晶半導体膜44は、上述したように多結晶半導体膜44の両端部からチャネル領域50に向かって濃度勾配領域を形成しているが、本実施形態においては上記実施形態と整合性を図るため、所定の不純物濃度を境界として、便宜的に多結晶半導体膜を高濃度不純物領域と低濃度不純物領域とに分けて説明している。
同様に、GOLD領域においても、図8(a)に示すように、高濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト76の直下領域には、高濃度の不純物イオンを多結晶半導体膜74に注入し、多結晶半導体膜74の領域にソース側高濃度領域78及びドレイン側高濃度領域79を形成する。一方、低濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト76の直下領域には、低濃度の不純物イオンを多結晶半導体膜74に注入し、ソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度領域87を形成している。また、上記フォトレジスト76の膜厚が最も厚い領域の直下には、チャネル領域80を形成する。
次に、図8(b)に示すように、多結晶半導体膜44、74への不純物注入工程の後、多結晶半導体膜44、74上に形成されたフォトレジスト46、76の各々を剥離する。
次に、多結晶半導体膜44、74を含む基板40全面にゲート絶縁膜52を形成し、続けてゲート絶縁膜52上に導電膜を形成する。次に、導電膜上にフォトレジストを形成し、このフォトレジストを所定形状にパターニングする。このフォトレジストのパターニング形状として、LDD形成領域においては、上記多結晶半導体膜44のチャネル領域50の領域幅と等しくなるようにフォトレジストをパターニングする。一方、GOLD形成領域においては、図8(b)に示すように、上記多結晶半導体膜74のチャネル領域80とこの両端部に形成されるソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度領域87の領域幅と等しい、もしくは一部ソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度領域87の領域にオーバーラップするようにフォトレジストをパターニングする。次に、所定形状にパターニングした上記フォトレジストの各々をマスクとして下層に形成される導電膜をエッチングする。この結果、LDD構造領域においてはゲート電極54が形成され、GOLD構造領域においてはゲート電極84が形成される。
このようにして、LDD構造領域においては、ゲート電極54の直下にチャネル領域50が形成されており、LDD構造を有する半導体装置を形成している。一方、GOLD構造領域においては、ゲート電極84の直下にチャネル領域80に加え、低濃度不純物領域86、87がオーバーラップしており、GOLD構造を有する半導体装置を形成している。
以上説明したように、LDD及びGOD構造を有する半導体装置の形成においてマスクとしてテーパー状のマスクを用いることによって、従来の方法と比較してフォトリソグラフィー工程の回数を減少させて同一基板上にLDD及びGOLDを形成することができる。従って、半導体装置の製造工程の効率化を図ることができる。
また、本実施形態においても、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてフォトレジストを露光することによって、フォトレジスト46、76を形成しているので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するフォトレジスト46、76を精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できる半導体装置が得られるとともに歩留まりを向上させることができる。
[第5の実施形態]
次に、上記第4実施形態と同様に、同一基板上に同時にLDD構造とGOLD構造とを備える半導体装置を形成する方法について図9(a)及び(b)を参照して以下に説明する。なお、上記第1〜第4実施形態と同様の工程については本実施形態において説明を省略化又は簡略化する。
図9(a)及び(b)は、本実施形態におけるLDD構造とGOLD構造を有するnチャネル型のTFTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。ここで、図9中右側に図示するLDD構造を有するTFT領域をLDD形成領域とし、図9中左側に図示するGOLD構造を有するTFT領域をGOLD形成領域とする。
図9(a)に示すように、まず、基板40上の全面に下地保護膜42と非結晶半導体膜とを順次形成する。次に、アニール処理することにより非結晶半導体膜を多結晶半導体膜に変換し、この多結晶半導体膜上にフォトレジストを成膜する。次に、フォトレジストを、図20(a)に示すハーフトーンレクチル91と図20(b)に示すバイナリレクチル92とを用い、第3実施形態と同様にして、フォトリソグラフィー法により所定形状にパターニングする。なお、本実施形態においては、ハーフトーンレクチル91の半遮光部91cとして、第1遮光部91aから第1透光部91b側に向かって段階的に遮光量が少なくなるように露光光の透過する光強度を制御する段階露光部と、段階露光部と第1透光部91bとの間に設けられ、露光光の透過する光強度を段階露光部の最も少ない遮光量で一定の割合で遮光する定量遮光部とを備えたものを使用している。
具体的には、ハーフトーンレクチル91を用いる露光は、ハーフトーンレクチル91の第1遮光部91aがチャネル領域50、80に対応する位置に配置されるとともに、半遮光部91cの段階露光部がソース側低濃度領域56、86及びドレイン側低濃度領域57、87に対応する位置に配置され、半遮光部91cの定量遮光部がソース側高濃度領域48、78及びドレイン側高濃度領域49、79に対応する位置に配置されるように、ハーフトーンレクチル91を位置合わせして行なわれる。
そして、LDD形成領域において、フォトレジスト46は、図9(a)に示すように、チャンネル領域80に相当する中央が平坦部であり、その外側に濃度勾配領域に相当するテーパー部を形成し、さらにその外側に高濃度注入領域に相当する所定の薄膜化された部分を形成する。
一方、GOLD形成領域においても同様に、フォトレジスト76は、チャンネル領域80に相当する中央が平坦部であり、その外側に濃度勾配領域に相当するテーパー部を形成し、さらにその外側に高濃度注入領域に相当する所定の薄膜化された部分を形成する。
次に、上記所定形状にパターニングされたフォトレジスト46、76をマスクとして、フォトレジスト46、76の下層に形成されている多結晶半導体膜44、74の各々を所定形状にエッチングする。なお、多結晶半導体膜44、74のエッチングは後述する不純物イオン注入の後に実施する方法も好ましい。
次に、図9(a)に示すように、上記フォトレジスト46、76をマスクとして、多結晶半導体膜44、74の各々に対して、高濃度の不純物イオン(リンイオン)を例えば、0.1×1015〜約10×1015/cm2のドーズ量で注入する。
