JP2015009788A - タイヤの設計方法 - Google Patents

タイヤの設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015009788A
JP2015009788A JP2013139133A JP2013139133A JP2015009788A JP 2015009788 A JP2015009788 A JP 2015009788A JP 2013139133 A JP2013139133 A JP 2013139133A JP 2013139133 A JP2013139133 A JP 2013139133A JP 2015009788 A JP2015009788 A JP 2015009788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
model
spike pin
rubber
hole
spike
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013139133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6204719B2 (ja
Inventor
一裕 藤澤
Kazuhiro Fujisawa
一裕 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2013139133A priority Critical patent/JP6204719B2/ja
Publication of JP2015009788A publication Critical patent/JP2015009788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6204719B2 publication Critical patent/JP6204719B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】スパイクピン及びスパイクピンが嵌合されるタイヤのトレッド部の孔を、効率良く設計する。
【解決手段】スパイクピン2、及びスパイクピン2が嵌合されるタイヤのトレッド部3の孔4を、コンピュータ1を用いて設計するための方法である。本発明の設計方法の嵌合ステップS3は、スパイクピンモデル7とゴムモデル11との接触による変形計算を無効にするステップS31、スパイクピンモデル7の中心軸7cと、孔12の中心軸12cとを一致させ、かつスパイクピンモデル7とゴムモデル11とを重複させて配置するステップS32、ゴムモデル11を膨張させて、スパイクピンモデル7とゴムモデル11との重複を無くす第1ステップS33、スパイクピンモデル7とゴムモデル11との接触による変形計算を有効にするステップS34、及びゴムモデル11を元の倍率に収縮させて、スパイクピンモデル7を孔12に嵌合させる第2ステップS35を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、スパイクピン、及びスパイクピンが嵌合されるタイヤのトレッド部の孔を、効率良く設計することができるタイヤの設計方法に関する。
下記特許文献1には、スパイクピンがトレッド部に装着されることにより、氷雪路での走行性能を向上させたタイヤが提案されている。このようなトレッド部のトレッドゴムの踏面には、スパイクピンを嵌合するための孔が複数設けられている。
特開2012−001120号公報
氷雪路での走行性能を十分に発揮させるには、スパイクピンと孔との隙間が小さくなるように嵌合させることが重要である。従来の設計方法では、実際に試作されたスパイクピン及びタイヤの孔を嵌合させ、例えば、CTスキャン装置等によって撮像された断面像から、嵌合状態が評価されていた。このため、従来の設計方法では、スパイクピン及びタイヤの試作や、嵌合状態の評価に要するコストが増大し、効率良く設計することができないという問題があった。
また、スパイクピン及び孔を含むトレッドゴムのそれぞれを、有限個の要素でモデル化したスパイクピンモデル及びゴムモデルを用いて、スパイクピンモデルと孔との嵌合状態を、コンピュータを用いて評価することも考えられる。