JP2015010421A - 盛土補強構造および法面補強盛土工法 - Google Patents

盛土補強構造および法面補強盛土工法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015010421A
JP2015010421A JP2013138006A JP2013138006A JP2015010421A JP 2015010421 A JP2015010421 A JP 2015010421A JP 2013138006 A JP2013138006 A JP 2013138006A JP 2013138006 A JP2013138006 A JP 2013138006A JP 2015010421 A JP2015010421 A JP 2015010421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
embankment
anchor member
surface portion
shaped
formwork
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013138006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6274763B2 (ja
Inventor
淳市 弘中
Junichi Hironaka
淳市 弘中
和成 鈴木
Kazunari Suzuki
和成 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Industrial Products Ltd
Original Assignee
Mitsui Chemicals Industrial Products Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Industrial Products Ltd filed Critical Mitsui Chemicals Industrial Products Ltd
Priority to JP2013138006A priority Critical patent/JP6274763B2/ja
Publication of JP2015010421A publication Critical patent/JP2015010421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6274763B2 publication Critical patent/JP6274763B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Abstract

【課題】 補強法面構築地工法において、盛土の転圧作業を容易に行えて、盛土構築後に土圧によって型枠が変形しにくいL字状型枠を用いる補強法面構造及び補強法面構築工法を提供すること。【解決手段】 起立する前面部分と水平底面部分とを有する断面視略L字状の型枠と、該底面部分に接続され略水平方向に敷設されているシート状物又は網状物とを備え、該型枠の前面部分の鉛直方向の中間部に横方向に所定の間隔をもって結合されて略水平方向に配置したアンカー部材によって前記型枠の前面部分が土圧に対して補強されている盛土補強構造及び補強法面構築工法。【選択図】 図5

Description

本発明は、L字状型枠を用いる盛土補強構造および法面補強盛土工法に関する。さらに詳しくは、盛土の土圧によってL字状型枠が変形しにくい盛土補強構造および法面補強盛土工法に関する。
自然地山の地面に垂直あるいはそれに近い急勾配法面の土留め擁壁構築工法や、造成地法面などにおいて補強法面を構築する盛土工法においては、山や盛土側からの土圧に基づき、谷側に滑り崩壊が起こり易く、そのため法面前面に断面視略L字状の型枠を設置する方法が知られている。
L字状型枠を用いる補強法面構築地工法では、起立する前面部分と水平底面部分とを有する略L字状型枠を山や造成地法面の前方に載置して、盛土材を搬入した後に締め固め(転圧)して一段の盛土が構築され、このような操作を下から上に所定回数繰り返すことによって、多段に構築された補強法面構造が形成される。
L字状型枠としては数多くのものが提案されてきた。例えば特許文献1ではエキスパンドメタルを用いた略L字状型枠が提案されている。また特許文献2では、格子状金網を用いた略L字状型枠が提案されている。L字状型枠を用いる補強法面構築地工法では、盛土の土圧によって型枠が変形するおそれがあるので、L字状型枠前面部分と底面部分を斜タイ材で繋いで補強することが提案されている(特許文献3)。
