JP2015011262A - 画像形成装置 - Google Patents

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齋藤 哲史
Tetsushi Saito
哲史 齋藤
熊谷 茂美
Shigemi Kumagai
茂美 熊谷
福坂 哲郎
Tetsuo Fukusaka
哲郎 福坂
美孝 山崎
Yoshitaka Yamazaki
美孝 山崎
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Abstract

【課題】印刷中におけるS−Dギャップの変動に伴って発生する印刷画像の濃度ムラを適正かつ迅速に補正できる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置300は、静電潜像を担持する感光ドラム1と、現像剤を担持する現像スリーブ3aと、現像スリーブ3aに現像バイアスを印加するAC高圧駆動回路201,DC高圧回路203と、感光ドラム1の回転位相を検出するHPセンサHPと、回転位相に同期してS−Dギャップを検出するAC電流検出回路204と、プリント前に検出されたギャップの変動が画像に及ぼす影響を解消する補正テーブルを作成する手段と、補正テーブルに基づいて現像バイアスを補正する手段と、制御手段としてのCPU208とを備え、CPU208は、プリント開始後に、検出される感光ドラム1の1周期分のギャップ変動の最大振幅を用いて補正テーブルを補正し、補正後の補正テーブルを用いて現像DCバイアスを補正させる。【選択図】図3A

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真技術を利用した複写機やプリンタの現像方式として、磁性体(現像マグネット)を内蔵した、現像スリーブと呼称される現像剤担持体に、直流電圧成分に交流電圧成分を重畳した現像バイアスを印加する方式が採用されている。交流電圧成分としては、例えばサイン波、矩形波又は三角波等の交流電圧が挙げられる。直流電圧成分は主として現像画像の濃度に寄与し、交流電圧成分は主として現像画像のコントラストに寄与する。
この種の現像方式においては、像担持体、現像剤担持体又は像担持体と現像剤担持体との間の間隙(以下、「S−Dギャップ」という。)を保持するためのスペーサローラの偏心により、S−Dギャップが周期的に変動することがある。S−Dギャップが周期的に変動すると、像担持体と現像剤担持体との間の電界強度が周期的に変化し、結果として、現像画像の濃度ムラが発生するという問題がある。このような問題を解決するため、現像バイアスの交流成分(AC電流)を検出し、検出値に従って直流成分(DC電圧)を逐次変動させることで、S−Dギャップの変動に起因する濃度ムラや濃度変動を低減することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−054487号公報
特許文献1の技術は、画像濃度変動の要因であるS−Dギャップの変動を現像バイアスの交流電流で検出し、フィードバック制御によって現像バイアスの直流電圧を逐次補正するものであり、画像の濃度変動を補正することができる。しかしながら、特許文献1においては、現像バイアスのAC電流とDC電圧との間に直接の相関性がなく、フィードバック制御はループを形成していない。すなわち、フィードバックループが電気的に閉じていないために、補正量(ゲイン)を大きくすると制御が発振して不安定になり易く、また、逆に補正量を小さくすると補正の効果が十分に得られないという問題がある。更にまた、引用文献1は、フィードバック制御を行っているために、必ずしも迅速な補正を実現できないばかりか、印刷中に条件が変動することによって変動するS−Dギャップの変動を考慮しておらず、必ずしも画像の濃度ムラを適正に補正するものではなかった。
本発明は、印刷中におけるS−Dギャップの変動に伴って発生する印刷画像の濃度ムラを適正かつ迅速に補正することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体に対向して配置され前記静電潜像を現像する現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に現像バイアスを印加して前記像担持体と前記現像剤担持体との間に現像電界を形成する印加手段と、前記像担持体の回転位相を検出する位相検出手段と、前記回転位相に同期して前記像担持体と前記現像剤担持体との間のギャップを検出するギャップ検出手段と、画像形成操作の開始前に前記ギャップ検出手段によって検出された前記ギャップの変動が画像に及ぼす影響を解消するための補正テーブルを作成する作成手段と、前記補正テーブルに基づいて前記現像剤担持体に印加する現像バイアスを補正する補正手段と、前記補正手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、画像形成操作の開始後に前記ギャップ検出手段によって検出される前記像担持体の1周期分のギャップ変動の最大振幅を用いて前記補正テーブルを補正し、補正後の補正テーブルを用いて前記現像バイアスの直流成分を補正させることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成操作の開始前にギャップ検出手段によって検出されたギャップの変動が画像に及ぼす影響を解消するための補正テーブルを作成する。また、画像形成操作の開始後にギャップ検出手段によって検出される像担持体の1周期分のギャップ変動の最大振幅を用いて補正テーブルを補正し、補正後の補正テーブルを用いて現像バイアスの直流成分を補正させる。これによって、印刷開始後の印刷条件の変動に伴って変動するS−Dギャップに対応した補正テーブルを用いて印刷画像の濃度ムラを適正かつ迅速に補正することができる。
