JP2015004290A - 内接ギヤポンプ及びそれを用いた車両用発熱体冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出された流体がアウターギヤの側面を通過するような内接ギヤポンプにおいて、ギヤ収容室とアウターギヤとの間の隙間への異物の噛み込みを防止しながら吐出口側の圧力低下を抑制する。
【解決手段】ギヤ収容室2aに開口する吸入口2dと吐出口2eとを有する本体2と、内歯を有し、ギヤ収容室内に回転可能に配置されたアウターギヤ4と、アウターギヤの内歯に歯合する外歯を有し、回転軸線がアウターギヤの回転軸線から偏心するインナーギヤ3とを備え、アウターギヤに連結されたモータ6を回転させることで吸入口から吐出口に液体を吐出する内接ギヤポンプ1において、両ギヤにより膨張される空間に液体を導入すると共に、両ギヤにより収縮される空間から、アウターギヤの側面を通過して液体を導出するように吸入口及び吐出口を形成し、ギヤ収容室とアウターギヤとの間に形成された隙間Cを吸入口側と吐出口側とに区画する一対のシール部材を設けた。
【選択図】図6

Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド車の電動モータやインバータ等の発熱体を空調機器の液冷媒によって冷却するためなどの目的で設置される内接ギヤポンプ、及び該ポンプを用いた車両用発熱体冷却装置に関する。
電気自動車やハイブリッド車では、モータやインバータ等の発熱体を冷却する必要がある。そのため、特許文献1に記載の発明では、空調装置(蒸気圧縮式冷凍サイクル)を利用して発熱体を冷却する。この際、冷却装置の部品点数の増加を抑えたり、コンパクトな設計を可能とするため、本出願人は、冷却機器と一体化した内接ギヤポンプに関する発明を出願している(特願2012−139402(2012年6月21日出願))。また、コンパクトな設計には、冷却機器に近接して内接ギヤポンプを配置することも有効である。
特許第3591304号公報
ところで、冷却機器との一体化、冷却機器への近接配置を行うため、内接ギヤポンプから吐出された液冷媒がアウターギヤの側面を通過するような構成を採用する場合には、アウターギヤを収容するギヤ収容室の内壁と、アウターギヤの外周面との間に隙間を形成する必要がある。
この隙間には、冷媒が流れるため、冷媒に摩耗粉等の異物が混入している場合、この隙間に異物が侵入して噛み込み、アウターギヤがロックするおそれがあるという問題があった。そこで、隙間への異物の噛み込みを防止するためには、ギヤ収容室の内壁とアウターギヤの外周面との間の隙間のクリアランスを大きくする必要がある。
しかし、この隙間のクリアランスを大きくした場合には、冷媒を吐出する吐出口側の圧力が低下し、冷媒の吸入口側の圧力と吐出口側の圧力とによる圧力バランスが崩れるため、冷媒を適切に吐出することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、内接ギヤポンプから吐出された液冷媒等がアウターギヤの側面を通過するような構成を採用した場合に、ギヤ収容室の内壁とアウターギヤの外周面との間の隙間への異物の噛み込みを防止しながら、吐出口側の圧力低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、底部を有する円筒状のギヤ収容室、及び該ギヤ収容室に開口する吸入口と吐出口とを有する本体と、内歯を有し、前記ギヤ収容室内に回転可能に配置されたアウターギヤと、前記アウターギヤの内歯に歯合する外歯を有し、その回転軸線が前記アウターギヤの回転軸線から偏心するように設けられたインナーギヤと、前記アウターギヤに直接又は間接的に連結されたモータとを備え、前記モータを回転させることにより前記吸入口から前記吐出口に液体を吐出する内接ギヤポンプにおいて、前記吸入口は、前記アウターギヤ及びインナーギヤにより膨張される空間に液体を導入するように形成され、前記吐出口は、前記アウターギヤ及びインナーギヤにより収縮される空間から、該アウターギヤの側面を通過して液体を導出するように形成され、さらに、前記ギヤ収容室の内壁と前記アウターギヤの外周面との間には隙間が形成され、該隙間を、前記吸入口に連通する部分と、前記吐出口に連通する部分とに区画する一対のシール部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ギヤ収容室の内壁とアウターギヤの外周面との間に形成される隙間を、一対のシール部材によって吸入口に連通する部分と吐出口に連通する部分とに区画するため、ギヤ収容室の内壁とアウターギヤの外周面との間の隙間への異物の噛み込みを防止しながら、吐出口側の圧力低下を抑制することができる。