しかしながら、スパイクピンモデルをゴムモデルの孔にそのまま挿入すると、ゴムモデルの要素の体積が負となる要素潰れが生じ、計算落ちが発生しやすいという問題もあった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、スパイクピン、及びスパイクピンが嵌合されるタイヤのトレッド部の孔を、効率良く設計することができるタイヤの設計方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、スパイクピン、及び前記スパイクピンが嵌合されるタイヤのトレッド部の孔を、コンピュータを用いて設計するための方法であって、前記孔の大きさは、前記スパイクピンの大きさよりも小であり、前記コンピュータに、前記スパイクピンを有限個の要素でモデル化したスパイクピンモデルを入力するステップと、前記コンピュータに、前記孔を含む前記トレッド部のトレッドゴムの少なくとも一部を、有限個の要素でモデル化したゴムモデルを入力するステップと、前記コンピュータが、前記スパイクピンモデルを、前記ゴムモデルの孔に嵌合させる嵌合ステップと、前記コンピュータが、前記スパイクピンモデルと前記孔との嵌合状態を評価するステップとを含み、前記嵌合ステップは、前記スパイクピンモデルと前記ゴムモデルとの接触による変形計算を無効にするステップ、前記スパイクピンモデルの中心軸と、前記孔の中心軸とを一致させ、かつ前記スパイクピンモデルと前記ゴムモデルとを重複させて配置するステップ、前記スパイクピンモデルを収縮、又は前記ゴムモデルを膨張させて、前記スパイクピンモデルと前記ゴムモデルとの重複を無くす第1ステップ、前記スパイクピンモデルと前記ゴムモデルとの接触による変形計算を有効にするステップ、及び前記スパイクピンモデル、又は前記ゴムモデルを元の倍率に戻し、前記スパイクピンモデルを前記孔に嵌合させる第2ステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記タイヤの設計方法は、前記スパイクピンモデル及び前記ゴムモデルは、前記中心軸を含む断面形状に基づいた二次元モデルであるのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤの設計方法は、前記第1ステップは、前記ゴムモデルを膨張させるものであり、前記ゴムモデルには、前記トレッドゴムの熱膨張係数が定義され、前記第1ステップ及び前記第2ステップは、前記熱膨張係数に基づいて、前記タイヤモデルを膨張及び収縮させるのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤの設計方法は、前記ゴムモデルは、前記孔と反対側の面である内面を含み、前記嵌合ステップは、前記第2ステップ後の前記ゴムモデルの前記内面の位置が、前記第1ステップ前の前記ゴムモデルの前記内面の位置に一致するように、前記ゴムモデルを変形計算するステップをさらに含むのが望ましい。
本発明に係る前記タイヤの設計方法は、前記コンピュータが、前記嵌合ステップにより、前記孔に嵌合した前記スパイクピンモデルを、前記孔から引き抜く方向に移動させて前記ゴムモデルの変形を計算するステップ、並びに、前記ゴムモデルの変形計算に基づいて、前記スパイクピンモデル及び前記孔の耐ピン抜け性能を評価するステップをさらに含むのが望ましい。
本発明のタイヤの設計方法は、コンピュータが、スパイクピンモデルを、ゴムモデルの孔に嵌合させる嵌合ステップと、スパイクピンモデルと孔との嵌合状態を評価するステップとを含んでいる。このため、本発明の設計方法は、スパイクピンやタイヤを試作することなく、コンピュータを用いて嵌合状態を評価することができるため、スパイクピン及びトレッドゴムの孔を効率良く設計することができる。
嵌合ステップは、スパイクピンモデルとゴムモデルとの接触による変形計算を無効にするステップ、及びスパイクピンモデルの中心軸と、孔の中心軸とを一致させ、かつスパイクピンモデルとゴムモデルとを重複させて配置するステップを含んでいる。さらに、嵌合ステップは、スパイクピンモデルを収縮、又はゴムモデルを膨張させて、スパイクピンモデルと前記ゴムモデルとの重複を無くす第1ステップ、スパイクピンモデルとゴムモデルとの接触による変形計算を有効にするステップ、及びスパイクピンモデル、又はゴムモデルを元の倍率に戻し、スパイクピンモデルを孔に嵌合させる第2ステップを含んでいる。
このような嵌合ステップは、例えば、スパイクピンモデルよりも小さな孔に、スパイクピンモデルを打ち込む実際の工程を再現する必要がないため、ゴムモデルの局部的な大変形を防ぐことができる。このため、本発明の嵌合ステップでは、要素潰れによる計算落ちを防ぐことができ、スパイクピンモデルと孔との嵌合状態を、確実に計算することができる。
本実施形態の設計方法を実行するコンピュータの斜視図である。 スパイクピン及びトレッド部の孔の断面図である。 本実施形態の設計方法の一例を示すフローチャートである。 スパイクピンモデルを視覚化して示す図である。 ゴムモデルを視覚化して示す図である。 本実施形態の嵌合ステップの一例を示すフローチャートである。 スパイクピンモデル及びゴムモデルを重複して配置した図である。 ゴムモデルを膨張させる第1ステップを説明する図である。 ゴムモデルを収縮させる第2ステップを説明する図である。 第2ステップ後のゴムモデル及びスパイクピンモデルを拡大して示す図である。 第2ステップ後の内面の位置を、第1ステップ前の内面の位置に一致させたゴムモデルを示す図である。 他の実施形態の設計方法を示すフローチャートである。 スパイクピンモデルをゴムモデルの孔から引き抜く方向に移動させた状態を説明する図である。 スパイクピンモデルの移動距離と、スパイクピンモデルの引抜き力Fとの関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態のタイヤの設計方法(以下、単に「設計方法」ということがある)は、スパイクピン、及びスパイクピンが嵌合されるタイヤのトレッド部の孔を、コンピュータを用いて設計するための方法である。