L字状型枠を用いる補強法面構築地工法において盛土の土圧によって型枠が変形することを避ける方法として、斜タイ材を用いずにL字状型枠の底面部分に補強部材を連結させてから盛土材を搬入する工法も提案されている。特許文献4では、L字状の型枠の底面部分に補強用のネットまたはシート状物を結合する工法が提案されている。このような工法では、ネットまたはシート状物によって、盛土層を分割して盛土の土圧を分散させることによってL字状型枠の変形を避けるようとするものである。
補強法面構築地工法においては盛土の土圧は大きく、L字状型枠の変形をさけるために、L字状型枠前面部分と底面部分とを結合する斜タイ材と、L字状の型枠の底面部分に結合した補強用のネットまたはシート状物の双方を用いる工法も提案されている(特許文献5)。しかしながら、斜タイ材を用いる工法では、多数の斜タイ材をL字状型枠前面部分の背後に設けることになるので、現場の作業としては盛土の転圧がやりにくくなるので、部分的転圧を繰り返す作業となるために、作業工数が増大するとともに十分な転圧が達成し難いという問題点があった。
特公昭63−11488号公報 実開平6−40039号公報 特開2002−275900号公報 特開2003−49433号公報 特開2007−63790号公報
本発明は、補強法面構築工法において、従来技術の課題を解決して、盛土の転圧作業を容易に行えて、盛土構築後に土圧によって型枠が変形しにくいL字状型枠を用いる盛土補強構造および補強法面構築工法を提供するものである。
本発明は、起立する前面部分と水平底面部分とを有する断面視略L字状の型枠と、該底面部分に接続され略水平方向に敷設されているシート状物又は網状物とを備え、該型枠の前面部分の縦方向の中間部に横方向に所定の間隔をもって結合されて略水平方向に配置したアンカー部材によって前記型枠の前面部分が土圧に対して補強されている盛土補強構造を提供する。
前記アンカー部材が、棒状の部材であって、その一端部が前記L字状型枠の前面部分と結合することができる形状であり、他の端部が盛土中に打ち込める形状である前記盛土補強構造は本発明の好ましい態様である。
前記L字状型枠の前面部分の表側に略水平にアンカー部材と結合させるための連結棒を配置した盛土補強構造は本発明の好ましい態様である。
本発明はまた、地盤上または盛土上に起立する前面部分と水平底面部分とを有する断面視略L字状の型枠と、該底面部分に接続され略水平方向に敷設されているシート状物又は網状物とを載置し、該前面部分の縦方向中間位置まで盛土を施工し、アンカー部材の一端を該前面部分に結合させるとともにアンカー部材の他端を盛土に打ち込み、引き続き該型枠の上端まで盛土を施工して盛土補強構造を構築し、必要に応じて該盛土補強構造の構築を繰り返す法面補強盛土工法を提供する。
本発明により、盛土の転圧作業を容易に行えて、盛土構築後に土圧によって型枠が変形しにくいL字状型枠を用いた盛土補強構造が提供される。
本発明によってまた、盛土の転圧作業を容易に行えて、盛土構築後に土圧によって型枠が変形しにくいL字状型枠を用いる法面補強盛土工法が提供される。
本発明によって施工性にすぐれ、土圧によって変形し難いく、経済性にすぐれた盛土補強構造および法面補強盛土工法が提供される。
L字状型枠の一例を示す概略図である。 アンカー部材の例を示す概略図である。 本発明の盛土補強構造を構築の工程を示す概略図である。 L字状型枠に連結棒を設けて構築した盛土補強構造を示す概略図である。 本発明の法面補強盛土工法を示す概略図である。
本発明は、起立する前面部分と水平底面部分とを有する断面視略L字状の型枠と、該型枠の前面部分の縦方向の中間部に横方向に所定の間隔をもって結合されているアンカー部材を用いて補強土壁法面を構築する補強土壁法面構築工法を提供する。
本発明の型枠としては、金属製の略L字状に形成した格子型枠や、穴形状が菱形や亀甲形のエキスパンドメタルを略L字状に折曲してなるエキスパンドメタル、溶接金網、有孔板、プレキャスト板等の素材を略L字状に成形したものを挙げることができる。中でも強度的には、エキスパンドメタル及び格子型枠が好ましいが、特には金属製の略L字状に形成した格子型枠が好ましい。
本発明のアンカー部材は、棒状の部材であって、その一端部がL字状型枠の起立する前面部分と結合することができる形状であり、他の端部が盛土層中に打ち込める形状であって、L字状型枠の起立する前面部分と盛土層とを繋ぎとめることができるものである。
アンカー部材の材質としては、特に制限はないが、好ましくは金属製で、より好ましくは鉄製であることが望ましい。直径6〜12mm程度の鋼製などの丸棒によって構成されているアンカー部材は好ましい態様である。