上記内接ギヤポンプにおいて、前記一対のシール部材の各々を、前記ギヤ収容室の内壁に形成された凹部に装着することができ、シール部材を確実に装着できる。
上記内接ギヤポンプにおいて、前記アウターギヤの前記モータ連結側とは反対側の外周面に摺接し、前記アウターギヤを回転可能に支持する支持部材を備えることができる。これによって、アウターギヤが作動中に傾斜することを防止し、ギヤの摩擦係数の増大に伴う摩耗、振動、騒音の発生を防止することが可能となる。
上記内接ギヤポンプにおいて、前記アウターギヤの前記モータ連結側を回転可能に支持する支持軸を備えることができる。これによって、アウターギヤが作動中に傾斜することをより確実に防止することができる。
上記内接ギヤポンプにおいて、前記吸入口を、前記アウターギヤの側面を通過して、該アウターギヤ及び前記インナーギヤにより膨張される空間に液体を導入するように形成することができる。
また、本発明は、車両の空調システム内を循環する冷媒を該車両の発熱体に供給し、該発熱体を冷却する車両用発熱体冷却装置において、上記のいずれかに記載の内接ギヤポンプを備え、該内接ギヤポンプは、前記発熱体に空調システム内を循環する冷媒の一部を供給することができ、車両搭載性のよい内接ギヤポンプを提供することができる。
以上のように、本発明によれば、内接ギヤポンプから吐出された液冷媒等がアウターギヤの側面を通過するような構成を採用した場合に、ギヤ収容室の内壁とアウターギヤの外周面との間の隙間への異物の噛み込みを防止しながら、吐出口側の圧力低下を抑制することが可能になる。
本発明に係る内接ギヤポンプを備えた冷凍サイクルシステムを示す全体構成図である。 本発明に係る内接ギヤポンプを示す正面図である。 本発明に係る内接ギヤポンプを示す平面図である。 本発明に係る内接ギヤポンプを示す底面図である。 本発明に係る内接ギヤポンプを示す右側面図である。 図3に示す内接ギヤポンプのA−A線断面図である。 図3に示す内接ギヤポンプのB−B線断面図である。 図2に示す内接ギヤポンプのC−C線断面図である。 本発明に係る内接ギヤポンプの支持部材を上方から見た斜視図である。 本発明に係る内接ギヤポンプの支持部材を下方から見た斜視図である。 本発明に係る内接ギヤポンプの支持部材の平面図である。 本発明に係る内接ギヤポンプのアウターギヤ及びインナーギヤを示す斜視図である。
図1は、本発明に係る内接ギヤポンプ(以下「ポンプ」という。)を備えた冷凍サイクルシステムを示し、このシステム101は、圧縮機102と、凝縮器103と、膨張弁104と、蒸発器105と、本発明に係るポンプ1とを備え、ポンプ1を用いて電気自動車やハイブリッド車の電動モータやインバータ等の発熱体106を冷却する。
圧縮機102と、凝縮器103と、膨張弁104と、蒸発器105とは、配管107(107A、107B)で接続され、これらの間を冷媒が循環する。また、凝縮器103と膨張弁104との間の配管107Aと、圧縮機102と凝縮器103との間の配管107Bとを接続するバイパス管108を液冷媒が流れる。
ポンプ1は、内接形ギヤポンプであり、図2〜図8に示すように、ギヤ収容室2aを有する本体2と、ギヤ収容室2aの内側に回転可能に配置されたアウターギヤ4と、アウターギヤ4の内歯と歯合する外歯を有し、アウターギヤ4の回転軸線から偏心して回転するインナーギヤ3と、アウターギヤ4を回転可能に支持する支持部材7と、アウターギヤ4を磁気カップリング5を介して回転させるモータ6等で構成される。
本体2の内部のギヤ収容室2aにアウターギヤ4、インナーギヤ3、支持軸12及び支持部材7が収容され、上部には、カバー(不図示)を装着した際の気密性を確保するためのOリング(不図示)が配置される。さらに、本体2の下面と仕切板20との間には、本体2の内部の気密性を確保するためOリング13が装着され、本体2と仕切板20及びモータ取付部8とは、ボルト14〜16によって結合される。仕切板20は、ギヤ収容室2aの底部を構成する。
