JP2007016601A - 気体圧縮機 - Google Patents

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貴光 平田
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Abstract

【課題】
設置個所への振動の伝達を抑制することができる気体圧縮機を提供する。
【解決手段】
一端開放のハウジング本体13およびハウジング本体13の開放端13aを閉鎖する閉鎖部材14を有し、取り入れた気体を圧縮する圧縮機構12を収容するハウジング11を備える気体圧縮機10であり、ハウジング本体13は、内方ハウジング部32および内方ハウジング部32との間に振動吸収空間36を介在させて内方ハウジング部32を取り囲む外方ハウジング部33を有し、外方ハウジング部33には、設置のための取付脚部38が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の冷房システムに用いるのに好適な気体圧縮機に関する。
気体圧縮機は、例えば、車両の冷房システムを循環する冷媒ガスの循環経路を構成すべく用いられ、循環される冷媒ガスを圧縮する。このような気体圧縮機では、取り入れた冷媒ガスを圧縮する圧縮機構と、圧縮機構を収容するハウジングとを備えるものがある。この気体圧縮機は、ハウジングに設けられた取付脚部が車両に設けられた取付個所に取り付けられることにより、車両に設置される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−254275号公報(第2−7頁、第7図)
しかしながら、気体圧縮機では、冷媒ガスを圧縮すべく圧縮機構が作動することにより圧縮機構が振動する。この振動は、圧縮機構を収容するハウジングに伝わり、ハウジングの取付脚部および取付個所を介して車両へと伝わってしまう。車両への振動の伝達は、車室内での振動および騒音を引き起こす虞がある。
そこで、本発明の目的は、設置個所への振動の伝達を抑制することができる気体圧縮機を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の気体圧縮機は、一端開放のハウジング本体および該ハウジング本体の開放端を閉鎖する閉鎖部材を有し、取り入れた気体を圧縮する圧縮機構を収容するハウジングを備え、前記ハウジング本体は、内方ハウジング部、および該内方ハウジング部との間に振動吸収空間を介在させて前記内方ハウジング部を取り囲む外方ハウジング部を有し、該外方ハウジング部には、設置のための取付脚部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の気体圧縮機は、請求項1に記載の気体圧縮機であって、前記振動吸収空間には、防振部材が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の気体圧縮機は、請求項2に記載の気体圧縮機であって、前記内方ハウジング部は、前記ハウジングの前記開放端を規定しかつ前記閉鎖部材に当接されるフランジ部分を有し、前記外方ハウジング部は、前記フランジ部分に対向する開放端部分を有し、前記内方ハウジング部および前記外方ハウジング部は、前記フランジ部分と前記開放端部分との間に位置する前記振動吸収空間に前記防振部材を介在させた状態で、前記開放端部分と前記フランジ部分と前記閉鎖部材とを貫通する締結部材により締結されていることを特徴とする。
請求項4に記載の気体圧縮機は、請求項2または請求項3に記載の気体圧縮機であって、前記振動吸収空間には、前記防振部材が充填されていることを特徴とする。
請求項5に記載の気体圧縮機は、請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の気体圧縮機であって、前記防振部材は、弾性材料からなることを特徴とする。
請求項1に記載の気体圧縮機では、圧縮機構を収容するハウジングのハウジング本体が、内方ハウジング部と、取付脚部が設けられた外方ハウジング部とを有し、両ハウジング部の間に振動吸収空間が設けられているので、内方ハウジング部からの振動の伝達が振動吸収空間で遮断されることから、内方ハウジング部に伝達された圧縮機構の振動は、外部ハウジングへは伝達されず、取付脚部へ伝わることはない。このため、気体圧縮機の振動が設置個所へ伝達することを防止することができる。
請求項2に記載の気体圧縮機では、振動吸収空間に防振部材が設けられているので、内方ハウジング部と外方ハウジング部との接触による異音の発生を抑制することができる。