注入により、LDD形成領域において、フォトレジスト46をテーパー状に形成している領域は、多結晶半導体膜44のソース側高濃度領域48及びドレイン側高濃度領域49からチャネル領域50に向かってフォトレジスト46の膜厚が徐々に厚くなるにつれ、注入される不純物の濃度が低くなる。このように、濃度勾配を有する濃度勾配領域を形成している。この結果、図9(a)に示すように、高濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト46の直下領域には、高濃度の不純物イオンが多結晶半導体膜44に注入され、多結晶半導体膜44の領域にはソース側高濃度領域48及びドレイン側低濃度領域49が形成される。一方、低濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト46のテーパー部直下領域には、低濃度の不純物イオンが多結晶半導体膜44に注入され、ソース側低濃度領域56及びドレイン側低濃度領域57が形成される。上記フォトレジスト46の膜厚が最も厚い領域の直下には、チャネル領域50が形成されている。
なお、上記多結晶半導体膜44は、上述したように多結晶半導体膜44の高濃度領域からチャネル領域20に向かって濃度勾配領域を形成しているが、本実施形態においては上記実施形態と整合性を図るため、所定の不純物濃度を境界として便宜的に多結晶半導体膜を高濃度不純物領域と低濃度不純物領域とに分けて説明している。従って、本実施形態におけるフォトレジスト46のテーパー部直下の濃度勾配領域は、便宜上低濃度不純物領域と称している。
同様に、GOLD領域においても、図9(a)に示すように、高濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト76の直下領域には、高濃度の不純物イオンが多結晶半導体膜74に注入され、多結晶半導体膜74の領域にソース側高濃度領域78及びドレイン側高濃度領域79が形成される。一方、低濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト76のテーパー部直下領域には、低濃度の不純物イオンが多結晶半導体膜74に注入され、ソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度領域87が形成される。また、上記フォトレジスト76の膜厚が最も厚い領域の直下には、チャネル領域80が形成される。
次に、図9(b)に示すように、多結晶半導体膜44、74への不純物注入工程の後、多結晶半導体膜44、74上に形成されたフォトレジスト46、76の各々を剥離する。
次に、多結晶半導体膜44、74を含む基板40全面にゲート絶縁膜52を形成し、続けてゲート絶縁膜52上に導電膜を形成する。次に、導電膜上にフォトレジストを形成し、このフォトレジストを所定形状にパターニングする。このフォトレジストのパターニング形状として、LDD形成領域においては、上記多結晶半導体膜44のチャネル領域50の領域幅と等しくなるようにフォトレジストをパターニングする。一方、GOLD形成領域においては、図9(b)に示すように、上記多結晶半導体膜74のチャネル領域80とこの両端部に形成されるソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度領域87の領域幅と等しくもしくは一部ソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度領域87の領域にオーバーラップするようにフォトレジストをパターニングする。次に、所定形状にパターニングした上記フォトレジストの各々をマスクとして下層に形成される導電膜をエッチングする。この結果、LDD構造領域においてはゲート電極54を形成し、GOLD構造領域においてはゲート電極84を形成する。
このようにして、LDD構造領域においては、ゲート電極54の直下にチャネル領域50が形成されており、LDD構造を有する半導体装置を形成している。一方、GOLD構造領域においては、ゲート電極84の直下にチャネル領域80に加え、低濃度不純物領域86、87がオーバーラップしており、GOLD構造を有する半導体装置を形成している。
以上説明したように、LDD及びGOLD構造を有する半導体装置の形成においてマスクとしてテーパー状のマスクを用いることによって、従来の方法と比較してフォトリソグラフィー工程の回数を減少させて同一基板にLDD及びGOLDを形成することができる。従って、半導体装置の製造工程の効率化を図ることができる。
また、本実施形態においても、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてフォトレジストを露光することによって、フォトレジスト46、76を形成しているので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するフォトレジスト46、76を精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できる半導体装置が得られるとともに歩留まりを向上させることができる。
[第6の実施形態]
次に、上記第3〜第5実施形態と同様に、同一基板上にLDD構造とGOLD構造とを備える半導体装置を形成する方法について図10(a)及び(b)を参照して以下に説明する。なお、上記第1〜第5実施形態と同様の工程については本実施形態において説明を省略化又は簡略化する。
図10(a)及び(b)は、本実施形態におけるLDD構造とGOLD構造を有するnチャネル型のTFTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。ここで、図10中右側に図示するLDD構造を有するTFT領域をLDD形成領域とし、図10中左側に図示するGOLD構造を有するTFT領域をGOLD形成領域とする。
まず、基板40上の全面に下地保護膜42と非結晶半導体膜とを順次形成する。次に、アニール処理することにより非結晶半導体膜を多結晶半導体膜に変換し、この多結晶半導体膜上にフォトレジストを成膜する。次に、フォトレジストを、図20(a)に示すハーフトーンレクチル91と図20(b)に示すバイナリレクチル92とを用いて、フォトリソグラフィー法により所定形状にパターニングする。
本実施形態のLDD形成領域においては、第1の実施形態と同様にしてフォトレジストをパターニングして、図10(a)に示すように、ソース側高濃度領域48及びドレイン側高濃度49に対応するフォトレジストの膜厚を薄くしたフォトレジスト46を形成する。LDD形成領域のフォトレジスト46の膜厚としては、例えば、50nm〜200nm程度であることが好ましい。また、多結晶半導体膜44のチャネル領域50aに対応するフォトレジスト46の膜厚としては、多結晶半導体膜44に高濃度の不純物イオン注入を行った場合に、照射された高濃度の不純物イオンがフォトレジスト46領域内で遮断される程度の膜厚である。フォトレジスト46の膜厚としては、例えば、200nm以上であることが好ましい。なお、上記チャネル領域50aは、後述においてソース側低濃度領域56、ドレイン側低濃度領域57及びチャネル領域50に対応する領域である。
また、本実施形態のGOLD形成領域においては、半遮光部91cとして、第1遮光部91aから第1透光部91bに向かって段階的に遮光量が少なくなるように露光光の透過する光強度を制御するものを使用した図20(a)に示すハーフトーンレクチル91と図20(b)に示すバイナリレクチル92とを用いて、フォトリソグラフィー法によりフォトレジストを所定形状にパターニングする。そして、図10(a)に示すように、GOLD形成領域においては、第4の実施形態と同様にして、多結晶半導体膜74の端部からチャネル領域80方向に向かってフォトレジストの膜厚が厚くなるように、所定角度の傾斜を有するテーパー状に形成されたフォトレジスト76を形成する。