本体2には、冷媒入口2bと、この冷媒入口2bに連通する吸入口2dと、吐出口2eと、吐出口2eに連通する冷媒出口2cとが形成され、これらは、ギヤ収容室2aに連通する。冷媒入口2bは、カバーを介して図1の配管107A側に接続され、冷媒出口2cは発熱体106側に接続され、カバーがブラケット等に固定される。吸入口2dは、後述するアウターギヤ4及びインナーギヤ3により膨張される空間に冷媒を導入するように形成され、吐出口2eは両ギヤ3、4により収縮される空間から、アウターギヤ4の側面を通過して冷媒を導出するように形成される。
上述のように、吐出口2eを両ギヤ3、4により収縮される空間からアウターギヤ4の側面を通過して冷媒を導出するように形成したため、図8に示すように、ギヤ収容室2aの内壁とアウターギヤ4の外周面との間には隙間Cが形成されることとなる。
ここで、隙間Cには冷媒が流れるため、隙間Cのクリアランスが小さいと、冷媒に異物が混入している場合に、隙間Cへ異物が噛み込むおそれがあるため、隙間Cのクリアランスを大きくすることが好ましい。
一方、このようなポンプ1においては、この隙間Cにおける吸入口2d側の圧力(吸入圧)と吐出口2e側の圧力(吐出圧)とに基づいて生じる差圧によって性能が決定し、隙間Cのクリアランスを大きくすると、吐出圧が低下して差圧が小さくなり、圧力バランスが崩れるため、冷媒の吸入及び吐出を適切に行うことが困難となる。従って、ポンプ1を適切に動作させるためには、隙間Cのクリアランスを小さくすることが好ましい。
そこで、本実施の形態においては、隙間Cへ侵入する異物の噛み込みを防止しながら、吐出圧の低下を防止するため、図8に示すように、隙間Cに、吸入口2dに連通する部分と吐出口2eに連通する部分とに区画するための一対のシール部材10(10A、10B)が設けられる。
このシール部材10は、樹脂やゴム等の弾性体で形成され、ギヤ収容室2aの内壁に設けられた溝に嵌合し、アウターギヤ4の外周面に摺接するように配置される。このとき、アウターギヤ4の滑らかな摺動状態を確保するため、アウターギヤ4への摺接面の面積が小さくなるようにシール部材10の幅を小さくすることが好ましい。
このように、シール部材10によって隙間Cを吸入口2dに連通する部分と吐出口2eに連通する部分とに区画することにより、ギヤ収容室2aの上方に存在するカバーと、ギヤ収容室2aの底部を構成する仕切板20とで挟まれた隙間Cが吸入口2dに連通する密閉空間と、吐出口2eに連通する密閉空間とに二分されるため、吐出口2e側の圧力低下を抑制することができる。また、シール部材10を樹脂やゴム等の弾性体で形成することにより、冷媒に混入した異物がシール部材10に接触した場合でも、異物の噛み込みを防ぐことができる。
なお、この例においては、冷媒入口2bは本体2の上面に、冷媒出口2cは本体2の側面に開口しているが、冷媒入口2bを本体2の側面に、冷媒出口2cを本体2の上面に開口させても、さらに冷媒入口2b及び冷媒出口2cの双方を本体2の側面に開口させることもできる。これらの場合にも、ギヤ収容室2aの内壁とアウターギヤ4の外周面との間には隙間Cが形成される。
支持軸12は、偏心する2つの回転軸線を有し、上端部12aが本体2の挿入孔2fに挿入又は圧入され、大径部12bでインナーギヤ3を回転可能に支持し、その下方に位置する小径部12cでアウターギヤ4を軸受9を介して回転可能に支持する。軸受9は、支持軸12の小径部12cに回転可能に挿入される。
インナーギヤ3は、外歯の歯形がサイクロイド曲線によって形成され、中心に穿設された孔部が本体2の支持軸12の大径部12bに回転可能に挿入される。
アウターギヤ4は、内歯の歯形がサイクロイド曲線によって形成され、下部が軸受9を介して支持軸12の小径部12cに回転可能に支持される。なお、インナーギヤ3とアウターギヤ4の歯形をインボリュート曲線によって形成することもできる。
また、アウターギヤ4は、有底円筒状の本体4aにおいて、後述するモータ6との連結側である底面側とは反対側の上面側の外周面に小径部4dが形成され、この小径部4dに後述する支持部材7が摺接する。これにより、アウターギヤ4は、上面側が支持部材7によって回転可能に支持される。
さらに、アウターギヤ4は、本体4aの底面に磁石4bを備え、モータ6側の磁石6bと共に磁気カップリング5を構成し、ギヤ収容室2a内で回転する。磁石4bは、例えば、アウターギヤ4の下部に形成される突出部に設けられた爪部(不図示)によってかしめ固定される。
また、図10に明示するように、アウターギヤ4の隣接する内歯の間であって、本体4aの下部には貫通孔4cが穿設され、貫通孔4cを介してギヤ収容室2aの内部と外部とが連通する。この例においては、貫通孔4cは、本体4aの内部とその下部側面及び底面とに開口するが、本体4aの内部とその下部側面のみ、あるいは本体4aの内部と底面のみに開口してもよい。また、貫通孔4cを形成しなくてもよい。