図1に示されるように、コンピュータ1は、本体1a、キーボード1b、マウス1c及びディスプレイ装置1dを含む。この本体1aには、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリー、磁気ディスクなどの記憶装置、及び、ディスクドライブ装置1a1、1a2などが設けられる。なお、記憶装置には、本実施形態の設計方法を実行するための処理手順(プログラム)が予め記憶されている。
図2に示されるように、スパイクピン2は、タイヤのトレッド部3の孔4に嵌合される基部5と、基部5からタイヤ半径方向外側に突出するスパイク部6とを含んでいる。
基部5は、タイヤ半径方向の外側に配置される大径部5A、大径部5Aのタイヤ半径方向内側に配置される小径部5B、大径部5Aと小径部5Bとの間を円錐状面で継ぐ継ぎ部5C、及び小径部5Bの内端に固着されるフランジ5Dを含んでいる。
本実施形態の大径部5Aの外径D1aは、小径部5Bの外径D1bよりも大に設定されている。また、フランジ5Dの外径D1dは、小径部5Bの外径D1bよりも大に設定されている。これにより、基部5には、大径部5Aとフランジ5Dとの間に、くびれ部5Eが形成される。このようなくびれ部5Eは、基部5が孔4に嵌合されることにより、トレッドゴム3Gを大きく食い込ませることができ、耐ピン抜け性能を向上しうる。
スパイク部6は、大径部5Aのタイヤ半径方向の外端、及びトレッド部3の踏面3sから、タイヤ半径方向に突出している。さらに、スパイク部6は、その外径D2が、基部5の小径部5Bの外径D1bよりも小さい円柱状に形成されている。このようなスパイク部6は、路面と接触して、大きな摩擦力を得ることができる。
孔4は、トレッド部3の踏面3sからタイヤ半径方向内側にのび、かつ有底の円形孔からなる。本実施形態の孔4は、タイヤ半径方向外側に配置される外側部4Aと、該外側部4Aのタイヤ半径方向内側に配置される内側部4Bとを含んで構成されている。
外側部4A及び内側部4Bの各外径D3a、D3bは、スパイクピン2の小径部5Bの外径D1bよりも小に形成されている。さらに、孔4のタイヤ半径方向の長さL3は、スパイクピン2の基部5のタイヤ半径方向の長さL1よりも小に設定される。このような孔4は、スパイクピン2を圧入させることができるため、耐ピン抜け性能を向上しうる。さらに、内側部4Bの外径D3bは、外側部4Aの外径D3aよりも大に設定される。このため、孔4は、スパイクピン2の基部5のくびれ部5Eに沿って変形でき、該基部5を抜き止めすることができる。
図3には、本実施形態の設計方法の具体的手順が示されている。本実施形態では、先ず、コンピュータ1に、スパイクピン2をモデル化したスパイクピンモデルが入力される(ステップS1)。
図2に示されるように、スパイクピン2は、その中心軸2cを中心とする回転対称性を有している。このため、図4に示されるように、本実施形態のスパイクピンモデル7は、スパイクピン2の中心軸2c(図2に示す)を含む断面形状に基づいた二次元モデルとして設定される。このようなスパイクピンモデル7は、中心軸7cに関して半分の面積で定義されるため、例えば、三次元モデルに比べて、計算時間を短縮しうる。
本実施形態のスパイクピンモデル7は、図2に示したスパイクピン2の基部5及びスパイク部6のうち、孔4に嵌合される基部5のみを限定してモデル化される。これは、スパイク部6が、トレッドゴム3Gの孔4との嵌合に影響しないためである。従って、スパイクピンモデル7は、基部5のみを限定してモデル化されるため、モデル化に要する時間、及び計算時間を短縮しうる。
本実施形態のスパイクピンモデル7は、図2に示したスパイクピン2の基部5の外表面のみに限定してモデル化されている。このため、スパイクピンモデル7は、モデル化に要する時間、及び計算時間をさらに短縮しうる。また、スパイクピンモデル7には、大径部5A、小径部5B、継ぎ部5C及びフランジ5Dをモデル化した大径部8A、小径部8B、継ぎ部8C及びフランジ8Dが設けられる。さらに、スパイクピンモデル7の各寸法は、スパイクピン2の各寸法に基づいて設定されている。
スパイクピンモデル7の中心軸7cには、固定の境界条件が設定されている。また、スパイクピンモデル7は、中心軸7cを除く輪郭に、他のモデルがスパイクピンモデル7をすり抜けるのを防ぐ接触条件が定義される。
スパイクピンモデル7は、数値解析法により取り扱い可能な有限個の要素10でモデル化(離散化)される。数値解析法として、本実施形態では有限要素法が採用される。