アンカー部材のL字状型枠の起立する前面部分と結合することができる端部の形状としては、フック状に曲げられた形状を挙げることができる。フック状とは、釣針状に曲げた形状、L字状形状、コの字状形状などを含むもので、L字状型枠の格子枠や網目を構成する枠部形成材に係止して結合できる形状をいう。
アンカー部材の断面形状にも特に制限はなく、断面が円形、楕円形、方形などの形状を取りうるが、円形断面のものが好ましい。
アンカー部材の盛土層中に打ち込める端部形状とは、アンカー部材を水平にしたとき、端部が盛土層表面と角度をもって曲げられている形状をいう。盛土層表面に対して垂直の角度、すなわちアンカー部材の長手方向に対して90度に曲げられたもの、またはアンカー部材の他端方向に長手方向に対して鋭角を形成して曲げられているものは、好ましいアンカー部材の盛土層中に挿入しうる端部形状である。アンカー部材の盛土層中に挿入しうる端部は先端が尖った形状であると盛土層中に打ち込み易くなるので、先端を尖った形状とすることもできる。
なお、アンカー部材のL字状型枠の起立する前面部分と結合することができる端部で曲げられている方向と、アンカー部材の盛土層中に挿入しうる端部で曲げられている方向とが平行している必要はなく、角度を持って曲げられていてもよい。
たとえば、前記アンカー部材の一端部の形状と他端部の形状が、棒状の部材を曲げることによって得られる形状であり、アンカー部材の長手方向に見たとき、一端部における曲げる方向を鉛直方向としたとき、他端部における曲げる方向が鉛直方向に対して0〜180、好ましくは0〜90度、より好ましくは30〜90度の角度をもって曲げられている形状であるアンカー部材は本発明の好ましい態様である。上記他端部における曲げる方向が鉛直方向に対して45〜90度の角度をもって曲げられている形状であるアンカー部材は特に好ましい。
本発明のアンカー部材の長さは、500〜1000mm程度、より好ましくは600〜800mm程度であることが望ましい。
L字状型枠の前面部分の縦方向の中間部であって、アンカー部材が結合するのは、型枠を構成する枠材のいずれかに結合していればよい。L字状型枠が格子枠である場合、アンカー部材が結合するのが、縦枠であっても、横枠であっても、また縦枠と横枠が交差する位置でその双方と結合していてもよい。格子枠の場合、アンカー部材の結合を予定する位置で、枠材の密度を密にすることもできる。例えば、アンカー部材の結合を予定する位置で、横枠を2本接近して配置することもできる。
型枠の起立する前面部分の表側に略水平にアンカー部材と結合させるための連結棒を配置することもできる。連結棒は、アンカー部材と結合させることによって型枠の前面部分に固定されるとともに、型枠の起立する前面部分が土圧に対して補強されるという効果が得られる。このような連結棒は、直径が15〜25mm程度、鋼製またはメッキ処理された金属製丸棒によって構成されていることが好ましい。その長さは型枠と同様の長さであればよく、例えば1000〜3000mm程度の長さとすることができる。連結棒は隣り合うL字状型枠がある場合には、そこに使用される連結棒と結合具を用いて結合されていてもよい。
本発明のL字状型枠及びアンカー部材は、盛土層中に挿入されて固定されているアンカー部材が、盛土の土圧でL字状型枠が変形するのを防ぎ得る結合を果たすL字状型枠の前面部分とアンカー部材の結合でなければならないので、その目的を達成するL字状型枠の構成及びアンカー部材の構成が求められる。
本発明のアンカー部材は、L字状型枠の前面部分の縦方向の中間部に横方向に所定の間隔をもって結合されるが、通常アンカー部材を結合する間隔は、型枠横幅が2mとしたとき、アンカー部材を3〜5個程度を略等間隔とすることが好ましい。結合させるアンカー部材の数は、L字状型枠の大きさおよび材質によって適宜選択することができる。
本発明の補強土壁法面構築工法では、まず断面視略L字状の型枠の底面部分から盛土材を搬入した後締め固め(転圧)して。型枠の前面部分の縦方向の中間部で、アンカー部材が結合される位置まで盛土層を構築し、その位置でアンカー部材を用いて型枠と構築された盛土層を繋ぎとめ、続いて盛土材を搬入した後締め固めて一段の盛土層の構築を完了する。引き続き同様の構築操作で構築した盛土層の上部に次の段の盛土層を構築することができる。このような操作を繰り返すことによって、所定の高さの盛土を構築することができる。
本発明の補強土壁法面構築工法によって、斜タイ材を用いる工法に比して盛土の転圧がやり易く、効率的転圧作業ができかつ十分な転圧を達成することができる。また、L字状型枠への盛土の圧力を軽減できるので、L字状型枠の変形を防止することができ、また型枠の高さを従来技術のL字状型枠に比して高くすることも可能となる。それによって、型枠に要する経費を削減することもできるので、本発明の補強法面構築工法は、経済的に優れた工法である。