インナーギヤ3とアウターギヤ4は、上述のように、歯形がサイクロイド曲線によって形成される内接形の歯車である。これらのギヤ3、4の中心軸は偏心しているので、これらが相対的に回転することにより、ギヤ収容室2a内の両ギヤ3、4の間に生じた空隙Gが膨張と収縮を繰り返す。
支持部材7は、図9A〜図9Cに示すように、図6に示した冷媒入口2bに連通する吸入口2dに対応する位置に設けられ、吸入口2dから流入する冷媒が通過する吸入部7aと、冷媒出口2cに連通する吐出口2eに対応する位置に設けられ、ギヤ収容室2aから吐出された冷媒が通過する吐出部7bとを備える。
吸入部7aは、複数の小径の吸入孔7cで形成され、これらの吸入孔7cは、冷媒入口2bから吸入口2dを介して流入する冷媒に混入した異物がギヤ収容室2aに侵入するのを防止するフィルタとして機能する。
また、支持部材7の上面には、突出部7dが設けられる。この突出部7dには、上面側及び下面側を貫通する貫通孔7eが設けられ、支持部材7をアウターギヤ4に摺接させた際に、支持軸12が挿通する。
ここで、図8に示すように、アウターギヤ4を矢印R方向に回転させれば、吸入口2dがインナーギヤ3とアウターギヤ4の間の空隙Gの膨張領域に開口し、一方、吐出口2eが空隙Gの収縮領域に開口することになるため、両ギヤ3、4の相対回転により、冷媒が冷媒入口2b及び吸入口2dを介して両ギヤ3、4間の空隙Gに吸い込まれ、吸い込まれた冷媒は、吐出口2e及び冷媒出口2cより吐出される。
図6に示すように、モータ6は、モータ取付部8にボルト21を介して取り付けられると共に、駆動軸6aに磁石6bが装着され、この状態でモータ取付部8と本体2とがボルト14、15、16により締結される。これにより、仕切板20を挟んで磁石6bと磁石4bとが対峙し、アウターギヤ4とモータ6とを連結する磁気カップリング5が構成される。
上記構成を有するポンプ1は、モータ6が回転すると、磁気カップリング5を介してアウターギヤ4がインナーギヤ3と噛み合いながら支持軸12を中心に回転する。インナーギヤ3とアウターギヤ4との噛合によって、図8に明示されるように、ギヤ収容室2aの内部の両ギヤ3、4間の空隙Gの容積が変化し、本体2の冷媒入口2b及び吸入口2dと支持部材7の吸入部7aとを介してギヤ収容室2aに、図1に示す配管107Aから吸入された液冷媒がギヤ収容室2a及び吐出口2eを通って冷媒出口2cに流れる。冷媒出口2cから吐出された液冷媒は、図1において発熱体106に供給されて発熱体106を冷却する。
ここで、回転するアウターギヤ4とインナーギヤ3との間に形成される空隙Gの膨張収縮により、空隙Gに冷媒が吸い込まれ、また吐出されるが、また、この吸入口2dと吐出口2eの冷媒の圧力差によりアウターギヤ4に隅力が働き、ギヤ収容室2aの内壁とアウターギヤ4の外周面との間に隙間Cが形成されているため、アウターギヤ4が傾斜し易くなる。
しかし、小径部4dに摺接する支持部材7によって上面側が支持されていると共に、アウターギヤ4は軸受9を介して支持軸12の小径部12cによって底面側が支持されるため、隅力によるアウターギヤ4の傾斜を防止することができる。これによって、アウターギヤ4やインナーギヤ3の摩擦の増大に伴う摩耗、振動、騒音の発生を防止することができる。なお、シール部材10がアウターギヤ4の外周部とギヤ収容室2aの内壁との間に存在するため、シール部材10がアウターギヤ4の傾斜を抑制する機能も有するように見えるが、シール部材10とアウターギヤ4の外周部との滑らかな摺動状態を確保する必要があることと、シール部材10とアウターギヤ4の外周部との摺接面積が小さいことから、シール部材10によるアウターギヤ4の傾斜抑制の効果は小さい。
また、ギヤ収容室2aに冷媒が流入する際に、支持部材7の吸入部7aを通過するため、吸入部7aを形成する吸入孔7cの径よりも大きい異物がギヤ収容室2a内に侵入するのを防止することができる。
また、図6に明示されるように、吐出口2eは、狭い冷媒流路となっているため、空隙Gからこの吐出口2eを通過する冷媒の流速が高まり、冷媒圧が低下するが、アウターギヤ4の下部に複数の貫通孔4cを形成したため、この貫通孔4cからも空隙G内の冷媒が吐出され、貫通孔4cを形成しない場合に比較して、アウターギヤ4の冷媒吐出側における上方と下方との間で生じる圧力差(すなわち、回転するアウターギヤ4の吐出口2e側の開口部と、アウターギヤ4の中心軸に対して平行な方向における前記開口部と反対側に位置する(対応する)底部との間に生じる圧力差)が減じられ、これによってもアウターギヤ4が傾斜するのを防止することができる。