実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置の現像高圧基板と制御基板の構成を示すブロック図である。 図1の画像形成装置を用いたプリント処理の手順を示すフローチャートである。 図3AのステップS105で実行されるSDギャップの変動に基づくプロファイル取得処理の手順を示すフローチャートである。 図1の画像形成装置における現像スリーブに印加される現像バイアスの波形を示す図である。 図4の現像バイアスが現像スリーブに印加された時のAC電流検出回路の出力波形を示す図である。 現像スリーブに印加される現像バイアスのDC電圧と、感光ドラム表面の電位との関係を示す図である。 AC電流検出回路で検出した、現像バイアスのAC電流波形とドラムホームポジションとの関係を示す図であり、感光ドラム及び現像スリーブが共に回転状態にある場合を示す図である。 図7AのAC電流波形をFFT解析したパワースペクトルを示す図である。 AC電流検出回路で検出した、現像バイアスのAC電流波形とドラムホームポジションとの関係を示す図であり、感光ドラムが回転状態であって、現像スリーブが停止している状態を示す図である。 AC電流検出回路で検出した、現像バイアスのAC電流波形とドラムホームポジションとの関係を示す図であり、感光ドラムが停止状態であって現像スリーブが回転している状態を示す図である。 画像形成装置において、現像バイアスのAC電流の検出信号を感光ドラムの1周期ごとに、HPセンサからのHP信号を基準に、20ブロックに分割した状態を示す図である。 移動平均処理を説明するための図であり、現像バイアスのAC電流の検出信号であるブロック平均値を、1周期毎に21周期目まで図中、手前から奥側へ並べた図である。 移動平均処理を説明するための図であり、現像バイアスのAC電流の検出信号のブロック平均値の10周期分を移動平均したものを古いものから順に手前から奥側へ並べた図である。 移動平均処理を説明するための図であり、現像バイアスのAC電流の検出信号のブロック平均値の20周期分を移動平均したものを古いものから順に手前から奥側へ並べた図である。 S−Dギャップの変動に基づいて変動する各ブロックにおけるAC電流の移動平均値(IsnsMA(n))のプロファイルを示す図である。 補正後の補正テーブルを説明するための図であり、プリント中の昇温に起因してS−Dギャップが変化した場合の現像バイアスのAC電流値の移動平均波形を示す図である。 補正後の補正テーブルを説明するための図であり、図11Aに基づいて求めた補正後の現像DCバイアスの波形を示す図である。 補正後の補正テーブルを説明するための図であり、補正前の現像DCバイアスの波形(=Vdc_ref)を示す図である。 プリント中のSDギャップの変動によるΔIsnsMAの変化(a)、(ΔIsnsMA)/(ΔIsnsMA_ini)の変化(b)、及びこれらの変化に伴う現像DCバイアスの補正量の変化(c)を示す図である。 装置本体の内部温度の変化に基づくS−Dギャプの変化を考慮しない場合の画像の濃度ムラを示す図である。 装置本体の内部温度の変化に基づくS−Dギャプの変化を考慮した本実施の形態における画像の濃度ムラを示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
図1において、画像形成装置300は、画像形成部と、該画像形成部の下方に配置された転写部と、該転写部の下方に配置された給紙部とを備えている。画像形成部は、像担持体としての感光ドラム1、該感光ドラム1の周囲に配置された一次帯電装置2、現像装置3、一次転写ローラ4、クリーニング装置5、前露光装置(前露光LED)6、及びレーザースキャナー7とから主として構成されている。感光ドラム1は、該感光ドラム1を回転駆動する駆動モータM1及び感光ドラム1の回転位相を検知するドラムホームポジションセンサ(HPセンサ)HPを備えている。現像装置3は、現像剤担持体としての現像スリーブ3aと該現像スリーブ3aを駆動するスリーブモータM3を備えている。感光ドラム1の回転中心と現像スリーブ3aの回転中心とは装置筐体及びスペーサによって固定されており、所定の距離を確保している。
感光ドラム1は駆動モータM1によって図1中矢印A方向に回転駆動され、HPセンサHPは、感光ドラム1が1周するごとに検知信号を発生し、ドラムの回転位相を検知する。
画像形成部の下方の転写部は、転写体としての中間転写ベルト8と、該中間転写ベルト8を回動自在に張架するテンションローラ8a、駆動ローラ8b及び対向ローラ8cを備えている。対向ローラ8cは、二次転写ローラ9と対向している。中間転写ベルト8は、中間転写ベルトモーターM8によって駆動する駆動ローラ8bによって駆動され、感光ドラム1と一次転写ローラ4で形成されるニップ部及び二次転写ローラ9と対向ローラ8cとで形成されるニップ部を矢印B方向に回動する。感光ドラム1と一次転写ローラ4で形成されるニップ部は、一次転写部を構成し、二次転写ローラ9と対向ローラ8cとで形成されるニップ部は、二次転写部を構成する。