次に、上記所定形状にパターニングされたフォトレジスト46、76をマスクとして、フォトレジスト46、76の下層に形成されている多結晶半導体膜44、74の各々を所定形状にエッチングする。なお、多結晶半導体膜44、74のエッチングは後述する不純物イオン注入の後に実施する方法も好ましい。
次に、図10(a)に示すように、上記フォトレジスト46、76をマスクとして、多結晶半導体膜44、74の各々に対して、高濃度の不純物イオン(リンイオン)を例えば、0.1×1015〜約10×1015/cm2のドーズ量で注入する。そして、LDD領域においては、上記フォトレジスト46の膜厚が薄い領域には、高濃度の不純物が注入される。このように、上記フォトレジスト46をマスクとして自己整合的(セルフアライン)に多結晶半導体膜44の領域にソース側高濃度領域48及びドレイン側高濃度領域49を形成する。また、フォトレジスト46の直下の多結晶半導体膜44領域には、フォトレジスト46マスクにより不純物イオンが遮断されるため、不純物イオンは上記多結晶半導体膜44に注入されず、チャネル領域50aを形成する。
一方、GOLD形成領域において、フォトレジスト76は、フォトレジスト76をテーパー状に形成しているため、多結晶半導体膜74の両端のソース側高濃度領域78及びドレイン側高濃度領域79からチャネル領域80に向かって、フォトレジスト76の膜厚が徐々に厚くなるにつれて、注入される不純物の濃度が低くなる濃度勾配を持っている。このようにして、図10(a)に示すように、高濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト76の直下領域には、高濃度の不純物イオンが多結晶半導体膜74に注入され、多結晶半導体膜74の領域にソース領域78、79を自己整合的(セルフアライメント)に形成する。一方、低濃度の不純物が通過することができるフォトレジスト76の直下領域には、低濃度の不純物イオンが多結晶半導体膜74に注入され、ソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度領域87を形成している。上記フォトレジスト76の膜厚が最も厚い領域の直下には、チャネル領域80が形成されている。
次に、図10(b)に示すように、多結晶半導体膜44、74への不純物注入工程の後、多結晶半導体膜44、74上に形成されたフォトレジスト46、76の各々を剥離する。次に、多結晶半導体膜44、74を含む基板40全面にゲート絶縁膜52を形成し、続けてゲート絶縁膜52上に導電膜を形成する。次に、導電膜上にフォトレジストを形成し、このフォトレジストを所定形状にパターニングする。LDD形成領域において、フォトレジスト(図示省略)は、下層に形成される図10(a)のチャネル領域50aの領域幅よりも小さく、かつ、チャネル領域50aの両端部にソース側低濃度領域56及びドレイン側低濃度57を形成することができるように位置合わせして形成する。
一方、GOLD形成領域において、フォトレジスト(図示省略)は、上記多結晶半導体膜74のチャネル領域80及びこれの両端部に形成されるソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度87の領域幅と等しくなるように形成する。このときソース側低濃度領域86及びドレイン側低濃度87の領域の一部にオーバーラップする形でも構わない。次に、所定形状にパターニングした上記フォトレジストの各々をマスクとして下層に形成される導電膜をエッチングする。このように、LDD構造領域においてはゲート電極54を形成し、GOLD構造領域においてはゲート電極84を形成する。
次に、LDD形成領域において、ゲート電極54をマスクとして、約0.1×1013〜約10×1013/cm2のドーズ量で低濃度の不純物イオン(リンイオン)を注入する。このようにして、多結晶半導体膜44のチャネル領域50の両端部に、ソース側低濃度領域56及びドレイン側低濃度領域57を自己整合的(セルフアライメント)に形成する。
以上説明したように、LDD構造領域においては、ゲート電極54の直下にチャネル領域50が形成されており、LDD構造を有する半導体装置を形成している。一方、GOLD構造領域においては、ゲート電極84の直下にチャネル領域80に加え、低濃度不純物領域86、87がオーバーラップしており、GOLD構造を有する半導体装置を形成している。
本実施形態によれば、LDD構造を有する半導体装置の形成においてマスクとしてソース領域及びドレイン領域に対応するフォトレジストを薄く形成したマスクを用い、GOLD構造を有する半導体装置の形成においてマスクとしてテーパー状のマスクを用いることによって、従来の方法と比較してフォトリソグラフィー工程の回数を削減して同一基板上にLDD及びGOLD構造を有する半導体装置を形成することができる。従って、半導体装置の製造工程の効率化を図ることができる。
また、本実施形態においても、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてフォトレジストを露光することによって、フォトレジスト46、76を形成しているので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するフォトレジスト46、76を精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できる半導体装置が得られるとともに歩留まりを向上させることができる。
[第7の実施形態]
次に、本実施形態について図面を参照して説明する。
上記実施形態では、フォトレジストを加工して、膜厚の薄い領域では不純物イオンを透過させて多結晶半導体膜に不純物領域を形成し、膜厚の厚い領域では不純物イオンを遮断させて多結晶半導体膜に非不純物領域を形成した。この場合、フォトレジストの膜厚の厚い領域の側面は、基板に対して垂直に形成することで、不純物透過領域と不純物非透過領域との境界を構成している。しかし、露光装置の精度上の問題によりフォトレジストの側面がテーパー状の傾斜面となってしまう場合がある。これにより、テーパー状の傾斜面は段階的に膜厚が薄くなるため、図11に示すように、本来では不純物が注入されないフォトレジストの傾斜面直下の領域14b(一点鎖線で囲まれた領域)に不純物が注入されてしまう場合があった。その結果、チャネル領域の両側に形成されるソース領域18,26とドレイン領域19,27とが、チャネル領域の周縁部に形成された上記不純物領域14bにより接続され、ソース領域18,26からドレイン領域19,27への電子のパスが形成される。これにより、ソース領域18,26からドレイン領域19,27へ、ゲート電極24aのオン/オフに関わらず電子がリークしてしまい、TFTが正確にスイッチングしないという問題があった。そこで、本実施形態では、上記不純物領域をオーバーエッチング処理により除去することにより、上記問題を解決する。
なお、LDD構造を有する半導体装置の製造方法の基本構成は、上記第1実施形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12〜図15は、本実施形態におけるLDD構造を有するnチャネル型のTFTの製造工程図を示す。また、図12〜図15中の(a)は製造工程の平面図であり、図12〜図15中の(b)は(a)に示す製造工程図のB−B’線に沿った断面図である。