本実施形態の要素10は、4つの節点10sを有する四辺形要素が用いられているが、これ以外にも、例えば、3つの節点10sを有する三角形要素や、2つの節点10sを有するビーム要素などが用いられても良い。このような三角形要素及びビーム要素は、四辺形要素に比べて、複雑な形状を表現するのに適している。また、各要素10には、要素番号、節点10sの番号、節点10sの座標値、及びスパイクピン2(図2に示す)の材料特性(例えば密度、ヤング率又は減衰係数等)などの数値データが定義される。これらの数値データは、コンピュータ1に記憶される。
次に、コンピュータ1に、図2に示した孔4を含むトレッドゴム3Gの少なくとも一部を、有限個の要素でモデル化したゴムモデルが入力される(ステップS2)。
図2に示したように、孔4は、スパイクピン2と同様に、孔4の中心軸4cを中心とする回転対称性を有している。このため、図5に示されるように、孔12を含むゴムモデル11は、孔4の中心軸4cを含む断面形状に基づいた二次元モデルとして設定される。また、孔12の中心軸12cには、固定の境界条件が設定されている。さらに、ゴムモデル11は、中心軸12cを除く輪郭に、他のモデルがゴムモデル11をすり抜けるのを防ぐ接触条件が定義される。
ゴムモデル11は、孔12が設けられる踏面11uと、孔12と反対側の面である内面11dと、孔12の中心軸12cと反対側の面である側面11sとを含み、略L字状に形成されている。また、孔12は、図2に示した孔4の外側部4A及び内側部4Bに基づいて、外側部12A及び内側部12Bが設けられる。孔12の各寸法は、孔4の各寸法に基づいて設定される。
ゴムモデル11は、スパイクピンモデル7と同様に、有限個の要素13でモデル化(離散化)される。各要素13は、スパイクピンモデル7の要素10と同様に、要素番号、節点13sの番号、節点13sの座標値や、トレッドゴム3Gの材料特性(例えば密度、ヤング率又は減衰係数等)などの数値データが定義される。
さらに、本実施形態のゴムモデル11には、トレッドゴム3Gの熱膨張係数が定義される。ここで、熱膨張係数とは、物体の長さ及び体積が、温度の上昇によって膨張する割合を示したものである。本実施形態の熱膨張率は、ゴムモデル11が二次元モデルとして設定されるため、面膨張率として定義される。このような熱膨張率は、ゴムモデル11の面積を、下記式(1)で定義することができる。
V=V0(1+αt)…(1)
ここで、各変数及び定数は、次のとおりである。
V:トレッドゴムのt℃での面積
0:トレッドゴムの基準温度(0℃)での面積
α:トレッドゴムの熱膨張率(面膨張率)
t:基準温度(0℃)からの温度変化
上記式(1)では、温度変化tを増減させることにより、ゴムモデル11の面積Vを、X軸及びY軸の比率を維持しつつ、リニアに増減させることができる。また、ゴムモデル11は、数値データであるため、温度変化tに非常に大きな数値を代入して、現実では不可能な大きさに膨張させることができる。なお、熱膨張係数αとしては、例えば、一般的なゴムの熱膨張係数(例えば、0.0002〜0.0003(1/℃)程度)が望ましい。ステップS2では、このようなゴムモデル11が、コンピュータ1に記憶される。
次に、スパイクピンモデル7を、ゴムモデル11の孔に嵌合させる(嵌合ステップS3)。図6には、本実施形態の嵌合ステップS3の具体的手順が示されている。
本実施形態の嵌合ステップS3では、先ず、スパイクピンモデル7とゴムモデル11との接触による変形計算が無効にされる(ステップS31)。ステップS31では、スパイクピンモデル7及びゴムモデル11の接触条件が無効にされ、スパイクピンモデル7及びゴムモデル11が互いにすり抜け可能に定義される。
次に、スパイクピンモデル7の中心軸7cと、孔12の中心軸12cとを一致させて、スパイクピンモデル7とゴムモデル11とが重複して配置される(ステップS32)。スパイクピンモデル7及びゴムモデル11は、接触条件が予め無効に設定されている。このため、図7に示されるように、スパイクピンモデル7及びゴムモデル11は、互いにすり抜けさせることができる。そして、スパイクピンモデル7及びゴムモデル11の各座標値が、コンピュータ1に記憶される。
次に、ゴムモデル11を膨張させ、スパイクピンモデル7とゴムモデル11との重複が無くされる(第1ステップS33)。第1ステップS33では、上記式(1)の熱膨張係数αに基づき、温度変化tを徐々に大きくして、ゴムモデル11を膨張させている(面積Vを大きくする)。これにより、第1ステップS33では、図8に示されるように、ゴムモデル11の孔12を、スパイクピンモデル7よりも大きくすることができる。本実施形態の温度変化tは、孔12がスパイクピンモデル7よりも大きくなるように適宜設定されるが、例えば、4000〜6000℃程度に設定されてもよい。
次に、スパイクピンモデル7とゴムモデル11との接触による変形計算が有効にされる(ステップS34)。ステップS34では、スパイクピンモデル7及びゴムモデル11の接触条件が有効に設定される。これにより、スパイクピンモデル7及びゴムモデル11は、すり抜け不能に定義される。