転写部の下方の給紙部は、用紙束10aが積載された給紙カセット10と、用紙束10aから用紙Sを1枚ずつ搬送路Rに給紙するピックアップローラ11を備えている。ピックアップローラ11は、駆動モータM10によって駆動される。搬送路Rには、用紙Sの搬送方向に沿って順次搬送ローラ12−1、12−2、12−3、12−4が設けられている。搬送ローラ12−1及び12−2は駆動モータM12aによって駆動され、搬送ローラ12−3及び12−4は駆動モータM12bによって駆動される。二次転写ローラ9と対向ローラ8cとで形成される二次転写部の後流に、定着装置13が配置されている。定着装置13は、定着ローラ及び加圧ローラと、例えばその一方を駆動する駆動モータM13を備えている。
図2は、図1の画像形成装置300の現像高圧基板と制御基板の構成を示すブロック図である。
図2において、画像形成装置300には、現像高圧基板200及び制御基板205が装備されている。現像高圧基板200には、AC高圧駆動回路201、ACトランス202、DC高圧回路203、AC電流検出回路204、リップル成分増幅回路209、コンデンサC1、コンデンサC2及び出力抵抗Rが実装されている。他方、制御基板205には、A/D変換回路206、D/A変換回路207及びCPU208が実装されている。
現像高圧基板200において、AC高圧駆動回路201は、現像ACバイアス電圧を生成し、DC高圧回路203が生成した現像DCバイアス電圧を重畳して、現像スリーブ3aに供給する。
感光ドラム1と現像スリーブ3aとの間のS−Dギャップは、電気的な等価回路としては静電容量であり、図2ではS−D間容量CLとして表されている。S−D間容量CLは、概ね250pF程度である。ACトランス202から現像スリーブ3aを介して感光ドラム1に流れる現像バイアスのAC電流成分は、AC電流検出回路204によって検出される。
このような構成の画像形成装置300において、画像形成部の一次帯電器2は、前露光装置6によって前露光された感光ドラム1の表面を所定の電位に一様に帯電する。レーザースキャナー7は、所定電位に帯電された感光ドラム1の表面に対し、画像信号に応じたレーザビーム(光ビーム)を出射し、図示省略した偏向手段を介して感光ドラム1の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置3の現像スリーブ3aは、AC高圧駆動回路201及びDC高圧回路203から印加される現像バイアスに基づいて現像電界を形成し、感光ドラム1に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。
感光ドラム1に形成されたトナー像は、中間転写ベルト8に一次転写される。このとき、感光ドラム1上に残った転写残トナーは、クリーニング装置5によって回収、除去される。中間転写ベルト8に一次転写されたトナー像は、タイミングを合わせて二次転写部に供給される用紙Sに二次転写される。トナー像が転写された用紙Sは、後流の定着装置13に搬入され、定着装置13によって、トナー像が用紙Sに熱定着される。トナー像が定着された用紙Sは、図示省略した排紙ローラによって装置外に排紙される。
次に、図1の画像形成装置300を用いたプリント処理について説明する。
図3Aは、図1の画像形成装置300を用いたプリント処理の手順を示すフローチャートである。このプリント処理は、画像形成装置300の制御基板205に設けられたCPU208が、図示省略したROMに記憶されたプリント処理プログラムのプリント処理手順に従って実行する。
図3Aにおいて、画像形成装置300に電源が投入されると、先ず、CPU208は、各駆動部及び各種作像系の初期調整を行う(ステップS101)。初期調整を行った後、CPU208は、プリント処理を開始するためのスタンバイ状態に移行する(ステップS102)。次いで、CPU208は、プリント開始の信号を受信するまで待機し(ステップS103)、プリント開始の信号を受信した後(ステップS103で「YES」)、各種モータを起動させる(ステップS104)。各種モータには、ドラムモータM1、ITB(中間転写ベルト)モータM8、クリーナーモータM5、現像スリーブモータM3が含まれる。モータを起動させた後、CPU208は、後述する図3BのS−Dギャップの変動に基づくプロファイル取得処理を実行する(ステップS105)。
S−Dギャップ変動に基づくプロファイルを取得した後、CPU208は、取得したプロファイルに基づいて現像スリーブ3aに印加するための現像バイアスの直流電圧(以下、「現像DCバイアス」という。)の補正テーブルを作成する(ステップS106)。この補正テーブルは、画像形成操作の開始前に、ギャップ検出手段によって検出されたギャップの変動が画像に及ぼす影響を解消するための補正テーブルであり、現像スリーブ3aに印加する現像DCバイアスを補正するためのものである。
補正テーブルを作成した後、CPU208は、一次帯電装置2、前露光LED6、レーザースキャナー7など各種作像系を起動し(ステップS107)、作像及び用紙搬送動作を開始する(ステップS108)。次いで、CPU208は、ステップS106で作成した補正テーブルに基づいて補正された現像DCバイアスを含む現像バイアスを現像スリーブ3aに印加させて1枚目の用紙Sに画像を形成する画像形成動作を実行する(ステップS109)。次いで、CPU208は、定着装置13を制御して1枚目の用紙Sに転写されたトナー画像を当該用紙Sに定着画像として定着させ(ステップS110)、定着後の用紙Sを装置外に排紙する(ステップS111)。
このようにして、1枚目の用紙Sに対するプリント処理を実行した後、CPU208は、後述する2枚目以降の用紙Sに対するプリント処理に移行するが、ここで、ステップS105におけるプロファイル取得処理について詳しく説明する。