図12(b)に示すように、まず、ガラス基板10上の全面にシリコン酸化膜からなる下地保護膜12をプラズマCVD法により形成する。次に、下地保護膜12上の全面に非晶質半導体膜をプラズマCVD法により成膜し、その後レーザーアニール処理により非晶質半導体膜を多結晶化し、下地保護膜12上に多結晶半導体膜14aを形成する。
次に、上記第1実施形態と同様に、多結晶半導体膜14a上にフォトレジスト16を成膜し、第1実施形態と同様に、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてフォトリソグラフィー処理によりフォトレジスト16を所定形状にパターニングする。フォトレジスト16は、上述したように、照射された不純物イオンが透過する膜厚の薄い領域と、照射された不純物イオンが遮断される膜厚の厚い領域とを有するように形成する。このとき、フォトレジスト16の膜厚を厚く形成する領域の側面は、不純物イオンを注入させないために、ガラス基板10に対して90度に形成することが好ましい。しかし、露光装置の精度の関係上、図12(b)に示すように、フォトレジスト16の側面は、ガラス基板10に対してテーパー状の例えば80度の傾斜面16aに形成されることがある。なお、本実施形態において、フォトレジスト16の膜厚の厚い領域には、テーパー状の傾斜面16aとなる領域も含むものとする。
次に、図13(a)及び(b)に示すように、所定形状にパターニングしたフォトレジストをマスクとして、多結晶半導体膜14aに高濃度の不純物イオンを注入する。これにより、フォトレジスト16の膜厚が薄い領域では、高濃度の不純物イオンがフォトレジスト16を通過し、多結晶半導体膜14aに注入される。一方、フォトレジスト16の膜厚が厚い領域では、高濃度の不純物イオンがフォトレジスト16の領域内において遮断される。ここで、フォトレジスト16の側面のテーパー状に形成される傾斜面16aでは、図13(b)に示すように、フォトレジスト16の膜厚が段階的に薄くなるため高濃度の不純物イオンが通過し、多結晶半導体膜14aに高濃度の不純物イオンが注入される。図13(a)において、斜線部分が高濃度の不純物イオンが注入された領域であり、網掛け部分が本来高濃度の不純物イオンが注入されない領域14bを示す。これにより、本実施形態では、図13(a)及び(b)に示すように、フォトレジスト16の膜厚の薄い直下領域に加えて、フォトレジスト16のテーパー状の傾斜面16aの直下領域14bにまで不純物イオンが注入される。
次に、図14(a)及び(b)に示すように、上記所定形状にパターニングしたフォトレジスト16をマスクとして、多結晶半導体膜14aをエッチング処理する。エッチング方法としては、ドライエッチング(RIE)又はウエットエッチング等の各種方法が適用可能である。まず、エッチング処理により、フォトレジスト16の直下領域以外(フォトレジスト16に被覆されていない領域)の多結晶半導体膜14aを除去する。さらに、本実施形態では、フォトレジスト16のテーパー状の傾斜面16aの直下領域14bに不純物イオンが注入されているため、この不純物領域14bをエッチング処理により除去する。このように、フォトレジスト16の直下領域以外をエッチングした後もオーバーエッチング処理し、図14(b)に示すように、フォトレジスト16のテーパー状の傾斜面16aの直下領域14b(図14(a)では破線部分まで)の高濃度の不純物イオンを除去する。オーバーエッチング処理した際、フォトレジスト16の膜厚の薄い直下領域では、フォトレジスト16の膜厚の厚い直下領域よりもエッチングが進行する。図14(a)において、フォトレジスト16の膜厚の薄い直下領域の多結晶半導体膜14aの線幅W1’は、フォトレジスト16の膜厚の厚い直下領域の多結晶半導体膜14aの線幅W2’よりも狭くなっている。なお、オーバーエッチング処理した際、エッチング処理速度を制御することにより、フォトレジスト16の膜厚の薄い直下領域の多結晶半導体膜14aの線幅W1’が、フォトレジスト16の膜厚の厚い直下領域の多結晶半導体膜14aの線幅W2’と等しくなる段階でエッチングを終了することも可能である。以上から、本実施形態では、フォトレジスト16のテーパー状の傾斜面16aの直下領域14b(膜厚を厚く形成する領域の直下領域)で、かつ、チャネル領域のチャネル長Lに平行に延在する多結晶半導体膜14aの不純物領域をエッチング処理により除去する。
次に、図15(a)及び(b)に示すように、多結晶半導体膜14a上のフォトレジスト16を剥離し、剥離した多結晶半導体膜14a上を含むガラス基板10全面に、プラズマCVD法、スパッタ法等によりゲート絶縁膜22を形成する。続けて、ゲート絶縁膜22上に所定形状にパターニングしたゲート電極24aを形成する。
次に、ゲート電極24aをマスクとして低濃度の不純物イオンを注入する。これにより、図15(a)に示すように、ゲート電極24aの直下領域を除いた多結晶半導体膜14aには、ソース側低濃度領域26及びドレイン側低濃度領域27が形成されるとともに、ゲート電極24aの直下領域にはチャネル領域20aが形成される。なお、フォトレジスト16の膜厚の薄い直下領域はソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19に対応し、フォトレジスト16の膜厚の厚い直下領域はソース側低濃度領域26及びドレイン側低濃度領域27に対応している。
このとき、図15(a)に示すように、半導体装置を平面的に視認すると、ソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19の線幅W1は、ソース側低濃度領域26及びドレイン側低濃度領域27の線幅W2よりも狭くなっている。なお、ソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19の線幅W1は、ソース側低濃度領域26及びドレイン側低濃度領域27の線幅W2以下となっていれば良い。
本実施形態によれば、フォトレジストのテーパー状の傾斜面の直下領域で、かつ、チャネル領域のチャネル長Lに平行に延在する不純物をオーバーエッチング処理により除去することができる。これにより、電子のパスとなる上記不純物領域を除去することで、ソース領域からドレイン領域への電子のリークを防止することができる。従って、ゲート電極をオン/オフすることにより、TFTの正確なスイッチングが可能となる。
また、本実施形態においても、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてレジストを露光することによって、フォトレジスト16を形成しているので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するフォトレジスト16を精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
[第7の実施形態の変形例]