次に、ゴムモデル11が元の倍率に戻して、スパイクピンモデル7が孔12に嵌合される(第2ステップS35)。第2ステップS35では、上記式(1)の熱膨張係数に基づき、ゴムモデル11の温度変化tを初期値に戻して、ゴムモデル11を元の面積に収縮させている。
第2ステップS35では、図9に示されるように、ゴムモデル11の収縮により、孔12が、スパイクピンモデル7に当接する。さらに、ゴムモデル11は、孔12がスパイクピンモデル7に当接した状態で収縮される。これにより、ゴムモデル11は、スパイクピンモデル7の輪郭に沿って変形する。従って、第2ステップS35では、スパイクピンモデル7をゴムモデル11の孔に嵌合させた状態を計算することができる。
ゴムモデル11の変形計算は、各要素13(図5に示す)の形状及び材料特性などをもとに、要素13の質量マトリックス、剛性マトリックス及び減衰マトリックスがそれぞれ作成される。さらに、これらのマトリックスが組み合わされて、全体の系のマトリックスが作成される。そして、コンピュータ1が、各種の条件を当てはめて運動方程式を作成して、これらを単位時間Tx(x=0、1、…)ごと(例えば、1μ秒ごと)にゴムモデル11の変形計算を行う。このような変形計算は、例えば、JSOL 社製の LS-DYNA などの市販の有限要素解析アプリケーションソフトを用いて計算することができる。
このように、第2ステップS35では、ゴムモデル11の収縮による変形を計算することにより、図10に示されるように、スパイクピンモデル7をゴムモデル11の孔12に嵌合させることができる。このため、嵌合ステップS3では、例えば、スパイクピンモデル7よりも小さな孔12に、スパイクピンモデル7を踏面11u側から打ち込む実際の工程を再現する必要がないため、ゴムモデル11の局部的な大変形を防ぐことができる。このため、本実施形態の嵌合ステップS3では、要素潰れによる計算落ちを防ぐことができ、スパイクピンモデル7と孔12との嵌合状態を、確実に計算することができる。
図9に示されるように、第2ステップS35では、ゴムモデル11を収縮させると、スパイクピンモデル7の大径部8Aのタイヤ半径方向外側の領域11Tにおいて、ゴムモデル11がスパイクピンモデル7の中心軸7c側に食い込む場合がある。このため、本実施形態では、第2ステップS35に先立ち、スパイクピンモデル7の大径部8Aの輪郭に沿って、タイヤ半径方向外側に直線状にのび、ゴムモデル11の浸入を防ぐ境界条件14が定義されるのが望ましい。これにより、第2ステップS35では、ゴムモデル11の領域11Tの食い込みを防ぐことができるため、スパイクピンモデル7と孔12との嵌合状態を確実に計算しうる。
図2に示されるように、タイヤのトレッドゴム3Gには、タイヤ半径方向内側に、剛性の高いベルト層(図示省略)が設けられている。このため、トレッドゴム3Gのタイヤ半径方向の内側では、スパイクピン2が孔4に嵌合されても、ほとんど変形しない。一方、第2ステップS35後のゴムモデル11は、図10に示されるように、内面11dの位置が、第1ステップS33前(二点鎖線で示す)の位置と異なっている。
このため、本実施形態では、第2ステップS35後のゴムモデル11の内面11dの位置を、第1ステップS33前のゴムモデル11の内面11dの位置に一致するように、ゴムモデル11の変形が計算される(ステップS36)。
ステップS36では、第2ステップS35後のゴムモデル11の内面11dの位置を、第1ステップS33前の内面11dの位置(図10に示す)まで徐々に移動させながら、ゴムモデル11の変形が計算される。これにより、ステップS36では、図11に示されるように、ゴムモデルの内面11dを、第1ステップS33前の内面11dの位置に一致させることができ、スパイクピン2及び孔4(図2に示す)の実際の嵌合状態に、精度よく近似させることができる。
次に、コンピュータ1が、スパイクピンモデル7と孔12との嵌合状態を評価する(ステップS4)。ステップS4では、スパイクピンモデル7と孔12との隙間の面積や、孔12の形状に基づいて、嵌合状態が評価される。ステップS4において、スパイクピンモデル7と孔12との嵌合状態が良好と判断された場合は、スパイクピンモデル7及び孔12に基づいて、スパイクピン2及びタイヤが製造される(ステップS5)。一方、スパイクピンモデル7と孔12との嵌合状態が不良であると判断された場合は、スパイクピンモデル7と孔12の形状など諸条件を変更して(ステップS6)、ステップS3〜S4が再度実行される。
このように、本実施形態の設計方法は、スパイクピンやタイヤを試作することなく、コンピュータ1を用いて嵌合状態を評価することができるため、スパイクピン及びトレッドゴムの孔を効率良く設計することができる。