請求項3に記載の気体圧縮機では、フランジ部分と開放端部分との間に防振部材が配置されているので、圧縮機構の振動が内方ハウジング部と外方ハウジング部との結合個所を経て外方ハウジング部に伝達することを抑制することができ、振動の取付脚部への伝達を抑制することができる。
請求項4に記載の気体圧縮機では、振動吸収空間に防振部材が充填されているので、内方ハウジング部と外方ハウジング部との接触による異音の発生を防止することができる。
請求項5に記載の気体圧縮機では、防振部材が弾性材料から形成されているので、振動を効果的に吸収することができる。
本発明に係る気体圧縮機によれば、圧縮機構を収容するハウジングのハウジング本体が、内方ハウジング部および取付脚部が設けられた外方ハウジング部を有しかつ両ハウジング部の間に振動吸収空間が介在する構成とされているため、内方ハウジング部から外方ハウジング部への振動の伝達を振動吸収空間で遮断することができるので、圧縮機構の振動が内方ハウジング部から外方ハウジング部へと伝達されることを防止することができ、振動が取付脚部へ伝達されることを防止することができる。このため、気体圧縮機の振動がその設置個所に伝達されることがないので、気体圧縮機を車両に設置した場合、気体圧縮機の振動に起因する車室内での振動および騒音を抑制することができる。
本発明を図1ないし図4に示した実施例に沿って詳細に説明する。
図1は、車両用空調装置(図示せず。)に採用された気体圧縮機10を模式的に示す正面図であり、図2は、図1に記載されたI−I線に沿って得られた断面図である。なお、図2は、本発明の特徴部分を説明するための図面であり、ハウジング11の内方に収容された部品については必ずしもI−I線に沿って得られた断面と一致するものではない。
気体圧縮機10は、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう冷房システムとして機能を有する車両用空調装置で冷媒ガスを圧縮するために用いられ、車両用空調装置の凝縮器、蒸発器等(図示せず。)と共に冷却媒体の循環経路を構成する。気体圧縮機10は、車両に設けられたエンジン(図示せず。)から駆動力を受けて動作し、蒸発器から取り入れた気体状態の冷却媒体すなわち冷媒ガスを圧縮し、この圧縮した冷媒ガスを凝縮器へ排出する。
気体圧縮機10は、図2に示すように、ハウジング11と、圧縮機構12とを備える。ハウジング11は、ハウジング本体13とフロントハウジング14とを有する。ハウジング本体13は、一端開放の円筒形状を呈しており、その開放端13aがフロントハウジング14により閉鎖されている。フロントハウジング14には、その外周近傍に複数の結合貫通孔15が形成されている(図1参照。)。各結合貫通孔15は、後述する回転軸16の軸線方向に沿ってフロントハウジング14を貫通している。ハウジング11には、フロントハウジング14に接する位置で圧縮機構12が収容されている。
圧縮機構12には、図示を省略する駆動源の駆動力が伝達機構を介して伝達される。伝達機構は、ベルトが巻き掛けられたプーリが後述する圧縮機構12の回転軸16にクラッチを介して接続されており、駆動源からの駆動力を断続自在に回転軸16に伝達することができる。
圧縮機構12は、冷媒ガスが圧縮されるシリンダ室17(図3参照。)を有する。シリンダ室17は、断面が楕円形状を呈する筒状のシリンダ本体18と、その両開放端に取り付けられた両サイドブロック19とにより形成され、この一方のサイドブロック19は、ハウジング11の内方でフロントハウジング14に当接されている。シリンダ室17の内方には、ロータ20が収容されている。ロータ20は、断面が円形の円柱状を呈し、その同心位置に回転軸16が取り付けられている(図3参照。)。回転軸16は、両サイドブロック19に回転可能に軸支され、ロータ20は、回転軸16を中心に回転可能とされている。
ロータ20には、図3に示すように、複数のベーン21が設けられている。各ベーン21は、スリット状のベーン溝22に進退可能に保持されており、各ベーン溝22は、凹所19aに連通可能である。凹所19aは、各サイドブロック19に対を為して形成され、後述するように各ベーン溝22に潤滑油を供給することができる。
各ベーン21は、それぞれが各ベーン溝22に供給される潤滑油の圧力を受け、シリンダ室17をロータ20の回転方向に沿って複数のチャンバ(23)に区画する。複数のチャンバ(23)は、それぞれがロータ20の回転に伴って容積が増減する圧縮室23として機能する。