また、インナーギヤ3の摩耗粉、空隙Gに入り込んだゴミやスライム等を貫通孔4cを介してギヤ収容室2aの外部へ排出することも可能となる。
なお、上記実施の形態においては、1本の支持軸12でインナーギヤ3とアウターギヤ4とを支持したが、インナーギヤ3とアウターギヤ4の支持軸を別々に設けることもできる。
さらに、ポンプ1は、電気自動車やハイブリッド車の電動モータやインバータ等の発熱体106を冷却するため、発熱体106に対して冷凍サイクルシステム101内の液冷媒を供給する車両用発熱体冷却装置の一部として説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、膨張弁104や蒸発器105等に対する冷媒の循環そのものや、冷媒以外の流体の移送等に用いることもできる。
1 内接ギヤポンプ
2 本体
2a ギヤ収容室
2b 冷媒入口
2c 冷媒出口
2d 吸入口
2e 吐出口
2f 挿入孔
3 インナーギヤ
4 アウターギヤ
4a 本体
4b 磁石
4c 貫通孔
4d 小径部
5 磁気カップリング
6 モータ
6a 駆動軸
6b 磁石
7 支持部材
7a 吸入部
7b 吐出部
7c 吸入孔
7d 突出部
7e 貫通孔
8 モータ取付部
9 軸受
10(10A、10B) シール部材
12 支持軸
12a 上端部
12b 大径部
12c 小径部
13 Oリング
14〜16 ボルト
20 仕切板
21 ボルト
101 冷凍サイクルシステム
102 圧縮機
103 凝縮器
104 膨張弁
105 蒸発器
106 発熱体
107(107A、107B) 配管
108 バイパス管

Claims (6)

  1. 底部を有する円筒状のギヤ収容室、及び該ギヤ収容室に開口する吸入口と吐出口とを有する本体と、
    内歯を有し、前記ギヤ収容室内に回転可能に配置されたアウターギヤと、
    前記アウターギヤの内歯に歯合する外歯を有し、その回転軸線が前記アウターギヤの回転軸線から偏心するように設けられたインナーギヤと、
    前記アウターギヤに直接又は間接的に連結されたモータとを備え、
    前記モータを回転させることにより前記吸入口から前記吐出口に液体を吐出する内接ギヤポンプにおいて、
    前記吸入口は、前記アウターギヤ及びインナーギヤにより膨張される空間に液体を導入するように形成され、
    前記吐出口は、前記アウターギヤ及びインナーギヤにより収縮される空間から、該アウターギヤの側面を通過して液体を導出するように形成され、
    さらに、前記ギヤ収容室の内壁と前記アウターギヤの外周面との間には隙間が形成され、
    該隙間を、前記吸入口に連通する部分と、前記吐出口に連通する部分とに区画する一対のシール部材を備えることを特徴とする内接ギヤポンプ。
  2. 前記一対のシール部材の各々は、前記ギヤ収容室の内壁に形成された凹部に装着されることを特徴とする請求項1に記載の内接ギヤポンプ。
  3. 前記アウターギヤの前記モータ連結側とは反対側の外周面に摺接し、前記アウターギヤを回転可能に支持する支持部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内接ギヤポンプ。
  4. 前記アウターギヤの前記モータ連結側を回転可能に支持する支持軸を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内接ギヤポンプ。
  5. 前記吸入口は、前記アウターギヤの側面を通過して、該アウターギヤ及び前記インナーギヤにより膨張される空間に液体を導入するように形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内接ギヤポンプ。
  6. 車両の空調システム内を循環する冷媒を該車両の発熱体に供給し、該発熱体を冷却する車両用発熱体冷却装置において、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の内接ギヤポンプを備え、
    該内接ギヤポンプは、前記発熱体に空調システム内を循環する冷媒の一部を供給することを特徴とする車両用発熱体冷却装置。
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