図3Bは、図3AのステップS105で実行されるSDギャップの変動に基づくプロファイル取得処理の手順を示すフローチャートである。このプロファイル取得処理は、CPU208が、図示省略したROMに記憶されたプロファイル取得処理プログラムのプロファイル取得処理手順に従って実行する。
図3Bにおいて、プロファイル取得処理が開始されると、CPU208は、先ず、AC高圧駆動回路201及びDC高圧回路203(図2参照)を制御して現像スリーブ3aに所定の現像バイアスを印加する(ステップS201)。
図4は、図1の画像形成装置300における現像スリーブ3aに印加される現像バイアスの波形を示す図である。図4において、現像バイアスは、例えば、周波数2.7kHz、振幅1500Vの矩形波であるAC電圧(VAC)に、300VのDC電圧(VDC)を重畳したものである。
図5は、図4の現像バイアスが現像スリーブ3aに印加された時のAC電流検出回路204の出力波形を示す図である。
図5において、現像バイアス駆動信号が出力されると(A)、現像スリーブ3aに現像バイアスが印加され、S−D間容量CL(図2参照)にAC電流が流れる(B)。このAC電流はAC電流検出回路204によって検出され(図2中のポイントA部)、リップル成分増幅回路209に出力され、該リップル成分増幅回路209においてAC電流の一部であるリップル成分が増幅される(C)。S−Dギャップが変動すると、S−D間の静電容量CLが変動するので、S−Dギャップの変動は、現像バイアスにおけるAC電流のリップル成分の変動として検出される。リップル成分が増幅された検出信号は、リップル成分増幅回路209からA/D変換回路206に出力される(図2中のポイントB部)。なお、リップル成分増幅回路209は、A/D変換回路206の許容入力電圧範囲に合わせるために、所定電流以上又は所定電流以下の検出信号はクランプしてA/D変換回路206に出力するように調整されている。
リップル成分増幅回路209から検出信号を受信したA/D変換回路206は、受信した検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、CPU208に出力する。CPU208は、変換された検出信号を用いて後述する補正テーブルを作成し、補正する。
図6は、現像スリーブ3aに印加される現像DCバイアスVdcと、感光ドラム1の表面電位との関係を示す図である。画像形成装置300では、トナーは負に帯電されるため感光ドラム1上の電位が高い部分により多くのトナーが付着し、濃く現像される。図6中、Vdは、感光ドラム上の帯電電位(暗部電位)、Vdcは、現像DCバイアス、Vlは、感光ドラム上の露光部の電位(明部電位)を表している。VdcとVdとの差、Vcontが大きいほど現像性が向上する。
ところで、S−Dギャップが大きくなると現像性は低下するので、現像性を維持するためには、現像バイアスを調整する必要がある。すなわち、S−Dギャップが大きくなるとS−D間静電容量CLは小さくなり、S−D間で検出される現像バイアスのAC電流値は減少する。従って、Vdcを下げて所定のVcontを確保することによって、S−Dギャップ変動前の現像性が維持される。逆に、S−Dギャップが小さくなると現像性は向上する。すなわち、S−Dギャップが小さくなるとS−D間静電容量CLは大きくなり、現像バイアスのAC電流値は増加する。従って、Vdcを上げて所定のVcontとなるように調整することによって、S−Dギャップ変動前の現像性が維持される。すなわち、S−Dギャップの変動に応じて、現像DCバイアスを調整することによって、SDギャップの変動に起因する画像の濃度変動を補正している。
図3Bに戻り、現像スリーブ3aに現像バイアスを印加させた(ステップS201)後、CPU208は、AC電流検出回路204を制御して現像バイアスのAC電流値を読み込む(ステップS202)。すなわち、CPU208は、図2のAC電流検出回路204及びA/D変換回路206を制御して、HPセンサHPで読み取った感光ドラム1の回転位相に同期して変化する現像バイアスのAC電流値を読み込む。HPセンサは、位相検出手段として機能する。
図7A〜図7Dは、AC電流検出回路204で検出した、現像バイアスのAC電流波形と感光ドラム1のドラムホームポジションとの関係を示す図であり、図7Aは感光ドラム1及び現像スリーブ3aが共に回転状態にある場合を示す図である。また、図7Cは感光ドラム1が回転状態であって、現像スリーブ3aが停止している状態を示す図、図7Dは感光ドラム1が停止状態であって現像スリーブ3aが回転している状態を示す図である。また、図7Bは図7AのAC電流波形をFFT解析したパワースペクトルを示す図である。
作像系の駆動部がすべて回転している通常のプリント状態を示す図7Aにおいて、感光ドラム1の回転周期に対応して現像バイアスのAC電流値が変動していることが分かる。なお、作像系の駆動部としては、例えば、感光ドラム1、現像スリーブ3a、中間転写ベルト8などが挙げられる。図7Bにおいて、画像形成装置300における感光ドラム1の回転周期は、例えば1.95Hzであり、これを基本周期として2倍の3.91Hz、3倍の5.86Hz、4倍の7.81Hzにピークが検出されている。なお、感光ドラム1の回転周期であるドラム周期以外では、現像スリーブ3aの回転周期である5.33Hz、現像スリーブ3aの駆動系(不図示)の回転周期である7.03Hz、7.88Hzにピークがある。これらのピークは、感光ドラム1の回転周期に基づくピークと比較して1/3以下である。従って、現像スリーブ3a及びその駆動系の位相変動が現像バイアスのAC電流に与える影響は、感光ドラム1の位相変動が現像バイアスのAC電流に与える影響に比べて無視できる程度に小さいことが分かる。