本発明のL字状型枠の底面部分には、補強材が結合されていてもよい。補強材としては、引張強度が大きい公知のジオテキスタイル、ジオグリッド等の網状物またはシート状物を用いることができる。中でも強度に優れるジオグリッドが好ましい。
ジオグリッドとしては、熱可塑性樹脂製、とりわけ耐水性、耐薬品性に優れたポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン製であって、高強度の1軸又は2軸に延伸された網状物を使用するのが好ましいが。これに限定されるものではない。その網目については、1軸延伸品である細長の網目や2軸延伸物である短辺と長辺が近似した形状の方形網目など種々の網目形状のものが使用できる。網目の大きさも任意であるが、とくに好適なポリエチレン製1軸延伸物について述べると、目合い寸法が横15〜30mm、縦80〜300mm程度のものを使用するのが好ましい。このようなポリオレフィン製ジオグリッドは市場から入手して使用することができる。例えば、出願人がテンサーという商品名で販売されている各銘柄のものを例示することができる。
本発明のL字状型枠と補強材を結合させる方法として、紐、支持棒、結束バンド、鉄線などの金属線などを挙げることができるし、またアンカーピンを用いて型枠底面部分と補強材を結合させることができるが、これらに限定されるものではない。補強材が網状ジオグリッドであるとき、ジオグリッドの網目端部網目を湾曲させて型枠の底面部分の隙間に挿入して、ジオグリッド網目の挿入部に支持棒を通して結合させることができる。そのために、L字状型枠の底面部分にジオグリッドと連結するために、型枠の底面部にジオグリッドと連結できる構造を用意することが好ましい。例えば、断面視底面部の一部を上方に屈曲させて、ジオグリッドと連結するための長尺状のジョイナーを嵌挿するためのジョイナー保持部となる形状とすることができる。ジョイナーの形状には特に制限はなく、断面形状は円形、楕円形、方形、多角形等種々の形状であってよい。長尺ジョイナーを用いてL字状型枠と補強材を結合する場合、とくに結合のコストも手間も低減できるので、好ましい態様である。
本発明の断面視略L字状型枠の前面部分の上端部は、上部に位置する型枠と係合し得る形状であることが好ましい。そのような形状としては、上端において直線的にもしくは曲線を描いて折れ曲がっていて、該上部型枠と係合することができる形状であることが好ましい。
本発明の補強法面構築工法において、断面視略L字状の型枠の内側にジオグリッドを貼りつけるように配置してもよい。また、断面視略L字状の型枠の内側に植生シートを配置することもできる。
以下に本発明の補強法面構築工法について図を用いて説明する。
図1は、本発明の補強法面構築工法に用いる断面視略L字状の型枠の例を示す概略図である。図1には、起立する前面部分2と水平底面部分3とを有する断面視略L字状の型枠1が示されている。前面部分2の上端部には、上部に位置する型枠と係合し得る折れ曲がり形状の上端部4が設けられている。
図1の型枠1の上端部4は、上に向かって一旦外側に折れてから、上方に伸びる形状となっていて、折れ曲がり構造の上端部4によって、上部に来る型枠と係合することができる構造となっている。また水平底面部分3には、一部を上方に屈曲してジオグリッドと連結するためのジョイナー保持部5が形成されている様子が示されている。
また型枠1の型枠前面部2の鉛直方向中間に位置する水平方向枠材は、間隔を狭めて配置されている。このような枠材配置とすれば、本発明のアンカー部材が間隔を狭めて配置された複数の水平方向枠材と結合することにより、L字状型枠前面部分に盛土の土圧による変形に対する抵抗力を高めることができる。
図2の(a)は、本発明のアンカー部材の一例を示す概略図である。図2には、棒状のアンカー部材7で、端部71が曲線を描いて屈曲する形状をしている。曲線を描いて屈曲していることにより、端部71はL字状型枠の枠材に係合して結合することができる。また、アンカー部材の他の端部72は、棒状材に対して垂直方向に屈曲している。垂直方向に屈曲していることによってアンカー部材の端部72を盛土層に打ち込むことができる。枠材に結合し得る形状の端部71と、盛土層に打ち込むことができる形状の端部72を有するアンカー部材7によって、盛土の土圧でL字状型枠が変形するのを防ぐことができる。アンカー部材7の盛土層中に挿入しうる端部72は先端が尖った形状であると盛土層中に打ち込み易くなるので、先端を斜め切りにするなどの方法で尖った形状としてもよい。