各圧縮室23は、図2に示すように、吸入ポート24を介して蒸発器(図示せず。)から冷媒ガスを取り入れる。吸入ポート24は、フロントハウジング14に設けられ、ハウジング11の外方で蒸発器に接続され、ハウジング11の内方で吸入室(図示せず。)に通じている。この吸入室は、互いに当接するフロントハウジング14とサイドブロック19との間に形成されている。吸入室は、サイドブロック19を貫通してシリンダ室17(図3参照。)に通じる吸入孔(図示せず。)に接続されている。
各圧縮室23は、図3に示すように、取り入れた冷媒ガスを圧縮し、圧縮した冷媒ガスを吐出チャンバ25に吐出する。吐出チャンバ25は、シリンダ本体18に形成され吐出通路26を介して吐出室27に通じている。吐出チャンバ25には、吐出弁機構28が設けられている。吐出弁機構28は、各圧縮室23から吐出チャンバ25への冷媒ガスの流出を許し、且つ吐出チャンバ25から各圧縮室23への冷媒ガスの流入を阻止する逆止弁として機能する。
冷媒ガスが吐出される吐出室27は、図2に示すように、圧縮機構12の他方のサイドブロック19およびハウジング本体13により、ハウジング11の内方に規定される。吐出室27には、サイクロンブロック29が設けられている。サイクロンブロック29は、吐出室27に吐出される冷媒ガスの通路の一部を形成するように他方のサイドブロック19に取り付けられ、内方を通過する冷媒ガスからそこに含まれる潤滑油を分離する。サイクロンブロック29により冷媒ガスから分離された潤滑油は、吐出室27の下方に形成された油溜め部30に貯留される。
上記したように、各圧縮室23で圧縮された冷媒ガスは、吐出チャンバ25、吐出通路26およびサイクロンブロック29を経て吐出室27へと吐出される。吐出室27の冷媒ガスは、吐出ポート31から凝縮器(図示せず。)へと排出される。吐出ポート31は、ハウジング本体13を貫通する貫通孔であり、図示は略すが凝縮器に接続されている。
油溜め部30の潤滑油は、圧縮機構12の各摺動個所の摺動を円滑にするためおよび各ベーン21を進退させるべく各ベーン21を付勢するために、吐出室27の圧力を利用して圧縮機構12に供給され、その一部が各サイドブロック19に対を為して形成された凹所19aに供給される。
本発明の気体圧縮機10では、取付個所への振動の伝達を抑制するために、ハウジング11のハウジング本体13が二重構造とされている。ハウジング本体13は、内方ハウジング部32と、外方ハウジング部33とを有する。
内方ハウジング部32は、ハウジング本体13の内側を規定し、一端開放の円筒形状を呈している。内方ハウジング部32は、開放端32aの近傍位置で圧縮機構12のシリンダ本体18および他方のサイドブロック19を収容可能であり、かつ圧縮機構12から見て閉鎖端32b側に吐出室27を形成可能な内径寸法および深さ寸法に形成されている。内方ハウジング部32には、フランジ部分34が設けられている。フランジ部分34は、内方ハウジング部32の開放端32aの全周に渡り開放端32aからその半径方向に立ち上がり、ハウジング本体13の開放端13aを規定する。フランジ部分34には、複数の内方結合個所35(図1および図2参照。)が形成されている。各内方結合個所35は、フランジ部分34から増径しており、それぞれに貫通孔35aが形成されている。内方結合個所35は、内方ハウジング部32とフロントハウジング14との結合個所となり、フロントハウジング14の各結合貫通孔15に対応可能な位置に設けられている。内方ハウジング部32の外側には、外方ハウジング部33が配置される。
外方ハウジング部33は、一端開放の円筒形状を呈している。外方ハウジング部33は、その内方の全面に渡り略一定の間隔を置いて内方ハウジング部32を収容可能な内径および高さ寸法を呈している。外方ハウジング部33の開放端部分33aは、内方ハウジング部32を所定位置で収容した際、そのフランジ部分34と一定の間隔を置いて対向する。このように、外方ハウジング部33に内方ハウジング部32を収容すると、外方ハウジング部33と内方ハウジング部32との間に一定の間隔の空間(36)が形成され、これが振動吸収空間36として機能する。
外方ハウジング部33には、複数の外方結合個所37が設けられている。外方結合個所37は、内方ハウジング部32の各内方結合個所35と対を為して設けられており、それぞれに貫通孔37aが形成されている。各貫通孔37aは、フランジ部分34の貫通孔35aと互いに等しい内径寸法を有し、両ハウジング部32、33を所定位置で嵌合させた状態において互いに一致する中心軸線を有している。外方ハウジング部33の開放端部分33aは、その半径方向で見て、内方ハウジング部32のフランジ部分34と等しい外径寸法に形成され、各外方結合個所37は、各内方結合個所35と等しい外形寸法に形成されている。