本実施形態の第1ステップS33では、ゴムモデル11を膨張させるものが例示されたがこれに限定されるわけではない。例えば、スパイクピンモデル7を収縮させて、スパイクピンモデル7とゴムモデル11との重複が無くされてもよい。この場合、第2ステップS35では、スパイクピンモデル7が元の倍率に戻されて、スパイクピンモデル7を孔12に嵌合させるのが望ましい。このような設計方法では、ゴムモデル11の領域11T(図9に示す)の食い込みや、ゴムモデル11の内面11dの移動をする必要がないため、計算時間を短縮しうる。
また、本実施形態の設計方法では、スパイクピンモデル7と孔12との嵌合状態が評価された(ステップS4)後に、スパイクピン2及びタイヤが製造される(ステップS5)ものが例示されたが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS4後に、スパイクピンモデル7の耐ピン抜け性能が評価されるものでもよい。図12には、本発明の他の実施形態の設計方法の具体的手順が示されている。
この実施形態の設計方法では、図13に示されるように、コンピュータ1が、嵌合ステップS3により、孔12に嵌合されたスパイクピンモデル7(図11に示す)を、孔12から引き抜く方向に移動させてゴムモデル11の変形が計算される(ステップS7)。ステップS7では、先ず、スパイクピンモデル7をタイヤ半径方向外側に一定速度で移動させる。そして、ステップS7では、スパイクピンモデル7の移動に伴うゴムモデル11の変形計算により、スパイクピンモデル7を引き抜くのに要した力(以下、「引抜き力」ということがある。)Fが計算される。図14には、スパイクピンモデル7の移動距離と、スパイクピンモデル7の引抜き力Fとの関係を示すグラフが示される。
ところで、図2に示されるように、タイヤのトレッドゴム3Gには、剛性の高いベルト層(図示省略)が設けられている。このため、トレッドゴム3Gのタイヤ半径方向の内側では、スパイクピン2が孔4から引き抜かれても、ほとんど変形しない。従って、ステップS7では、ゴムモデル11の内面11dの位置を固定した状態で、スパイクピンモデル7が移動されるのが望ましい。これにより、ステップS7では、スパイクピンモデル7の移動に伴うゴムモデル11の変形計算を、実際のトレッドゴム3Gの変形に近似させることができる。
次に、ゴムモデル11の変形計算に基づいて、スパイクピンモデル7及び孔12の耐ピン抜け性能が評価される(ステップS8)。ステップS8では、図14に示したグラフに基づいて、耐ピン抜け性能が評価される。ステップS8では、スパイクピンモデル7の移動初期時から、大きな引抜き力Fを維持できるほど、耐ピン抜け性能が良好と判断される。
ステップS8では、耐ピン抜け性能が良好と判断された場合、スパイクピンモデル7及び孔12に基づいて、スパイクピン2及びタイヤが製造される(ステップS5)。一方、耐ピン抜け性能が不良であると判断された場合は、スパイクピンモデル7と孔12の形状など諸条件を設計変更して(ステップS9)、各ステップS3、S4、S7及びS8が再度実行される。
このように、この実施形態の設計方法は、スパイクピンやタイヤを試作することなく、コンピュータ1を用いて嵌合状態を評価することができ、さらには、耐ピン抜け性能を評価することができる。従って、この実施形態の設計方法では、嵌合状態及び耐ピン抜け性能に優れるスパイクピン及びトレッドゴムの孔を、より効率良く設計することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図3及び図6に示した処理手順に従って、スパイクピン及びスパイクピンが嵌合されるトレッド部の孔が設計された(実施例1)。さらに、図12及び図6に示した処理手順に従って、スパイクピン、及び、スパイクピンが嵌合されるトレッド部の孔が設計された(実施例2)。
比較のために、スパイクピンモデルを収縮、又は、ゴムモデルを膨張させることなく、スパイクピンモデルを、ゴムモデルの孔にそのまま挿入して、スパイクピンモデルの嵌合状態が計算された(比較例)。なお、共通仕様は、次のとおりである。
スパイクピン:
大径部の外径D1a:6.562mm
小径部の外径D1b:3.777mm
フランジの外径D1d:7.700mm
基部のタイヤ半径方向の長さL1:10.178mm
スパイク部の外径D2:2.356mm
孔:
外側部の外径D3a:2.356mm
内側部の外径D3b:3.000mm
タイヤ半径方向の長さL3:8.534mm
ゴムモデル:
熱膨張係数α:0.00026(1/℃)
第1ステップのゴムモデルの温度:5000℃
テストの結果、実施例1及び実施例2では、要素潰れによる計算落ちが発生することなく、スパイクピン、及びスパイクピンが嵌合されるタイヤのトレッド部の孔を、効率良く設計することができた。
一方、比較例では、ゴムモデルが、スパイクピンモデルのフランジの角部によって強く押し付けられ、ゴムモデルの要素の体積が負となる要素潰れが生じた。この要素潰れにより、計算落ちが発生し、スパイクピン及びトレッド部の孔を設計することができなかった。
2 スパイクピン
4 孔
7 スパイクピンモデル