通常のプリント状態において、現像スリーブ3aの回転を停止した状態を示す図7Cの場合は、現像スリーブ3aに起因する周波数成分がないので、ほとんどが感光ドラム1の周期変動に起因するものであり、ドラム周期で同じ波形が繰り返されている。なお、図7Cでは、現像スリーブ3aの回転による現像バイアスのAC電流の変動が除かれているので、その分だけ、AC電流値の変動の振幅が、図7Aの場合と比較して概略1〜2割程度小さくなっている。
また、通常のプリント状態において、感光ドラム1の回転を停止した場合を示す図7Dにおいて、AC電流値の変動の振幅は図7Aの1/4程度に収まっている。これは、図7Bのパワースペクトルからも分かるように、AC電流の変動要因の大部分は感光ドラム1の周期変動であることから、感光ドラム1の回転を停止した状態では、AC電流の変動幅は、図7Aの場合よりも小さくなるからである。なお、図7DにおけるAC電流変動の振幅は感光ドラムの回転周期とは関係がないので、これらの変動成分を、感光ドラム1の周期に基づいて調整しても補正することはできない。
ところで、本実施の形態においては、S−D間のAC電流値は、感光ドラム1に設けられたHPセンサHPからのHP信号を基準として、感光ドラム1の1周期を、例えば20分割し、各ブロック毎にAC電流値を平均した平均値として求める。
図8は、画像形成装置300において、現像バイアスのAC電流の検出信号(図7に相当するもの)を感光ドラムの1周期ごとに、HPセンサHPからのHP信号を基準に、20ブロックに分割した状態を示す図である。図8において、感光ドラム1の1周期毎のAC電流の検出信号がHP信号を基準に20分割されており、20分割されたa0〜a19のブロック毎のAC電流値は、各ブロック内におけるAC電流値を平均した平均値として示されている。
図3Bに戻り、S−Dギャップの変動に基づく現像バイアスのAC電流を読み込んだ(ステップS202)後、CPU208は、読み込んだAC電流値に対してブロック毎に移動平均値を求める移動平均処理を実行する(ステップS203)。移動平均処理とは、図8に示した各ブロックのAC電流値の平均値(ブロック平均値)を、さらに、複数周期分平均して再平均値を求める処理をいう。
図9A〜図9Cは、移動平均処理を説明するための図であり、図9Aは、現像バイアスのAC電流の検出信号であるブロック平均値を、1周期毎に21周期目まで図9A中、手前から奥側へ並べた図である。なお、図9Aにおいて、各検出値は、未だ移動平均されていないものである。
一方、図9Bは、現像バイアスのAC電流の検出信号を20ブロックに分割したブロック平均値の10周期分を移動平均したものを古いものから順に手前から奥側へ並べた図である。また、図9Cは、現像バイアスのAC電流の検出信号を20ブロックに分割したブロック平均値の20周期分を移動平均したものを古いものから順に手前から奥側へ並べた図である。
図9A〜図9Cから分かるように、各ブロック毎に求めたブロック平均値を更に移動平均することで、1周期毎の検出値をサンプリングするだけでは見えなかったS−Dギャップの変動による現像バイアスのAC電流値の変動傾向が明らかになる。
従って、本実施の形態においては、図9A〜図9Cの結果を踏まえ、各ブロックごとのブロック平均値を更に20周期分平均し、ブロック毎の移動平均値IsnsMA(n)(n(=ブロックナンバー):0〜19)を求める。ブロック毎の移動平均値IsnsMA(n)は、下記(1)式で表される単純移動平均によって求められる。
IsnsMA(n)=(Isns(n)_m+Isns(n)_m+1+・・・+Isns(n)_m+19)/20・・・・・・(1)
ここで、Isns(n)_mは、m期目の現像バイアス電流検出値のブロック平均値、Isns(n)_m+1は、m+1周期目の現像バイアス電流検出値のブロック平均値である。また、Isns(n)_m+19は、m+19周期目の現像バイアス電流検出値のブロック平均値、nは、20分割されたブロックのブロックナンバー(n:0〜19)である。
図3Bに戻り、移動平均処理を行った(ステップS203)後、CPU208は、移動平均値に基づいてIsnsMA(n)のプロファイルを取得し、取得したプロファイルをCPU内の図示省略したメモリに格納する(ステップS204)。
図10は、S−Dギャップの変動に基づいて変動する各ブロックにおけるAC電流値の移動平均値(IsnsMA(n))のプロファイルを示す図である。図10のプロファイルから変動成分が相殺される条件である補正テーブルを求め、補正テーブルに従って補正した条件でプリント処理を行うことによって、S−Dギャップの変動に伴う影響をなくして濃度ムラのない良質な画像を形成することができる。
プロファイルをメモリに格納したCPU208は、将来、必要に応じて補正テーブルを補正して更新するために、当該プロファイルからIsnsMA_maxとIsnsMA_min及びその差であるΔIsnsMA_iniを取得する。また、CPU208は、IsnsMA_maxに該当する位相ブロックナンバーNと、IsnsMA_minに該当する位相ブロックナンバーNを取得する。そして、CPU208は、取得した各データをCPU内のメモリに格納する(ステップS205)。
図10のプロファイルにおいて、位相ブロックナンバー6の値IsnsMA(6)が最大値(IsnsMA_max)であり、位相ブロックナンバー15の値IsnsMA(15)が最小値(IsnsMA_min)である。また、ΔIsnsMAは、[最大値(IsnsMA_max)]−[最小値(IsnsMA_min)]として求まる。求めたΔIsnsMAは、プリント開始前の「ΔIsnsMA_ini」となる。これらのデータは、メモリに格納される。