図2の(b)〜(d)は、アンカー部材7を端部71の方向から見た図である。(b)は端部71の曲げる方向を鉛直方向としたとき、端部72の曲げる方向は、鉛直方向に対してなす角度はゼロ度であって、同じ方向に曲げられている。(c)は、端部71の曲げる方向を鉛直方向としたとき、端部72の曲げる方向は、鉛直方向に対してなす角度αは約45度である。(c)のように端部71が、端部72に対して角度を持って曲げられているときには、端部71を型枠の鉛直方向枠材または水平方向と鉛直方向の枠材の交差する所で双方に結合させることができる。(d)は、端部71の曲げる方向を鉛直方向としたとき、端部72の曲げる方向は、鉛直方向に対してなす角度αは90度で、水平に曲げられている態様を示す。(d)のように端部71が、端部72に対して90度の角度を持って曲げられているときには、端部71を型枠の鉛直方向枠材と結合させることができる。
図3は、本発明の盛土補強構造を構築の工程を示す概略図である。L字状型枠1と、型枠1の底面部分3に接続され略水平方向に敷設されているジオグリッド8とを載置し、該前面部分の縦方向中間位置まで盛土をし、転圧して締め固めたのちに、アンカー部材7の端部71を型枠前面部分2に結合させるとともにアンカー部材の他端部72を盛土層に打ち込む。図3は、盛土を施工し、アンカー部材を型枠前面部分に枠材と結合させた、アンカー部材端部を盛土層に打ち込んだ状態を示している。そして、その後に引き続き型枠の上端まで盛土を施工して盛土補強構造を構築する。図3アンカー部材の端部71は、他端部72の曲げ方向に対して45度の角度をもって曲げられている形状であり、型枠1の鉛直方向枠材と水平方向枠材の交差する点でその双方と結合している。
図4は、L字状型枠の前面部分の表側に略水平にアンカー部材と結合させるための連結棒を配置した型枠を用いて構築した盛土補強構造の例を示す概略図である。図4には、L字状型枠1の前面部分2の表側に略水平にアンカー部材と結合させるための連結棒14を配置されており、アンカー部材2の端部は連結棒14と結合し、他の端部は盛土層に打ち込まれている。このような連結棒は、L字状型枠の前面部分に盛土の土圧による変形に対する抵抗力を付与することができる。
図5は、本発明の法面補強盛土工法によって構築された法面を示す概略図である。L字状型枠1を用いた補強土壁法面の構築に際しては、型枠1は工事現場である地山12の法面前方の施工場所地面11上に載置される。型枠底面部3に設けられたジョイナー保持部5に長尺のジョイナー9を嵌挿させることにより、ジオグリッド8と型枠底面部3がしっかりと連結されている。ジオグリッド8の他端を緊張させて、アンカーピン(図示しない)などにより地面11にしっかりと固定される。図5では、型枠1の内側に植生シート13が配置されている。必要に応じて型枠1の内側に、さらにジオグリッドを配置してもよい。
型枠1と地山12の法面との間の型枠底面部3及びジオグリッド8の上に盛土材10が、型枠前面部2の鉛直方向中間の位置まで充填された後締め固められ、続いてアンカー部材7の端部を型枠前面部分に結合させるとともにアンカー部材の他端部を盛土層に打ち込む。その後に引き続き型枠の上端まで盛土を施工して第1段の盛土補強構造が構築される。図5では、図1に示されているような型枠前面部2の鉛直方向中間の位置に水平方向枠材が間隔を狭めて配置されている型枠が用いられており、アンカー部材7の端部は、端部71は、他端部72の曲げ方向に対して90度の角度をもって曲げられている形状であり、間隔を狭めて配置された2本の水平方向枠材の間で、鉛直方向枠材と結合している。
上記のような操作を下から上に順次繰り返すことにより、多段に構築された補強土壁法面が構築される。
本発明により提供されるL字状型枠を用いた盛土補強構造は、盛土の転圧作業を容易に行えて、盛土構築後に土圧によって型枠が変形しにくい盛土補強構造である。
本発明によって提供される法面補強盛土工法は、盛土の転圧作業を容易に行えて、盛土構築後に土圧によって型枠が変形しにくいL字状型枠を用いる法面補強盛土工法である。
本発明によって施工性にすぐれ、土圧によって変形し難いく、経済性にすぐれた盛土補強構造および法面補強盛土工法が提供される。
1.型枠
2.前面部分
3.底面部分
4.上端部
5.ジョイナー保持部
6.枠材
7.アンカー部材
71.アンカー部材端部1
72.アンカー部材端部2
8.ジオグリッド
9.長尺ジョイナー
10.盛土材
11.地面
12.地山
13.植生シート
14.連結棒

Claims (6)

  1. 起立する前面部分と水平底面部分とを有する断面視略L字状の型枠と、該底面部分に接続され略水平方向に敷設されているシート状物又は網状物とを備え、該型枠の前面部分の鉛直方向の中間部に横方向に所定の間隔をもって結合されて略水平方向に配置したアンカー部材によって前記型枠の前面部分が土圧に対して補強されている盛土補強構造。