11 ゴムモデル
12 孔

Claims (5)

  1. スパイクピン、及び前記スパイクピンが嵌合されるタイヤのトレッド部の孔を、コンピュータを用いて設計するための方法であって、
    前記孔の大きさは、前記スパイクピンの大きさよりも小であり、
    前記コンピュータに、前記スパイクピンを有限個の要素でモデル化したスパイクピンモデルを入力するステップと、
    前記コンピュータに、前記孔を含む前記トレッド部のトレッドゴムの少なくとも一部を、有限個の要素でモデル化したゴムモデルを入力するステップと、
    前記コンピュータが、前記スパイクピンモデルを、前記ゴムモデルの孔に嵌合させる嵌合ステップと、
    前記コンピュータが、前記スパイクピンモデルと前記孔との嵌合状態を評価するステップとを含み、
    前記嵌合ステップは、前記スパイクピンモデルと前記ゴムモデルとの接触による変形計算を無効にするステップ、
    前記スパイクピンモデルの中心軸と、前記孔の中心軸とを一致させ、かつ前記スパイクピンモデルと前記ゴムモデルとを重複させて配置するステップ、
    前記スパイクピンモデルを収縮、又は前記ゴムモデルを膨張させて、前記スパイクピンモデルと前記ゴムモデルとの重複を無くす第1ステップ、
    前記スパイクピンモデルと前記ゴムモデルとの接触による変形計算を有効にするステップ、及び
    前記スパイクピンモデル、又は前記ゴムモデルを元の倍率に戻し、前記スパイクピンモデルを前記孔に嵌合させる第2ステップを含むことを特徴とするタイヤの設計方法。
  2. 前記スパイクピンモデル及び前記ゴムモデルは、前記中心軸を含む断面形状に基づいた二次元モデルである請求項1に記載のタイヤの設計方法。
  3. 前記第1ステップは、前記ゴムモデルを膨張させるものであり、
    前記ゴムモデルには、前記トレッドゴムの熱膨張係数が定義され、
    前記第1ステップ及び前記第2ステップは、前記熱膨張係数に基づいて、前記タイヤモデルを膨張及び収縮させる請求項1又は2に記載のタイヤの設計方法。
  4. 前記ゴムモデルは、前記孔と反対側の面である内面を含み、
    前記嵌合ステップは、前記第2ステップ後の前記ゴムモデルの前記内面の位置が、前記第1ステップ前の前記ゴムモデルの前記内面の位置に一致するように、前記ゴムモデルを変形計算するステップをさらに含む請求項3に記載のタイヤの設計方法。
  5. 前記コンピュータが、前記嵌合ステップにより、前記孔に嵌合した前記スパイクピンモデルを、前記孔から引き抜く方向に移動させて前記ゴムモデルの変形を計算するステップ、並びに、
    前記ゴムモデルの変形計算に基づいて、前記スパイクピンモデル及び前記孔の耐ピン抜け性能を評価するステップをさらに含む請求項1乃至4のいずれかに記載のタイヤの設計方法。
JP2013139133A 2013-07-02 2013-07-02 タイヤの設計方法 Active JP6204719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013139133A JP6204719B2 (ja) 2013-07-02 2013-07-02 タイヤの設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013139133A JP6204719B2 (ja) 2013-07-02 2013-07-02 タイヤの設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015009788A true JP2015009788A (ja) 2015-01-19
JP6204719B2 JP6204719B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=52303311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013139133A Active JP6204719B2 (ja) 2013-07-02 2013-07-02 タイヤの設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6204719B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016148890A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 住友ゴム工業株式会社 ゴム栓の設計方法
JP2019218017A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 Toyo Tire株式会社 タイヤのシミュレーション方法及び装置