また、外方ハウジング部33には、取付脚部38が設けられている。取付脚部38は、気体圧縮機10を設置するためのものであり、本実施例では、外方ハウジング部33の半径方向に向けて外方ハウジング部33から突起する上側取付脚部39と下側取付脚部40とからなる。
上側取付脚部39は、回転軸16の中心軸線から見て吸入ポート24および吐出ポート31が設けられた側、すなわち図1および図2を正面視したときの上側で、開放端部分33aの近傍に形成されている。上側取付脚部39には、2つの上側ネジ孔39a、39aが形成されている。両上側ネジ孔39a、39aは、図1および図2を正面視したときの水平位置で並列され、回転軸16の軸線方向に沿って上側取付脚部39を貫通している。
下側取付脚部40は、回転軸16の中心軸線から見て上側取付脚部39と反対側である下側で、閉鎖端部分33bの近傍に形成されている。下側取付脚部40には、回転軸16の軸線方向に沿って下側取付脚部40を貫通する下側ネジ孔40aが形成されている。
内方ハウジング部32および外方ハウジング部33の閉鎖端32b、33bの近傍には、両ハウジング部32、33を所定位置で嵌合させた状態において互いに一致する中心軸線を有する貫通孔32c、33cが形成されている。両貫通孔32c、33cは、互いに通じることにより、吐出室27からの冷媒ガスの排出路となる吐出ポート31を形成する。
内方ハウジング部32のフランジ部分34と、外方ハウジング部33の開放端部分33aとの間に位置する振動吸収空間36には、防振部材41が配置される。防振部材41は、本実施例では、弾性材料から形成されている。防振部材41は、その弾性作用により、外方ハウジング部33に内方ハウジング部32が収容されて結合された状態において、フランジ部分34から開放端部分33aへの振動の伝達を緩和することができる。防振部材41は、例えば、弾性部材を開放端部分33aの開放端面に等しい形状に形成し、両ハウジング部32、33が結合される前に開放端部分33aに張り付けることにより配置することができる。なお、防振部材41は、振動を吸収するものであれば、弾性部材に代えて粘弾性部材を採用してもよく、本実施例に限定されるものではない。
また、内方ハウジング部32と外方ハウジング部33との間には、吐出ポート31の一部を規定する防振シール部材42が配置されている。防振シール部材42は、両貫通孔32c、33cの内径に等しい内周円を有するリング状に形成されており、両貫通孔32c、33cと共に吐出ポート31を形成し、両貫通孔32c、33cの間での気密性を確保する。防振シール部材42は、例えば、両ハウジング部32、33が結合される前に内方ハウジング部32の貫通孔32cを取り囲むように内方ハウジング部32の外周面に張り付けることにより配置することができる。なお、防振シール部材42は、振動を吸収することに加えて、吐出ポート31の一部を形成することから、気密性、耐オイル性、耐高圧性、耐高温性等を考慮して選定されたものであれば、弾性部材に代えて粘弾性部材を採用してもよく、本実施例に限定されるものではない。
フロントハウジング14の結合貫通孔15は、本実施例では、互いに等しい間隔を置いて4個所に形成され(図1参照。)、これに対応して内方ハウジング部32の内方結合個所35および外方ハウジング部33の外方結合個所37が4個所に設けられている。
ハウジング本体13は、両ハウジング部32、33が所定位置で嵌合され、すなわち、吐出ポート31を形成する両貫通孔32c、33cの中心軸線が一致しかつ内方ハウジング部32の内方結合個所35の貫通孔35aおよび外方ハウジング部33の外方結合個所37の貫通孔37aの互いの中心軸線が一致した状態で嵌合されて形成される。このハウジング本体13の内方に圧縮機構12が配置され、ハウジング本体13の両結合個所35、37の中心軸線がフロントハウジング14の結合貫通孔15の中心軸線と一致するようにフロントハウジング14をハウジング本体13の開放端13aに当接される。この状態で、フロントハウジング14の結合貫通孔15、内方結合個所35の貫通孔35aおよび外方結合個所37の貫通孔37aを貫通するように締結部材43が挿通され、この締結部材43により、両ハウジング部32、33が結合されてハウジング本体13が形成され、かつこのハウジング本体13がフロントハウジング14に結合される。このように結合された気体圧縮機10では、そのハウジング本体13に振動吸収空間36が設けられている。さらに、気体圧縮機10では、互いに対向する内方ハウジング部32のフランジ部分34と外方ハウジング部33の開放端部分33aとの間に位置する振動吸収空間36には防振部材41が配置され、かつ吐出ポート31を取り巻く位置の振動吸収空間36には防振シール部材42が配置されている。