次に、本実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本実施形態は、GOLD構造を有する半導体装置である点において上記第7の実施形態と異なるのみで、半導体装置の製造方法の基本構成は上記第7の実施形態と同様である。従って、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図16〜図19は、本実施形態におけるGOLD構造を有するnチャネル型のTFTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。また、図16〜図19中(a)は製造工程の平面図であり、図16〜図19中の(b)は(a)に示す製造工程図のC−C’線に沿った断面図である。
まず、図16(b)に示すように、ガラス基板10上の全面に下地保護膜12を形成し、下地保護膜12上に多結晶半導体膜14aを成膜する。次に、第2実施形態と同様に、多結晶半導体膜14a上にフォトレジスト16を成膜し、第2実施形態と同様に、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてフォトリソグラフィー処理によりフォトレジスト16を所定形状にパターニングする。フォトレジスト16は、上述したように、照射された不純物イオンが透過する膜厚の薄い領域と、照射された不純物イオンが遮断される膜厚の厚い領域とを有するように形成する。このとき、フォトレジスト16の膜厚を厚く形成する領域の側面は、露光装置の精度の関係上、図16(b)に示すように、ガラス基板10に対してテーパー状の例えば80度の傾斜面16aに形成されることがある。
次に、図17(a)及び(b)に示すように、所定形状にパターニングしたフォトレジストをマスクとして、多結晶半導体膜14aに低濃度の不純物イオンを注入する。これにより、フォトレジスト16の膜厚が薄い領域では低濃度の不純物イオンが多結晶半導体膜14aに注入され、フォトレジスト16の膜厚が厚い領域では低濃度の不純物イオンがフォトレジスト16の領域内において遮断される。ここで、フォトレジスト16の側面のテーパー状に形成される傾斜面16aでは、図17(b)に示すように、フォトレジスト16の膜厚が段階的に薄くなるため低濃度の不純物イオンが通過し、多結晶半導体膜14aに低濃度の不純物イオンが注入される。図17(a)において、斜線部分が低濃度の不純物イオンが注入された領域であり、網掛け部分が本来低濃度の不純物イオンが注入されない領域14bを示す。これにより、本実施形態では、図17(a)及び(b)に示すように、フォトレジスト16の膜厚の薄い直下領域に加えて、フォトレジスト16のテーパー状の傾斜面16aの直下領域14bにまで不純物イオンが注入される。
次に、図18(a)及び(b)に示すように、上記所定形状にパターニングしたフォトレジスト16をマスクとして、多結晶半導体膜14aをエッチング処理する。まず、エッチング処理により、フォトレジスト16の直下領域以外の多結晶半導体膜14aを除去する。さらに、本実施形態では、フォトレジスト16のテーパー状の傾斜面16aの直下領域14bに低濃度の不純物イオンが注入されているため、この不純物領域14bをエッチング処理により除去する。このように本実施形態では、フォトレジスト16の直下領域以外をエッチングした後もオーバーエッチング処理し、図18(b)に示すように、フォトレジスト16のテーパー状の傾斜面16aの直下領域14b(図18(a)中では破線部分まで)の低濃度の不純物イオンを除去する。オーバーエッチング処理した際、フォトレジスト16の膜厚の薄い直下領域では、フォトレジスト16の膜厚の厚い直下領域よりもエッチングが進行する。図18(a)において、フォトレジスト16の膜厚の薄い直下領域の多結晶半導体膜14aの線幅W1’は、フォトレジスト16の膜厚の厚い直下領域の多結晶半導体膜14aの線幅W2’よりも狭くなっている。以上から、本実施形態では、フォトレジスト16のテーパー状の傾斜面16aの直下領域14b(膜厚を厚く形成する領域の直下領域)で、かつ、チャネル領域のチャネル長Lに平行に延在する多結晶半導体膜14aの不純物領域をエッチング処理により除去する。
次に、多結晶半導体膜14a上に成膜されたフォトレジスト16を剥離する。次に、図19(a)及び(b)に示すように、剥離した多結晶半導体膜14a上を含むガラス基板10全面に、プラズマCVD法、スパッタ法等によりゲート絶縁膜22を形成する。続けて、ゲート絶縁膜22上にゲート電極24aを形成する。このとき、ゲート電極24aは、ゲート電極24aの両端が上記多結晶半導体膜14aに注入した低濃度の不純物領域と重なる(オーバーラップ)ように形成する。
次に、ゲート電極24aをマスクとして、高濃度の不純物イオンを多結晶半導体膜14aに注入する。これにより、図19(a)に示すように、ゲート電極24aに被覆されていない多結晶半導体膜14a領域には、高濃度の不純物イオンが注入され、ソース側高濃度領域18及びドレイン側高濃度領域19が形成される。一方、ゲート電極24aに被覆されゲート電極24aの直下に位置する多結晶半導体膜14a領域には、チャネル領域20とその両側にソース側低濃度領域26及びドレイン側低濃度領域27が形成される。
本実施形態によれば、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。つまり、フォトレジストのテーパー状の傾斜面の直下領域で、かつ、チャネル領域のチャネル長Lに平行に延在する低濃度の不純物をオーバーエッチング処理により除去することができる。これにより、電子のパスとなる上記不純物領域を除去することで、ソース領域からドレイン領域への電子のリークを防止することができる。従って、ゲート電極をオン/オフすることにより、TFTの正確なスイッチングが可能となる。
また、本実施形態においても、ハーフトーンレクチル91とバイナリレクチル92とを用いてレジストを露光することによって、フォトレジスト16を形成しているので、所定の膜厚を有し、なおかつ、所定の平面形状を有するフォトレジスト16を精度よく形成できる。したがって、微細化に対応できるとともに歩留まりを向上させることができる。
以下、実験例を示して本発明をさらに具体的に説明する。
(実験例)
ガラス基板上の全面に多結晶シリコンからなる多結晶半導体膜を形成し、この多結晶半導体膜上の全面にポジ型レジストであるフォトレジストを300nm成膜して、図20に示すハーフトーンレクチル91を用いて表1に示す露光量で露光した後、バイナリレクチル92を用いて表1に示す露光量で露光して現像し、線状のフォトレジストを得た。そして、得られたフォトレジストの線幅を測定した。表1に、露光量に対応するフォトレジストの線幅(μm)を示す。
Figure 2007103418
なお、上記の実験例においては、ハーフトーンレクチル91として、半遮光部91cの全域において露光光を50%透過させるものを使用した。また、ハーフトーンレクチル91の第1遮光部91aの幅と、第1遮光部91aを介して隣り合う2つの半遮光部91cの幅とを合わせた図20(a)において符号H1で示す距離を2μmとするとともに、バイナリレクチル92の第2遮光部92aの幅であって、第2遮光部92aを介して隣り合う2つの第2透光部92b間の距離である図20(b)において符号H2で示す距離を2μmとした。
表1より、2回の露光を行なった合計露光量が50mJ/cm2では、図20に示すH1およびH2の距離よりも線幅が太くなり、合計露光量が55mJ/cm2では、図20に示すH1およびH2の距離よりも線幅が細くなることが確認できた。また、露光量に対する線幅の変化量は、ハーフトーンレクチル91を用いた場合のほうが、バイナリレクチル92を用いた場合と比較して大きいことが明らかとなった。