CN114905895A (zh) * 2022-06-28 2022-08-16 赛轮集团股份有限公司 一种轮胎胎面花纹中镶钉自动排布的方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01502177A (ja) * 1986-11-26 1989-08-03 ネステ・オー・ワイ 車両のタイヤに取りつけられる固定スパイクとスリーブ付スパイク
JP2002120517A (ja) * 2000-10-18 2002-04-23 Continental Ag 車両タイヤ用のスパイク

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01502177A (ja) * 1986-11-26 1989-08-03 ネステ・オー・ワイ 車両のタイヤに取りつけられる固定スパイクとスリーブ付スパイク
JP2002120517A (ja) * 2000-10-18 2002-04-23 Continental Ag 車両タイヤ用のスパイク

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016148890A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 住友ゴム工業株式会社 ゴム栓の設計方法
JP2019218017A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 Toyo Tire株式会社 タイヤのシミュレーション方法及び装置
CN114905895A (zh) * 2022-06-28 2022-08-16 赛轮集团股份有限公司 一种轮胎胎面花纹中镶钉自动排布的方法
CN114905895B (zh) * 2022-06-28 2023-12-26 赛轮集团股份有限公司 一种轮胎胎面花纹中镶钉自动排布的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6204719B2 (ja) 2017-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009161115A (ja) タイヤのノイズ性能のシミュレーション方法及びタイヤの製造方法
JP5297223B2 (ja) タイヤモデルの作成方法及びタイヤのシミュレーション方法
JP6204719B2 (ja) タイヤの設計方法
JP4372515B2 (ja) 回転体の耐久性予測方法及び回転体の耐久性予測用コンピュータプログラム、並びに回転体の耐久性予測装置
JP5186856B2 (ja) タイヤモデルの作成方法およびタイヤのシミュレーション方法
JP6931189B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP6360392B2 (ja) 高分子材料のシミュレーション方法
JP6386755B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP6658108B2 (ja) タイヤの振動性能評価方法
JP6152003B2 (ja) タイヤモデルの作成方法
JP6484124B2 (ja) タイヤモデルの作成方法及びタイヤ温度のシミュレーション方法
JP5320806B2 (ja) 回転体のシミュレーション方法
JP2014203242A (ja) シミュレーションモデルの作成方法およびシミュレーション方法
JP2019200470A (ja) 生タイヤ部材モデルの作成方法及び生タイヤモデルの作成方法
JP7259515B2 (ja) 構造物データの作成方法
JP6159181B2 (ja) タイヤモデルの作成方法及びタイヤのシミュレーション方法
JP2015044490A (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP6454221B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP2018086960A (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP4466118B2 (ja) シミュレーション装置の動作方法
JP2018058424A (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP6972982B2 (ja) 生タイヤの加硫シミュレーション方法
JP7033018B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法及び装置
JP2017068463A (ja) フィラー配合ゴムモデルの作成方法
JP6805533B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6204719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250