気体圧縮機10は、そのハウジング本体13の外方ハウジング部33の取付脚部38が車両の取付個所に取り付けられて車両に設置される。車両の取付個所は、例えば、エンジンに設けられたブラケット(図示せず。)であり、このブラケットと取付脚部38とがネジ部材(図示せず。)により結合される。ブラケットは、取付脚部38の上側取付脚部39と下側取付脚部40とに対応する2つの取付個所を有しており、ネジ部材は、上側取付脚部39の上側ネジ孔39a、39a、および下側取付脚部40の下側ネジ孔40aに挿通され、それぞれに対応した各取付個所に螺合される。これにより、気体圧縮機10は、車両のブラケットに取り付けられ、車両の内方の所定の位置に設置される。
本実施例の気体圧縮機10は、圧縮機構12が作動することにより、蒸発器(図示せず。)から冷媒ガスを取り入れ、取り入れた冷媒ガスを圧縮し、圧縮した冷媒ガスを吐出室27に吐出し、この冷媒ガスを凝縮器(図示せず。)へと排出する。この気体圧縮機10では、圧縮機構12の作動に伴って振動が生じる。この振動は、圧縮機構12を収容するハウジング11のハウジング本体13の内方ハウジング部32およびフロントハウジング14に伝わる。気体圧縮機10では、内方ハウジング部32の外周には振動吸収空間36が設けられているので、振動の伝達は振動吸収空間36で遮断され、内方ハウジング部32から外方ハウジング部33へと振動が伝達されることはない。
また、フロントハウジング14は、内方ハウジング部32を介して外方ハウジング部33と結合されているので、フロントハウジング14から外方ハウジング部33へと振動が伝達されることはない。
さらに、内方ハウジング部32と外方ハウジング部33とは、互いの結合個所となる互いに対向するフランジ部分34と開放端部分33aとの間に防振部材41が配置されているので、防振部材41の弾性作用により結合個所を経て振動が伝達されることが抑制されている。
気体圧縮機10では、ハウジング本体13が二重構造とされることにより、吐出室27から冷媒ガスを排出するための吐出ポート31を規定する2つの貫通孔32c、33cを連続させる必要があるが、防振シール部材42により連続させているので、吐出ポート31としての機能を損なうことなく、吐出ポート31を介して内方ハウジング部32から外方ハウジング部33へと振動が伝わることを抑制することができる。
よって、気体圧縮機10では、上記したように、取付脚部38が設けられた外方ハウジング部33へと振動が伝達されることを抑制することができるので、例えば、圧縮機構12の作動により振動が生じても、設置個所への振動の伝達を抑制することができる。
また、気体圧縮機10では、取付脚部38が設けられた外方ハウジング部33と内方ハウジング部32との間での振動の伝達を抑制することができるので、例えば、車両の振動が取付脚部38を介して圧縮機構12へと伝達し、この振動と圧縮機構12の振動とが同調して圧縮機構12の振動が増幅され、この増幅された振動に起因して振動あるいは騒音が発生することを防止することができる。
次に、本実施例の変形例について説明する。この変形例の特徴部分は振動吸収空間36が防振部材410で充填されていることにある。変形例の気体圧縮機100は、その基本的な構成は実施例1と同様であるので、同一機能部分には実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、気体圧縮機100では、振動吸収空間36に防振部材410が充填されている。防振部材410は、弾性部材により形成されている。防振部材410は、例えば、両ハウジング部32、33が嵌合される前に、外方ハウジング部33の内周に弾性部材を吹き付け、この外方ハウジング部33に内方ハウジング部32を圧入した後、吐出ポート31が吐出室27と通じるように貫通孔32c、33cの間の防振部材410を取り除き、その後、ハウジング本体13に圧縮機構12を収容し、このハウジング本体13にフロントハウジング14を取り付けることにより、振動吸収空間36に充填させることができる。