また、表1より、露光量と線幅の変化量との関係を用いて線幅を微調整できることが明らかとなった。
ハーフトーンレチクルのみを使用した場合は、レジストのラフネスが大きく、40mJ/cm2の露光量で線幅が1.8μmから2.2μmとなった。
以上の結果からも、ハーフトーンのみでの露光を行った場合よりも線幅のばらつきが小さくなることがわかる。
[電子機器]
以下、本発明の上記実施形態の液晶表示装置を備えた電子機器の具体例について説明する。
図21は、液晶表示テレビジョン1200の一例を示した斜視図である。図21において、符号1202はテレビジョン本体、符号1203はスピーカーを示し、符号1201は上記表示装置を用いた表示部を示している。なお、上述した液晶表示装置1は、上記液晶表示テレビジョン以外にも種々の電子機器に適用することができる。例えば、プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置などの電子機器に適用することが可能である。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上記実施形態では、所定領域に対応するレジストの膜厚を他の領域の膜厚より薄く形成したレジストをマスクとして、多結晶半導体膜に不純物イオン注入を行っていた。これに対して、上記所定領域に対応するレジストの膜厚を薄く形成したレジストを再露光(ハーフトーン露光等)することにより、上記レジストの薄く形成した領域に対応する多結晶半導体膜を露出させた後、多結晶半導体膜に直接的に不純物を注入することも好ましい。これにより、多結晶半導体膜に不純物を均一に注入することができる。なお、この場合には、直接、多結晶半導体膜に不純物注入を行うため、不純物イオン注入装置の加速電圧等を上記実施形態よりも低く設定して、不純物イオン注入を行うことが好ましい。
また、本発明は液晶表示装置を用い詳細な説明を行ったが、基板10側の半導体装置部分については、発光型の有機EL表示装置、あるいは、有機ELを光源とするラインヘッド、記録装置等にも応用が可能である。
本実施形態の液晶装置の等価回路図である。 本実施形態の液晶装置のTFTアレイ基板の1画素を拡大して示す平面図である。 図2に示す液晶装置のA−A‘線に沿った断面図である。 (a)〜(c)は第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)〜(c)は第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)〜(d)は第2実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)〜(c)は第3実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第4実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第5実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第6実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 第7実施形態の半導体装置の概略構成を示す平面図である。 (a)及び(b)は第7実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第7実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第7実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第7実施形態の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第7実施形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第7実施形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第7実施形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す図である。 (a)及び(b)は第7実施形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す図である。 本発明においてレジストを露光する際に使用するレクチルの一例を示した図であり、図20(a)は、ハーフトーンレクチルの一例を示した断面図であり、図20(b)は、バイナリレクチルの一例を示した断面図である。 本発明の電子機器の一例を示す斜視図である。 第1実施形態の対比例であるTFTの製造方法の一例を説明するための工程図である。
符号の説明
14a、44、74…多結晶半導体膜、 16、46、76…フォトレジスト、 18、48、78…ソース側高濃度領域、 19、49、79…ドレイン側高濃度領域、 20、50、80…チャネル領域、 22、52、…ゲート絶縁膜、 24a、54、84…ゲート電極、 26、56、86…ソース側低濃度領域、 27、57、87…ドレイン側低濃度領域、 L…チャネル長、91…ハーフトーンレクチル、91a…第1遮光部、91b…第1透光部、91c…半遮光部、92…バイナリレクチル、92a…第2遮光部、92b…第2透光部

Claims (25)

  1. ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    基板上に半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するレジスト形成工程と、
    前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングするとともに、前記レジストの薄い部分を通して前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、
    前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記高濃度不純物より低濃度の不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域と、前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体膜が多結晶シリコンからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記レジスト形成工程において、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応するレジストの膜厚を、50nm〜200nmに形成することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記高濃度不純物領域形成工程において、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、
    前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する部分の前記半導体膜を露出させ、前記半導体膜に前記高濃度不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置であって、