次いで、CPU208は、AC高圧駆動回路201及びDC高圧回路203を制御して現像スリーブ3aへの現像バイアスの印加を停止し(ステップS206)、画像形成操作の開始前に行うSDギャップ変動のプロファイル取得処理を終了する。なお、メモリに格納される各データは、CPU208内のメモリに格納されてもよいが、CPU208の周辺回路であるRAMやASIC、FPGA内のレジスタに格納されてもよい。
図3Bの処理によれば、現像バイアスのAC電流の検出信号を感光ドラムの1周期ごとに20ブロックに分割し、各ブロック内におけるAC電流値を平均したブロック平均値を求める。また、求めたブロック平均値を更に20周期分移動平均した再平均値を用いてS−Dギャップについてのプロファイルを取得する。これによって、S−Dギャップに対応した正確なプロファイルの取得が可能となる。
ここで、図10のプロファイルは、画像形成装置300におけるプリント開始前に、予め検出した現像バイアスのAC電流値を用いて算出したものである。従って、図10のプロファイルに基づいて作成された補正テーブルを適用して現像DCバイアスを補正するプリント処理は、1枚目の用紙Sへのプリント操作時においては有効である。しかしながら、2枚目以降の用紙Sへのプリント処理においては、プリント操作中の条件変動、例えば発熱に基づくS−Dギャップの変動を考慮する必要がある。
すなわち、プリント中の発熱によって画像形成装置300の内部温度が上昇した場合、図10のプロファイルに基づいてギャップ変動成分を打ち消す操作を行っても、実際のS−Dギャップの変動に基づく影響を十分に解消させることは困難である。これは、プリント中の内部温度の上昇に伴って図10のプロファイルが変化するために、現像DCバイアスの適正な補正値も変化するからである。従って、プリント中の温度変化に伴うS−Dギャップの変動を加味して補正テーブルを補正する必要がある。ここで、プリント中の内部温度の変化に伴ってS−Dギャップが変動する場合、図10におけるプロファイルの全体的な形はほぼ変わらずに、主としてプロファイルの振幅(ΔIsnsMA)だけが変化することが経験上明らかになっている。
従って、本実施の形態においては、後述するようにプリント開始前に取得したプロファイルに基づいて作成した補正テーブルを、プリント中に取得したプロファイルにおけるIsnsMA(n)の最大値と最小値との差である最大振幅を用いて補正している。
図3Aに戻り、1枚目の用紙S対してプリント処理を実行した(ステップS111)後、CPU208は、1枚目の用紙Sのプリント中の発熱に基づいて変動するS−Dギャップの変動を考慮した2枚目以降の用紙Sへのプリント処理に移行する。すなわち、CPU208は、先ず、1枚目の用紙Sへのプリント中(プリント開始後)に取得したS−Dギャップについてのプロファイルにおける最大値と最小値から、その差ΔIsnsMAを取得する(ステップS112)。このプロファイルは、プリント中の昇温に基づいて変化したS−Dギャップに対応するものである。
次に、CPU208は、取得したΔIsnsMAと、プリント開始前のΔIsnsMA_iniとの比D(ΔIsnsMA/ΔIsnsMA_ini)を求め、比Dに基づいてステップS106で作成した補正テーブルを補正する(ステップS113)。
補正した補正テーブルは、下記(2)式を用いて現像DCバイアスのVdc(n)を求めることによって作成される。
Vdc(n)=Vdc_ref−α・IsnsMA(n)・D・・・・・(2)
ここで、Vdc_refは、通常の濃度制御で算出される現像バイアスDC電圧の設定値
αは、予め決められた所定の係数(係数αは、実験によって求められる。)
nは、20分割されたブロックナンバー(n:0〜19)
Dは、(ΔIsnsMA)/(ΔIsnsMA_ini)
図11A〜図11Cは、補正後の補正テーブルを説明するための図であり、図11Aは、プリント中の昇温に起因してS−Dギャップが変化した場合の現像バイアスのAC電流値の移動平均波形を示す図である。また、図11Bは、図11Aに基づいて求めた補正後の現像DCバイアスの波形(補正後の補正テーブル)を示す図、図11Cは、補正前の現像DCバイアスの波形(=Vdc_ref)を示す図である。
図11A〜図11Cにおいて、補正前の現像DCバイアスは、一定である。一方、プリント中の昇温に伴うS−Dギャップの変動に起因する現像バイアスのAC電流値の変動の影響を相殺するために印加される補正された現像DCバイアスは、感光ドラムの位相に対応して周期的に変化していることが分かる。
また、図12は、プリント中のSDギャップの変動によるΔIsnsMAの変化(a)、(ΔIsnsMA)/(ΔIsnsMA_ini)の変化(b)、及びこれらの変化に伴う現像DCバイアスの補正量の変化(c)を示す図である。図12において、プリント中のSDギャップは装置の内部温度の変化(昇温)に伴って穏やかに変化しており、それに従って現像DCバイアスの補正量も穏やかに変動していることが分かる。
図3Aに戻り、補正テーブルを補正した(ステップS113)後、CPU208は、1枚目の用紙Sについてのプリント時に適用した元の補正テーブルを補正後の新たな補正テーブルで更新する。そして、CPU208は、更新した補正テーブルに基づいて補正した現像DCバイアスを含む現像バイアスを現像スリーブ3aに印加して2枚目及びそれ以降の用紙Sについて画像形成処理を実行する(ステップS114)。