この変形例の気体圧縮機100では、気体圧縮機10と同様に、ハウジング本体13が防振部材410を介在させた内方ハウジング部32と外方ハウジング部33とにより構成されているので、圧縮機構12を収容する内方ハウジング部32に振動が生じても、防振部材410の弾性作用により、振動が外方ハウジング部33に伝わることを抑制することができる。よって、気体圧縮機100では、例えば、圧縮機構12の作動により振動が生じても、設置個所への振動の伝達を抑制することができる。
また、気体圧縮機100では、振動吸収空間36が防振部材410で充填されているので、内方ハウジング部32が外方ハウジング部33に直に接触することはなく、振動する内方ハウジング部32が外方ハウジング部33に接触することによる異音が発生することを防止することができる。
なお、気体圧縮機100は、振動吸収空間36に防振部材410が充填されているものであればよく、その組み立て方法および材料は本変形例に限定されるものではない。
また、防振部材410は、振動を効果的に吸収することに加えて、吐出ポート31の一部を形成することから、気密性、耐オイル性、耐高圧性、耐高温性等を考慮して選定されたものであれば、弾性部材に代えて粘弾性部材を採用してもよく、本変形例に限定されるものではない。
さらに、防振部材410を充填することに代えて、吐出ポート31の周囲の個所に上記した実施例の防振シール部材42と同様の部材を充填し、その他の個所に上記した実施例の防振部材41と同様の部材を充填することができる。
なお、上記した実施例では、内方が楕円形状を呈する筒状のシリンダ本体18の軸線上に回転軸線を持つようにロータ20が設けられた同心ロータ式の圧縮機に適用した例を示したが、圧縮機構が気体を圧縮するための回転軸を有しかつ回転軸に駆動源からベルトが巻き掛けられる構成の気体圧縮機であれば、例えば、内方が円形状を呈する筒状のシリンダの内側に、該シリンダの軸線とは異なる回転軸線を持つようにロータが配置される偏心ロータ式の圧縮機に適用しても良く、上記した実施例に限定されるものではない。
気体圧縮機は、圧縮機構を収容するハウジングが、圧縮機構を収容する内方ハウジング部と、設置のための取付脚部が設けられた外方ハウジング部とを有し、かつ両ハウジング部の間に振動吸収空間を介在させた構成であればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
本発明に係る気体圧縮機の正面図である。 図1に示したI―I線に沿って得られた断面図である。 図2に示したII―II線に沿って得られた断面図である。 本発明に係る気体圧縮機の他の例を示す図1と同様の断面図である。
符号の説明
10 気体圧縮機
11 ハウジング
12 圧縮機構
13 ハウジング本体
13a 開放端
14 (閉鎖部材としての)フロントハウジング
32 内方ハウジング部
33 外方ハウジング部
33a 開放端部分
34 フランジ部分
36 振動吸収空間
38 取付脚部
41、410 防振部材
42 防振シール部材

Claims (5)

  1. 一端開放のハウジング本体および該ハウジング本体の開放端を閉鎖する閉鎖部材を有し、取り入れた気体を圧縮する圧縮機構を収容するハウジングを備え、前記ハウジング本体は、内方ハウジング部、および該内方ハウジング部との間に振動吸収空間を介在させて前記内方ハウジング部を取り囲む外方ハウジング部を有し、該外方ハウジング部には、設置のための取付脚部が設けられていることを特徴とする気体圧縮機。
  2. 前記振動吸収空間には、防振部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮機。
  3. 前記内方ハウジング部は、前記ハウジングの前記開放端を規定しかつ前記閉鎖部材に当接されるフランジ部分を有し、前記外方ハウジング部は、前記フランジ部分に対向する開放端部分を有し、前記内方ハウジング部および前記外方ハウジング部は、前記フランジ部分と前記開放端部分との間に位置する前記振動吸収空間に前記防振部材を介在させた状態で、前記開放端部分と前記フランジ部分と前記閉鎖部材とを貫通する締結部材により締結されていることを特徴とする請求項2に記載の気体圧縮機。
  4. 前記振動吸収空間には、前記防振部材が充填されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の気体圧縮機。
  5. 前記防振部材は、弾性材料からなることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の気体圧縮機。

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