    前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域が前記半導体膜の端部から同じ領域幅で形成され、前記半導体膜の前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域の膜厚が前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域の膜厚よりも薄いことを特徴とする半導体装置。
  6. ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    基板上に半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するレジスト形成工程と、
    前記レジストの薄い部分を通して前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、
    前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、
    前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記高濃度不純物より低濃度の不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域と、前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、を有し、
    前記エッチング工程において、膜厚を厚く形成した前記レジストの下方の前記半導体膜に前記高濃度不純物が注入された不純物領域で、かつ、前記チャネル領域のチャネル長に平行に延在する不純物領域の前記半導体膜を除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置であって、
    前記ソース側高濃度領域と前記ドレイン側高濃度領域の幅は、前記ソース側低濃度領域と前記ドレイン側低濃度領域の幅以下であることを特徴とする半導体装置。
  8. ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    基板上に半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するレジスト形成工程と、
    前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングするとともに、前記レジストの薄い部分を通して前記半導体膜に低濃度不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、
    前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記低濃度不純物より高濃度の不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記半導体膜が多結晶シリコンからなることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記レジスト形成工程において、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応するレジストの膜厚を、50nm〜200nmに形成することを特徴とする請求項8又は9いずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記低濃度不純物領域形成工程において、前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、
    前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域前記、前記ドレイン側低濃度領域及び前記ソース側低濃度領域に対応する部分の前記半導体膜を露出させ、前記半導体膜に前記低濃度不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程を有する請求項8〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    基板上に半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く形成するレジスト形成工程と、
    前記レジストの薄い部分を通して前記半導体膜に低濃度不純物を注入し、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、
    前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、
    前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に前記ソース側低濃度領域、前記ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記低濃度不純物より高濃度の不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、を有し、
    前記エッチング工程において、膜厚を厚く形成した前記レジストの下方の前記半導体膜に前記低濃度不純物が注入された不純物領域で、かつ、前記チャネル領域のチャネル長に平行に延在する不純物領域の前記半導体膜を除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項12に記載の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置であって、
    前記ソース側高濃度領域と前記ドレイン側高濃度領域の幅は、前記ソース側低濃度領域と前記ドレイン側低濃度領域の幅以下であることを特徴とする半導体装置。
  14. ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    基板上に前記半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、中央が平坦部であり、両端がテーパー部となるように前記レジストを形成するレジスト形成工程と、
    前記レジストのテーパー部を通して、前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記半導体膜に濃度勾配領域及び前記チャネル領域を形成する工程と、
    前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、