次いで、CPU208は、全てのプリント処理が終了したか否かを判別し(ステップS115)、全てのプリント処理が終了した(ステップS115で「YES」の)場合、各種作像系の駆動を停止させる(ステップS116)。各種作像系としては、例えば一次帯電装置2、前露光LED6,レーザースキャナー7等が挙げられる。次いで、CPU208は、ドラムモータM1、ITB(中間転写ベルト)モータM8、クリーナーモータM5、現像スリーブモータM3の駆動を停止し(ステップS117)、処理をスタンバイ状態(ステップS102)へ戻して次のプリントのために待機する。
一方、ステップS115における判別の結果、全てのプリント処理が終了していない(ステップS115で「NO」の)場合、処理をステップS112に戻し、以下、全てのプリントが終了するまで、ステップS112〜ステップS115の処理を繰り返す。
図3Aの処理によれば、印刷の開始前にドラムの回転位相に同期して検出された現像バイアスの交流電流値のプロファイルを用いて、S−Dギャップのドラム周期の変動成分を打ち消すための補正テーブルを作成する。また、作成した補正テーブルを、印刷開始後に取得したプロファイルにおける感光ドラムの1周期分のAC電流値の最大振幅を用いて相似形に補正した補正後の補正テーブルに基づいて現像DCバイアスを補正しつつ2枚目以降の用紙Sへのプリント処理を実行する。これによって、例えば、プリント操作中の発熱に起因して変動するS−Dギャップの変動に応じて画像の濃度ムラを適正に補正することができる。また、回転位相に同期した補正テーブルを用いて現像バイアスの直流成分をフィードフォワード制御によって補正するので、画像の濃度ムラの迅速な補正を実現することができる。
図13A及び図13Bは、本実施の形態の効果を説明するための図であり、図13Aは、装置本体の内部温度の変化に基づくS−Dギャプの変化を考慮しない場合の画像濃度ムラを示す図である。また、図13Bは、装置本体の内部温度の変化に基づくS−Dギャプの変化を考慮した本実施の形態における画像の濃度ムラを示す図である。
図13A及び図13Bにおいて、画像濃度10%の全面ハーフトーンの画像を出力した際の画像の明度をHPセンサHPに同期して副走査方向に測定した値がプロットされており、それぞれ画像の濃度ムラが示されている。プリント開始後に取得したS−Dギャップの最大振幅であるΔIsnsMAを用いてプリント開始前に作成した補正テーブルを補正し、補正後の補正テーブルに基づいて現像DCバイアスを補正した本実施の形態の方が画像の濃度ムラが抑制されていることが分かる。
本実施の形態において、プリント開始時にSDギャップの変動のプロファイルを取得して補正テーブルを作成したが、プロファイル取得タイミングはこれに限ったものではなく、装置の電源投入時や、装置のドア開閉後、または所定枚数プリント後に行ってもよい。
また、本実施の形態において、補正テーブルの更新は、感光ドラム1の回転周期に同期するタイミングで行うことが好ましく、画像形成操作中に、プリント用紙S毎に順次更新することもできる。この場合、第n枚目(n=0以外の正の整数)のプリント時に発生する熱量に起因して変化するS−Dギャップの変動に基づいて第n枚目の画像形成操作に使用した補正テーブルを補正して第n+1枚目の画像形成時に使用する補正テーブルが作成される。また、所定枚数の用紙Sについてプリント操作が終了した後、又はプリント操作を所定時間継続して行った後に、補正テーブルを更新することもできる。
本実施の形態において、補正テーブルの更新を、感光ドラム1の回転周期に同期するタイミングで行う代わりに、以下のようにして更新することもできる。すなわち、感光ドラムの1周期を複数に分割したブロック毎にS−Dギャップを補正するための補正値を求め、ブロック毎の補正値を、当該ブロックについて次のタイミングで現像バイアスを印加するまでに補正して、新たな補正値に更新することもできる。この場合、補正後の補正値に基づいて当該ブロックにおける次のタイミングで印加される現像DCバイアスが補正される。ブロック毎の補正値及び補正された補正値は、補正テーブル作成時及び補正された補正テーブルの作成時に求めた補正値及び補正された補正値を適用できる。
複数に分割されたブロック毎に、次のタイミングで現像バイアスを印加するまでに、補正値を求め、かつ補正することにより、S−Dギャップの変動によらない現像バイアス電流の変動を除外することができ、画像の濃度ムラを防止する制御が安定する。また、補正値の更新間隔を長くしたり、更新タイミングを順次変更するなど、更新時期を不規則に変更することによって、S−Dギャップの変動に起因しない現像バイアス電流の変動要因を除外した制御が可能となる。
本実施の形態において、画像形成操作の開始後のΔIsnsMA(n)と、画像形成操作の開始前のΔIsnsMA(n−1)との差が所定値以上の場合には、ΔIsnsMA(n)とΔIsnsMA(n−1)の差を所定値とみなすことが好ましい。差が、所定値以下に制限されたΔIsnsMA(n)とΔIsnsMA(n−1)の比に基づいて補正テーブルを補正することによって、補正テーブルの急な変化により、かえって画像の濃度変動が顕著になる虞をなくすことができる。画像形成操作の開始後のΔIsnsMA(n)と、画像形成操作の開始前のΔIsnsMA(n−1)との差に関する所定値は、許容される画像の濃度ムラの程度等に基づいて経験的に決定される。