  2. 前記アンカー部材が、棒状の部材であって、その一端部が前記L字状型枠の前面部分と結合することができる形状であり、他の端部が盛土中に打ち込める形状であることを特徴とする請求項1に記載の盛土補強構造。
  3. 前記アンカー部材の一端部の形状と他端部の形状が、棒状の部材を曲げることによって得られる形状であり、アンカー部材の長手方向に見たとき、一端部における曲げる方向を鉛直方向としたとき、他端部における曲げる方向が鉛直方向に対して0〜90度の角度をもって曲げられている形状である、ことを特徴とする請求項1に記載の盛土補強構造。
  4. 前記シート状物又は網状物がジオテキスタイルまたはジオグリッドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の盛土補強構造。
  5. 前記L字状型枠の前面部分の表側に略水平にアンカー部材と結合させるための連結棒を配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の盛土補強構造。
  6. 地盤上または盛土上に起立する前面部分と水平底面部分とを有する断面視略L字状の型枠と、該底面部分に接続され略水平方向に敷設されているシート状物又は網状物とを載置し、該前面部分の鉛直方向中間位置まで盛土を施工し、アンカー部材の一端を該前面部分に結合させるとともにアンカー部材の他端を盛土に打ち込み、引き続き該型枠の上端まで盛土を施工して盛土補強構造を構築し、必要に応じて該盛土補強構造の構築を繰り返す法面補強盛土工法。
JP2013138006A 2013-07-01 2013-07-01 盛土補強構造および法面補強盛土工法 Active JP6274763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013138006A JP6274763B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 盛土補強構造および法面補強盛土工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013138006A JP6274763B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 盛土補強構造および法面補強盛土工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015010421A true JP2015010421A (ja) 2015-01-19
JP6274763B2 JP6274763B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=52303821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013138006A Active JP6274763B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 盛土補強構造および法面補強盛土工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6274763B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019514784A (ja) * 2016-04-26 2019-06-06 エフコ ベフェスティグングステヒニーク アー・ゲーEFCO Befestigungstechnik AG アンカー装置
CN114059583A (zh) * 2021-12-23 2022-02-18 太原理工大学 预应力锚索-加筋土挡墙组合支挡结构及其施工方法
JP7462627B2 (ja) 2018-11-09 2024-04-05 ソレタンシュ フレシネ 粒状要素を封じ込めるためのデバイス

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111441211A (zh) * 2020-04-10 2020-07-24 中铁六局集团天津铁路建设有限公司 一种炭质软岩-土工合成材料复合路基结构

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1030233A (ja) * 1996-07-15 1998-02-03 Tanaka Tekkin Kogyo Kk 土留工法
JP2003049433A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Mitsui Kagaku Sanshi Kk 壁面補強用格子型枠