    前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域又は前記チャネル領域及び前記濃度勾配領域の一部に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する半導体装置と、前記チャネル領域及び前記濃度勾配領域の一部に対応する位置にゲート電極を形成する半導体装置と、を同一基板上に形成することを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 中央が平坦部であり、両端がテーパー部である前記レジストを用いて形成する半導体装置と、不純物を注入する領域の膜厚が薄く形成された前記レジストを用いて形成する半導体装置と、を同一基板上に形成することを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  17. ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    基板上に前記半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、後でチャネル領域となる中央が平坦部であり、後で高濃度注入領域となる端部の膜厚が前記平坦部よりも薄く、後で濃度勾配領域となる前記平坦部と膜厚が薄い前記端部との間がテーパー形状となるように前記レジストを形成するレジスト形成工程と、
    前記レジストをマスクとして前記半導体膜を所定パターンにエッチングする工程と、前記レジストを通して、前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記半導体膜に前記チャネル領域、前記高濃度注入領域及び前記濃度勾配領域を形成する工程と、
    前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域又は前記チャネル領域及び前記濃度勾配領域の一部に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する半導体装置と、前記チャネル領域及び前記濃度勾配領域の一部に対応する位置にゲート電極を形成する半導体装置と、を同一基板上に形成することを特徴とする請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記チャネル領域に相当する部分である中央が平坦部であり、前記高濃度注入領域である端部においては膜厚が薄く、前記平坦部と膜厚が薄い前記端部との間の前記濃度勾配領域がテーパー形状となるように形成された前記レジストを用いて形成する半導体装置と、
    不純物を注入する領域の膜厚が薄く形成された前記レジストを用いて形成する半導体装置と、を同一基板上に形成することを特徴とする請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  20. ソース側高濃度領域とドレイン側高濃度領域とソース側低濃度領域とドレイン側低濃度領域とチャネル領域とを有する半導体層と、前記半導体層と絶縁膜を介して対向したゲート電極と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    基板上に半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜上にレジストを形成し、第1遮光部と、第1透光部と、前記第1遮光部と前記第1透光部との間に配置された半遮光部とを備えたハーフトーンレクチルと、第2遮光部と前記第2遮光部に隣接して配置された第2透光部とを備えたバイナリレクチルとを用いて前記レジストを露光することによって、
    第1半導体装置形成領域において、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚より薄くなるように前記レジストを形成するとともに、
    第2半導体装置形成領域において、前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域、前記ソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域に対応する前記レジストの膜厚を、前記チャネル領域に対応する前記レジストの膜厚より薄く、かつ、前記第1半導体装置形成領域における前記ソース側高濃度領域、前記ドレイン側高濃度領域に対応する前記レジストの膜厚よりも厚くなるように前記レジストを形成する工程と、
    前記第1及び第2半導体装置形成領域各々の前記半導体膜を前記レジストをマスクとしてエッチングするとともに、前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記第1半導体装置形成領域には前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成し、前記第2半導体装置形成領域には前記ソース側低濃度領域、ドレイン側低濃度領域及び前記チャネル領域を形成する工程と、
    前記第1及び第2半導体装置形成領域各々に形成された前記レジストを前記半導体膜上から除去し、前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1半導体装置形成領域において、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記第2半導体装置形成領域において、前記ゲート絶縁膜上に前記チャネル領域、ソース側低濃度領域及びドレイン側低濃度領域に対応する位置に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記第1及び第2半導体装置形成領域各々の前記ゲート電極をマスクとして前記半導体膜に前記高濃度不純物より低濃度の不純物を注入し、前記第1半導体装置形成領域にソース側低濃度領域及び前記ドレイン側低濃度領域を形成する工程と、
    前記第1半導体装置形成領域の全面をレジストで被覆するとともに、前記第2半導体装置形成領域の前記半導体膜に高濃度不純物を注入し、前記ソース側高濃度領域及び前記ドレイン側高濃度領域を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 前記バイナリレクチルを用いた露光時に、前記第2遮光部と前記第2透光部との境界が、前記ハーフトーンレクチルを用いた露光時に前記半遮光部と前記第1透光部との境界が配置されるべき位置に、位置合わせされることを特徴とする請求項1乃至4、請求項6、請求項8乃至12、又は、請求項14乃至20のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記バイナリレクチルを用いた露光時に、前記第2遮光部が、前記ハーフトーンレクチルを用いた露光時に前記半遮光部と前記第1透光部との境界が配置されるべき位置に、位置合わせされることを特徴とする請求項1乃至4、請求項6、請求項8乃至12、又は、請求項14乃至20のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記バイナリレクチルを用いた露光時に、前記第2透光部が、前記ハーフトーンレクチルを用いた露光時に前記半遮光部と前記第1透光部との境界が配置されるべき位置に、位置合わせされることを特徴とする請求項1乃至4、請求項6、請求項8乃至12、又は、請求項14乃至20のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 請求項1乃至4、請求項6、請求項8乃至12、又は、請求項14乃至23のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置。
  25. 請求項5、請求項7、請求項13、又は請求項24のいずれか1項に記載の半導体装置を備えたことを特徴とする電気光学装置。

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