本実施の形態においては、感光ドラム1の1周期を複数のブロックに分割したブロック毎の現像バイアスのAC電流値のブロック平均値を更に平均した移動平均値(再平均値)に基づいて補正テーブルを作成し、補正した。しかしながら、移動平均値の変わりにブロック平均値をそのまま使用して補正テーブルを作成し、補正することもできる。この場合、移動平均値を使用した場合に比べて画像の濃度ムラが多少大きくなるので、目的とする画像の質、許容される濃度ムラ等を考慮して使い分けることが好ましい。
本実施の形態において、画像形成操作の開始後におけるS−Dギャップの変動要因として、プリント中の発熱による内部温度の昇温を例に説明したが、経時変化による変動等、昇温以外の要因によるS−Dギャップの変動にも同様に対応することができる。
1 感光ドラム
3 現像器
3a 現像スリーブ
200 現像高圧基板
201 AC高圧駆動回路
203 DC高圧回路
204 AC電流検出回路
208 CPU
209 リップル成分増幅回路
300 画像形成装置
CL 静電容量
HP 感光ドラムホームポジションセンサ

Claims (10)

  1. 静電潜像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置され前記静電潜像を現像する現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に現像バイアスを印加して前記像担持体と前記現像剤担持体との間に現像電界を形成する印加手段と、
    前記像担持体の回転位相を検出する位相検出手段と、
    前記回転位相に同期して前記像担持体と前記現像剤担持体との間のギャップを検出するギャップ検出手段と、
    画像形成操作の開始前に前記ギャップ検出手段によって検出された前記ギャップの変動が画像に及ぼす影響を解消するための補正テーブルを作成する作成手段と、
    前記補正テーブルに基づいて前記現像剤担持体に印加する現像バイアスを補正する補正手段と、
    前記補正手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、画像形成操作の開始後に前記ギャップ検出手段によって検出される前記像担持体の1周期分のギャップ変動の最大振幅を用いて前記補正テーブルを補正し、補正後の補正テーブルを用いて前記現像バイアスの直流成分を補正させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記作成手段は、前記像担持体の1周期を複数に分割した各ブロックに対応する前記ギャップの検出信号であって、各ブロック内の検出信号の平均値を用いて前記補正テーブルを作成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記作成手段は、前記平均値を、更に複数周期分に亘って平均した再平均値を用いて前記補正テーブルを作成することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記ギャップ検出手段によって検出された前記ギャップの検出信号を増幅する増幅手段を備え、
    前記作成手段は、前記増幅手段によって増幅された検出信号を用いて前記補正テーブルを作成し、
    前記制御手段は、前記増幅手段によって増幅された検出信号を用いて前記補正テーブルを補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、画像形成操作の開始前に検出される前記像担持体の1周期分のギャップ変動の最大振幅と、画像形成操作の開始後に検出される前記像担持体の1周期分のギャップ変動の最大振幅との比を用いて前記補正テーブルを相似形に補正することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記画像形成操作の開始後に検出される前記像担持体の1周期分のギャップ変動の最大振幅と、前記画像形成操作の開始前に検出される前記像担持体の1周期分のギャップ変動の最大振幅との差が所定値以下となるように制限を設けて前記補正テーブルを補正することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記画像形成操作の開始前に作成した補正テーブルを用いて第1枚目の用紙に画像を形成する際の前記現像バイアスの直流成分を補正させ、前記第1枚目の用紙に画像を形成する際に発生する熱量に起因して変化する前記ギャップの変動に基づいて前記補正テーブルを補正した補正後の補正テーブルを用いて第2枚目以降の用紙に画像を形成する際の前記現像バイアスの直流成分を補正させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記補正テーブルは、画像形成操作中に前記像担持体の回転周期に同期するタイミングで順次更新されることを特徴とする、請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、第n枚目の用紙に画像を形成する際に発生する熱量に起因して変化する前記ギャップの変動に基づいて第n枚目の用紙に画像を形成する際に使用した補正テーブルを補正して第n+1枚目の用紙に画像を形成する際に使用する補正テーブルを作成することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記ギャップは、前記現像バイアスの交流電流値として検出され、前記直流成分は直流電圧であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
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