JP2007063790A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp 盛土補強構造
JP2008057223A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Takiron Co Ltd 法面補強材並びにこれを用いた法面補強工法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1030233A (ja) * 1996-07-15 1998-02-03 Tanaka Tekkin Kogyo Kk 土留工法
JP2003049433A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Mitsui Kagaku Sanshi Kk 壁面補強用格子型枠
JP2007063790A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp 盛土補強構造
JP2008057223A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Takiron Co Ltd 法面補強材並びにこれを用いた法面補強工法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019514784A (ja) * 2016-04-26 2019-06-06 エフコ ベフェスティグングステヒニーク アー・ゲーEFCO Befestigungstechnik AG アンカー装置
JP7462627B2 (ja) 2018-11-09 2024-04-05 ソレタンシュ フレシネ 粒状要素を封じ込めるためのデバイス
CN114059583A (zh) * 2021-12-23 2022-02-18 太原理工大学 预应力锚索-加筋土挡墙组合支挡结构及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6274763B2 (ja) 2018-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10392772B2 (en) Construction method for band type fiber reinforcing material for reinforced-soil retaining-wall
JP6274763B2 (ja) 盛土補強構造および法面補強盛土工法
JP6298250B2 (ja) 擁壁の連結構造
JP2983207B2 (ja) 土木構築物用施工石、土木構築物用施工石の使用方法及び土木構築物
JP5284749B2 (ja) 土間コンクリート支持構造及びその施工方法
KR101528725B1 (ko) 자연석을 이용한 경사면 보강공법
KR20090039258A (ko) 보강토옹벽 그린블록 및 지지구조
KR101465023B1 (ko) 옹벽형 개비온
JP3611967B2 (ja) 法面構造およびその構築方法
JP2014237980A (ja) 法面に道路を敷設する方法
KR101873792B1 (ko) 조립형 게비온 구조물
RU188706U1 (ru) Конструкция из габионов
JP5986967B2 (ja) 分割された盛土構築用壁面材ユニット
JP2009121086A (ja) 盛土補強構造、及び、盛土補強方法
JP2007063790A (ja) 盛土補強構造
JP2004300701A (ja) 法面形成用枠材および法面構築工法
JP2002004287A (ja) 壁面構築用袋体及び同壁面構築用袋体を用いた土壁構築工法
JP4409151B2 (ja) 盛土補強装置
JP2001049668A (ja) 壁面材と地盤補強材の接続方法
JP3519725B1 (ja) 法面補強盛土工法
JP2004218265A (ja) 補強土擁壁
KR20080000510U (ko) 건설용 보강 마대
JP3854610B2 (ja) 壁面材用枠体及びそれを用いた補強土壁の施工方法
JP2011122355A (ja) 土留構造体
JP4355580B2 (ja) 擁壁の築造方法と擁壁構造およびこれに用いる網状壁面材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6274763

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250